JPH10195975A - 玄関ポーチ等の施工方法並びに玄関ポーチ - Google Patents

玄関ポーチ等の施工方法並びに玄関ポーチ

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JPH10195975A
JPH10195975A JP1765397A JP1765397A JPH10195975A JP H10195975 A JPH10195975 A JP H10195975A JP 1765397 A JP1765397 A JP 1765397A JP 1765397 A JP1765397 A JP 1765397A JP H10195975 A JPH10195975 A JP H10195975A
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JP
Japan
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plate portion
bag
upper plate
floor
lower plate
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Pending
Application number
JP1765397A
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English (en)
Inventor
Katsuya Hiraoka
勝也 平岡
Koichi Araki
公一 荒木
Toshio Kanbe
利雄 神戸
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HIRAOKA CORP KK
Taiei Sales & Engineering Corp
TAIEI SHOKO KK
Original Assignee
HIRAOKA CORP KK
Taiei Sales & Engineering Corp
TAIEI SHOKO KK
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Publication date
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 現場における組立てにより熟練を要さずに容
易に施工することの出来る玄関ポーチ等の施工方法並び
に玄関ポーチを提供する。 【解決手段】 上板部3Bと下板部3Cとを周壁3Aで
支持して上板部3Bと下板部3Cの間に袋部3Dが形成
された支持材3の上板部3B上面に複数の主材2が装設
された床材1を現場に搬送し、設置位置に合わせて複数
の床材を連結する工程と、床材を地盤に据え付ける工程
との結合からなる玄関ポーチ等の施工方法。前記袋部3
Dに充填材を充填し一体に形成する工程、前記支持材3
の下部に流体を袋に詰装した水準調整具5を配して主材
2上面水準を調整する工程、前記水準調整具5にセメン
トミルクを詰装して水準調整の後セメントミルクを硬化
させて床材1を地盤に固定する工程を併用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は玄関ポーチ等の施
工方法並びに玄関ポーチに係り、特に現場における組立
てにより容易に施工することの出来る玄関ポーチ等の施
工方法並びに玄関ポーチに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に玄関ポーチなど土間の床は基礎コ
ンクリート下地の上にならしモルタルを塗り、その上に
敷きモルタルを塗りながら大理石板或いはタイル等を張
る。または、ならしモルタルの上に接着剤を介してフロ
ーリングブロックなどを張るなどの手間のかかる工事を
要している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記玄関ポーチは基礎
コンクリート下地の上にならしモルタルを塗り、その上
に敷きモルタルを塗りながら大理石板等を1枚1枚張設
するので手間がかかり、玄関ポーチなどでは地盤より1
段高くなるので、基礎工事をするにしても全体を把握し
た熟練作業が必要になるし困難な作業並びに長期間の作
業が伴う。この発明はそれらの実情に鑑みて、熟練を要
さず容易にかつ短時間で施工できる玄関ポーチ等の施工
方法とそれに使用する床材を提供することを目的として
開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決し目的を達成するために、次のような技術的な手段を
講じた。本文において主材というのは、完成した床の表
面に表出する床の構成材をさし、木材、石材、プラスチ
ック、セラミック、金属、繊維質合成板、無機質合成
板、有機質合成板など主として板状のものをさしている
が、角柱状、箔、粉体状なども含まれる。支持材という
のは、前記複数の主材を広い板状に結合支持させる素材
をさし、例えばFRP、GRC(ガラス繊維強化セメン
ト)等で構成される。FRPの場合は熱硬化性樹脂に硬
化剤、繊維補強材と必要に応じて任意の充填材(炭酸カ
ルシュウム、水酸化アルミニューム、クレー、タルク、
シリカ、ミルドファイバ、砂、石、マイクロバルーン、
木粉、硫酸バリウム、鉱物.有機質繊維等)を1種或い
は複種、適量配合で混入した配合樹脂を硬化剤と共に繊
維補強材に積層する。積層方法はハンドレーアップ、ス
プレーアップ等を用いる。繊維補強材とは、ガラス、カ
ーボン、ボロン、アラミド、など、鉱物.有機質繊維の
マット、チョップ、クロスなどを含み、それ等の1種或
いは複種の混合物をさしている。また水準調整具は、柔
軟性のある流体注入袋に水,油,空気,ガス,或いはセ
メントミルク等の流体を詰装.排出することによって前
記床材の水準を微調整するもので、必要に応じて弁を付
設する。またセメントミルク等を詰装して水準を調整す
る場合には、そのまま中のセメントミルをコンクリート
化させて使い捨てとし、かつ固定材、基礎材にすること
ができる。充填材とは全体の強度を向上させるための素
材でセメント系、発泡樹脂系、繊維質混合樹脂系など流
体で経時的に硬化する素材のものである。玄関ポーチと
その施工方法の具体的な構成は次のとおりである。
【0005】上板部と下板部とを周壁で支持して上板部
と下板部の間に袋部が形成された支持材の上板部上面に
複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、設置位置
に合わせて複数の床材を連結する工程と、床材を地盤に
据え付ける工程との結合からなる玄関ポーチ等の施工方
法。
【0006】上板部と下板部とを周壁で支持して上板部
と下板部の間に袋部が形成された支持材の上板部上面に
複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、複数の床
材を連結する工程と、床材を地盤に据え付ける工程と、
前記袋部に充填材を充填し一体に形成する工程との結合
からなる玄関ポーチ等の施工方法。
【0007】上板部と下板部とを周壁で支持して上板部
と下板部の間に複数の袋部が形成された支持材の上板部
上面に複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、複
数の床材を連結すると工程と、床材を地盤に据え付ける
工程と、前記各袋部に素材の異なった充填材をそれぞれ
充填し一体に形成する工程との結合からなる玄関ポーチ
等の施工方法。
【0008】上板部と下板部とを周壁で支持して上板部
と下板部の間に袋部が形成された支持材の上板部上面に
複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、複数の床
材を連結する工程と、支持材の下部に流体を袋に詰装し
た水準調整具を配して主材上面水準を調整する工程と、
支持材を地盤に固定する工程と、前記支持材の袋部に充
填材を充填し一体に形成する工程との結合からなる玄関
ポーチ等の施工方法。
【0009】上板部と下板部とを周壁で支持して上板部
と周壁の間に袋部が複数形成された支持材の上板部上面
に複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、布基礎
に固定された連結金具を支持材の袋部に貫通させて複数
の床材を連結する工程と、支持材の下部に流体を袋に詰
装した水準調整具を配して主材上面水準を調整する工程
と、支持材を地盤に固定する工程と、前記袋部に充填材
を充填し前記連結金具を床材に一体に結合させる工程と
の結合からなる玄関ポーチ等の施工方法。
【0010】前記複数の支持材の連結工程は、断面略U
字状固定具を地盤に配設し、隣接する支持材の周壁下部
を合わせて、該固定具の嵌合溝に嵌装する前記玄関ポー
チの施工方法。上板部と下板部とを周壁で支持して上板
部と下板部の間に袋部が形成された支持材の上板部上面
に複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、設置位
置に合わせて複数の床材を連結する工程と、床材を地盤
に据え付ける工程との結合からなる床の施工方法。前記
支持材の地盤への固定工程は、支持材の下に配設される
流体注入袋にセメントミルクを充填させて水準を調節後
にコンクリート化させることからなる玄関ポーチ等の施
工方法。
【0011】上板部と下板部とを周壁で支持して上板部
と下板部の間に充填材を充填する袋部が形成された支持
材の上板部上面に複数の主材が装設された床材であっ
て、前記主材の裏面には剥離防止材が付設され、該剥離
防止材の先端部は支持材の袋部に臨出している玄関ポー
チ。
【0012】
【作用】上記のように構成されたこの発明は次のような
作用を有している。すなわち支持材は例えばFRP樹脂
製では、周壁、上板部、下板部の肉厚もせいぜい2ミリ
ないし5ミリ程度の薄いものである。しかし全体の形は
机のような成形体であるからそのままでも型崩れは生じ
にくく、この支持材は従来のコンクリート基礎の役割を
持つものであり、主材は床板にあたる。上板部上面及び
必要に応じて周囲にも、例えば肉厚1センチないし3セ
ンチの大理石、御影石、木板などの主材が一体に固着成
形されているため、主材は周囲を樹脂で接合され、かつ
下面も樹脂で接合されている状態で、下部の周壁と下板
部との支持によって強固に結合されている。そのままで
もかなりの重量に耐えられるが、袋部にモルタル等の充
填材を詰装することによって強度は著しく向上する。し
かも現場までは袋部に何も詰装しないで運搬することに
よって運搬が容易になり、現場で袋部にモルタル等充填
材を詰装することによって現場に適した施工性が得られ
る。この床材を現場で配置するだけで容易に床を形成す
ることができる。床材固定具は複数の床材を連結する作
用と共に、床材を支持する基礎材としての作用もある。
特に床材固定具は地盤にモルタル等によって固定するこ
とができるので床材を強固に地盤へ固定させることがで
きる。
【0013】前記水準調整具は液体,気体,ゾル状体等
の流体を詰装することによって地盤の不均一な場所でも
容易に水準を調整することができる。また水準調整具に
セメントミルク等を詰装するときは、そのまま硬化させ
て固定材、基礎材にし、支持材を地盤に固定させること
ができる。
【0014】前記支持材の素材としては配合樹脂の他に
セメント系も使用することができる。前記主材の裏面に
は剥離防止材が付設され、該剥離防止材の先端部は支持
材の袋部に臨出している玄関ポーチは、袋部に充填材を
充填すると剥離防止材が充填材で固定されるため、この
剥離防止材が固定されている主材は支持材からの剥離が
困難になり、上板部と充填材との剥離も防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態例を図面に
基づいて説明する。図1は玄関ポーチの斜視図である。
床材1は主材2…と支持材3とから構成され、該支持材
3は周壁3Aの上部に上板部3Bが1体に形成され、該
上板部3Bの少し下部に下板部3Cが平行に張設され
て、上板部3Bと下板部3Cの中間に袋部3Dが形成さ
れている。床材1は説明の都合上、間口の長さ180セ
ンチ、奥行90センチと仮定(間口90センチ、奥行9
0センチでもよい)し、2つ合わせで1坪になる設定で
ある。周壁3Aの高さは30センチないし60センチ等
任意で、図面右側が正面に設定される。主材2…は例え
ば肉厚1センチないし3センチの御影石板、大理石板、
木板等。支持材3は例えば肉厚約2ミリないし5ミリの
FRP樹脂である。各主材2…は各主材2…間の間隙部
2A…に充填されている配合樹脂材びに下面に接合され
ている上板部3Bとによって強力に一体に接合されてい
る。上記構成の床材1の施工方法は、まず奥に設置する
床材1の背面を建物の布基礎Aの前面に押しあてる。こ
の場合、必要に応じて布基礎Aから突出させた例えばP
C鋼棒からなる連結金具Bを前記周壁3A或いは袋部3
D側面に形成した貫通孔3Hに挿通させる。次に、床材
1の周壁3A前下部に断面略U字状の固定具4を嵌装し
て、該固定具4の下部に水準調整具5を配して主材2の
水準調整を図る。前記水準調整具5はどのようなもので
もよいが、例えば細長いゴムその他の素材の流体注入袋
に水.油又は空気、或いはセメントミルク等の流体を出
し入れして水準を調整するようにすれば、容易に床材1
の水準を水平に微調整することができる。水準を調整し
て後、位置決めスライド金具等により位置を固定して
(可能であればブロック、土砂、木等でもよい)モルタ
ルを投入して基礎6を造り固定する。この場合、固定具
4の側面に切欠部4をあらかじめ形成しておき、該切欠
部4にも前記基礎6と一体になるモルタルを投入すれ
ば、固定具4は基礎6に固定される。しかる後ゴム袋の
水又は空気の流体を抜けば水準調整具5は容易に取り出
すことができる。またセメントミルク等の流体を入れた
水準調整具5なら、そのまま放置してセメントミルクを
コンクリート化させることによって、使い捨ての水準調
整具5はコンクリート基礎6になり支持材3の固定具4
になり、地面が不規則な凹凸のある場所であっても確実
な基礎を容易に形成することが出来る。続いて前部に配
置する床材1の背面側周壁3A後下部を前記固定具4の
嵌装溝中に挿入させて、前部においては前記同様に水準
調整具5で水準調整をした後、周壁3A下部にある位置
決めスライド金具等(可能であればブロック、土砂、木
等)により位置を固定し、モルタルを投入して基礎6を
造り固定する。この方法では床材1の下部に基礎をあら
かじめ造成しておかなくても容易に床材1の水準を決定
して固定させることができる。勿論、下の基礎地盤を完
全にしておけば、床材1はただ配置して固定するだけで
よい。次に、前記床材1の袋部3Dに、図示省略した側
面の注入孔(図3において符号3G)からセメントミル
ク、或いは発泡樹脂材などの充填材7を注入して充填一
体とする。符号3Jは充填材7から上板部3Bと下板部
3Cが剥離しないように強固に結合させる結合突体であ
る。また符号3Kは主材2に固定されていてその先端部
が前記袋部3Dに臨設されている主材の剥離防止材であ
る。これによって前記布基礎Aから突出させた連結金具
Bの先端部は袋部3Dで充填材7により固定されるの
で、床材1は布基礎Aに強固に連結固定される。また前
記剥離防止材3Kの先端部は、袋部3Dにおける充填材
7により固定されるので、剥離防止材3Kに固定されて
いる主材2は上板部3Bから容易に剥離することはない
し、上板部3Bと充填材7との剥離も防止される。この
場合、前置床材1と奥置床材1の袋部3D、3Dに貫通
孔3Eを形成して鉄筋材8を前置床材1(右側)と奥置
床材1(左側)に跨がるように配設しておくことができ
る。これによって玄関のポーチ部分の床が完成する。玄
関ポーチの正面には図示のように主材2が装設されてい
るが、ポーチの両側面も必要に応じて主材2が装設され
たものを使用する。前置床材1と奥置床材1の接続部1
Aにおいては、図2に平面図を示すように、それぞれの
周壁3A、3Aに縦孔溝3F、3F(大きさ形状は任
意)をあらかじめ形成しておき、樹脂或いはセメント等
の接着剤(材)を縦孔溝3F、3Fに注入させて双方の
床材1…を接合させることもできる。接続部1Aにおけ
る主材2と主材2の間隙2A…には耐火性.防水性.耐
候性等の目地を詰装することにより、下方への雨水等の
防水が可能となる。また各主材2…間の間隙2A…に、
あらかじめ耐火性の素材による配合樹脂が使用されてい
る場合には、床材1全体として外方からの耐火性にすぐ
れている。また支持材3としてセメントコンクリート、
GRCを使用する場合には、肉厚が厚くなり、重量も増
加するが、耐火性にすぐれている。
【0016】以上の構成でこの床材1は、袋部3Dが空
のままで運搬してから現場で袋部3Dに充填材7を充填
するものなので、搬送時には軽量で扱いやすく、主材2
の大理石、御影石等も現場で装設する必要がなく、据付
け工事も熟練を要さずに容易に短時間で実施できる効果
がある。また、長さが長い床材1において必要がある場
合には、中間部に中柱(図5における符号13)を形成
することができる。また図3に示すように、下板部3C
をアーチ状に形成することによって強度を向上させるこ
とができる。図4は下板部3Cと上板部Bとの間に中板
部3C1を配設し、また下板部3Cの下方にアーチ状の
副下板部3C2を配設して、複数の袋部3D,3D…を
形成した床材1を示す。例えば前記主材2が肉厚1セン
チ、支持材3の上板部3Bの肉厚がFRPで2ミリで
も、通常の人の通行にはまったく支障はないが、袋部3
Dとその下部が空洞なので音が響きやすい。しかし袋部
3Dに充填材7を充填させることによって、音の響きが
緩和されると共に、全体の強度が向上する。前記袋部3
D…の上下間隔は1センチないし必要に応じて10セン
チ以上でもよい。また複数の袋部3D…は上部袋部3D
にはセメント系充填材7を使用して全体の強度を保持さ
せ、下部の袋部3Dには発泡樹脂系充填材7を使用して
断熱保温効果を保持させるなどのように使い分けること
ができる。またアーチ状の下板部は床材1の強度を向上
させる。
【0017】次に前記床材1の製法の1例を図5に基づ
いて説明する。図5においてパラフイン成形型9の内底
に複数の主材2…を間隔保持材10を置きながら配列さ
せる。該間隔保持材10はパラフイン製或いは木製品、
発泡樹脂品等の表面にパラフイン皮膜を被着させたもの
ならそのまま使用し、未加工品は上面にパラフイン皮膜
を形成して使用すると配合樹脂との剥離性がよい。次に
側面に主材2…を使用するものにおいては、主材2…を
パラフイン成形型9の側壁9Aに立てかけ、必要に応じ
て主材2…と側壁9Aの間に詰物を詰装する。しかして
主材2…の表面に硬化剤を添加した配合樹脂と繊維補強
材とを積層させてFRPによる上板部3Bと周壁3Aと
を形成する。次にあらかじめ形成してあるFRP板を中
子11…を介して上板部3Bの上に1定の間隔を空けて
配置して、その周囲を配合樹脂と繊維補強材とによる封
止材12で固定して下板部3Cを形成することによっ
て、上板部3Bと下板部3C間に袋部3Dを形成するこ
とができる。この場合袋部3Dに注入孔3Gから充填材
を充填するものにおいては、袋部3Dに鉄筋材8を内装
することができる。また必要に応じて、あらかじめ形成
してあるFRPの中柱材13を下板部3Cの上に立てて
封止材12で固定する。また中子11…は別体でもよい
が下板部3Cにあらかじめ一体に固定してあるものでも
よい。前記床材1をパラフイン成形型9から型抜きをし
た後、前記間隔保持材10を除去し、その後に適宜の目
地材を詰装することができる。該目地材は前記配合樹脂
と同質のものでもよいが、耐火、耐候、耐摩擦性等の強
化されたものが好ましい。またこの目地に変えて、目地
と同質の素材で形成された前記間隔保持材10を固定し
たままで使用することもできる。袋部3Dを複数形成す
る場合は図5において下板部3Cの上に別のFRP板を
中子11…を介して配設することで実施できる。アーチ
状の下板部を形成する時も前記同様にして実施すること
ができる。GRCなどセメント系で造る方法において
は、FRPよりも各部の厚みは肉厚になるが前記FRP
同様の方法で実施することができる。また実施する場
所、費用その他必要に応じてGRC、FRP等を併用す
ることができる。
【0018】また主材2として大きさ肉厚等の差のある
例えば9センチ角程度のピンコロ石を使用するような場
合には、図示しない任意素材の型枠の中に薄い鉄板ある
いは曲げ作業が必要となるときには布等を敷き、この上
に充分水を吸わせたピンコロ石を配置し、型枠の中にパ
ラフィンを適度の高さに流しこんでパラフィン板を作成
し、これを型枠から取り外す。このパラフィン板の複数
を木枠等に配列して玄関ポーチ床材を作るための図示し
ないパラフイン成形型を形成して前記同様にFRPの積
層を任意の方法でなし、その上に発泡樹脂製等の中子を
並べ、下板部3Cとするためにあらかじめ形成したFR
P板を中子上に配置し、その周囲をFRPでオーバレイ
で一体化させる。同様方法で中柱なども形成することが
できる。配合樹脂が硬化後、木枠等からパラフイン成形
型ごと外して蒸気にてパラフィンを除去するとピンコロ
石を主材2とする床材1が完成し、必要に応じてピンコ
ロ石とピンコロ石間の間隙部に目地材を詰装する。肉厚
のバラツキのすくない大理石等の場合は、パラフイン板
を使用しないで型枠に直に前記間隔保持材10を介在さ
せて配列する。側面においては大理石を型枠に両面接着
テープで固定して実施することができる。GRCを吹付
けにより使用する場合にはFRP板を併用したりするこ
とによって実施することができる。
【0019】図6は第2施工例を示す床材1の側面図で
ある。前例と同じ部材については同じ符号を付して説明
を省略する。この床材1においては、正面における主材
2に切欠部2Bが形成され、その奥の周壁3Aに凹部3
Lが形成され、該凹部3Lの下部に注入孔3Gが形成さ
れている。該凹部3L、注入孔3Gの位置並びに形状は
これに限定されるものではない。また、建物の布基礎A
に固定された連結金具Bの先端部が前記凹部3Lの外部
まで突出するように配設され、ナットbを締めることに
よって複数並列された床材を一体に連結し布基礎Aに固
定するように構成されている。図中符号Gは地盤、gは
仮地盤であり、該仮地盤gに基礎水準16が配置されて
床材1の基部の基礎となる水準を特定している。しかし
て床材1の所望の位置下の仮地盤gに水準調整具5…を
配設して水準調整具5…に注入ノズル5Aから例えば
水、セメントミルク、モルタル等の流体を充填させなが
ら水準を調節する。しかる後、流体がセメントミルク、
モルタル等であればそのまま放置して硬化させることに
よって、水準調整具5…は使い捨てのコンクリート基礎
になり支持材3を地盤に固定することができる。流体が
水等であれば、水準を調整後に支持材3下に適当な固定
具なり基礎なりを配設して固定し、水等を抜いて水準調
整具5を取り外すことができる。その後、必要に応じて
仮地盤gに地盤Gの高さまで土砂を埋戻し、或いはセメ
ントミルクを打設、コンクリート化させることができ
る。しかして注入孔3Gから袋部3Dにセメントミルク
等の充填材を注入充填させ、硬化させることによって、
床材1は布基礎Aに固定され上部全体がコンクリート化
されるので、堅固な床材となり、空洞の響きも解消され
る。しかる後、切欠部2Bに主材2の被覆をして玄関ポ
ーチ等の施工が完成する。前記水準調整具5…は水準の
調整と固定具4ないし基礎6の兼用になるものであるの
で、その形状、材質などはその目的に合うように設定さ
れる。図中には固定具4と水準調整具5…とが一体に構
成された物も示されている。該固定具4はコンクリート
でもよいが、長いものではFRP製の中空体で下部にシ
ートを袋状に装着して水準調整具5…としたものでもよ
い。この場合、図6に示されている固定具4と水準調整
具5…が一体に結合しているものを使用することとし
て、その長さを床材全体の長さより長いものとし、これ
を仮地盤gに複数並列敷設してその表面の水準を調節
し、中のセメントミルクをコンクリート化させて、これ
を固定材ないし基礎材として、その上に床材1を配置す
るだけという施工も実施することができる。
【0020】図7は第3施工例を示す側面図である。前
例と同じ部材については同じ符号を付して説明を省略す
る。この施工例は固定具4が周壁3Aに固定されている
ものを示している。図において周壁3Aの内側に内壁3
Mを設けて柱状或いは壁状の空洞部3Nを形成し、該空
洞部3Nの下部に流体注入袋3P(水準調整具5…と兼
用)が装着されている。しかして注入ノズル5Aから流
体注入袋3Pにセメントミルクを充填することによって
床材1の水準調整をすることができ、袋体3Pは水準調
整具5…の作用をし、セメントミルクをコンクリート化
することによって、支持材3の地盤への固定具となるも
のである。注入ノズル5Aは空洞部3Nに外から注入す
るように配設することもできる。
【0021】この発明は前記の構成に限定されるもので
はない。床材1…の連結のみにおいては長いボルトを使
用して複数の床材1…の左右前後間に貫通させて締め付
ける態様でもよい。また前記周壁3Aは二重として袋部
を形成し、該袋部に充填材を詰装することができる。さ
らに主材2が石材などでは支持材との接着性の退化によ
り衝撃により剥離を起こすことがありうるため、その予
防としては、主材2の裏面にフック、環体などの剥離防
止材3K(図1)を接着あるいは埋込など任意の固定手
段にて付設固定しておき、該剥離防止材3Kの先端部を
前記支持材3の袋部3D中に臨出させておき、袋部3D
に充填材7を充填すると、剥離防止材3Kは充填材7に
固定されるため移動することがなく、剥離防止材3Kに
固定されている主材2は剥離が防止され、また上板部3
Bの充填材7からの剥離も防止される。前記上板部3B
の中或いは主材2との境界には図示しないヒータを内装
させることができる。この発明は玄関ポーチとして説明
されているが、床材は工場等の床、或いはベランダ、縁
側、野外舞台、或いはアプローチ(道路から出入口まで
の取付き路)、テラス、階段などに使用することがで
き、用途と名称に限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は次のよ
うなすぐれた効果を有している。
【0023】A.一定の高さのある支持材の上面に主材
が一体に結合されているので、玄関ポーチ等を施工する
ためのコンクリート基礎等の材料と施工手間を必要とせ
ず、床材の水準をとることと床材を配置して固定するだ
けで、熟練工を必要とせずに短時間で容易にかつ低コス
トで施工することができる効果がある。
【0024】B.支持材の上板部が2ミリないし5ミリ
程度の肉厚の薄い樹脂板であっても、主材の周囲を樹脂
で結合させ、主材の上から樹脂を固着させる一体成形な
ので、強固な剛性をもち、特に周壁と下板部が一体に成
形されているために剛性は一層強固になり、かつ軽量で
あるという効果がある。
【0025】C.支持材は上板部と下板部の間に袋部が
形成されているので、そのままでも強度が高いが、軽い
状態で現場に搬送して現場で必要に応じて該袋部にモル
タルなど充填材を充填することができ、剛性を強化する
ことができると共に隣同士の床材を充填材で一体に結合
することができる効果がある。
【0026】D.支持材は袋部を容易に複数形成するこ
とができ、複数の袋部の内、上部には剛性ないし強度強
化用の充填材を充填し、下の袋部には断熱ないし保温の
ための充填材を充填するなど、よりよい効果を持たせる
ことができる効果がある。
【0027】E.支持材は最下の下板部をアーチ状にす
ることによって、全体の剛性ないし強度を強化すること
ができると共に、周壁の四隅部に床束に代わる柱状袋部
を形成することができ、モルタルなど充填材を充填する
ことによって強固な支持をすることができる効果があ
る。
【0028】F.断面略U状の固定材は、容易に複数の
床材を結合させることができると共に、床材の支持材と
もなり、かつ地盤に固定することによって床材を地盤に
強固に固定することができる効果がある。
【0029】G.主材の裏面に剥離防止材を付設してそ
の先端部を袋部に臨出させたものにおいては、袋部に詰
装される充填材によって剥離防止材が固定されるため、
主材の剥離が防止されると共に、上板部と充填材の剥離
も防止される効果がある。
【0030】H.流体を詰める水準調整具は不均一な地
盤でも容易に水準調整をすることができる効果がある。
また水準調整具や流体注入袋を有する固定具にセメント
ミルクやモルタルを詰装するときは、使い捨てとし、そ
のままコンクリート化させることによって、基礎材とし
支持材を地盤に固定させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】玄関ポーチの施工方法を示す床材の斜視図であ
る。
【図2】玄関ポーチの施工方法を示す床材の平面図であ
る。
【図3】アーチ状の支持体を持つ玄関ポーチ用床材の正
面図である。
【図4】支持体に複数の袋部を有する玄関ポーチ用床材
の正面図である。
【図5】床材の製造方法を示す正面図である。
【図6】玄関ポーチの第2施工方法を示す床材の側面図
である。
【図7】玄関ポーチの第3施工方法を示す床材の側面図
である。
【符号の説明】
1 床材 1A 接続部 2 主材 2A 間隙部 2B 切欠部 3 支持体 3A 周壁 3B 上板部 3C 下板部 3C1 中板部 3C2 副下板部 3D 袋部 3E 貫通孔 3F 縦溝 3G 注入孔 3H 貫通孔 3J 結合突体 3K 剥離防止材 3L 凹部 3M 内壁 3N 空洞部 3P 流体注入袋 4 固定具 4A 切欠部 5 水準調整具 5A 注入ノズル 6 基礎 7 充填材 8 鉄筋材 9 パラフィン成形型 10 間隔保持材 11 中子 12 封止材 13 中柱材 14 パラフィン内型 15 被覆 16 基礎水準 A 建物基礎 B 連結金具 G 地盤 g 仮地盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 公一 東京都目黒区碑文谷3丁目18番9号 泰榮 商工株式会社内 (72)発明者 神戸 利雄 東京都目黒区碑文谷3丁目18番9号 泰榮 商工株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上板部と下板部とを周壁で支持して上板
    部と下板部の間に袋部が形成された支持材の上板部上面
    に複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、複数の
    床材を連結する工程と、床材を地盤に据え付ける工程
    と、前記袋部に充填材を充填し一体に形成する工程との
    結合からなることを特徴とする玄関ポーチ等の施工方
    法。
  2. 【請求項2】 上板部と下板部とを周壁で支持して上板
    部と下板部の間に複数の袋部が形成された支持材の上板
    部上面に複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、
    複数の床材を連結すると工程と、床材を地盤に据え付け
    る工程と、前記各袋部に素材の異なった充填材をそれぞ
    れ充填し一体に形成する工程との結合からなることを特
    徴とする玄関ポーチ等の施工方法。
  3. 【請求項3】 上板部と下板部とを周壁で支持して上板
    部と下板部の間に袋部が形成された支持材の上板部上面
    に複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、複数の
    床材を連結する工程と、支持材の下部に、流体を袋に詰
    装した水準調整具を配して主材上面水準を調整する工程
    と、支持材を地盤に固定する工程と、前記支持材の袋部
    に充填材を充填し一体に形成する工程との結合からなる
    ことを特徴とする玄関ポーチ等の施工方法。
  4. 【請求項4】 上板部と下板部とを周壁で支持して上板
    部と周壁の間に袋部が複数形成された支持材の上板部上
    面に複数の主材が装設された床材を現場に搬送し、布基
    礎に固定された連結金具を支持材の袋部に貫通させて複
    数の床材を一体に連結する工程と、支持材の下部に流体
    を袋に詰装した水準調整具を配して主材上面水準を調整
    する工程と、支持材を地盤に固定する工程と、前記袋部
    に充填材を充填し前記連結金具を床材に一体に結合する
    工程との結合からなることを特徴とする玄関ポーチ等の
    施工方法。
  5. 【請求項5】 前記複数の支持材の連結工程は、断面略
    U字状固定具を地盤に配設し、隣接する支持材の周壁下
    部を合わせて、該固定具の嵌合溝に嵌装することを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかに記載された玄関ポ
    ーチ等の施工方法。
  6. 【請求項6】 前記支持材の地盤への固定工程は、支持
    材の下に配設される流体注入袋にセメントミルクを充填
    させて水準を調節後にコンクリート化させることからな
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載
    された玄関ポーチ等の施工方法。
  7. 【請求項7】 上板部と下板部とを周壁で支持して上板
    部と下板部の間に充填材を充填する袋部が形成された支
    持材の上板部上面に複数の主材が装設された床材であっ
    て、前記主材の裏面には剥離防止材が付設され、該剥離
    防止材の先端部は支持材の袋部内に臨出していることを
    特徴とする玄関ポーチ。
JP1765397A 1997-01-17 1997-01-17 玄関ポーチ等の施工方法並びに玄関ポーチ Pending JPH10195975A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339552A (ja) * 2001-05-18 2002-11-27 Sekisui Chem Co Ltd ユニット床材
KR100447270B1 (ko) * 2001-06-27 2004-09-07 금광개발 주식회사 에어매트 동바리 및 이를 이용한 건축물 철거 해체공법
JP2020165241A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 大和ハウス工業株式会社 建物

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