JPH08209855A - 建材パネルの製造方法 - Google Patents

建材パネルの製造方法

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JPH08209855A
JPH08209855A JP27638695A JP27638695A JPH08209855A JP H08209855 A JPH08209855 A JP H08209855A JP 27638695 A JP27638695 A JP 27638695A JP 27638695 A JP27638695 A JP 27638695A JP H08209855 A JPH08209855 A JP H08209855A
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JP
Japan
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adhesive
board
reinforcing frame
building material
material panel
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JP27638695A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Yogo
倫明 余合
Mitsuo Tsujimura
光郎 辻村
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】建材パネルを製造するに当って、補強フレ
ームとボードとを接着する際にそれらをビスにて仮固定
する必要をなくし、以てパネルの製造工数を低減すると
ともに、ビスに起因するボードの割れを防止する。 【解決手段】接着剤として重合促進剤の作用の下で速硬
性を有する第一接着剤20と、重合促進剤を含有させた
第二接着剤18との組合せからなるものを用い、第二接
着剤18を補強フレーム14とボード12との主接着剤
として補強フレーム14に沿って線状に塗布するととも
に、第一接着剤20を補強フレーム14に沿った所定間
隔位置に且つ第二接着剤18の塗布位置に隣接する位置
に部分的に点付塗布若しくは線状塗布し、しかる後補強
フレーム14とボード12とを圧接して、第一接着剤2
0と第二接着剤18とを混合し、それら接着剤によって
補強フレーム14とボード12とを接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はタイルパネル等の
建材パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、浴室ユニットなど衛生室ユニ
ットの壁材等としてタイルパネルが広く用いられてい
る。このタイルパネルは、図7に示しているように所定
のボード100の裏面側に金属パイプ等からなる補強フ
レーム102を固設し、またボード100表面に複数の
タイル104を所定配列状態で貼着して成るもので、従
来この補強フレーム102とボード100とを固着する
手段として、同図に示しているように補強フレーム10
2とボード100とを接着剤106で接着した上、複数
の個所においてこれら補強フレーム102とボード10
0とをビス固定する方法が用いられている。ここで補強
フレーム102とボード100とをビス108で固定す
る理由は以下の点にある。
【0003】従来、補強フレーム102とボード100
とは、常温湿気硬化型のポリウレタン系の接着剤を用い
て接着するようにしているが、この場合補強フレーム1
02とボード100とが十分に接着するまでに一晩程度
の時間を要し、従ってその間に次の工程の作業を施す
と、ボード100と補強フレーム102とがずれてしま
う問題を生ずる。そこで補強フレーム102とボード1
00とをビス打ちにより複数の個所で仮固定するように
しているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
に補強フレーム102とボード100とをビス打ち固定
すると次のような問題点を生ずる。タイルパネル等の建
材パネルにおいては、ボード100として一般に無機ボ
ード(代表的にはセメント系繊維補強ボード)が多く用
いられており、この場合ボード100と補強フレーム1
02との乾湿に基づく膨張・収縮量の差に起因して(ボ
ード100は補強フレーム102に対して乾湿による寸
法変化が大きい)ボード100が反り変形を起こした
り、またその際にビス打ち個所において集中応力が作用
し、これによりビス108を起点としてボード100に
割れが発生しやすい問題が生じていた。
【0005】またこのようにビス打ち固定を行う場合に
は、ビス打ちのための穴加工とビス打ち作業とが必要と
なり、しかもビス打ち個所は多数に亘るので、その作業
に多くの工数と手間を要する問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、ボードとその裏面の金属パイプ等からなる補
強フレームとを含む建材パネルを、該補強フレームに該
ボードを接着することによって製造する方法において、
前記接着剤として、重合促進剤の作用の下で速硬性を有
する第一接着剤と該重合促進剤を含有させた第二接着剤
との組合せからなるものを用い、該第二接着剤をそれら
補強フレームとボードとの主接着剤として該補強フレー
ムに沿って線状に塗布するとともに、前記第一接着剤を
該補強フレームに沿った所定間隔位置に且つ該第二接着
剤の塗布位置に隣接する位置に部分的に点付塗布若しく
は線状塗布し、しかる後該補強フレームとボードとを圧
接して該第一接着剤の点付塗布若しくは線状塗布位置に
おいて該第一接着剤と第二接着剤とを混合し、それら接
着剤によって補強フレームとボードとを接着することを
特徴とする(請求項1)。
【0007】本願の別の発明は、ボードとその裏面の金
属パイプ等からなる補強フレームとを含む建材パネル
を、該補強フレームに該ボードを接着することによって
製造する方法において、前記接着剤として、重合促進剤
の作用の下で速硬性を有する第一接着剤と該重合促進剤
を含有させた第二接着剤との組合せからなるものを用
い、これら第一接着剤,第二接着剤とは別異の第三の接
着剤を前記補強フレームとボードとの主接着剤として該
補強フレームに沿って線状に塗布するとともに、前記第
一接着剤と第二接着剤とを、該補強フレームに沿った所
定間隔位置に部分的に且つ該第一接着剤と第二接着剤と
が互いに隣接する状態でそれぞれ点付塗布若しくは線状
塗布し、しかる後該補強フレームとボードとを圧接して
該第一接着剤と第二接着剤とを混合し、それら第一,第
二及び第三接着剤によって該補強フレームとボードとを
接着することを特徴とする(請求項2)。
【0008】本願の更に別の発明は、請求項1又は2の
製造方法において、前記建材パネルが、ボード表面に複
数のタイルを貼着して成るタイルパネルであることを特
徴とする(請求項3)。
【0009】本願の更に別の発明は、請求項1又は2の
製造方法において、前記建材パネルにおけるボードが、
表面に化粧が施されて成る化粧セメント板であることを
特徴とする(請求項4)。
【0010】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、第二接
着剤を主接着剤として補強フレームに沿って線状に塗布
するとともに、第一接着剤を複数の個所に部分的に点付
塗布若しくは線状塗布し、補強フレームとボードとの圧
接により第一接着剤の点付塗布若しくは線状塗布位置に
おいてそれら第一接着剤と第二接着剤とを押潰混合する
ようにしたものである。
【0011】本発明に従って補強フレームとボードとの
圧接により第一接着剤と第二接着剤とを混合した場合、
第二接着剤中に含有されている重合促進剤の作用で第一
接着剤が速硬性の接着剤として働き、補強フレームとボ
ードとを第一接着剤の点付塗布若しくは線状塗布位置に
おいて仮固定する。しかる後主接着剤としての第二接着
剤がその後緩やかに硬化反応して最終的に所望の接着強
度で補強フレームとボードとが接着状態となる。
【0012】以上のように本発明によれば、第一接着剤
の点付塗布若しくは線状塗布位置において補強フレーム
とボードとが仮止めされるため、従来のように補強フレ
ームとボードとをビスにて仮固定する必要がなくなる。
従ってビス打ちのための穴加工及びビス打ち作業が不要
となり、これに要していた工数,手間が節減され、パネ
ル製造が容易化する。
【0013】またビス打ちによる仮固定を無くすことが
できるため、乾湿時においてビスによる固定部に集中応
力が作用するのを防止でき、従ってこれに起因するボー
ドの割れの発生を防止することができる。即ち本発明に
よれば、パネル製造の容易化とパネル品質の向上とを併
せて達成することができる。
【0014】尚、上記第一接着剤としては例えばα−シ
アノアクリレート系化合物など、アニオン重合性化合物
を主成分とする、水分による常温アニオン重合硬化型接
着剤を、また第二接着剤として、加水分解可能な基が結
合した珪素原子を分子中に有する有機シリコン系化合物
を主成分とし、これにアニオン重合促進剤を含有させた
常温湿気硬化型接着剤を例示できる。
【0015】これら組合せからなる接着剤の場合、両者
を混合すると第二接着剤中に含有させてあるアニオン系
重合促進剤が第一接着剤中に浸透,拡散などにより移行
して第一接着剤に作用し、第一接着剤が速やかに(例え
ば数十秒程度で)硬化する。しかも第一接着剤を単独で
硬化させた場合よりも良好な耐衝撃性,耐剥離性が得ら
れる。即ち高い接着信頼性が得られる。一方第二接着剤
はその後緩やかに硬化反応し、最終的に所望の接着強度
が得られる。
【0016】尚、これら接着剤については特公平3−4
7674に詳しく開示されているので、ここでは更に詳
しい説明は省略する。但し本発明はここに開示した接着
剤のみでなく、本発明の上記条件を満足する他の接着剤
を用いることも可能である。
【0017】本発明は、第二接着剤に含有させた重合促
進剤を第一接着剤と第二接着剤との混合時に第一接着剤
中に移行させて、第一接着剤を速硬性接着剤として働か
せるものである。予め第一接着剤中に重合促進剤を含有
させておいて用いることも考えられるが、この場合第一
接着剤の貯蔵安定性,可使用時間が短くなるか又は直ち
に硬化して使用不能となる問題がある。
【0018】しかるに本発明に従って接着剤を用いた場
合これを有効に防止でき、補強フレームとボードとを圧
接した時点から接着剤の硬化反応を開始させ得て、補強
フレームとボードとを良好に接着することができる。
【0019】尚、本発明においては補強フレームとボー
ドとの圧接時に第一接着剤と第二接着剤とが確実に混合
するような近接位置においてそれら第一接着剤,第二接
着剤を塗布しておくことが必要である。具体的には、第
一接着剤の周縁が第二接着剤にほぼ接するような位置に
おいて第一接着剤を点付塗布若しくは線状塗布するのが
望ましい。
【0020】請求項2の発明は、これら第一接着剤,第
二接着剤とは別異の第三の接着剤を主接着剤として補強
フレームに沿って線状に塗布し、そして第一接着剤と第
二接着剤とを補強フレームに沿った所定間隔位置に隣合
わせで部分的に点付塗布若しくは線状塗布するようにし
たもので、本発明においても、第一接着剤と第二接着剤
との混合に基づいて補強フレームとボードとを所定適数
個所において仮止めできる。
【0021】従って本発明においても従来必要とされて
いたビス固定のための穴加工及びビス打ち作業を省略す
ることができ、またビス固定に基づくボードの割れの発
生を回避することができる。
【0022】本発明においては、補強フレームとボード
との主接着剤として安価な接着剤、例えば従来用いられ
ているような空気中の水分で硬化する湿気硬化型のポリ
ウレタン系接着剤を用いることができる利点が得られ
る。
【0023】上記請求項1,2の発明は、タイルパネル
の製造に適用して効果が大きい。タイルパネルを製造す
るに当っては補強フレームとボードとを固着化した後、
ボード表面にタイルを貼着する作業が必要であり、従っ
て本発明によればボード表面に対するタイル貼着作業
を、補強フレームとボードとの固着化後、速やかに実施
できる利点が得られる(請求項3)。
【0024】請求項1及び2の発明は、また、化粧セメ
ント板をボードとして用いたパネルの製造に適用しても
効果が大きい。ボード表面に直接化粧が施されている場
合、ボードと補強フレームとをビスにより仮固定すると
いったこと自体が困難であり、この場合において上記接
着剤を用いた場合、ボードと補強フレームとを圧接後速
やかに仮固定できる利点が得られる(請求項4)。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図4(A)において、10は建材パネルの一
例としてのタイルパネルであってボード12と、その裏
面に接着された金属角パイプからなる補強フレーム14
と、ボード12の全表面に貼着された複数のタイル16
とからなっている。
【0026】補強フレーム14は、図1に示しているよ
うにボード12の全周縁に沿って延びており、また幅方
向中間位置において縦方向に1本、更に上下方向の下側
から1/3と2/3の高さ位置において横方向に各1本
ずつ延びている。
【0027】図1はこのタイルパネル10におけるボー
ド12と補強フレーム14との具体的接着方法を示して
いる。図示のように本例の方法においては、補強フレー
ム14に沿ってその表面に第二接着剤18を主接着剤と
して線状に塗布する。また所定間隔ごとに第一接着剤2
0を点付塗布する。
【0028】ここで第二接着剤18は、加水分解可能な
基が結合した珪素原子を分子中に有する有機珪素化合物
からなる湿気硬化性化合物を主成分とした常温湿気硬化
型接着剤であって、第一接着剤20に作用して重合(硬
化反応)を促進するアニオン重合促進剤を含有してい
る。
【0029】この第二接着剤18は、それ自身空気中な
どの水分と反応して硬化する。その硬化速度は数時間〜
数日後に硬化が完了する程度の硬化速度である。この第
二接着剤18は弾性接着剤であり、硬化前において流動
性を有している。
【0030】一方、第一接着剤20はα−シアノアクリ
レート系化合物を主成分とし、水分により硬化するアニ
オン重合硬化型接着剤であって、液状に近い流動性を有
している。この第一接着剤20は、アニオン重合促進剤
の作用で速やかに(数十秒程度で)硬化する特性を有す
る。
【0031】尚、本例では例えば第二接着剤18を補強
フレーム14の全長さに亘って連続的に施し、また第一
接着剤20については約300mmピッチ(L2)で点
状に施す。但し補強フレーム14のコーナー部において
はL1=約100mmとする。また第一接着剤20は、
図2(I)に拡大して示しているようにその周縁が第二
接着剤18とほぼ接する位置において点付塗布する。
【0032】以上のようにして補強フレーム14に接着
剤18,20を塗布したところで、図2(II)に示して
いるようにボード12を補強フレーム14表面に圧接す
る。すると第一接着剤20及び第二接着剤18が押し潰
されて補強フレーム14及びボード12の面に沿って広
がるとともに、第一接着剤20を点付塗布した位置にお
いて、第一接着剤20と第二接着剤18とがそれらの境
界部分において互いに混合する。このとき第二接着剤1
8中に含有されている重合促進剤が第一接着剤20の側
に移行し、そしてその作用によって第一接着剤20が速
やかに硬化する。
【0033】この結果、補強フレーム14とボード12
とが適数個所において点付けされた状態となる。即ち補
強フレーム14とボード12とがビスで仮固定されたの
と同じ状態となる。従ってこの状態では、補強フレーム
14或いはボード12に対し多少の力が加わってもそれ
らが互いにずれを生じることはない。
【0034】従って第二接着剤18がその後硬化を完了
するまでの間に、ボード12の表面に対してタイル16
の貼着作業を行うことができる。一方、第二接着剤18
は所定の時間をかけて硬化反応を続行し、最終的に補強
フレーム14とボード12とが所望の強い接着力で互い
に接着された状態となる。
【0035】以上のように、本例によればタイルパネル
製造に際して従来必要とされていた補強フレーム14と
ボート12との仮固定のためのビス固定を行う必要がな
くなり、従ってビス固定のための穴加工やビス打ち作業
を省略でき、パネル製造が容易化する。またビスを打ち
込む必要がなくなることから、ビスを起点としてボード
に割れが発生するといった問題を防止することができ
る。
【0036】図3は本発明の他の実施例を示している。
この例は、第一接着剤20,第二接着剤18とは別異の
第三の接着剤22を主接着剤としてこれを補強フレーム
14に沿って線状に施す一方、第一接着剤20及び第二
接着剤18を所定間隔位置において且つ互いに隣合わせ
位置において点付塗布するようにしたものである。
【0037】ここで第一接着剤20と第二接着剤18と
は、図3に示しているようにそれらの周縁がほぼ接触す
る状態で点付塗布する。但し本実施例においてはこれら
第一接着剤20及び第二接着剤18は、主接着剤である
第三接着剤22に対して接触させておく必要はない。む
しろある程度離しておくのが望ましい。尚、この例では
第三接着剤22として、常温湿気硬化型のポリウレタン
系接着剤を用いている。
【0038】本例に従って各接着剤18,20,22を
塗布した場合においても、補強フレーム14に対してボ
ード12を圧接したとき、第一接着剤20と第二接着剤
18とが境界部分で混合し、その混合部分において第一
接着剤20が速やかに硬化して、補強フレーム14とボ
ード12とを点付けする。即ち適数個所においてそれら
を仮固定する。
【0039】従って本例においても、第一実施例と同様
にパネル製造に当ってビス固定が不要であり、これに伴
ってビス固定のための穴加工やビス打ち作業を省略で
き、パネル製造が容易化する効果が得られる。また併せ
てビスを起点とするボードの割れの発生も回避できる。
【0040】本例においては、主接着剤として通常用い
られている安価な接着剤(この例では第三接着剤22)
を用いることができ、接着剤に要するコストが低廉であ
る利点がある。
【0041】以上は第一接着剤20及び第二接着剤18
を点付塗布する場合の例であるが、図5及び図6に示し
ているようにこれらを部分的に線状に塗布するといった
ことも可能である。図5,図6の例では、主接着剤とし
ての第三接着剤22をある部分で不連続とし、その不連
続部分、つまり第三接着剤22の塗布されていない部分
において、第一接着剤20と第二接着剤18とを第三接
着剤22と平行方向に且つ部分的に線状に塗布してい
る。尚、この例においても第一接着剤20と第二接着剤
18とは周縁がほぼ接するように塗布するのが望まし
い。
【0042】本例において、これら第一接着剤20,第
二接着剤18は補強フレーム14に沿って所定ピッチで
塗布しておく。而してこの例においてもボード12を補
強フレーム14表面に圧接すると、第一接着剤20及び
第二接着剤18が押し潰されて補強フレーム14及びボ
ード12の面に沿って広がるとともに、第一接着剤20
と第二接着剤18とが境界部分で混合し、その混合部分
において第一接着剤20が速やかに硬化して補強フレー
ム14とボード12とがそれら第一接着剤20と第二接
着剤18との部分的線状塗布位置において仮固定され
る。
【0043】従って本例においても第一及び第二の実施
例と同様にパネル製造に当ってビス固定が不要であり、
これに伴ってビス固定のための穴加工やビス打ち作業を
省略でき、パネル製造が容易化するとともに、ビスを起
点とするボード割れの発生も回避できる。
【0044】尚、第一の実施例のように第二接着剤18
を補強フレーム14に沿って全体的に線状に塗布する一
方、第一接着剤20を図2に示すように点付塗布するの
に代えてこれを第二接着剤18と平行方向に所定長さで
部分的に塗布するといったことも可能である。
【0045】以上タイルパネル10を製造する場合を例
として説明したが、本発明は図4(B)に示しているよ
うに、補強フレーム14の表面に化粧ボード24を貼着
してなる化粧パネル26を製造するに際しても適用可能
である。ここで化粧ボード24は、セメント板の表面に
石目調の化粧を施した形態のものである。
【0046】この形態の化粧パネル26は、化粧ボード
24と補強フレーム14とをビスにて仮固定するといっ
たことが本来困難なものであり、従ってこのような化粧
パネル26に対して本発明を適用した場合に特に効果が
大きい。即ちこのような化粧パネル26を製造するに当
って、化粧ボード24と補強フレーム14とを上記接着
方式で接着を行った場合、ビス固定を行わなくても化粧
ボード24と補強フレーム14とを速やかに仮固定で
き、且つ所定時間経過後においてはそれらを強固に接着
状態とすることができる。
【0047】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明は他のパネルの製造に当っ
て適用することも可能であるし、また第一,第二,第三
接着剤として本発明の主旨内で種々形態のものを用い得
るなど、本発明は各種変更を加えた態様で実施可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法の要部の説明図である。
【図2】図1に示す実施例方法の作用説明図である。
【図3】本発明の他の実施例方法の要部説明図である。
【図4】本発明の適用対象の建材パネルの例を示す図で
ある。
【図5】本発明の更に他の実施例方法の説明図である。
【図6】図5における要部の拡大平面図である。
【図7】建材パネルとしてのタイルパネルの従来の製造
方法の一例の要部を示す図である。
【符号の説明】
10 タイルパネル 12 ボード 14 補強フレーム 16 タイル 18 第二接着剤 20 第一接着剤 22 第三接着剤 24 化粧ボード 26 化粧パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボードとその裏面の金属パイプ等からな
    る補強フレームとを含む建材パネルを、該補強フレーム
    に該ボードを接着することによって製造する方法におい
    て前記接着剤として、重合促進剤の作用の下で速硬性を
    有する第一接着剤と該重合促進剤を含有させた第二接着
    剤との組合せからなるものを用い、該第二接着剤をそれ
    ら補強フレームとボードとの主接着剤として該補強フレ
    ームに沿って線状に塗布するとともに、前記第一接着剤
    を該補強フレームに沿った所定間隔位置に且つ該第二接
    着剤の塗布位置に隣接する位置に部分的に点付塗布若し
    くは線状塗布し、しかる後該補強フレームとボードとを
    圧接して該第一接着剤の点付塗布若しくは線状塗布位置
    において該第一接着剤と第二接着剤とを混合し、それら
    接着剤によって補強フレームとボードとを接着すること
    を特徴とする建材パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 ボードとその裏面の金属パイプ等からな
    る補強フレームとを含む建材パネルを、該補強フレーム
    に該ボードを接着することによって製造する方法におい
    て前記接着剤として、重合促進剤の作用の下で速硬性を
    有する第一接着剤と該重合促進剤を含有させた第二接着
    剤との組合せからなるものを用い、これら第一接着剤,
    第二接着剤とは別異の第三の接着剤を前記補強フレーム
    とボードとの主接着剤として該補強フレームに沿って線
    状に塗布するとともに、前記第一接着剤と第二接着剤と
    を、該補強フレームに沿った所定間隔位置に部分的に且
    つ該第一接着剤と第二接着剤とが互いに隣接する状態で
    それぞれ点付塗布若しくは線状塗布し、しかる後該補強
    フレームとボードとを圧接して該第一接着剤と第二接着
    剤とを混合し、それら第一,第二及び第三接着剤によっ
    て該補強フレームとボードとを接着することを特徴とす
    る建材パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の製造方法において、前
    記建材パネルが、ボード表面に複数のタイルを貼着して
    成るタイルパネルであることを特徴とする建材パネルの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の製造方法において、前
    記建材パネルにおけるボードが、表面に化粧が施されて
    成る化粧セメント板であることを特徴とする建材パネル
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007141103A1 (de) * 2006-06-09 2007-12-13 Fritz Egger Gmbh & Co. Leichtbauplatte mit riegelverklebung
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