JPH11141097A - タイル下地仕上成形法およびタイル下地仕上用ディンプルローラー - Google Patents

タイル下地仕上成形法およびタイル下地仕上用ディンプルローラー

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JPH11141097A
JPH11141097A JP31912097A JP31912097A JPH11141097A JP H11141097 A JPH11141097 A JP H11141097A JP 31912097 A JP31912097 A JP 31912097A JP 31912097 A JP31912097 A JP 31912097A JP H11141097 A JPH11141097 A JP H11141097A
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roller
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Kiyoto Sakamoto
清人 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易且つ安価な現場施工方式により壁タイル
または床タイル等の仕上げ施工での張付けモルタルとタ
イル建材との結合密着性を向上し、従来のようにタイル
建材が施工面から剥離して脱落事故を引き起こす事態を
未然に防止する。 【解決手段】 壁または床等の構築用躯体10表面に塗
着したタイル張用下地11に多数の突起5または突条を
周面に有するローラー4により多数の凹穴13または凹
溝条を形成して粗面仕上げとし、該凹穴13または凹溝
条を有したタイル張用下地11の面上に張付けモルタル
12を塗布する。また、塗布された張付けモルタル12
の表面に対し、更にローラー4により多数の凹穴13ま
たは凹溝条を形成して粗面仕上げとし、該凹穴13また
は凹溝条を有した張付けモルタル12の表面に当てとろ
等を介してタイル建材15を張着する。また、突起5
は、その形状が円錐、三角錐、四角錐、円柱、角柱、富
士山型等のいずれかによるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として一般家
屋、ビル建物等における壁、床その他の構築用躯体表面
に塗着させたタイル張用下地のタイル張着面に磁器質タ
イル、石器質タイル、半磁器質タイル、陶器質タイル、
プラスチックタイル等の各種のタイル建材を貼設するた
めのタイル下地仕上成形法およびタイル下地仕上用ディ
ンプルローラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイル建材の施工は、通常、壁、
床その他の躯体の施工面に下地モルタルを塗り、当てと
ろもしくは張付けモルタルを裏面に盛り付けたタイル建
材を下地モルタルに押し付けて行なわれている。また、
下地モルタルを省略し、張付けモルタルだけでタイル建
材を直接に施工面に張付けることも行なわれている。さ
らに、張付けモルタルを下地に塗り、電動工具ビブラー
トで振動を与えながらタイル建材を張るビブラート工法
も周知の技術である。また、従来の施工方式において、
張付けモルタルとタイル建材との結合密着性が十分に得
られずに、タイル建材が施工面から剥離し易くなり、脱
落事故を引き起こす虞れがある。そこで従来では、タイ
ル建材と張付けモルタルとの接着性を改善し、脱落事故
を防止するために、タイル建材の裏面を粗面にしたり、
アリ穴やアリ溝等の凹凸を設けたりする方式として、成
形型内に塑性体を押し込み、該成形型内の塑性体を加圧
することによりタイル建材を成形する型押し成形法、ま
たは成形型内に自硬性スラリーを流し込み、該成形型内
の自硬性スラリーを硬化させることによりタイル建材を
成形する流し込み成形法によりタイル建材を成形する際
に、タイル建材の裏面に施工面への接着性向上のための
凹穴を形成する方式が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の型押し成形法や流し込み成形法等の成形方式におい
て、タイル建材の裏面を直接粗面にしたり、アリ穴やア
リ溝等の凹凸を設けたりするのでは、タイル成形工程自
体が複雑且つ高価なものとなり、またタイル建材の素材
如何により例えばプラスチックタイル等ではこのような
凹凸の一体形成が非常に困難な場合もある等の問題点を
有していた。また、従来のように張付けモルタルを塗布
しただけでもってタイル建材を直接に施工面に張付ける
場合では、タイル仕上げ施工中にタイル建材自体の重み
によるダレ等が生じ、作業効率を低減させる等の問題点
を有していた。
【0004】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、従来のような型押し
成形法や流し込み成形法等の成形方式において、タイル
建材の裏面を粗面にしたり、アリ穴やアリ溝等の凹凸を
設けたりするような煩雑な成形工程を経たタイル建材を
形成することなく、簡易且つ安価な方式により張付けモ
ルタルとタイル建材との結合密着性を十分に向上させ、
従来のようにタイル建材が施工面から剥離して脱落事故
を引き起こしたり、タイル仕上げ施工中にタイル建材の
重みによるダレ等が発生するような事態を未然に防止で
きるようにした壁または床等のタイル下地仕上成形法お
よびタイル下地仕上用ディンプルローラーを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係るタイル下地仕上成形法にあっては、
構築用躯体10表面に塗着させるタイル下塗りまたは下
地モルタル等のタイル張用下地11のタイル張着面に対
し、多数の凹穴13または凹溝条14を形成して粗面仕
上げとした後、該凹穴13または凹溝条14を有したタ
イル張用下地11の面上に張付けモルタル12を塗布さ
せてタイル建材15を張着させたものである。また、塗
布された張付けモルタル12等の表面に対し、多数の凹
穴13または凹溝条14を形成して粗面仕上げとした
後、該凹穴13または凹溝条14を有した張付けモルタ
ル12の表面に当てとろ等を介してタイル建材15を張
着させるものとできる。一方、本発明に係るタイル下地
仕上用ディンプルローラーにあっては、構築用躯体10
表面に塗着させたタイル張用下地11のタイル張着面も
しくはタイル張用下地11の表面に塗着させた張付けモ
ルタル12のタイル張着面に対し、多数の凹穴13また
は凹溝条14を形成させる多数の突起5または突条6,
7,8をローラー4周面に設けたことにある。また、突
起5は、その形状が円錐、三角錐、四角錐、円柱、角
柱、富士山型等のいずれかによるものとし、突条6,
7,8は、ローラー4周面に対しローラー4の回転軸に
平行となるような直線状に配されているか、もしくはロ
ーラー4周面に対しローラー4の回転軸の周りに螺旋状
となるように配されているものとし、さらに突起5また
は突条6,7,8は、ローラー4の回転前方側が急峻で
回転後方側が緩やかとなるように突出方向をローラー4
の回転方向へ向けてわずかに偏らせて方向性を付与して
あるものとできる。
【0006】以上のように構成された本発明に係るタイ
ル下地仕上成形法において、タイル張用下地11の面上
に形成した凹穴13または凹溝条14は、張付けモルタ
ル12と錨状に接合され、その付着性を著しく向上させ
る。そして、タイル張用下地11の面上に塗布された張
付けモルタル12の表面に更に粗面仕上げとして形成さ
れた多数の凹穴13または凹溝条14は、タイル建材1
5を当てとろ等を介して接合させることにより、タイル
建材15を張付けモルタル12に対し強力に食い込み付
着させ、更には施工中のタイル建材15自体の重み等に
よるダレ等を減少させる。また、本発明に係るタイル下
地仕上用ディンプルローラーにおいて、ローラー4周面
に設けた多数の突起5または突条6,7,8は、タイル
張用下地11のタイル張着面もしくは張付けモルタル1
2のタイル張着面に対し、ローラー4を当接させながら
転がすことにより、簡単に多数の凹穴13または凹溝条
14を形成させ、施工後の張付けモルタル12のタイル
張用下地11に対する食い付き、もしくはタイル建材1
5の張付けモルタル12に対する食い付き等をより強固
なものとさせる。さらに、突出方向をローラー4の回転
方向に向けてわずかに偏らせて方向性を付与してある突
起5または突条6,7,8は、ローラー4をタイル張着
面に当接させながら転がす際に、突起または突条6,
7,8によるタイル張着面内への圧入を容易にさせ、ま
た、入口側の窄まった凹穴13または凹溝条14を形成
させ、タイル張用下地11と張付けモルタル12もしく
は張付けモルタル12とタイル建材15との接着力を著
しく高いものとさせる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図1、図3において示される符
号1は、タイル下地仕上用のディンプルローラー本体で
あり、一般家屋、ビル建物等の壁、床その他の各種の構
築用躯体10表面に塗着させたタイル張用下地11のタ
イル張着面、またはタイル張用下地11に塗着させた張
付けモルタル12のタイル張着面に磁器質タイル、石器
質タイル、半磁器質タイル、陶器質タイル、プラスチッ
クタイル等の各種のタイル建材15を張設するために使
用されるものである。該ディンプルローラー本体1は、
図3に示すように、片持ちハンドル2の先端において水
平に且つ外周方向へ弓状に湾曲させた複数本のバヨネッ
トリブ3Aを周囲に配して成る装着用軸部3を設け、該
装着用軸部3に対し着脱可能となるように例えば合成樹
脂製またはアルミニウム製もしくはステンレス製等から
成る筒状のローラー4が筒孔部分4Aを介してバヨネッ
トリブ3Aを圧縮させながら嵌挿装着させるものとして
ある。このとき、ディンプルローラー本体1は壁タイル
下地用としたり、床タイル下地用としたりして各種の下
地仕上げ施工用途に応じて使い分けることができ、例え
ば壁タイル下地用として使用される場合には、図4に示
すように、長さ約250mmの短尺のローラー4を採用
し、また床タイル下地用として使用する場合には、図8
に示したように、長さ約1mの長尺のローラー4を採用
し且つ片持ちハンドル2の長さも約3mに長くしたもの
とすれば良い。
【0008】さらに、ローラー4の周囲には、タイル張
用下地11のタイル張着面、またはタイル張用下地11
に塗着させた張付けモルタル12のタイル張着面に多数
の凹穴13を例えば約15〜25mm程度の間隔をおい
てランダムに形成させるために多数の突起5を例えば斜
に沿う長さの回転方向成分d1が約15mm、回転軸方
向に沿う長さd2が約25mm程度の間隔をあけて千鳥
状配列にしてローラー4表面に固着したり、ローラー4
と一体形成したりしてある。この突起5は、図5(a)
に示すような円錐状の突起5、図5(b)に示すような
三角錐状もしくは四角錐状その他の多角錐状の突起5、
図5(c)に示すような断面が円形、多角形の角柱状の
突起5、図5(d)に示すような円形、多角形のディス
ク状の突起5、図5(e)に示すような上面径約2m
m、下面径約8mm、高さ約5〜6mmの周囲面が凹状
に湾曲して略富士山型の形状をした突起5等の種々の形
状を成している。そして、図1に示すように、ディンプ
ルローラー本体1は、片持ちハンドル2を片手で持ちな
がらローラー4をタイル張着面上で転がすことにより、
構築用躯体10表面に塗着させたタイル張用下地11の
タイル張着面もしくはタイル張用下地11の表面に塗着
させた張付けモルタル12のタイル張着面に対し、多数
の凹穴13を形成させ粗面仕上げとするものである。
【0009】また、前記突起5の替わりに図6(a)に
示すように、ローラー4周面に対しローラー4の回転軸
の周りに螺旋状となるように複数の突条6を一体形成し
たり、もしくは、図6(b)に示すように、ローラー4
周面に対しローラー4の回転軸に平行となるような直線
状の複数本の突条7を一体形成することにより、ローラ
ー4をタイル張着面上で転がして構築用躯体10表面に
塗着させたタイル張用下地11のタイル張着面もしくは
タイル張用下地11の表面に塗着させた張付けモルタル
12のタイル張着面に対し、多数の凹溝条14を形成し
て粗面仕上げとしても良い。さらに、図6(c)に示す
ように、ローラー4周面に対し網目状の突条8を一体形
成することにより、タイル張着面に対し、多数の網目状
の凹溝条14を形成しても良い。
【0010】前記突起5または突条6,7,8は、図7
に示すように、側面から見てローラー4の回転前方側が
急峻な凸面または凹面で回転後方側が緩やかな凸面とな
るようにその突出方向をローラー4の回転方向に向けて
わずかに偏らせて方向性を付与することにより、ローラ
ー4をタイル張着面に当接させながら転がす際に、タイ
ル張着面内への圧入を容易にし、また、入口側の窄まっ
た凹穴13または凹溝条14を形成させるものとでき
る。尚、上記したタイル下地仕上げの成形時において、
粗面仕上げのタイミングによってタイル張用下地11や
張付けモルタル12等が柔らかすぎたり、固くなりすぎ
たりしない状態で凹穴13または凹溝条14を形成する
ものとしてある。
【0011】尚、本実施の形態では壁または床等のタイ
ル張り施工について本発明に係るタイル下地仕上成形法
を採用しているが、その他の構成として図示を省略した
が、壁または床等の大理石張り施工に対しても同様に本
発明に係るタイル下地仕上成形法を採用することも可能
であり、その構成に基づく作用効果は上記実施の形態と
略同じなのでその説明を省略する。
【0012】次に、本発明に係るタイル下地仕上用ディ
ンプルローラーの使用の一例を説明するに、図3に示す
ように、先ず片持ちハンドル2の先端にローラー4を装
着させる。このとき、タイル張用下地11や張付けモル
タル12等に対する凹穴13または凹溝条14等の仕上
げ施工形式の用途に応じて種々の形態の突起5または突
条6,7,8を有するローラー4を適宜に交換すれば良
い。次いで、図1に示すように、構築用躯体10表面に
塗着させるタイル下塗りまたは下地モルタル等のタイル
張用下地11のタイル張着面に対し、多数の突起5(図
5、図7参照)または突条6,7,8(図6参照)を有
するローラー4により多数の凹穴13または凹溝条14
を形成して粗面仕上げとした後、該凹穴13または凹溝
条14を有したタイル張用下地11の面上に張付けモル
タル12等を塗布させると共に、さらに塗布された張付
けモルタル12の表面に対しても、多数の突起5または
突条6,7,8を有するローラー4により多数の凹穴1
3または凹溝条14を形成して粗面仕上げとする。この
ようにタイル張用下地11や張付けモルタル12等に凹
穴13または凹溝条14を形成することにより、施工中
の水打ちをした場合に在来のモルタル下地よりも保水等
に優れたものとなるのである。
【0013】このとき、ローラー4仕上げのタイミング
によりタイル張用下地11や張付けモルタル12等が柔
らかすぎたり、固すぎたりしない状態で凹穴13または
凹溝条14を形成することが肝要である。然る後、意匠
上、タイル建材15を見栄え良く配置するタイル割りを
施してから、該凹穴13または凹溝条14を有した張付
けモルタル12の表面に当てとろ(図示せず)等を介し
てタイル建材15を張着させるのである。すなわち、タ
イル張りの際にタイル建材15の裏面に付ける団子状の
モルタルである所謂当てとろを介して、タイル下塗りま
たは下地モルタル等のタイル張用下地11または張付け
モルタル12とタイル建材15とを部分的に接着するの
である。このようにして、タイル建材15を張付けモル
タル12に対し強力に食い込み付着させることができる
のである。尚、大理石張り施工の場合には、注ぎとろを
大理石の裏側全面に詰め込みながら張着させれば良い。
このとき、タイル建材15の付着性の強化とタイル割り
による寸法調整や化粧等の目的でタイル相互の継目であ
るタイル目地16を施す。このタイル建材15として
は、例えば陶磁器タイルの場合には、用途により内装タ
イル、外装タイル、床タイル、モザイクタイルがあり、
素地の質により磁器質タイル、石器質タイル、半磁器質
タイル、陶磁器タイル、施釉タイル、無釉タイル等その
他の素材がある。
【0014】また、床タイル施工の場合には、図8に示
すように、長尺なローラー4や長尺な片持ちハンドル2
によるディンプルローラー本体1をデッキブラシ的に使
用したり、遠方から離れた場所に対して使用すれば良
い。
【0015】
【発明の効果】以上の如く本発明に係るタイル下地仕上
成形法およびタイル下地仕上用ディンプルローラーによ
れば、従来のような型押し成形法や流し込み成形法等の
成形方式において、タイル建材15の裏面を粗面にした
り、アリ穴やアリ溝等の凹凸を設けたりするような煩雑
な成形工程を経て形成することなく、簡易且つ安価な現
場施工方式により床タイル仕上げ施工または壁タイル仕
上げ施工等における張付けモルタル12とタイル建材1
5との結合密着性を十分に向上させ得、従来のようにタ
イル建材15が施工面から剥離して脱落事故を引き起こ
したり、施工中にタイル建材15自体の重みによりダレ
等を発生したりする事態を未然に防止することができ、
作業効率が従来に比して非常に良くなる。さらに、モル
タル下地に施工前の水打ちをした場合に、在来下地より
も給水に優れたものとすることができる。
【0016】すなわちこれは、構築用躯体10表面に塗
着させるタイル下塗りまたは下地モルタル等のタイル張
用下地11のタイル張着面に対し、多数の突起5または
突条6,7を有するローラーにより多数の凹穴13また
は凹溝条14を形成して粗面仕上げとした後、該凹穴1
3または凹溝条14を有したタイル張用下地11の面上
に張付けモルタル12を塗布させてタイル建材15を張
着させたからであり、タイル張用下地11の面上に形成
した凹穴13または凹溝条14は、張付けモルタル12
と錨状に接合され、その付着性を著しく向上させること
ができる。そして、タイル張用下地11の面上に塗布さ
れた張付けモルタル12の表面に更に粗面仕上げとして
形成された多数の凹穴13または凹溝条14は、タイル
建材15を当てとろを介して接合させることにより、タ
イル建材15は強力に張付けモルタル12に食い込み付
着されるため、タイル張り強度を堅牢にさせ、タイル建
材15の剥離、脱落等を防止することができる。
【0017】更に、ローラー4周面に設けた多数の突起
5または突条6,7,8は、タイル張用下地11のタイ
ル張着面もしくは張付けモルタル12のタイル張着面に
対し、ローラー4を当接させながら転がすことにより、
簡単に多数の凹穴13または凹溝条14を形成すること
ができ、施工後の張付けモルタル12のタイル張用下地
11に対する食い付き、もしくはタイル建材15の張付
けモルタル12に対する食い付き等をより強固なものと
できる。
【0018】さらに、突出方向をローラー4の回転方向
に向けてわずかに偏らせて方向性を付与してある突起5
または突条6,7,8は、ローラー4をタイル張着面に
当接させながら転がす際に、タイル張着面内への圧入を
容易にさせて粗面形成作業を簡単に行なうことができ、
また、入口側の窄まった凹穴13または凹溝条14を形
成させ、タイル張用下地11と張付けモルタル12もし
くは張付けモルタル12とタイル建材15との接着力を
著しく高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディンプルローラーによる壁タイ
ル下地仕上成形法を実施している状態の斜視図である。
【図2】同じくタイル張り施工後の断面図である。
【図3】ディンプルローラーの分解斜視図である。
【図4】ローラーの平面図である。
【図5】ローラーの突起形状を示す一部拡大斜視図であ
り、(a)は円錐型、(b)は角錐型、(c)は角柱
型、(d)はディスク型、(e)は富士山型を示す。
【図6】ローラーの突条形状を示す斜視図であり、
(a)は螺旋型、(b)は直線型、(c)は網目型を示
す。
【図7】突起形状の他例を示すローラーの側面図であ
る。
【図8】長尺のディンプルローラーによる床タイル下地
仕上成形法を実施している状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…ディンプルローラー本体 2…片持ちハン
ドル 3…装着用軸部 3A…バヨネッ
トリブ 4…ローラー 4A…筒孔部分 5…突起 6,7,8…突
条 10…構築用躯体 11…タイル張
用下地 12…張付けモルタル 13…凹穴 14…凹溝条 15…タイル建
材 16…タイル目地
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】尚、本実施の形態では壁または床等のタイ
ル張り施工について本発明に係るタイル下地仕上成形法
を採用しているが、その他の構成として図示を省略した
が、壁または床等の大理石張り施工に対しても同様に本
発明に係るタイル下地仕上成形法を採用することも可能
であり、その構成に基づく作用効果は上記実施の形態と
略同じなのでその説明を省略する。また本発明に係るタ
イル下地仕上用ディンプルローラーは、タイル下地仕上
用のみならず、凹凸のある表面を呈する壁面その他を形
成する化粧仕上用のものとしても使用でき、多用途、汎
用性あるものとして各種に利用することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築用躯体表面に塗着させるタイル下塗
    りまたは下地モルタル等のタイル張用下地のタイル張着
    面に対し、多数の凹穴または凹溝条を形成して粗面仕上
    げとした後、該凹穴または凹溝条を有したタイル張用下
    地の面上に張付けモルタルを塗布させてタイル建材を張
    着させることを特徴としたタイル下地仕上成形法。
  2. 【請求項2】 塗布された張付けモルタルの表面に対
    し、多数の凹穴または凹溝条を形成して粗面仕上げとし
    た後、該凹穴または凹溝条を有した張付けモルタルの表
    面に当てとろ等を介してタイル建材を張着させるものと
    した請求項1記載のタイル下地仕上成形法。
  3. 【請求項3】 構築用躯体表面に塗着させたタイル張用
    下地のタイル張着面もしくはタイル張用下地の表面に塗
    着させた張付けモルタルのタイル張着面に対し、多数の
    凹穴または凹溝条を形成させる多数の突起または突条を
    ローラー周面に設けたことを特徴とするタイル下地仕上
    用ディンプルローラー。
  4. 【請求項4】 突起は、その形状が円錐、三角錐、四角
    錐、円柱、角柱、富士山型等のいずれかによるものとし
    た請求項3記載のタイル下地仕上用ディンプルローラ
    ー。
  5. 【請求項5】 突条は、ローラー周面に対しローラーの
    回転軸に平行となるような直線状に配されているか、も
    しくはローラー周面に対しローラーの回転軸の周りに螺
    旋状となるように配されているものとした請求項3記載
    のタイル下地仕上用ディンプルローラー。
  6. 【請求項6】 突起または突条は、ローラーの回転前方
    側が急峻で回転後方側が緩やかとなるように突出方向を
    ローラーの回転方向へ向けてわずかに偏らせて方向性を
    付与してあるものとした請求項3乃至5のいずれか記載
    のタイル下地仕上用ディンプルローラー。
JP31912097A 1997-11-05 1997-11-05 タイル下地仕上成形法およびタイル下地仕上用ディンプルローラー Pending JPH11141097A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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