JP5013945B2 - 防振台装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばポンプユニット等、振動の大きな設備機器を設置するための防振台に関し、特にその機器の長手方向に延びる長尺状の防振台を幅方向に2つ並べて連結したものに係る。
従来より、一般にポンプユニット等を設置する防振台としては、概略矩形厚板状の上部架台の上面に複数の凹部を開口させ、この各凹部内にそれぞれ移動可能にアンカーボルトを配置したものが用いられている。そして、そのアンカーボルトの位置をポンプユニット等の取付穴に合わせて調整した後に、凹部内にコンクリート等を充填して固定するようにしている(例えば特許文献1を参照)。
そのような防振台では現場でのコンクリート打ち作業が必要であり、手間がかかるとともに、環境にも負荷をかけ易いという問題がある。また、設置するポンプユニット等によってアンカーボルトの位置を調整できるものの、上部架台の外形寸法は変わらないので、これを或る程度大きなポンプユニット等に合わせて設定すると、小型のポンプユニット等の場合は無駄な設置面積を占めることになる。
斯かる不具合に対して特許文献2には、ポンプユニット等の長手方向寸法に対応する長尺の防振台(所謂レール式防振台)を該ポンプユニット等の幅方向に並べて、それぞれの上部架台の端部同士を横架台(梁部材)によって連結した防振台装置が開示されている。このものでは、横架台の左右両側にそれぞれ横長のボルトの挿通孔を設け、これに沿ってボルトの位置を左右にずらすことにより、2つの防振台の間隔、即ち防振台装置の横幅を調整できるようにしている。
実開昭54−22873号公報 実開昭55−122548号公報
しかしながら、前記後者の従来例(特許文献2)では、設置するポンプユニット等の大きさに合わせて2つの防振台の間隔を調整する際に、横架台の左右両側においてそれぞれボルトを緩め、調整後に締め直す必要があり、手間の掛かるものであった。
すなわち、ポンプユニット等のように振動の大きな設備機器を設置する防振台では、ボルトによる締結部に緩みがあると、それが振動によって増長されて予想外の異音等、剛性の不足に起因する不具合を招来する虞れがあるし、さらにはボルトが脱落することも考えられるので、ボルトの締め付け一つでもおろそかにはできず、万全の注意を必要とするからである。
斯かる点に鑑みて本発明は、設置する機器の幅方向に並設した2つの長尺状の防振台を互いに連結するための構造に工夫を凝らし、その連結剛性を低下させることなく、設置作業の容易化を図ることにある。
前記の目的を達成するために、本発明の防振台装置では、防振台の各架台と梁部材とを連結するためのブラケットを、該各架台の長手方向にスライド移動可能とし、且つ梁部材の長手方向(架台の幅方向)にもスライド移動可能とした上で、このブラケットによる架台及び梁部材の連結部を、機器のベース部に対して当該機器の取り付けボルトを利用して共締めで固定するようにした。
具体的に、請求項1の発明は、各々長尺状の架台及び基台の間に防振体を介在させてなる防振台が、その架台上に載置する機器の幅方向に2つ並んで、それぞれ当該機器の長手方向に延びるように配置され、且つ、前記2つの架台同士が前記機器の幅方向に延びる梁部材によって連結された防振台装置を対象とする。
そして、前記2つの防振台の各架台にそれぞれ該各架台の長手方向にスライド移動可能にり付けられ、該架台の上面を覆う上板部、及び該上板部の幅方向外側縁から前記架台の幅方向外方に延びてボルト挿通穴が形成された延出部を各々有する2つの1ブラケット部材、前記梁部材にその長手方向にスライド移動可能に取り付けられ、ボルト挿通穴が形成された上板部、及び該上板部の幅方向側縁から下方に延びて前記梁部材が挿通する貫通穴が形成された側板部を各々有する2つの第2のブラケット部材とを備え前記梁部材の長手方向の両端側がそれぞれ前記各架台の下方を通過して、その幅方向外方に突出し、この各突出部位が前記側板部の貫通穴を挿通した状態で、前記2つの第2ブラケット部材が前記延出部及び前記上板部の各ボルト挿通穴を挿通するボルトによって前記第1ブラケット部材と共締めで前記機器のベース部に締結され、前記架台が該第1ブラケット部材と前記梁部材とによって挟み込まれている
前記構成の防振台装置では、設置する機器の長手方向に延びる架台に沿って、その長手方向にスライド移動可能に第1のブラケット部材が取り付けられ、機器の幅方向に延びる梁部材には、その長手方向(即ち、防振台装置の幅方向)にスライド移動可能に第2のブラケット部材が取り付けられている。そして、それら第1、第2のブラケット部材同士がボルトにより連結されて、防振台装置の長手方向及び幅方向の両方にスライド移動可能なブラケットを構成している。
このため、防振台装置の長手方向については、2つの防振台の各架台に対し各々前記ブラケット及び梁部材を一体にスライド移動させることができ、また、幅方向については、前記梁部材をガイドとしてブラケット及び2つの防振台をスライド移動させることができ、これにより、前記ブラケットの位置、即ち各架台及び梁部材の連結部の位置を、機器のベース部のボルト取付穴に合わせて調整することができる。
そして、前記のブラケット、即ち第1及び第2ブラケット部材の連結ボルトを前記機器のベース部のボルト取付穴に挿入して締結するようにすれば、そのボルトが、防振台装置へ機器を取り付けるためのボルトとしても用いられることになり、このボルトを締め付けて防振台装置へ機器を取り付ければ、同時に2つの防振台の各架台と梁部材とをしっかりと連結することができる。
また、幅方向に2つ並んだ防振台の各々の幅方向外方においてブラケット(第1、第2ブラケット部材)が機器のベース部に取り付けられることから、2つの防振台は自ずと機器のベース部の主要部分を支持するようになり、それを安定して支持することができる。また、前記第2ブラケット部材を介して梁部材を機器のベース部に締結することによって、この梁部材と機器のベース部との間に架台を挟み込むことになり、このことによっても架台と梁部材との連結剛性が高められる。
よって、2つの防振台の架台同士の連結剛性を確保しながら、それらを連結する作業を含めた機器の設置作業は従来よりも容易なものとすることができる
ところで、前記のような防振台装置に載置する機器として一般的なポンプユニットは、通常、ポンプと電動モータとで外形寸法が異なることから、それらを並べて搭載するベース部の幅もポンプ側と電動モータ側とで異なるものとなる。よって、このベース部の幅方向両側にそれぞれ設けられるボルト取付穴同士の間隔(ピッチ)も、ポンプ側と電動モータ側とで異なるものとなっている。
そこで、好ましいのは、前記第1ブラケット部材の延出部に形成するボルトの貫通穴架台の幅方向に延び、その貫通に沿ってボルトの位置を防振台装置の幅方向に調整できるようにすることである(請求項)。こうすれば、2つの防振台同士の間隔を変えなくても、防振台装置の幅方向にボルトの位置を調整することができるようになるので、前記のようにポンプ側と電動モータ側とでボルト取付穴同士のピッチが異なるポンプユニットにも対応可能である。
その場合に、前記の貫通を、梁部材の略真上において略平行に延びるように設ければ(請求項)、その貫通に沿ってボルトの位置をずらすのが容易になり、また、そのボルトにより第2ブラケット部材を介して、梁部材をしっかりと架台に締結できるようになるので、架台と梁部材との連結剛性を高める上でも有利になる。
より好ましいのは、前記第1ブラケット部材上板部の幅方向側縁には下方に折れ曲がって延びる側板部を形成する一方、幅方向側縁には延出部と、その先端縁から下方に折れ曲がって延びる端板部とを形成して、この端板部と前記側板部とをそれぞれ梁部材に対しその長手方向にスライド移動可能に連結することである(請求項の発明)。
こうすれば、架台に取り付けられている第1ブラケット部材が、第2ブラケット部材を介さず、それ自体でも梁部材に連結されることになり、架台と梁部材との連結剛性を高める上で有利になる。
以上、説明したように、2つの長尺状の防振台を並設してなる本発明の防振台装置によると、それら防振台の各架台にスライド移動可能に取り付けた第1ブラケット部材と、該各架台間に架け渡す梁部材にスライド移動可能に取り付けた第2ブラケット部材とを、ボルトにより連結するとともに共締めで機器のベース部に締結するようにしたから、機器の取り付け作業によって同時に防振台の架台と梁部材とをしっかりと連結することができ、その連結剛性を確保しながら、機器の設置作業を容易化できる
さらに、第1ブラケット部材に設けるボルトの貫通穴を架台の幅方向に延びる貫通溝とすれば、この貫通溝に沿ってボルトの位置を幅方向に調整可能になり、例えばポンプユニットのようにポンプ側と電動モータ側とで、即ち、長手方向の一側と他側とでボルト取付穴の幅方向の間隔が異なる機器にも対応可能になって、汎用性が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−全体構成−
図1、2には本発明に係る防振台装置をポンプ防振台に適用した実施形態を示し、図1(a)は平面図であり、(b)、(c)はそれぞれ正面図、側面図である。また、図2は、防振台装置Aを上方左斜め前方から見た斜視図である。この防振台装置Aは、図1(a)に仮想線で示すが、ポンプ及び電動モータからなるポンプユニットP(機器)を設置するためのものであり、そのポンプユニットPの長手方向に延びる長尺状の所謂レール式防振台1を該ポンプユニットPの幅方向に2つ並べて、それらを連結してなる。
この例では2つの防振台1,1は同じものであり、各々断面矩形状の角パイプ(例えば構造用角形鋼管等)からなる長尺状の架台2及び基台3が、互いに上下方向に所定の間隔を空けて配置され、その間には架台2及び基台3の長手方向(以下、前後方向ともいう)に離れて2つのアイソレータ4,4が介設されている。アイソレータ4は、架台2及び基台3の間の振動伝達を軽減する防振体であり、一例として、コイルばねとゴムを一体成形したものや樹脂ケース内にコイルばねを内蔵したものが用いられる。
また、前記各架台2には、その長手方向に離れた2箇所においてそれぞれ防振台装置Aの幅方向外方に突出して、ポンプユニットPの取り付けボルト8,8,…のブラケットが設けられている。図の例では、架台2の長手方向一側(図1(a)の下側、図2の手前側)のブラケット21は固定ブラケットであり、ボルト8の軸部が遊嵌される貫通穴21a(図1(a)にのみ示す)が形成されている。この貫通穴21aは架台2の幅方向に長い楕円形状であり、ボルト8の位置を軸部の遊びの分だけ、調整できるようになっている。
一方、架台2の長手方向他側(図1(a)の上側、図2の奥側)のブラケットは、架台2の長手方向にスライド移動可能な可動ブラケットであり、詳しくは後述するが、架台2の上面を覆う台座板と兼用の第1ブラケット部材6に、防振台装置Aの幅方向に延びる貫通溝64aが形成されている。この可動ブラケットを架台2の長手方向にスライド移動させるとともに、第1ブラケット部材6の貫通溝64aに沿ってボルト8を移動させれば、このボルト8の位置を防振台装置Aの長手方向及び幅方向の両方に調整することができる。
尚、図の例では、固定ブラケット21に近接して架台2の上面を覆う台座板22が配設されている。また、図の防振台1では架台2よりも基台3が長く、その両端部がそれぞれ架台2の端部よりも外方まで突出していて、そこには板材を折り曲げてなる基礎への取付金具31,31,…が嵌着されている。さらに、架台2の各端部と基台3の各端部との間には、耐震ストッパ10が配設されている。
この耐震ストッパ10は、図3に拡大して示すように、基台3の端部において上方に延びるように配置され、ナット11,12によって締結されたストッパボルト13と、これに対応して架台2の端部に設けられた断面L字状の板材からなるアッパブラケット14と、を備えている。このアッパブラケット14に形成された貫通穴にストッパボルト13の軸部が遊嵌状態で挿通されており、この軸部には、アッパブラケット14の下方に離間して鍔状の揺れ止め部材15が取り付けられる一方、アッパブラケット14の上方には環状のゴムブッシュ16と平座金17とを介在させて、ナット18が螺合されている。
図ではアッパブラケット14の上方において前記ゴムブッシュ16と平座金17とが接触しているが、防振台装置Aを使用するときにはナット18の位置を調整して、両者の間に適当な大きさ(約2〜3mm程度)の隙間を形成する。こうすると、例えば地震等により基礎が大きく揺れたときでも、アッパブラケット14のストッパボルト13に対する変位は下方の揺れ止め部材15と上方のナット18との間に制限されることになり、これにより、架台2の基台3に対する揺れを規制することができる。
−防振台の連結構造−
次に、本発明の特徴部分である防振台1,1同士の連結構造について説明する。この実施形態では、左右に2つ並んだ防振台1,1の間に1本の丸パイプ(例えばガス管)からなる梁部材5を架け渡して、その長手方向の両端側を各々前記可動ブラケットを介して各架台2,2に連結している。すなわち、前記したが、各架台2,2にはそれぞれの長手方向にスライド移動可能に第1ブラケット部材6,6が取り付けられており、一方、梁部材5にはその長手方向にスライド移動可能に第2ブラケット部材7,7が2つ、取り付けられている。
そして、前記梁部材5が架台2,2の下側を潜るように配置されて、その両端側がそれぞれ架台2,2の幅方向外方に突出しており、この各突出部位において各々第2ブラケット部材7,7が第1ブラケット部材6,6に下方から接合されて、ボルト8及びナット9によって連結されている。こうして一体化された第1、第2ブラケット部材6,7は、各架台2の長手方向にスライド移動可能であり、且つ梁部材5の長手方向(架台2の幅方向)にもスライド移動可能である。
より詳しくは、図4〜6に拡大して示すように、まず、第1ブラケット部材6は、例えば鋼板等の金属製板部材をプレス成形してなり、架台2の上面に重ね合わされる矩形状(図の例では架台2の長手方向に長い矩形状)の上板部60を有する。この上板部60の幅方向の両側縁にはそれぞれ下方に折れ曲がる折曲部61,62が形成され、それらが架台2の左右両側面に重ね合わされていて、これにより第1ブラケット部材6が架台2に対しその幅方向への移動が規制された状態で被嵌されている。
すなわち、図4〜6において右側(防振台装置Aの幅方向内方側)に位置する幅方向一側の折曲部61は、上板部60の縁部の長手方向中央部を含む大半の領域に亘って帯状に形成されており、その下縁の中央部から垂下するように輪郭がU字状の垂下部63(特に図5参照)が形成されて、全体として横長T字状の側板部を構成している。また、垂下部63には丸穴63aが形成されていて、梁部材5の端部が挿通されるようになっている。
一方、図の左側(防振台装置Aの幅方向外方側)に位置する幅方向他側の折曲部62は、上板部60の縁部の両端部にて各々下方に垂下する矩形片として2つ形成され、それらの中間には上板部60に連続して略水平に延びるように、平板状の延出部64が形成されている。この延出部64は、平面視では先細りの台形状とされていて、その延出方向に延びるように、即ち下方の梁部材5の略真上にてこれに略平行に延びるように、貫通溝64aが形成されている。
さらに、前記延出部64の先端縁には下方に折れ曲がって延びる端板部65が形成されている。この端板部65も概略先細りの台形状であり、その下端部が半円弧状となっているとともに、前記した垂下部63の丸穴63aと同様に梁部材5の端部が挿通される丸穴65aを有している。
前記した第1ブラケット部材6と組み合わされる第2ブラケット部材7は、例えば鋼板等の金属製板部材をプレス成形して断面コ字状としたものであり、略繭形状の上板部70と、その幅方向の両側縁からそれぞれ下方に折れ曲がって延びる側板部71,71とからなる。図5に示すように、第2ブラケット部材7の上板部70の略中央部にはボルト挿通孔70aが形成されており、同図及び図6にに示すように、下方から第1ブラケット部材6の延出部64に重ね合わされて、ボルト8及びナット9によって締結されるようになっている。
また、第2ブラケット部材7の両側板部71,71には、互いに対向するように各々丸穴71a,71aが形成されて、梁部材5が挿通されるようになっており、これにより第2ブラケット部材7が、梁部材5に対して長手方向にのみスライド移動可能に連結されている。この実施形態では、前記のように第1ブラケット部材6の垂下部63及び端板部65も梁部材5にスライド移動可能に連結されている。このことは架台2と梁部材5との連結剛性を高める上で好ましい。
そうして互いに連結された第1、第2ブラケット部材6,7は、一体的に架台2の長手方向にスライド移動可能であり、且つ梁部材5の長手方向(架台2の幅方向)にもスライド移動可能であるから、その位置をポンプユニットPのボルト取付穴に合わせて移動させることができ、後述するように、2つの2ブラケット部材6,7の連結ボルト8をポンプユニットPの取り付けのためのボルトとして共用することができる。
ところで、図6のように2つのブラケット部材6,7の連結部を前後方向に見ると明らかなように、第2ブラケット部材7において上板部70の上面から側板部71,71の丸穴71a,71aの下縁までの上下方向の長さd1は、第1ブラケット部材6における延出部64の下面から垂下部63及び端板部65の各々の丸穴63a,65aの下面までの上下方向の長さd2よりも所定寸法α(例えば0.5〜1mm程度)だけ短くなっており、これにより、第2ブラケット部材7の上板部70の上面は第1ブラケット部材6の延出部64の下面から前記所定寸法αだけ下方に離れて位置している。
そうして第1ブラケット部材6と下方の第2ブラケット部材7との間に所定寸法αの隙間が形成されることから、後述の如くポンプユニットPを設置するために架台2,2上に載置したとき、これにより第1ブラケット部材6の移動は規制されても、その下方の第2ブラケット部材7は梁部材5に沿ってスライドさせることができ、その上板部70のボルト挿通孔70aをポンプユニットPのボルト取付穴に容易に合わせることができる。
前記のように第1ブラケット部材6及び第2ブラケット部材7の上板部同士60,70の間に形成される隙間は、連結ボルト8の締め付けに伴い小さくなり、該ボルト8により第2ブラケット部材7の上板部70が上昇して、梁部材5とポンプユニットPのベース部との間に架台2が挟み込まれることになる。このことによって架台2と梁部材5との連結剛性が高められる。
−ポンプユニットの設置手順−
以下に、この実施形態の防振台装置AにおいてポンプユニットPを設置する手順を説明する。まず、ポンプユニットPのベース部における4つのボルト取付穴のうち、幅方向の間隔(ピッチ)が相対的に狭い2つに、それぞれ固定ブラケット21,21のボルト貫通穴21a,21aを合わせるように、防振台1、1同士の間隔を調整する。この際、梁部材5をガイドとして防振台1、1を左右に平行スライド移動させることができる。
次に、前記ボルト取付穴の長手方向の間隔に合わせて、第1、第2ブラケット部材6,7及び梁部材5を一体として架台2,2の長手方向にスライド移動させ、その後、ポンプユニットPを架台2,2の上に載置する。この際、まず、固定ブラケット21,21の貫通穴21a,21aを、それぞれ、前記ピッチの狭い2つのボルト取付穴に合わせて下方からボルト8を挿入し、ポンプユニットPのベース部よりも上方に突出するボルト8の軸部に上方からナット9を螺合させて仮留めする。
続いて、相対的にピッチの広い方のボルト取付穴に合わせるために、第2ブラケット部材7を梁部材5に沿ってスライド移動させる。この際、作業者は防振台装置Aの横に座り、上方からボルト取付穴及び第1ブラケット部材6の貫通溝64aを通して、ボルト挿通孔70aを目視で確認できるので、そうして確認しながら第2ブラケット部材7を掴んで梁部材5に沿って位置を調整することができる。
そうして第2ブラケット部材7のボルト挿通孔70aの位置を上下方向に見てポンプユニットPのボルト取付穴に合致させた上で、そのボルト挿通孔70a、第1ブラケット部材6の貫通溝64a、及びポンプユニットPのボルト取付穴の順に下方からボルト8を挿入し、ベース部よりも上方に突出するボルト8の軸部に上方からナット9を螺合させる。
このボルト8及びナット9を締め付けて、第1及び第2ブラケット部材6,7をボルト8により共締めでポンプユニットPのベース部に締結すると、梁部材5が、間に第1ブラケット部材6の上板部60を挟んで、2つの防振台1,1の各架台2をポンプユニットPのベース部との間に強固に挟み込むことになり、梁部材5と各架台2との連結剛性が高められる。
したがって、この実施形態に係る防振台装置Aによると、2つの長尺状の防振台1,1(所謂レール式防振台)をポンプユニットPの幅方向に並べて、それらの各架台2,2に取り付けた第1ブラケット部材6,6と梁部材5に取り付けた第2ブラケット部材7,7とをボルト8により共締めでポンプユニットPのベース部に締結するようにしたから、そのボルト8を締め付けることで、防振台装置AへポンプユニットPを取り付けるのと同時に防振台1,1の各架台2,2と梁部材5とをしっかりと連結することができる。よって、防振台1,1同士の連結剛性を低下させることなく、それらの連結作業を含めたポンプユニットPの設置作業を従来よりも容易化できる。
斯かる構成により、この実施形態の防振台装置Aは、図1(a)に示すように比較的大きなポンプユニットPを設置することにも、また、図7に示すように小さなポンプユニットP’を設置することにも対応可能であり、図示は省略するが、図1(a)の状態からさらに梁部材5及び第1、第2ブラケット6,7を長手方向の端部寄り(図の上方)にスライドさせて、より大きなポンプユニットを設置することもできる。
また、前記図1(a)や図7に明らかなように、第1ブラケット部材6にはボルト8の貫通穴を架台2の幅方向に延びる貫通溝64aとして設け、この貫通溝64aに沿ってボルト8の位置を調整できるようにしているので、ポンプ側と電動モータ側とでボルト取付穴の幅方向ピッチが異なるポンプユニットPも設置することができる。
さらに、この実施形態では、梁部材5を架台2,2の下方に潜らせるように配置して、この梁部材5とポンプユニットPのベース部との間に架台2、2を挟み込むようにしており、このことで防振台1,1の連結剛性を高めることができる。しかも、幅方向に2つ並んだ防振台1,1がそれぞれポンプユニットPのベース部の主要部分を支持するようになり、それを安定して支持することができる。
加えて、この実施形態では、前記のように架台2の長手方向にスライド移動させる第1ブラケット部材6自体を梁部材5に連結するようにしており、このことも防振台装置A全体の剛性を高くする上で有利になる。
−他の実施形態−
尚、本発明に係る防振台装置の構成は、前記実施形態のものに限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。すなわち、前記実施形態では、梁部材5を1本の丸パイプによって構成しているが、これは角パイプであってもよいし、丸パイプ若しくは角パイプを2本以上、組み合わせてもよい。また、第1、第2ブラケット部材6,7の材料、形状等が前記実施形態のものに限定されないことは言うまでもない。
また、前記実施形態では、防振台1,1の架台2,2のそれぞれの幅方向外方位置において第1、第2ブラケット部材6,7を連結するようにしているが、これに限らず、各架台2の幅方向内方位置或いは架台2の幅方向の範囲内において第1、第2ブラケット部材6,7を連結する構造とすることも可能である。
さらに、前記実施形態では、第1ブラケット部材6にボルト8の貫通溝64aを設けているが、これに限ることはなく、ポンプ側と電動モータ側とでボルト取付穴の幅方向ピッチが同じポンプユニットを設置するのであれば、第1ブラケット部材6には例えば断面円形状のボルト貫通穴を形成すればよい。
また、前記実施形態ではポンプユニットPのベース部におけるボルト取付穴は4つとしているが、ボルト取付穴は6つ以上であってもよい。この場合、例えば固定ブラケット21を4つにしたり、或いは梁部材5及び第1、第2ブラケット6,7からなる連結機構を1組追加したりするのが好ましい。
さらにまた、本発明に係る防振台装置は、ポンプユニットPを設置するものに限らず、例えばチラーやボイラー等の空調設備を始めとした種々の設備機器の防振台装置としても適用可能である。
以上説明したように、本発明は、例えばポンプユニットのような設備機器の大きさに合わせて2つのレール式防振台の間隔を変更できるとともに、それら2つの防振台の連結剛性を確保しながら設置作業は容易になり、汎用の防振台装置としても有用である。
防振台装置の平面図(a)、正面図(b)及び側面図(c)である。 防振台装置を上方左斜め前方から見た斜視図である。 耐震ストッパの拡大図である。 架台と梁部材との連結構造を示す斜視図である。 同連結構造の分解斜視図である。 同連結構造を前後方向に見た図である。 小さなポンプユニットを設置する場合の図1相当図である。
A 防振台装置(防振台装置)
P ポンプユニット(機器)
1 レール式防振台(長尺状の防振台)
2 架台
3 基台
4 アイソレータ(防振体)
5 梁部材
6 第1ブラケット部材
60 上板部
61 折曲部(側板部)
62 折曲部
63 垂下部(側板部)
64 延出部
64a 貫通溝(貫通穴)
65 端板部
61 側板部
62 側板部
7 第2ブラケット部材
8 ボルト

Claims (4)

  1. 各々長尺状の架台及び基台の間に防振体を介在させてなる防振台が、その架台上に載置する機器の幅方向に2つ並んで、それぞれ当該機器の長手方向に延びるように配置され、且つ、前記2つの架台同士が前記機器の幅方向に延びる梁部材によって連結された防振台装置であって、
    前記2つの防振台の各架台にそれぞれ該各架台の長手方向にスライド移動可能に取り付けられ、該架台の上面を覆う上板部、及び該上板部の幅方向外側縁から前記架台の幅方向外方に延びてボルト挿通穴が形成された延出部を各々有する2つの第1ブラケット部材と
    前記梁部材にその長手方向にスライド移動可能に取り付けられ、ボルト挿通穴が形成された上板部、及び該上板部の幅方向側縁から下方に延びて前記梁部材が挿通する貫通穴が形成された側板部を各々有する2つの第2ブラケット部材とを備え
    前記梁部材の長手方向の両端側がそれぞれ前記各架台の下方を通過して、その幅方向外方に突出し、この各突出部位が前記側板部の貫通穴を挿通した状態で、前記2つの第2ブラケット部材が前記延出部及び前記上板部の各ボルト挿通穴を挿通するボルトによって前記第1ブラケット部材と共締めで前記機器のベース部に締結され、前記架台が該第1ブラケット部材と前記梁部材とによって挟み込まれていることを特徴とする防振台装置。
  2. 前記第1ブラケット部材の前記延出部には、前記ボルトが貫通する貫通穴が前記架台の幅方向に延びている、請求項に記載の防振台装置。
  3. 前記第1ブラケット部材の前記貫通は、その略真下に位置する前記梁部材と略平行に延びている、請求項に記載の防振台装置。
  4. 第1ブラケット部材の前記上板部の幅方向側縁には下方に折れ曲がって延びる側板部が形成され
    前記延出部の先端縁には下方に折れ曲がって延びる端板部が形成され、
    前記側板部と端板部とが、それぞれ、梁部材に対しその長手方向にスライド移動可能に連結されている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の防振台装置。
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