JP3488434B2 - 硬質タイルの敷設工法 - Google Patents
硬質タイルの敷設工法Info
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- JP3488434B2 JP3488434B2 JP2001048189A JP2001048189A JP3488434B2 JP 3488434 B2 JP3488434 B2 JP 3488434B2 JP 2001048189 A JP2001048189 A JP 2001048189A JP 2001048189 A JP2001048189 A JP 2001048189A JP 3488434 B2 JP3488434 B2 JP 3488434B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベランダやバルコ
ニーなどの床面に硬質タイルを敷設する硬質タイルの敷
設工法に関する。
ニーなどの床面に硬質タイルを敷設する硬質タイルの敷
設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の硬質タイルの敷設工法としては、
特開平10−18551号公報に記載されているものが
あり、図6に示すように、ベランダやバルコニーなどの
床面1上にFRP防水層3を形成する防水層形成工程
と、FRP防水層3上に複数の硬質タイル5を固着する
タイル固着工程とからなる。
特開平10−18551号公報に記載されているものが
あり、図6に示すように、ベランダやバルコニーなどの
床面1上にFRP防水層3を形成する防水層形成工程
と、FRP防水層3上に複数の硬質タイル5を固着する
タイル固着工程とからなる。
【0003】防水層形成工程では、軟質のガラス繊維マ
ットを床面1上に載置して床面1とガラス繊維マットと
を接合させ、この状態でガラス繊維マットに合成樹脂を
含浸、塗布することでガラス繊維マットを硬化させる。
この結果、床面1上には、密着接合した硬質のFRP防
水層3が形成される。そして、床面1上に形成されたF
RP防水層3上には、タイル固着工程により複数の硬質
タイル5が固着される。
ットを床面1上に載置して床面1とガラス繊維マットと
を接合させ、この状態でガラス繊維マットに合成樹脂を
含浸、塗布することでガラス繊維マットを硬化させる。
この結果、床面1上には、密着接合した硬質のFRP防
水層3が形成される。そして、床面1上に形成されたF
RP防水層3上には、タイル固着工程により複数の硬質
タイル5が固着される。
【0004】タイル固着工程では、まず、FRP防水層
3上にモルタル7を塗布し、このモルタル7上に複数の
硬質タイル5を所定のピッチで載置する。この結果、硬
質タイルは、モルタル7を介してFRP防水層3に固着
される。その後、FRP防水層3に固着された複数の硬
質タイル5間を目地材9により接着する。
3上にモルタル7を塗布し、このモルタル7上に複数の
硬質タイル5を所定のピッチで載置する。この結果、硬
質タイルは、モルタル7を介してFRP防水層3に固着
される。その後、FRP防水層3に固着された複数の硬
質タイル5間を目地材9により接着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の硬質タイルの敷設工法では、軟質のガラス繊維マッ
トを床面1上に載置、接合させ、この状態でガラス繊維
マットを硬化させて床面1上に密着接合した硬質のFR
P防水層3を形成するため、FRP防水層3が床面1上
の凹凸などに噛み込むことがあった。したがって、従来
の敷設工法では、FRP防水層3を床面1から剥離する
と、床面1の凹凸などに噛み込んだFRP防水層3が床
面1上に残っていた。
来の硬質タイルの敷設工法では、軟質のガラス繊維マッ
トを床面1上に載置、接合させ、この状態でガラス繊維
マットを硬化させて床面1上に密着接合した硬質のFR
P防水層3を形成するため、FRP防水層3が床面1上
の凹凸などに噛み込むことがあった。したがって、従来
の敷設工法では、FRP防水層3を床面1から剥離する
と、床面1の凹凸などに噛み込んだFRP防水層3が床
面1上に残っていた。
【0006】このため、硬質タイル5が敷設される前の
状態に床面1を復帰させる場合には、まず、FRP防水
層3を床面1から剥離してFRP防水層3が残っている
床面1を除去し、その後、新規な床面1を形成する必要
があり、手間がかかっていたと共にコスト高となってい
た。
状態に床面1を復帰させる場合には、まず、FRP防水
層3を床面1から剥離してFRP防水層3が残っている
床面1を除去し、その後、新規な床面1を形成する必要
があり、手間がかかっていたと共にコスト高となってい
た。
【0007】そこで、本発明は、床面の復帰作業を容易
に、かつコスト高となることを防止して行うことができ
る硬質タイルの敷設工法の提供を目的とする。
に、かつコスト高となることを防止して行うことができ
る硬質タイルの敷設工法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、床面上に所定形状の軟質シ
ートを載置するシート載置工程と、前記軟質シート上に
固着手段を介して複数の硬質タイルを固着し、前記複数
の硬質タイル間を接着するタイル固着工程とからなる硬
質タイルの敷設工法であって、前記軟質シートの外周縁
に前記軟質シートの形状を保持する型枠部材を設けたこ
とを特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、床面上に所定形状の軟質シ
ートを載置するシート載置工程と、前記軟質シート上に
固着手段を介して複数の硬質タイルを固着し、前記複数
の硬質タイル間を接着するタイル固着工程とからなる硬
質タイルの敷設工法であって、前記軟質シートの外周縁
に前記軟質シートの形状を保持する型枠部材を設けたこ
とを特徴とする。
【0009】このような請求項1記載の発明では、シー
ト載置工程により床面上に載置した軟質シート上にタイ
ル固着工程により固着手段を介して複数の硬質タイルを
固着し、複数の硬質タイルの隣接間を接着する。このた
め、軟質シートは、床面に固着することがなく、床面を
傷つけることなく軟質シートを床面から剥離することが
できる。
ト載置工程により床面上に載置した軟質シート上にタイ
ル固着工程により固着手段を介して複数の硬質タイルを
固着し、複数の硬質タイルの隣接間を接着する。このた
め、軟質シートは、床面に固着することがなく、床面を
傷つけることなく軟質シートを床面から剥離することが
できる。
【0010】 また、請求項1記載の発明は、軟質シー
ト上に固着手段を介して複数の硬質タイルが固着されて
いるため、床面から軟質シートを剥離すると同時に複数
の硬質タイルを取り除くことができる。また、軟質シー
トの形状を型枠部材により保持することができる。
ト上に固着手段を介して複数の硬質タイルが固着されて
いるため、床面から軟質シートを剥離すると同時に複数
の硬質タイルを取り除くことができる。また、軟質シー
トの形状を型枠部材により保持することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の硬
質タイルの敷設工法であって、前記床面上に載置された
前記軟質シート上に網状部材を保持し、前記複数の硬質
タイルを前記軟質シート上に固着した状態で前記固着手
段が前記網状部材に噛み込むことを特徴とする。
質タイルの敷設工法であって、前記床面上に載置された
前記軟質シート上に網状部材を保持し、前記複数の硬質
タイルを前記軟質シート上に固着した状態で前記固着手
段が前記網状部材に噛み込むことを特徴とする。
【0012】このような請求項2記載の発明は、軟質シ
ート上に保持されている網状部材に固着手段が噛み込ん
で複数の硬質タイルと軟質シートとを固着させるため、
軟質シートと硬質タイルとの固着状態を強固にすること
ができる。
ート上に保持されている網状部材に固着手段が噛み込ん
で複数の硬質タイルと軟質シートとを固着させるため、
軟質シートと硬質タイルとの固着状態を強固にすること
ができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の硬
質タイルの敷設工法であって、前記軟質シートと前記床
面または前記軟質シートと前記網状部材との間に、前記
網状部材を前記軟質シート上に保持するための保持部材
を設けたことを特徴とする。
質タイルの敷設工法であって、前記軟質シートと前記床
面または前記軟質シートと前記網状部材との間に、前記
網状部材を前記軟質シート上に保持するための保持部材
を設けたことを特徴とする。
【0014】このような請求項3記載の発明は、網状部
材を軟質シート上に保持部材により保持するため、網状
部材を軟質シート上に確実に保持することができる。
材を軟質シート上に保持部材により保持するため、網状
部材を軟質シート上に確実に保持することができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる硬質タイル
の敷設工法の実施形態について説明する。
の敷設工法の実施形態について説明する。
【0020】<第1実施形態>図1は、本発明にかかる
硬質タイルの敷設工法の第1実施形態により硬質タイル
をベランダやバルコニーなどに敷設した硬質タイルの敷
設構造を示す断面図である。図2は、図1に示す軟質シ
ートの網状部材への保持状態を示す斜視図である。図3
は、図2に示す保持部材の斜視図である。
硬質タイルの敷設工法の第1実施形態により硬質タイル
をベランダやバルコニーなどに敷設した硬質タイルの敷
設構造を示す断面図である。図2は、図1に示す軟質シ
ートの網状部材への保持状態を示す斜視図である。図3
は、図2に示す保持部材の斜視図である。
【0021】硬質タイル11の敷設構造13は、図1に
示すように、ベランダやバルコニーなどのコンクリート
からなる床面15上に載置されている軟質シート17
と、この軟質シート17上に載置、保持されている網状
部材19と、この網状部材19および固着手段21を介
して軟質シート17上に固着されている複数の硬質タイ
ル11とで形成されている。
示すように、ベランダやバルコニーなどのコンクリート
からなる床面15上に載置されている軟質シート17
と、この軟質シート17上に載置、保持されている網状
部材19と、この網状部材19および固着手段21を介
して軟質シート17上に固着されている複数の硬質タイ
ル11とで形成されている。
【0022】軟質シート17は、ポリエステルの基布を
両側から塩化ビニルのシートを圧着して形成され、防水
性を有した薄膜状となっている。この軟質シート17
は、ベランダやバルコニーの床面15に応じた所定の形
状にカットされている。この軟質シート17は、一側面
23が床面15に接合されて他側面25の外周縁と床面
15との間に図示しないテープが接着され、床面15に
固定されている。また、軟質シート17は、他側面25
にセメント系の接着剤26を介して網状部材19が載置
されている。
両側から塩化ビニルのシートを圧着して形成され、防水
性を有した薄膜状となっている。この軟質シート17
は、ベランダやバルコニーの床面15に応じた所定の形
状にカットされている。この軟質シート17は、一側面
23が床面15に接合されて他側面25の外周縁と床面
15との間に図示しないテープが接着され、床面15に
固定されている。また、軟質シート17は、他側面25
にセメント系の接着剤26を介して網状部材19が載置
されている。
【0023】なお、軟質シート17は、塩化ビニルのシ
ートを省略してポリエステルの基布のみや、ポリエステ
ルの基布を省略して塩化ビニルのシートのみでもよく、
可撓性を有した軟質の合成樹脂により形成されていれば
よい。また、軟質シート17は、他側面25の外周縁が
テープにより床面15に接着されていたが、これに加え
て内周面23と床面15とを両面テープなどにより接着
してもよい。
ートを省略してポリエステルの基布のみや、ポリエステ
ルの基布を省略して塩化ビニルのシートのみでもよく、
可撓性を有した軟質の合成樹脂により形成されていれば
よい。また、軟質シート17は、他側面25の外周縁が
テープにより床面15に接着されていたが、これに加え
て内周面23と床面15とを両面テープなどにより接着
してもよい。
【0024】網状部材19は、金属などからなる断面円
形形状の複数本の棒状体27を、図2に示すように、そ
れぞれ交差させて格子状に配置し、各交差部分で相互に
連結されて形成されている。この網状部材19は、全体
として軟質シート17の形状と略同一形状に設定されて
おり、軟質シート17の他側面25の略全域を覆ってい
る。また、網状部材19は、軟質シート17との間に設
けられた保持部材29により軟質シート17の他側面2
5上に保持されている。なお、網状部材19は、金属な
どからなる複数の棒状体27により形成されていたが、
硬質の合成樹脂などからなる複数の棒状体で形成しても
よい。
形形状の複数本の棒状体27を、図2に示すように、そ
れぞれ交差させて格子状に配置し、各交差部分で相互に
連結されて形成されている。この網状部材19は、全体
として軟質シート17の形状と略同一形状に設定されて
おり、軟質シート17の他側面25の略全域を覆ってい
る。また、網状部材19は、軟質シート17との間に設
けられた保持部材29により軟質シート17の他側面2
5上に保持されている。なお、網状部材19は、金属な
どからなる複数の棒状体27により形成されていたが、
硬質の合成樹脂などからなる複数の棒状体で形成しても
よい。
【0025】保持部材29は、図2に示すように、軟質
シート17上に固定されている固定部31と、この固定
部31に設けられて網状部材19を支持する支持部33
とで形成されている。固定部31は、金属などからな
り、図2、図3に示すように、平板状に形成されてい
る。この固定部31は、平面視形状が略正方形となって
おり、網状部材19の複数の棒状体27により囲まれて
いる部分の開口35よりも大きい形状に形成されてい
る。また、固定部31は、内側面37が接着剤26(図
示省略)により軟質シート17の他側面25上に接着さ
れて固定されており、外側面39が軟質シート17の他
側面25上に載置されている網状部材19の内側に当接
している。また、固定部31は、内側面37から外側面
39にかけて貫通した複数の貫通穴40を備えている。
そして、固定部31は、外側面39に支持部33が設け
られている。
シート17上に固定されている固定部31と、この固定
部31に設けられて網状部材19を支持する支持部33
とで形成されている。固定部31は、金属などからな
り、図2、図3に示すように、平板状に形成されてい
る。この固定部31は、平面視形状が略正方形となって
おり、網状部材19の複数の棒状体27により囲まれて
いる部分の開口35よりも大きい形状に形成されてい
る。また、固定部31は、内側面37が接着剤26(図
示省略)により軟質シート17の他側面25上に接着さ
れて固定されており、外側面39が軟質シート17の他
側面25上に載置されている網状部材19の内側に当接
している。また、固定部31は、内側面37から外側面
39にかけて貫通した複数の貫通穴40を備えている。
そして、固定部31は、外側面39に支持部33が設け
られている。
【0026】支持部33は、図1、図2に示すように、
金属などからなり、可撓性を有した長尺棒状に形成され
ている。この支持部33は、長手方向の一側が固定部3
1の外側面39の略中心に一体成形された基端となって
おり、他側が固定部31の外側面39から交差する方向
に突出した先端となっている。そして、支持部33は、
開口35を介して網状部材19の内側から外側にかけて
挿通していると共に、網状部材19の外側で基端側を支
点に折り曲げられており、支点から先端側が網状部材1
9の外側に当接して網状部材19を支持している。ま
た、支持部33は、先端が外周面から先端に向けて次第
に小径となった四角錐状に形成されている。
金属などからなり、可撓性を有した長尺棒状に形成され
ている。この支持部33は、長手方向の一側が固定部3
1の外側面39の略中心に一体成形された基端となって
おり、他側が固定部31の外側面39から交差する方向
に突出した先端となっている。そして、支持部33は、
開口35を介して網状部材19の内側から外側にかけて
挿通していると共に、網状部材19の外側で基端側を支
点に折り曲げられており、支点から先端側が網状部材1
9の外側に当接して網状部材19を支持している。ま
た、支持部33は、先端が外周面から先端に向けて次第
に小径となった四角錐状に形成されている。
【0027】上述したように軟質シート17上に固着さ
れている複数の硬質タイル11は、図1に示すように、
それぞれ陶磁器などからなる平板状に形成され、平面視
形状が略正方形で網状部材19の開口35よりも大きい
形状となっている。これらの硬質タイル11は、網状部
材19上に所定のピッチを有して配置され、外面45が
全体として略面一となっている。また、複数の硬質タイ
ル11は、隣接間がセメント系またはシリコン系の目地
材41により相互に接着されている。なお、硬質タイル
11は、石材などで形成してもよい。
れている複数の硬質タイル11は、図1に示すように、
それぞれ陶磁器などからなる平板状に形成され、平面視
形状が略正方形で網状部材19の開口35よりも大きい
形状となっている。これらの硬質タイル11は、網状部
材19上に所定のピッチを有して配置され、外面45が
全体として略面一となっている。また、複数の硬質タイ
ル11は、隣接間がセメント系またはシリコン系の目地
材41により相互に接着されている。なお、硬質タイル
11は、石材などで形成してもよい。
【0028】また、硬質タイル11を軟質シート17上
に固着するための固着手段21は、合成樹脂を水に乳化
分散させた接着剤を混入したモルタルからなり、硬質タ
イル11の内面43の5箇所に設けられて硬質タイル1
1と網状部材19とを接着している。この固着手段21
は、網状部材19側で開口35内に入り込んで網状部材
19を噛み込んだ状態となっていると共に、網状部材1
9の開口35内に入り込んだ部分が軟質シート17上の
接着剤26に固着している。また、固着手段21は、硬
質タイル11の内面43の5箇所以外の部分と網状部材
19との間に隙間Sを確保している。
に固着するための固着手段21は、合成樹脂を水に乳化
分散させた接着剤を混入したモルタルからなり、硬質タ
イル11の内面43の5箇所に設けられて硬質タイル1
1と網状部材19とを接着している。この固着手段21
は、網状部材19側で開口35内に入り込んで網状部材
19を噛み込んだ状態となっていると共に、網状部材1
9の開口35内に入り込んだ部分が軟質シート17上の
接着剤26に固着している。また、固着手段21は、硬
質タイル11の内面43の5箇所以外の部分と網状部材
19との間に隙間Sを確保している。
【0029】なお、固着手段21としては、モルタルを
用いているが、ウレタン系の接着剤などでもよい。ま
た、固着手段21は、硬質タイル11の内面43の5箇
所に設けられていたが、内面43の2箇所や3箇所また
は全域などでもよく、硬質タイル11の大きさや、固着
手段21の使用量などに応じて適宜変更される。
用いているが、ウレタン系の接着剤などでもよい。ま
た、固着手段21は、硬質タイル11の内面43の5箇
所に設けられていたが、内面43の2箇所や3箇所また
は全域などでもよく、硬質タイル11の大きさや、固着
手段21の使用量などに応じて適宜変更される。
【0030】このように構成されている硬質タイル11
の敷設構造13は、床面15上に載置されてテープによ
り固定された軟質シート17上に網状部材19および固
着手段21を介して複数の硬質タイル11が固着されて
いる。
の敷設構造13は、床面15上に載置されてテープによ
り固定された軟質シート17上に網状部材19および固
着手段21を介して複数の硬質タイル11が固着されて
いる。
【0031】このため、敷設構造13では、軟質シート
17が床面15に固着されておらず、軟質シート17を
床面15に固定しているテープを取り除いて軟質シート
11が固定されていない自由状態とするだけで、床面1
5を傷つけることなく確実に軟質シート17を剥離する
ことができ、かつ床面15からの軟質シート11の剥離
と同時に複数の硬質タイル11を取り除くことができ
る。この結果、敷設構造13では、容易に、かつコスト
高とすることなく、床面15を硬質タイル11の敷設前
の状態に復帰させることができる。
17が床面15に固着されておらず、軟質シート17を
床面15に固定しているテープを取り除いて軟質シート
11が固定されていない自由状態とするだけで、床面1
5を傷つけることなく確実に軟質シート17を剥離する
ことができ、かつ床面15からの軟質シート11の剥離
と同時に複数の硬質タイル11を取り除くことができ
る。この結果、敷設構造13では、容易に、かつコスト
高とすることなく、床面15を硬質タイル11の敷設前
の状態に復帰させることができる。
【0032】また、接続構造13では、固着手段21が
網状部材19の開口35内に入り込んだ部分が接着剤2
6に固着しているため、硬質タイル11と軟質シート1
7の他側面25との固着を強固にすることができる。
網状部材19の開口35内に入り込んだ部分が接着剤2
6に固着しているため、硬質タイル11と軟質シート1
7の他側面25との固着を強固にすることができる。
【0033】さらに、敷設構造13では、軟質シート1
7上に載置、保持されている網状部材19の開口35内
に固着手段21が入り込んでいるため、固着手段21が
網状部材19に噛み込んでいる。このため、敷設構造1
9では、軟質シート17と硬質タイル11との固着状態
をより強固にすることができる。
7上に載置、保持されている網状部材19の開口35内
に固着手段21が入り込んでいるため、固着手段21が
網状部材19に噛み込んでいる。このため、敷設構造1
9では、軟質シート17と硬質タイル11との固着状態
をより強固にすることができる。
【0034】また、敷設構造13では、複数の硬質タイ
ル11が隣接間を目地材41により埋められていると共
に、外面45を全体として略面一とされているため、硬
質タイル11上を歩行するときなどに引っ掛かることが
ない。この結果、敷設構造13は、安全性を向上するこ
とができる。
ル11が隣接間を目地材41により埋められていると共
に、外面45を全体として略面一とされているため、硬
質タイル11上を歩行するときなどに引っ掛かることが
ない。この結果、敷設構造13は、安全性を向上するこ
とができる。
【0035】また、敷設構造13は、網状部材19が軟
質シート17上に保持部材29により保持されているた
め、網状部材19を軟質シート17上に確実に保持する
ことができる。このため、敷設構造13では、硬質タイ
ル11を軟質シート17により確実に固着することがで
きる。
質シート17上に保持部材29により保持されているた
め、網状部材19を軟質シート17上に確実に保持する
ことができる。このため、敷設構造13では、硬質タイ
ル11を軟質シート17により確実に固着することがで
きる。
【0036】次に、本実施形態にかかる硬質タイル11
の敷設工法を図1、図2を用いて説明する。硬質タイル
11の敷設工法は、図1に示すように、ベランダやバル
コニーなどの床面15上に所定形状の軟質シート17を
載置するシート載置工程と、軟質シート17上に固着手
段21を介して複数の硬質タイル11を固着し、複数の
硬質タイル11間を接着するタイル固着工程とからな
る。
の敷設工法を図1、図2を用いて説明する。硬質タイル
11の敷設工法は、図1に示すように、ベランダやバル
コニーなどの床面15上に所定形状の軟質シート17を
載置するシート載置工程と、軟質シート17上に固着手
段21を介して複数の硬質タイル11を固着し、複数の
硬質タイル11間を接着するタイル固着工程とからな
る。
【0037】シート載置工程では、まず、軟質シート1
7をカットして床面15に応じた所定の形状に形成す
る。次に、所定形状の軟質シート17の一側面23を床
面15に接合させる。そこで、軟質シート17の他側面
25の外周縁と床面15との間に図示しないテープを接
着して軟質シート17を床面15に固定する。また、シ
ート載置工程では、軟質シート17の他側面25上に網
状部材19を載置、保持させる。
7をカットして床面15に応じた所定の形状に形成す
る。次に、所定形状の軟質シート17の一側面23を床
面15に接合させる。そこで、軟質シート17の他側面
25の外周縁と床面15との間に図示しないテープを接
着して軟質シート17を床面15に固定する。また、シ
ート載置工程では、軟質シート17の他側面25上に網
状部材19を載置、保持させる。
【0038】網状部材19を軟質シート17上に載置す
るときには、図2に示すように、予め接着剤26(図示
省略)を軟質シート17の他側面25上に塗布しておく
と共に、軟質シート17の所定位置に保持部材29を固
定しておく。保持部材29の軟質シート17への固定
は、保持部材29の固定部31の内側面37を軟質シー
ト17の他側面25に密着接合させて行われる。このと
き、保持部材29は、支持部33が折り曲げられていな
い状態となっている。
るときには、図2に示すように、予め接着剤26(図示
省略)を軟質シート17の他側面25上に塗布しておく
と共に、軟質シート17の所定位置に保持部材29を固
定しておく。保持部材29の軟質シート17への固定
は、保持部材29の固定部31の内側面37を軟質シー
ト17の他側面25に密着接合させて行われる。このと
き、保持部材29は、支持部33が折り曲げられていな
い状態となっている。
【0039】その後、網状部材19の内側を軟質シート
17の他側面25に当接させる。このとき、網状部材1
9は、予め開口35を保持部材29の支持部33に一致
させておくことで、開口35を介して内側から他側にか
けて支持部33が挿通される。この状態では、網状部材
19が接着剤26により軟質シート17の他側面25上
に接着されている。また、網状部材19は、保持部材2
9の固定部31の外側面39に内側を当接させている。
そこで、網状部材19を軟質シート17上に保持させ
る。
17の他側面25に当接させる。このとき、網状部材1
9は、予め開口35を保持部材29の支持部33に一致
させておくことで、開口35を介して内側から他側にか
けて支持部33が挿通される。この状態では、網状部材
19が接着剤26により軟質シート17の他側面25上
に接着されている。また、網状部材19は、保持部材2
9の固定部31の外側面39に内側を当接させている。
そこで、網状部材19を軟質シート17上に保持させ
る。
【0040】網状部材19を軟質シート17上に保持さ
せるときには、網状部材19を内側から外側にかけて開
口35を介して挿通している支持部33を、網状部材1
9の外側で基端側を支点に折り曲げる。この状態では、
支持部33の支点から先端側が塑性変形されて軟質シー
ト17の他側面25に沿った状態となっており、支持部
33の支点から先端側が網状部材19の上側に当接して
網状部材19を支持している。この結果、網状部材19
は、軟質シート17の他側面25および固定部31の外
側面39と共に支持部33により支持されているため、
保持部材29により軟質シート17上に保持された状態
となっている。そこで、軟質シート17上には、タイル
固着工程により複数の硬質タイル11が固着される。
せるときには、網状部材19を内側から外側にかけて開
口35を介して挿通している支持部33を、網状部材1
9の外側で基端側を支点に折り曲げる。この状態では、
支持部33の支点から先端側が塑性変形されて軟質シー
ト17の他側面25に沿った状態となっており、支持部
33の支点から先端側が網状部材19の上側に当接して
網状部材19を支持している。この結果、網状部材19
は、軟質シート17の他側面25および固定部31の外
側面39と共に支持部33により支持されているため、
保持部材29により軟質シート17上に保持された状態
となっている。そこで、軟質シート17上には、タイル
固着工程により複数の硬質タイル11が固着される。
【0041】タイル固着工程では、図1に示すように、
まず、複数の各硬質タイル11の内面43の5箇所に固
着手段21を塗布する。次に、複数の硬質タイル11を
それぞれ内面43の固着手段21が網状部材19の外側
に接合するように網状部材19上に所定のピッチで載置
する。この状態では、複数の硬質タイル11の重量によ
り固着手段21が押圧されて網状部材19の開口35内
に入り込み、固着手段21が網状部材19を噛み込んだ
状態となっている。また、固着手段21は、硬質タイル
11の内面43の5箇所以外の部分と網状部材19との
間に隙間Sを形成している。そして、網状部材19上に
載置された複数の硬質タイル11は、全体として外面4
5を略面一にされる。
まず、複数の各硬質タイル11の内面43の5箇所に固
着手段21を塗布する。次に、複数の硬質タイル11を
それぞれ内面43の固着手段21が網状部材19の外側
に接合するように網状部材19上に所定のピッチで載置
する。この状態では、複数の硬質タイル11の重量によ
り固着手段21が押圧されて網状部材19の開口35内
に入り込み、固着手段21が網状部材19を噛み込んだ
状態となっている。また、固着手段21は、硬質タイル
11の内面43の5箇所以外の部分と網状部材19との
間に隙間Sを形成している。そして、網状部材19上に
載置された複数の硬質タイル11は、全体として外面4
5を略面一にされる。
【0042】複数の硬質タイル11の外面45を略面一
とするには、網状部材19上に複数の硬質タイル11が
載置された状態で、各硬質タイル11を押圧することで
行われる。複数の各硬質タイル11が押圧されると、固
着手段21が硬質タイル11と軟質シート17との間で
押し出されて軟質シート17の平面方向に隙間Sを小さ
くするように拡がると共に、網状部材19の開口35内
に入り込む。このため、固着手段21の厚み方向の寸法
が小さくなって押圧された硬質タイル11が軟質シート
17側に移動する。この結果、硬質タイル11を押圧す
るときの押圧力を適宜調節することで、複数の硬質タイ
ル11の外面45を全体として略面一とすることができ
る。
とするには、網状部材19上に複数の硬質タイル11が
載置された状態で、各硬質タイル11を押圧することで
行われる。複数の各硬質タイル11が押圧されると、固
着手段21が硬質タイル11と軟質シート17との間で
押し出されて軟質シート17の平面方向に隙間Sを小さ
くするように拡がると共に、網状部材19の開口35内
に入り込む。このため、固着手段21の厚み方向の寸法
が小さくなって押圧された硬質タイル11が軟質シート
17側に移動する。この結果、硬質タイル11を押圧す
るときの押圧力を適宜調節することで、複数の硬質タイ
ル11の外面45を全体として略面一とすることができ
る。
【0043】また、固着手段21は、網状部材19の開
口35内に、より入り込んで網状部材19をより噛み込
んだ状態となっており、硬質タイル11を網状部材19
に強固に固着することができる。このため、複数の硬質
タイル11は、網状部材19および固着手段21を介し
て軟質シート17上に固着される。このように、複数の
硬質タイル11が軟質シート17上に固着された状態で
は、複数の硬質タイル11間が接着される。
口35内に、より入り込んで網状部材19をより噛み込
んだ状態となっており、硬質タイル11を網状部材19
に強固に固着することができる。このため、複数の硬質
タイル11は、網状部材19および固着手段21を介し
て軟質シート17上に固着される。このように、複数の
硬質タイル11が軟質シート17上に固着された状態で
は、複数の硬質タイル11間が接着される。
【0044】複数の硬質タイル11間を接着するときに
は、軟質シート17上に固着された複数の硬質タイル1
1の隣接間に目地材41を充填し、目地材41により硬
質タイル11の隣接間の隙間を埋めると共に硬質タイル
11の隣接間を相互に接着する。
は、軟質シート17上に固着された複数の硬質タイル1
1の隣接間に目地材41を充填し、目地材41により硬
質タイル11の隣接間の隙間を埋めると共に硬質タイル
11の隣接間を相互に接着する。
【0045】上記本実施形態の敷設工法では、シート載
置工程により床面15上に載置されてテープにより固定
された軟質シート17上に、タイル固着工程により網状
部材19および固着手段21を介して複数の硬質タイル
11が固着されている。
置工程により床面15上に載置されてテープにより固定
された軟質シート17上に、タイル固着工程により網状
部材19および固着手段21を介して複数の硬質タイル
11が固着されている。
【0046】 このため、敷設工法では、軟質シート1
7と床面15とを固着することがなく、軟質シート17
を床面15に固定しているテープを取り除いて軟質シー
ト17が固定されていない自由状態とするだけで、床面
15を傷つけることなく確実に軟質シート17を剥離す
ることができ、かつ床面15からの軟質シート17の剥
離と同時に複数の硬質タイル11を取り除くことができ
る。この結果、敷設工法では、容易に、かつコスト高と
することなく、床面15を硬質タイル11の敷設前の状
態に復帰させることができる。
7と床面15とを固着することがなく、軟質シート17
を床面15に固定しているテープを取り除いて軟質シー
ト17が固定されていない自由状態とするだけで、床面
15を傷つけることなく確実に軟質シート17を剥離す
ることができ、かつ床面15からの軟質シート17の剥
離と同時に複数の硬質タイル11を取り除くことができ
る。この結果、敷設工法では、容易に、かつコスト高と
することなく、床面15を硬質タイル11の敷設前の状
態に復帰させることができる。
【0047】また、敷設工法では、複数の硬質タイル1
1が隣接間を目地材41により埋められていると共に、
外面45を全体として略面一とされているため、硬質タ
イル11上を歩行するときなどに引っ掛かることがな
い。この結果、敷設工法では、安全性を向上することが
できる。
1が隣接間を目地材41により埋められていると共に、
外面45を全体として略面一とされているため、硬質タ
イル11上を歩行するときなどに引っ掛かることがな
い。この結果、敷設工法では、安全性を向上することが
できる。
【0048】さらに、複数の硬質タイル11を全体とし
て略面一とするときには、複数の硬質タイル11を軟質
シート17上に載置した状態でそれぞれを押圧すること
で行うため、軟質シート17上に固着手段21の養生部
分の形成工程を省略して作業を容易に行うことができ
る。
て略面一とするときには、複数の硬質タイル11を軟質
シート17上に載置した状態でそれぞれを押圧すること
で行うため、軟質シート17上に固着手段21の養生部
分の形成工程を省略して作業を容易に行うことができ
る。
【0049】本実施形態の敷設工法では、軟質シート1
7上に載置、保持されている網状部材19に固着手段2
1が噛み込んで複数の硬質タイル11と軟質シート17
とを固着させるため、軟質シート17と硬質タイル11
との固着状態を強固にすることができる。この結果、複
数の硬質タイル11を床面15上に敷設した状態では、
全体として耐久性を向上することができる。
7上に載置、保持されている網状部材19に固着手段2
1が噛み込んで複数の硬質タイル11と軟質シート17
とを固着させるため、軟質シート17と硬質タイル11
との固着状態を強固にすることができる。この結果、複
数の硬質タイル11を床面15上に敷設した状態では、
全体として耐久性を向上することができる。
【0050】さらに、固着手段21が網状部材19の開
口35内に入り込んだ部分と接着剤26とが固着してい
るため、軟質シート17と硬質タイル11との固着状態
をより強固にすることができる。
口35内に入り込んだ部分と接着剤26とが固着してい
るため、軟質シート17と硬質タイル11との固着状態
をより強固にすることができる。
【0051】また、敷設工法は、網状部材19を軟質シ
ート17上に接着剤26により接着すると共に保持部材
29により保持するため、網状部材19を軟質シート1
7上に確実に保持することができる。このため、敷設工
法では、複数の硬質タイル11を軟質シート17により
確実に固着することができ、複数の硬質タイル11が軟
質シート17上でずれるなどの不具合を確実に防止する
ことができる。したがって、複数の硬質タイル11を床
面15上に敷設した状態では、全体として耐久性をより
向上することができる。
ート17上に接着剤26により接着すると共に保持部材
29により保持するため、網状部材19を軟質シート1
7上に確実に保持することができる。このため、敷設工
法では、複数の硬質タイル11を軟質シート17により
確実に固着することができ、複数の硬質タイル11が軟
質シート17上でずれるなどの不具合を確実に防止する
ことができる。したがって、複数の硬質タイル11を床
面15上に敷設した状態では、全体として耐久性をより
向上することができる。
【0052】なお、上記実施形態では、軟質シート17
をテープにより床面15に固定していたが、テープを省
略してもよい。この場合には、軟質シート17上の網状
部材19、固着手段21および複数の硬質タイル11の
重量により軟質シート17が床面15上に係止される。
をテープにより床面15に固定していたが、テープを省
略してもよい。この場合には、軟質シート17上の網状
部材19、固着手段21および複数の硬質タイル11の
重量により軟質シート17が床面15上に係止される。
【0053】また、軟質シート17には、網状部材19
を載置していたが、網状部材19を省略してもよい。
を載置していたが、網状部材19を省略してもよい。
【0054】さらに、網状部材19は、接着剤26によ
り軟質シート17上に接着されていると共に、保持部材
29により軟質シート17上に保持されていたが、接着
剤26および保持部材29のいずれか一方、または双方
を省略してもよい。接着剤26および保持部材29の双
方を省略した場合には、網状部材19が自重および固着
手段21や硬質タイル11の重量により棒状体27の交
差部分が軟質シート17に食い込むため、網状部材19
が軟質シート17上に保持される。
り軟質シート17上に接着されていると共に、保持部材
29により軟質シート17上に保持されていたが、接着
剤26および保持部材29のいずれか一方、または双方
を省略してもよい。接着剤26および保持部材29の双
方を省略した場合には、網状部材19が自重および固着
手段21や硬質タイル11の重量により棒状体27の交
差部分が軟質シート17に食い込むため、網状部材19
が軟質シート17上に保持される。
【0055】なお、上記実施形態では、保持部材29の
固定部31を軟質シート17上に配置していたが、固定
部31を軟質シート17と床面15との間に配置しても
よい。この場合には、軟質シート17を床面15上に載
置するときに予め保持部材29を床面15上に置き、こ
の状態で軟質シート17を床面15上に載置する。この
ため、保持部材29は、支持部33の先端が軟質シート
17を突き破って挿通し、軟質シート17に支持部33
が係止されて固定部31と軟質シート17との固定を省
略することができる。
固定部31を軟質シート17上に配置していたが、固定
部31を軟質シート17と床面15との間に配置しても
よい。この場合には、軟質シート17を床面15上に載
置するときに予め保持部材29を床面15上に置き、こ
の状態で軟質シート17を床面15上に載置する。この
ため、保持部材29は、支持部33の先端が軟質シート
17を突き破って挿通し、軟質シート17に支持部33
が係止されて固定部31と軟質シート17との固定を省
略することができる。
【0056】<第2実施形態>以下、本発明にかかる硬
質タイルの敷設工法の第2実施形態について図4、図5
を用いて説明する。なお、上記実施形態と同一構成部分
には同一符号を付して詳細な説明を省略する。図4は、
本発明にかかる硬質タイルの敷設工法の第2実施形態に
より硬質タイルをベランダやバルコニーなどに敷設する
ときの平面図である。図5は、図4のa−a線断面図で
ある。
質タイルの敷設工法の第2実施形態について図4、図5
を用いて説明する。なお、上記実施形態と同一構成部分
には同一符号を付して詳細な説明を省略する。図4は、
本発明にかかる硬質タイルの敷設工法の第2実施形態に
より硬質タイルをベランダやバルコニーなどに敷設する
ときの平面図である。図5は、図4のa−a線断面図で
ある。
【0057】本実施形態の敷設工法は、上記実施形態と
同様に、ベランダやバルコニーなどのコンクリートから
なる床面15上に所定形状の軟質シート17を載置する
シート載置工程と、軟質シート17上に複数の硬質タイ
ル11(不図示)を固着し、複数の硬質タイル11間を
接着するタイル固着工程とからなり、シート載置工程に
おいて、図4に示すように、軟質シート17の外周縁に
軟質シート17の形状を保持する型枠部材47を設ける
ものである。
同様に、ベランダやバルコニーなどのコンクリートから
なる床面15上に所定形状の軟質シート17を載置する
シート載置工程と、軟質シート17上に複数の硬質タイ
ル11(不図示)を固着し、複数の硬質タイル11間を
接着するタイル固着工程とからなり、シート載置工程に
おいて、図4に示すように、軟質シート17の外周縁に
軟質シート17の形状を保持する型枠部材47を設ける
ものである。
【0058】シート載置工程では、まず、床面15上に
複数の型枠部材47を固定する。次に、床面15に応じ
た所定の形状にカットした軟質シート17の一側面23
を床面15に接合させる。
複数の型枠部材47を固定する。次に、床面15に応じ
た所定の形状にカットした軟質シート17の一側面23
を床面15に接合させる。
【0059】ここで図5を用いて型枠部材47について
説明する。型枠部材47は、図5に示すように、軟質板
状の合成樹脂などからなり、両側面に接着剤が塗布され
ている。この型枠部材47は、ベランダやバルコニーな
どの形状に応じて適宜折り曲げて形成され、床面15に
固定される底板部49と、この底板部49に一体成形さ
れた縦板部51とからなる。底板部49は、長尺状の矩
形板状に形成され、下面53が床面15に接着される。
この底板部49の床面15の外周側に配置された端部に
は、縦板部51が設けられている。
説明する。型枠部材47は、図5に示すように、軟質板
状の合成樹脂などからなり、両側面に接着剤が塗布され
ている。この型枠部材47は、ベランダやバルコニーな
どの形状に応じて適宜折り曲げて形成され、床面15に
固定される底板部49と、この底板部49に一体成形さ
れた縦板部51とからなる。底板部49は、長尺状の矩
形板状に形成され、下面53が床面15に接着される。
この底板部49の床面15の外周側に配置された端部に
は、縦板部51が設けられている。
【0060】縦板部51は、長尺状の矩形板状体からな
り、底板部49の長手方向に沿って設けられている。こ
の縦板部51は、外側面52がベランダやバルコニーな
どの外周壁54の内面に接着されており、底板部49の
上面55に略交差して突出した状態となっている。この
縦板部51は、幅方向の一側が底板部49の上面55に
一体成形され、他側が底板部49の上面55に対して上
方に配置されている。また、縦板部51は、複数の硬質
タイル11(不図示)が敷設された状態で、複数の硬質
タイル11の隣接間に設けられた目地材41などが外周
壁54に付着することを防止している。
り、底板部49の長手方向に沿って設けられている。こ
の縦板部51は、外側面52がベランダやバルコニーな
どの外周壁54の内面に接着されており、底板部49の
上面55に略交差して突出した状態となっている。この
縦板部51は、幅方向の一側が底板部49の上面55に
一体成形され、他側が底板部49の上面55に対して上
方に配置されている。また、縦板部51は、複数の硬質
タイル11(不図示)が敷設された状態で、複数の硬質
タイル11の隣接間に設けられた目地材41などが外周
壁54に付着することを防止している。
【0061】このような型枠部材47を固定するときに
は、底板部49の下面53を床面15に密着接合させる
と共に、縦板部51の外側面52を外周壁54の内面に
密着接続させる。このとき、複数の型枠部材47は、そ
れぞれ底壁部49の上面55が縦板部51の内側面57
に対して内側に配置されていると共に、縦板部51の内
側面57が床面15の形状に応じてカットされた軟質シ
ート17の外周縁に配置されるように設定されている。
そして、軟質シート17の一側面23を床面15に接合
させる。
は、底板部49の下面53を床面15に密着接合させる
と共に、縦板部51の外側面52を外周壁54の内面に
密着接続させる。このとき、複数の型枠部材47は、そ
れぞれ底壁部49の上面55が縦板部51の内側面57
に対して内側に配置されていると共に、縦板部51の内
側面57が床面15の形状に応じてカットされた軟質シ
ート17の外周縁に配置されるように設定されている。
そして、軟質シート17の一側面23を床面15に接合
させる。
【0062】軟質シート17の一側面23を床面15に
接合するときには、軟質シート17の形状を複数の型枠
部材47の縦板部51の内側面57により囲まれた部分
の形状に一致させる。そこで、複数の型枠部材47によ
り囲まれた部分に軟質シート17を入れ込むと、軟質シ
ート17の一側面23と床面15とが接合する。
接合するときには、軟質シート17の形状を複数の型枠
部材47の縦板部51の内側面57により囲まれた部分
の形状に一致させる。そこで、複数の型枠部材47によ
り囲まれた部分に軟質シート17を入れ込むと、軟質シ
ート17の一側面23と床面15とが接合する。
【0063】この状態では、軟質シート17の外周部分
が型枠部材47の底板部49の上面55に接着されてい
ると共に、軟質シート17の外周縁が型枠部材47の縦
板部51の内側面57に密着しており、軟質シート17
の形状が保持されている。このため、軟質シート17
は、型枠部材47を介して床面15に固定される。
が型枠部材47の底板部49の上面55に接着されてい
ると共に、軟質シート17の外周縁が型枠部材47の縦
板部51の内側面57に密着しており、軟質シート17
の形状が保持されている。このため、軟質シート17
は、型枠部材47を介して床面15に固定される。
【0064】このような敷設工法では、軟質シート17
の外周縁が型枠部材47の縦板部51の内側面57に当
接して型枠部材47により軟質シート17の形状を保持
するため、複数の硬質タイル11が床面15上に敷設さ
れた状態で、軟質シート17が床面15に対してずれる
ことを防止できる。
の外周縁が型枠部材47の縦板部51の内側面57に当
接して型枠部材47により軟質シート17の形状を保持
するため、複数の硬質タイル11が床面15上に敷設さ
れた状態で、軟質シート17が床面15に対してずれる
ことを防止できる。
【0065】また、敷設工法は、複数の硬質タイル11
が床面15上に敷設された状態で型枠部材47の縦板部
51の内側面57が硬質タイル11の外周縁に当接して
硬質タイル11の動きを規制するため、軟質シート17
が床面15に対してずれることをより確実に防止するこ
とができる。
が床面15上に敷設された状態で型枠部材47の縦板部
51の内側面57が硬質タイル11の外周縁に当接して
硬質タイル11の動きを規制するため、軟質シート17
が床面15に対してずれることをより確実に防止するこ
とができる。
【0066】さらに、型枠部材47により硬質タイル1
1の敷設時に、目地材41などが外周壁54に付着する
ことを防止するため、床面15と共に外周壁54を硬質
タイル11の敷設前の状態に容易に、かつ確実に復帰さ
せることができる。
1の敷設時に、目地材41などが外周壁54に付着する
ことを防止するため、床面15と共に外周壁54を硬質
タイル11の敷設前の状態に容易に、かつ確実に復帰さ
せることができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、床面上に載置された軟質シート上に固着手段を介し
て複数の硬質タイルが固着されているため、床面を傷つ
けることなく軟質シートを床面から剥離することがで
き、かつ床面からの軟質シートの剥離と同時に複数の硬
質タイルを取り除くことができる。この結果、敷設工法
では、容易に、かつコスト高とすることなく、床面を硬
質タイルの敷設前の状態に復帰させることができる。ま
た、型枠部材により軟質シートの形状を保持するため、
複数の硬質タイルが床面上に敷設された状態で、軟質シ
ートが床面に対してずれることを防止できる。
は、床面上に載置された軟質シート上に固着手段を介し
て複数の硬質タイルが固着されているため、床面を傷つ
けることなく軟質シートを床面から剥離することがで
き、かつ床面からの軟質シートの剥離と同時に複数の硬
質タイルを取り除くことができる。この結果、敷設工法
では、容易に、かつコスト高とすることなく、床面を硬
質タイルの敷設前の状態に復帰させることができる。ま
た、型枠部材により軟質シートの形状を保持するため、
複数の硬質タイルが床面上に敷設された状態で、軟質シ
ートが床面に対してずれることを防止できる。
【0068】請求項2記載の発明は、軟質シート上に載
置、保持されている網状部材に固着手段が噛み込んで複
数の硬質タイルと軟質シートとを固着させるため、軟質
シートと硬質タイルとの固着状態を強固にすることがで
きる。このため、複数の硬質タイルを床面上に敷設した
状態では、全体として耐久性を向上することができる。
置、保持されている網状部材に固着手段が噛み込んで複
数の硬質タイルと軟質シートとを固着させるため、軟質
シートと硬質タイルとの固着状態を強固にすることがで
きる。このため、複数の硬質タイルを床面上に敷設した
状態では、全体として耐久性を向上することができる。
【0069】請求項3記載の発明は、網状部材を軟質シ
ート上に保持部材により保持するため、網状部材を軟質
シート上に確実に保持することができる。このため、敷
設工法では、硬質タイルを軟質シートにより確実に固着
することができ、硬質タイルが軟質シート上でずれるな
どの不具合を防止することができる。したがって、複数
の硬質タイルを床面上に敷設した状態では、全体として
耐久性をより向上することができる。
ート上に保持部材により保持するため、網状部材を軟質
シート上に確実に保持することができる。このため、敷
設工法では、硬質タイルを軟質シートにより確実に固着
することができ、硬質タイルが軟質シート上でずれるな
どの不具合を防止することができる。したがって、複数
の硬質タイルを床面上に敷設した状態では、全体として
耐久性をより向上することができる。
【0070】
【0071】
【図1】図1は、本発明にかかる硬質タイルの敷設工法
の第1実施形態により硬質タイルをベランダやバルコニ
ーなどに敷設した硬質タイルの敷設構造を示す断面図で
ある。
の第1実施形態により硬質タイルをベランダやバルコニ
ーなどに敷設した硬質タイルの敷設構造を示す断面図で
ある。
【図2】図2は、図1に示す軟質シートの網状部材への
保持状態を示す斜視図である。
保持状態を示す斜視図である。
【図3】図3は、図2に示す保持部材の斜視図である。
【図4】図4は、本発明にかかる硬質タイルの敷設工法
の第2実施形態により硬質タイルをベランダやバルコニ
ーなどに敷設するときの平面図である。
の第2実施形態により硬質タイルをベランダやバルコニ
ーなどに敷設するときの平面図である。
【図5】図5は、図4のa−a線断面図である。
【図6】図6は、従来の硬質タイルの敷設工法により硬
質タイルをベランダやバルコニーなどに敷設した状態を
示す断面図である。
質タイルをベランダやバルコニーなどに敷設した状態を
示す断面図である。
11 硬質タイル
15 床面
17 軟質シート
19 網状部材
21 固着手段
29 保持部材
47 型枠部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E04F 15/08
E04F 15/02
E04F 15/18
Claims (3)
- 【請求項1】 床面上に所定形状の軟質シートを載置す
るシート載置工程と、前記軟質シート上に固着手段を介
して複数の硬質タイルを固着し、前記複数の硬質タイル
間を接着するタイル固着工程とからなる硬質タイルの敷
設工法であって、 前記軟質シートの外周縁に前記軟質シートの形状を保持
する型枠部材を設けたことを特徴とする硬質タイルの敷
設工法。 - 【請求項2】 請求項1記載の硬質タイルの敷設工法で
あって、 前記床面上に載置された前記軟質シート上に網状部材を
保持し、 前記複数の硬質タイルを前記軟質シート上に固着した状
態で前記固着手段が前記網状部材に噛み込むことを特徴
とする硬質タイルの敷設工法。 - 【請求項3】 請求項2記載の硬質タイルの敷設工法で
あって、 前記軟質シートと前記床面または前記軟質シートと前記
網状部材との間に、前記網状部材を前記軟質シート上に
保持するための保持部材を設けたことを特徴とする硬質
タイルの敷設工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001048189A JP3488434B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 硬質タイルの敷設工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001048189A JP3488434B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 硬質タイルの敷設工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002250115A JP2002250115A (ja) | 2002-09-06 |
JP3488434B2 true JP3488434B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=18909499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001048189A Expired - Fee Related JP3488434B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 硬質タイルの敷設工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3488434B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5653078B2 (ja) * | 2010-06-11 | 2015-01-14 | 株式会社熊谷組 | 床構造 |
JP5751850B2 (ja) * | 2011-01-31 | 2015-07-22 | タキロン株式会社 | 床構造 |
-
2001
- 2001-02-23 JP JP2001048189A patent/JP3488434B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002250115A (ja) | 2002-09-06 |
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