JPH069220Y2 - タイル用下地構造 - Google Patents

タイル用下地構造

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JPH069220Y2
JPH069220Y2 JP557888U JP557888U JPH069220Y2 JP H069220 Y2 JPH069220 Y2 JP H069220Y2 JP 557888 U JP557888 U JP 557888U JP 557888 U JP557888 U JP 557888U JP H069220 Y2 JPH069220 Y2 JP H069220Y2
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貢 吉沢
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、建造物の基体上に敷設されてその床面、壁
面、天井面等を構成するタイルの下地構造に関するもの
である。
〔従来例〕
先頃、ビル壁面からのタイル落下事故が社会問題となっ
ている。従来においてこれらビルの壁面タイル構造は、
その殆どがコンクリート基体上に粒度が約0.5mm以下の
骨材が大半を占めるセメント系モルタル接着層を設け、
その上にタイルを約5mmないし30mmの間隔で接着させ、
上記モルタルの硬化をまって同じくセメント系モルタル
でタイル間の目地を充填するようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来のタイル用目地・下地材は、セメント系モルタ
ルであるために、上記基体の不陸の影響がタイル表面に
及ばず比較的容易に平面精度を出すことができるという
利点はあるが、基体のクラックが表層にまで及び易くタ
イルや目地の割れを引起こし、そこから浸水が生ずると
いう欠点を抱えている。この浸水は、タイルの接着強度
を落す大きな原因となっている。
そこで、本考案者はセメントよりも耐水性があり接着強
度も強いエポキシ樹脂の使用を考えた。しかしながら、
上記モルタルのバインダーをエポキシ樹脂に代えただけ
ではクラックを表層に伝えなくすることができないばか
りか、上記基体は僅かながら水分を含んでいることが多
く、その湿気の上昇により基体とエポキシモルタル層と
の間に強力な圧力がかかってエポキシ樹脂が剥離してし
まう虞れがある。
〔課題を解決するための手段〕
上記した従来の欠点を解決するため、この考案において
は、構造物の基体上に敷設されてその床面、壁面、天井
等を構成するタイルの下地構造において、所定の骨材を
ゴムもしくはプラスチックのバインダーにて空隙を有す
るように結合してなり、上記基体上に設けられるモルタ
ル層と、ゴムもしくはプラスチックをバインダーとし、
上記モルタル層上に形成される目止め層とを備えてい
る。また、必要に応じてこの目止め層上に、同材料より
なるタイル接着層が設けられる。
〔作用〕
上記構成によると、基体からの湿気やガス、もしくはク
ラックは上記モルタル層の空隙にて吸収または分散され
る。また、タイル面側からの浸水は上記目止め層にて阻
止される。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
第1図に示されているように、建造物の基体1上にモル
タル層2が設けられる。この実施例において、同モルタ
ル層2はゴム系もしくはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
ポリエステル、ビニールエステル等のプラスチック系バ
インダー1重量部に対して、その粒度分布が0.7mmない
し3.0mmの範囲に6割以上ある砂、ゴム粉、プラスチッ
ク粉等の骨材5ないし8重量部の配合が基本になってお
り、骨材同士はバインダーにて空隙を有するように結合
されている。なお、これに硬化促進材や色粉が加えられ
ることもある。また、好ましくはこの空隙モルタル層2
の厚みは4mm以上とされる。
次いで、このモルタル層2の上面に目止め層3が形成さ
れる。この目止め層3は、ゴム系またはプラスチック系
の揺変性(チキソトロピー)バインダー10重量部に対し
て、例えば寒水石#100等の微粉末の充填材を5ないし5
0重量部配合したものからなり、その揺変性にて上記空
隙モルタル層2の表面を塞ぐようになっている。
そして、この目止め層3上にタイル接着層4が形成され
るのであるが、このタイル接着層4は目止め層3と同様
ゴム系またはプラスチック系樹脂であるため、目止め層
3のバインダーに接着力の強い樹脂を使用することによ
り、同目止め層3上にタイル5を直接接着しタイル接着
層4を省くこともできる。例えば、TE-1タイルボンド
E(ダントー株式会社製)10重量部に対して、寒水石#
100を10重量部配合したところ、良好な結果が得られ
た。
このようにして、目止め層3およびタイル接着層4を形
成したのち、タイル5…が所定の間隔をもって接着され
るとともに、タイル5間に目地6が充填される。この目
地6には、一般的なセメントモルタルまたはこの考案に
よる目止め材等が用いられる。
上記構成によると、基体1に発生したクラック7は第2
図に例示したように、空隙モルタル層2にて分散もしく
は吸収されて、タイル5や目地6にひび割れを生じさせ
ない。また、基体1より発生した湿気は、モルタル層2
の空隙内に拡散することになるため、湿気による剥離の
問題が解消される。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、空隙モルタル
層を設けたことにより、同層にてクラックが分散、吸収
され、タイルやその目地にひび割れ等が発生しない。ま
た、空隙モルタル層上に目止め層が形成されているた
め、浸水が確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示した断面図、第2図は
同実施例の作用を説明するための断面図である。 図中、1は基体、2はモルタル層、3は目止め層、4は
タイル接着層、5はタイル、6は目地、7はクラックで
ある。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物の基体上に敷設されてその床面、壁
    面、天井等を構成するタイルの下地構造において、 所定の骨材をゴムもしくはプラスチックのバインダーに
    て空隙を有するように結合してなり、上記基体上に設け
    られるモルタル層と、ゴムもしくはプラスチックをバイ
    ンダーとし、上記モルタル層上に形成される目止め層と
    を備えていることを特徴とするタイル用下地構造。
  2. 【請求項2】上記目止め層上にはさらに同材料からなる
    タイル接着層が設けられる請求項(1)記載のタイル用下
    地構造。
  3. 【請求項3】上記目止め層と上記タイル接着層は実質的
    に一つの層である請求項(2)記載のタイル用下地構造。
JP557888U 1988-01-20 1988-01-20 タイル用下地構造 Expired - Lifetime JPH069220Y2 (ja)

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JPH01112204U JPH01112204U (ja) 1989-07-28
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