JPH0617935Y2 - タイル下地 - Google Patents
タイル下地Info
- Publication number
- JPH0617935Y2 JPH0617935Y2 JP1986077341U JP7734186U JPH0617935Y2 JP H0617935 Y2 JPH0617935 Y2 JP H0617935Y2 JP 1986077341 U JP1986077341 U JP 1986077341U JP 7734186 U JP7734186 U JP 7734186U JP H0617935 Y2 JPH0617935 Y2 JP H0617935Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mortar
- tile
- mortar layer
- building
- anchors
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Finishing Walls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、建造物におけるタイル下地の構造に関す
る。
る。
(従来の技術) 従来、建造物内外装のタイル張りにおいては、建造物の
躯体に層着した下地モルタル上に、張付モルタルを介し
てタイルを貼着している。
躯体に層着した下地モルタル上に、張付モルタルを介し
てタイルを貼着している。
(考案により解決すべき課題) 従来のタイル下地のモルタルは、例えば躯体表面を荒
し、これにモルタルを層着しているので、モルタルと躯
体壁面とは単にモルタルの付着力のみに頼って固着され
ていた。そのために、躯体壁面と下地モルタルとの一体
化が不十分な場合には、下地モルタルが剥落するおそれ
があり、剥落を完全に防止する施工には熟練した技術が
要求されるという問題点があった。
し、これにモルタルを層着しているので、モルタルと躯
体壁面とは単にモルタルの付着力のみに頼って固着され
ていた。そのために、躯体壁面と下地モルタルとの一体
化が不十分な場合には、下地モルタルが剥落するおそれ
があり、剥落を完全に防止する施工には熟練した技術が
要求されるという問題点があった。
(課題を解決する為の手段) 然るに、この考案は建造物躯体の壁面にモルタルを層着
した下地において、前記モルタル層には建造物躯体に先
端を打設し、基端をモルタル層内に突出すべく、アンカ
ーが設置され、該アンカー間に線材が所定密度で張設し
てモルタル層に埋設させることにより、従来の問題点を
解決したのである。
した下地において、前記モルタル層には建造物躯体に先
端を打設し、基端をモルタル層内に突出すべく、アンカ
ーが設置され、該アンカー間に線材が所定密度で張設し
てモルタル層に埋設させることにより、従来の問題点を
解決したのである。
即ちこの考案は建造物躯体の壁面にモルタルを層着した
下地において、前記モルタル層には建造物躯体に先端を
打設し、基端をモルタル層内に突出すべく、アンカーが
設置され、該アンカー間に炭素繊維、合成樹脂繊維、又
は耐腐蝕性の金属線よりなる線材が1m2につき2本程度
の密度で打設されたアンカーに張設されてモルタル層に
埋設されたタイル下地である。
下地において、前記モルタル層には建造物躯体に先端を
打設し、基端をモルタル層内に突出すべく、アンカーが
設置され、該アンカー間に炭素繊維、合成樹脂繊維、又
は耐腐蝕性の金属線よりなる線材が1m2につき2本程度
の密度で打設されたアンカーに張設されてモルタル層に
埋設されたタイル下地である。
前記におけるアンカー及び線材は、建造物の躯体とモル
タル層との一体性を高めるためのものであり、線材は腐
蝕しない繊維を用いる。
タル層との一体性を高めるためのものであり、線材は腐
蝕しない繊維を用いる。
(作用) この考案において、モルタル層に埋設されたアンカー及
び該アンカー間に張設された線材は、躯体とモルタル層
との結合一体化を強化する作用を奏する。したがってモ
ルタル層の剥落がなく、タイルは強固に固着される。
び該アンカー間に張設された線材は、躯体とモルタル層
との結合一体化を強化する作用を奏する。したがってモ
ルタル層の剥落がなく、タイルは強固に固着される。
以下この考案の実施例を図面に基いて説明する。
(実施例) 建造物の躯体1の壁面にタイル下地としてのセメントモ
ルタル層(砂セメント比1:1〜2:1位)2が2〜1
0mm厚で層着してあり、前記セメントモルタル層2に
は、躯体1に打設された複数本のアンカー3、3の突出
部が埋設されると共に、アンカー3、3間に張設された
炭素繊維4が埋設されている。
ルタル層(砂セメント比1:1〜2:1位)2が2〜1
0mm厚で層着してあり、前記セメントモルタル層2に
は、躯体1に打設された複数本のアンカー3、3の突出
部が埋設されると共に、アンカー3、3間に張設された
炭素繊維4が埋設されている。
前記アンカー3は周知のコンクリート鋲アンカーが用い
てあり、炭素繊維4は直径0.1mm〜1.0mm程度としてあ
る。図中5は張付モルタル、6はタイルである。
てあり、炭素繊維4は直径0.1mm〜1.0mm程度としてあ
る。図中5は張付モルタル、6はタイルである。
この実施例のタイル下地を施工するには、建造物の躯体
1の壁面に所定密度(例えば1m2に2本)でアンカー3
を打設し、次いで隣接するアンカー間に所定太さの炭素
繊維を張設した後、通常の要領でセメントモルタルを吹
き付ければよい。
1の壁面に所定密度(例えば1m2に2本)でアンカー3
を打設し、次いで隣接するアンカー間に所定太さの炭素
繊維を張設した後、通常の要領でセメントモルタルを吹
き付ければよい。
この実施例によれば、セメントモルタル層2はアンカー
3、炭素繊維4によって躯体1と結合されているので、
セメントモルタル層2と躯体1とは強固に一体化し、剥
落のおそれが解消できる。そして更に、次の方法によっ
てセメントモルタル層2へタイルを貼着すればタイル張
り仕上層が下地と完全に一体化され、タイルの剥落もま
た防止し得ることとなる。
3、炭素繊維4によって躯体1と結合されているので、
セメントモルタル層2と躯体1とは強固に一体化し、剥
落のおそれが解消できる。そして更に、次の方法によっ
てセメントモルタル層2へタイルを貼着すればタイル張
り仕上層が下地と完全に一体化され、タイルの剥落もま
た防止し得ることとなる。
すなわち、厚さ4mmの透明樹脂板(例えばアクリル製)
7上へ、発泡ポリスチロール製の目地用の弾性杆8、9
を縦横に突設して、タイル仮着板10を構成し、前記タ
イル仮着板10の弾性杆8、9に囲まれた部分7aへ、タ
イル6、6の表を板側にして順次配列し、タイルの上面
へ厚さ4mmのセメントモルタル層(張付モルタル)5を
設ける。ついで、このタイル仮着板10のセメントモル
タル側を建造物の躯体1の表面へ設けたセメントモルタ
ル層2に対面させて(第2図)当接加圧して貼着し、タ
イル仮着板10を第1図矢示11のように剥離して(ほ
ぼ1時間以内に剥離する)、必要な修正を行えば、該部
のタイル張り作業を完了する。
7上へ、発泡ポリスチロール製の目地用の弾性杆8、9
を縦横に突設して、タイル仮着板10を構成し、前記タ
イル仮着板10の弾性杆8、9に囲まれた部分7aへ、タ
イル6、6の表を板側にして順次配列し、タイルの上面
へ厚さ4mmのセメントモルタル層(張付モルタル)5を
設ける。ついで、このタイル仮着板10のセメントモル
タル側を建造物の躯体1の表面へ設けたセメントモルタ
ル層2に対面させて(第2図)当接加圧して貼着し、タ
イル仮着板10を第1図矢示11のように剥離して(ほ
ぼ1時間以内に剥離する)、必要な修正を行えば、該部
のタイル張り作業を完了する。
上記において、タイル仮着板10は透明樹脂板としたの
で、外部からタイルの貼着状況を透視し得ると共に、剥
離性がよい。尚、樹脂としてはアクリル樹脂、スチロー
ル樹脂又は塩化ビニール樹脂などが考えられるが、付着
したタイルおよびセメントモルタルの重量に耐えられる
剛性を有すると共に、剥離時に局部的に弾性変形できる
材質が好ましい。
で、外部からタイルの貼着状況を透視し得ると共に、剥
離性がよい。尚、樹脂としてはアクリル樹脂、スチロー
ル樹脂又は塩化ビニール樹脂などが考えられるが、付着
したタイルおよびセメントモルタルの重量に耐えられる
剛性を有すると共に、剥離時に局部的に弾性変形できる
材質が好ましい。
また目地用弾性杆を用いるので、目地の深さが一定し、
その上目地部のセメントモルタルは、タイルを被覆する
セメントモルタルと同一であるから、目地部の剥落又は
欠損等のおそれはない。尚、目地部用弾性杆としては、
ゴム又は発泡プラスチックが考えられ、軽量で弾性を有
することが望ましい。また、透明プラスチック板と弾性
杆とは別材固着でも、一体成型でも何れも採用すること
ができる。
その上目地部のセメントモルタルは、タイルを被覆する
セメントモルタルと同一であるから、目地部の剥落又は
欠損等のおそれはない。尚、目地部用弾性杆としては、
ゴム又は発泡プラスチックが考えられ、軽量で弾性を有
することが望ましい。また、透明プラスチック板と弾性
杆とは別材固着でも、一体成型でも何れも採用すること
ができる。
(考案の効果) この考案によれば、タイル下地となるモルタル層に、建
造物躯体に打設された複数のアンカー及びアンカー間に
張設された線材を埋設したので、下地モルタル層は躯体
と強く一体化される。したがって、熟練した技術を要す
ることなく、モルタル剥落のおそれのないタイル下地を
得ることができる効果がある。
造物躯体に打設された複数のアンカー及びアンカー間に
張設された線材を埋設したので、下地モルタル層は躯体
と強く一体化される。したがって、熟練した技術を要す
ることなく、モルタル剥落のおそれのないタイル下地を
得ることができる効果がある。
第1図はこの考案実施例の断面図、第2図は同じくタイ
ル貼り途中の断面図、第3図はタイル仮着板の斜視図、
第4図はタイル上へセメントモルタルを被覆した状態の
斜視図である。 1…躯体、2…セメントモルタル層 3…アンカー、4…炭素繊維 5…張付モルタル、6…タイル 8、9…弾性杆、10…タイル仮着板
ル貼り途中の断面図、第3図はタイル仮着板の斜視図、
第4図はタイル上へセメントモルタルを被覆した状態の
斜視図である。 1…躯体、2…セメントモルタル層 3…アンカー、4…炭素繊維 5…張付モルタル、6…タイル 8、9…弾性杆、10…タイル仮着板
Claims (1)
- 【請求項1】建造物躯体の壁面にモルタルを層着した下
地において、前記モルタル層には建造物躯体に先端を打
設し、基端をモルタル層内に突出すべく、アンカーが設
置され、該アンカー間に炭素繊維、合成樹脂繊維、又は
耐腐蝕性の金属線よりなる線材が1m2につき2本程度の
密度で打設されたアンカーに張設されてモルタル層に埋
設されたタイル下地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986077341U JPH0617935Y2 (ja) | 1986-05-22 | 1986-05-22 | タイル下地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986077341U JPH0617935Y2 (ja) | 1986-05-22 | 1986-05-22 | タイル下地 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62189431U JPS62189431U (ja) | 1987-12-02 |
JPH0617935Y2 true JPH0617935Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=30925252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986077341U Expired - Lifetime JPH0617935Y2 (ja) | 1986-05-22 | 1986-05-22 | タイル下地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617935Y2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5852067B2 (ja) * | 1975-07-22 | 1983-11-19 | アサヒフアイバ−グラス カブシキガイシヤ | ダンネツボウオンヨウ モルタルカベセコウホウ |
JPS5332532U (ja) * | 1976-08-26 | 1978-03-22 | ||
JPS5339618A (en) * | 1976-09-22 | 1978-04-11 | Sekisui House Kk | Alkaliiproof fiber glass reinforced mortar wall |
JPS559955A (en) * | 1978-07-07 | 1980-01-24 | Toho Kk | Outer wall of building and method of forming same |
JPS5641963A (en) * | 1979-09-12 | 1981-04-18 | Fumio Takahashi | Steel fiber reinforced mortar method |
JPS6071557A (ja) * | 1983-09-24 | 1985-04-23 | 永大産業株式会社 | モルタル壁 |
-
1986
- 1986-05-22 JP JP1986077341U patent/JPH0617935Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62189431U (ja) | 1987-12-02 |
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