JP2867871B2 - コンクリート打設用型枠及び型枠貼付用シート - Google Patents

コンクリート打設用型枠及び型枠貼付用シート

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JP2867871B2
JP2867871B2 JP6691794A JP6691794A JP2867871B2 JP 2867871 B2 JP2867871 B2 JP 2867871B2 JP 6691794 A JP6691794 A JP 6691794A JP 6691794 A JP6691794 A JP 6691794A JP 2867871 B2 JP2867871 B2 JP 2867871B2
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晴果 小川
一房 三谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繰返し使用のためのコ
ンクリート打設用型枠及びその型枠のコンクリート接触
面に貼付けられる型枠貼付用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート打設用型枠に関して、ポリ
プロピレン等の摩擦係数の小さいシートを打設コンクリ
ートと接触する型枠表面に仮留めし、これを縁切り材と
することが行われている。
【0003】また、例えば特開昭63−55264号や
特開平1−158179号などの公報に見られるよう
に、シート材を透水,通気のため不織布としたり、不織
布から成る透水性のベースシートの上に、細孔を多数設
けたポリプロピレン等のフィルムを接着させたりしてお
り、透水性ないしは吸水性を持たせたシート材を打設コ
ンクリートと接触する型枠表面に貼付け、これにより型
枠の縁切りつまり剥離,脱型を容易にすると共に、打設
コンクリートの表面を緻密に美しく仕上げることが提案
されている。こうした技術は、ジャンプフォーム工法等
の繰返し使用を図る大型型枠工法において、作業効率を
向上させる上で型枠の離型性を高めることが重要である
ことから、注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そうし
た従来のものでは、型枠表面へ貼付けたシート材はコン
クリートを一回打設する毎に使い捨てすることになり、
コスト高になるという問題があった。そして、型枠の再
使用に際して、古いシート材を剥して新しいものに貼替
えなければならず、シート材の剥し作業,貼付け作業に
手間がかかり、作業性が悪い。
【0005】本発明は前記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、型枠の繰り返し使用に際してシー
ト材の貼替えが不要で、施工の省力化が図れるコンクリ
ート打設用型枠及び型枠貼付用シートを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、耐アルカリ性及び耐水性のシートを型枠のコ
ンクリート接触面に貼付け、そのシートに予め凝結遅延
剤とアルカリ可溶性エマルジョンを含浸させたことを特
徴とする。
【0007】また、打設コンクリートと接触する型枠面
に貼付けられるシートであって、そのシート素材が耐ア
ルカリ性及び耐水性を有し、かつ該シートに予め凝結遅
延剤とアルカリ可溶性エマルジョンを含浸させたことを
特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の作用について述べると、コンクリート
を打設後、型枠に貼付けたシートのアルカリ可溶性エマ
ルジョンが、コンクリートに含まれているアルカリ成分
によって溶解する。その一方、コンクリートが徐々に硬
化してその強度が発現されてくるが、アルカリ可溶性エ
マルジョンが溶解した後は凝結遅延剤がコンクリートと
接触し、コンクリートの表面部についてはその凝結が遅
延される。このため、コンクリートとシートとの間の付
着力が弱くなり、従ってシートを容易に剥すことが可能
で、脱型を容易に行うことができる。この型枠貼付用シ
ートは、耐アルカリ性及び耐水性のものなので、型枠の
本体を保護することができ、繰り返し使用が可能であ
る。
【0009】したがって、型枠を使用する毎に、凝結遅
延材及びアルカリ可溶性エマルジョンをシートへ塗布,
含浸させれば、シートを繰り返して使用でき、型枠への
シート材の貼替えが不要となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、添付図面を参
照して説明する。図1は、本発明の好適な一実施例を示
す断面図である。同図はコンクリートをすでに打設した
状態を示している。
【0011】コンクリート打設用型枠1には、打設コン
クリート5と接触する面に、耐アルカリ性及び耐水性の
シート2が貼付けられている。そして、シート2の表面
には予め凝結遅延剤3とアルカリ可溶性エマルジョン4
が含浸されている。
【0012】シート2の素材としては、ポリプロピレン
等の摩擦係数の小さいものが好ましく、耐アルカリ性及
び耐水性の素材から不織布あるいは織布を構成して、シ
ート材に透水性ないしは吸水性を持たせる。ここでは、
シート2に杉本産業の商品名「ミズニック・シート」を
使用した。このシートは、空気を内包した突起を多数形
成した合成樹脂フイルム製ベースシートに、セメント粒
子は通さない特殊な不織布を貼り合わせ、裏面を粘着処
理して離型紙を裏打ちしたものであり、離型紙をはが
し、型枠1の打設コンクリート5との接触面へ貼付ける
ようになっている。
【0013】凝結遅延剤3は、これと接触する打設コン
クリート5の表面部の凝結を遅らせるためのものであ
り、例えばグルコン酸,グルコン酸ソーダ,乳酸,リグ
ニンスルホン酸,タンニン酸,フミン酸等の有機酸及び
その塩類、グルコノデルタラクトン等のラクトン類、グ
ルコース,フラクトース,ショ糖,乳糖,麦芽糖,マル
トトリース,デキストリン,グリコーゲン等の糖類、リ
ン酸,ホウ酸,ケイ弗化ソーダ等の無機酸及びその塩類
等がある。
【0014】アルカリ可溶性エマルジョン4は、アルカ
リに溶解するものの水には不溶解であり、これは凝結遅
延剤3を保護するためのものであって、コンクリート打
設前の水洗いによる掃除や降雨等により型枠1が水に濡
れたとしても当該エマルジョンが水に不溶解であるため
保護膜となり、凝結遅延剤3が流失されることはない。
【0015】凝結遅延剤3とアルカリ可溶性エマルジョ
ン4とは、予め混合しておいて、その混合物をシート2
に塗布するようにしてもよい。もちろん、先に凝結遅延
剤3を塗布し、その上にアルカリ可溶性エマルジョン4
を塗布すればよく、アルカリ可溶性エマルジョン4が最
表層となるように形成すればよい。
【0016】コンクリート5を打設すると、コンクリー
ト5に含まれているアルカリ成分によってアルカリ可溶
性エマルジョン4が溶解する。この溶解は数分から十数
分で進行し、その一方、コンクリート5が徐々に硬化し
てその強度が発現されてくるが、アルカリ可溶性エマル
ジョン4が溶解した後は凝結遅延剤3がコンクリート5
と接触することになるので、コンクリート5の表面部に
ついてはその凝結が遅延される。このため、コンクリー
ト5とシート2との間の付着力が弱くなり、養生を充分
に行った後でもシート2を容易に剥すことが可能で、脱
型を容易に行うことができる。
【0017】そして、シート2は、耐アルカリ性及び耐
水性のものなので、型枠1の本体を保護することができ
る。また、シート2に透水性ないしは吸水性を持たせて
あるので、コンクリート5の養生時には、当該コンクリ
ート中の余剰水と気泡がシート2を介して外部へ排出さ
れることになる。このため、打設コンクリート表層部の
余剰水が速やかに抜けて水セメント比が減少し、強度の
発現が早まり、早期に脱型することが可能になると共
に、気泡アバタの発生を抑止することができ、コンクリ
ート表面を緻密に美しく仕上げることができる。
【0018】このように、シート2それ自体は耐アルカ
リ性及び耐水性のものなので、繰り返しの使用が可能で
あり、再使用に際して型枠1から剥す手間がもちろん不
要で、型枠1を使用する毎に、凝結遅延材3及びアルカ
リ可溶性エマルジョン4をシート2へ塗布,含浸させれ
ば、繰り返して使用でき、シート材貼替えの手間が省け
て作業性に優れ、コストダウン,施工の省力化が図れ
る。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるコンクリート打設用型枠及び型枠貼付用シートによ
れば、コンクリートを打設後、型枠に貼付けたシートの
アルカリ可溶性エマルジョンが、コンクリートに含まれ
ているアルカリ成分によって溶解し、その一方、コンク
リート硬化に伴いその強度が発現されてくるが、アルカ
リ可溶性エマルジョンが溶解した後は凝結遅延剤がコン
クリートと接触し、コンクリートの表面部についてはそ
の凝結が遅延される。このため、コンクリートとシート
との間の付着力が弱くなり、養生を充分に行った後でも
シートを容易に剥すことが可能で、脱型を容易に行うこ
とができるので、型枠の繰り返し使用には有効である。
この型枠貼付用シートは、耐アルカリ性及び耐水性のも
のなので、型枠の本体を保護することができ、型枠の転
用回数を増大することができる。そして、型枠を使用す
る毎に、凝結遅延材及びアルカリ可溶性エマルジョンを
シートへ塗布,含浸させれば、シートは繰り返して使用
でき、型枠に対するシート材貼替えの手間が省けて作業
性に優れ、コストダウン,施工の省力化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 シート 3 凝結遅延剤 4 アルカリ可溶性エマルジョン 5 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三谷 一房 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 曽根 隆之 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 9/05 E04G 9/10 101 E04G 21/02 104

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐アルカリ性及び耐水性のシートを型枠
    のコンクリート接触面に貼付け、該シートに予め凝結遅
    延剤とアルカリ可溶性エマルジョンを含浸させたことを
    特徴とするコンクリート打設用型枠。
  2. 【請求項2】 打設コンクリートと接触する型枠面に貼
    付けられるシートであって、該シート素材が耐アルカリ
    性及び耐水性を有し、かつ該シートに予め凝結遅延剤と
    アルカリ可溶性エマルジョンを含浸させたことを特徴と
    する型枠貼付用シート。
JP6691794A 1994-04-05 1994-04-05 コンクリート打設用型枠及び型枠貼付用シート Expired - Lifetime JP2867871B2 (ja)

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