JPH0612006Y2 - 歩行面の表装構造 - Google Patents

歩行面の表装構造

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JPH0612006Y2
JPH0612006Y2 JP10483688U JP10483688U JPH0612006Y2 JP H0612006 Y2 JPH0612006 Y2 JP H0612006Y2 JP 10483688 U JP10483688 U JP 10483688U JP 10483688 U JP10483688 U JP 10483688U JP H0612006 Y2 JPH0612006 Y2 JP H0612006Y2
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layer
rubber
walking
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adhesive layer
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博昭 相川
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株式会社タイルメント
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、タイル、石材、ボード等の板状表装材を用い
た床面、路面等の歩行面の表装構造に係り、特に、衝撃
に対する表装材の割れを有効に防止し得ると同時に、下
地の割れによる表装材の割れを阻止し得、防水性を有す
る、また表装材と下地との接合力の向上された表装構造
に関するものである。
(背景技術) 従来から、構築物の表装構造として、様々な構造が提案
されているが、そのような構造の一つとして、ALC板
(石灰質原料および珪酸質原料を主原料として、これに
気泡剤を加えて多孔質化し、オートクレーブ養生した軽
量気泡コンクリート〔Autoclaved Lightweight Concret
e〕を、直径9mm内外の鉄筋で補強した、厚さ10〜1
5cm程度の板状製品)を用いた建物の表装構造におい
て、下地としてのALC板の表面に、樹脂ラテックスを
含むセメント組成物からなる補強層を形成すると共に、
その補強層上に、表面側に不織布層を形成した所定厚さ
のゴム層を設け、更に、そのゴム層の不織布層上に、所
定の接着剤からなる接着層を介して、タイルを張り付け
てなる構造が考えられている。
かくの如き表装構造によれば、そのような表装構造を有
する構造物に対して大きな荷重が作用した場合において
も、前記補強層によって下地であるALC板表面の撓み
がある程度抑制せしめられると共に、不織布層とゴム層
とから構成されるゴムシートによって、かかる撓み、さ
らには引張作用が効果的に吸収せしめられることとな
り、以て層間剥離が生じず、タイルの剥げ落ちが相剰的
に阻止されるのである。
しかしながら、タイル、石材、ボード等の板状表装材
が、床面、路面等の歩行面、例えばビルのアプローチ部
分に用いられる場合、前述の表装構造では、幾つかの不
都合な点があったのである。すなわち、歩行面には通行
によって局部的に大きな荷重がかかるため、それら表装
材がそのような荷重に伴う衝撃等によって割れてしまう
という問題があったのである。しかも、近年では、コス
トの低下を目的として、より厚みの薄い表装材が用いら
れるようになってきているために、そのような衝撃等に
よる割れの発生は大きな問題となってきているのであ
る。
また、前記ゴム層の不織布層が形成されていない下地側
の面においては、ゴム層と下地層とを充分に強く接着す
る必要があるが、現実には両方の異質の材質のものを強
固に接着することは困難であり、延いては、下地と表装
材との接合力が充分ではなくなり、表装材が下地から剥
離し易いという問題が今だ存在しているのである。
(解決課題) ここにおいて、本考案は、かかる事情を背景として為さ
れたものであって、その解決すべき課題とするところ
は、歩行面の表装構造において、下地の撓みや割れに起
因する板状表装材の割れや剥離を効果的に阻止すると同
時に、歩行面からの局所的な力や衝撃に対する表装材の
割れを有効に防止し、更には、歩行面表層部の防水を図
ると共に、下地と表装材との接合力をより一層向上せし
めることにある。
(解決手段) そして、本考案は、かかる課題解決のために、タイル、
石材、ボード等の板状表装材を用いた床面、路面等の歩
行面の表装構造において、該歩行面の下地上に、セメン
ト系組成物からなる下側接着層を形成すると共に、ゴム
層若しくは樹脂層の両側に不織布層を形成してなる所定
厚さのシート層を、該下側接着層上に設け、更に該シー
ト層上に、所定の接着剤からなる上側接着層を介して、
前記板状表装材を張り付けてなることを特徴とする歩行
面の表装構造を、その要旨とするものである。
(実施例) 以下、本考案をより一層具体的に明らかにするために、
その代表的な実施例を、図面に基づいて詳細に説明する
こととする。
先ず、第1図には、本考案に従う歩行面の表装構造の一
例が示されている。かかる図において、10は、床面、
路面等の歩行面の下地であり、その表面には下側接着層
12が所定厚さにおいて形成されている。そして、この
下側接着層12の上に、ゴム/樹脂層14の両面に不織
布層16、16が設けられてなる複合シート18が接着
せしめられている。また、かかる複合シート18の上に
は、更に、矩形等の所定形状の板状表装材20が、上側
接着層22を介して、張り付けられている。なお、24
は、表装材20同士を接合せしめるセメント系のグラウ
ト材である。
ところで、下地10は、床面や路面などの歩行面の表装
構造の基礎となるものであって、通常、セメント質系成
型板やそのボード類、コンクリート、モルタル、ALC
板、合板等が好ましく採用される。
そして、この下地10の表面には、後述の複合シート1
8を接着するために、セメント系組成物からなる下側接
着層12が、所定厚さにおいて形成せしめられる。な
お、この接着層12の形成には、下地10および複合シ
ート18の不織布層16の両方を強固に接着することが
できる接着剤が用いられるものであって、例えば、セメ
ント:100重量部に対して、砂(好ましくは細目
砂):0〜200重量部および適量の水を混合してなる
接着剤や、これに更に必要に応じてラテックス類、MC
(メチルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコー
ル)等が混入された接着剤が採用されることとなる。こ
こで用いられるラテックス類としては、エチレン酢酸ビ
ニル系、アクリル系、スチレン・ブタジエン系、ウレタ
ン系、エポキシ系、塩化ビニル系などが挙げられる。
なお、かかる下側接着層12の厚さは、通常2mm以下と
することが好ましく、それを越えるようになると、セメ
ントに対して骨材としての砂の混合率を増大せしめる必
要があり、その成型表面が粗くなるために、複合シート
18の接着が強固に為し得なくなるからである。
そして、かかる下側接着層12の上には、複合シート1
8が接着されることとなるが、この複合シート18は、
ゴム/樹脂層14の両面に不織布層16、16が一体的
に設けられた構造とされている。従って、このような複
合シート18を、下地10と表装材20との間に介在さ
せることにより、下地10の撓みや割れが、複合シート
18の追従性により吸収され、複合シート18において
食い止められて、表装材20の割れや剥離が効果的に阻
止せしめられ得る一方、不織布層16がゴム/樹脂層1
4の両面に形成されていることから、複合シートの硬度
が有利に向上され、表装材20からの力や衝撃に対し
て、表装材20が薄くても、表装材20の歪、変形が抑
制され、衝撃に対する割れの発生が有効に防止せしめら
れ得るのである。しかも、かかる複合シート18は、ゴ
ム/樹脂層14を有しているところから、下地10を良
好に防水することができるのである。
また、複合シート18の両面が不織布層16で構成され
ているところから、下地10及び表装材20との間に介
在せしめられる接着剤が、かかる不織布層16に食い込
むことができ、以て接着力がより一層向上せしめられる
のである。
なお、かかる複合シート18の厚さに関して、それが薄
過ぎると、下地10からの歪や割れを吸収しきれなくな
る一方、それが厚過ぎると、撓み易くなり、表装材20
の割れにつながるところから、全体として0.05〜2mm程
度とされることとなる。
ところで、上記複合シート18におけるゴム/樹脂層1
4は、公知の様々のゴム或いは樹脂を用いて形成するこ
とが可能であり、例えば、EVA(エチレン−ビニルア
セテートコポリマー)、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ブチルゴム、塩化ビニル、ウレタン、EPT(エチ
レン−プロピレンターポリマー)ゴムなどが用いられ
る。また、その両側に形成される不織布層16、16と
しては、ポリエステル繊維系不織布が好適に用いられ
る。
また、かくの如き複合シート18の表面には、所定の上
側接着層22を介して、石材等の表装材20が接着され
ることとなるが、この上側接着層22は、各種の公知の
接着剤を用いて形成され、例えば、セメント:100重
量部に対して、砂:0〜300重量部および適量の水を
混合した接着剤や、これに更に必要に応じて、前記と同
様のラテックス類、MC、PVAなどが混入せしめられ
た接着剤等を用いて形成されることとなる。また、有機
系接着剤(例えば、エポキシ系、ウレタン系、シリコン
系、多硫化系合成ゴム類およびこれらの変性物等)によ
って、上側接着層22を形成することも可能である。な
お、かかる上側接着層22の厚さは、通常、7mm程度以
下とされることとなる。
そして、かかる上側接着層22の上に、所定大きさ、形
状の表装材20は張り付けられて、歩行面の表装構造が
完成されるのである。なお、この表装材20としては、
例えば、天然大理石、人工大理石やその他の石材、タイ
ル、セラミックス系ボード類、セメント系ボード類およ
びこれらを数層重ね合わせた複合体などが、適宜の大き
さ、形状において用いられることとなる。また、この表
装材20には、通常15〜20mm程度の厚さのものが使
用されるが、前述の如く複合シート18の硬度が不織布
層16、16によって向上せしめられており、歩行面か
らの衝撃に対する表装材20における割れが発生し難く
されているところから、上記の如き表装構造によれば、
8mm程度、更には4mm程度の厚さのものも使用可能とな
るのである。
以上、本考案の代表的な実施例を、図面を参照しつつ、
詳細に説明してきたが、本考案は、そのような実施例の
もののみに限定されるものでは決してなく、その趣旨を
逸脱しない範囲内において、種々なる変更、修正、改良
等を施した態様で実施され得るものであることは、言う
までもないところである。
例えば、本考案に従うシート層(複合シート18)は、
それを構成するゴム若しくは樹脂層がその層中に補強用
のメッシュを有するものであっても、何等差支えないの
である。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案に従う表装構造
によれば、ゴム層若しくは樹脂層の両側に不織布層を形
成してなる所定厚さのシート層の存在により、下地の歪
や割れを、該シート層の追従性により吸収せしめて、か
かるシート層において食い止めることにより、表装材の
割れや剥離が効果的に阻止され得ると同時に、不織布層
がゴム層若しくは樹脂層の両側に形成されていることか
ら、シート層の硬度が有利に向上され、歩行面からの力
や衝撃に対して、表装材の撓み、変形が抑制され、表装
材が8mm程度、更には4mm程度の薄さであっても、表装
材における割れの発生が有効に防止せしめられ得るので
ある。
しかも、シート層におけるゴム層若しくは樹脂層の存在
により、歩行面表層部の防水が有効に為され得る一方、
ゴム層若しくは樹脂層の両側の不織布層の存在により、
下地および表装材との間に介在せしめられる下側接着層
および上側接着層が、かかる不織布層に食い込むように
なり、以て接着力がより一層向上せしめられ、延いて
は、下地と表装材との接合がより強固なものとなるので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従う表装構造の一実施例を示す部分
断面図である。 10:下地、12:下側接着層 14:ゴム/樹脂層、16:不織布層 18:複合シート、20:表装材 22:上側接着層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイル、石材、ボード等の板状表装材を用
    いた床面、路面等の歩行面の表装構造にして、該歩行面
    の下地上に、セメント系組成物からなる下側接着層を形
    成すると共に、ゴム層若しくは樹脂層の両側に不織布層
    を形成してなる所定厚さのシート層を、該下側接着層上
    に設け、更に該シート層上に、所定の接着剤からなる上
    側接着層を介して、前記板状表装材を張り付けてなるこ
    とを特徴とする歩行面の表装構造。
JP10483688U 1988-08-08 1988-08-08 歩行面の表装構造 Expired - Lifetime JPH0612006Y2 (ja)

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JPH0226603U JPH0226603U (ja) 1990-02-21
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