JP7360563B1 - 配管支持装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の実施形態の一つである配管支持装置10について説明する。配管支持装置10は、配管を支持するとともに、熱や重量の変化による配管の移動に追従する機能を備える。以下の説明で用いる図面では、便宜上、鉛直方向をz方向とし、z方向に垂直な水平面をxy平面とする。x方向とy方向はz方向に直交する。
配管支持装置10の斜視図を図1Aに、ユニバーサルロック装置116を拡大した斜視図を図1Bに、z方向から観察される上面図を図2に、x方向から観察される側面図を図3に、y方向から観察される側面図を図4にそれぞれ模式的に示す。配管支持装置10は、基本的な構成として、ベースプレート102、ばね座104、少なくとも一つのばね106、一対の側面プレート108、およびリミットストップ110を備える。配管支持装置10はさらに、任意の構成として、ロードコラム112、ガイドコラム114、フランジ128、およびユニバーサルロック装置116を有する。これらの構成は、鉄やステンレスなどの金属を用いて形成される。以下、これらの構成について詳述する。
ベースプレート102は、配管支持装置10を取り付け場所に固定するための複数の穴118を有する。配管支持装置10を設置する場合には、穴118を通してボルトとナットなどの締結部材により、取り付け場所に固定することができる。ベースプレート102は、取り付け場所のスペースに合わせて形状を変更することができ、穴118は、ベースプレート102の形状に合わせて配置される。具体的には、穴118は、図2に示すように、ばね座104を挟んで対角線上に設けられる。図2に示される例では、ベースプレート102は矩形の形状であり、複数の穴118は、ベースプレート102の四隅にばね座104を挟んで対角線上に設けられる。ベースプレート102に穴118を有することで、配管支持装置10を取り付け場所に安定して固定することができ、さらに配管支持装置10を取り外すことが容易にできる。ただし、配管支持装置10を溶接等で取り付けてもよい。
ばね座104はベースプレート102と対向し、その主面がベースプレート102のxy平面と平行または実質的に平行になるように配置される。図2に示すばね座104の模式的上面図から理解されるように、破線で示されるばね106と重なる中心部104a、および中心部104aを挟む一対の端部104bを含む。端部104bは中心部104aからxy平面において突き出した部分であり、中心部104aを介して互いに対向する。このため、端部104bは、z方向においてばね106とは重ならない。詳細は後述するが、側面プレート108によってばね106のxy平面における動きが規制される。このため、ばね座104の下面にばね106の移動を防止するための構造(凹凸、リブなど)を設ける必要はなく、下面はばね座104全体に亘って平坦でもよい。以下、端部104bが中心部104aから延伸する方向をx方向とする。
第1の側面プレート108-1と第2の側面プレート108-2を含む一対の側面プレート108は、ベースプレート102に接続・固定される。図1Aに示す例では、第1の側面プレート108-1と第2の側面プレート108-2は、ベースプレート102に接続・固定され、ベースプレート102から上方(z方向)に延伸する。第1の側面プレート108-1と第2の側面プレート108-2は、溶接やボルト留め等によってベースプレート102に接続・固定されてもよく、あるいはベースプレート102と一体化されていてもよい。
ばね106は、その中心軸(以下、ばね軸)がz方向となるようにばね座104とベースプレート102の間に配置される。ばね106は、ばね座104とベースプレート102で挟持されるものの、これらと溶接やボルト留めをする必要は無い。
ユニバーサルロック装置116は、リミットストップ110と側面プレート108に囲まれるように配置される。図1Aから図4に示される例では、ユニバーサルロック装置116は、側面プレート108の開口部122に配置され、リミットストップ110は側面プレート108と一体化していることにより、側面プレート108に囲まれている。また、図1Aから図4に示される例では、ユニバーサルロック装置116が各側面プレート108に1つ設けられているが、図29Aに示すように、ばね座104の中心を通る対角線上にユニバーサルロック装置116が配置されていればよく、複数のユニバーサルロック装置116を各側面プレート108に設けることができる。
2-1.変形例1
配管支持装置10の構造は上述した構造に限られない。例えば、図8に示すように、リミットストップ110を側面プレート108と一体化せず、側面プレート108の上に別途設けてもよい。配管支持装置10の斜視図を図5に、z方向から観察される上面図を図6に、x方向から観察される側面図を図7に、y方向から観察される側面図を図8にそれぞれ模式的に示す。
あるいは、図9から図12に模式的に示すように、リミットストップ110に一対の支持フレーム144を用い、一対の支持フレーム144が側面プレート108を挟むように配置してもよい。配管支持装置10の斜視図を図9に、z方向から観察される上面図を図10に、x方向から観察される側面図を図11に、y方向から観察される側面図を図12にそれぞれ模式的に示す。
または、図13から図16に模式的に示すように、リミットストップ110は、基本的な構成として、ストッパー152とストッパー152を固定する締結部材を含んでもよい。配管支持装置10の斜視図を図13に、z方向から観察される上面図を図14に、x方向から観察される側面図を図15に、y方向から観察される側面図を図16にそれぞれ模式的に示す。
あるいは、図17から図19に模式的に示すように、リミットストップ110において、側面プレート108の一部がストッパー152の両端を固定してもよい。配管支持装置10の斜視図を図17に、z方向から観察される上面図を図18に、x方向から観察される側面図を図19に、y方向から観察される側面図を図20にそれぞれ模式的に示す。
さらに、図21から図24に模式的に示すように、リミットストップ110が側面プレート108に囲まれるように設けてもよい。配管支持装置10の斜視図を図21に、z方向から観察される上面図を図22に、x方向から観察される側面図を図23に、y方向から観察される側面図を図24にそれぞれ模式的に示す。
また、図25から図28に模式的に示すように、リミットストップ110は一対の固定部材182をさらに備え、側面プレート108に囲まれるように設けられたリミットストップ110は、一対の固定部材138により側面プレート108に固定されてもよい。配管支持装置10の斜視図を図25に、z方向から観察される上面図を図26に、x方向から観察される側面図を図27に、y方向から観察される側面図を図28にそれぞれ模式的に示す。
本実施形態では、第1実施形態で述べた配管支持装置10とは異なる構造を有する配管支持装置20について説明する。第1実施形態で述べた構成と同一または類似する構成については、説明を割愛することがある。
側面プレート108は、ばね106の外形よりxz平面において突き出た部分190を含むT字状である。図32に示す例では、突き出た部分190は、側面プレート108の上方に位置し、上端192を含む。側面プレート108は、下方に切り欠き194を含むT字状である。図32に示す例では、T字状の側面プレート108は、下方の切り欠き194により上端192が長く、下端196が短くなっている。
リミットストップ110は、ばね座104の上に配置される。リミットストップ110は、ボルトとナット200などの締結部材でばね座104に固定される。図32などに示される例では、ボルトのヘッド202をリミットストップ110の上に配置し、リミットストップ110をばね座104に固定している。第1実施形態では、ばね座104とリミットストップ110は互いに固定されておらず、ばね座104の上方の動きを、ばね座104の上に位置するリミットストップ110が抑制していることに対し、第2実施形態では、ばね座104とリミットストップ110が互いに固定されることにより、ばね座104の上方の動きを、側面プレート108の突き出た部分190の下に位置するリミットストップ110が抑制している。
第1実施形態では、各側面プレート108にユニバーサルロック装置116を一つ設ける例を示したが、配管支持装置20では、各側面プレート108に複数のユニバーサルロック装置116が設けられる。図30に示される例では、配管支持装置20には、フランジ128の中心を通る対角線上に配置される複数のユニバーサルロック装置116を、第1の側面プレート108-1および第2の側面プレート108-2にそれぞれ2つずつ設けられている。
Claims (20)
- 少なくとも一つのばねと、
前記ばねの上のばね座と、
前記ばね座の上のフランジと、
前記ばね座に対向するベースプレートと、
前記ばねを挟む一対の側面プレートと、
前記ばね座の上のリミットストップと、
前記側面プレートと前記リミットストップとの間に位置し、前記ばねを圧縮した状態にセットするユニバーサルロック装置と、を備え、
前記ユニバーサルロック装置は、前記側面プレートと前記リミットストップとの間から取り外し可能である、
配管支持装置。 - 前記ユニバーサルロック装置は、前記リミットストップと前記側面プレートで囲まれ、前記ばね座と前記側面プレートとの間にスペーサを備える、
請求項1に記載の配管支持装置。 - 前記ベースプレートの上にガイドパイプと、をさらに備え、
前記ガイドパイプは、前記ばねの外形もしくは内形に沿って配置される、
請求項1に記載の配管支持装置。 - 前記スペーサは、複数のワッシャを含む、
請求項2に記載の配管支持装置。 - 前記ばね座と前記側面プレートとの間隔は、前記ばね座と前記側面プレートとの間の前記スペーサにより調整される、
請求項2に記載の配管支持装置。
- 前記リミットストップは、前記側面プレートと一体化される、
請求項1に記載の配管支持装置。 - 前記リミットストップは、前記ばね軸と並行に延伸し前記側面プレートを貫通し、前記側面プレートに固定される、
請求項1に記載の配管支持装置。 - 前記リミットストップは、一対の支持フレームを含み、
前記一対の支持フレームは、前記側面プレートを挟んで固定される、
請求項1に記載の配管支持装置。 - 前記リミットストップは、前記ばね座の上にストッパーをさらに備え、
前記ストッパーは、前記側面プレートと前記ばね座を挟むように配置される
請求項1に記載の配管支持装置。 - 前記側面プレートは、上方に切り欠きを含み、
前記側面プレートは、前記切り欠きを挟むように前記ばね座の上に上端が延伸し、下端が前記ベースプレートと接続し、
前記リミットストップは、前記ばね座の上において、前記側面プレートを貫通し、前記側面プレートに固定される、
請求項1に記載の配管支持装置。 - 前記リミットストップは、前記側面プレートと篏合し、
前記リミットストップの上端と前記上端と反対の下端の長さは異なり、
前記下端は前記ベースプレートに向いて配置される、
請求項1に記載の配管支持装置。 - 前記リミットストップは、前記ばね座の上に前記側面プレートに固定される一対の固定部材を含み、
前記リミットストップの上端と前記上端と反対の下端の長さは異なり、
前記下端は前記ベースプレートに向いて配置される、
請求項1に記載の配管支持装置。 - 少なくとも一つのばねと、
前記ばねの上のばね座と、
前記ばね座の上のフランジと、
前記ばね座に対向するベースプレートと、
前記ばねを挟む一対の側面プレートと、
前記ばね座の上と前記一対の側面プレートに跨るように配置され、少なくとも一つの開口を有するリミットストップと、
前記少なくとも一つの開口に配置され、前記ばねを圧縮した状態にセットするユニバーサルロック装置と、を備え、
前記ユニバーサルロック装置は、前記少なくとも一つの開口から取り外し可能である、
配管支持装置。 - 前記少なくとも一つの開口にて、前記リミットストップと前記側面プレートは組み合わされる、
請求項13の配管支持装置。 - 前記一対の側面プレートは、第1側面プレートと第2側面プレートで構成され、
前記少なくとも一つの開口は、第1開口と第2開口を含み、
前記リミットストップは、前記第1開口にて前記第1側面プレートと組み合わされ、前記第2開口にて前記第2側面プレートと組み合わされる、
請求項14に記載の配管支持装置。 - 前記リミットストップは、切り欠きをさらに有し、
前記切り欠きの両側に前記少なくとも一つの開口が配置される、
請求項14に記載の配管支持装置。 - 前記ユニバーサルロック装置は、前記リミットストップと前記側面プレートとの間に、前記側面プレートの上に配置されるスペーサを有する、
請求項16に記載の配管支持装置。 - 前記ベースプレートの上にガイドパイプと、をさらに備え、
前記ガイドパイプは、前記ばねの外形または内形に沿って配置される、
請求項13に記載の配管支持装置。 - 前記スペーサは、複数のワッシャを含む、
請求項17に記載の配管支持装置。 - 前記ばね座と前記側面プレートとの間隔は、前記ばね座と前記側面プレートとの間の前記スペーサにより調整される、
請求項17に記載の配管支持装置。
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JP2023029585A JP7360563B1 (ja) | 2023-02-28 | 2023-02-28 | 配管支持装置 |
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JP2023029585A Active JP7360563B1 (ja) | 2023-02-28 | 2023-02-28 | 配管支持装置 |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003240162A (ja) | 2002-02-21 | 2003-08-27 | Takayama Metal Industrial Co Ltd | 流水部材等の支持装置 |
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2023
- 2023-02-28 JP JP2023029585A patent/JP7360563B1/ja active Active
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