JP2003113672A - 鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼板、及びその製造方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼板、及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003113672A
JP2003113672A JP2001307149A JP2001307149A JP2003113672A JP 2003113672 A JP2003113672 A JP 2003113672A JP 2001307149 A JP2001307149 A JP 2001307149A JP 2001307149 A JP2001307149 A JP 2001307149A JP 2003113672 A JP2003113672 A JP 2003113672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
reinforced concrete
frame
concrete structure
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001307149A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsushi Kanda
徹志 閑田
Shigeru Usami
滋 宇佐美
Toshihiro Ando
敏弘 安東
Shunji Ito
俊司 伊藤
Kazuhiro Oshima
和宏 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Denka Co Ltd
Original Assignee
Kajima Corp
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp, Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2001307149A priority Critical patent/JP2003113672A/ja
Publication of JP2003113672A publication Critical patent/JP2003113672A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存鉄筋コンクリート構造物に粒状物質を均
等に取り付け、騒音、振動および粉塵を無くし、接着剤
の硬化時間に左右されることなく耐震補強工事を行うこ
とを課題とするものである。 【解決手段】 上記課題を解決するもので、既存鉄筋コ
ンクリート構造物に、工場生産された珪砂などの粒状物
質付きシート状鋼板を張り付けることにより、耐震補強
工事を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】既存鉄筋コンクリート構造物
(現場打ち鉄筋コンクリート構造物及びプレキャスト鉄
筋コンクリート構造物)の耐震性能を向上する目的で既
存鉄筋コンクリート構造物へ新たにコンクリートを打ち
継ぐ場合、その打ち継ぎ面のせん断接合強度を一体打ち
と同等以上にするために、既存鉄筋コンクリート面へ最
大骨材径の1/2程度の凹凸を付けたり、或いは約3日
間硬化しない水溶性エポキシ樹脂接着剤を塗布して新し
いコンクリートを打設する方法が採られている。
【0002】しかし、前者は凹凸を付ける作業により騒
音、振動、粉塵等の発生原因となって居住者からクレー
ムが生じる要因となったり、後者はコンクリート打設作
業が硬化時間に左右されていた。本発明は、騒音、振
動、粉塵等を発生することなく、又接着剤の硬化時間に
左右されることなく新しいコンクリートの打設等を行う
ことにより、構造物の耐震力を大幅に増加させることの
できる既設鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材
の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼
板、及びその製造方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】近年、耐震性能が不足している既存鉄筋
コンクリート構造物において、当該既存鉄筋コンクリー
ト構造物を補強して十分な耐震性能を付与する耐震補強
工法が行われており、その耐震補強工法として、既存鉄
筋コンクリート構造物へ壁を増加する方法、或いは既存
鉄筋コンクリート構造物の構造部材の無い箇所に新たに
構造部材を構築する方法等が採用されて鉄筋コンクリー
ト構造物の耐震力を大幅に向上させている。
【0004】耐震補強工法の一つである上記既存鉄筋コ
ンクリート構造物へ壁を増加する方法として、既存鉄筋
コンクリート構造物へ新しいコンクリートを打ち継ぐ際
に、その接合面のせん断接合強度を一体打ちと同等以上
にするために、既存鉄筋コンクリート構造物のコンク
リート面へ目荒らし作業やはつり作業等により凹凸を付
け且つ定着用のアンカーを設置してその凹凸のシアキー
効果とアンカーボルトのダボ効果によって行う方法、
既存鉄筋コンクリート構造物のコンクリート面へ硬化時
間の長い接着剤を塗布し接着効果によって行う方法、
既存鉄筋コンクリート構造物のコンクリート面へ均等の
厚さに接着剤を塗布した後、珪砂等の粒状物質をリシン
ガンの吹き付けにより接着させ、その粒状物質の凹凸を
利用したシアキー効果によって行う方法、等によって構
造物の耐震力を増加させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術の方法で行った場合、目荒らし作業やはつり作業
による凹凸作成工事とアンカー工事等により騒音・振動
・粉塵などが発生し、特に病院建築物の耐震補強用増設
壁施工等の様に、居住者が生活しながら施工を行う「居
ながら施工」の場合には居住者の生活環境に支障をきた
し、居住者からのクレームとなるケースが多かった。
【0006】又上記した従来技術の方法で行った場
合、騒音・振動・粉塵の発生はないが、接着剤の硬化時
間内に増設コンクリートを打設する必要があり、コンク
リートを打設する作業が接着剤の硬化時間に左右される
という問題点があった。特に「居ながら施工」で行われ
る場合は、居住者との調整によって工事が進められるた
め、その接着剤の硬化時間の関係でコンクリート打設が
出来ない場合が生じていた。
【0007】又上記した従来技術の方法で行った場
合、現場で接着剤を粒状物質径の1/3〜1/2程度の
均等の厚さに塗布したり、更にその塗布された面へ珪砂
を均等に接着させることは困難であった。
【0008】この方法は、既存構造フレームをカーボン
繊維シートにより補強してセメント系モルタルで耐火被
覆する際、繊維シートとモルタルの接着性を向上させる
ため珪砂などの粒状物質を繊維シートへ接着して粒状物
質の凹凸のシアキー効果によって繊維シートとモルタル
との一体化を行っている。特に天井方向の梁底面に設け
た接着剤へ珪砂などの粒状物質を素手により埋め込み作
業が行われているが、作業性が悪く、粒状物質の不均一
な埋め込みになってしまう問題点があった。
【0009】又、リシンガン等の圧搾空気による粒状物
質の吹き付けは、接着剤層が薄いために粒状物質が跳ね
返って接着できない問題点があった。この様に従来技術
の方法は、粒状物質の接着作業の際その粒状物質の接
着の作業性が悪く、特に天井面への施工は非常に難し
く、粒状物質の不均一な埋め込みとなってしまう問題点
があった。
【0010】本発明は、上記従来技術が有する問題点に
鑑みて成されたもので、既存鉄筋コンクリート構造物に
粒状物質を均等に取り付け、作業における騒音・振動・
粉塵を無くし、又接着剤の硬化時間に左右されることな
く耐震補強工事を行うことを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するもので、珪砂などの粒状物質によるシアキー効果
によって新旧コンクリート間のせん断力を伝達する際、
粒状物質を既存コンクリートへ均等に接着し、以下の手
段により既存鉄筋コンクリート構造物に耐震補強材が構
築される。
【0012】工場において、シート状鋼板の一方の面
へ均一の厚さで樹脂を塗布し、当該樹脂面へ珪砂等の粒
状物質を散布し、他方の面に樹脂系プライマー処理を行
うことにより粒状物質付きシート状鋼板を製造する。ま
た、粒状物質付きシート状鋼板の裏面に樹脂が含浸し易
い連続気泡材、布又は網などを張り付けた粒状物質付き
シート状鋼板も製造される。
【0013】現場において、工場生産された粒状物質
付きシート状鋼板、或いは、樹脂含浸連続気泡材、布又
は網などを設けた粒状物質付きシート状鋼板を、既存鉄
筋コンクリート構造物の架構面へ張り付ける。
【0014】既存鉄筋コンクリート構造物の架構面に
張り付けた粒状物質付きシート状鋼板の粒状物質と、構
造架構に間隙を設けて仮止めした耐震補強材との空隙部
に、新しい打継ぎコンクリートを打設することにより耐
震補強材が構築される。
【0015】耐震補強材として鉄筋コンクリートを使用
する場合について説明すると、既存鉄筋コンクリート構
造物の構造架構となる柱、床、梁に、本発明の粒状物質
付きシート状鋼板を張り付け、当該構造架構に囲まれた
空間内に鉄筋を配筋して型枠を組み立て、構造架構と型
枠による空隙部へ通常コンクリートを梁下面より約60
mm程度まで打設し、コンクリートの経時変化による収縮
がほぼ完了した時点で残り約60mmの間隙部分へ無収縮
のモルタルを充填することにより、鉄筋コンクリートに
よる耐震補強材が構築される。また、構造架構と型枠に
よる空隙部へ通常コンクリートを梁下面より約10〜2
0mm程度まで打設し、コンクリートの経時変化による収
縮がほぼ完了した時点で残り10〜20mmの間隙部分へ
アクリル系などの樹脂を充填することにより、鉄筋コン
クリートによる耐震補強材が構築される。
【0016】また、耐震補強材として鉄骨を使用する場
合について説明すると、既存鉄筋コンクリート構造物の
構造架構となる柱、床、梁に、本発明の粒状物質付きシ
ート状鋼板を張り付け、鉄骨の内側に粒状物質付きシー
ト状鋼板を貼着した補強用柱鉄骨及び梁鉄骨を構造架構
と間隙を設けて仮止めし、次いで構造架構と補強用柱鉄
骨及び梁鉄骨間に型枠を組み立て、その空隙部へ無収縮
モルタルを充填することにより補強用柱鉄骨及び梁鉄骨
から成る耐震補強材が構築される。また、粒状物質付き
シート状鋼板を取り付けた構造架構に、鉄骨の内側に粒
状物質付きシート状鋼板を接着した柱、梁及びブレース
により枠組みされたブレース鉄骨を構造架構と間隙を設
けて仮止めし、次いで構造架構とブレース鉄骨間に型枠
を組み立て、その空隙部へ無収縮モルタルを充填するこ
とによりブレース鉄骨から成る耐震補強材が構築され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の粒状物質付きシート状鋼板を
工場生産する工程を示すもので、シート状鋼板(0.1〜
1.0mmの薄鋼板又はステンレス鋼板など)1の両面に付
いた錆、油、ゴミなどを除去用ローラ2により取り除
き、シート状鋼板1の片面へ、珪砂等の粒状物質の直径
約1/3〜1/2の厚さに樹脂3を均一塗布した後、事
前に粒径の調整が行われ、清掃、乾燥された珪砂等の粒
状物質4を樹脂面3へ散布し、粒状物質4をスポンジロ
ーラー5により抑えて樹脂中3に押し込み、必要に応じ
て加熱・熱風装置5’により熱を加えて樹脂3を硬化さ
せる。
【0018】次にローラーブラッシ6により浮き上がっ
た粒状物質4及び余分な粒状物質4を除去し、シート状
鋼板1の裏面側にスポンジローラー7により樹脂が、又
はプライマーが塗布される。
【0019】次いで現場においてシート状鋼板と既存躯
体間の接着性を向上させるために樹脂系プライマー処理
8を行い、プライマーの硬化を図り粒状物質付きシート
状鋼板9が完成する。
【0020】また、粒状物質4の反対側に樹脂を含浸さ
せる連続気泡材、布、網等10を、ローラ11により接
着することにより、連続気泡材10(又は布、網など)
を設けた粒状物質付きシート状鋼板12が完成する。以
下既存鉄筋コンクリート構造物を、粒状物質付きシート
状鋼板を用いて耐震補強する構築方法について説明す
る。
【0021】
【実施例1】既存鉄筋コンクリート構造物と耐震補強材
との接合をモルタルにて行う構築方法について説明す
る。
【0022】図2は、耐震補強される既存鉄筋コンクリ
ート構造物の柱13、梁14、床15の構造架構の立面
図を示したもので、A部における耐震補強材の構築方法
について以下説明する。
【0023】図3は、図2におけるA部拡大図で、既存
鉄筋コンクリート構造物の柱13、梁14および床15
における取り付け面を、回転式鉄の爪によりブラッシン
グ、清掃および不陸調整を行い、粒状物質付きシート状
鋼板9の張り付け面に樹脂を塗布して柱、梁および床へ
粒状物質付きシート状鋼板9を張り付けた後コンクリー
ト釘16を打ち込むことにより構造架構に固定される。
連続気泡材10の付いた粒状物質付きシート状鋼板12
を張り付ける場合は、その連続気泡材10に含浸させた
樹脂により既存鉄筋コンクリート構造物の柱13、梁1
4および床15の所定位置へ張り付けた後コンクリート
釘16を打ち込むことにより構造架構に固定される。
【0024】図4は、既存鉄筋コンクリート構造物の柱
13、梁14および床15から成る構造架構面に粒状物
質付きシート状鋼板12を張り付けた図3におけるB部
拡大図で、粒状物質付きシート状鋼板12の裏面に設け
た連続気泡材10に含浸させた樹脂で既存梁14へ接着
した後コンクリート釘16を打ち込むことにより粒状物
質付きシート状鋼板12が既存梁14の下面へ取り付け
られる。
【0025】この様にして既存鉄筋コンクリート構造物
の柱13、梁14および床15の各面に粒状物質付きシ
ート状鋼板9、12の取り付けが終わると、図5に示す
様に構造架構が形成する空間内に鉄筋17を配筋し、当
該鉄筋17を挟み込む様にして型枠を組み立てる。
【0026】次いで図6に示す様に、型枠の空隙部に、
既存梁14の下面より60mm〜100mm程度を残してコ
ンクリート18を打設することにより耐震補強材である
耐震壁が形成される。
【0027】そして図7に示す様に、既存梁14と打設
されたコンクリート18にわたって型枠を設置し、当該
型枠内に圧力をかけて無収縮モルタル19を充填する際
無収縮モルタル19が漏出しないようにシールが施され
る。この様に既存梁と打設されたコンクリート間に型枠
とシールの取り付けが終わると、当該型枠の空隙部に無
収縮モルタル19を圧力をかけて充填し、その後型枠お
よびシール等を除去することにより耐震補強材である増
設耐震壁の施工が完了する。
【0028】図8は、既存鉄筋コンクリート構造物の
柱、梁14および床で囲まれる空間内に、耐震補強材で
ある増設耐震壁20を形成した後無収縮モルタル19が
充填された状態を示す図7におけるA−A断面詳細図で
ある。既存鉄筋コンクリート構造物の梁下面に、粒状物
質付きシート状鋼板12を、連続気泡材10に含浸した
樹脂とコンクリート釘16により取り付け、既存梁14
と増設耐震壁20との間に型枠21を組み立てた後シー
ルを施し、型枠間の空隙部へ無収縮モルタル19が充填
されている。
【0029】図9は、同じく既存鉄筋コンクリート構造
物の柱、梁および床15で囲まれる空間内に、耐震補強
材である増設耐震壁20を形成した状態を示す図7にお
けるB−B断面詳細図である。既存鉄筋コンクリート構
造物の床15に粒状物質付きシート状鋼板12が、連続
気泡材10に含浸した樹脂とコンクリート釘16により
取り付け、粒状物質側4のシート状鋼板12上に増設耐
震壁20が形成されている。
【0030】
【実施例2】鉄筋コンクリート構造物と耐震補強材との
接合を樹脂にて行う構築方法について説明する。
【0031】図10は、図2におけるA部拡大図で、既
存鉄筋コンクリート構造物の柱13、梁14および床1
5における取り付け面を、回転式鉄の爪によりブラッシ
ング、清掃および不陸調整を行い、粒状物質付きシート
状鋼板9の張り付け面に樹脂を塗布して柱および床へ粒
状物質付きシート状鋼板9が張り付けられた後コンクリ
ート釘16により構造架構に固定される。また、連続気
泡材10の付いた粒状物質付きシート状鋼板12を、既
存柱13の側面および床面15へ張り付ける場合は、そ
の連続気泡材10に含浸させた樹脂により既存鉄筋コン
クリート構造物の柱13および床15の所定位置へ張り
付け、コンクリート釘16を打ち込むことにより構造架
構に固定される。
【0032】図11は、既存鉄筋コンクリート構造物の
柱13および床15に連続気泡材10を設けた粒状物質
付きシート状鋼板12を張り付けた図10におけるC部
拡大図で、粒状物質付きシート状鋼板12の裏面側に設
けた連続気泡材10に含浸した樹脂により、粒状物質付
きシート状鋼板12を既存床15へ接着し、コンクリー
ト釘16を打ち込むことにより、粒状物質付きシート状
鋼板12が既存床15に取り付けられる。
【0033】この様にして既存鉄筋コンクリート構造物
の柱13および床15の3面に粒状物質付きシート状鋼
板12が樹脂及びコンクリート釘により取り付けられる
と、図12aに示す様に、既存梁14の下面に、独立気
泡材で被覆されて沢山の孔24が設けられた樹脂充填用
の特殊ホース22を設けた後、構造架構に囲まれる空間
内に耐震補強材となる増設耐震壁の鉄筋23を配筋す
る。
【0034】図12bは、図12aにおける縦断面詳細
図で、既存鉄筋コンクリート構造物の梁下面に樹脂充填
用の特殊ホース22が取り付けられている。当該特殊ホ
ース22は周囲に多くの孔24が設けられており、当該
孔24がコンクリート打設時にコンクリートで塞がれる
のを防ぐために、その外側は独立気泡材25で被覆され
ている。独立気泡材25は3〜4分割されており、その
独立気泡材25の外側は網26にて3〜4分割された独
立気泡材25の形状を保持している。
【0035】図12cは、図12aにおける横断面詳細
図で、既存鉄筋コンクリート構造物の梁下面に樹脂充填
用の特殊ホース22が取り付けられている。当該特殊ホ
ース22に多くの孔24を設け、当該孔24がコンクリ
ート打設時にコンクリートで塞がれるのを防ぐために、
その外側は3〜4分割された独立気泡材25で被覆さ
れ、更にその外側を網26で被覆されている。図12d
は、特殊ホース22の斜視図で、独立気泡材25は3〜
4に分割されており、当該独立気泡材の外周面を、ポリ
エステル等による網26で被覆されて成形されている。
【0036】図13は、耐震補強材である増設耐震壁2
0を示す正面図で、既存鉄筋コンクリート構造物の構造
架構である柱13および床15の3面に粒状物質付きシ
ート状鋼板9、又は連続気泡材を設けた粒状物質付きシ
ート状鋼板12が取り付けられ、既存梁14の下面に樹
脂充填用の特殊ホース22が、更に、構造架構に囲まれ
た空間内に配筋された鉄筋23を挟み込むようにして両
側に型枠を組み立て、型枠間の空隙部へコンクリートを
打設することにより増設耐震壁20が形成される。
【0037】図14は、空気抜きホース27とシール2
8を示す正面図で、既存梁14の下面に取り付けた特殊
ホース22には空気抜きホース27が適宜間隔で設けら
れてシール28が施された後、既存梁14の下面と増設
耐震壁20との空隙部へ特殊ホース22により無収縮樹
脂29が充填される。
【0038】図15は、無収縮樹脂29が充填された正
面図で、既存梁14の下面に取り付けた特殊ホース22
に無収縮樹脂を注入することにより増設耐震壁20と既
存梁14との間へ無収縮樹脂29を充填した後、型枠お
よびシール等を撤去することにより耐震補強材である増
設耐震壁20の施工が完了する。
【0039】図16は、既存鉄筋コンクリート構造物の
構造架構である柱、梁および床で囲まれる空間内に増設
耐震壁20を形成した後、無収縮樹脂29を充填した状
態を示す図15におけるC−C断面詳細図である。既存
鉄筋コンクリート構造物の梁下面に無収縮樹脂充填用の
特殊ホース22が設けられ、既存梁14と増設耐震壁2
0との間がシール28され、増設耐震壁20と既存梁1
4との空隙部へ、特殊ホース22により無収縮樹脂29
が充填される。
【0040】図17は、同じく既存鉄筋コンクリート構
造物の構造架構である柱、梁および床15で囲まれる空
間内に増設耐震壁20を形成した状態を示す図15にお
けるD−D断面詳細図である。既存床(又は梁)15の
上面に粒状物質付きシート状鋼板12が、連続気泡材1
0に含浸した樹脂による接着とコンクリート釘16の打
ち込みにより取り付けられ、粒状物質側のシート状鋼板
12上に増設耐震壁20が形成されている。
【0041】
【実施例3】既存鉄筋コンクリート構造物の構造架構に
おける外周架構を鉄骨にて補強する構築方法について以
下説明する。
【0042】図18は、耐震補強される既存鉄筋コンク
リート構造物の構造架構となる柱13、梁14、床15
における外周架構を示す立面図で、D部における耐震補
強材の構築方法について説明する。
【0043】図19は、図18におけるD部拡大図で、
既存鉄筋コンクリート構造物の外周架構へ、耐震補強材
として柱鉄骨及び梁鉄骨を取り付ける場合を示したもの
である。既存柱13、既存梁14および既存床15の仕
上げ材を除去し、又仕上げ材が無い場合は、回転式鉄の
爪によりブラッシングと清掃をした後樹脂モルタルにて
不陸調整を行い、樹脂系プライマーを塗布して粒状物質
付きシート状鋼板9又は粒状物質付きシート状鋼板12
を樹脂にて張り付ける。
【0044】図20は、図19に示す既存梁14の側面
へ粒状物質付きシート状鋼板12を張り付けたE部の断
面詳細図である。既存梁14の側面に、粒状物質付きシ
ート状鋼板12に設けた連続気泡材10に含浸した樹脂
で張り付けた後コンクリート釘16を打ち込むことによ
り、粒状物質付きシート状鋼板12が既存梁14の側面
に取り付けられる。
【0045】図21は、既存鉄筋コンクリート構造物の
構造架構である柱13および梁14に張り付けた粒状物
質付きシート状鋼板9、又は粒状物質付きシート状鋼板
12の粒状物質側へ、補強用柱鉄骨30および補強用梁
鉄骨31を仮止めした状態を示す立面図である。
【0046】図22は、既存鉄筋コンクリート構造物の
構造架構に補強用柱鉄骨30および補強用梁鉄骨31を
取り付けた立面図を示すもので、既存柱13および既存
梁14に補強用柱鉄骨30および補強用梁鉄骨31を間
隙を設けて仮止めした後、既存柱13および既存梁14
と新たに取り付けた補強用柱鉄骨30および補強用梁鉄
骨31との間に型枠とシールの取り付けを行う。
【0047】図23は、既存鉄筋コンクリート構造物の
構造架構である柱13、梁14に補強用柱鉄骨30およ
び梁鉄骨31、更に型枠33とシールを取り付けた状態
を示す図22におけるE−E断面詳細図である。
【0048】既存鉄筋コンクリート構造物の梁側面に、
粒状物質付きシート状鋼板12の連続気泡材10に含浸
した樹脂により張り付けた後、コンクリート釘16を打
ち込むことにより粒状物質付きシート状鋼板12が取り
付けられ、更に、該粒状物質付きシート状鋼板12に対
向する補強用梁鉄骨31の内面に、粒状物質付きシート
状鋼板12が、連続気泡材10に含浸した樹脂により取
り付けられている。
【0049】そして、既存鉄筋コンクリート造構造物の
梁側面と補強用梁鉄骨31間に型枠33とシールが取り
付けられて既存梁14と補強用梁鉄骨31間の空隙部へ
無収縮モルタル32を充填し、無収縮モルタル32が硬
化した後に型枠33及びシール材を除去して施工は完了
する。
【0050】
【実施例4】既存鉄筋コンクリート構造物の構造架構に
おける内部架構を、ブレース鉄骨にて補強する構築方法
について以下説明する。
【0051】図24は、既存鉄筋コンクリート構造物の
構造架構における内部架構を構成する柱34、梁35お
よび床36で囲まれる空間内へ、柱、梁及びブレースの
枠体から成るブレース鉄骨37をセットした状態を示す
立面図である。既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構
である柱34、梁35および床36の内側面を、回転式
鉄の爪によりブラッシング、清掃および不陸調整を行
い、粒状物質付きシート状鋼板9、又は連続気泡材を設
けた粒状物質付きシート状鋼板12を張り付ける面に樹
脂系プライマーを塗布してその内側面へ粒状物質付きシ
ート状鋼板9、又は粒状物質付きシート状鋼板12を樹
脂にて張り付け、内部架構で囲まれる空間内へブレース
鉄骨37をセットする。
【0052】図25は、既存鉄筋コンクリート構造物の
内部架構で囲まれる空間内に間隙を設けて仮止めしたブ
レース鉄骨37と、柱34、梁35および床36との間
に、型枠38、無収縮モルタルの充填ホース39および
空気抜き孔ホース40を取り付けた状態を示す立面図で
ある。
【0053】既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構で
囲まれる空間内にブレース鉄骨37を間隙を設けてセッ
トした後、所定間隔で空気抜きホース40を取り付けた
無収縮モルタル充填ホース39を梁下面にセットし、ブ
レース鉄骨37と内部架構間に型枠38とシールの取り
付けを行い、ブレース鉄骨37と内部架構間の空隙部へ
充填ホース39により無収縮モルタルが充填される。
【0054】図26は、既存鉄筋コンクリート構造物の
内部架構を構成する柱34、梁35および床36にセッ
トされたブレース鉄骨37と、梁35とブレース鉄骨3
7間に型枠38を取り付けた状態を示す図25における
F−F断面詳細図である。
【0055】既存鉄筋コンクリート構造物の梁下面に、
粒状物質付きシート状鋼板12を、連続気泡材10に含
浸した樹脂で接着した後コンクリート釘16を打ち込む
ことにより取り付け、当該粒状物質付きシート状鋼板1
2と対面する側のブレース鉄骨37の内側面にも粒状物
質付きシート状鋼板12が、連続気泡材10に含浸した
樹脂により取り付けられている。
【0056】そして、内部架構を構成する梁35とブレ
ース鉄骨37の間隙に無収縮モルタル充填ホース39お
よび空気抜きホース40が取り付けられ、梁35とブレ
ース鉄骨37間を型枠38で塞ぎ、その空隙部へ無収縮
モルタル41が充填される。
【0057】図27は、同じく既存鉄筋コンクリート構
造物の内部架構を構成する柱34、梁35および床36
に囲まれた空間内に設けたブレース鉄骨37と、内部架
構との間に、型枠38を取り付けた状態を示す図25に
おけるG−G断面詳細図である。
【0058】既存鉄筋コンクリート構造物の床36に、
粒状物質付きシート状鋼板12に設けた連続気泡材10
に含浸した樹脂により粒状物質付きシート状鋼板12が
取り付けられ、当該粒状物質付きシート状鋼板12と対
面する側のブレース鉄骨37の内側面にも粒状物質付き
シート状鋼板12が、連続気泡材10に含浸した樹脂に
より取り付けられている。
【0059】次いで、床36とブレース鉄骨37の間隙
に無収縮モルタル充填ホース39および空気抜きホース
40が取り付けられ、床36とブレース鉄骨37間を型
枠38で塞ぎ、その空隙部へ充填ホースにより無収縮モ
ルタル41が充填される。そして、モルタル充填ホース
39、空気抜きホース40および型枠38を除去するこ
とにより耐震補強材の取り付けが完了する。
【0060】図28は、内部架構とブレース鉄骨37間
に取り付けた型枠38に代えてシール材42を取り付け
た実施例を示すもので、既存鉄筋コンクリート構造物の
内部架構を構成する柱34、梁35および床36で囲ま
れる空間にセットされたブレース鉄骨37と、梁35と
の間にシール材42を取り付けた状態を示す図25にお
けるF−F断面詳細図である。
【0061】既存鉄筋コンクリート構造物の梁下面に、
粒状物質付きシート状鋼板12を、連続気泡材10に含
浸した樹脂で接着した後コンクリート釘16を打ち込む
ことにより取り付けられ、当該粒状物質付きシート状鋼
板12と対面する側のブレース鉄骨37の内側面にも粒
状物質付きシート状鋼板12が、連続気泡材10に含浸
した樹脂により取り付けられている。
【0062】そして、内部架構を構成する梁35とブレ
ース鉄骨37の間隙に無収縮モルタル充填ホース39お
よび空気抜きホース40が取り付けられ、梁35とブレ
ース鉄骨37間をシール材42で塞ぎ、その空隙部へ無
収縮モルタル41が充填される。
【0063】図29は、同じく内部架構とブレース鉄骨
37間に取り付けた型枠38に代えてシール材42を取
り付けた実施例を示すもので、既存鉄筋コンクリート構
造物の内部架構を構成する柱34、梁35および床36
に囲まれた空間内に設けたブレース鉄骨37と、内部架
構との間にシール材42を取り付けた状態を示す図25
におけるG−G断面詳細図である。
【0064】既存鉄筋コンクリート構造物の床36に、
粒状物質付きシート状鋼板12に設けた連続気泡材10
に含浸した樹脂により粒状物質付きシート状鋼板12が
取り付けられ、当該粒状物質付きシート状鋼板12と対
面する側のブレース鉄骨37の内側面にも粒状物質付き
シート状鋼板12が、連続気泡材10に含浸した樹脂に
より取り付けられている。
【0065】次いで、床36とブレース鉄骨37の間隙
に無収縮モルタル充填ホース39および空気抜きホース
40が取り付けられ、床36とブレース鉄骨37間をシ
ール材42で塞ぎ、その空隙部へ充填ホースにより無収
縮モルタル41が充填される。そして、モルタル充填ホ
ース39、空気抜きホース40を除去することにより耐
震補強材の取り付けが完了する。
【0066】
【発明の効果】本発明は、従来不可欠であったアンカー
工事を行うことなく、既存構造物の主要構造部と増設構
造部との接触面に形成した接着剤及び粒状物質の集合体
による凹凸部が、コッター効果による機械的な定着作用
を発揮し、増設構造部と既存主要構造部とを一体化する
ことができる。これによって居住者が居ながらにして騒
音、振動、粉塵等の発生を伴うこと無く工事を行うこと
ができ、既存構造物に鉄筋コンクリート構造部を有効的
に増設することが可能となった。
【0067】また、増設構造部に使用するコンクリート
は、打設後の容積が収縮側に転じないように調整されて
いることにより、新設した構造部のコンクリートと既存
主要構造部とが常時密着した状態を保持することに成
り、経時に伴うコンクリートの収縮による両者の分離を
防ぐことが可能となった。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】粒状物質付きシート状鋼板を工場生産する工程
図。
【図2】既存鉄筋コンクリート構造物における構造架構
の立面図。
【図3】既存鉄筋コンクリート構造物の構造架構におけ
るA部拡大図。
【図4】既存鉄筋コンクリート構造物の構造架構に粒状
物質付きシート状鋼板を張り付けたB部拡大図。
【図5】粒状物質付きシート状鋼板を張り付けた構造架
構の空間内に鉄筋を配筋した正面図。
【図6】構造架構の空間にコンクリートを打設して耐震
壁を増設した正面図。
【図7】構造架構梁と耐震壁間に無収縮モルタルを充填
した正面図。
【図8】構造架構梁と耐震壁間に無収縮モルタルを充填
したA−A断面詳細図。
【図9】構造架構床と耐震壁のB−B断面詳細図。
【図10】既存鉄筋コンクリート構造物の構造架構にお
けるA部拡大図。
【図11】既存鉄筋コンクリート構造物の構造架構に粒
状物質付きシート状鋼板を張り付けたC部拡大図。
【図12】(a)粒状物質付きシート状鋼板を張り付け
た構造架構の空間内に鉄筋と特殊ホースを取り付けた正
面図。 (b)構造架構梁と特殊ホースの横断面詳細図。 (c)構造架構梁と特殊ホースの縦断面詳細図。 (d)特殊ホースの斜視図。
【図13】構造架構の空間にコンクリートを打設して耐
震壁を増設した正面図。
【図14】増設した耐震壁上部の特殊ホースに空気抜き
ホースを取り付けた正面図。
【図15】増設した耐震壁上部の特殊ホースにより無収
縮樹脂を充填した正面図。
【図16】構造架構梁と耐震壁間に無収縮樹脂を充填し
たC−C断面詳細図。
【図17】構造架構床と耐震壁のD−D断面詳細図。
【図18】既存鉄筋コンクリート構造物における外周架
構の立面図。
【図19】既存鉄筋コンクリート構造物の外周架構にお
けるD部拡大図。
【図20】既存鉄筋コンクリート構造物の外周架構に粒
状物質付きシート状鋼板を張り付けたE部拡大図。
【図21】粒状物質付きシート状鋼板を張り付けた外周
架構に補強用鉄骨を仮止めした立面図。
【図22】既存鉄筋コンクリート構造物の外周架構に補
強用鉄骨を仮止めした後型枠等を取り付けた立面図。
【図23】既存鉄筋コンクリート構造物の外周架構に補
強用鉄骨を取り付けたE−E断面詳細図。
【図24】既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構にブ
レース鉄骨を取り付けた立面図。
【図25】既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構とそ
れに取り付けたブレース鉄骨との間に、型枠、充填ホー
スおよび空気抜き孔ホースを取り付けた立面図。
【図26】既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構とブ
レース鉄骨との間に、型枠、充填ホース等を取り付けた
F−F断面詳細図。
【図27】既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構とブ
レース鉄骨との間に、型枠、充填ホース等を取り付けた
G−G断面詳細図。
【図28】既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構とブ
レース鉄骨との間に、シール材、充填ホース等を取り付
けたF−F断面詳細図。
【図29】既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構とブ
レース鉄骨との間に、シール材、充填ホース等を取り付
けたG−G断面詳細図。
【符号の説明】
1・・シート状鋼板 2・・除去用ローラ 3・・樹脂 4・・粒状物質 5・・スポンジローラー 5’・加熱・熱風装置 6・・ローラーブラッシ 7・・スポンジローラー 8・・樹脂系プライマー処理 9・・粒状物質付きシート状鋼板 10・連続気泡材(布、網等) 11・ローラ 12・粒状物質付きシート状鋼板 13・既存柱 14・既存梁 15・既存床 16・コンクリート釘 17・鉄筋 18・コンクリート 19・無収縮モルタル 20・増設耐震壁 21・型枠 22・特殊ホース 23・鉄筋 24・孔 25・独立気泡材 26・網 27・空気抜きホース 28・シール 29・無収縮樹脂 30・補強用柱鉄骨 31・補強用梁鉄骨 32・無収縮モルタル 33・型枠 34・既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構を構成す
る柱 35・既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構を構成す
る梁 36・既存鉄筋コンクリート構造物の内部架構を構成す
る床 37・ブレース鉄骨 38・型枠 39・無収縮モルタルの充填ホース 40・空気抜き孔ホース 41・無収縮モルタル 42・シール材
フロントページの続き (72)発明者 宇佐美 滋 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 安東 敏弘 東京都町田市旭町3−5−1 電気化学工 業株式会社内 (72)発明者 伊藤 俊司 東京都町田市旭町3−5−1 電気化学工 業株式会社内 (72)発明者 大島 和宏 東京都町田市旭町3−5−1 電気化学工 業株式会社内 Fターム(参考) 2E176 AA01 BB29

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存鉄筋コンクリート構造物の構造架構
    面に粒状物質付きシート状鋼板を取り付け、当該構造架
    構の粒状物質による凹凸部と一体化する耐震補強材を構
    築することを特徴とする鉄筋コンクリート構造物におけ
    る耐震補強材の構築方法。
  2. 【請求項2】 耐震補強材は鉄筋コンクリートから成る
    ことを特徴とする請求項1記載の鉄筋コンクリート構造
    物における耐震補強材の構築方法。
  3. 【請求項3】 粒状物質付きシート状鋼板を取り付けた
    構造架構に囲まれた空間内に、鉄筋の配筋及び当該鉄筋
    を両側面より挟み込むようにして型枠を組み立て、既存
    梁下面より少し残して当該型枠の空隙部にコンクリート
    を打設し、既存梁と打設されたコンクリート上端部との
    間隙へ無収縮モルタルを充填することにより鉄筋コンク
    リートから成る耐震補強材を設けたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の鉄筋コンクリート構造物にお
    ける耐震補強材の構築方法。
  4. 【請求項4】 粒状物質付きシート状鋼板を取り付けた
    構造架構に囲まれた空間内に、鉄筋の配筋及び当該鉄筋
    を両側面より挟み込むようにして型枠を組み立て、既存
    梁下面より少し残して当該型枠の空隙部にコンクリート
    を打設し、既存梁と打設されたコンクリート上端部との
    間隙へ無収縮樹脂を充填することにより鉄筋コンクリー
    トから成る耐震補強材を設けたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の鉄筋コンクリート構造物における
    耐震補強材の構築方法。
  5. 【請求項5】 既存梁下面に独立気泡材で被覆された多
    孔付きホースを取り付け、当該ホース内に無収縮樹脂を
    注入することにより、既存梁下面と打設されたコンクリ
    ート上端部との間隙へ無収縮樹脂を充填することを特徴
    とする請求項4記載の鉄筋コンクリート構造物における
    耐震補強材の構築方法。
  6. 【請求項6】 耐震補強材は補強用柱鉄骨及び補強用梁
    鉄骨から成ることを特徴とする請求項1記載の鉄筋コン
    クリート構造物における耐震補強材の構築方法。
  7. 【請求項7】 粒状物質付きシート状鋼板を取り付けた
    構造架構に、鉄骨の内側に粒状物質付きシート状鋼板を
    貼着した補強用柱鉄骨及び梁鉄骨を構造架構と間隙を設
    けて仮止めし、次いで構造架構と補強用柱鉄骨及び梁鉄
    骨間に型枠又はシール材を取り付け、その空隙部へ無収
    縮モルタルを充填することにより補強用柱鉄骨及び梁鉄
    骨から成る耐震補強材を設けたことを特徴とする請求項
    6記載の鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の
    構築方法。
  8. 【請求項8】 耐震補強材は柱、梁及びブレースによる
    ブレース鉄骨から成ることを特徴とする請求項1記載の
    鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方
    法。
  9. 【請求項9】 粒状物質付きシート状鋼板を取り付けた
    構造架構に、鉄骨の内側に粒状物質付きシート状鋼板を
    接着したブレース鉄骨を、構造架構と間隙を設けて仮止
    めし、次いで構造架構とブレース鉄骨間に型枠を取り付
    け、その空隙部へ無収縮モルタルを充填することにより
    ブレース鉄骨から成る耐震補強材を設けたことを特徴と
    する請求項8記載の鉄筋コンクリート構造物における耐
    震補強材の構築方法。
  10. 【請求項10】 シート状鋼板の一方の面に粒状物質
    を、他方の面に樹脂系プライマー処理を施して成ること
    を特徴とする粒状物質付きシート状鋼板。
  11. 【請求項11】 シート状鋼板の両面に付いた錆、油、
    ゴミなどを除去用ローラにより取り除いてシート状鋼板
    の一方の面へ珪砂等の粒状物質の直径約1/3〜1/2
    の厚さに樹脂を均一塗布し、次いで珪砂等の粒状物質を
    樹脂面へ散布した後粒状物質をスポンジローラーにより
    樹脂中に押し込み、他方の面に樹脂系プライマー処理を
    行うことを特徴とする粒状物質付きシート状鋼板の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 シート状鋼板の一方の面に粒状物質
    を、他方の面に連続気泡材、布又は網を設けて成ること
    を特徴とする粒状物質付きシート状鋼板。
JP2001307149A 2001-10-03 2001-10-03 鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼板、及びその製造方法 Pending JP2003113672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001307149A JP2003113672A (ja) 2001-10-03 2001-10-03 鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼板、及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001307149A JP2003113672A (ja) 2001-10-03 2001-10-03 鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼板、及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003113672A true JP2003113672A (ja) 2003-04-18

Family

ID=19126665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001307149A Pending JP2003113672A (ja) 2001-10-03 2001-10-03 鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼板、及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003113672A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010189967A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Shimizu Corp 耐震壁の水平力伝達構造及びこれを備えた耐震壁
JP2010242332A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Haseko Corp コンクリート複合構造体及びその施工方法
CN103089022A (zh) * 2011-11-08 2013-05-08 上海美创建筑加固工程有限公司 砌体结构墙体抗震加固方法
CN104652841A (zh) * 2015-02-11 2015-05-27 石家庄经济学院 一种钢板网笼加固钢筋混凝土梁结构及制备方法
JP2015117485A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 大成建設株式会社 コンクリート打ち継ぎ工法、隙間形成型枠および柱構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010189967A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Shimizu Corp 耐震壁の水平力伝達構造及びこれを備えた耐震壁
JP2010242332A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Haseko Corp コンクリート複合構造体及びその施工方法
CN103089022A (zh) * 2011-11-08 2013-05-08 上海美创建筑加固工程有限公司 砌体结构墙体抗震加固方法
JP2015117485A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 大成建設株式会社 コンクリート打ち継ぎ工法、隙間形成型枠および柱構造
CN104652841A (zh) * 2015-02-11 2015-05-27 石家庄经济学院 一种钢板网笼加固钢筋混凝土梁结构及制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100396860C (zh) 组合模板保温隔热混凝土建筑物及施工方法
JP5576207B2 (ja) 据付け基礎及びその施工方法
JP2003113672A (ja) 鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼板、及びその製造方法
JP2017528630A (ja) セメント系材料から防水面を製作するための方法
US3479786A (en) Method for making low cost large thin concrete panels in seamless reinforced plastic molds
JP3439436B2 (ja) コンクリート躯体の嵩上げ工法
US6581349B1 (en) Method and manufacture for constructing watertight
US10954665B1 (en) Sprayed-in-place framed wall
JP2004027694A (ja) 鉄筋コンクリート造建築の帳壁用断熱複合パネル
JPH11193588A (ja) 鉄筋コンクリート構造物の外断熱工法における耐火材の取付方法。
KR200308707Y1 (ko) 철근과 거푸집이 매트릭스 구조로 이루어진 경량 단열거푸집
KR101233120B1 (ko) 저층 건물용 기초구조물 및 그 시공방법
JP2010240905A (ja) リブ付きセメント系パネルの製造方法、リブ付きセメント系パネル、および構造物の製造方法
JP4746781B2 (ja) 建物の外断熱建築工法
JP3450415B2 (ja) 吸音板付きコンクリ−ト板の製造方法
US9630340B2 (en) System of forming walls with exterior applied finish panels
JPH0274753A (ja) マスコンクリート構造物の構築用コンクリート製型枠
JP3554992B2 (ja) 流体注入方法
JP2004019179A (ja) けい酸カルシウム板を用いた外断熱工法
JPH0665973A (ja) 基礎,壁等の鉄筋コンクリート構造体の構築法とその構造体
JPS59185252A (ja) タイル貼りパネルの製造方法
JPH10195975A (ja) 玄関ポーチ等の施工方法並びに玄関ポーチ
JP2963976B2 (ja) セメント系成形板への表面仕上材取付方法及び取付構造
JPH08246546A (ja) ライニングパネル付きコンクリート躯体壁の施工方法および構造
JP2780541B2 (ja) 複合壁パネルの成形方法