JPH0716842Y2 - コンクリート型枠 - Google Patents

コンクリート型枠

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JPH0716842Y2
JPH0716842Y2 JP1986121986U JP12198686U JPH0716842Y2 JP H0716842 Y2 JPH0716842 Y2 JP H0716842Y2 JP 1986121986 U JP1986121986 U JP 1986121986U JP 12198686 U JP12198686 U JP 12198686U JP H0716842 Y2 JPH0716842 Y2 JP H0716842Y2
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concrete
sheet
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富泰 本多
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富泰 本多
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は家屋建築、土木工事等においてコンクリート・
モルタル打ち等に用いられるコンクリート用型枠に関
し、特に塗継ぎに適したコンクリートを製造するための
型枠に関する。
〈従来の技術〉 従来のコンクリート型枠は、合板を素材そのままで用い
たものが主体である。また、施工現場で合板表面にター
ル或いはパラフィン、シリコーン系の剥離剤を塗布して
剥離性を向上させることも一般に行なわれている。更に
は、近年、このコンクリート・モルタルの型枠合板表面
への付着を防止するために、工場でアクリル系樹脂、ウ
レタン系樹脂、ポリエステル樹脂等の合成樹脂被膜を合
板表面に形成した塗装型枠も種々開発されている(例え
ば特公昭45-15064号公報、特公昭53-38728号公報、実開
昭47-30639号公報)。
〈考案が解決しようとする問題点〉 合板をコンクリート打設用型枠の素材として用いた場
合、合板表面に存する無数の導管溝内にセメント結晶が
入り込み、その投錨効果によって型枠の剥離性が悪化す
る。またこの場合、型枠表面にセメントが付着したまま
剥離されるため、そのままの状態で型枠を再使用すると
一層その剥離性が低下してしまい、コンクリート面を著
しく荒らす結果となる。この問題を解決するためには型
枠再使用の前に型枠表面に付着したセメントを除去する
工程が必要となり、手間がかかりコスト高を招く。
型枠表面にタール或いはパラフィン、シリコーン系の剥
離剤を塗布したものにおいても、その塗布工程に手間が
かかるだけでなく、離型後のコンクリートの表面にに剥
離剤が付着したまま残ってしまい、該コンクリート面に
塗り継がれる塗継ぎモルタル又は仕上げモルタル、仕上
げ吹き付け材等の仕上げ塗材との密着性が悪化する。
一方、塗装型枠にあってはその表面に合成樹脂被膜が形
成されているため、コンクリートとの剥離性は向上さ
れ、その型枠はそのまま再使用しても何等問題を生じな
いばかりか、耐久性の高い合成樹脂被膜によって型枠と
しての耐用回数が大幅に増加されている。
しかしながら、塗装型枠によって得られるコンクリート
表面は合成樹脂被膜の存在によって鏡面状を呈してお
り、塗り継ぎモルタルや仕上げ塗材等との投錨効果が期
待できず、それらとの密着性は却って低下してしまう。
従って、コンクリートとの剥離性を向上させると共に、
離型後のコンクリート表面にある程度の凹凸を形成させ
塗り継ぎモルタルや仕上げ塗材との投錨効果を奏するこ
とのできるコンクリート型枠は、未だ実用化されるに至
っていない。
ところで、モルタル・コンクリート打設の場合、作業性
を良くするために、セメント硬化に必要な水分量よりも
多い水分量を配合して混練した後に打設し、これら工程
においてモルタル・コンクリートにある程度の流動性を
保持させることが一般に行なわれている。そのため、上
記した従来技術による型枠を用いてコンクリートを打設
すると、混練によってコンクリート中に内包された気泡
が残存し、或いはブリージング現象によって骨材や鉄筋
の下側またはコンクリート中に形成されたブリージング
水の層が硬化乾燥後に空隙となり、コンクリート自体の
強度低下を招来し、またこれら気泡或いは空隙によるコ
ンクリート表面にアバタ現象が見られる。更に、ブリー
ジング水の蒸発に時間がかかるため硬化が遅くなり、従
って脱型も早期に行うことができず、作業効率が低いと
いう欠点を有していた。
〈問題点を解決するための手段〉 従って本考案は、コンクリートとの剥離性に優れ、且つ
脱型後のコンクリート表面に塗り継ぎモルタルや仕上げ
塗材に対する優れた密着性を与えることのできるコンク
リート型枠を提供することを目的とする。
本考案は更に、モルタル・コンクリート打設において過
剰水分を配合して混練した場合にあっても、気泡やブリ
ージング水による空隙の発生を阻止し、よってコンクリ
ート強度を増大させ、コンクリート表面のアバタ発生を
抑制し、早期硬化・脱型を可能とする、コンクリート型
枠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために創案された本考案は、複数個
の貫通孔が穿設された基板の少なくとも表面に、透水性
及び通気性を有し且つ打設コンクリート面にその織目に
よる凹凸を形成せしめ得る織布から成るシート状物を接
着剤にて接着して成ることを特徴とする、コンクリート
型枠である。
上記シート状織布は基板表面だけでなく、その木口部及
び/又は裏面部にまで達するように敷設してもよい。
〈作用〉 コンクリート打設時に生ずる余剰水や、コンクリート中
に内包される気泡は、型枠表層に形成された透水性及び
通気性を有するシート状織布を通過し、基板の貫通孔を
通過して型枠外に排出される。打設コンクリートは型枠
表層の織布と直接接触し、その界面には該織布の織目に
対応する凹凸が形成される。シート状物は基板表面に接
着剤にて接着されるので、コンクリート離型時の引張力
を受けてもたるみが生ずることなく、次回のコンクリー
ト打設のためにたるみを除去する作業必要としない。
〈実施例〉 添付の図面を参照して、型枠の基板1は合板、繊維板、
パーティクルボード等が用いられる。基板1には、その
表面から裏面にまで達する貫通孔2が複数個形成されて
いる。基板1の全表面は、透水性及び通気性を有し且つ
コンクリート面に凹凸を形成させ得る織目を有するシー
ト状の織布3によって被覆されている。シート状織布3
は任意接着剤を用いて基板1の表面に接着されるが、好
ましくは合成樹脂接着剤を用いて貼着する。合成樹脂接
着剤は防水性を有するので、シート状織布3を通って型
枠内に入り込んできた水分を基板1の内部に浸透させる
ことなく、貫通孔2に適切に案内し型枠外へ排出させる
ことができる。勿論、接着剤は、貫通孔の開口部を閉塞
することのないよう、基板1の該貫通孔2部分を除く表
面部分に塗布される。また、接着剤は基板の貫通孔部分
を除く全表面に塗布することなく、点状もしくは線状に
塗布することもでき、このようにすることによりコンク
リート離型時にシート状織布が基板から部分的に浮き上
げられた状態となり、剥離がより容易となる。
シート状織布3は少なくとも基板1の表面に被着させる
ことが必要であるが、更に必要に応じ、基板の木口1a部
分或いは更に基板の裏面部1bにまで達するよう被覆させ
ることができる。基板木口部分までシート状織布3で被
覆することによりアクの透み出るのを防ぐことができ
る。
本考案の型枠表面に張設されるシート状織布3は、前述
のように、コンクリート打設時の余剰水及び混練の結果
コンクリート中に内包される気泡等を通過せしめ、基板
1の貫通孔2より型枠外へ排出させるためのものである
から、透水性及び通気性を有するものでなければならな
い。また、シート状織布3は打設コンクリートと直接接
触して界面を形成するものであるから、それを構成する
繊維自体がコンクリートとの剥離性の良好なものを用い
ることが好ましい。例えば、ポリエチレン繊維、ポリエ
ステル繊維等が望ましい材質である。また、シリコー
ン、ワックス、パラフィン等の剥離剤をシート状織布3
にコーティングすることによってコンクリートとの剥離
性を一層向上させることができる。更に、シート状織布
3に合成樹脂を含浸させて布のほつれを防止することが
できる。
また、シート状織布3の織目は、コンクリート表面に凹
凸を形成するのに役立つ。この凹凸により、コンクリー
トに塗継ぎモルタルや仕上げ塗材等に対する投錨効果が
発揮され、密着力が向上する。また、いわゆる打ち放し
コンクリートの場合にあっては、その表面にシート状織
布の織目に対応した凹凸模様を形成させることができ、
意匠性を向上させることができる。
基板1の厚さ方向に貫通して複数形成される貫通孔2
は、既述したように、型枠内のコンクリートからシート
状織布3を通過した気泡や余剰水を型枠外へ排出するた
めの必須構成であって、この目的を達成し得るようその
形状や径、密度等が適宜決定される。
〈考案の効果〉 本考案によって達成される効果は以下の通りである。
(1) コンクリート打設時や混練時に発生する気泡が
コンクリート界面から型枠表層のシート状織布を介し、
基板の貫通孔から外部へと排出されるため、従来この気
泡によってコンクリート表面に発生されていたアバタ現
象を回避することができ、表面仕上がりに優れたコンク
リートを得ることができる。
(2) ブリージング水も同様にシート状織布及び基板
貫通孔を通過して型枠外へ排出されるため、余剰水分が
コンクリート内或いは界面に残留することが防止され、
強度に優れたコンクリートを製造することができる。
(3) コンクリート界面における水分残留が防止され
る結果、表面強度を早期に発現させることができ、早期
脱型を可能にする。
(4) シート状織布はコンクリートとの剥離性に優れ
た材質のものが選択されるので、脱型が容易である。ま
た、シート状織布の織目によってコンクリート面に凹凸
が形成されるので、モルタル等を塗継ぎ施工する場合に
密着性が良好となる。コンクリート打ち放しの場合には
コンクリート面に形成される凹凸は模様として利用する
ことができ、意匠性に優れたコンクリートを簡易に製造
することができる。
(5) シート状織布は基板表面に接着剤にて接着され
るので、コンクリート離型時の引張力を受けてもたるみ
が生ずることがなく、次回のコンクリート打設のために
たるみを除去する作業を行う必要がない。シート状織布
を接着剤にて点状又は線状に接着した場合も、該接着部
分にて基板表面に拘束されるので、コンクリート離型時
にたるみを生ずることがなく、更に非接着部分が浮き上
がるのでコンクリート離型を容易にする効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案によるコンクリート型枠の一実施例を示す
断面図である。 符号の説明 1……基板、2……貫通孔、3……シート状織布

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の貫通孔が形成された基材の少なく
    とも表面に、透水性及び通気性を有し且つ打設コンクリ
    ート面に凹凸を形成せしめる織目を有する織布より成る
    シート状物を接着剤にて接着して構成されていることを
    特徴とするコンクリート型枠。
JP1986121986U 1986-08-08 1986-08-08 コンクリート型枠 Expired - Lifetime JPH0716842Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986121986U JPH0716842Y2 (ja) 1986-08-08 1986-08-08 コンクリート型枠

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JP1986121986U JPH0716842Y2 (ja) 1986-08-08 1986-08-08 コンクリート型枠

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JPS6328740U JPS6328740U (ja) 1988-02-25
JPH0716842Y2 true JPH0716842Y2 (ja) 1995-04-19

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ID=31011762

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52137136A (en) * 1976-05-12 1977-11-16 Yasunaga Riken Co Ltd Method of removing water after placing concrete and concrete shaping form
JPH0330500Y2 (ja) * 1985-07-03 1991-06-27
JPH0232754Y2 (ja) * 1985-12-25 1990-09-05

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JPS6328740U (ja) 1988-02-25

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