JP2003231109A - 粗面材付きコンクリート、及びその製作方法 - Google Patents

粗面材付きコンクリート、及びその製作方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で施工性が良く、外壁仕上げ材の剥落安
全性を確保できる粗面材付きコンクリート、及びその製
作方法を提供する。 【解決手段】コンクリート用型枠6の内面で、後に製作
される粗面材付きコンクリートの仕上げ面となる側に、
水溶性樹脂7を塗布した上で、粗面材3aを貼り付け
る。次に、コンクリート用型枠6内にコンクリート8を
打設し、固化する。粗面材3aを構成する薄膜5がコン
クリート8に含まれるアルカリ水に溶けることによって
不織布4の保水性が保たれることとなり、コンクリート
のドライアウトが生じることなく、打設されたコンクリ
ート8と粗面材3aが一体化され、粗面材付きコンクリ
ートが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安価で施工性が良
く、外壁仕上げ材の剥落安全性を確保できる粗面材付き
コンクリート、及びその製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリートの打込み用に用
いられるコンクリート用型枠の中でも合板型枠は、現場
での組立、加工性、及び経済性において優れているとい
う利点を有するものの、転用が困難であり使用後は建設
廃棄物(廃木材)として取り扱われるという欠点を有し
ている。近年、建設業界においても地球環境保全活動へ
の取り組みが重要視される中、建設生産現場では、建設
廃棄物の発生の抑制、リサイクル、減量化が重要な課題
となっている。
【0003】そこで、前記合板型枠の転用回数を増加さ
せ、廃棄物の発生を抑制することを目的として、合板型
枠におけるコンクリート打込み面に樹脂コーティングを
施した塗装合板を使用する方法が実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、塗装合板型枠
を使用してコンクリートを打ち込むと、緻密で平滑すぎ
るコンクリート表面が形成され、タイルや石材などの外
壁仕上げ材を後張りする際に、適切な表面処理を施さな
いと十分な接着力が確保されず、剥離事故を引き起こす
場合が生じる。
【0005】また、塗装合板型枠の打込み面に気泡緩衝
材を取り付けてコンクリートを打設することにより、コ
ンクリートの表面にあり状の凹凸を設け、コンクリート
躯体と外壁仕上げ材貼付モルタルを機械的にかみ合わせ
ることで剥離を防止する工法や、打ちあがったコンクリ
ート面に不織布をモルタルで貼り付けた後、専用ローラ
で毛羽立たせることにより生じる投錨効果で、後施工の
外壁仕上げ材貼付モルタルの剥離を防止する工法などが
開発されたが、何れも手間がかかるだけでなくコスト高
となる等の課題を有している。
【0006】上記事情に鑑み、本発明は、安価で施工性
が良く、外壁仕上げ材の剥落安全性を確保できる粗面材
付きコンクリート、及びその製作方法を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の粗面材
付きコンクリートは、コンクリート躯体の仕上げ面に、
粗面材が打ち込まれており、該粗面材は、不織布と、該
不織布の中間層に挟み込まれたアルカリ可溶の薄膜とに
より構成されることを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の粗面材付きコンクリート
は、前記粗面材には、不織布と、該不織布の中間層に挟
み込まれたアルカリ可溶の薄膜と、前記不織布の一方の
面から前記薄膜近傍まで、前記不織布の繊維層が立体的
に残存するように塗布されたポリマーセメントとにより
構成されることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の粗面材付きコンクリート
は、前記粗面材には、不織布と、該不織布の一方の面か
ら中間層近傍まで、前記不織布の繊維層が立体的に残存
するように塗布されたポリマーセメントとにより構成さ
れることを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の粗面材付きコンクリート
の製作方法は、コンクリート用型枠の外枠側の打ち込み
面に、水溶性樹脂を用いて粗面材を貼り付けた後、コン
クリートを打ち込むことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の粗面材付きコンク
リート、及びその製作方法を、図1から図4を用いて詳
述する。本発明は、仕上げ面に粗面材を有するコンクリ
ート躯体を製作しておき、粗面材を介してコンクリート
躯体と貼付モルタル、及び外壁仕上げ材の剥落防止を図
るものである。
【0012】図1に示すように、粗面材付きコンクリー
ト1は、コンクリート躯体2と、該コンクリート躯体2
の仕上げ面2aに設けられた粗面材3aと、より構成さ
れる。また、該粗面材3aは、図2に示すように、不織
布4と、薄膜5より形成される。
【0013】前記不織布4は、織物のように一旦、糸に
したものでなく、短繊維または長繊維相互を接着する
か、またはニードリングして作られるもので、その材質
は、ビニロン、アクリル、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ナイロン等、耐アルカリ性を有する材質であれば、
何れを用いても良い。また、繊維の太さは、補強効果を
十分有するとともに、不織布を製造する際の繊維の絡ま
り合いが期待できる程度を目安としており、約5〜300
デニール程度が好ましい。また、該不織布4の目付け量
は、コンクリート8のしみ込みが確認できるとともに、
補強効果を十分有しながら、ドライアウトを抑止でき、
コンクリート躯体2との一体化が可能な程度を目安とし
ており、約50〜300g/m2程度が好ましい。
【0014】また、前記不織布4の中間層には、薄膜5
が配置されている。該薄膜5は、その材質が、ポリビニ
ルアルコール、アルカリ可溶ビニロン、澱粉、アルカリ
可溶ポリアクリル酸等、アルカリ可溶性の性質を有する
ものであれば、何れを用いても良い。また、該薄膜5の
皮膜の厚さは、コンクリート8の打ち込み時に破れにく
く、またコンクリート用型枠6の隙間からしみ出るセメ
ントペーストを抑える効果を保持しながら、コンクリー
ト8の打設後もしくは外壁仕上げ材貼付モルタルを塗布
後に薄膜5が残存することがない厚さを目安としてお
り、約0.005〜0.1mm程度が好ましい。
【0015】このような構成の粗面材付きコンクリート
1は、前記粗面材3aを下地として図示しないタイルや
石材などの外壁仕上げ材を外壁仕上げ材貼付モルタルを
使用して後張り仕上げを行うものである。これにより、
表面に凹凸を有する粗面材3aを介して、コンクリート
躯体2と外壁仕上げ材とが強固に一体化されることとな
る。
【0016】上述する粗面材付きコンクリート1の製作
方法を以下に示す。図2に示すように、従来より用いら
れているコンクリート用型枠6の内面で外枠側、つまり
後に製作される粗面材付きコンクリート1の仕上げ面と
なる側に、水溶性樹脂7を塗布した上で、粗面材3aを
貼り付ける。
【0017】ここで、水溶性樹脂7は、前記コンクリー
ト8の打設時に生じる余剰水により溶ける材料であれ
ば、澱粉、ポリアクリル酸、タラカントゴム、ロジン等
何れを用いても良いが、本実施の形態では5〜15%濃度
のポリビニルアルコールを糊材として使用している。
【0018】次に、前記コンクリート用型枠6内にコン
クリート8を打設し、固化する。このとき、前記粗面材
3aを構成する薄膜5がコンクリート8に含まれるアル
カリ水に溶けることによって不織布4の保水性が保たれ
ることとなり、コンクリートのドライアウトが生じるこ
となく、打設された前記コンクリート8と粗面材3aが
一体化され、粗面材付きコンクリート1が形成される。
【0019】また、前記コンクリート用型枠6の内面に
塗布された水溶性樹脂7は、コンクリート8の打設時に
おける余剰水によって溶けるため、前記粗面材3aとの
付着力が弱くなることから、脱型は容易に行うことが可
能である。
【0020】なお、本実施の形態において、前記粗面材
付きコンクリート1製作時のコンクリート用型枠6に合
板型枠を使用しているが、これにこだわるものではな
く、樹脂製や金属製のコンクリート用型枠6を用いても
良い。
【0021】さらに、前記粗面材3aには、前記不織布
4の中間層に薄膜5が配置されたものを用いているが、
図3(a)(b)に示すように、前記不織布4の中間層
に薄膜5を配置するとともに該薄膜5近傍までポリマー
セメント9を塗布した粗面材3b、また、図4(a)
(b)に示すように、前記不織布4に薄膜5を用いず、
中間層近傍までポリマーセメント9を塗布した粗面材3
cを用いても良い。このような、粗面材3b、3cを用
いた粗面材付きコンクリート1は、ポリマーセメント9
が有する非透水性といった特徴を生かし、防水機能をさ
らに高めた構成となるものである。以下にこれら粗面材
3b、3cを用いた場合の事例を示す。
【0022】図3に示すように、前記粗面材3bは、不
織布4と、薄膜5と、ポリマーセメント9とにより構成
される。前記不織布4、及び薄膜5は、前記粗面材3a
で用いたものと同様の材料が用いられており、その構成
も同様で、不織布4の中間層に薄膜5が挟み込まれてい
る。粗面材3bでは、前記不織布4の一方の面から薄膜
5近傍まで、前記ポリマーセメント9が塗布されてい
る。
【0023】前記ポリマーセメント9は、耐アルカリ性
及びアクリル系を有する材料よりなり、ポリアクリル酸
エステル共重合体エマルジョン、SBRエマルジョン、
エチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョン等、何れを用
いても良い。
【0024】該ポリマーセメント9のポリマー/セメン
ト比は、ポリマーセメント9が塗布された状態において
も不織布4の巻き取りが容易な程度の硬度を有するとと
もに、防水性を維持し、外壁仕上げ材貼付モルタルとの
接着性を維持しながら、高度な耐久性を有する程度を目
安とし、0.3〜2.0程度が好ましい。
【0025】また、ポリマーセメント9の骨材/セメン
ト比は、防水性を維持するとともに、ポリマーセメント
9が塗布された状態においても不織布4の硬化が生じな
い程度を目安とし、セメントに対して200%以下の骨材
を含む程度が好ましい。なお、ここで用いる骨材は、細
かい硅砂、炭酸カルシウム、パーライト、シラス、スラ
グ、フライアッシュ、及び無機質のバルーン等の使用が
考えられる。
【0026】このような前記ポリマーセメント9の前記
不織布4への塗布量は、打設される前記コンクリート8
のしみ出しを抑えつつ、前記コンクリート8や外壁仕上
げ材貼付モルタルへの投錨効果を保持できる量を目安と
しており、0.3〜2.0kg/m2程度が好ましい。
【0027】図4に示すように、前記粗面材3cは、不
織布4と、ポリマーセメント9とにより構成される。該
不織布4、及びポリマーセメント9は、前記粗面材3b
で用いられたものと同様のものであり、その構成は、前
記不織布4の中間層近傍までポリマーセメント9を塗布
したものである。該ポリマーセメント9の塗布量の目安
も、前記粗面材3bと同様である。
【0028】上述する粗面材3b、3cを用いた粗面材
付きコンクリート1の製作方法を以下に示す。図3、図
4に示すように、従来より用いられているコンクリート
用型枠6の内面で外枠側、つまり後に製作される粗面材
付きコンクリート1の仕上げ面となる側に、水溶性樹脂
7を塗布した上で、粗面材3b、3cを貼り付ける。
【0029】ここで、前記粗面材3bは、前記ポリマー
セメント9を塗布した面を水溶性樹脂7に向けても(図
3(b)参照)、逆転させても(図3(a)参照)どち
らでも良い。同じく、前記粗面材3cも、前記ポリマー
セメント9を塗布した面を水溶性樹脂7に向けても(図
4(b)参照)、逆転させても(図4(a)参照)どち
らでも良い。
【0030】次に、前記コンクリート用型枠6内にコン
クリート8を打設し、固化する。このとき、前記粗面材
3bは、薄膜5がコンクリート8に含まれるアルカリ水
に溶けることによって不織布4の保水性が保たれること
となり、コンクリート8のドライアウトが生じることな
く、打設された前記コンクリート8と粗面材3bが一体
化され、粗面材付きコンクリート1が形成される。ま
た、前記粗面材3cは、中間層まで塗布されたポリマー
セメント9により、コンクリート8のしみ出し、及びド
ライアウトが防止され、打設された前記コンクリート8
と粗面材3cが一体化され、粗面材付きコンクリート1
が形成される。
【0031】このように製作された前記粗面材3b、も
しくは粗面材3cが取り付けられた粗面材付きコンクリ
ート1は、図3(a)図4(a)の用に、前記ポリマー
セメント9が前記コンクリート8側に配置されている場
合には、仕上げ面側の前記不織布4の毛羽立ちを促進す
るような外壁仕上げ材貼付モルタルの塗布方法を用いる
ことにより、塗布する外壁仕上げ材貼付モルタルの繊維
補強効果が向上し、比較的大型のタイルを固着すること
が可能となる。
【0032】また、図3(b)図4(b)の用に、前記
ポリマーセメント9が前記粗面材付きコンクリート1の
仕上げ面側に配置されている場合には、仕上げ面側の前
記不織布4の毛羽立ちが比較的少ないため、モルタルの
薄塗り、もしくはタイルの直張り施工に適している。
【0033】上述する構成によれば、前記コンクリート
躯体2の製作時にあらかじめ前記粗面材3a、3b、3
cを設けた粗面材付きコンクリート1は、簡略な構成
で、製作方法も容易であることから、施工性が良く工費
を大幅に削減することが可能となるとともに、前記粗面
材3a、3b、3cが、仕上げ面のひずみの吸収層とな
り、外壁仕上げ材の剥落安全性を確保することが可能と
なる。
【0034】前記コンクリート用型枠6には、水溶性樹
脂7を介して前記粗面材3a、3b、3cが取り付けら
れた上でコンクリート8が打設されることから、脱型し
たコンクリート用型枠6にセメントペーストが付着する
ことがなく、清掃作業を省略することが可能となる。ま
た、セメントペーストが付着した場合にも、水洗いによ
り前記水溶性樹脂7と同時に容易に洗い流すことが可能
となる。
【0035】また、前記コンクリート8を打設する際の
余剰水により、水溶性樹脂7の付着力は弱まり、前記粗
面材付きコンクリート1を容易に脱型することができる
ため、バール等の工具の使用を減少でき、コンクリート
用型枠6の小口等を傷つけることがなく、コンクリート
用型枠6に合板型枠を用いた場合にも転用回数をより一
層増加でき、建設廃棄物の発生を大幅に削減することが
可能となる。
【0036】前記ポリマーセメント9を塗布した前記粗
面材3b、3cを粗面材付きコンクリート1に用いるこ
とにより、その防水機能は一層高められることとなるた
め、外壁材貼り仕上げでも構造物の防水性能を要求され
る部位、例えば斜め壁等に適用することが可能となる。
また、タイル張りのみならず、塗装や塗り仕上げにも適
用することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の粗面材付きコンクリー
トは、コンクリート躯体の仕上げ面に、粗面材が打ち込
まれており、該粗面材は、不織布と、該不織布の中間層
に挟み込まれたアルカリ可溶の薄膜とにより構成される
ことから、簡略な構成で、製作方法も容易であり、施工
性が良く工費を大幅に削減することが可能となるととも
に、前記粗面材が、仕上げ面のひずみの吸収層となり、
外壁仕上げ材の剥落安全性を確保することが可能とな
る。
【0038】請求項2に記載の粗面材付きコンクリート
は、前記粗面材には、不織布と、該不織布の中間層に挟
み込まれたアルカリ可溶の薄膜と、前記不織布の一方の
面から前記薄膜近傍まで、前記不織布の繊維層が立体的
に残存するように塗布されたポリマーセメントとにより
構成されることから、その防水機能は一層高められるこ
ととなるため、タイル貼り仕上げでも構造物の防水性能
を要求される部位、例えば斜め壁等に適用することが可
能となる。
【0039】請求項3に記載の粗面材付きコンクリート
は、前記粗面材には、不織布と、該不織布の一方の面か
ら中間層近傍まで、前記不織布の繊維層が立体的に残存
するように塗布されたポリマーセメントとにより構成さ
れることから、上記と同様に、その防水機能は一層高め
られることとなるため、タイル貼り仕上げでも構造物の
防水性能を要求される部位、例えば斜め壁等に適用する
ことが可能となる。
【0040】請求項4に記載の粗面材付きコンクリート
の製作方法は、コンクリート用型枠の外枠側の打ち込み
面に、水溶性樹脂を用いて粗面材を貼り付けた後、コン
クリートを打ち込むことから、脱型したコンクリート用
型枠にセメントペーストが付着することがなく、清掃作
業を省略することが可能となる。また、セメントペース
トが付着した場合にも、水洗いにより前記水溶性樹脂と
同時に容易に洗い流すことが可能となる。
【0041】また、前記コンクリートを打設する際の余
剰水により、水溶性樹脂の付着力は弱まり、前記粗面材
付きコンクリートを容易に脱型することができるため、
バール等の工具の使用を減少でき、コンクリート用型枠
に合成型枠を用いた際にも小口等を傷つけることがな
く、合成型枠の転用回数をより一層増加でき、建設廃棄
物の発生を大幅に削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る粗面材付きコンクリートの概略
を示す図である。
【図2】 本発明に係る粗面材付きコンクリートの製作
過程を示す図である。
【図3】 本発明に係る粗面材付きコンクリートの他の
事例の製作過程を示す図である。
【図4】 本発明に係る粗面材付きコンクリートの他の
事例の製作過程を示す図である。
【符号の説明】
1 粗面材付きコンクリート 2 コンクリート躯体 2a 仕上げ面 3a 粗面材 3b 粗面材 3c 粗面材 4 不織布 5 薄膜 6 コンクリート用型枠 7 水溶性樹脂 8 コンクリート 9 ポリマーセメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 秀之 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 名知 博司 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 三宅 靖宏 滋賀県甲賀郡石部町石部口三丁目1番1号 日本スタッコ株式会社内 (72)発明者 吉成 拓也 滋賀県甲賀郡石部町石部口三丁目1番1号 日本スタッコ株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA50 AB04 AB23 BA02 BC02 DA12 DC24 GA33W GA42X GB23W GB42X GB43X GB45X 4G052 AB08 AB42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート躯体の仕上げ面に、粗面材
    が打ち込まれており、 該粗面材は、不織布と、該不織布の中間層に挟み込まれ
    たアルカリ可溶の薄膜とにより構成されることを特徴と
    する粗面材付きコンクリート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不織布打ち込みコンク
    リートにおいて、 前記粗面材には、不織布と、該不織布の中間層に挟み込
    まれたアルカリ可溶の薄膜と、 前記不織布の一方の面から前記薄膜近傍まで、前記不織
    布の繊維層が立体的に残存するように塗布されたポリマ
    ーセメントとにより構成されることを特徴とする粗面材
    付きコンクリート。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の不織布打ち込みコンク
    リートにおいて、 前記粗面材には、不織布と、該不織布の一方の面から中
    間層近傍まで、前記不織布の繊維層が立体的に残存する
    ように塗布されたポリマーセメントとにより構成される
    ことを特徴とする粗面材付きコンクリート。
  4. 【請求項4】 コンクリート用型枠の外枠側の打ち込み
    面に、水溶性樹脂を用いて粗面材を貼り付けた後、コン
    クリートを打ち込むことを特徴とする粗面材付きコンク
    リートの製作方法。
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