JP2004300764A - 型枠用化粧パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】表面側に設けたモルタル製外層が傷付きにくい型枠用化粧パネルを提供する。
【解決手段】発泡スチロール製のパネル本体3を全体的にモルタル層5で包み込んで、薄肉プレート状の型枠用化粧パネル1を構成する。パネル本体3の表面側を覆うモルタル層5の部分は模様層7を形成している。模様層7は白色セメントを主成分として白色の地色を有している。模様層7とパネル本体3との間には、ガラス繊維を混入したモルタル材料からなる薄い補強ガラス繊維層15が介在している。
【選択図】 図4
【解決手段】発泡スチロール製のパネル本体3を全体的にモルタル層5で包み込んで、薄肉プレート状の型枠用化粧パネル1を構成する。パネル本体3の表面側を覆うモルタル層5の部分は模様層7を形成している。模様層7は白色セメントを主成分として白色の地色を有している。模様層7とパネル本体3との間には、ガラス繊維を混入したモルタル材料からなる薄い補強ガラス繊維層15が介在している。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物を成形するための建造物用型枠を構成し、成形後にそのまま建造物の表面を形成することとなる型枠用化粧パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば山肌に構築される側壁建造物には、景観の向上あるいは汚れや傷などを目立たなくさせるといった観点から、表面に凹凸等の模様が施される場合が多い。側壁建造物の表面に凹凸模様を施すには、側壁建造物を成形するための側壁用型枠の内面あるいは打設面に、対応する凹凸形状を形成しておき、側壁用モルタル材料を打設して硬化させることによる側壁建造物の成形と同時に、表面に凹凸模様を転写するといった方法が用いられている。しかしながら、このような模様形成方法を用いると、模様の形成が側壁構築作業現場で行われるため、模様の出来映えが現場の環境に左右されやすく、また、側壁用型枠の上側に向かうほど、打設したモルタル材料から側壁用型枠内の打設面に作用する圧力は小さいので、側壁建造物の上側では模様がぼやけてしまうおそれがあり、かつ、側壁用型枠の打設面に着色剤を付着させておき、側壁建造物の表面に凹凸模様とともに着色剤の転写により色彩を施す場合には、側壁建造物の上側と下側とで色彩の転写品質に差異が生じてしまうことも多い。また、側壁用型枠は、下側に向って外側に傾斜して配置される場合があるが、この場合には、モルタル材料の打設時に、側壁用型枠の打設面とモルタル材料との間にエアーが巻き込まれやすく、この点からも、模様の転写品質が不安定となってしまう。
【0003】
そこで、表面に凹凸等の模様が施された化粧パネルをあらかじめ工場等で製造しておき、側壁等の建造物用型枠を用いて成形された成形体にこの化粧パネルを取り付けることにより、建造物の表面に模様を形成する方法も用いられている。
このような化粧パネルを採用することにより、建造物の表面に均質な模様を形成することが可能となる。
【0004】
しかしながら、化粧パネルを用いるこのような模様形成方法では、脱型後に建造物に化粧パネルを取り付ける作業が必要なので、建造物構築作業に手間と時間がかかってしまう。
【0005】
このような問題に対処する技術として、表面に凹凸等の模様が施された化粧パネルを建造物用型枠として用い、建造物用モルタル材料が硬化したときに化粧パネルが建造物用モルタル材料と一体化するように構成するものが知られている(例えば特許文献1参照)。化粧パネルは、発泡体を母材として形成されているので、軽量(例えば20乃至60kg/m2)で取り扱い性に優れている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−182289号公報(第4頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、発泡体を母材としたこのような型枠用化粧パネルでは、外側に露出する部分、少なくとも表面部分をモルタル製の外層で覆って強度を高めておくことが必要となるが、軽量性が損なわれないように、外層は薄く形成される必要がある。発泡体の表面部分に設けられるモルタル製外層は化粧層又は模様層を構成することとなるが、特に型枠の下側に配置された型枠用化粧パネルには、建造物用のモルタル材料の打設時に大きな圧力が加わり、型枠用化粧パネルが湾曲するおそれがある。型枠用化粧パネルには金属製の補強材が設けられるが、軽量性を確保するために、網状のものが用いられるので、型枠用化粧パネルが湾曲するおそれは多分にある。薄肉のモルタル材料は比較的脆いので、型枠用化粧パネルが大きく湾曲すると、表面側のモルタル製外層にひび割れなどが生じる可能性がある。また、建造物の表面には外部からの大きな衝撃が加わりやすいが、型枠用化粧パネルの表面に大きな外部衝撃が加わった場合にも、表面側のモルタル製外層にひび割れなどが生じてしまう。そして、模様層である表面側のモルタル製外層が傷付くと、建造物の見栄えがきわめて悪くなる。
【0008】
そこで本発明は、表面側に設けられたモルタル製外層が傷付きにくい型枠用化粧パネルの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の型枠用化粧パネルは、複数枚が連続的に配置されて建造物用型枠を構成し、かつ、前記建造物用型枠内に打設され、硬化した建造物用モルタル材料と一体化されて建造物の表面を形成する、母材に発泡体を用いた型枠用化粧パネルであって、裏面側が前記建造物用モルタル材料の打設面を構成するプレート状のパネル本体と、このパネル本体の表面側を覆う模様層と、この模様層が前記建造物の表面を形成するように、前記パネル本体を、硬化した前記建造物用モルタル材料と一体化させる結合手段と、を備え、前記パネル本体は発泡体であり、前記模様層はモルタル材料で形成されているといったものに対し、前記模様層と前記パネル本体との間に、補強ガラス繊維層を形成したものである。モルタル材料には、狭義のモルタル、コンクリートなどのセメント成分含有材料及びセメントが含まれる。パネル本体の裏面側、すなわち、パネル本体の裏面又はパネル本体の裏面に形成された打設面層等の内面層が打設面を構成する。補強ガラス繊維層は曲げ剛性が大きく、しかも模様層の裏面側に設けられている。したがって、型枠用化粧パネルに裏面側から加わった外力により模様層が湾曲して傷付いてしまうといったことが防止される。また、補強ガラス繊維層は、模様層に直接加わった外力に対しても模様層を効果的に保護する。そして、比較的厚く形成される、あるいは極めて薄いとはいえない模様層自体をガラス繊維補強層としているわけではないので、型枠用化粧パネルの製造コストの増加を抑えることができる。パネル本体又は母材は軽量な発泡体であり、この発泡体には、発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン、発泡ポリスチロール、発泡ビニル、反応射出成形(RIM)発泡樹脂、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン及び発泡アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(発泡ABS)等の発泡樹脂やその他の有機発泡材料、あるいは、発泡モルタル、発泡コンクリート、シラスバルン、酸化チタンバルン及びガラスバルン等の無機発泡材料を、単独又は複数組み合わせて用いることができる。結合手段は、パネル本体の裏面側から突出する埋め込み部材、例えばアンカーボルトとすることができる。また、結合手段は、建造物用型枠内に打設され、硬化した建造物用モルタル材料内に埋め込まれることとなる型枠構成部材、例えばパネル間、すなわち型枠用化粧パネル及び合板パネル又は型枠用合板間の間隔を保持するためのセパレータとの接続部として構成できる。ここでは、結合手段は、硬化した建造物用モルタル材料に埋め込まれている型枠構成部材を介して、パネル本体を、硬化した建造物用モルタル材料に一体化させる。結合手段、例えばパネル本体の裏面側から突出するアンカーボルトや型枠構成部材との接続用ボルトなどのボルトは、作業現場で型枠用化粧パネルに取り付けることができるように構成される場合がある。
【0010】
建造物用型枠には、打設された建造物用モルタル材料から加わる大きな圧力に耐え得る強度が要求される。したがって、型枠用化粧パネルは金属製の補強材を有していることが好ましい。補強材には、型枠用化粧パネルの軽量性を阻害しないことが要求される。そこで狭い幅の長尺な補強材を少なくとも一本、パネル本体に埋設しておく。パネル本体内に埋設することにより、補強材の十分な取り付け強度を確保できる。補強材は、軽量性の観点からプレート状に形成されるのが好ましく、かつ、曲げ剛性又は曲げ強度の観点から、屈曲した断面形状を有しているのが効果的である。
【0011】
型枠用化粧パネルの建造物用モルタル材料との一体性を高めるためには、打設され硬化した建造物用モルタル材料とパネル本体の裏面側とが十分な強度で接着していることが好ましい。したがって、建造物用モルタル材料との接着性に優れた材料、例えばモルタル材料で型枠内面層あるいは打設面層を形成し、パネル本体の裏面を薄く覆っておくことが効果的である。そして、打設面層とパネル本体の裏面との接着性を高めるために、パネル本体の裏面を凹凸状に形成し、この凹凸状の裏面に打設面層を接着して形成しておくのが得策である。
【0012】
ところで、模様層に、セメント成分が灰色セメントだけである又はほとんど灰色セメントであるモルタル材料を用いると、模様層の地色が灰色となるが、地色が灰色である場合には、微妙な色彩表現を施すことが難しく、また、使用できる色の種類にも制限が加わってしまう。そこで、模様層を、白色セメントを実質的に含んだ、あるいは主成分とするモルタル材料で形成して、地色を白色又は白っぽい色としておく。そして、地色が着色の明度に対応するように、白色セメントの灰色セメントに対する混合割合を例えば30%乃至100%で調整することができる。より効果的な模様を施すためには、自然石、セラミック系材料又はガラス材料等の無機材料を用いて玉石状又は砕石状に形成された複数個あるいは多数個の模様構成体(玉石状又は砕石状の自然石をそのまま模様構成体とすることもある)を、表面側に露出する状態で、又は表面側に突出する状態で、模様層内に埋め込んでおくことが得策である。模様層の表面への着色又は彩色は、模様構成体を除いた部分、すなわち色彩性に優れた白色又は白っぽい色のモルタル材料個所に施すのが効果的である。
【0013】
模様層に模様構成体が埋め込まれている型枠用化粧パネルを製造する方法は、裏面側が建造物用モルタル材料の打設面を構成するプレート状のパネル本体と、このパネル本体の表面側を覆う模様層と、この模様層が建造物の表面を形成するように、前記パネル本体を、建造物用型枠内に打設され、硬化した建造物用モルタル材料と一体化させる結合手段と、を備え、前記パネル本体は発泡体であり、前記模様層はモルタル材料から形成されていて、複数枚が連続的に配置されて前記建造物用型枠を構成する、母材に発泡体を用いた型枠用化粧パネルの製造方法であって、パネル用型枠の底面上に、流動性の補助材料を薄く張るとともに、小粒の模様構成体を散りばめておく工程と、前記補助材料がゲル状又は寒天ゲル状に凝固してから、前記パネル用型枠内の前記補助材料上に、前記模様層用の前記モルタル材料を流し込む工程と、前記モルタル材料が未硬化のうちに、前記パネル用型枠内の前記モルタル材料上に、前記パネル本体を載せる工程と、を備え、脱型後に、前記模様層に付着している前記補助材料を取り払うものとすることができる。このような製造方法を用いることにより、多少外側に突出した、すなわち補助材料の厚さ分だけ外側に突出した模様構成体が模様層に埋め込まれている型枠用化粧パネルを簡単に製造できる。模様構成体は、補助材料から上方に突出するように、散りばめられる。模様層とパネル本体との間に、補強ガラス繊維層を設ける場合には、模様層用のモルタル材料を流し込む工程の後に、パネル用型枠内の模様層用のモルタル材料上に、補強ガラス繊維層用の材料、例えばモルタル材料を流し込むあるいは供給する工程が加わることとなる。通常は、模様層用のモルタル材料が未硬化のうちに、補強ガラス繊維層用の材料が供給される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1本発明に係る型枠用化粧パネルの正面図、図2は型枠用化粧パネルの背面図、図3は型枠用化粧パネルの断面図、図4は型枠用化粧パネルの部分拡大断面図である。
【0016】
型枠用化粧パネル1は、ほぼ1000mm×500mmの長方形状に形成され、約10倍乃至15倍の発泡倍率で発泡させた発泡スチロール製のパネル本体3を全体的にモルタル層5で包み込んで薄肉プレート状に構成されている。パネル本体3の表面側を覆うモルタル層5の部分は化粧層又は模様層7を構成し、この模様層7は白色セメントを主成分として又は補助成分として、白色又は白っぽい地色を有するように形成され、模様層7の表面には凹凸模様(凸部9及び凹部11参照)が施されているが、色彩模様を施す場合もある。模様層7にはまた、模様層7の表面から一部分が露出するように、あるいは突出するように、多数個の小さな砕石状の、自然石に似せた加工物、すなわち自然石加工物13(模様構成体)が埋め込まれている(図1では自然石加工物13は一部省略して図示している)。
【0017】
模様層7は、パネル本体3のほぼ4分の1(最も薄い部分)乃至4分の3(最も厚い部分)の厚みを有し、薄い補強ガラス繊維層15を介してパネル本体3の表面17に接着されている。すなわち、模様層7は補強ガラス繊維層15に全体的に接着され、補強ガラス繊維層15はパネル本体3の表面17に全体的に接着されている。パネル本体3の表面17は、模様層7の表面に施される凹凸形状に概略対応して凹凸状に形成され、凹部11箇所で模様層7が薄くなってしまうことが防止され、また、パネル本体3の表面17の適当個所には、長辺方向(長辺部の延びる方向)全長にわたって延びる模様補強溝19が適当な態様で、例えば3mmピッチで形成され、この模様補強溝19内に補強ガラス繊維層15が入り込むことにより、パネル本体3と補強ガラス繊維層15あるいは模様層7との接着強度が増している。模様補強溝19は、ほぼ3mmの幅及び3mmの深さを有するように形成でき、また、補強ガラス繊維層15は、灰色セメントを主成分とする又はほとんど灰色セメントをセメント成分とする、ガラス繊維が混入されたモルタル材料から形成されている。
【0018】
パネル本体3の裏面21を覆うモルタル層5の部分は、型枠内面又はモルタル打設面を形成する型枠内面層又は打設面層23を構成し、この打設面層23は、灰色セメントを主成分とする又はほとんど灰色セメントをセメント成分とするモルタル材料から形成され、パネル本体3のほぼ6分の1乃至4分の1の厚みを有している。パネル本体3の裏面21は、長辺方向全長にわたって延びる打設補強溝25が適当な態様で、例えば3mmピッチで短辺方向(短辺部の延びる方向)全長にわたって形成されることにより凹凸状に構成されていて、この打設補強溝25内に打設面層23が入り込むことにより、又は打設面層23がパネル本体3の裏面21の凹凸形状に沿うことにより、パネル本体3と打設面層23との接着強度が増している。打設補強溝25は、ほぼ3mmの幅及び1mmの深さを有するように形成できる。
【0019】
パネル本体3内には、短辺方向両端部及び中央部にそれぞれ、プレート状の金属製補強材27が埋没した状態で埋められていて、この3本の金属製補強材27はそれぞれ、パネル本体3の長辺方向全長にわたって延びるように、狭い幅の長尺体として形成されている。金属製補強材27は、屈曲した断面形状、ここでは線分の中間部を方形状に凹ました樋形の断面形状を有していて、凹部29がパネル本体3の裏面21側に位置するように配置されている。それぞれの金属製補強材27の凹部29には、長さ方向一端部から長さ方向他端部にかけて4つの取り付け個所が長さ方向等間隔で設定されていて、それぞれの取り付け個所では、凹部29の表面側に筒状六角ナット31が、そして凹部29の裏面側に六角ナット33(結合手段、接続部)がそれぞれ固定して取り付けられている。凹部29には、筒状六角ナット31及び六角ナット33を連通させる連通孔35が設けられていて、この連通孔35を介して六角ナット33から筒状六角ナット31に至る取り付けネジ部が構成されている。筒状六角ナット31と六角ナット33とは、同一内径及び同一構成の雌ネジ部を有しているが、筒状六角ナット31は六角ナット33のほぼ2.5倍の長さに形成されている。なお、金属製補強材27の両張り出し部37、37には、全長にわたって多数の補強孔39が形成されていて、張り出し部37の表面側及び裏面側の発泡スチロールがこの補強孔39を介して連結されることにより、金属製補強材27の埋設安定性が増している。
【0020】
筒状六角ナット31の表面側又は先端側は、パネル本体3の表面17から僅かに突出し、補強ガラス繊維層15を貫通して補強ガラス繊維層15の表面を越えた位置まで達している。また、模様層7には、筒状六角ナット31の雌ネジ部に連なる取り付け孔41が設けられ、この取り付け孔41は、裏面側端が筒状六角ナット31の雌ネジ部の内径とほぼ等しい内径を有し、表面側に向ってテーパ状に拡径して模様層7を貫通するように形成されている。
【0021】
六角ナット33の裏面側又は先端側は、パネル本体3の裏面21から僅かに突出して打設面層23内に入り込んでいる。また、打設面層23には、六角ナット33の裏面を開放する開放孔43が形成されている。
【0022】
パネル本体3の裏面21と打設面層23との間には、パネル本体3の短辺方向全長にわたって延びる細長い平板状の金属製補強プレート45(補強材)が、パネル本体3の長辺方向一端部から長辺方向他端部にかけて、長辺方向に等間隔で配置され、埋設されている。それぞれの補強プレート45は、短辺方向に一直線状に並ぶ、それぞれの金属製補強材27の3つの取り付け個所を結ぶように配置されていて、長さ方向両端部及び中央部に形成されている六角孔47が、パネル本体3の裏面21から僅かに突出するそれぞれの六角ナット33の裏面側又は先端側に嵌められた状態で埋設されている。
【0023】
このような構成の型枠用化粧パネル1は、例えば建造物構築現場で、筒状六角ナット31内に枠組ボルト49がねじ込まれ、六角ナット33内にセパレータ用ボルト51(結合手段、接続部)がねじ込まれて、建造物用型枠を構成するために複数枚連結されて用いられる(図4参照)。なお、セパレータ用ボルト51は、六角ナット33を貫通し、筒状六角ナット31内にまでねじ込まれている。
【0024】
図5は型枠用化粧パネル1の製造方法を説明する図であり、第1の製造工程を示す図、図6は型枠用化粧パネル1の製造方法を説明する図であり、第2の製造工程を示す図、図7は型枠用化粧パネル1の製造方法を説明する図であり、第3の製造工程を示す図である。
【0025】
型枠用化粧パネル1を製造するにはまず、模様層7の表面に施される凹凸形状に対応した凹凸形状(凸部53参照)の底面55を有するパネル用型枠57を準備し、このパネル用型枠57内に流動状態の寒天59(補助材料)を流し込んで底面55上に張る。寒天59の流し込みに先立って、あるいは寒天59を流し込んでから底面55上に自然石加工物13(模様構成体)を散りばめることとなるが、自然石加工物13が寒天59の上面から突出するような量だけ寒天59を流し込む。流し込んだ寒天59がゲル化して凝固したら、寒天59上に模様層7用の第1モルタル材料61を流し込む。第1モルタル材料61内には、寒天59の上面から突出している自然石加工物13の部分が入り込んでいる。そして、第1モルタル材料61が未硬化のうちに、第1モルタル材料61上に補強ガラス繊維層15用の第2モルタル材料63を薄く張る(第1の製造工程)。
【0026】
次に、第1モルタル材料61及び第2モルタル材料63が未硬化のうちに、第2モルタル材料63上に、筒状六角ナット31及び六角ナット33が設けられている金属製補強材27が埋め込まれ、裏面21上に補強プレート45が載置されたパネル本体3を、表面17側から載せる。パネル用型枠57の底面55には、パネル本体3に埋め込まれた筒状六角ナット31に対応して、取り付け孔41の形成用突起65が複数本設けられていて、パネル本体3は、突起65の先端部又は上端部が筒状六角ナット31の雌ネジ部内に入り込み、この突起65で支えられて第2モルタル材料63に覆い被さる(第2の製造工程)。
【0027】
続いて、パネル本体3の裏面21上に、打設面層23用の第3モルタル材料67を流し込む。第3モルタル材料67は、パネル本体3の側部の脇(パネル用型枠57の側面とパネル本体3の側面との隙間)に流れ込み、第1モルタル材料61又は第2モルタル材料63に到達する(第3の製造工程)。なお、第3モルタル材料67の流し込みに先立って、六角ナット33に開放孔43の形成用部材69を取り付けておく。
【0028】
第1モルタル材料61、第2モルタル材料63及び第3モルタル材料67が硬化したら、パネル用型枠57から型枠用化粧パネル1を取り出す。模様層7の表面には寒天59が付着しているが、寒天59は簡単に取り払うことができる(仕上げ工程)。このようにして、模様層7から自然石加工物13が突出している型枠用化粧パネル1を得ることができる。なお、模様層7の表面に色彩模様を施す場合には、寒天59を流し込み、自然石加工物13を散りばめた後で、第1モルタル材料61の流し込みに先立ち、凝固している寒天59上に、顔料等の着色剤を付着させる。そして、第1モルタル材料61を寒天59上に流し込めば、第1モルタル材料61に着色剤が付着して色彩模様が転写されることとなる。ここでは、模様層7から突出している自然石加工物13部分には着色剤は付着していない。
【0029】
図8は型枠用化粧パネル1を用いた側壁建造部用型枠の断面図、図9は側壁建造部用型枠の部分拡大断面図、図10は側壁建造物用型枠内にコンクリートを打設した状態を示す断面図、図11は成形された側壁建造物を示す断面図、図12は側壁建造物の斜視図である。
【0030】
側壁建造物用型枠71を構成して設置するにはまず、端太73を縦横に組み合わせて、対向した支持体75、77を構成する。次に、型枠用化粧パネル1のセパレータ用ボルト51に対応して複数のボルト孔79が設けられた、型枠用化粧パネル1と同じ大きさの型枠用合板81を準備し、型枠用化粧パネル1とこの型枠用合板81とを対向させて組み合わせる。型枠用化粧パネル1と型枠用合板81との組み合せは、一端部に一方側ターンバックル83がねじ付けられ、他端部に他方側ターンバックル85がねじ付けられたセパレータ87(型枠構成部材)を複数本用いて行われる。すなわち、セパレータ87の一方側ターンバックル83の外端側を、型枠用化粧パネル1のセパレータ用ボルト51にねじ付けるとともに、セパレータ87の他方側ターンバックル85の外端側にねじ付けられた枠組用のボルト89を型枠用合板81のボルト孔79に通す。そして、型枠用化粧パネル1と型枠用合板81との組み合せ体を、支持体75、77間に配置する。
【0031】
続いて、係合部91と、先端側に雌ネジ部93が設けられるとともに、外端部から先端側に向って適当な長さだけ雄ネジ95が形成された、係合部91を貫通してこの係合部91に回転可能な状態で取り付けられているボルト部97と、係合部91の外側に位置して、ボルト部97の雄ネジ95にねじ付けられた締め付け六角ナット99と、を備えた取り付け具101を用いて、支持体75で型枠用化粧パネル1を支え、支持体77で型枠用合板81を支える。すなわち、ボルト部97が、並んで配置された一対の端太73、73間を通過し、係合部91が、一対の端太73、73の外側に位置する状態で、ボルト部97を回転させ、雌ネジ部93を、型枠用化粧パネル1の模様層7から突出している枠組ボルト49にねじ付ける。同様にして、取り付け具101の雌ネジ部93を、型枠用合板81のボルト孔79から外側に突出している枠組用のボルト89にねじ付ける。
【0032】
このようにして、型枠用化粧パネル1及び型枠用合板81を支持体75、77で支えたら、一方側ターンバックル83あるいは他方側ターンバックル85を回転操作して、型枠用化粧パネル1の模様層7を支持体75の内側の端太73に押し付け、かつ、型枠用合板81の外面を支持体77の内側の端太73に押し付ける。必要に応じて、取り付け具101のボルト部97の雌ネジ部93を、枠組ボルト49や枠組用のボルト89にさらに奥までねじ付ける。この状態で、取り付け具101の締め付け六角ナット99を回転させて先端側に移動させ、係合部91を押してこの係合部91の両側を一対の端太73、73に押し付ける。その後、必要な処置を施して、建造物用型枠71の構成設置を完了する。なお、セパレータ87の両端部に雌ネジ部を一体的に形成して、セパレータ87自体をターンバックルとして構成してもよい。
【0033】
このように構成された側壁建造物用型枠71の型枠用化粧パネル1及び型枠用合板81の間には、型枠用化粧パネル1の打設面層23表面及び型枠用合板81内面を打設面として、側壁建造物用コンクリート材料103(建造物用モルタル材料)が打設される。打設されたコンクリート材料103が硬化したら、支持体75、77及び型枠用合板81を撤去し、かつ、他方側ターンバックル85から枠組用のボルト89を、そして、型枠用化粧パネル1から枠組ボルト49を取り去って模様層7の取り付け孔41をモルタルで塞ぎ、側壁建造物105の成形を完了する。型枠用化粧パネル1は、セパレータ87が、硬化した側壁建造物用コンクリート材料103内に埋め込まれることにより、この側壁建造物用コンクリート材料103に一体化され、側壁建造物105の表面側を構成している。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の型枠用化粧パネルを用いれば、表面にひび割れや亀裂などが生じにくい建造物を簡単に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型枠用化粧パネルの正面図である。
【図2】型枠用化粧パネルの背面図である。
【図3】型枠用化粧パネルの断面図である。
【図4】型枠用化粧パネルの部分拡大断面図である。
【図5】型枠用化粧パネルの製造方法を説明する図であり、第1の製造工程を示す図である。
【図6】型枠用化粧パネルの製造方法を説明する図であり、第2の製造工程を示す図である。
【図7】型枠用化粧パネルの製造方法を説明する図であり、第3の製造工程を示す図である。
【図8】型枠用化粧パネルを用いた側壁建造部用型枠の断面図である。
【図9】側壁建造部用型枠の部分拡大断面図である。
【図10】側壁建造物用型枠内にコンクリートを打設した状態を示す断面図である。
【図11】成形された側壁建造物を示す断面図である。
【図12】側壁建造物の斜視図である。
【符号の説明】
1 型枠用化粧パネル
3 パネル本体
7 模様層
15 補強ガラス繊維層
33 六角ナット(結合手段)
51 セパレータ用ボルト(結合手段)
71 側壁建造物用型枠
103 側壁建造用コンクリート材料(建造物用モルタル材料)
105 側壁建造物
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物を成形するための建造物用型枠を構成し、成形後にそのまま建造物の表面を形成することとなる型枠用化粧パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば山肌に構築される側壁建造物には、景観の向上あるいは汚れや傷などを目立たなくさせるといった観点から、表面に凹凸等の模様が施される場合が多い。側壁建造物の表面に凹凸模様を施すには、側壁建造物を成形するための側壁用型枠の内面あるいは打設面に、対応する凹凸形状を形成しておき、側壁用モルタル材料を打設して硬化させることによる側壁建造物の成形と同時に、表面に凹凸模様を転写するといった方法が用いられている。しかしながら、このような模様形成方法を用いると、模様の形成が側壁構築作業現場で行われるため、模様の出来映えが現場の環境に左右されやすく、また、側壁用型枠の上側に向かうほど、打設したモルタル材料から側壁用型枠内の打設面に作用する圧力は小さいので、側壁建造物の上側では模様がぼやけてしまうおそれがあり、かつ、側壁用型枠の打設面に着色剤を付着させておき、側壁建造物の表面に凹凸模様とともに着色剤の転写により色彩を施す場合には、側壁建造物の上側と下側とで色彩の転写品質に差異が生じてしまうことも多い。また、側壁用型枠は、下側に向って外側に傾斜して配置される場合があるが、この場合には、モルタル材料の打設時に、側壁用型枠の打設面とモルタル材料との間にエアーが巻き込まれやすく、この点からも、模様の転写品質が不安定となってしまう。
【0003】
そこで、表面に凹凸等の模様が施された化粧パネルをあらかじめ工場等で製造しておき、側壁等の建造物用型枠を用いて成形された成形体にこの化粧パネルを取り付けることにより、建造物の表面に模様を形成する方法も用いられている。
このような化粧パネルを採用することにより、建造物の表面に均質な模様を形成することが可能となる。
【0004】
しかしながら、化粧パネルを用いるこのような模様形成方法では、脱型後に建造物に化粧パネルを取り付ける作業が必要なので、建造物構築作業に手間と時間がかかってしまう。
【0005】
このような問題に対処する技術として、表面に凹凸等の模様が施された化粧パネルを建造物用型枠として用い、建造物用モルタル材料が硬化したときに化粧パネルが建造物用モルタル材料と一体化するように構成するものが知られている(例えば特許文献1参照)。化粧パネルは、発泡体を母材として形成されているので、軽量(例えば20乃至60kg/m2)で取り扱い性に優れている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−182289号公報(第4頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、発泡体を母材としたこのような型枠用化粧パネルでは、外側に露出する部分、少なくとも表面部分をモルタル製の外層で覆って強度を高めておくことが必要となるが、軽量性が損なわれないように、外層は薄く形成される必要がある。発泡体の表面部分に設けられるモルタル製外層は化粧層又は模様層を構成することとなるが、特に型枠の下側に配置された型枠用化粧パネルには、建造物用のモルタル材料の打設時に大きな圧力が加わり、型枠用化粧パネルが湾曲するおそれがある。型枠用化粧パネルには金属製の補強材が設けられるが、軽量性を確保するために、網状のものが用いられるので、型枠用化粧パネルが湾曲するおそれは多分にある。薄肉のモルタル材料は比較的脆いので、型枠用化粧パネルが大きく湾曲すると、表面側のモルタル製外層にひび割れなどが生じる可能性がある。また、建造物の表面には外部からの大きな衝撃が加わりやすいが、型枠用化粧パネルの表面に大きな外部衝撃が加わった場合にも、表面側のモルタル製外層にひび割れなどが生じてしまう。そして、模様層である表面側のモルタル製外層が傷付くと、建造物の見栄えがきわめて悪くなる。
【0008】
そこで本発明は、表面側に設けられたモルタル製外層が傷付きにくい型枠用化粧パネルの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の型枠用化粧パネルは、複数枚が連続的に配置されて建造物用型枠を構成し、かつ、前記建造物用型枠内に打設され、硬化した建造物用モルタル材料と一体化されて建造物の表面を形成する、母材に発泡体を用いた型枠用化粧パネルであって、裏面側が前記建造物用モルタル材料の打設面を構成するプレート状のパネル本体と、このパネル本体の表面側を覆う模様層と、この模様層が前記建造物の表面を形成するように、前記パネル本体を、硬化した前記建造物用モルタル材料と一体化させる結合手段と、を備え、前記パネル本体は発泡体であり、前記模様層はモルタル材料で形成されているといったものに対し、前記模様層と前記パネル本体との間に、補強ガラス繊維層を形成したものである。モルタル材料には、狭義のモルタル、コンクリートなどのセメント成分含有材料及びセメントが含まれる。パネル本体の裏面側、すなわち、パネル本体の裏面又はパネル本体の裏面に形成された打設面層等の内面層が打設面を構成する。補強ガラス繊維層は曲げ剛性が大きく、しかも模様層の裏面側に設けられている。したがって、型枠用化粧パネルに裏面側から加わった外力により模様層が湾曲して傷付いてしまうといったことが防止される。また、補強ガラス繊維層は、模様層に直接加わった外力に対しても模様層を効果的に保護する。そして、比較的厚く形成される、あるいは極めて薄いとはいえない模様層自体をガラス繊維補強層としているわけではないので、型枠用化粧パネルの製造コストの増加を抑えることができる。パネル本体又は母材は軽量な発泡体であり、この発泡体には、発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン、発泡ポリスチロール、発泡ビニル、反応射出成形(RIM)発泡樹脂、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン及び発泡アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(発泡ABS)等の発泡樹脂やその他の有機発泡材料、あるいは、発泡モルタル、発泡コンクリート、シラスバルン、酸化チタンバルン及びガラスバルン等の無機発泡材料を、単独又は複数組み合わせて用いることができる。結合手段は、パネル本体の裏面側から突出する埋め込み部材、例えばアンカーボルトとすることができる。また、結合手段は、建造物用型枠内に打設され、硬化した建造物用モルタル材料内に埋め込まれることとなる型枠構成部材、例えばパネル間、すなわち型枠用化粧パネル及び合板パネル又は型枠用合板間の間隔を保持するためのセパレータとの接続部として構成できる。ここでは、結合手段は、硬化した建造物用モルタル材料に埋め込まれている型枠構成部材を介して、パネル本体を、硬化した建造物用モルタル材料に一体化させる。結合手段、例えばパネル本体の裏面側から突出するアンカーボルトや型枠構成部材との接続用ボルトなどのボルトは、作業現場で型枠用化粧パネルに取り付けることができるように構成される場合がある。
【0010】
建造物用型枠には、打設された建造物用モルタル材料から加わる大きな圧力に耐え得る強度が要求される。したがって、型枠用化粧パネルは金属製の補強材を有していることが好ましい。補強材には、型枠用化粧パネルの軽量性を阻害しないことが要求される。そこで狭い幅の長尺な補強材を少なくとも一本、パネル本体に埋設しておく。パネル本体内に埋設することにより、補強材の十分な取り付け強度を確保できる。補強材は、軽量性の観点からプレート状に形成されるのが好ましく、かつ、曲げ剛性又は曲げ強度の観点から、屈曲した断面形状を有しているのが効果的である。
【0011】
型枠用化粧パネルの建造物用モルタル材料との一体性を高めるためには、打設され硬化した建造物用モルタル材料とパネル本体の裏面側とが十分な強度で接着していることが好ましい。したがって、建造物用モルタル材料との接着性に優れた材料、例えばモルタル材料で型枠内面層あるいは打設面層を形成し、パネル本体の裏面を薄く覆っておくことが効果的である。そして、打設面層とパネル本体の裏面との接着性を高めるために、パネル本体の裏面を凹凸状に形成し、この凹凸状の裏面に打設面層を接着して形成しておくのが得策である。
【0012】
ところで、模様層に、セメント成分が灰色セメントだけである又はほとんど灰色セメントであるモルタル材料を用いると、模様層の地色が灰色となるが、地色が灰色である場合には、微妙な色彩表現を施すことが難しく、また、使用できる色の種類にも制限が加わってしまう。そこで、模様層を、白色セメントを実質的に含んだ、あるいは主成分とするモルタル材料で形成して、地色を白色又は白っぽい色としておく。そして、地色が着色の明度に対応するように、白色セメントの灰色セメントに対する混合割合を例えば30%乃至100%で調整することができる。より効果的な模様を施すためには、自然石、セラミック系材料又はガラス材料等の無機材料を用いて玉石状又は砕石状に形成された複数個あるいは多数個の模様構成体(玉石状又は砕石状の自然石をそのまま模様構成体とすることもある)を、表面側に露出する状態で、又は表面側に突出する状態で、模様層内に埋め込んでおくことが得策である。模様層の表面への着色又は彩色は、模様構成体を除いた部分、すなわち色彩性に優れた白色又は白っぽい色のモルタル材料個所に施すのが効果的である。
【0013】
模様層に模様構成体が埋め込まれている型枠用化粧パネルを製造する方法は、裏面側が建造物用モルタル材料の打設面を構成するプレート状のパネル本体と、このパネル本体の表面側を覆う模様層と、この模様層が建造物の表面を形成するように、前記パネル本体を、建造物用型枠内に打設され、硬化した建造物用モルタル材料と一体化させる結合手段と、を備え、前記パネル本体は発泡体であり、前記模様層はモルタル材料から形成されていて、複数枚が連続的に配置されて前記建造物用型枠を構成する、母材に発泡体を用いた型枠用化粧パネルの製造方法であって、パネル用型枠の底面上に、流動性の補助材料を薄く張るとともに、小粒の模様構成体を散りばめておく工程と、前記補助材料がゲル状又は寒天ゲル状に凝固してから、前記パネル用型枠内の前記補助材料上に、前記模様層用の前記モルタル材料を流し込む工程と、前記モルタル材料が未硬化のうちに、前記パネル用型枠内の前記モルタル材料上に、前記パネル本体を載せる工程と、を備え、脱型後に、前記模様層に付着している前記補助材料を取り払うものとすることができる。このような製造方法を用いることにより、多少外側に突出した、すなわち補助材料の厚さ分だけ外側に突出した模様構成体が模様層に埋め込まれている型枠用化粧パネルを簡単に製造できる。模様構成体は、補助材料から上方に突出するように、散りばめられる。模様層とパネル本体との間に、補強ガラス繊維層を設ける場合には、模様層用のモルタル材料を流し込む工程の後に、パネル用型枠内の模様層用のモルタル材料上に、補強ガラス繊維層用の材料、例えばモルタル材料を流し込むあるいは供給する工程が加わることとなる。通常は、模様層用のモルタル材料が未硬化のうちに、補強ガラス繊維層用の材料が供給される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1本発明に係る型枠用化粧パネルの正面図、図2は型枠用化粧パネルの背面図、図3は型枠用化粧パネルの断面図、図4は型枠用化粧パネルの部分拡大断面図である。
【0016】
型枠用化粧パネル1は、ほぼ1000mm×500mmの長方形状に形成され、約10倍乃至15倍の発泡倍率で発泡させた発泡スチロール製のパネル本体3を全体的にモルタル層5で包み込んで薄肉プレート状に構成されている。パネル本体3の表面側を覆うモルタル層5の部分は化粧層又は模様層7を構成し、この模様層7は白色セメントを主成分として又は補助成分として、白色又は白っぽい地色を有するように形成され、模様層7の表面には凹凸模様(凸部9及び凹部11参照)が施されているが、色彩模様を施す場合もある。模様層7にはまた、模様層7の表面から一部分が露出するように、あるいは突出するように、多数個の小さな砕石状の、自然石に似せた加工物、すなわち自然石加工物13(模様構成体)が埋め込まれている(図1では自然石加工物13は一部省略して図示している)。
【0017】
模様層7は、パネル本体3のほぼ4分の1(最も薄い部分)乃至4分の3(最も厚い部分)の厚みを有し、薄い補強ガラス繊維層15を介してパネル本体3の表面17に接着されている。すなわち、模様層7は補強ガラス繊維層15に全体的に接着され、補強ガラス繊維層15はパネル本体3の表面17に全体的に接着されている。パネル本体3の表面17は、模様層7の表面に施される凹凸形状に概略対応して凹凸状に形成され、凹部11箇所で模様層7が薄くなってしまうことが防止され、また、パネル本体3の表面17の適当個所には、長辺方向(長辺部の延びる方向)全長にわたって延びる模様補強溝19が適当な態様で、例えば3mmピッチで形成され、この模様補強溝19内に補強ガラス繊維層15が入り込むことにより、パネル本体3と補強ガラス繊維層15あるいは模様層7との接着強度が増している。模様補強溝19は、ほぼ3mmの幅及び3mmの深さを有するように形成でき、また、補強ガラス繊維層15は、灰色セメントを主成分とする又はほとんど灰色セメントをセメント成分とする、ガラス繊維が混入されたモルタル材料から形成されている。
【0018】
パネル本体3の裏面21を覆うモルタル層5の部分は、型枠内面又はモルタル打設面を形成する型枠内面層又は打設面層23を構成し、この打設面層23は、灰色セメントを主成分とする又はほとんど灰色セメントをセメント成分とするモルタル材料から形成され、パネル本体3のほぼ6分の1乃至4分の1の厚みを有している。パネル本体3の裏面21は、長辺方向全長にわたって延びる打設補強溝25が適当な態様で、例えば3mmピッチで短辺方向(短辺部の延びる方向)全長にわたって形成されることにより凹凸状に構成されていて、この打設補強溝25内に打設面層23が入り込むことにより、又は打設面層23がパネル本体3の裏面21の凹凸形状に沿うことにより、パネル本体3と打設面層23との接着強度が増している。打設補強溝25は、ほぼ3mmの幅及び1mmの深さを有するように形成できる。
【0019】
パネル本体3内には、短辺方向両端部及び中央部にそれぞれ、プレート状の金属製補強材27が埋没した状態で埋められていて、この3本の金属製補強材27はそれぞれ、パネル本体3の長辺方向全長にわたって延びるように、狭い幅の長尺体として形成されている。金属製補強材27は、屈曲した断面形状、ここでは線分の中間部を方形状に凹ました樋形の断面形状を有していて、凹部29がパネル本体3の裏面21側に位置するように配置されている。それぞれの金属製補強材27の凹部29には、長さ方向一端部から長さ方向他端部にかけて4つの取り付け個所が長さ方向等間隔で設定されていて、それぞれの取り付け個所では、凹部29の表面側に筒状六角ナット31が、そして凹部29の裏面側に六角ナット33(結合手段、接続部)がそれぞれ固定して取り付けられている。凹部29には、筒状六角ナット31及び六角ナット33を連通させる連通孔35が設けられていて、この連通孔35を介して六角ナット33から筒状六角ナット31に至る取り付けネジ部が構成されている。筒状六角ナット31と六角ナット33とは、同一内径及び同一構成の雌ネジ部を有しているが、筒状六角ナット31は六角ナット33のほぼ2.5倍の長さに形成されている。なお、金属製補強材27の両張り出し部37、37には、全長にわたって多数の補強孔39が形成されていて、張り出し部37の表面側及び裏面側の発泡スチロールがこの補強孔39を介して連結されることにより、金属製補強材27の埋設安定性が増している。
【0020】
筒状六角ナット31の表面側又は先端側は、パネル本体3の表面17から僅かに突出し、補強ガラス繊維層15を貫通して補強ガラス繊維層15の表面を越えた位置まで達している。また、模様層7には、筒状六角ナット31の雌ネジ部に連なる取り付け孔41が設けられ、この取り付け孔41は、裏面側端が筒状六角ナット31の雌ネジ部の内径とほぼ等しい内径を有し、表面側に向ってテーパ状に拡径して模様層7を貫通するように形成されている。
【0021】
六角ナット33の裏面側又は先端側は、パネル本体3の裏面21から僅かに突出して打設面層23内に入り込んでいる。また、打設面層23には、六角ナット33の裏面を開放する開放孔43が形成されている。
【0022】
パネル本体3の裏面21と打設面層23との間には、パネル本体3の短辺方向全長にわたって延びる細長い平板状の金属製補強プレート45(補強材)が、パネル本体3の長辺方向一端部から長辺方向他端部にかけて、長辺方向に等間隔で配置され、埋設されている。それぞれの補強プレート45は、短辺方向に一直線状に並ぶ、それぞれの金属製補強材27の3つの取り付け個所を結ぶように配置されていて、長さ方向両端部及び中央部に形成されている六角孔47が、パネル本体3の裏面21から僅かに突出するそれぞれの六角ナット33の裏面側又は先端側に嵌められた状態で埋設されている。
【0023】
このような構成の型枠用化粧パネル1は、例えば建造物構築現場で、筒状六角ナット31内に枠組ボルト49がねじ込まれ、六角ナット33内にセパレータ用ボルト51(結合手段、接続部)がねじ込まれて、建造物用型枠を構成するために複数枚連結されて用いられる(図4参照)。なお、セパレータ用ボルト51は、六角ナット33を貫通し、筒状六角ナット31内にまでねじ込まれている。
【0024】
図5は型枠用化粧パネル1の製造方法を説明する図であり、第1の製造工程を示す図、図6は型枠用化粧パネル1の製造方法を説明する図であり、第2の製造工程を示す図、図7は型枠用化粧パネル1の製造方法を説明する図であり、第3の製造工程を示す図である。
【0025】
型枠用化粧パネル1を製造するにはまず、模様層7の表面に施される凹凸形状に対応した凹凸形状(凸部53参照)の底面55を有するパネル用型枠57を準備し、このパネル用型枠57内に流動状態の寒天59(補助材料)を流し込んで底面55上に張る。寒天59の流し込みに先立って、あるいは寒天59を流し込んでから底面55上に自然石加工物13(模様構成体)を散りばめることとなるが、自然石加工物13が寒天59の上面から突出するような量だけ寒天59を流し込む。流し込んだ寒天59がゲル化して凝固したら、寒天59上に模様層7用の第1モルタル材料61を流し込む。第1モルタル材料61内には、寒天59の上面から突出している自然石加工物13の部分が入り込んでいる。そして、第1モルタル材料61が未硬化のうちに、第1モルタル材料61上に補強ガラス繊維層15用の第2モルタル材料63を薄く張る(第1の製造工程)。
【0026】
次に、第1モルタル材料61及び第2モルタル材料63が未硬化のうちに、第2モルタル材料63上に、筒状六角ナット31及び六角ナット33が設けられている金属製補強材27が埋め込まれ、裏面21上に補強プレート45が載置されたパネル本体3を、表面17側から載せる。パネル用型枠57の底面55には、パネル本体3に埋め込まれた筒状六角ナット31に対応して、取り付け孔41の形成用突起65が複数本設けられていて、パネル本体3は、突起65の先端部又は上端部が筒状六角ナット31の雌ネジ部内に入り込み、この突起65で支えられて第2モルタル材料63に覆い被さる(第2の製造工程)。
【0027】
続いて、パネル本体3の裏面21上に、打設面層23用の第3モルタル材料67を流し込む。第3モルタル材料67は、パネル本体3の側部の脇(パネル用型枠57の側面とパネル本体3の側面との隙間)に流れ込み、第1モルタル材料61又は第2モルタル材料63に到達する(第3の製造工程)。なお、第3モルタル材料67の流し込みに先立って、六角ナット33に開放孔43の形成用部材69を取り付けておく。
【0028】
第1モルタル材料61、第2モルタル材料63及び第3モルタル材料67が硬化したら、パネル用型枠57から型枠用化粧パネル1を取り出す。模様層7の表面には寒天59が付着しているが、寒天59は簡単に取り払うことができる(仕上げ工程)。このようにして、模様層7から自然石加工物13が突出している型枠用化粧パネル1を得ることができる。なお、模様層7の表面に色彩模様を施す場合には、寒天59を流し込み、自然石加工物13を散りばめた後で、第1モルタル材料61の流し込みに先立ち、凝固している寒天59上に、顔料等の着色剤を付着させる。そして、第1モルタル材料61を寒天59上に流し込めば、第1モルタル材料61に着色剤が付着して色彩模様が転写されることとなる。ここでは、模様層7から突出している自然石加工物13部分には着色剤は付着していない。
【0029】
図8は型枠用化粧パネル1を用いた側壁建造部用型枠の断面図、図9は側壁建造部用型枠の部分拡大断面図、図10は側壁建造物用型枠内にコンクリートを打設した状態を示す断面図、図11は成形された側壁建造物を示す断面図、図12は側壁建造物の斜視図である。
【0030】
側壁建造物用型枠71を構成して設置するにはまず、端太73を縦横に組み合わせて、対向した支持体75、77を構成する。次に、型枠用化粧パネル1のセパレータ用ボルト51に対応して複数のボルト孔79が設けられた、型枠用化粧パネル1と同じ大きさの型枠用合板81を準備し、型枠用化粧パネル1とこの型枠用合板81とを対向させて組み合わせる。型枠用化粧パネル1と型枠用合板81との組み合せは、一端部に一方側ターンバックル83がねじ付けられ、他端部に他方側ターンバックル85がねじ付けられたセパレータ87(型枠構成部材)を複数本用いて行われる。すなわち、セパレータ87の一方側ターンバックル83の外端側を、型枠用化粧パネル1のセパレータ用ボルト51にねじ付けるとともに、セパレータ87の他方側ターンバックル85の外端側にねじ付けられた枠組用のボルト89を型枠用合板81のボルト孔79に通す。そして、型枠用化粧パネル1と型枠用合板81との組み合せ体を、支持体75、77間に配置する。
【0031】
続いて、係合部91と、先端側に雌ネジ部93が設けられるとともに、外端部から先端側に向って適当な長さだけ雄ネジ95が形成された、係合部91を貫通してこの係合部91に回転可能な状態で取り付けられているボルト部97と、係合部91の外側に位置して、ボルト部97の雄ネジ95にねじ付けられた締め付け六角ナット99と、を備えた取り付け具101を用いて、支持体75で型枠用化粧パネル1を支え、支持体77で型枠用合板81を支える。すなわち、ボルト部97が、並んで配置された一対の端太73、73間を通過し、係合部91が、一対の端太73、73の外側に位置する状態で、ボルト部97を回転させ、雌ネジ部93を、型枠用化粧パネル1の模様層7から突出している枠組ボルト49にねじ付ける。同様にして、取り付け具101の雌ネジ部93を、型枠用合板81のボルト孔79から外側に突出している枠組用のボルト89にねじ付ける。
【0032】
このようにして、型枠用化粧パネル1及び型枠用合板81を支持体75、77で支えたら、一方側ターンバックル83あるいは他方側ターンバックル85を回転操作して、型枠用化粧パネル1の模様層7を支持体75の内側の端太73に押し付け、かつ、型枠用合板81の外面を支持体77の内側の端太73に押し付ける。必要に応じて、取り付け具101のボルト部97の雌ネジ部93を、枠組ボルト49や枠組用のボルト89にさらに奥までねじ付ける。この状態で、取り付け具101の締め付け六角ナット99を回転させて先端側に移動させ、係合部91を押してこの係合部91の両側を一対の端太73、73に押し付ける。その後、必要な処置を施して、建造物用型枠71の構成設置を完了する。なお、セパレータ87の両端部に雌ネジ部を一体的に形成して、セパレータ87自体をターンバックルとして構成してもよい。
【0033】
このように構成された側壁建造物用型枠71の型枠用化粧パネル1及び型枠用合板81の間には、型枠用化粧パネル1の打設面層23表面及び型枠用合板81内面を打設面として、側壁建造物用コンクリート材料103(建造物用モルタル材料)が打設される。打設されたコンクリート材料103が硬化したら、支持体75、77及び型枠用合板81を撤去し、かつ、他方側ターンバックル85から枠組用のボルト89を、そして、型枠用化粧パネル1から枠組ボルト49を取り去って模様層7の取り付け孔41をモルタルで塞ぎ、側壁建造物105の成形を完了する。型枠用化粧パネル1は、セパレータ87が、硬化した側壁建造物用コンクリート材料103内に埋め込まれることにより、この側壁建造物用コンクリート材料103に一体化され、側壁建造物105の表面側を構成している。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の型枠用化粧パネルを用いれば、表面にひび割れや亀裂などが生じにくい建造物を簡単に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型枠用化粧パネルの正面図である。
【図2】型枠用化粧パネルの背面図である。
【図3】型枠用化粧パネルの断面図である。
【図4】型枠用化粧パネルの部分拡大断面図である。
【図5】型枠用化粧パネルの製造方法を説明する図であり、第1の製造工程を示す図である。
【図6】型枠用化粧パネルの製造方法を説明する図であり、第2の製造工程を示す図である。
【図7】型枠用化粧パネルの製造方法を説明する図であり、第3の製造工程を示す図である。
【図8】型枠用化粧パネルを用いた側壁建造部用型枠の断面図である。
【図9】側壁建造部用型枠の部分拡大断面図である。
【図10】側壁建造物用型枠内にコンクリートを打設した状態を示す断面図である。
【図11】成形された側壁建造物を示す断面図である。
【図12】側壁建造物の斜視図である。
【符号の説明】
1 型枠用化粧パネル
3 パネル本体
7 模様層
15 補強ガラス繊維層
33 六角ナット(結合手段)
51 セパレータ用ボルト(結合手段)
71 側壁建造物用型枠
103 側壁建造用コンクリート材料(建造物用モルタル材料)
105 側壁建造物
Claims (9)
- 複数枚が連続的に配置されて建造物用型枠を構成し、かつ、前記建造物用型枠内に打設され、硬化した建造物用モルタル材料と一体化されて建造物の表面を形成する、母材に発泡体を用いた型枠用化粧パネルであって、
裏面側が前記建造物用モルタル材料の打設面を構成するプレート状のパネル本体と、このパネル本体の表面側を覆う模様層と、この模様層が前記建造物の表面を形成するように、前記パネル本体を、硬化した前記建造物用モルタル材料と一体化させる結合手段と、を備え、
前記パネル本体は発泡体であり、前記模様層はモルタル材料で形成されていて、
前記模様層と前記パネル本体との間には、補強ガラス繊維層が形成されている、ことを特徴とする型枠用化粧パネル。 - 前記補強ガラス繊維層は、ガラス繊維を混入したモルタル材料で形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の型枠用化粧パネル。
- 前記パネル本体には、狭い幅の長尺な金属製補強材が少なくとも一本埋設されている、ことを特徴とする請求項1又は2記載の型枠用化粧パネル。
- 前記補強材は、狭い幅のプレート状に形成され、かつ、屈曲した断面形状を有している、ことを特徴とする請求項3記載の型枠用化粧パネル。
- 前記パネル本体の裏面は凹凸状に形成され、この凹凸状の裏面には打設面層が接着されて形成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の型枠用化粧パネル。
- 前記打設面層はモルタル材料で形成されている、ことを特徴とする請求項5記載の型枠用化粧パネル。
- 前記模様層は、白色セメントを主成分とする又は白色セメントを実質的な成分とするモルタル材料で形成されていて、この模様層には、自然石、セラミック系材料又はガラス材料等の無機材料を用いて玉石状又は砕石状に形成された複数個の模様構成体が、表面側に露出するように、又は表面側に突出するように埋め込まれている、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の型枠用化粧パネル。
- 前記模様層の表面は、前記模様構成体以外の部分で着色されている、ことを特徴とする請求項7記載の型枠用化粧パネル。
- 前記結合手段は、前記建造物用型枠内に打設され、硬化した前記建造物用モルタル材料内に埋め込まれることとなる型枠構成部材との接続部であり、硬化した前記建造物用モルタル材料内に埋め込まれた前記型枠構成部材を介して、前記パネル本体を、硬化した前記建造物用モルタル材料と一体化させるように構成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の型枠用化粧パネル。
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JP2003094752A JP2004300764A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 型枠用化粧パネル |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106013683A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-10-12 | 中民筑友科技投资有限公司 | 一种棕色调高强混凝土装饰挂板的装饰层 |
CN106182332A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-12-07 | 中民筑友科技投资有限公司 | 一种彩色调高强混凝土装饰挂板的制备方法 |
CN106193509A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-12-07 | 中民筑友科技投资有限公司 | 一种红色调高强混凝土装饰挂板的装饰层 |
CN106220079A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-12-14 | 中民筑友科技投资有限公司 | 一种黄色调高强混凝土装饰挂板的装饰层 |
CN106220052A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-12-14 | 中民筑友科技投资有限公司 | 一种用于混凝土装饰挂板的彩色调装饰面层的制备方法 |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003094752A patent/JP2004300764A/ja active Pending
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