JP2003090134A - 既設部材への板材設置方法 - Google Patents

既設部材への板材設置方法

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JP2003090134A
JP2003090134A JP2001283062A JP2001283062A JP2003090134A JP 2003090134 A JP2003090134 A JP 2003090134A JP 2001283062 A JP2001283062 A JP 2001283062A JP 2001283062 A JP2001283062 A JP 2001283062A JP 2003090134 A JP2003090134 A JP 2003090134A
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Hiroshi Okanoe
宏 岡上
Yuichi Uno
祐一 宇野
Yasuo Miyata
保男 宮田
Jun Nakamura
準 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面ファスナー表面に塗布した接着剤による接
着を利用するため接着剤が硬化するまで既設部材と板材
間に注入材を注入することができない。 【解決手段】 係合面に接着剤を付与して係合した適宜
の大きさの一対の面ファスナーを接着した板材を、面フ
ァスナーを介して既設部材にあてがい接着し、接着剤が
未硬化のうちに、板材側から取り付け用ピンを打ち込ん
で固定したのちに、板材と既設部材間に注入材を注入し
て既設部材に接着又は密接することを特徴とする既設部
材への板材設置方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物等既設部材の補修、補強、表面保護のために該部材に
板材を設置する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物等既設部材、例えば
上下水道コンクリート構造物は硫化水素で侵蝕されて劣
化し、橋梁コンクリート構造物は風雨にさらされて劣化
し、損傷を生じる。
【0003】これらの既設部材の補修、補強、表面保護
の一つの方法としてその表面に鋼板等の板材を接着して
設置する方法がある。
【0004】既設部材に板材を設置する一般的な方法
は、図6及び図7に示すように既設部材1に対して一定
の間隔を保って板材2を併設し、板材2を既設部材1に
押えパイプ11を用いて仮止めするか、アンカーボルト
12、押えアングル13、ボルト14を用いて仮止めし
た後、適宜に形成された注入穴又は取り付けられた注入
パイプを介して既設部材1と板材2間に注入材3を注入
するというものである。
【0005】これらの方法において、押えパイプ11や
アンカーボルト12、押えアングル13等の仮止め材を
用いて板材2を既設部材1に仮止めするのは、既設部材
1と板材2間に注入材3を注入したとき、板材2が注入
圧に耐えられるように外側から板材2を押圧するためで
ある。
【0006】しかしながら、このような仮止めの方法
は、施工手順の手数が多く、煩雑であるばかりでなく、
既設部材と板材間に注入材を注入した後は、仮止め材を
取り除かなければならないというわずらわしさが残る。
【0007】そこで、本発明者等は、このような課題を
解決するため、先に特許第2954582号で、既設部
材と既設部材へ取り付ける板材の対向面に適宜の間隔で
適宜の寸法の面ファスナーをそれぞれ対となる凸側と凹
側とが向い合うようにして接着するとともに面ファスナ
ー表面に接着剤を塗布した後、該面ファスナーを利用し
て既設部材に板材を取り付け、既設部材と板材間に注入
材を注入して既設部材と板材とを接着又は密着すること
を特徴とする既設部材への板材設置方法を提案した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる方法は、以前の
技術に比べ相当の利点のあることは認めることができる
ものの、面ファスナー表面に塗布した接着剤による接着
を使用するため接着剤が硬化するまで、既設部材と板材
間に注入材を注入することができない場合があり、その
ため施工に時間を要するという課題を有する。また、接
着剤の硬化前に注入材を注入すると膨れ、パンクが生じ
やすい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を以下述べる方法により解決しようとするものであ
る。
【0010】まず、基本的には、係合面に接着剤を付与
して係合した適宜の大きさの一対の面ファスナーを接着
した板材を、面ファスナーを介して既設部材にあてがい
接着し、接着剤が未硬化のうちに、板材側から取り付け
用ピンを打ち込んで固定したのちに、板材と既設部材間
に注入材を注入して既設部材に接着又は密着することを
特徴とする既設部材への板材設置方法を提供する。
【0011】さらに具体的には、係合面に接着剤を付与
して係合した適宜の大きさの一対の面ファスナーを接着
した板材は、板材に一方の面ファスナーと他方の面ファ
スナーを接着係合した一対の面ファスナーを接着したも
のであってもよく、また、板材に一対の面ファスナーの
一方を接着したのちに他方の面ファスナーを一方の面フ
ァスナーに接着係合したものであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
1乃至図4に基き説明する。
【0013】図1は、鋼板やFRPボード等の板材を橋
脚等コンクリート構造物の既設部材に設置した状態を示
す図式的断面図、図2は、係合面に接着剤を付与して係
合した一対の適宜の大きさの一対の面ファスナーの図式
的断面図、図3は、図2に示した一対の面ファスナーを
接着した板材とこの板材が設置される既設部材の図式的
断面図、図4は注入材を板材と既設部材間に注入し、ピ
ンを打ち込んだ状態を示す図式的断面図である。
【0014】まず、図2に示すように、凸側面ファスナ
ー4aと凹側面ファスナー4bとで対となる面ファスナ
ー4をそれぞれの係合面にエポキシ樹脂等の接着剤6を
塗布して付与して係合する。面ファスナー4はいずれの
側が凸側面ファスナー4aであっても凹側面ファスナー
4bあってもよく、また、凸凸タイプのものであっても
よい。接着剤は対となる一方の係合面に塗布するだけで
もよい。
【0015】このようにしてなる一対の面ファスナー4
を図3に示すようにエポキシ樹脂等の接着剤5を用いて
板材2の面に適宜の間隔で例えば、10cm乃至50c
m間隔で5cm角程度の面ファスナーを接着するととも
に既設部材1の対向側に接着剤5を塗布して付与したの
ち、図4に示すように既設部材1に板材2を圧着してあ
てがう。接着剤5は既設部材1に塗布してもよい。な
お、面ファスナー4は板材2と既設部材1間に注入材3
を注入するときのスペーサーの役割を果たす。
【0016】既設部材1に板材2をあてがったのちは、
接着剤5、6が未硬化のうちに面ファスナー4位置相当
の板材2側から取り付け用打ち込みピン7をガンで打ち
込んで、既設部材1に板材2を固定し、公知の方法、例
えば予め板材2に形成した注入穴15に注入パイプ16
を取り付けて、注入パイプ16を用いて板材2と既設部
材1の間に注入材3を注入する。8はワッシヤー、17
は注入材3を注入したとき、板材2と既設部材1との間
に滞留している空気の空気抜きパイプ、18は端部シー
ル材である。注入材3に接着性があるときは既設部材1
と板材2は接着し、注入材3に接着性がないときは既設
部材1と板材2とは密接する。
【0017】接着剤5、6が未硬化のうちに板材2と既
設部材1との間に注入材3を注入しても板材2は既設部
材1に取り付け用打ち込みピン7で固定されているの
で、注入圧力に十分耐えることができ、膨れやパンクが
生じない。
【0018】このようにして板材2は図1に示すように
既設部材1に設置される。
【0019】つぎに、本発明の別の実施の形態を図5に
基き説明する。
【0020】図5は、板材の一対の面ファスナーの一方
を貼着のちに他方の面ファスナーを係合する手順を示
す。
【0021】まず、板材2の面に一対の面ファスナー4
の一方、この例では、凸凹タイプの凹側面ファスナー4
bを接着剤5を用いて接着したのち、凸側面ファスナー
4aを接着剤6を用いて接着する。以降の手順は、この
一対の面ファスナー4の既設部材1の対向側に接着剤5
を付与し、図4に示すように既設部材1に板材2を圧着
してあてがい、先の実施例と同様にして既設部材1へ板
材2を設置する。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のようにしてなるのでつぎ
の効果を有する。
【0023】接着剤としてエポキシ樹脂のような生樹脂
を使用しても板材は取り付け用ピンで固定されているの
で、接着剤が硬化しないうちに板材と既設部材との間に
注入材を注入しても膨れやパンクが生じないので、板材
への面ファスナーの取り付け、既設部材への板材の取り
付け等が樹脂の硬化を待つことなく行うことができるの
で、工期を著しく短縮することができる。
【0024】樹脂が打ち込まれたピンに接触し、同時に
面ファスナーへの強圧碇着でピン周囲への樹脂の毛管浸
透接着を可能とする。
【0025】時間の経過により、一方の面ファスナーと
他方の面ファスナーを接着している接着剤が硬化すると
面ファスナーの締結度が強化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】板材を既設部材に設置した状態を示す図式的断
面図である。
【図2】係合面に接着剤を付与して係合した一対の適宜
の大きさの一対の面ファスナーの図式的断面図である。
【図3】図2に示した一対の面ファスナーを貼着した板
材とこの板材が設置される既設部材の図式的断面図であ
る。
【図4】注入材を板材と既設部材間に注入し、ピンを打
ち込んだ状態を示す図式的断面図である。
【図5】板材に一対の面ファスナーの一方を貼着したの
ちに他方の面ファスナーを係合する手順を示す図式的断
面図である。
【図6】従来例を示す図式的断面図である。
【図7】従来例を示す図式的断面図である。
【符号の説明】
1 既設部材 2 板材 3 注入材 4 面ファスナー 4a 面ファスナーの凸側 4b 面ファスナーの凹側 5 接着剤 6 接着剤 7 取り付け用ピン 8 ワッシヤー 15 注入口 16 注入パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 保男 東京都千代田区神田錦町3−18 ショーボ ンド建設株式会社内 (72)発明者 中村 準 東京都千代田区神田錦町3−18 ショーボ ンド建設株式会社内 Fターム(参考) 2D059 AA14 BB39 GG40 GG55 2E176 AA01 BB29 3B100 DA07 DB00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係合面に接着剤を付与して係合した適宜
    の大きさの一対の面ファスナーを接着した板材を、面フ
    ァスナーを介して既設部材にあてがい接着し、接着剤が
    未硬化のうちに、板材側から取り付け用ピンを打ち込ん
    で固定したのちに、板材と既設部材間に注入材を注入し
    て既設部材に接着又は密着することを特徴とする既設部
    材への板材設置方法。
  2. 【請求項2】 係合面に接着剤を付与して係合した適宜
    の大きさの一対の面ファスナーを接着した板材は、板材
    に一方の面ファスナーと他方の面ファスナーを接着係合
    した一対の面ファスナーを接着したことを特徴とする既
    設部材への板材設置方法。
  3. 【請求項3】 係合面に接着剤を付与して係合した適宜
    の大きさの一対の面ファスナーを接着した板材は、板材
    に一対の面ファスナーの一方を接着したのちに他方の面
    ファスナーを一方の面ファスナーに係合したことを特徴
    とする請求項1に記載の既設部材への板材設置方法。
JP2001283062A 2001-09-18 2001-09-18 既設部材への板材設置方法 Withdrawn JP2003090134A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007244A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Sho Bond Constr Co Ltd 超高強度繊維補強コンクリート板の目地構造
JP2010255336A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Tajima Roofing Inc 常温積層型防水構造
CN109898877A (zh) * 2017-12-11 2019-06-18 南京梅山冶金发展有限公司 一种改进主井井楼钢套加固的方法
JP7460452B2 (ja) 2020-06-08 2024-04-02 ショーボンド建設株式会社 コンクリート構造物のシートライニング工法

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