JP4546878B2 - コンクリート壁面に対するモルタルなどの塗布工法および構造 - Google Patents

コンクリート壁面に対するモルタルなどの塗布工法および構造 Download PDF

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本発明は、躯体外壁にモルタルを塗布する際の新規な工法および構造に関するものであり、特にモルタルによってタイルを貼り付ける際に有効に適用する。
例えばコンクリート面にタイルを貼り付ける場合には、コンクリート面にモルタルを塗布する工法が一般的である。しかしながら、従来の工法ではコンクリートとモルタルの接着については不十分で、この界面での剥離や剥落事例が非常に多い。現在、コンクリートとモルタルの接着については、コンクリート表面に凹凸を設けたり、表面を目荒らししたり、あるいは吸水調整材の塗布などが行われているものの、これらの方法では十分な接着力を確保し、剥離や剥落を確実に防止することは非常に難しい。したがって、剥離や剥落を防止するための対処が求められている。
このような課題を解決する手段として、型枠に凹凸が形成されたシートを貼り付け、これにコンクリートを打設することによって壁面にあり状の凹凸を形成し、これに対してモルタルを噛み合わせることで剥離を防止する工法や、コンクリート壁面に高圧水を吹き付けて目を荒らす工法、あるいはタイルユニットの裏面単位にネット状のクロスを接着し、これをモルタルで貼り付ける工法などが公知技術として存在する。
特開2002−327524号 特開2002−070287号
しかし、これらの構造では、コンクリートパネルの表面に予め加工を施す必要があって手間と費用がかさむという問題や、高圧水によって表面を荒らすことは、躯体そのものを劣化させることにつながるので、躯体強度に問題が生じるおそれがあるという問題、あるいはタイルの裏面にクロスを接着する構成では、モルタルが十分にタイル表面まで浸透しないので接合強度に問題があるなど、それぞれが課題を有している。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するものであり、躯体強度を低下させる方向の加工を施すことなく、モルタルが剥離しにくいタイル貼り構造および工法を開示することを目的とするものである。
本発明では、上記目的を達成するために、紙または合成紙から選択されたシートの片面に接触して設けられた長繊維布を前記シート側に向かって複数ニードル打ちして長繊維を前記シートの反対面に露出させて予め得た基布を、コンクリート打設用の型枠のコンクリート打設面に前記露出した長繊維側を向けて取り付け、前記基布を含めてコンクリートを打設し、養生後に前記型枠を撤去し、さらに前記シートを除去してコンクリート表面に前記長繊維を露出させ、その表面にモルタルなどを塗布するという一連の工法を採用した。この手段では、基布は予め型枠に取り付ける前に完成することとなるので、現場における作業は型枠に基布を取り付けるのみが通常の型枠工法と異なることとなり、作業性に優れる。
また、モルタルに代えて、接着剤、プラスター、または漆喰を塗布するという手段も用いた。さらに、繊維は、合成繊維を主とする材質、特にポリプロピレン繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維、ガラス繊維から選択されたものを用いる。
本発明では、上述した手段を用いてコンクリート壁面にモルタルなどを塗布したので、コンクリートとモルタルの界面に繊維がつなぎの役割で存在することになり、いわゆる腰の強い接合を可能とする。また、何らかの原因でモルタルがコンクリート壁面から剥離した場合でも、繊維がコンクリートおよびモルタルに十分に拘束されているので、モルタルの剥落は防止される。したがって、モルタルによってタイルを貼り付ける工法に本発明工法を適用した場合には、タイル剥落の大きな原因であるモルタルの剥離が抑制されるという効果的な工法および構造とすることができた。
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1において、30は紙や合成紙などから選択されたシート、31はシート30の片面に接触して設けられた長繊維布であり、長繊維布31側からシート30に向かって細い針で多数のニードル打ちを行い、繊維32をシート30に対して長繊維布31と反対側まで露出させて基布33を得る。この基布33は、コンクリート打設現場において製造してもよいが、効率よく得るためには、基布33を別途工場にて製造し、完成状態で打設現場に適用することが好ましい。次に、図2に示すように基布33をタイルを貼り付ける側の型枠34にシート30が接触する方向で取り付け、コンクリートを打設する(図2a)。その後、コンクリートを養生して型枠34を撤去すると(図2b)、打設表面にはシート30が露出し、そのシート30のコンクリート打設内面に存在する長繊維布31からシート31を貫通した状態で繊維32があたかも植毛された構造を得ることができる。続いて、シート30を撤去すればコンクリート壁面から繊維32が植設された構造となる(図2c)。この状態で、コンクリート壁面に対してモルタルを用いてタイルを貼り付けて一連の作業が完了する。なお、ここに示した長繊維布は、特に厳格に限定しないが、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維、ガラス繊維、これらに天然繊維を含むもの、さらに炭素繊維などが例示される。また、繊維の長さは、あまり長すぎると寝てしまいコンクリート表面から効果的に植毛状態にならないので、5〜60mm程度が好ましい。この構造では、繊維はコンクリート壁面から表面に向ってあたかも植毛されたような状態で存在することになるので、モルタルを塗布すれば露出していた繊維がモルタル層の内部まで入り込む結果、つなぎ効果を発揮し、コンクリートとモルタルが十分な強度をもって接合する。なお、モルタルとタイルの接合については従来と同様であるが、上述したようにタイル剥離の原因は多くがコンクリート壁面とモルタル界面の剥離であるから、有効にタイル剥離を防止することができることになる。
この明細書ではコンクリート壁面に対してタイルを貼り付けることを前提として説明しているが、本発明ではコンクリートとモルタルの界面における剥落を防止する技術であり、タイルを省略してコンクリート壁面に対して飾りモルタル壁面を構成する場合であっても本質的な技術には変わりない。したがって、本発明の範囲には、タイルが省略された態様も含まれる。
本発明工法の実施形態にて用いる基布の一例を示す断面図 実施形態の工法手順を示す概略断面図
30 紙または合成紙から選択されたシート
31 長繊維布
32 繊維
33 基布
34 型枠

Claims (4)

  1. 紙または合成紙から選択されたシートの片面に接触して設けられた長繊維布を前記シート側に向かって複数ニードル打ちして長繊維を前記シートの反対面に露出させて予め得た基布を、コンクリート打設用の型枠のコンクリート打設面に前記露出した長繊維側を向けて取り付け、前記基布を含めてコンクリートを打設し、養生後に前記型枠を撤去し、さらに前記シートを除去してコンクリート表面に前記長繊維を露出させ、その表面にモルタルなどを塗布することを特徴とするコンクリート壁面に対するモルタルなどの塗布工法。
  2. 請求項1のモルタルに代えて、接着剤、プラスター、または漆喰を塗布するコンクリート壁面に対するモルタルなどの塗布工法。
  3. 繊維は、合成繊維を主とする材質である請求項1または2記載のコンクリート壁面に対するモルタルなどの塗布工法。
  4. 繊維は、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維、ガラス繊維から選択されたものである請求項1、2または3記載のコンクリート壁面に対するモルタルなどの塗布工法。
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