JP2007113627A - パイプ架台及びパイプの接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプの落下を防止し、かつ、パイプの端部同士の接続作業を極めて容易に行えるようにする。
【解決手段】パイプを受ける受座20と、この受座20を支持するフレーム2とを備え、前記受座20を前記フレーム2に対して支持軸30を介して取り付け、前記受座20を前記フレーム2に対して支持軸回りに回転可能にパイプ架台1を構成する。また、前記フレーム2の底部に、前記受座20がこのフレーム2に対して回転可能な方向と同一方向に延びる円弧状の揺動脚部4を設け、このフレーム2を接地面に対して揺動可能に設ける。さらに、このフレーム2が揺動された所望の状態を維持させる姿勢維持部材40を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、パイプを軸方向に接続する際に使用する、パイプを一定の高さに支持するためのパイプ架台に関する。
ガス管等のパイプラインを敷設する場合、作業現場にて複数のパイプをそれらの軸方向に接続してこれを掘削された横坑に埋設する手法が従来から行われている。そして、パイプを軸方向に接続する場合、パイプ同士の溶接作業を行いやすくするために、接続しようとするパイプをパイプ架台に載せて溶接することが行われていた。
この際に使用される架台は、従来、水平に延びるバーを脚部で支持した単純な構造のものが使用されていた。そして、パイプは、その軸方向の両端部が、バーと直交する向きに配され、単にバーの上に載せられるだけのものであった。
かかる架台の上にパイプを載せただけで溶接作業を行うと、パイプが転がり落ちてしまう恐れがある。かかる不都合を回避したものとして、例えば、特許文献1に開示された架台がある。
この架台では、U字ボルトでパイプをバーに固定することで、パイプの落下を防止している。
特開2002−130539号公報
パイプの端部同士を接続させるためには、パイプを相互に接近させて、端部同士を突き当てる作業が必須である。しかしながら、上記特許文献1に開示の架台では、パイプが固定されてしまい、パイプ同士を接近させることが極めて困難である。
そこで、本発明では、載せられたパイプの落下を防止しつつ、かつ、パイプの端部同士の合わせ作業を極めて容易になしえるパイプ架台及び、このパイプ架台を用いたパイプの接続方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明では、第1に次のパイプ架台を採用した。
即ち、パイプ同士をその軸方向に接続する際に、これらのパイプを支持するパイプ架台であって、前記パイプを受ける受座と、この受座を支持するフレームとを備え、前記受座は、前記フレームに対して支持軸を介して取り付けられて、前記受座が前記フレームに対して支持軸回りに回転可能に構成され、前記フレームの底部には、前記受座がこのフレームに対して回転可能な方向と同一方向に延びる円弧状の揺動脚部が設けられて、このフレームを接地面に対して揺動可能に設けられ、さらに、前記フレームには、このフレームが揺動された所望の状態を維持させる姿勢維持部材が設けられているパイプ架台である。
なお、かかるパイプ架台において、支持されたパイプの前記受座に対する高さを調節する高さ調節手段、又はパイプの軸方向のずれを調節する軸方向調節手段の少なくといずれかを設けると良い。
第2に、上記の課題を解決すべく、次のパイプの接続方法を採用した。
パイプをパイプ架台に載せ、これらパイプ同士をその軸方向に接続するパイプの接続方法であって、前記パイプ架台として、前記パイプを受ける受座と、この受座を支持するフレームとを備え、前記受座は、前記フレームに対して支持軸を介して取り付けられて、前記受座が前記フレームに対して支持軸回りに回転可能に構成され、前記フレームの底部には、前記受座がこのフレームに対して回転可能な方向と同一方向に延びる円弧状の揺動脚部が設けられて、このフレームを接地面に対して揺動可能に設けられ、さらに、前記フレームには、このフレームが揺動された所望の状態を維持させる姿勢維持部材が設けられているものを使用し、既に水平に維持された一方のパイプと、水平方向に関して略同一直線上にて、一方のパイプの軸方向の端部と、他方のパイプの軸方向の端部とが一定の距離だけ離されるように、他方のパイプの軸方向の中央部一ヶ所のみを、前記パイプ架台の受座に載せて支持し、次いで、前記受座を前記フレームに対して回転させて、他方のパイプを水平な状態に維持しつつ、前記フレームを接地面に対して揺動させて、他方のパイプを一方のパイプに向けて接近せしめて、両パイプの対向された端部同士を突き当て、その後、両パイプの端部同士の位置が突き当てられた状態が維持されるよう、前記姿勢維持部材で前記フレームの状態を維持し、そして、両パイプの端部同士を溶接して接続するパイプの接続方法である。
また、本発明では、複数のパイプをそれぞれパイプ架台に載せ、これらパイプをその軸方向に順次接続するパイプの接続方法であって、前記パイプ架台として、前記パイプを受ける受座と、この受座を支持するフレームとを備え、前記受座は、前記フレームに対して支持軸を介して取り付けられて、前記受座が前記フレームに対して支持軸回りに回転可能に構成され、前記フレームの底部には、前記受座がこのフレームに対して回転可能な方向と同一方向に延びる円弧状の揺動脚部が設けられて、このフレームを接地面に対して揺動可能に設けられ、さらに、前記フレームには、このフレームが揺動された所望の状態を維持させる姿勢維持部材が設けられているものを使用し、まず、2本のパイプの軸方向の端部同士が、一定の距離だけ離されるようにして水平方向に関して、両者が同一直線上に配されるように、各パイプの軸方向の中央部一ヶ所のみを、前記パイプ架台の受座に載せて支持し、次いで、前記受座を前記フレームに対して回転させて、各パイプを水平な状態に維持しつつ、前記フレームを接地面に対して揺動させて、少なくとも一方のパイプを他方のパイプに向けて接近せしめ、次いで、前記フレームの接地面に対する揺動の程度により、両パイプの高さを一致せしめて両パイプの対向された端部同士を突き当て、その後、両パイプの端部同士の位置が突き当てられた状態が維持されるよう、前記姿勢維持部材で前記フレームの状態を維持し、そして、両パイプの端部同士を溶接して接続するパイプの接続方法をも採用した。
この方法において、予め複数のパイプを同一直線上に配置して、前記パイプ架台で各パイプを支持させておくことで複数のパイプを接続できる。
本発明によれば、パイプがパイプ架台から落下することを防止し、安全にパイプの接続作業を行える。更に、本発明によれば、パイプの端部同士を接近させる作業を極めて容易に行え、かつパイプの端部同士の位置合わせも容易に行える。このため、パイプの接続作業を効率よく行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる揺動式のパイプ架台1の斜視図であり、図2は、パイプ架台1をパイプの軸線方向から見た正面図である。このパイプ架台1は、パイプ架台1が接地される接地面Gに対してパイプ架台1自体が揺動されるよう構成されており、全体の骨格をなすフレーム2と、このフレーム2に支持され、パイプが載せられる受座20と、フレーム2に取り付けられ、作業者が把持してパイプ架台1を揺動させるハンドル11とを備えている。
フレーム2は、上部を頂点として下方に向けて拡幅する扇状の側部フレーム3が対向して配されてなり、これら側部フレーム3がその底部において連結バー8で相互に連結され構成されている。そして、側部フレーム3の上部には、両者の間に受座20が配置され、連結ピン30で連結されている。
各側部フレーム3は、パイプ架台1の前後端部をなす支柱部5と、これら支柱部5の上端を連結する一対の連結板6,7と、支柱部5の下端同士を連絡する円弧状の揺動脚部4とから構成されている。
支柱部5は、下方に向けて末広がりとなるように配置された一対の角パイプ等の鋼材から構成されている。
連結板6,7は、一対の板材からなり、その外形が上方に向け先細りとなる略三角形に形成され、その上端が円弧状に形成されている。なお、連結板6,7の広がり角度は、支柱部5の広がりの角度に一致されている。2本の支柱部5は、その表と裏からこの連結板6,7により挟み込まれるようにして連結板6,7により接合されている。なお、2本の支柱部5と、連結板6,7の側縁とはおよそ面一となされる。
そして、外側に取り付けられた連結板6には、当該パイプ架台1を揺動させる際に作業者が把持するハンドル11が前後に張り出すようにして取り付けられている。ハンドル11は、軸方向の中央部12が連結板6の底辺部に沿って連結板6に接合され、その前後両側の部位13が斜め上方に向け延びている。そして前後両端の把持部14は、連結ピン30の高さと同位置にて水平をなして前後に延びている。これに対し、内側に配された連結板7には連結ピン30を挿入させるピン穴が形成されている。このピン穴は、揺動脚部4の曲率半径の中心と一致する位置に形成される。
一方、支柱部5の下端同士を連絡する揺動脚部4は、その軸方向が円弧状に湾曲されたチャンネル材等の鋼材によりに形成されている。この揺動脚部4の軸方向の両端は、各支柱部5との接合部に対し、揺動脚部4の軸方向、即ち周方向にやや突出されて形成されている。この突出した部分と支柱部5とは、さらに補強リブ9aが接続され、剛性の向上が図られている。そして、対向する側部フレーム3の各揺動脚部4は、軸方向の中心部、及び前後の支柱部5との接合部と同位置にて鋼材からなる連結バー8よって相互に連結されている。揺動脚部4と連結バー8についても、補強リブ9bで接続されている。
さらに、揺動脚部4の前後両端には、揺動脚部4の前後に突出する転倒防止部材10がそれぞれ設けられている。この転倒防止部材10は、各側部フレーム3を構成している揺動脚部4の前端同士及び後端同士をそれぞれ連絡するようにして設けられた棒材であり、揺動脚部4同士の間にて、揺動脚部4の半径方向外側に向けて突出するようにして設けられている。この転倒防止部材10は、パイプ架台1が前後に揺動された際にストッパとして機能し、パイプ架台1が過度に揺動された場合であっても、前後に転倒してしまうことを阻止している(図3参照)。
そして、受座20はこのように形成されたフレーム2の上部にて、側部フレーム3同士の間に配されて、連結ピン30を介してフレーム2に対して回転可能に支持される。
この受座20は、板材が折り曲げられて「コ」字状に形成されており、パイプの載せられる水平な座面21と、この座面21の両側にて、座面21に対して直角をなす連結面24とから構成されている。そして、座面21の上面にはゴムラバー22aが接着されており、受座20に載せられるパイプの損傷を防止している。一方、連結面24には、連結ピン30が挿入されるピン穴がそれぞれ形成さている。
この受座20は、連結面24が、各側部フレーム3を構成している内側の連結板7と対向するようにして配され、かつ、連結面24のピン穴と連結板7のピン穴とが一致されて、連結ピン30が両者に挿入されることでフレーム2に取り付けられる。これにより、受座20は、フレーム2に対し、連結ピン30を軸として回転可能に構成される。なお、連結ピン30の内側の端面にも、ゴムラバー22bを接着すれば、パイプが干渉した場合であっても、パイプの損傷を防止できる。なお、受座20の強度及び剛性を向上させるため、座面21の裏側に、補強リブ23を接合しておくと良い。
そして、このパイプ架台1には、パイプ架台1を揺動させた際に、所望の位置でパイプ架台1の姿勢を維持させておく姿勢維持部材40が設けられている(図1参照)。この姿勢維持部材40は、楔状の部材であり、パイプ架台1の接地された接地面Gと揺動脚部4との間に挟み込ませ、パイプ架台1の揺動を強制的に阻止するための部材である。この姿勢維持部材40は、揺動脚部4の前側と後ろ側のそれぞれから挟み込ませることができるよう、各側部フレーム3につきそれぞれ2個ずつ設けられる。
なお、この実施形態のパイプ架台1では、楔状の姿勢維持部材40をパイプ架台1とは別体に設けているが、これは限定されず、パイプ架台1と一体に設けても良い。例えば、姿勢維持部材を各側部フレーム3の半径方向に沿わせて取り付け、姿勢を維持させたい状態にて揺動脚部4から外側に向けて突出せしめ、その先端を接地面Gに突き当てることでその姿勢を維持させるようにしてよい。
以上の構成を備えたパイプ架台1によれば、パイプ架台1を前後に揺動させても、フレーム2に対して受座20が回転可能に支持されているため、受座20を構成する座面21を常に水平に維持させることができる(図3参照)。
なお、受座20に載せられたパイプの高さを微調節することができるように、パイプ架台1を図4に示すように構成しても構わない。
この図4に示すパイプ架台1の受座20aは、連結面24aが長く形成され、受座20aが深く形成されている。そして、受座20aの上には、搭載物の高さを自在に調節可能なジャッキ50が設けられている。このジャッキ50は、ベース51と、ベース51に対して上下に移動するロッド52とからなり、ロッド52の上端には、パイプが載せられるV字状の搭載部53が設けられている。かかるジャッキ50を受座20aに設けることで、ロッド52をベース51にたいして上下に移動すれば、このジャッキ50に載せられたパイプの高さを自在に調節することができる。
また、このパイプ架台1に載せられたパイプの軸方向を左右に調節するための軸方向調節部60をパイプ架台1に設けても構わない。図5はその一例を示している。この図5に示した軸方向調節部60は、プッシュロッド61でパイプを左右に押しつけるタイプのものである。この軸方向調節部60は、連結ピン30の中心にその軸方向を貫通する貫通穴を形成し、この貫通穴にプッシュロッド61を挿入せしめて構成されている。プッシュロッド61の外周面には雄ねじが形成され、連結ピン30の軸方向の両側でナット63により締め付けられるよう構成されている。
かかる軸方向調節部60によれば、プッシュロッド61をパイプ架台1の外側方から内側に向けてその頭部62を回してねじ込み、その先端でパイプを左右に押し出すことでパイプの軸方向を自在に調節する。なお、この軸方向調節部60を図4に示すパイプ架台1に設け、高さ方向と軸方向のいずれをも調節できるようパイプ架台1を構成しても構わない。
以上の構成を備えたパイプ架台1を利用してパイプを接続する方法について以下では説明する。
まず、図6に示すように、接続しようとする複数のパイプP1,P2,P3,P4をその軸方向が同一方向に向けられるように一直線上に並べる。この実施の形態では、最先端を構成するパイプP1については、予め、パイプP1の軸方向の両端をパイプ台70に乗せて一定の高さで水平に維持させている。このパイプP1に接続させるパイプP2,P3,P4を、この図6に示すように、一定の間隔毎に図1に示したパイプ架台1で下から支持する。パイプ架台1で支持する位置は、各パイプP2,P3,P4の軸方向の中心部分である。また、各パイプP2,P3,P4は、接続しようとする先端側を上側に向けて斜めに傾けられた状態でパイプ架台1に支持されている。
かかる段取りが終了した後、図7に示すように、パイプ架台1を揺動させる。パイプ架台1を揺動させると、パイプP2は、このパイプ架台1ごとパイプP2を水平に配されたパイプP1に向けて接近される。また、パイプ架台1を揺動させると共に同時にパイプP2を回転させる。このパイプP2の回転は、既に説明したように、受座20がフレーム2に対して回転可能に支持されていることによる。これらパイプ架台1の揺動とパイプP2の回転により、パイプP1,P2の端部同士を対向させる。
次いで、図8に示すように、リング状に形成された芯出しジグ75で二つのパイプP1,P2を仮に連結し、両パイプP1,P2の端部同士を対向させた状態に維持する。そして、図9に示すように、パイプ架台1を前後に揺動さながら、芯出しジグ75で両パイプの芯を合わせて端部同士を突き当てる。両パイプP1,P2の芯が一致した段階で、図10に示すように、パイプ架台1の揺動脚部4と接地面Gとの間に姿勢維持部材40を挟み込み、パイプ架台1の姿勢を維持させる。これと共に、パイプP2の後端をジャッキ80で支持し、パイプ架台1に載せられたパイプP2がパイプP1と同一軸線上に配列された状態を確実に維持させておく。
その後、突き当てられた両パイプの端部同士を溶接してパイプを接続する。
かかる一対のパイプ同士の接続作業が終了した後、接続されたパイプP2の後端に、順次パイプP3,P4を接続する。後端に接続せしめるパイプP3,P4の接続の手順は、以上に説明した接続の手順と同様に行えばよい。
なお、このパイプ架台1を使用すれば、先端を構成するパイプP1を上記の手法のようにパイプ台70で予め水平に維持させて置かなくとも、パイプP1,P2同士を同一軸線上に直列に配列して接合させることが可能となる。
図11〜図15は、接続しようとする一対のパイプP1,P2について、いずれのパイプP1,P2も当該パイプ架台1で支持して接続する様子を示している。
図11に示すように、相互に接続しようとするパイプP1,P2は、それぞれ、一直線上に並べられ、所定の距離だけ離された状態で、軸方向の中心がパイプ架台1により支持されている。支持されたパイプP1,P2は、双方ともに先端側が上側に向けられて斜めに傾けられている。
この図11に示す状態から、各パイプがおよそ水平となるまで回転させる(図12参照)。この状態では、対向するパイプP1,P2の端部同士の間には、まだ僅かに隙間が形成されている。
その後、図13に示すように、前側のパイプP1を支持するパイプ架台1を後方へ揺動させると共に、後ろ側のパイプ2を支持するパイプ架台1を前方に向けて揺動させ、両パイプP1,P2の対向する端部同士を突き合わせる。なお、両パイプP1,P2の端部同士が突き合わされる前に、パイプP1,P2の端部には、芯出しジグ75を予めはめ込んでおく。そして、この芯出しジグ75で、両パイプを仮に連結しておく。
次いで、連結された各パイプP1,P2を支持するパイプ架台1のうち少なくとも一方を前後に揺動させながら、芯出しジグ75で両パイプP1,P2の芯を合わせつつパイプP1,P2の端部同士を突き当てる。そして、両パイプP1,P2の芯が一致した段階で、図15に示すように、パイプ架台1の揺動脚部4と接地面Gとの間に姿勢維持部材40を挟み込み、パイプ架台1の姿勢を維持させる。また、前側のパイプP1の前端部及び後ろ側のパイプP2の後端をジャッキ80で支持し、二つのパイプP1,P2が同一軸線上に配列された状態を確実に維持させておく。
その後、突き当てられた両パイプP1,P2の端部同士を溶接してパイプP1,P2を接続する。
さらには、パイプ架台1と、図16に示すパイプ支持用ジグ100との組み合わせによりパイプを接続しても構わない。
この図16に示すパイプ支持用ジグ100は、載せられたパイプの落下を防止しつつ、パイプをその軸方向に移動可能に支持するものである。この図16に示すように、パイプ支持用ジグ100は、パイプを下から支持するベース部101と、このベースに着脱可能に取り付けられる一対の中間支柱110と、更に、中間支柱110に対して着脱可能に形成されたヘッド部130とから構成されている。
ベース部101は、平行をなして配された脚部103と、各脚部103の軸方向の中心部分から上方に向けて延びる基支柱102と、脚部103と基支柱102とを接続して強度および剛性を向上させている補強リブ105とを備えている。この補強リブ105は基支柱102の両側に斜めに傾けられて配されており、その上端が基支柱102に接続され、下端が脚部103に接続されている。
また、脚部103の軸方向の中心では、対向する脚部103同士を連絡する連絡部材104が設けられている。さらに、基支柱102の上部には、基支柱102同士を連絡するようにして設けられた搭載部106が設けられている。パイプはこの搭載部106に載せられる。この搭載部106には、載せられたパイプの左右両側においてパイプの外周面と搭載部106との間に挿入させる落下防止キャンバ109が一対設けられている。この落下防止キャンバ109は楔状に形成されており、その先端側をパイプの外周面と搭載部106との間に挿入させることでパイプが左右に転がることを阻止する。
そして、基支柱102には、その上端から突出し、中間支柱110を挿入させる挿入突起107が形成されている。この挿入突起107の内面と外面とには、同一軸上に形成されたピン穴108が形成されている。
中間支柱110は、その内部が空洞とされた角パイプで構成されており、その下端が基支柱102の挿入突起に挿入さる。また、各中間支柱110の内面及び外面には、その軸方向の上部及び下部にピン穴111がそれぞれ形成されている。
この中間支柱110の下部が基支柱102の挿入突起に挿入されると、下部に形成されたピン穴111が、挿入突起107のピン穴108と一致される。これらのピン穴108,111に固定ピン120が挿入されることで、ベース部101と中間支柱110とが一体となされる。
両者を固定せしめる固定ピン120の先端には、固定ピン120の半径方向に対して移動可能に構成され、外周面から突出・埋没な抜け止め121が設けられている。この抜け止め121は、固定ピン120がピン穴108,111に挿入される過程で、ピン穴108,111を通過する際には、固定ピン120の半径方向中心側に一旦埋没され、ピン穴108,111を通過すると、再び外周面から突出するように構成されている。
ヘッド部130は、左右に延びるパイプ支持部131と、このパイプ支持部131の両端に接続された一対の上部支柱132と、パイプ支持部131に取り付けられたパイプ取付板135とを備えている。
パイプ支持部131は、管体で構成され、後に説明するように、パイプ取付板135に取り付けられたパイプを支持する部材である。上部支柱132は、相互に対向して配されており、上下方向に平行に延びている。パイプ支持部131は、角パイプで構成され、その下端には、中間支柱110の上部に挿入される挿入突起133が形成されている。この挿入突起133にも、基支柱102の挿入突起107と同様に、内面と外面とには、同一軸上に形成されたピン穴134が形成されている。
そして、パイプ支持部131に取り付けられたパイプ取付板135は、パイプ支持部131が挿入される穴136が形成され、この穴136にパイプ支持部131が挿入されることでパイプ支持部131に対し前後に回転可能に取り付けられる。このパイプ取付板135には、その下部に取付穴137が形成されており、この取付穴137にチェーンブロックやナイロンスリング等が通されて、これらによって接続しようとするパイプが吊り下げられる。
かかるヘッド部130は、中間支柱110の上部に挿入突起133が挿入され、中間支柱110の上部に形成されたピン穴111と、挿入突起133に形成されたピン穴134とに固定ピン120が挿入されて両者が固定される。
以上の構成を備えたパイプ支持用ジグ100は、図17に示すようにして使用される。
まず、接続しようとする二つのパイプP1,P2を、これらが同一軸線上に直列に配置する。この際、各パイプP1,P2の軸方向の両端をパイプ支持用ジグ100で下から支持する。パイプP1,P2は、パイプ支持用ジグ100のベース部101に設けられた搭載部106にそれぞれ載せられる。
そして、一方のパイプP2については、パイプP2の左右から落下防止キャンバ109を搭載部106とパイプとの間に挿入し、パイプP2が左右に転がることを防止し、この状態を維持する。図17において左側に配置されたパイプP2である。
これに対し、接続される他方のパイプについては、図17の右側に配置されたパイプP1のように、搭載部106に載せられたパイプP1をチェーンブロック140及びナイロンスリング141でヘッド部130の取付板135の取付穴137を使用して結束させる。この際、このパイプ支持用ジグ100に対し、接続される端部にとは逆側(図17の右側)にナイロンスリング141等を巻き付ける。また、パイプ取付板135にはチェーンブロック140を取り付け、このチェーンブロック140に、ナイロンスリング141等を更に接続して行われる。これが図17に示す状態である。
この図17に示す状態から、チェーンブロック140をゆっくりと巻き上げると、パイプP1は、パイプ支持用ジグ100に引き寄せられる。すると、パイプP1は、図17の左側に向けて移動する。
その後は、両パイプP1,P2の対向する端部同士に芯出しジグ(不図示)を取り付け、これらを仮に連結する。そして、芯出しジグによる調節と右側に配されたパイプP1のチェーンブロック140による移動とによって、両パイプP1,P2の芯を合わせて端部同士を突き当てる。
そして、突き当てられたパイプP1,P2の端部同士を溶接してパイプP1,P2を接続する。
かかるパイプ支持用ジグ100と上述のパイプ架台1とを適宜組み合わせて複数のパイプを接続してもよい。
本発明の一実施形態にかかるパイプ架台の斜視図。 図1に示すパイプ架台をパイプの軸線方向から見た正面図。 パイプ架台の揺動状態を示す説明図。 パイプの上下位置を調節するジャッキを備えたパイプ架台の正面図。 パイプの軸方向を調節する軸方向調節部を備えたパイプ架台の受座の正面図。 パイプ接続を行う際の準備の工程を示す図。 後ろ側のパイプを回転させてパイプの端部同士を対向させる工程を示す図。 芯出しジグで仮に連結した状態を示す図。 端部同士の芯を合わせる工程を示す図。 端部同士の芯が合わされた状態を維持する様子を示す図。 パイプ接続を行う際の準備の工程を示す図。 パイプを回転させてパイプの端部同士を対向させる工程を示す図。 芯出しジグで仮に連結した状態を示す図。 端部同士の芯を合わせる工程を示す図。 端部同士の芯が合わされた状態を維持する様子を示す図。 パイプ支持用ジグの展開図。 図16に示すパイプ支持用ジグを用いてパイプを接続する工程を示す図。
符号の説明
1 パイプ架台
2 フレーム
4 揺動脚部
10 転倒防止部材
11 ハンドル
20 受座
30 連結ピン(支持軸)
40 姿勢維持部材
50 ジャッキ(高さ調節手段)
60 軸方向調節部
70 パイプ台
75 芯出しジグ
80 ジャッキ
100 パイプ支持用ジグ
101 ベース部
110 中間支柱
120 固定ピン
130 ヘッド部
135 パイプ取付板

Claims (5)

  1. パイプ同士をその軸方向に接続する際に、これらのパイプを支持するパイプ架台であって、
    前記パイプを受ける受座と、この受座を支持するフレームとを備え、
    前記受座は、前記フレームに対して支持軸を介して取り付けられて、前記受座が前記フレームに対して支持軸回りに回転可能に構成され、
    前記フレームの底部には、前記受座がこのフレームに対して回転可能な方向と同一方向に延びる円弧状の揺動脚部が設けられて、このフレームを接地面に対して揺動可能に設けられ、
    さらに、前記フレームには、このフレームが揺動された所望の状態を維持させる姿勢維持部材が設けられていることを特徴とするパイプ架台。
  2. 支持されたパイプの前記受座に対する高さを調節する高さ調節手段と、パイプの軸方向のずれを調節する軸方向調節手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のパイプ架台。
  3. パイプをパイプ架台に載せ、これらパイプ同士をその軸方向に接続するパイプの接続方法であって、
    前記パイプ架台として、前記パイプを受ける受座と、この受座を支持するフレームとを備え、前記受座は、前記フレームに対して支持軸を介して取り付けられて、前記受座が前記フレームに対して支持軸回りに回転可能に構成され、前記フレームの底部には、前記受座がこのフレームに対して回転可能な方向と同一方向に延びる円弧状の揺動脚部が設けられて、このフレームを接地面に対して揺動可能に設けられ、さらに、前記フレームには、このフレームが揺動された所望の状態を維持させる姿勢維持部材が設けられているものを使用し、
    既に水平に維持された一方のパイプと、水平方向に関して略同一直線上にて、一方のパイプの軸方向の端部と、他方のパイプの軸方向の端部とが一定の距離だけ離されるように、他方のパイプの軸方向の中央部一ヶ所のみを、前記パイプ架台の受座に載せて支持し、
    次いで、前記受座を前記フレームに対して回転させて、他方のパイプを水平な状態に維持しつつ、前記フレームを接地面に対して揺動させて、他方のパイプを一方のパイプに向けて接近せしめて、両パイプの対向された端部同士を突き当て、
    その後、両パイプの端部同士の位置が突き当てられた状態が維持されるよう、前記姿勢維持部材で前記フレームの状態を維持し、
    そして、両パイプの端部同士を溶接して接続することを特徴とするパイプの接続方法。
  4. 複数のパイプをそれぞれパイプ架台に載せ、これらパイプをその軸方向に順次接続するパイプの接続方法であって、
    前記パイプ架台として、前記パイプを受ける受座と、この受座を支持するフレームとを備え、前記受座は、前記フレームに対して支持軸を介して取り付けられて、前記受座が前記フレームに対して支持軸回りに回転可能に構成され、前記フレームの底部には、前記受座がこのフレームに対して回転可能な方向と同一方向に延びる円弧状の揺動脚部が設けられて、このフレームを接地面に対して揺動可能に設けられ、さらに、前記フレームには、このフレームが揺動された所望の状態を維持させる姿勢維持部材が設けられているものを使用し、
    まず、2本のパイプの軸方向の端部同士が、一定の距離だけ離されるようにして水平方向に関して、両者が同一直線上に配されるように、各パイプの軸方向の中央部一ヶ所のみを、前記パイプ架台の受座に載せて支持し、
    次いで、前記受座を前記フレームに対して回転させて、各パイプを水平な状態に維持しつつ、前記フレームを接地面に対して揺動させて、少なくとも一方のパイプを他方のパイプに向けて接近せしめ、
    次いで、前記フレームの接地面に対する揺動の程度により、両パイプの高さを一致せしめて両パイプの対向された端部同士を突き当て、
    その後、両パイプの端部同士の位置が突き当てられた状態が維持されるよう、前記姿勢維持部材で前記フレームの状態を維持し、
    そして、両パイプの端部同士を溶接して接続することを特徴とするパイプの接続方法。
  5. 予め複数のパイプを同一直線上に配置して、前記パイプ架台で各パイプを支持させておくことを特徴とする請求項4に記載のパイプの接続方法。
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