JP2002106148A - タイルの施工方法 - Google Patents

タイルの施工方法

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JP2002106148A
JP2002106148A JP2000303796A JP2000303796A JP2002106148A JP 2002106148 A JP2002106148 A JP 2002106148A JP 2000303796 A JP2000303796 A JP 2000303796A JP 2000303796 A JP2000303796 A JP 2000303796A JP 2002106148 A JP2002106148 A JP 2002106148A
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JP
Japan
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tile
tiles
adhesive
elastic adhesive
viscosity
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JP2000303796A
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English (en)
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Nobuyoshi Suzuki
信義 鈴木
Masahito Sakakibara
雅人 榊原
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量の重いタイルを張り付け施工する際のタ
イルの位置ズレを防止すると共に、接着剤を良好な作業
性のもとに塗布することができるタイルの施工方法を提
供する。 【解決手段】 単位面積当たりの重量が15〜35kg
/mのタイル2を接着剤によって下地4に張り付ける
タイルの施工方法。該タイル2の複数枚を連結用樹脂3
によって連結したタイルユニット1とし、JIS K
6833の粘度が300〜700Pa・Sの弾性接着剤
5を1〜3mmの厚さとなるように下地4に塗布した
後、該タイルユニット1を張り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイルを接着剤で
下地に張り付けるタイルの施工方法に係り、特に、重量
の重いタイルを張り付け施工する際のタイルの位置ズレ
を防止すると共に、接着剤を良好な作業性のもとに塗布
することができるタイルの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物や塀などの下地にタイルを張
り付け施工する場合、セメントモルタルよりも手軽に施
工できる有機接着剤が用いられるようになってきてい
る。この場合、接着剤の硬化前に張り付けたタイルがズ
レないように、施工するタイルに応じて接着剤の粘性が
適宜調整される。
【0003】なお、壁面にタイルを効率良く張り付け施
工するために、複数枚のタイルを一体化させたタイルユ
ニットが用いられている。このタイルユニットとして、
複数枚のタイルが並列され、隣接するタイルの裏縁同士
が連結用樹脂によって連結されたタイルユニットが用い
られている。
【0004】図2は、タイル31同士を連結用樹脂32
によって連結したタイルユニットの裏面の正面図、図3
は図2のA−A線に沿う断面図である。連結用樹脂32
はタイル31の裏面と、タイル31の側辺の裏面近傍部
との双方に付着している。なお、この従来例にあって
は、タイル31は、裏面に複数の裏足33と、これら裏
足33同士の間の裏溝34とが形成されている。ただ
し、これ以外の各種のタイルもタイルユニットに用いら
れている。
【0005】このようなタイルユニットを製造するに
は、図4の通り、定盤30上の所定位置に連結用樹脂3
2を盛り付け、真空チャック等によってチャックされた
タイル31の群を定盤30上に向って下降させ、連結用
樹脂32でタイル31同士をつなぐようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】接着剤を用いて特に重
量の重いタイルを下地に張り付ける場合、接着剤硬化前
のタイルの位置ズレを防止するためには、接着剤の粘性
を相当に高くするか、或いはタイル押え等のズレ止め措
置を採る必要があった。
【0007】しかしながら、粘性の高い接着剤は下地へ
の塗布作業性が悪く、均一に塗布することが困難であっ
た。また、ズレ止め措置を採ることは、そのために多大
な時間と手間を要し、効率的ではない。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決し、重量
の重いタイルを張り付け施工する際のタイルの位置ズレ
を防止すると共に、接着剤を良好な作業性のもとに塗布
することができるタイルの施工方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のタイルの施工方
法は、単位面積当たりの重量(以下、単に「重量」と称
す。)が15〜35kg/mのタイルを接着剤によっ
て下地に張り付ける方法において、該タイルの複数枚を
連結用樹脂によって連結したタイルユニットとし、JI
S K 6833の粘度が300〜700Pa・Sの弾
性接着剤を1〜3mmの厚さとなるように下地に塗布し
た後、該タイルユニットを張り付けることを特徴とす
る。
【0010】なお、本発明において、JIS K 68
33の粘度(以下、単に「粘度」と称す。)とは、下地
に塗布した直後の弾性接着剤についてJIS K 68
33の測定方法で測定した粘度である。
【0011】また、弾性接着剤の厚さとは、タイル接着
後の厚さであり、この厚さは、タイル施工面の下地表面
から張り付けられたタイルの裏面(タイルに裏足がある
場合は裏足の表面)までの距離に相当する。
【0012】本発明では、粘度が300〜700Pa・
Sという塗布作業に好適な粘度の弾性接着剤を用いるた
め、良好な作業性のもとに弾性接着剤を下地に塗布する
ことができる。このような塗布作業性に優れた弾性接着
剤では、重量の重いタイルを単体で張り付けると、弾性
接着剤の硬化前のタイルの位置ズレの問題があるが、本
発明では、このタイルを連結用樹脂で連結したタイルユ
ニットとして張り付けるため、連結用樹脂の弾性効果で
この位置ズレを防止することができる。即ち、タイルユ
ニットのうちのいずれか1つのタイルがズリ下ろうとし
たときに、このタイルと上側のタイルとの間の連結用樹
脂がわずかに伸びることでこのズリ下がり応力が分散さ
れ、当該タイル及びその周辺のタイルの位置ズレが防止
される。
【0013】本発明において、弾性接着剤としては特に
粘度が400〜500Pa・Sの変成シリコーン系弾性
接着剤が好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。
【0015】図1は本発明のタイルの施工方法の実施の
形態を示す図であって、図1(a)はタイル施工面の断
面図、図1(b)は同正面図である。
【0016】タイルユニット1は、図2,3に示す従来
のタイルユニットと同様に、複数枚のタイル2,2を縦
横に配置し、隣接するタイル2,2同士を連結用樹脂3
によって部分的に連結したものである。このタイル2
は、重量が15〜35kg/m のものである。この重
量が15kg/m未満のタイルでは、軽いために位置
ズレが起こり難く、本発明による位置ズレ防止効果を顕
著に得ることができない。この重量が35kg/m
超える重いタイルでは、本発明によっても位置ズレを防
止し得ない場合がある。
【0017】本発明においては、このようなタイルユニ
ット1を、コンクリート等の下地4に対して弾性接着剤
5を塗布して張り付ける。
【0018】この弾性接着剤5としては、粘度が300
〜700Pa・S、好ましくは400〜550Pa・Sの
ものを用いる。弾性接着剤5の粘度が300Pa・S未
満では、弾性接着剤5の粘度が低すぎ、タイル2の位置
ズレ(ズリ落ち)の恐れがある。弾性接着剤5の粘度が
700Pa・Sを超えると、弾性接着剤5の粘性が高す
ぎ、塗布作業が困難となる。
【0019】この弾性接着剤5としては、特に、変成シ
リコーン系弾性接着剤が接着性、施工性、耐候性等の面
で好ましい。
【0020】本発明においては、この弾性接着剤5の塗
布厚さを1〜3mmとする。この厚さが1mm未満では
十分な接着強度を得ることができず、また、弾性接着剤
の弾性による下地とタイルとの熱膨張、収縮応力の緩和
によるタイル剥離防止効果が十分に得られない。逆に、
この厚さが3mmを超えると弾性接着剤量が多過ぎて不
経済である上に、接着層が厚過ぎて、タイル施工面のタ
イル安定性が劣るものとなる。
【0021】このような弾性接着剤は、例えば櫛目コテ
等によって下地4の全面に塗布される。その後、この弾
性接着剤の上にタイルユニット1を当て、各タイル2を
押し付けて接着する。タイル2の押し付けにより、櫛目
状の接着剤は、均一な層状となる。そして、タイル2を
接着剤に押し付けることにより、接着剤がタイル裏面の
溝やタイル2同士の間の目地間隙に入り込む。この目地
間隙に入り込む接着剤量が多いときには、連結用樹脂3
がこの接着剤中に埋没するようになる。
【0022】本発明においては、タイルユニット1の連
結用樹脂3の色とタイル張り付け用の弾性接着剤の色と
を略同一ないし同系統の色調とすることにより、連結用
樹脂を目立ち難くすることができ、目地部の意匠上の違
和感を解消してタイル施工面の美観を高めることができ
好ましい。
【0023】なお、図1は本発明のタイルの施工方法の
実施の形態の一例を示すものであって、本発明はその要
旨を超えない限り、何ら図示のものに限定されるもので
はない。
【0024】例えば、タイルユニットの連結用樹脂の位
置は、図1の例では、図2,3に示すタイルユニットと
同様、上下に隣接するタイルの辺縁の一部を横断するよ
うに、上段側のタイルの下辺側の裏足面から下段側のタ
イルの上辺縁の裏足面にわたって、各々、連結側の辺縁
の2ヶ所に設けられ、また、左右に隣接するタイルの辺
縁の一部を横断するように、左側のタイルの右辺縁の裏
足面から右側のタイルの左辺縁の裏足面にわたって、各
々連結側の辺縁の1ヶ所に設けられているが、各辺縁に
設けられる連結用樹脂の箇所には何ら制限はない。ま
た、連結用樹脂は、タイルの辺縁部ではなく、隅角部に
設けても良い。
【0025】また、タイルユニットのタイルの連結個数
にも特に制限はなく、タイルは相しゃくり形状のもので
あっても良い。また、タイルは陶器質、せっ器質、磁器
質のいずれでもよいが、吸水率の高いせっ器質、陶器質
の場合、コンクリート下地からのエフロレッセンス発生
が防止されるようになる。タイルの前面は凸凹を有して
いてもよい。
【0026】なお、タイルユニットのタイル同士の目地
間隙は目地を目立たなくするために1〜3mm程度とす
るのが好適である。
【0027】また、連結用樹脂は、タイルの位置ズレを
防止するために、適度な伸びを有することが好ましく、
例えば、硬化後の状態において引張破断伸びが30〜2
00%程度であることが望ましい。
【0028】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のタイルの施
工方法によれば、重量が15〜35kg/mという重
いタイルを張り付け施工するに当たり、弾性接着剤の塗
布作業性を低下させることなく、弾性接着剤の硬化前の
タイルの位置ズレを防止して、良好な作業性のもとに、
精度良くタイル施工することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイルの施工方法の実施の形態を示す
図であって、図1(a)はタイル施工面の断面図、図1
(b)は同正面図である。
【図2】タイルユニットの正面図である。
【図3】図2のタイルユニットのA−A線に沿う断面図
である。
【図4】図2,3のタイルユニットの製造法を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 タイルユニット 2 タイル 3 連結用樹脂 4 下地 5 弾性接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位面積当たりの重量が15〜35kg
    /mのタイルを接着剤によって下地に張り付ける方法
    において、 該タイルの複数枚を連結用樹脂によって連結したタイル
    ユニットとし、 JIS K 6833の粘度が300〜700Pa・S
    の弾性接着剤を1〜3mmの厚さとなるように下地に塗
    布した後、該タイルユニットを張り付けることを特徴と
    するタイルの施工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該弾性接着剤の粘度
    が400〜500Pa・Sであることを特徴とするタイ
    ルの施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、該弾性接着剤
    が変成シリコーン系弾性接着剤であることを特徴とする
    弾性接着剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011074753A (ja) * 2009-09-02 2011-04-14 Panahome Corp タイルユニット及びそれを用いたタイル壁の施工方法
JP2012149446A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Panahome Corp タイル壁の施工方法
JP2020070691A (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 ロンシール工業株式会社 防水構造、固定具、施工方法

Cited By (4)

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