JP2689780B2 - 床面の施工法 - Google Patents
床面の施工法Info
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- JP2689780B2 JP2689780B2 JP3209118A JP20911891A JP2689780B2 JP 2689780 B2 JP2689780 B2 JP 2689780B2 JP 3209118 A JP3209118 A JP 3209118A JP 20911891 A JP20911891 A JP 20911891A JP 2689780 B2 JP2689780 B2 JP 2689780B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モルタルにより床面に
タイルを張り付けたり、セルフレベリング材で仕上げた
りする工法に好適に用いられる床面の施工法に関する。
タイルを張り付けたり、セルフレベリング材で仕上げた
りする工法に好適に用いられる床面の施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】モルタルによりタイルを床面に張り付け
る場合、床面に下地モルタルを塗り付け、この下地モル
タルの上に張付モルタルを用いてタイルを張り付ける。
この場合、タイルの裏面に張付モルタルを盛り付けるよ
うに塗り付け、この張付モルタルを下地モルタルに押し
付け、しっかりと張り付ける。なお、張付モルタルを下
地モルタルの上に層状に塗着し、この下地モルタルの上
にタイル裏面を押し付ける方法もある。
る場合、床面に下地モルタルを塗り付け、この下地モル
タルの上に張付モルタルを用いてタイルを張り付ける。
この場合、タイルの裏面に張付モルタルを盛り付けるよ
うに塗り付け、この張付モルタルを下地モルタルに押し
付け、しっかりと張り付ける。なお、張付モルタルを下
地モルタルの上に層状に塗着し、この下地モルタルの上
にタイル裏面を押し付ける方法もある。
【0003】上記のタイル張り工法において、床面は、
十分に清掃した後、水でしめらせておく。また、タイル
が吸水性を有するものであるときには、タイルも水でし
めらせておく。
十分に清掃した後、水でしめらせておく。また、タイル
が吸水性を有するものであるときには、タイルも水でし
めらせておく。
【0004】このタイルの裏面には凹凸が形成されてお
り、タイルと張付モルタルとの結合強度を高くするよう
にしている。
り、タイルと張付モルタルとの結合強度を高くするよう
にしている。
【0005】また、セルフレベリング材を躯体床上に流
し、平坦な床面を形成する工法も従来より行なわれてい
る。
し、平坦な床面を形成する工法も従来より行なわれてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の床タイル張
り工法においては、躯体のコンクリート床面や、下地モ
ルタルの表面が平坦であるため、床コンクリートと下地
モルタルとの結合強度、あるいは、下地モルタルと張付
モルタルとの結合強度がいま一つ不足するおそれがあ
り、十分な結合強度を得るために入念にきわめて注意深
く施工する必要があり、施工が徒に手間取るものとなり
易かった。
り工法においては、躯体のコンクリート床面や、下地モ
ルタルの表面が平坦であるため、床コンクリートと下地
モルタルとの結合強度、あるいは、下地モルタルと張付
モルタルとの結合強度がいま一つ不足するおそれがあ
り、十分な結合強度を得るために入念にきわめて注意深
く施工する必要があり、施工が徒に手間取るものとなり
易かった。
【0007】また、セルフレベリング材を流す方法にお
いては、躯体床とセルフレベリング材との付着強度が不
足すると、床の表面が剥れ易くなる。
いては、躯体床とセルフレベリング材との付着強度が不
足すると、床の表面が剥れ易くなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の床面の施工法
は床面にセメント混練物を施工する方法において、該床
面上にセメント混練物を均一に展延した後、軟質の突起
又は突条を表面に有したシート又は板材の該表面を、展
延されたセメント混練物面に押し付け、該突起又は突条
を先太偏平形状に変形させて、該セメント混練物面に入
口側がすぼまったアリ穴又はアリ溝を形成することを特
徴とするものである。
は床面にセメント混練物を施工する方法において、該床
面上にセメント混練物を均一に展延した後、軟質の突起
又は突条を表面に有したシート又は板材の該表面を、展
延されたセメント混練物面に押し付け、該突起又は突条
を先太偏平形状に変形させて、該セメント混練物面に入
口側がすぼまったアリ穴又はアリ溝を形成することを特
徴とするものである。
【0009】請求項2の床面の施工法は請求項1の床面
の施工法において、セメント混練物面にアリ穴又はアリ
溝を形成した後、張付モルタルを用いて床タイルを張付
けることを特徴とするものである。
の施工法において、セメント混練物面にアリ穴又はアリ
溝を形成した後、張付モルタルを用いて床タイルを張付
けることを特徴とするものである。
【0010】請求項3の床面の施工法は請求項1の床面
の施工法において、セメント混練物面にアリ穴又はアリ
溝を形成した後、セルフレベリング材を流して平坦な床
面を形成することを特徴とするものである。
の施工法において、セメント混練物面にアリ穴又はアリ
溝を形成した後、セルフレベリング材を流して平坦な床
面を形成することを特徴とするものである。
【0011】なお、本発明において、セメント混練物と
はコンクリート又はモルタルを示す。
はコンクリート又はモルタルを示す。
【0012】
【作用】本発明の方法によると、コンクリート又はモル
タルに押し込まれた突起又は突条が先太偏平形状に変形
し、コンクリート又はモルタルの表面には入口側がすぼ
まった凹穴又は凹溝(所謂アリ穴又はアリ溝)が形成さ
れる。このようなアリ穴又はアリ溝がコンクリート又は
モルタルの表面に形成されるため、このコンクリート又
はモルタルと、その上面側に配設されるモルタル又はセ
ルフレベリング材との結合強度は著しく高まる。
タルに押し込まれた突起又は突条が先太偏平形状に変形
し、コンクリート又はモルタルの表面には入口側がすぼ
まった凹穴又は凹溝(所謂アリ穴又はアリ溝)が形成さ
れる。このようなアリ穴又はアリ溝がコンクリート又は
モルタルの表面に形成されるため、このコンクリート又
はモルタルと、その上面側に配設されるモルタル又はセ
ルフレベリング材との結合強度は著しく高まる。
【0013】請求項2の方法によると、張付モルタルと
その下側のモルタル又はコンクリートとの付着強度が高
くなり、床タイルの張付強度が高くなる。
その下側のモルタル又はコンクリートとの付着強度が高
くなり、床タイルの張付強度が高くなる。
【0014】請求項3の方法によると、セルフレベリン
グ材と、その下側の躯体床との付着強度が高いものとな
る。
グ材と、その下側の躯体床との付着強度が高いものとな
る。
【0015】
【実施例】第1図は実施例方法を示す縦断面図である。
【0016】打設された直後のコンクリート1の表面が
こてで均一にならされている。このコンクリート1の表
面にゴム又は合成樹脂よりなる軟質シート2が押し付け
られる。この軟質シート2はプレート3の下面に貼着さ
れ、全面的に均一な圧力にてコンクリート1面に押し付
けられ得るようになっている。この軟質シート2の表面
には第2,3図の如く、多数の中空の軟質な突起又は突
条(本実施例では突起)4が突設されている。この軟質
シート2をコンクリート1面に押し付けることにより、
コンクリート1の表面には突起4の跡が残り、多数の凹
穴が形成される。
こてで均一にならされている。このコンクリート1の表
面にゴム又は合成樹脂よりなる軟質シート2が押し付け
られる。この軟質シート2はプレート3の下面に貼着さ
れ、全面的に均一な圧力にてコンクリート1面に押し付
けられ得るようになっている。この軟質シート2の表面
には第2,3図の如く、多数の中空の軟質な突起又は突
条(本実施例では突起)4が突設されている。この軟質
シート2をコンクリート1面に押し付けることにより、
コンクリート1の表面には突起4の跡が残り、多数の凹
穴が形成される。
【0017】この突起4は軟質であるため、第4図の如
くコンクリート1面に押し込まれた際に、該突起4が先
太に広がるように偏平形状に変形する。そのため、軟質
シート2を引き剥すと、コンクリート1の表面には第5
図の如きアリ穴(入口側がすぼまった穴)5が形成され
る。このため、該コンクリート1の上側に塗り付けられ
るモルタルと該コンクリート1との付着強度がきわめて
高いものとなる。
くコンクリート1面に押し込まれた際に、該突起4が先
太に広がるように偏平形状に変形する。そのため、軟質
シート2を引き剥すと、コンクリート1の表面には第5
図の如きアリ穴(入口側がすぼまった穴)5が形成され
る。このため、該コンクリート1の上側に塗り付けられ
るモルタルと該コンクリート1との付着強度がきわめて
高いものとなる。
【0018】本実施例では突起4に対応してアリ穴5が
形成されるが、第6図の如く突条6を有した軟質シート
2Aを用いれば、アリ溝がコンクリート1の表面に形成
される。
形成されるが、第6図の如く突条6を有した軟質シート
2Aを用いれば、アリ溝がコンクリート1の表面に形成
される。
【0019】本実施例では、コンクリート1に軟質シー
ト4が押し付けられてアリ穴又はアリ溝が形成されてい
るが、モルタル面についても同様にしてアリ穴やアリ溝
を形成できることは明らかである。
ト4が押し付けられてアリ穴又はアリ溝が形成されてい
るが、モルタル面についても同様にしてアリ穴やアリ溝
を形成できることは明らかである。
【0020】なお、上記実施例では、この軟質シート2
として、第3図の如く中空の突起又は突条を有するもの
を用いている。このような中空の突起又は突条は、コン
クリート面又はモルタル面に押し付けられたときにきわ
めて容易に先太偏平形状に変形するため、アリ穴やアリ
溝を確実に形成できる。ただし、突起又は突条が十分に
軟質であれば、中空でなくてもアリ穴やアリ溝を形成で
きる。
として、第3図の如く中空の突起又は突条を有するもの
を用いている。このような中空の突起又は突条は、コン
クリート面又はモルタル面に押し付けられたときにきわ
めて容易に先太偏平形状に変形するため、アリ穴やアリ
溝を確実に形成できる。ただし、突起又は突条が十分に
軟質であれば、中空でなくてもアリ穴やアリ溝を形成で
きる。
【0021】上記実施例では突起又は突条がシートと一
体に設けられているが、シートと別体であっても良い。
また、ボタン状あるいは棒状の軟質材をプレートに取り
付けたものであっても良い。
体に設けられているが、シートと別体であっても良い。
また、ボタン状あるいは棒状の軟質材をプレートに取り
付けたものであっても良い。
【0022】第7図は、上記のいずれかの方法によりア
リ穴やアリ溝をコンクリート1の表面に形成し、その上
に下地モルタル7を付着させると共に、さらに上記のい
ずれかの方法により該下地モルタル7の表面にアリ穴や
アリ溝を形成し、その上に張付モルタル8を用いてタイ
ル9を張り付けた構成を示す模式的な断面図である。
リ穴やアリ溝をコンクリート1の表面に形成し、その上
に下地モルタル7を付着させると共に、さらに上記のい
ずれかの方法により該下地モルタル7の表面にアリ穴や
アリ溝を形成し、その上に張付モルタル8を用いてタイ
ル9を張り付けた構成を示す模式的な断面図である。
【0023】第8図は、コンクリート1の表面にアリ穴
やアリ溝を形成し、その上にセルフレベリング材10を
流し込んで硬化させた状態を示す模式的な断面図であ
る。
やアリ溝を形成し、その上にセルフレベリング材10を
流し込んで硬化させた状態を示す模式的な断面図であ
る。
【0024】第7,8図に示すように、アリ穴又はアリ
溝がモルタルやコンクリートの界面に存在することによ
り、タイル9やセルフレベリング材10の付着強度がき
わめて高いものとなる。
溝がモルタルやコンクリートの界面に存在することによ
り、タイル9やセルフレベリング材10の付着強度がき
わめて高いものとなる。
【0025】
【発明の効果】以上の通り、請求項1の方法によると、
床コンクリート又は床モルタルの表面にアリ穴又はアリ
溝を形成でき、それらの上側に配置されるタイル張り付
け用のモルタル又はセルフレベリング材との付着強度が
きわめて高いものとなる。
床コンクリート又は床モルタルの表面にアリ穴又はアリ
溝を形成でき、それらの上側に配置されるタイル張り付
け用のモルタル又はセルフレベリング材との付着強度が
きわめて高いものとなる。
【0026】請求項2,3の方法によると、タイルやセ
ルフレベリング材を躯体床に強固に付着させるように施
工できる。
ルフレベリング材を躯体床に強固に付着させるように施
工できる。
【図1】実施例方法を示す断面図である。
【図2】軟質シートの斜視図である。
【図3】軟質シートの断面図である。
【図4】実施例方法を示す断面図である。
【図5】実施例方法を示す断面図である。
【図6】別の軟質シートの斜視図である。
【図7】施工例を示す模式的な断面図である。
【図8】施工例を示す模式的な断面図である。
1 コンクリート 2,2A 軟質シート 3 プレート 4 突起 5 アリ穴 6 突条 7,8 モルタル 9 タイル 10 セルフレベリング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 和博 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (72)発明者 佐野 直光 東京都目黒区目黒4−23−3 (56)参考文献 実開 昭62−21211(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 床面にセメント混練物を施工する方法に
おいて、該床面上にセメント混練物を均一に展延した
後、軟質の突起又は突条を表面に有したシート又は板材
の該表面を、展延されたセメント混練物面に押し付け、
該突起又は突条を先太偏平形状に変形させて、該セメン
ト混練物面に入口側がすぼまったアリ穴又はアリ溝を形
成することを特徴とする床面の施工法。 - 【請求項2】 請求項1の床面の施工法において、セメ
ント混練物面にアリ穴又はアリ溝を形成した後、張付モ
ルタルを用いて床タイルを張付けることを特徴とする床
面の施工法。 - 【請求項3】 請求項1の床面の施工法において、セメ
ント混練物面にアリ穴又はアリ溝を形成した後、セルフ
レベリング材を流して平坦な床面を形成することを特徴
とする床面の施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3209118A JP2689780B2 (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 床面の施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3209118A JP2689780B2 (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 床面の施工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552035A JPH0552035A (ja) | 1993-03-02 |
JP2689780B2 true JP2689780B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=16567589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3209118A Expired - Fee Related JP2689780B2 (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 床面の施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2689780B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5925058A (ja) * | 1982-08-04 | 1984-02-08 | Toyota Motor Corp | 内燃機関用シリンダ |
JPH0442430Y2 (ja) * | 1985-07-22 | 1992-10-07 |
-
1991
- 1991-08-21 JP JP3209118A patent/JP2689780B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0552035A (ja) | 1993-03-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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