JP2003221687A - クリアー化粧鋼板 - Google Patents

クリアー化粧鋼板

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JP2003221687A JP2002023434A JP2002023434A JP2003221687A JP 2003221687 A JP2003221687 A JP 2003221687A JP 2002023434 A JP2002023434 A JP 2002023434A JP 2002023434 A JP2002023434 A JP 2002023434A JP 2003221687 A JP2003221687 A JP 2003221687A
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coating film
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Akio Tashiro
秋雄 田代
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Yodogawa Steel Works Ltd
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Yodogawa Steel Works Ltd
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐こすれ疵性、耐食性、耐侯性に優れ、また
住宅環境に太陽光の反射という悪影響を及ぼすことのな
いクリアー化粧鋼板を提供する。 【解決手段】 5〜65重量%Al−Zn合金溶融めっ
き鋼板よりなる基板1に、表面処理としてノンクロムの
化成処理を施しており、この基板1の化成処理面上に、
クリアー又は着色クリアー樹脂塗料100重量部に対し
て平均粒径10〜80μmのポリアミド樹脂粒子、平均
粒径10〜80μmのポリアクリルニトリル樹脂粒子、
セラミック系微粒子、及びセラミックファイバーのうち
の一種又は二種以上を0.1〜80重量部配合した塗料
が焼付塗装されて乾燥塗膜厚1〜30μmの塗膜2が形
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Al−Zn合金溶
融めっき鋼板のめっき表面意匠を生かし、各種建材用等
の内外装材に用いられるクリアー化粧鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Al−Zn合金溶融めっき鋼板
は、耐食性があり、まためっき表面のスパングル意匠が
好まれるため、建材用内外装材として、めっき生地のま
ま、或いはより耐食性を高める目的で表面クリアー塗料
を塗装して用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このA
l−Zn合金溶融めっき鋼板には次のような問題点が残
っている。まず、表面塗装の施されていない生地のまま
のAl−Zn合金溶融めっき鋼板やこれにクリアー塗装
が施されたAl−Zn合金溶融めっき鋼板では、両者共
に、壁材や屋根材などに施工した場合、太陽光の反射に
より住宅環境に悪影響を及ぼしている。次に、後者のク
リアー塗装を施したAl−Zn合金溶融めっき鋼板の場
合、成型加工時や施工時に塗膜面に疵が発生することが
あるが、疵が付くと経年変化により疵から酸性又はアル
カリ性水分が塗膜下に侵入し、塗膜下にその水分がたま
り、塗膜剥離や錆発生の原因になっていた。特にシャッ
ターのスラット材に用いられた場合は、シャッターの巻
き上げや巻き下げ時に塗膜に疵が入りやすく、その疵か
ら腐蝕が進行し錆が発生する事態を招いていた。
【0004】本発明の目的は、上記のようなクリアー塗
装が施されるAl−Zn合金溶融めっき鋼板を改善する
ことにより耐こすれ疵性、耐食性、耐侯性に優れ、また
太陽光の反射という住宅環境問題を解消できるクリアー
化粧鋼板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
クリアー化粧鋼板は、5〜65重量%Al−Zn合金溶
融めっき鋼板よりなる基板に、表面処理としてノンクロ
ムの化成処理を施しており、この基板の化成処理面上
に、クリアー又は着色クリアー樹脂塗料100重量部に
対して、平均粒径10〜80μmのポリアミド樹脂粒
子、平均粒径10〜80μmのポリアクリルニトリル樹
脂粒子、セラミック系微粒子、及びセラミックファイバ
ーのうちの一種又は二種以上を0.1〜80重量部配合
した塗料が、乾燥塗膜厚を1〜30μmとするよう焼付
塗装されてなることに特徴を有するものである。
【0006】この場合において、上記塗料には、請求項
2記載の発明のように、シリカ系つや消し微粒子を前記
クリアー又は着色クリアー樹脂塗料100重量部に対し
て0.1〜5重量部配合することができる。また、上記
塗料には、請求項3記載の発明のように、クロメート系
顔料でない防錆顔料を前記クリアー又は着色クリアー樹
脂塗料100重量部に対して1〜50重量部配合するこ
とができる。さらに、請求項4記載の発明のように、上
記塗料の表面には、スパッタ柄や石目調等の模様を部分
的に印刷又は塗装して施すことができる。
【0007】
【作用】請求項1記載のクリアー化粧鋼板によれば、5
〜65重量%Al−Zn合金めっき鋼板を基板としてい
るので、塗膜を通してのめっき層からの亜鉛イオンの溶
出が少ないため耐食性に優れる。5重量%未満のAl−
Zn合金めっき鋼板では耐食性を十分に期することがで
きない。65重量%を越えるAl−Zn合金めっき鋼板
では、剪断端面の耐食性が低下する。
【0008】表面処理としてノンクロムの化成処理を施
すことにより、クロムによる環境汚染を防止できる。塗
膜に平均粒径10〜80μmのポリアミド樹脂粒子、平
均粒径10〜80μmのポリアクリルニトリル樹脂粒
子、セラミック系微粒子、又はセラミックファイバーの
うちのいずれか単独、又はそのうちのいくつかを併用し
て配合することにより、塗膜に疵が付いてこの疵から水
分が塗膜に侵入しても、その水分は塗膜中の粒子間から
排出しやすいため、塗膜の剥離や基板の腐蝕を防止でき
る。
【0009】さらに、それらポリアミド樹脂粒子、ポリ
アクリルニトリル樹脂粒子、セラミック系微粒子、及び
セラミックファイバーを単独又は併用して配合すること
により、塗膜の表面に凹凸のしぼ模様が形成され、この
凹凸意匠により太陽光は乱反射するため、住宅環境に支
障を来たすことがなくなり、またクリアー塗膜からめっ
き表面のスパングル意匠を視認できて外観的意匠を確保
できる。
【0010】ポリアミド樹脂粒子やポリアクリルニトリ
ル樹脂粒子の平均粒径が1μm未満では塗膜表面に凹凸
感が出ず、80μmを超えると塗装性が悪くなるととも
に塗膜の伸びが低下する。
【0011】クリアー又は着色クリアー樹脂塗料100
重量部に対する、ポリアミド樹脂粒子、ポリアクリルニ
トリル樹脂粒子、セラミック系微粒子、及びセラミック
ファイバーのうちの一種又は二種以上の配合量が0.1
重量部未満では塗膜表面に凹凸を付与できず、80重量
部を超えると塗装性が悪くなる。
【0012】塗料の乾燥塗膜厚が1μm未満では塗装作
業上、安定した塗膜厚が確保できず、30μmを超える
と塗膜に疵が付いて水分がその疵から侵入した場合、水
分が塗膜を通して排出しにくくなり、その疵部から塗膜
剥離、錆発生が生じやすくなる。
【0013】請求項2記載の発明のようにシリカ系つや
消し微粒子をクリアー又は着色クリアー樹脂塗料100
重量部に対して0.1〜5重量部配合することにより、
つや消し効果があって、さらに異なった意匠感を出すこ
とができる。シリカ系つや消し微粒子の配合量が樹脂塗
料100重量部に対して0.1重量部より少ないと、つ
や消し効果がなく、5重量部を超えるとつや消し効果が
強すぎて基板のめっき表面のスパングル意匠が見えなく
なる。
【0014】請求項3記載の発明のように防錆顔料をク
リアー又は着色クリアー樹脂塗料100重量部に対して
1〜50重量部配合することにより、重防食効果を持た
せるとともに、クロメート系顔料でない防錆顔料とする
ことによりクロムによる環境汚染を防止できる。防錆顔
料の配合量は樹脂塗料100重量部に対して1重量部よ
り少ないと防錆効果は認められるものの重防食と言えな
くなり、50重量部を超えると塗膜の伸びが低下する。
【0015】請求項4記載の発明のように塗料の表面
に、スパッタ柄や石目調等の模様を部分的に印刷又は塗
装して施すことにより、スパッタ柄や石目調等の模様意
匠と、この模様間の透き間から見えるめっき表面のスパ
ングル意匠とが組み合わさった独特の意匠的効果を発揮
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のクリアー化粧鋼板の好適
な実施形態を説明する。
【0017】図1に本発明に係るクリアー化粧鋼板の断
面構造を模式的に示す。1は基板、2は基板1の表面に
焼付け塗装された塗膜である。基板1としては、板厚
0.3〜1.2mmで、5〜65重量%Al−Zn合金
溶融めっき鋼板を用いる。5重量%未満のAl−Zn合
金めっき鋼板では耐食性、耐熱性を十分に期することが
できず、65重量%を越えるAl−Zn合金めっき鋼板
では剪断端面の耐食性が低下する。このため、より好ま
しくは耐食性に優れる55重量%Al−Zn合金めっき
鋼板を用いる。
【0018】基板1には表面処理としてノンクロムの化
成処理を施す。ノンクロムの化成処理は、公害上問題の
ある6価クロムを含まない、3価のクロムイオンとケイ
酸イオンとフッ素イオンとからなる化成処理液、または
クロムを含まないタンニン酸とシリカゲルのごとき陰性
ヒドロゾルを含む混合水溶液、またはクロムを含まない
ケイ酸エステルとアルミニウムの無機塩の水溶液等で処
理する。
【0019】基板1の化成処理面上にはクリアー又は着
色クリアー樹脂塗料3が塗装されるが、この樹脂塗料の
樹脂材料には、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、
ウレタン系樹脂等を用いる。
【0020】上記クリアー又は着色クリアー樹脂塗料3
には、塗膜表面に凹凸を付与するとともに耐疵付き性等
の特性を向上させるためにポリアミド樹脂粒子、ポリア
クリルニトリル樹脂粒子、セラミック系微粒子及びセラ
ミックファイバーから選択される一種又は二種以上を配
合する。その配合量が、クリアー又は着色クリアー樹脂
塗料100重量部に対して0.1重量部未満では凹凸を
付与できず、80重量部を超えると塗装性が悪くなるた
め、0.1〜80重量部配合することが好ましい。
【0021】ポリアミド樹脂粒子やポリアクリルニトリ
ル樹脂粒子の平均粒径は、10μmより小さいと塗膜表
面に凹凸感が出ず、80μmより大きいと塗装性が悪く
なるとともに塗膜の伸びが低下するため、10〜80μ
mが好ましい。セラミック系微粒子やセラミックファイ
バーは塗膜表面に凹凸を形成するとともに塗膜の耐疵付
き性をより向上させる。セラミックファイバーは、アル
ミナ、シリカ、ジルコニア等を主成分とし、その直径は
2〜5μm、長さは5〜150μmである。
【0022】クリアー又は着色クリアー樹脂塗料3に対
してポリアミド樹脂粒子、ポリアクリルニトリル樹脂粒
子、セラミック系微粒子、及びセラミックファイバーの
うちの一種又は二種以上を配合しておくと、図1に示す
ごとく塗膜2に疵Fが付いてこの疵Fから水分mが塗膜
2に侵入してもその水分mは塗膜中のポリアミド樹脂粒
子等の粒子4,4間から排出しやすくなり、このため塗
膜2の剥離や基板1の腐蝕を防止することができる。
【0023】クリアー又は着色クリアー樹脂塗料3にポ
リアミド樹脂粒子、ポリアクリルニトリル樹脂粒子、セ
ラミック系微粒子及びセラミックファイバーを単独又は
併用により配合してなる上記塗料には、更に、シリカ系
つや消し微粒子を配合することが、つや消し効果を出し
得る点で好ましい。その場合、クリアー又は着色クリア
ー樹脂塗料100重量部に対して0.1重量部より少な
いと、つや消し効果がなく、5重量部を超えるとつや消
し効果が強すぎて基板のめっき表面のスパングル意匠が
無くなるため、樹脂塗料100重量部に対して0.1〜
5重量部配合することが好ましい。
【0024】また、クリアー又は着色クリアー樹脂塗料
3にポリアミド樹脂粒子、ポリアクリルニトリル樹脂粒
子、セラミック系微粒子及びセラミックファイバーを単
独又は併用により配合してなる上記塗料には、更に又、
防錆顔料を配合することが重防食タイプの商品となる点
で好ましい。この防錆顔料は、クロメート系防錆顔料で
ない亜鉛粉末、アルミニウム粉末等の金属粉顔料、カル
シウム、シリカ等のイオン交換性顔料、リン酸塩系、バ
ナジウム酸塩系及びモリブデン酸塩系の可溶性顔料等で
ある。この防錆顔料の配合量はクリアー又は着色クリア
ー樹脂塗料100重量部に対して1重量部より少ないと
防錆効果は認められるものの重防食と言えなくなり、5
0重量部を超えると塗膜の伸びを低下させるため、樹脂
塗料100重量部に対して1〜50重量部配合すること
が好ましい。
【0025】上記塗膜厚は、1μm未満では塗装作業
上、安定した塗膜厚が確保できず、30μmを超えると
塗膜に疵が付いて水分がその疵から侵入した場合、水分
が塗膜を通して排出しにくくなり、その疵部から塗膜剥
離、錆発生が生じやすくなるため、1〜30μmとする
ことが好ましい。塗膜の焼付け温度は、板温で180〜
250°である。
【0026】上記塗料の表面には、図2に示すように、
スパッタ柄や石目調等の模様5を部分的に印刷又は塗装
することが、表面外観がその模様5とめっき表面のスパ
ングル意匠との組み合わせにより興趣が増し、めっき表
面のスパングル意匠のみとは異なる美観性を発揮でき
る。
【0027】また、図3に示すように、基板1の化成処
理面上に、スパッタ柄や石目調等の模様5を部分的に印
刷又は塗装し、この上にクリアー又は着色クリアー樹脂
塗料100重量部に対して平均粒径10〜80μmのポ
リアミド樹脂粒子、平均粒径10〜80μmのポリアク
リルニトリル樹脂粒子、セラミック系微粒子、及びセラ
ミックファイバーが単独又は併用で0.1〜80重量部
配合された塗料を、乾燥塗膜厚が1〜30μmとなるよ
うに焼付塗装して塗膜2を形成することもできる。
【0028】また、図3に示すクリアー化粧鋼板の塗膜
3の表面に、更に、図4に示すごとくスパッタ柄や石目
調等の模様5を部分的に印刷又は塗装を施すこともでき
る。
【0029】さらに、図1に示す断面構造のクリアー化
粧鋼板を、図5に示すように、エンボス等の成形加工後
に、その凸部6の塗膜2の表面にスパッタ柄や石目調等
の模様5を印刷又は塗装することもできる。この場合、
図6に示すごとく凸部6の塗膜2の表面に着色塗装7を
施したうえで、この上にスパッタ柄や石目調等の模様5
を印刷又は塗装することもできる。
【0030】
【実施例】実施例1 0.4mm厚の55重量%Al−Zn合金溶融めっき鋼
板にノンクロム系の化成処理を施したうえで、クリアー
ポリエステル系樹脂100重量部に対して平均粒径45
μmのポリアミド樹脂粒子を15重量部配合した塗料を
塗装して210°Cで焼き付け乾燥し、乾燥塗膜厚が2
0μmとなるように形成した。
【0031】実施例2 0.4mm厚の55重量%Al−Zn合金溶融めっき鋼
板にノンクロム系の化成処理を施したうえで、クリアー
ポリエステル系樹脂100重量部に対して平均粒径30
μmのポリアクリルニトリル樹脂粒子を20重量部配合
した塗料を塗装して210°Cで焼き付け乾燥し、乾燥
塗膜厚が20μmとなるように形成した。
【0032】実施例3 0.4mm厚の55重量%Al−Zn合金溶融めっき鋼
板にノンクロム系の化成処理を施したうえで、ウレタン
系樹脂100重量部に対して平均粒径45μmのポリア
ミド樹脂粒子を25重量部、かつ防錆顔料としてバナジ
ウム酸塩を2重量部配合した塗料を塗装して210°C
で焼き付け乾燥し、乾燥塗膜厚が20μmとなるように
形成した。
【0033】比較例1 ポリアミド樹脂粒子を含有しないこと以外は、実施例1
の場合と同様に実施した。
【0034】実施例1〜3の各クリアー化粧鋼板、比較
例1のクリアー化粧鋼板についての耐こすれ疵試験、耐
食性試験、耐候性試験を下記の要領で実施した。
【0035】(1)耐こすれ疵試験 ラビングテスト:キクロンタワシを0.5Kg/cmの
圧力で押し付けて、200回こすりつけ、疵の有無を確
認した。
【0036】(2)耐食性試験 5%塩水を310時間連続で噴霧し、平面部、カット部
(平面部にナイフでクロスカットした部分)、加工部の
腐蝕状況を確認した。
【0037】(3)耐候性試験 屋外暴露5年、場所は沖縄で試験片を南に面して20°
傾斜させた。
【0038】試験結果 耐こすれ疵試験、耐食性試験の結果は図7の図表に示す
とおりである。ポリアミド樹脂粒子やポリアクリルニト
リル樹脂粒子を配合した実施例1〜3のクリアー化粧鋼
板が、それら樹脂粒子の配合されていない比較例1のク
リアー化粧鋼板に比較して、耐こすれ疵性および耐食性
に優れていること、防錆顔料をも含有する実施例3では
特にカット部の耐食性に優れることがわかる。なお、図
7の図表中には、表面外観(目視)についても比較して
おり、実施例1〜3、比較例1のいずれのクリアー化粧
鋼板にもめっき表面のスパングル意匠を確認することが
できるが、実施例1〜3のクリアー化粧鋼板の塗膜表面
に凹凸が認められるものの、比較例1のクリアー化粧鋼
板の塗膜表面には凹凸が認められない。
【0039】耐候性試験の結果は図8の図表に示すとお
りである。実施例1〜3と比較例1とは、平面部での耐
候性については変わることがないが、カット部やエッジ
部での腐蝕度合い、塗膜剥離の有無については明らかに
差異が生じ、また防錆顔料をも含有する実施例3が耐候
性に顕著に優れることがわかる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、耐こすれ疵性、耐食
性、耐候性等の特性に優れ、また太陽光の反射という住
宅環境問題を解消できるので、とくに壁材や屋根材、シ
ャッターのスラット材等の内外装材に好適に用いられる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のクリアー化粧鋼板を模式的に示す断
面図である。
【図2】他の実施例のクリアー化粧鋼板を模式的に示す
断面図である。
【図3】更に他の実施例のクリアー化粧鋼板を模式的に
示す断面図である。
【図4】更に又、他の実施例のクリアー化粧鋼板を模式
的に示す断面図である。
【図5】更に又、他の実施例のクリアー化粧鋼板を模式
的に示す断面図である。
【図6】更に又、他の実施例のクリアー化粧鋼板を模式
的に示す断面図である。
【図7】実施例1〜3、比較例1についての耐こすれ疵
試験及び耐食性試験の結果を示す図表である。
【図8】実施例1〜3、比較例1についての耐候性試験
の結果を示す図表である。
【符号の説明】
1 基板 2 塗膜 3 クリアー又は着色クリアー樹脂塗料 4 粒子 5 スパッタ柄や石目調等の模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B05D 7/14 B05D 7/14 J Fターム(参考) 4D075 CA02 CA32 CA33 CB02 DA06 DB05 DB07 DC03 EA43 EC05 EC07 4F100 AA20B AB03A AD00B AK01B AK27 AK27B AK41 AK46B BA02 BA03 BA07 BA10C CA15B DE01B DG01B EH46 EH71A EJ08 EJ42 EJ68A EJ69A GB07 HB00B HB00C HB11C HB31C HB40C JB02 JL09 JL10B JN01 JN01B 4K027 AA05 AA22 AB05 AB06 AB15 AB26 AB44 AB48 4K044 AA02 BA10 BA12 BA21 BB04 BB11 BB14 BC02 BC09 CA11 CA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5〜65重量%Al−Zn合金溶融めっ
    き鋼板よりなる基板に、表面処理としてノンクロムの化
    成処理を施しており、この基板の化成処理面上に、クリ
    アー又は着色クリアー樹脂塗料100重量部に対して、
    平均粒径10〜80μmのポリアミド樹脂粒子、平均粒
    径10〜80μmのポリアクリルニトリル樹脂粒子、セ
    ラミック系微粒子、及びセラミックファイバーのうちの
    一種又は二種以上を0.1〜80重量部配合した塗料
    が、乾燥塗膜厚を1〜30μmとするよう焼付塗装され
    てなることを特徴とする、クリアー化粧鋼板。
  2. 【請求項2】 前記塗料に、シリカ系つや消し微粒子を
    前記クリアー又は着色クリアー樹脂塗料100重量部に
    対して0.1〜5重量部配合している、請求項1記載の
    クリアー化粧鋼板。
  3. 【請求項3】 前記塗料に、クロメート系顔料でない防
    錆顔料を前記クリアー又は着色クリアー樹脂塗料100
    重量部に対して1〜50重量部配合している、請求項1
    又は2記載のクリアー化粧鋼板。
  4. 【請求項4】 前記塗料の表面に、スパッタ柄や石目調
    等の模様を部分的に印刷又は塗装して施している、請求
    項1ないし3のいずれかに記載のクリアー化粧鋼板。
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