JPH0718226B2 - タイル貼りパネルの製造方法 - Google Patents

タイル貼りパネルの製造方法

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JPH0718226B2 JP58058947A JP5894783A JPH0718226B2 JP H0718226 B2 JPH0718226 B2 JP H0718226B2 JP 58058947 A JP58058947 A JP 58058947A JP 5894783 A JP5894783 A JP 5894783A JP H0718226 B2 JPH0718226 B2 JP H0718226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、家屋の壁、塀、外柵、階段の踏板等の構築物
に用いるタイル貼りパネルの製造方法に関する。
本発明者は、先にモルタル壁面を有する家屋中でも柱や
梁等の骨組に軽量形鋼等の鉄骨を用いた家屋に用いるモ
ルタル壁パネル、特にその構造上モルタル層の厚みをか
なり大きくすることが可能で、しかも密度、耐久力に優
れ、浮きや剥離およびひび割れ等の虞れのないモルタル
壁パネルを提案したが、本発明は前記のモルタル壁パネ
ルの構造を主体として、家屋外壁下部、塀、階段に用い
た際、美観に富むタイル貼り仕上面が得られるようにモ
ルタル層表面にタイルを装着したタイル貼りパネルを、
容易かる確実に製造する方法を提供するものである。
すなわち本発明の製造方法は、定盤上に、四周の型枠部
材を各々適宜固定手段により脱着可能に固定して、製造
すべきパネルのモルタル層の四周側面を成形する成形用
型枠を構成しておき、この型枠内において定盤上にタイ
ル保護用紙を敷き、その上に粘着性のある仮接着剤を介
して所要のタイルを適当な目地間隙を保有させて所望形
状に配置したのち、同型枠内にモルタルを充填し、これ
に対し形鋼材よりなる枠体に所要幅の平鋼板および/ま
たは鉄筋を固設するとともに、これより製造すべきパネ
ルの前方の側に鉄筋等の金属製網体を付設してなるパネ
ルフレームを、網体側を下に向けかつこれに振動を与え
ながら、型枠内のモルタルに対して網体を沈下埋入せし
めるとともに前記網体がモルタルの略中間に位置するま
で装入させ、モルタルを硬化させた後タイル表面の保護
用紙および仮接着剤を除去することを特徴とするもので
ある。
次に本発明のタイル貼りパネルの製造方法の好適な実施
例を図面に基いて説明する。
第1図〜第3図は本発明により得られるタイル貼りパネ
ル(A)を示し、第4図および第5図はモルタルおよび
タイル装着前のパネルフレーム(A′)を示している。
図において、(1)はL形鋼等の形鋼材よりなる枠体、
(2)は枠体(1)の後面側に所要間隔毎の並列状に固
設した所要幅(主として30〜150mm程度)の平鋼板、
(3)は前記平鋼板(2)の前面側に平鋼板とは交差方
向にして所要間隔の並列状に固設した丸鋼等よりなる鉄
筋、(4)は鉄筋(3)よりさらに製造すべきパネルの
前方の前における枠体(1)内に付設した鉄筋等の金属
製網体であって、該網体(4)は鉄筋(3)に固着する
こともできるが、図の場合周縁部が枠体(1)の内側に
突設された支持部(5)に固着されている。
(6)は前記網体(4)および鉄筋(3)を共に埋め込
んでかつ前記平鋼板(2)に接するように所要厚の層状
に装設されたモルタル層であり、特に前記網体(4)が
モルタル層(6)の厚み方向略中間位置に埋込まれてい
る。そのため前記平鋼板(2)と網体(4)との間隔が
モルタル層(6)の厚みの1/2前後になるよう設定さ
れ、またこれに相応するよう鉄筋(3)の径が定められ
る。例えばモルタル層(6)の厚みが30〜30mmの場合、
平鋼板(2)と網体(4)との間隔を15〜20mmとし、直
径16mm前後の鉄筋(3)を用い、また網体(4)として
直径2〜5mm程度の鉄筋等をもって50〜150mm程度の間隔
の格子状に形成したものを用いる。前記の平鋼板(2)
を省略する場合も、前記同様に網体4と鉄筋(3)を共
に埋め込むようにモルタル層(6)が層設される。もち
ろん使用個所や用途等によっては前記以外の寸法に設定
することができる。
(7)は上記モルタル層(6)に表面側半部が外部に露
出するごとく一部埋入状態で装着されたタイルを示し、
このタイル(7)の色彩、配置形状等は用途、デザイン
等により適宜設定される。
また第6図および第7図は、本発明により製造されるタ
イル貼りパネル(A)が、階段の踏み板用である場合を
示しており、枠体(1)の後面(裏面)側に、平鋼板
(2)を固設するとともに、該平鋼板(2)より若干パ
ネル前方の側(表面側)に、鉄筋を省略して鉄筋製網体
(4)を付設し、この網体(4)を略中間に埋め込んで
かつ前記表面板に接した状態となるようにモルタル層
(6)を層設し、該モルタル層(6)の面にタイル
(7)を所望配置形状で一部埋入状態にして装着してい
る。
上記した平鋼板(2)は、単なる平板状をなすものをそ
のまま用いるほか、使用の場合の必要に応じて後述する
ようなコンクリートへの埋込みアンカーやコンクリート
打設用セパレータ取付用のナット孔を設けておくことが
できる。
さらに上記枠体(1)としては図示のごときL形鋼を用
いるのがモルタル層(6)の周囲部の破損防止上好適で
あるが、他の形鋼材を用いることもできる。
次に上記構成のタイル貼りパネル(A)の製造方法につ
いて、第1図〜第3図のパネルを例にとり説明する。
この製造においては、タイル貼りパネル(A)のパネル
フレーム(A′)、つまりL形鋼よりなる枠体(1)の
後面側に平鋼板(2)を所要間隔の並列状に固設すると
ともにこれと交差方向の鉄筋(3)を介してややパネル
前方の側に鉄筋製の網体(4)を付設した第4図のごと
き所定のパネルフレーム(A′)を予め構成しておく。
そして、先ず形鋼等よりなる機枠(8)上に水平に載接
されかつ製造すべきパネルよりやや拡い面の定盤(9)
を設備する(第8図)。この定盤(9)上には、製造す
べきパネルのモルタル層の四周側面を成形でき、かつパ
ネルフレーム(A′)の枠体(1)を嵌入できるように
型枠部材(10a)(10b)(10c)(10d)を各々載置固定
して、成形用の型枠(1)を構成する(第8図)。各型
枠部材(10a)(10b)(10c)(10d)は後述するタイル
(7)と成形するモルタル層(6)の厚みを含めた高さ
より若干大きい高さを有するように形成しておく。
定盤(9)に対する各型枠部材(10a)(10b)(10c)
(10d)の固定手段としては、図面(特に第9図)に示
すように、横倒U形状のクランプ部材(11)の下部側端
部に定盤(9)に対する締着部材(12)を貫通螺設した
固定具(13)を装備し、同じく上部側端部を各型枠部材
に連結し、該クランプ部材(11)を定盤(9)の外辺部
に側方より外嵌させて締着部材(12)により挾持締着す
べく構成している。この固定具(13)は、型枠部材(10
a)(10b)(10c)(10d)のそれぞれについて複数個
(図の場合両端部に二つ)ずつ設けるのが好ましい。も
ちろん他の着脱自在な固定手段を設けて実施することも
自由である。
次いで、型枠(10)の内部で、定盤(9)の上面に動き
を規制できる程度の粘着性を有しかつ事後に剥離可能な
主として透明の仮接着剤(14a)を塗り、その上に第9
図のごとく厚さ0.1mm程度のタイル保護用紙(15)を敷
いてさらにその上に前記同様の仮接着剤(14b)を塗
る。前記保護用紙(15)の上面には、装着すべきタイル
の配置形状、デザインに合せてタイルを置いてゆく基準
となる図を描いておき、後述するタイル(7)の配置作
業を簡便ならしめる。また仮接着剤(14b)が不透明な
ときはその上にタイルの配置図を描くとよい。
上記のタイル保護用紙(15)上の仮接着剤(14b)面上
に、所望のタイル(7)を表面側を下に向けて前記保護
用紙(15)上の配置形状図に従い仮接着剤(14b)によ
り仮接着状態で配置する。このとき各タイル(7)
(7)間に所要の目地間隙(16)を保有させるため、該
目地間隙部位には適当な太さの鉄筋または針金等からな
る間隙保有部材(17)を挾み込むように挿入する。特に
この間隙保有部材(17)の径もしくは高さをタイル
(7)の厚さのほぼ1/2前後とし、タイル裏面側がモル
タルで埋まるようにする。
こうして型枠(10)内に混練された未だ硬化せざるモル
タル(6′)を流し込み充填し、このモルタル(6′)
が第10図のごとく型枠(10)の高さに略相当するか、ま
たはパネルフレーム(A′)の埋入を考慮して僅かに小
なる厚みになるようにある程度均した後、予め組立て構
成されたパネルフレーム(A′)をその前面側、つまり
網体(4)を付設した側を下に向けてクレーン等で吊下
し、前記型枠(10)内のモルタル(6′)に対し上方よ
り降下させ(第11図)、パネルフレーム(A′)の網体
(4)をモルタル(6′)内に沈下埋入させる。
特にこの時、第11図および第13図に示すように、パネル
フレーム(A′)上にはモータ等の振動駆動源を内蔵し
た振動装置(18)を載置して、パネルフレーム(A′)
自体に振動を与える。振動装置(18)は、図のごとく鋼
管等の支承杆(19)上に載設するとともに、この支承杆
(19)の両端部に設けた提手部(20)(20)をもって枠
体(1)の左右部片(1a)(1b)に載架するのが簡単
で、載架位置をずらせることにより全体を略万遍に振動
させるようにする。
このパネルフレーム(A′)の振動によりモルタル
(6′)も振動し、網体(4)がモルタル(6′)の略
中間に位置するまで沈下し、モルタル(6′)が網体
(4)の上側までまわり込むとともに、鉄筋(3)を有
する場合にはこの鉄筋(3)もモルタル(6′)内に沈
下埋入してかつモルタル(6′)が鉄筋(3)の周囲上
側にまで確実にまわり込み、さらに図のように平鋼板
(2)を有する場合は、この平鋼板(2)に接した状態
になる。
また前記の振動によって、モルタル(6′)がタイル
(7)によく馴染み、相互接着が促がされ、かつモルタ
ル(6′)が目地間隙(16)に確実に進入し、結果とし
てタイル(7)の裏面側がモルタル(6′)によって包
み込まれて確実に埋入状態に保持される。なおタイル
(7)は粘着性のある仮接着剤(14b)により仮接着状
態に保持されており、前記振動によってもタイル(7)
が浮上がる等のおそれはない。
こうして、型枠(10)内のモルタル(6′)にパネルフ
レーム(A′)を装入した状態で硬化させ、該モルタル
硬化後型枠(10)を構成する各型枠部材(10a)(10b)
(10c)(10d)をそれぞれ定盤(9)より側方へ離反さ
せるようにして取外し、定盤(9)と型枠(10)により
所定形状に成形されたモルタル層(6)、この層(6)
の表面に一体に一部埋入状態に装着されたタイル(7)
およびパネルフレーム(A′)よりなるタイル貼りパネ
ル(A)を、定盤(9)上よりクレーン等で引き上げて
(第14図)、タイル保護用紙(15)を剥ぎ取るととも
に、目地間隙保有部材(17)を叩くようにして抜き取
る。またタイル(7)に付着している剥離剤等の仮接着
剤(14b)を石けん水で中和し水洗して除去し、さらに
数日かけてモルタル層(6)を養生硬化させる。なお目
地間隙(16)には必要に応じて、モルタルあるいはセメ
ントにより目地仕上処理を施しておく。もちろん目地仕
上処理を家屋の壁、塀、階段の踏み板としての構築後に
行なうこともできる。
上記のごとく製造されるタイル貼りパネル(A)は、例
えば鉄筋コンクリート家屋の化粧壁、化粧用擁壁、塀等
に使用する。この際、平鋼板(2)が存する場合、この
平鋼板(2)に鉤形状のアンカー(21)を所要間隔に所
要枚数突設するとともに、該平鋼板(2)所要個所にナ
ット等を固着してナット孔(22)を設けてこれにコンク
リート打設用の型枠間隔保持用のセパレータボルト(2
3)を取付けできるようにする。そして例えば第15図に
示すように当該モルタル貼りパネル(A)をコンクリー
ト打設用の一方の型枠として用い、通常の型枠(B)と
所要間隔に相対向させてフーチング(31)の上に立設
し、前記セパレータボルト(23)によりパネル(A)と
型枠(B)とを締結して定間隔に保持し、その内側にコ
ンクリートを流し込み硬化させれば、本発明のパネル
(A)と型枠(B)とを締結して定間隔に保持し、その
内側にコンクリートを流し込み硬化させれば、本発明の
パネル(A)をコンクリート壁に一体に固着でき、容易
に施工できることになる。
また、階段の踏み板用として形成した第7図のごときタ
イル貼りパネル(A)は、パネルフレーム(A′)の平
鋼板(2)にアンカー(21)を突設しておき、これを第
16図に示すように階段のコンクリート等の下地部分に埋
設せしめるように載置するだけで堅牢に固着でき、タイ
ル貼り化粧仕上げの階段踏み板部を容易に施工できる。
また枠体(1)または平鋼板(2)を利用して鉄製等の
側板部に固着した受金具に溶接手段により固着すること
もできる(図示せず)。
さらに本発明は、第17図および第18図に示すように、パ
ネルフレーム(A′)の枠体(1)をC形鋼により構成
するとともに、平鋼板を省略した形で該枠体(1)の前
面側に鉄筋(3)を所要間隔の並列状に固設して、この
上に網体(4)を付設し、この網体(4)を略中間に埋
込むようにモルタル層(6)を層設し、その表面に所望
のタイル(7)を一部埋入状態に装着した構成となして
おくこともでき、この場合にも上記したのと同様にして
製造できる。また第18図のように鉄骨を用いた家屋外壁
の構築にあたって、パネル(A)(A)同士をボルト、
ナット等により締結するとともに、これを梁等に溶接、
ボルト締等の手段により固設すればよく、簡単に施工で
きる。
なお、上記タイル貼りパネル(A)(A)同士の接合部
分は目地間隙と同様にコーキングを施せばよい。
本発明のタイル貼りパネル(A)の製造方法は上記のよ
うに構成されてなるものであり、この製造方法によれ
ば、パネルフレーム(A′)に対しモルタルを塗着し、
さらにその上にタイルを貼り付けるのではなく、定盤
(9)の上の型枠(10)内において、タイル保護用紙
(15)、粘着性のある仮接着剤(14a)(14b)を介して
タイル(7)を配置するとともに、その上にモルタル
(6′)を充填して、該モルタル(6′)に対しパネル
フレーム(A′)の網体(4)の側を沈下圧入させ、モ
ルタル(6′)の硬化により一体化させるものであるか
ら、モルタル塗着作業およびタイル貼り作業等の手数を
要さず簡単に製造できる。
特に前記圧入の際にはパネルフレーム(A′)に振動を
与えるので、この振動作用により網体(4)あるいは該
網体(4)と共に鉄筋(3)を混練状態のモルタル内に
容易にかつ確実に埋込むことができ、振動に伴なうモル
タルの締固め作用とも相まって、網体(4)等のパネル
フレーム(A′)とモルタル(6′)との密着力を非常
に高め得る。さらにパネルフレーム(A′)によるモル
タル(6′)の振動のために、該モルタル(6′)とタ
イル(7)との馴染みが良好で、かつモルタル(6′)
は確実にタイル(7)(7)間の目地間隙部に入り込
み、タイル(7)は一部埋入状態にして堅固にモルタル
層(6)に固着されることになる。
しかもタイル(7)はタイル保護用紙(15)上の粘着性
のある仮接着剤(14b)により仮接着されているため、
タイル表面の保護を良好になすばかりか、前記の振動作
用によってもタイル7が動いたり浮き上ったりせず、モ
ルタル(6′)がタイル(7)の表面側にまわり込むお
それがなく、保護用紙(15)を介して対接する定盤
(9)のフラットな表面により、左官工事による従来の
タイル貼り面より面一に揃った平坦な仕上面となる。ま
たモルタル(6′)も定盤(9)上においても水平状態
で硬化させるので、モルタル層(6)の厚みがかなり大
きなものであっても、その厚みがパネル全体で略一定と
なる。
従って本発明の製造方法によれば、タイル(7)とモル
タル層(6)および該モルタル層とパネルフレーム
(A′)との密着力に優れ、しかもタイル(7)を貼付
作業を要さずに一部埋入状態に美麗かつ体裁よく装着し
た良好なタイル貼りパネルをきわめて容易にかつ確実に
製造することができる。
そして上記のように本発明の製造方法により製造される
タイル貼りパネル(A)は、パネルフレーム(A′)の
前記網体(4)を埋め込んだ状態で前記平鋼板(2)に
接するか、または前記網体(4)とともに前記鉄筋
(3)を埋め込むように、モルタル層(6)を層設して
なるものであるから、モルタル層(6)が充分な強度を
持ち、外圧力および張力に対して強く、ひび割れや反
り、浮きが生じることがなく、またモルタル層(6)の
厚みを大きくしても、その重量を前記網体(4)や枠体
(1)さらにはモルタル層(6)の背部側に存する平鋼
板(2)および/または鉄筋(3)により充分支えるこ
とができ、延いては表面に装着されたタイル(7)を確
実に保持できる。その上、単一体として製造できるパネ
ル体であるために、形鋼材よりなる枠体、平鋼板および
/または鉄筋、網体等の強度計算等、パネルとしての耐
力計算が簡単である。
殊に、本発明により得られるパネルはモルタル層の表面
に化粧用のタイル(7)を所要配置形状で一部埋入状態
に装着一体化せしめたものとなるから、該パネルをその
まま上述したように家屋の化粧壁、化粧擁壁、塀、外
柵、階段の踏み板部として構築作用でき、構築物のタイ
ル貼り化粧面を容易に得ることができ、例えばモルタル
塗着作業およびタイル貼り付け作業等の仕上げ作業が一
切不要であり、その施工効率を非常に高め、施工に要す
る日数、コストを大幅に低減できる。
しかも上記の本発明の製造方法の説明から明らかなよう
に、タイル(7)の装着はモルタル層(6)の成形と同
時になされ、かつそのモルタル層(6)内に一部埋入状
態で装着されるため、タイル(7)とモルタル層(6)
との一体性に優れ、タイル(7)の剥離のおそれがな
い。
このように本発明によれば、モルタル表面にタイルを装
着したタイル貼りパネル、特に強度や耐久力に優れかつ
タイルを堅牢に保持でき、各種のタイル貼り化粧を施し
た構築物に好適に使用でき、その施工の簡略化に寄与で
きるタイル貼りパネルを得ることができ、その製造が容
易で生産性が高く、安価に提供できる等の優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すものであり、第1図は本発明
により製造されるタイル貼りパネルの一部欠截斜視図、
第2図は第1図II-II線の断面図、第3図は第1図III-I
II線の断面図、第4図はパネルフレームの正面図、第5
図は前図V−V線の断面図、第6図は他の実施例を示す
平面図、第7図は前図VII-VII線の断面図、第8図〜第1
4図はタイル貼りパネルの製造過程を示すもので、第8
図は定盤上に型枠を固定した平面図、第9図は型枠内に
タイル保護用紙を敷いてタイルを配置する状態の断面
図、第10図は型枠内にモルタルを充填した断面図、第11
図はパネルフレームをモルタルに圧入した状態の断面
図、第12図は前図一部の拡大図、第13図は振動装置の平
面図、第14図はタイル貼りパネルの定盤からの抜型時の
断面図、第15図は第1図のタイル貼りパネルの使用状態
を示す断面図、第16図は第7図のパネルの使用状態を示
す断面図、第17図および第18図は他の実施例のタイル貼
りパネルおよびその使用状態を示す断面図である。 (A)……タイル貼りパネル、(A′)……パネルフレ
ーム、(1)……枠体、(2)……平鋼板、(3)……
鉄筋、(4)……網体、(6)……モルタル層、(7)
……タイル、(9)……定盤、(10)……型枠、(15)
……タイル保護用紙、(14a)(14b)……仮接着剤。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定盤上に、四周の型枠部材を各々適宜固定
    手段により脱着可能に固定して、製造すべきパネルのモ
    ルタル層の四周側面を成形する成形用型枠を構成してお
    き、この型枠内において定盤上にタイル保護用紙を敷
    き、その上に粘着性のある仮接着剤を介して所要のタイ
    ルを適当な目地間隙を保有させて所望形状に配置したの
    ち、同型枠内にモルタルを充填し、これに対し形鋼材よ
    りなる枠体に所要幅の平鋼板および/または鉄筋を固設
    するとともに、これより製造すべきパネルの前方の側に
    鉄筋等の金属製網体を付設してなるパネルフレームを、
    網体側を下に向けかつこれに振動を与えながら、型枠内
    のモルタルに対して網体を沈下埋入せしめるとともに前
    記網体がモルタルの略中間に位置するまで装入させ、モ
    ルタルを硬化させた後タイル表面の保護用紙および仮接
    着剤を除去することを特徴とするタイル貼りパネルの製
    造方法。
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