JPH07308633A - 傷部耐食性・加工性・滑雪性を兼ね備えた高耐久性塗装金属板及びその連続製造方法 - Google Patents

傷部耐食性・加工性・滑雪性を兼ね備えた高耐久性塗装金属板及びその連続製造方法

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JPH07308633A
JPH07308633A JP10541794A JP10541794A JPH07308633A JP H07308633 A JPH07308633 A JP H07308633A JP 10541794 A JP10541794 A JP 10541794A JP 10541794 A JP10541794 A JP 10541794A JP H07308633 A JPH07308633 A JP H07308633A
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vinylidene fluoride
metal plate
resin
fluoride resin
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JP10541794A
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Toru Kametani
透 亀谷
Hiroshi Hatsuya
博 初谷
Hirokazu Kobayashi
小林廣和
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TAIYO SEIKO KK
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TAIYO SEIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】傷部耐食性・加工性・滑雪性などの諸性能を兼
ね備えた高耐久性塗装金属板を提供する。 【構成】金属板の両面又は片面に、防錆顔料を添加した
エポキシ系樹脂下塗り層を設け、該エポキシ系樹脂下塗
り層の上にフッ化ビニリデン系樹脂中塗り層、さらにそ
の上にフッ化ビニリデン系樹脂上塗り層を設けた塗装金
属板において、中塗り層のフッ化ビニリデン系樹脂は、
メタクリル酸アルキルとアクリル酸アルキルとによって
変性されたフッ化ビニリデン系樹脂とすると共に、上塗
り層のフッ化ビニリデン系樹脂は、メタクリル酸アルキ
ルによって変性されたフッ化ビニリデン系樹脂、又はメ
タクリル酸アルキルとアクリル酸アクリルとによって変
性されたフッ化ビニリデン系樹脂とし、さらに、中塗り
層に直径2〜10μ,長さ5〜150μのセラミック繊
維を樹脂100部に対し6〜40部添加したことを特徴
とする高耐久性塗装金属板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板表面にフッ化ビ
ニリデン樹脂を主成分とする樹脂塗膜層を設けた、主と
して建材用として用いられる特に傷部耐食性、耐食性、
耐候性、加工性に優れた塗装金属板に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】近年、
屋根壁材など建築材料に用いられる材料には長寿命、高
性能化が強く要求されている。これらの用途にはカラー
鋼板の他、アスベストや瓦などが使用されているが、施
工が容易、地震に強い、しかも安価であることから塗装
金属板が主として使用されている。塗装金属板は、主と
して亜鉛めっき鋼板を素材としているが、これに類似し
たものとして鋼板やアルミニウム、ステンレスを素材に
したものもある。これらの素材には、ポリエステル樹脂
系塗料やアクリル樹脂系塗料、シリコーン樹脂系塗料、
フッ化ビニリデン系樹脂塗料などを塗装して、意匠性を
もたせている。このなかでも、フッ化ビニリデン系樹脂
塗料を塗装した鋼板は、耐候性や耐食性に優れているこ
とから、製品に対する高級化指向にも沿って需要は急激
に増大している。一方、これらの塗装鋼板を使用する環
境は、積雪などの高湿度環境、酸性雨などによる不動態
被膜の破壊される環境、工場の排ガスや海岸付近での亜
鉛やアルミニウムの消耗される環境など様々であり、特
に近年は酸性霧や酸性雪など環境は悪化しており、益々
耐久性が要求されるようになっている。
【0003】フッ化ビニリデン系樹脂塗料は耐候性や耐
食性に優れるなど、強靭な塗膜を形成する。しかしフッ
化ビニリデン系樹脂塗料は、塗装焼き付け後に時間の経
過とともに結晶化が進む性質があり、塗膜に縮みストレ
スを生ずる。フッ化ビニリデン系樹脂フィルム単体では
問題ないが、鋼板などの基板に塗装や貼り付けられた状
態で縮む力を生ずることは、基板との接着力を不安定に
させる欠点となる。また、塗膜やフィルム(以下塗膜と
称する)に傷がつくと、塗膜の縮みにより、傷口を拡げ
るストレスが常に働くという問題がある。特に高温多湿
な環境など接着力を低下させるような環境下では、傷口
から塗膜剥離が始まり益々増大して傷口を拡げていき、
塗膜のめくれなどと絡み合って腐食が進行していくこと
になる。すなわち、フッ化ビニリデン系樹脂塗膜を有す
る鋼板には傷部耐食性が劣るという欠点がある。
【0004】一方、フッ化ビニリデン系樹脂塗装鋼板
は、通常塗装される塗膜厚さが通常25〜35μ程度と
薄いことと、塗膜硬度が低いために、折曲加工、ロール
フオーミングなどの成型加工時や施工時等に傷が付きや
すい。
【0005】上述のようなフッ化ビニリデン系樹脂塗膜
の縮みを防止する方法としては、塗膜の縮む力を分断す
ることである。フッ化ビニリデン樹脂を異なった樹脂系
で変性させたり、塗膜内に骨材を添加混合することが考
えられる。しかし、異なった樹脂で変性することは、塗
膜のもつ耐候性など基本的な性質までをも左右する危険
がともなう。フッ化ビニリデン樹脂は塗装作業性、顔料
による着色性をもたせるため、耐候性の良いアクリル樹
脂で変性し、塗料化しているのが一般的である。アクリ
ル樹脂の配合比を増量するほど塗膜の応力は緩和される
が、フッ化ビニリデン樹脂の特長である耐候性が低下す
るため、アクリル樹脂の配合量は10〜50%程度で制
約されている。この程度の配合量では塗膜の内部応力の
緩和は不十分である。
【0006】一方、骨材を添加分散する方法は、樹脂の
基本性能を損なうことなく塗膜の応力を分断するので、
傷口からの広がりを未然に防止することが可能となる。
【0007】しかしながら、骨材を添加分散する方法で
は塗膜の加工性を損なう欠点がある。また、塗膜の表面
が荒れ、塗膜の平滑性が損なわれる。このため、需要家
の希望する光沢に対応できないばかりでなく、フッ化ビ
ニリデン樹脂の特長である非汚染性、非接着性が低下し
てしまう。さらに積雪に対しては、十分な滑雪性を得ら
れないという欠点がある。
【0008】本発明はこのような諸問題を解決し、傷部
耐食性・加工性・滑雪性などの諸性能を兼ね備えた高耐
久性塗装金属板を提供せんとするものである。
【0009】塗料中に骨材を添加したものとして、特公
昭60−7946号、特開昭61−237636号、特
公昭63−2991号などがある。しかし、これらは塗
膜硬度を向上させたり、スクラッチ性を改善することを
目的としており、本発明のような目的、知見はなく、上
述のような課題を解決するものではない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のような課
題を解決するものであり、その要旨とするところは前記
特許請求の範囲に記載の通りである。
【0011】まず、本発明者は、フッ化ビニリデン系樹
脂塗装鋼板が平面部の耐食性では優れているにもかかわ
らず傷部の耐食性では劣っているのは、上記のような理
由の他、フッ化ビニリデン系樹脂塗膜の透湿性が低いた
め傷の周囲の防錆剤クロムが溶出しないので、局部的に
腐食が進行してしまうため、と考えていた。そこで本発
明者は、平面部の塗膜の透湿性を高めることができれ
ば、防錆剤クロムの溶出量を増し、これによって傷部の
耐食性を改善することが可能と考え、研究を進めていた
ところ、特定の種類のフッ化ビニリデン系樹脂塗膜にセ
ラミック繊維を添加することによって、フッ化ビニリデ
ン系樹脂塗膜の透湿性を大きく高めることができること
を発見したのである。
【0012】次に掲げる表1及び図1のグラフに一例を
示す。この例はアクリル酸エステルとメタクリル酸エス
テルで変性したフッ化ビニリデン樹脂にセラミック繊維
とガラス繊維を添加量を変化させて添加し、その透湿度
の変化を測定して示したものである。
【0013】
【表1】
【0014】本発明者の研究によれば、骨材を添加する
方法について検討を進めたところ、フッ素系樹脂の種類
や骨材の種類、形状、さらに塗膜の組合せなどによっ
て、塗膜の内部応力、透湿度、結晶化度などが大きく異
なることが分かった。また、ガラス繊維やガラスビーズ
は特に酸に弱いことが認められ、これを添加したフッ化
ビニリデン樹脂塗料も対薬品性に弱い傾向が認められ、
酸性雨や酸性雪などの環境にさらされる屋根材などの用
途には不適当なことが分かった。耐薬品性、特に耐酸性
の強い骨材が必要と考えられた。
【0015】種々の研究の結果、選択されたのがセラミ
ック繊維である。セラミック繊維は種々の骨材のなかで
もフッ化ビニリデン系樹脂に添加した場合に内部応力緩
和と透湿性向上の効果が最も大きいものであった。
【0016】また、フッ化ビニリデン樹脂は経時変化に
弱く、時の経過とともに結晶化が進み、塗膜の柔軟性が
損なわれる性質があるが、セラミック繊維を添加するこ
とによって、結晶化を抑制し、塗膜の柔軟性の経時的低
下を抑えられることが分かった。
【0017】表2及び図2のグラフ、表3及び図3のグ
ラフに実験結果の一例を示す。表2及び図2のグラフに
示す例は、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステル
で変性したフッ化ビニリデン樹脂にセラミック繊維とガ
ラス繊維をそれぞれ添加量を変化させて添加し、その内
部応力の変化を測定して示したものである。
【0018】表3及び図3のグラフに示す例は、アクリ
ル酸エステルとメタクリル酸エステルで変性したフッ化
ビニリデン樹脂のセラミック繊維無添加のものと、同樹
脂100部にセラミック繊維を20部添加したものを、
それぞれ促進試験を行い、その結晶化度の変化を測定し
て示したものである。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】しかしながら、セラミック繊維の添加も塗
膜の加工性を損なう欠点がある。また、塗膜の表面が荒
れ、塗膜の平滑性が損なわれる。このため、需要家の希
望する光沢に対応できないばかりでなく、フッ化ビニリ
デン樹脂の特長である非汚染性、非接着性が低下してし
まう。さらに積雪に対しては、十分な滑雪性を得られな
いという欠点がある。また、傷のない正常部においてま
で塗膜の透湿性を高める必要はない。
【0022】そこで本発明者が考えたのが、フッ化ビニ
リデン系樹脂塗膜をセラミック繊維を添加した下層とセ
ラミック繊維を添加しない上層の2層構造とすることで
ある。
【0023】すなわち、傷の周囲はボイドが無数に多く
クロムを溶出し易く、正常部では透水し難いことが最適
と考え、よって、表層部は透水し難い構成とし、金属に
近い下層部をクロムが溶出し易いようにボイドが多い構
成とすれば、傷のない正常部では透水し難く、傷部では
クロムが溶出し易くなって効果的と考えたのである。そ
こで実際には防錆顔料を添加した下塗り層の上に中塗り
層及び上塗り層として形成するものであるが、セラミッ
ク繊維を添加したフッ化ビニリデン系樹脂塗膜の下層と
セラミック繊維を添加しないフッ化ビニリデン系樹脂塗
膜の上層の2層構造について研究を進めた結果、この組
合せの2層構造によれば塗膜の内部応力緩和の効果を達
成し得ることが判明した。
【0024】次に掲げる表4及び図4のグラフに実験結
果の一例を示す。この例はアクリル酸エステルとメタク
リル酸エステルで変性したフッ化ビニリデン樹脂塗膜単
体(A)の場合と、この(A)塗膜とセラミック繊維を
添加量を変化させて添加したアクリル酸エステルとメタ
クリル酸エステルで変性したフッ化ビニリデン樹脂塗膜
(B)の2層構造の場合の、それぞれの内部応力の変化
を測定して示したものである。
【0025】
【表4】
【0026】本発明は上記のような知見に鑑みてなされ
たものであり、フッ化ビニリデン系樹脂塗膜の透湿度と
内部応力を適度に調整させて、塗装鋼板の加工時、施工
時などに塗膜に傷が入ったとしても、傷部から赤錆が進
行するといったフッ化ビニリデン系樹脂塗料特有の欠陥
を防止し、かつ加工性・滑雪性・外観にも優れた、傷部
耐食性・加工性・滑雪性を兼ね備えた高耐久性塗装金属
板を提供することに成功したものである。
【0027】本発明塗装金属板は、金属板の両面又は片
面に、下塗り層、中塗り層、上塗り層の3層構造の塗膜
を形成したものである。該金属板は表面にクロメート処
理などの化成処理を施したものがより好ましい。
【0028】しかして本発明の特徴の一は、中塗り層の
変性フッ化ビニリデン系樹脂層にセラミック繊維を含有
せしめる点にある。金属板表面に形成したフッ化ビニリ
デン系樹脂塗膜は、前述のように、塗膜に傷がついた場
合には、塗膜の縮みにより、傷口を拡げるストレスが常
に働いている。しかし本発明によれば、中塗り層へのセ
ラミック繊維の添加混合により塗膜内の応力を効果的に
分断でき、塗膜の縮みを防止することができる。セラミ
ック繊維の添加によるので、フッ化ビニリデン系樹脂の
基本性能を損なうことなく、塗膜の応力を分断し、傷口
の広がりを未然に防止することが可能となる。さらには
セラミック繊維添加により中塗り塗膜の透湿性を飛躍的
に高めることにも成功した。本発明はこれらにより、フ
ッ化ビニリデン樹脂系塗膜の内部応力および傷部におけ
る透湿性といった諸性能を改善し、特に傷部耐食性を向
上することに成功したものである。
【0029】この点をさらに説明する。
【0030】フッ化ビニリデン系樹脂塗膜傷部から腐食
が進行するのは、傷部に局部電池が発生することにもよ
る。局部的に腐食が集中するため、例えば素材が亜鉛め
っき鋼板の場合は亜鉛の消耗が著しく、ついには赤錆と
なる。この時下塗り層に防錆顔料を配合した防錆塗膜を
設けておけば、防錆塗膜に含有している防錆顔料である
クロムなどの溶出で傷部周辺の亜鉛めっきを不動態化し
続けることができ、赤錆の広がりは防げるはずである
が、現実にはフッ化ビニリデン系樹脂塗膜の場合には傷
部周辺からのクロムなどの防錆剤の供給には限度があ
る。これはフッ化ビニリデン系樹脂塗膜の水分透過性、
すなわち透湿性が低いために、傷部周辺の防錆塗膜から
のクロム溶出は時間と共に減少し、最終的には水の拡散
が律速になるが水の拡散速度は10-9から10-11 cm
2 /sと遅く充分にはクロムを溶出できないからであ
る。また、常時塗膜が湿潤状態にあるわけではないので
クロムによる亜鉛メッキの不動態化を長時間期待するの
は無理である。
【0031】また、クロムの溶出は水と直接接した場合
には大きくなるので、傷部からの塗膜の膨れを小さくす
ることも必要である。セラミック繊維を混合することに
より、セラミック繊維と樹脂との間のボイドなどにより
ポーラスな塗膜が形成される。塗膜とセラミック繊維と
の境界から透湿することにより、傷部周辺の健全な塗膜
の下にある防錆顔料が溶解し傷口を腐食から防ぐことに
なる。透湿性が極端に悪いと、傷部の周囲が透湿しない
ことから周囲からのクロムの加勢量がかなり少量とな
る。透湿性が高いと傷の周囲の防錆顔料も溶解して傷口
の腐食を防止するので、腐食の広がりを防止するのに有
効である。防錆効果を高める目的で、防錆層のクロム含
有量を増加させすぎると、含水量が増加し塗膜が膨れ易
いという現象を生ずるため、クロムの増量による効果に
も限界がある。フッ化ビニリデン系樹脂層の透湿性を調
整することにより、防錆層に過剰のクロムを含有する必
要がなく、塗膜膨れを生じない範囲内での含有量でも充
分な効果が得られるものである。
【0032】因に、鋼板表面にアクリル酸エステルとメ
タクリル酸エステルで変性したフッ化ビニリデン系樹脂
塗膜をセラミック繊維無添加で乾燥膜厚15μ設けた場
合の内部応力は95kg/cm2 、透湿性は80g/m
2・dayであるのに対して、同一条件でセラミック繊維
(直径3μ,長さ15μの繊維状セラミック)を10部
添加した場合の内部応力は10kg/cm2 、透湿性は
220g/m2・dayであった(表1及び表2参照)。
【0033】中塗り層に添加含有せしめるセラミック繊
維の種類は、アルミナ繊維、シリカ繊維、アルミナ・シ
リカ繊維、アルミナ・シリカ・ジルコニア繊維などがあ
るが、いずれでも良い。
【0034】セラミック繊維の直径は2〜10μ、長さ
は5〜150μとする。直径2μ未満ではセラミック繊
維がもろくなり、10μを超えると塗装面が荒れて平滑
さがなくなるからである。また、長さ5μ未満では多量
に添加しないと透湿性が不安定になり、150μを超え
ると、塗装作業性が劣り、仕上がり外観が柚子肌状とな
り、塗装製品の加工性が悪くなるからである。
【0035】塗膜厚は色調安定性や作業性などから乾燥
膜厚で10〜25μが一般的である。
【0036】セラミック繊維の配合量は、重量割合で、
全樹脂100部に対して6部から40部とする。セラミ
ック繊維の配合量が6部未満では内部応力の低下効果が
少なく、また、透湿性が不十分で十分な防錆効果が得ら
れないからである。また、40部を越えても内部応力が
高くなり、傷部における塗膜傷口の広がりを防止し得な
いからであり、加工性も低下するからである。
【0037】上塗り層の塗膜の厚みは色調安定性や塗装
作業性などから乾燥膜厚で5〜30μが好ましい。
【0038】上塗り層塗膜の樹脂は、メタクリル酸メチ
ル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸ブチルのうち1
種以上によって変性されたフッ化ビニリデン系樹脂、又
はメタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタクリ
ル酸ブチルのうち1種以上とアクリル酸メチル,アクリ
ル酸エチル,アクリル酸ブチルのうち1種以上とによっ
て変性されたフッ化ビニリデン系樹脂とする。この層に
メタクリル酸エステルで変性したフッ化ビニリデン系樹
脂、あるいはメタクリル酸エステルとアクリル酸エステ
ルで変性したフッ化ビニリデン系樹脂を用いるのは、後
述の中塗り層塗膜との組み合わせもあり、本発明の重要
な構成要件の一つである。メタクリル酸エステルで変性
したフッ化ビニリデン系樹脂、あるいはメタクリル酸エ
ステルとアクリル酸エステルで変性したフッ化ビニリデ
ン系樹脂を用いることにより、中塗り層との密着性が大
幅に改善され、かつ着色顔料との混合性の向上に成功し
たものである。メタクリル酸エステル、あるいはメタク
リル酸エステル及びアクリル酸エステルの全樹脂に対す
る配合割合は10〜50重量%の範囲が好ましい。この
範囲において中塗り層塗膜との高い密着性が得られる。
50重量%を超えるとフッ化ビニリデン樹脂の特徴であ
る耐候性が低下する傾向がある。本発明で用いるフッ化
ビニリデン樹脂は、分子量300、000〜800、0
00のものがより好ましい。
【0039】本発明では、上塗り層塗膜は着色すること
がより好ましい。これは上塗り層塗膜を着色することに
より上塗り層で紫外線の透過を完全に防止でき、塗膜全
体の耐候性が上がるからである。
【0040】塗膜構成 さらに本発明の特徴はその塗膜構成にある。すなわち、
本発明の塗膜構成は既述のように下塗り層、中塗り層、
上塗り層の3層からなるが、本発明の優れた効果は、上
述のような上塗り層塗膜と以下に詳述する下塗り層及び
中塗り層塗膜との組み合わせにより初めて得られるもの
だからである。
【0041】まず下塗り層は、金属板素材と中塗り層塗
膜との密着性を左右し、亜鉛めっき鋼板等の金属板の不
動態を長く維持するための防錆顔料を含有せしめた塗膜
層である。下塗り層塗膜樹脂は金属板及び後記構成の中
塗り層塗膜との密着性が良くカソード腐食にも強いエポ
キシ系とする。樹脂にはジンククロメート、ストロンチ
ウムクロメートなどの防錆顔料を通常樹脂100重量部
に対して15〜55重量部程度含有せしめ、塗装後の乾
燥膜厚は1〜8μ程度とするのが普通である。防錆顔料
含有量が15重量部未満では金属板を不動態化する防錆
効果が弱くなり、逆に55重量部を越してもそれ以上の
防錆効果が上がらない傾向にある。また、この層の乾燥
膜厚が1μ未満では防錆効果が弱く、8μを超えると焼
き付け乾燥時にワキと称する塗膜ピンホールが発生して
しまう傾向がある。
【0042】次に中塗り層塗膜は、メタクリル酸エステ
ルとアクリル酸エステルで変性したフッ化ビニリデン系
樹脂である。通常乾燥膜厚は5〜30μ程度である。5
μ未満では可とう性が不充分で折り曲げ加工部に塗膜ク
ラックが発生するおそれがあり、30μを超えると焼き
付け乾燥時にワキと称する塗膜ピンホールが発生してし
まう傾向がある。
【0043】本発明においては、この中塗り層塗膜にお
けるメタクリル酸エステル及びアクリル酸エステルの全
樹脂に対する割合は30〜80重量%がより好ましい。
この範囲で中塗り層塗膜の高度の透湿性と低い内部応力
を達成できる。70重量%を超えると上塗り層塗膜との
密着性が低下する傾向がでる。
【0044】中塗り層塗膜を例えばアクリル樹脂100
%とすると上塗り層塗膜のフッ化ビニリデン系樹脂と密
着性が悪く層間剥離しやすい。中塗り層塗膜にフッ化ビ
ニリデン樹脂を20〜70重量%含有することにより、
加工性、透湿性を損なうことなく、既述の上塗り層塗膜
との密着性を付与できたものである。
【0045】また中塗り層塗膜をこのように構成するこ
とにより、セラミック繊維を添加することによって減少
する塗膜の可とう性を補い、塗膜全体の可とう性を満足
することにも成功したものである。
【0046】すなわち、前述のごとく異なった樹脂で変
性したフッ化ビニリデン樹脂は一般に耐候性がやや低下
するので、単に上塗り塗膜として使用しても長期間の耐
久性は期待できない。一方セラミック繊維を添加したフ
ッ化ビニリデン樹脂は、耐候性は優れているが、セラミ
ック繊維が増加するほど相対的に樹脂分が減少するた
め、塗膜の伸び率が低下する。建築用途に使用される場
合などは、折り曲げ加工などの何らかの加工が施される
ため、塗膜の伸び率が低いと加工部に塗膜クラックを生
じてしまう。
【0047】しかし本発明は、セラミック繊維を添加し
た,メタクリル酸エステルとアクリル酸エステルで変性
したフッ化ビニリデン樹脂の中塗り層塗膜と、耐候性に
優れたメタクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル
とアクリル酸エステルで変性したフッ化ビニリデン系樹
脂上塗り層塗膜を組み合せることにより、傷部耐食性と
加工性を兼ね備え、かつ、滑雪性、耐候性、耐食性、外
観などにも優れた高耐久性塗装鋼板を得ることに成功し
たものである。
【0048】塗膜間の密着性、塗膜全体の耐候性・加工
性といった点から、中塗り層の樹脂中のフッ化ビニリデ
ンの割合が20〜70wt%であり、かつ、上塗り層の
樹脂中のフッ化ビニリデンの割合が50〜90wt%で
ある、塗膜の組み合わせが好ましく。また、アクリル酸
エステルは柔軟性を有するので、骨材を添加したフッ化
ビニリデンに柔軟性を付与し、成形加工時の塗膜クラッ
クを押さえる効果がある。ただし、メタアクリル酸と比
べて耐候性がやや劣るため、上塗り塗膜にあまり多量に
使用することは好ましくない。従って、フッ化ビニリデ
ン系樹脂を変性したアクリル酸メチル,アクリル酸エチ
ル,アクリル酸ブチルのうち1種以上の全樹脂に対する
割合が上塗り層より中塗り層において大きくなるように
することがより好ましい。
【0049】各層は塗装金属板の仕上がり外観の美麗さ
と、実使用時の耐候性不足による塗膜間の密着性を高め
るため、着色しておくことがより好ましい。
【0050】以上のような本発明の塗膜構成は例えば屋
根の上での刷毛塗り塗装でも可能である。しかしなが
ら、本発明のセラミック繊維の粒径、塗膜厚などの諸条
件はすべて連続塗装、焼き付け適正を有している。この
ため、コイル状の金属板素材を使用して、ロールコータ
ーなどで連続的に塗装し、乾燥炉にて短時間で乾燥焼き
付けが可能であり、低コストで多量に生産できることも
大きなメリットである。
【0051】
【実施例】以下本発明実施例を比較例とともに示す。
【0052】表5は、本発明実施例及び比較例の塗装金
属板の、基板の素材,基板への化成処理の有無と種類,
下塗り層・中塗り層・上塗り層それぞれの構成を示した
ものである。表6は、表5に示した各本発明実施例及び
比較例の塗装金属板の試験評価結果を示したものであ
る。
【0053】実施例1 板厚0.4mmの亜鉛メッキ鋼板にリン酸亜鉛処理を施
した。その上に、樹脂中に25%のストロンチウムクロ
メートを含有したエポキシ樹脂系塗料を乾燥膜厚で5μ
となるようにバ―コーターにより塗装し、熱風乾燥炉に
て板温20O℃になるように乾燥焼付した。さらにその
上に、平均径3μ,長さ15μのセラミック繊維を樹脂
中に7%含有せしめた、メタクリル酸メチルとアクリル
酸ブチルで変性したフッ化ビニリデン樹脂塗料(30%
フッ化ビニリデン)を乾燥膜厚で30μとなるようにバ
ーコーターにより塗装し、熱風乾燥炉にて板温250℃
になるように乾燥焼付した。さらにその上に、メタクリ
ル酸メチルビーズで変性したフッ化ビニリデン樹脂塗料
(70%フッ化ビニリデン)を乾燥膜厚で30μとなる
ようにバーコーターにより塗装し、熱風乾燥炉にて板温
250℃になるように乾燥焼付した。
【0054】以下、上記実施例1と同様にして、表5に
示した各素材の基板に、表5に示した各種条件で、化成
処理を施し(比較例7は、化成処理無し)、所定の塗料
を塗装乾燥して、実施例1〜5及び比較例1〜10のサ
ンプルを製造した。
【0055】上述のようにして製造した実施例及び比較
例について、下記のような方法で試験し、評価した。そ
の結果を表6に示す。
【0056】〈試験及び評価方法>塗装外観は目視にて
判定した。
【0057】光沢は60度反射型の光沢度計により測定
した。
【0058】雪滑り性は水平面に対し30度傾斜させた
暴露板での積雪及び落雪状態を目視で評価した。
【0059】耐薬品性は塗装表面に乗せたガラスリング
の中に10%塩酸を入れ、720時間放置して、塗膜の
状態を目視で評価した。
【0060】加工性は万力にて180度密着折曲し、加
工部の塗膜クラックの有無を評価した。
【0061】スクラッチ性はコインにて塗膜を引っ掻
き、塗膜間あるいは原板との密着性を評価した。
【0062】傷部の耐食性は、事務用カッター(NTカ
ッター)で塗膜表面を引っ掻き、キャス試験500時間
実施した後の傷部からの腐食を赤錆発生の有無と赤錆の
進行で評価した。
【0063】端面の耐食性は塩水噴霧試験10OO時間
により塗膜剥離の有無を評価した。耐候性はデューサイ
クル試験1000時間により塗膜の変褪色、塗膜剥離の
有無を評価した。
【0064】
【表5】
【0065】
【表6】
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、フッ化
ビニリデン系樹脂塗装金属板の塗膜の透湿性と応力を適
度に調整して、加工時、施工時などに塗膜に傷が入って
も、傷部から赤錆が進行するといったフッ化ビニリデン
系樹脂塗装金属板特有の欠陥を防止した、傷部耐食性に
優れ、かつ加工性などの諸性能にも優れた傷部耐食性・
加工性を兼ね備えた高耐久性塗装金属板を得ることがで
き、その産業上の効果は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】骨材添加量と透湿度の関係を表すグラフ。
【図2】骨材添加量と内部応力の関係を表すグラフ。
【図3】60℃での保存時間と結晶化度を表すグラフ。
【図4】骨材添加量と内部応力の関係を表すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 5/00 Z 7717−4D K 7717−4D 7/24 302 U 7717−4D K 7717−4D 303 B 7717−4D G 7717−4D B32B 15/08 G 102 B 7148−4F C09D 127/16 PFF

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の両面又は片面に、防錆顔料を
    添加したエポキシ系樹脂下塗り層を設け、該エポキシ系
    樹脂下塗り層の上にフッ化ビニリデン系樹脂中塗り層、
    さらにその上にフッ化ビニリデン系樹脂上塗り層を設け
    た塗装金属板において、中塗り層のフッ化ビニリデン系
    樹脂は、メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メ
    タクリル酸ブチルのうち1種以上とアクリル酸メチル,
    アクリル酸エチル,アクリル酸ブチルのうち1種以上と
    によって変性されたフッ化ビニリデン系樹脂とすると共
    に、上塗り層のフッ化ビニリデン系樹脂は、メタクリル
    酸メチル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸ブチルの
    うち1種以上によって変性されたフッ化ビニリデン系樹
    脂、又はメタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メ
    タクリル酸ブチルのうち1種以上とアクリル酸メチル,
    アクリル酸エチル,アクリル酸ブチルのうち1種以上と
    によって変性されたフッ化ビニリデン系樹脂とし、さら
    に、中塗り層に直径2〜10μ,長さ5〜150μのセ
    ラミック繊維を樹脂100部に対し6〜40部添加した
    ことを特徴とする傷部耐食性・加工性・滑雪性を兼ね備
    えた高耐久性塗装金属板。
  2. 【請求項2】 中塗り層の樹脂中のフッ化ビニリデン
    の割合が20〜70wt%であり、かつ、上塗り層の樹
    脂中のフッ化ビニリデンの割合が50〜90wt%であ
    ることを特徴とする請求項1記載の傷部耐食性・加工性
    ・滑雪性を兼ね備えた高耐久性塗装金属板。
  3. 【請求項3】 フッ化ビニリデン系樹脂を変性したア
    クリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチル
    のうち1種以上の全樹脂に対する割合が上塗り層より中
    塗り層において大きくなるようにしたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の傷部耐食性・加工性・滑雪性を兼
    ね備えた高耐久性塗装金属板。
  4. 【請求項4】 金属板が化成処理を施した金属板であ
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の傷部耐食性・加工
    性・滑雪性を兼ね備えた高耐久性塗装金属板。
  5. 【請求項5】 上塗り層が着色されていることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の傷部耐食性・
    加工性・滑雪性を兼ね備えた高耐久性塗装金属板。
  6. 【請求項6】 連続塗装ラインにより、金属板表面
    に、防錆顔料を重量割合で樹脂100部に対して15〜
    55部含有したエポキシ系樹脂下塗り層を乾燥膜厚で1
    〜8μ塗装焼き付けし、次いでその上に、アクリル酸メ
    チル,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチルのうち1種
    以上とメタクリル酸メチル及び/又はメタクリル酸エチ
    ルによって変性されたフッ化ビニリデン系樹脂であっ
    て、直径2〜10μ,長さ5〜150μのセラミック繊
    維を樹脂100部に対し6〜40部添加したフッ化ビニ
    リデン系樹脂中塗り層を乾燥膜厚で5〜30μ塗装焼き
    付けし、次いでその上に、骨材を添加していない、フッ
    化ビニリデン樹脂を50〜90wt%含有した、アクリ
    ル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチルのう
    ち1種以上とメタクリル酸メチル及び/又はメタクリル
    酸エチルによって変性されたフッ化ビニリデン系樹脂上
    塗り層を乾燥膜厚で5〜30μ塗装焼き付けすることを
    特徴とする傷部耐食性・加工性を兼ね備えた高耐久性塗
    装金属板の連続製造方法。
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