JPH0712531Y2 - 壁装材打ち込みコンクリート板もしくはセメント板構造 - Google Patents

壁装材打ち込みコンクリート板もしくはセメント板構造

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JPH0712531Y2
JPH0712531Y2 JP1988013040U JP1304088U JPH0712531Y2 JP H0712531 Y2 JPH0712531 Y2 JP H0712531Y2 JP 1988013040 U JP1988013040 U JP 1988013040U JP 1304088 U JP1304088 U JP 1304088U JP H0712531 Y2 JPH0712531 Y2 JP H0712531Y2
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wall covering
concrete
wall
cement
sheet
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重俊 長谷川
智 和久井
浩士 小島
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、壁装材をコンクリートもしくはセメントに打
ち込み、壁用板状体とする構造に関するものである。
[従来の技術] 従来より壁装材をコンクリートもしくはセメントに打ち
込んで一体化したプレキャストパネルにより建築物の外
周壁を構成することは良く知られている。
壁装材が天然石の場合は木口あるいは裏面の穴加工部分
に設置されたかすがいあるいはホークアンカー,シアー
コネクターなどと呼ばれる取付金具と石材の裏面一面に
塗布された接着性能をもつ樹脂膜によりしっかりと接合
されている。
一方、大型セラミックス板や結晶化ガラスのような比較
的薄物の壁装材をコンクリートもしくはセメントに打ち
込む場合には特公昭57-32189号公報“装飾壁面の作成方
法”により提案されているように、天然石の場合と異な
り壁装材とコンクリートもしくはセメントとの間に弾性
と滑りの性能を与える樹脂膜を塗布する場合もある。こ
れは、壁装材背面のコンクリートもしくはセメントが、
時間の経過とともに乾燥収縮し、また気温の変化により
膨張収縮するために、これが原因となり、壁装材にかな
り大きな負担がかかり、この負担により、壁装材が耐え
きれず割れることを防ぐためである。
併せて、壁装材が日射等の熱を受けて膨張し、寸法変化
を起こした場合、接合金物や接着剤性能を持つ膜によ
り、壁装材と裏面のコンクリート又はセメントがしっか
りと接合されていると、壁装材は拘束されているため寸
法変化を逃がすことができず、壁装材自身に負荷がかか
り、この負荷に耐えきれず割れてしまうことを防ぐ目的
もある。
そして、壁装材背面が強度の低いセメント層である場合
には、上記壁装材の熱膨張による寸法変化の影響を受け
て、セメント層が割れてしまうこともある。セメント層
が割れないまでも、壁装材と複合一体化された壁用板状
体がそってしまうこともある。
壁装材とコンクリートもしくはセメント層との間に設置
される樹脂膜に弾性と滑りの性能を与える目的は、上記
のような複合化により生ずる相互の影響を緩和するため
である。
上記のような目的を満たすための樹脂膜は、その期待さ
れる性能を満たすためにある程度の膜厚が必要となる。
樹脂膜を例えば3mm程度とし、これを壁装材裏面に塗布
するとなると、液状未硬化樹脂の粘性及びレベル調整の
ため、塗布作業は極めてたいへんなものとなる。前記目
的で使用される樹脂膜は、打ち込まれるコンクリートも
しくはセメントと付着してはならないため表面が硬化す
るまで、塗布後に1日間程度の養生期間が必要である。
塗布する樹脂膜は表面硬化後もかなりの付着力を有して
いることが多く壁装材とコンクリート層もしくはセメン
ト層とを完全に隔離することはできなかった。
[考案が解決しようとする課題] 従来の方法で、壁装材とコンクリートもしくはモルタル
とが複合一体化されることによって生ずる影響を緩和す
るために壁装材裏面に塗布される樹脂膜は、表面硬化す
るまでの養生期間を必要とするためにコンクリートもし
くはセメントの打ち込みの前日に塗布しておく必要があ
った。
これらの樹脂膜は内部まで完全に硬化してしまうと非弾
性体になってしまい、その期待される性能を満たすこと
ができない。したがって樹脂膜により、養生時間に制限
が加えられることもあった。
併せて、塗布する液状の未樹脂は、粘性が高いため、裏
面全体を塗布する作業はたいへんである。かつ、必要な
一定の厚さに樹脂を塗布するためには壁装材端部木口へ
の未硬化液状樹脂のたれ止め及び一定の厚さに塗布する
ための目安としてのレベルブロック等が必要となり、こ
れがさらに作業性の低下をまねいていた。
また、樹脂膜には、表面硬化後もかなり大きな付着力が
あるため壁装材とコンクリートもしくはモルタルとを完
全に隔離することはできなかった。
[課題を解決するための手段] 本考案は、前述の課題を解決すべくなされたものであ
り、壁装材の裏面にコンクリートもしくはセメントを打
ち込み、壁装材裏面にコンクリート層もしくはセメント
層をら形成してなる建築物の壁面を構成する壁用板状体
において、前記コンクリートもしくはセメントは、壁装
材の裏面にシート状の緩衝材を接着した後に打ち込ま
れ、前記壁装材とコンクリート層もしくはセメント層と
は取付金具により、前記シート状の緩衝材を介して一体
化され、かつ、取付金具のまわりは弾性体のさや管でコ
ンクリート層もしくはセメント層に位置する部分の全体
が被覆されていることを特徴とする壁装材打ち込みコン
クリート板もしくはセメント板構造を提供するものであ
る。
以下、本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
第1図は、本考案による壁装材打ち込みコンクリート板
もしくはセメント板構造の基本的断面構成である。
1が壁装材であり、石板,大型で溝物のセラミックス
板,結晶化ガラス等である。2が本考案によるシート状
の緩衝材であり、壁装材の寸法に切断されたもので、発
泡ポリエチレン,発泡プラスチック,ゴム,アスファル
ト等の緩衝性のあるシート等が好ましい。発泡系のもの
は、発泡倍率で10倍〜50倍程度のものが緩衝性能の面か
ら好ましい。3はコンクリートもしくはセメントであ
る。各部分の寸法はa=8〜40mm,b=0.5〜5mm,c=100
〜300mm程度が好ましい。
シート状の緩衝材の厚さbは、裏面のコンクリート層も
しくはセメント層が乾燥収縮や熱の影響をうけてそりを
生じるような場合には、1mm程度以上の厚物としなけれ
ばならない。
第2図は、端部の断面図である。2のシート状の緩衝材
は、壁装材の寸法と同程度が緩衝性能の面から好適であ
るが、壁装材端部の耐衝撃性能から考えて、壁装材の寸
法より若干小さくても支障は無い。
4は、かすがいと呼ばれる接合金物であり、3〜4mm程
度の直径のステンレス製,もしくは鉄,黄銅製などの鋼
材が好適である。
かすがい4により壁装材1とコンクリートもしくはセメ
ント3との間に逃げが無く、しっかりと結合されている
と、壁装材とコンクリートもしくはセメントとが複合一
体化されていることによる影響が、このかすがいを通じ
て伝達されてしまうことから、5に示すようにかすがい
まわりは、弾性体のさや管でコンクリート層もしくはセ
メント層に位置する部分の全体が被覆され逃げをとる。
さらにダボ穴と呼ばれる壁装材の木口に施されたかすが
いの設置される穴7には、同じ目的で6に示すように弾
性シーリング材が充填されている。
接合金物については、前記かすがいと呼ばれる壁装材木
口に設置されるものの他に、壁装材裏面に設置されるも
のもある。次にこの例を示す。
第3図は中央部分の構成である。壁装材裏面に穴加工
し、しかる後、本考案によるシート状の緩衝材2を設置
し、あけられた穴7に略凸の字形または略コの字形に曲
げられた鋼材8またはボルト9を挿入固定し、これらの
鋼材及びボルトを弾性体のさや管5で被覆し、相互の影
響の緩和をはかった例である。図面において1は壁装
材、2は本考案によるシート状の緩衝材、3はコンクリ
ートまたはセメントである。5は接合金物を被覆する弾
性体のさや管で、ゴム製あるいは、発泡ポリエチレン製
等のものが好適に使用される。7は壁装材の裏面にあけ
られた穴、8は取付金物で略凸の字、略コの字形に曲げ
られた鋼材、9も取付金物でありボルトである。
ところで、壁装材と壁装材との間であるが、この部分は
防水効果をも合わせ持つシート状の緩衝材が壁装材の端
部までしか達していないため、別な防水材が必要とな
る。この防水材は通常の石材の場合に準じ、ブチル系、
ポリサルファイド系等のシーリング材を打つことにな
る。
シート状の緩衝材は壁装材ごとに切断せず、壁装材が打
ち込まれる壁用板状体の全面に敷設されても、その性能
上全く支障は無い。
[作用] 本考案において、壁装材とコンクリートもしくはセメン
トが複合一体化されていることによる影響を緩和する目
的で設置される緩衝材は、シート状になってるので壁装
材裏面に両面テープや接着剤を用いて簡単に敷設するこ
とができる。また、シート状の緩衝材は工場生産品であ
るため品質は安定しており、中でも大切なことは、従来
のように人間が塗布しほぼ均一な厚みにするのに比べて
一定の厚さを持っている点にある。このため、緩衝効果
は全て均等となる。
さらに、シート状の緩衝材はコンクリートもしくはセメ
ントとの付着ガ全く無いため、壁装材とコンクリートも
しくはセメントとを完全に隔離することができる。
壁装材は専用の工場で所定の寸法に切断されPC工場で工
事現場に納入されるわけだが、本考案によるシート状の
緩衝材を壁装材の出荷以前に前記の方法あるいは熱圧着
等の方法により壁装材裏面に接着しておけば、シート状
の緩衝材は衝撃力の緩和の効果を発揮するので壁装材の
搬送に伴なうダンボール,発泡スチロールなどの養生シ
ートは必要無くなり、養生材の費用、取付手間賃の削減
に有効である。
また、シート状緩衝材は塗布する樹脂膜と異なり、表面
硬化に要する養生期間が不必要となる。さらに、塗布時
に発生する悪臭,かぶれ等の皮膚障害に対する心配も無
くなり、施工性は大幅に向上する。
[考案の効果] 本考案によるシート状の緩衝材を用いることにより、緩
衝層を設置する施工性は大幅に向上し、かつ、養生期間
が不必要なため、コンクリートもしくはセメント等の打
設の前のどの時間にシート状緩衝材を敷設しても支障が
無い。
シート状の緩衝材は工場製品のため安定した性能を持っ
ている。したがって、塗布時の厚みの不ぞろいは生じ
ず、価格も安く、又シート状の緩衝材は壁装材とコンク
リートもしくはモルタルとを完全に隔離することができ
る。
このため、壁装材の背面のコンクリートもしくはモルタ
ルが乾燥収縮または膨張収縮することにより、壁装材に
加わる負荷をほどんど無くすることができる。シート状
の緩衝材のシート厚が1mm程度以上あれば背面のコンク
リートもしくはモルタルのそれによる負荷から壁装材を
守ることもできる。
また、シート状の緩衝材は、壁装材自身が日射等の熱を
受けて膨張又は収縮することを、自由による。このため
寸法変化が拘束されることにより壁装材の割れをなくす
ことができる。併せて、壁装材の寸法変化により裏面の
モルタル層に加わる負荷を軽減し、モルタル層が破壊さ
れることを防ぐ。
さらに、壁装材とコンクリートもしくはモルタルとが複
合一体化された壁用板状体全体のそりを防ぐことができ
る。
これらの効果をシート状の緩衝材は、その隔離性ゆえに
十分発揮することになる。
上記効果は弾性体で被覆された取付金具によりさらに高
められることになる。
シート状の緩衝材は、塗布する樹脂膜と異なり、塗布す
る際の重量の計測、また、2液性樹脂の場合に必要な攪
拌などの作業が必要ない。同時に塗布作業時に樹脂で汚
れることも無い。樹脂の場合と異なり、シート状の緩衝
材を用いるとかぶれ等の皮膚障害の心配は全く無い。
壁装材の搬送以前にシート状緩衝材を張り付けておけば
壁装材の保護,養生の効果もあわせて期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案によるシート状緩衝材を用いた壁装材
打ち込みコンクリート板もしくはセメント板構造の部分
的断面図である。1は壁装材、2はシート状緩衝材、3
はコンクリートまたはセメントである。 第2図は、本考案の端部の一例の部分的断面図である。
4はかすがいと呼ばれる接合金物、5は緩衝効果を持つ
かすがいを被覆するゴム系もしくは発泡系のさや管、6
は壁装材の木口の穴に充填された弾性シーリング材であ
る。7は接合金物を設置するため壁装材にあけられた穴
である。 第3図は、本考案の中央部分の一例の部分的断面図であ
り、8,9は取付金具であり、8は略凸の字形あるいは略
コの字形に曲げられた鋼材、9はボルトである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁装材の裏面にコンクリートもしくはセメ
    ントを打ち込み、壁装材裏面にコンクリート層もしくは
    セメント層を形成してなる建築物の壁面を構成する壁用
    板状体において、前記コンクリートもしくはセメント
    は、壁装材の裏面にシート状の緩衝材を接着した後に打
    ち込まれ、前記壁装材とコンクリート層もしくはセメン
    ト層とは取付金具により、前記シート状の緩衝材を介し
    て一体化され、かつ取付金具のまわりは弾性体のさや管
    でコンクリート層もしくはセメント層に位置する部分の
    全体が被覆されていることを特徴とする壁装材打ち込み
    コンクリート板もしくはセメント板構造。
JP1988013040U 1988-02-04 1988-02-04 壁装材打ち込みコンクリート板もしくはセメント板構造 Expired - Lifetime JPH0712531Y2 (ja)

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JPH01118542U JPH01118542U (ja) 1989-08-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0635736B2 (ja) * 1987-08-06 1994-05-11 株式会社フジタ コンクリ−ト部材における石材の取付方法

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