JPS6155281A - 防錆処理を施した吊橋ケ−ブル用鋼線 - Google Patents

防錆処理を施した吊橋ケ−ブル用鋼線

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JPS6155281A
JPS6155281A JP59173068A JP17306884A JPS6155281A JP S6155281 A JPS6155281 A JP S6155281A JP 59173068 A JP59173068 A JP 59173068A JP 17306884 A JP17306884 A JP 17306884A JP S6155281 A JPS6155281 A JP S6155281A
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rust
suspension bridge
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JP59173068A
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北山 實
茅根 道生
邦彦 横山
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は防錆処理を施こした吊橋ケーブル用鋼線に係り
、さらに詳しくは、特に長大吊橋に使用する防錆処理被
覆層を有する平行線ケーブル用めっき#4#i!に関わ
るものである。
(従来技術及び問題点) 近年、四国や離島における産業の発展にともない、海上
交通は過度の稠密状態となり、架橋による輸送条件の改
善が望まれている。これと橋梁技術の進歩とが相俟って
、本口架橋等の長大吊橋の建設が多く実行或いは計画さ
れている。これらの吊橋用平行線ケーブル素線には、高
抗張力鋼線が使用されており、現在160 K9/IK
m2クラスの鋼線が用いられている。しかも、将来吊橋
がさらに長くなることも予想されており、これに従って
190Φ層2クラスの鋼線も1例えば「橋梁」の198
3年1月号第8〜9頁に記載されているように検討され
ている。ケーブル素線の強度が高くなるとケーブルの重
量を軽くすることが出来、架設上有利である。
所で、前記の如く我が国の長大吊橋の多くは海上橋であ
り、架設時ケーブル素線を順次引出して行くため、ケー
ブルを完成させるまでに1〜2年位費やされる。さらに
、ケーブルが完成し卒後、桁?取付は吊橋が完成し、そ
の後ケーブルの防食工事が行なわれる。従って、ケーブ
ル架設工事開始からケーブル防食工事が行なわれるまで
の数年間は、ケーブル素線は屋外に、さらされた状態に
置かれる。この事から、ケーブル素線の防錆処理は不可
欠である。吊橋は完成後少なくとも100年は使用に供
されるので、ケーブルの防食はその橋の寿命を決める要
因として非常に重要である。
現在本口架橋で実施されているケーブルの防食は、ケー
ブル素線に溶融亜鉛めっきを施し、更にケーブル完成後
、ケーブル全体をワイヤーラッピングを行なった後塗装
を施し、多層の防錆被覆層で完全を期している。
然してこの場合、ケーブル素線の亜鉛めっき層を防錆す
る被覆としてはタンニン酸系被覆と水ガラス系被覆とが
ある。これらの内タンニン酸系の防錆被覆については、
例えば特公昭55−18786号公報、特公昭56−5
313号公報或いは特公昭54−22781号公報等に
記載の技術が知られており、これらは工場内や倉庫内で
雨水に当らない状態では比較的防錆効果があり、亜鉛の
白錆を防止できるものである。しかし、ケーブル架設工
事中の屋外条件では雨水に露されるので、タンニン酸系
被覆層は比較的短時間で白錆が発生するとぃう欠点があ
る。又、例えば特公昭55−30593号公報にあるよ
うな水ガラス系の防錆被覆は、皮膜自体の耐食性は優れ
ているが、無機質皮膜であるため亜鉛めっき表面との密
着力が劣り、架設工事中、ロール・ガイドを通過する際
被覆の一部が粉状になって脱落するという欠点がある。
従って、吊橋の平行線ケーブル用素線は、高い張力の鋼
線に充分厚い溶融亜鉛めっきをし、さらにケーブル架設
工事に於いて被覆層が剥離しない密着力と、数年間の屋
外条件で亜鉛の腐食を防止しうる防錆力とを兼ね備えた
防錆被覆が要求されるものである。
(問題点を解決するための手段、作用)そこで、本発明
者らは屋外に於いて雨水による腐食を数年間にわたり抑
制し、架設工事中に被覆層が脱落しない密着力の優れた
防食被覆層を有する吊橋ケーブル用鋼線の開発について
種々検討を行なった結果、鋼線表面に溶融亜鉛系めっき
層を設けた上にアクリル系樹脂とSiO2とを主成分と
する組成物層をさらに設けることによって、上記の諸課
題を全て解決する吊橋ケーブル用鋼線の提供を可能とし
たものである。
即チ1本発明の要旨は、抗張力160 Kp/ltm2
以上の硬鋼線に目付量300 P/m’以上の溶融亜鉛
系めっき層を設け、さらにその上にアクリル系有機合成
樹脂分60〜90重量%とSiO2分10〜40重量%
とを主成分とする目付量5〜1511/lrlの組成物
層を設けたこと¥特徴とする防錆処理を施した吊橋ケー
ブル用鋼線である。
次に、本発明について詳細に説明する。
先ず、第1図は本発明に係るケーブル用鋼線の断面構造
を示す模式図であって、硬鋼線1の周囲に溶融亜鉛めっ
き層2を下層とし、前記の組成物層3?:上層とした二
層構造の防食被覆であることを示してい、る。
次に、本発明において素材の硬鋼線とは、JIS−G3
502(ピアノ線材)に規定されている5WR77B相
当の線材を云い、これを熱間圧延、熱処理、冷間伸線で
所定の線径にしたのち、最終的に抗張力15 Q Kp
/mm2以上、特に16“0〜180KP/rrs2と
し、伸び4.0%以上の特性にしたものである。この場
合、望ましい線径としてはほぼ5〜7raAφが適当で
ある。
次に、溶融亜鉛系めっき層は通常の手段で設けることが
できる。この時、亜鉛系の付着量は300t/−以上必
要である。吊橋の耐用年数を考慮すると、これ未満の付
着量では防食上不十分である。
上限は特に制限しないが、めっきプロセス技術上350
 t/m程度が望ましい。尚、本発明において亜鉛系め
っきとは、亜鉛もしくは亜鉛を主成分としAt、Ml?
その地合土類元素を含有せしめた溶融めっきを意味する
ものとする。以下、亜鉛めっきを主体に説明する。
次に、本発明において用いられる亜鋭めつき層上に被覆
する組成物中の成分限定理由について述べると、先ず、
アクリル系有機合成樹脂分は該組成物の主体をなすもの
で、被覆に形成された際亜鉛めっき面との密着力を確保
し、水分等の透過を抑制し、亜鉛表面への接触を防ぐ遮
へい膜の役割?11−するものである。
これには、アクリル樹脂及びアクリル樹脂と他の樹脂と
を共雷合させたものや混合したものを使用することがで
きる。この場合、他の樹脂としては例えば塩化ビニール
系、酢酸ビニール系、塩化ビニリデン系、ブタジェン系
、スチレン系、アクリロニトリル系、エチレンイミド系
、不飽和ポリエステル系、アルキッド系樹脂等が使用可
能である。
これら有機合成樹脂が組成物中の固形分として60重量
%未満となると形成される皮膜の硬度が高くなり、亜鉛
との密着力も低下し、衝撃や曲げ加工に対して被覆の一
部が脱離しやすくなり、結果として防錆力も低下する。
又、逆に90重量%を超えると皮膜中の無機質成分が少
なくなり、皮膜の硬度が下がり、皮膜の耐庇付き性が劣
り、表面が擦られる機会が多い吊橋ケーブル用鋼岡に使
用するには不適当となる。
次に、組成物中に5♂02分を配合するのは、主として
形成される皮膜の防錆力の向上と適度の皮膜硬度を確保
する事を目的としたものである。
SiO□分としてはコロイダル7す力、エチル/リケー
ド等を使用することができる。組成物中の5♂02分が
固形分として10重量%未満になると形成される皮膜の
硬度が低くなり、耐庇付き性が劣り、結果としてケーブ
ル架設後の防錆力を低下せしめることになる。一方、4
0重量%を超えると形成される皮膜自体が脆くなり、皮
膜の密着性を低下せしめることとなる。
この様な皮膜を亜鉛めつきw4線表面に形成するには、
上記の組成物を水性溶液として用いるのが作業環境上有
利であ、る。水性溶液で使用する場合、アクリル系イ1
機合成樹脂濃度を11〜20%になる様調合するのが良
い。このm度が低いと一回の塗布で本発明の皮膜量を得
るのが困難であり、20%を超えると溶液の安定性が劣
り、作業性が悪くなる。この塗布溶液には、溶液の安定
性を計るためと、亜鉛めっき表面を軽くエツチングし活
性面を出すために、アルカリ化合物又は無機酸、有機酸
を少量添加する。ことも出来る。
例えばアルカリ化合物としてはアンモニア水、アミン類
で、無機酸としてはリン酸又はリン酸化合物、有機酸と
しては芳香族のスルフォン酸又はタンニン酸類を用いる
ことが出来る。これら酸類については、単にエツチング
効果だけではなく、皮膜の防錆力を向上させる効果もあ
る。この場合、pi−1は2〜4に保つのが良い。但し
、これら物質は少量の添加に限るべきで、過剰になると
、溶液の安定性に悪影響を及ぼし、皮膜の特性を劣化せ
しめるので、添加量については注意が必要である。
又、皮膜中のSiO2成分と有機樹脂成分との結合力を
高めるために、組成物中に微量の7ランカツプリング剤
を添加しても良い。
以上の組成の溶iを亜鉛めっき鋼線上に塗布し、加熱乾
燥すると、透明に近い光沢のある皮膜を形成することが
できる。
この吊橋ケーブル用鋼線は亜鉛めっき層の防食を目的と
したものであり、一部でも無処理部分があってはならな
いので、処理皮膜の存在を目視で判るようにするのが良
い。このために、組成物溶液に適当な顔料を少量添加し
て、皮膜を着色するとよい。顔料としては一般に使用さ
れている各種顔料を用いる。添加量は要するに皮膜が着
色すれば良く、単一色である必要もないものであって、
出来るだけ少量におさえる。多量に添加すると皮膜の耐
食性に悪影響な及ぼ丁。
以上述べた如く1本発明の被覆組成になる様に調合した
組成物溶液をケーブル素線表面に塗布、乾燥して、目付
量として5〜15 f/m’の皮膜を形成する。
目付量は、5♂7 m2未満であるとケーブル素線間の
摩埠庶やケーブル架設工事中の当り疵等で皮膜が損傷を
受け、十分な防錆性能を発揮できない。
目付量と防錆能力は比例して増加するが、この防錆被覆
のケーブル防食被覆工事までの亜鉛めっき層の防食の目
的を達するには、本発明の処理皮膜で15 f/lrr
’あれば十分である。これ?超えて目付量を多くするこ
とは、素線径が大きくなりケーブル全体の径へ影響を及
ぼし、又表面の摩擦係数にも影響し、好ましくない。
なお、本発明の鋼線の製造手段としては、先ず、亜鉛め
っき後、表面を脱脂、酸洗、ブラッシング等の手段で清
浄にしたのち、前記組成物溶液をスプレー、浸漬又はフ
ローコートで塗布し、次いで速やかに200〜800℃
の雰囲気中で皮膜を乾燥丁れば良い。この際、皮膜温度
は110〜150℃まで昇温するのが好ましい。
次に、実施例でもって更に具体的に本発明の詳細な説明
する。
(実施例) 先ず、5.24111+1φの硬鋼線(JISSWR8
77B)に目付量320〜390 f/lr:の溶融亜
鉛めっきを行なった後、第1表に示す夫々の組成物を各
処理液温度、処理時間で浸漬又はフローコートした後乾
燥し、同表に示す目付量の防錆被覆を得た。同表中51
〜3.7.8は比較例、他は本発明例である。
これらの防錆皮膜の特性は、次の方法で評価した。
試験方法 ・防錆皮膜の密着性試験 r = 3 、Q rtrmのコーナにそって試験線を
曲げ、その曲げ部に粘着セロファンテープを貼り密着さ
せた後剥がし、防錆皮膜の剥離面積を調べる。
○・・・・・・・・・皮膜の剥離があるものΔ・・・・
・・・・・1〜5%の皮膜剥離があるもの X・・・・・・・・・5%以上の皮膜剥離があるもの ・防錆皮膜の耐食性試験 並行に重ねた径5閣φの2本のステンレス鋼線間に試験
線を直角に挿入し、ステンレス鋼線間に10に2の荷重
をかけ、試験線を3m/mmの速反で引抜いた後、50
℃100%R,F(条件で16時間、屋外バクロ条件で
8時間を1サイクルとし、30サイクル繰り返した後の
試験線表面の白錆発生割合を調べる。
O・・・・・・・・・白錆発生なし Δ・・・・・・・・・1〜10%白錆発生×・・・・・
・・・・10%以上の白錆発生として評価した。
その結果を第1表に併記した。
(発明の効果) 以上の実施例に示す様に、本発明のケーブル用鋼線は比
較例に比べ、いずれも浸れた皮膜の密着性、耐食性を示
した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明ケーブル用鋼線の断面溝造を示す模式
図である。 1・・・・・・硬鋼線、2・・・・・・溶融亜鉛めっき
層、3・・・・・・組成゛物層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)抗張力160Kg/mm^2以上の硬鋼線に目付
    量300g/m^2以上の溶融亜鉛系めつき層を設け、
    さらにその上にアクリル系有機合成樹脂分60〜90重
    量%とSiO_2分10〜40重量%とを主成分とする
    目付量5〜15g/m^2の組成物層を設けたことを特
    徴とする防錆処理を施した吊橋ケーブル用鋼線。
JP59173068A 1984-08-20 1984-08-20 防錆処理を施した吊橋ケ−ブル用鋼線 Granted JPS6155281A (ja)

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JPS6240473B2 JPS6240473B2 (ja) 1987-08-28

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05323982A (ja) * 1992-05-25 1993-12-07 Victor Co Of Japan Ltd カラオケ再生装置
JPH05333887A (ja) * 1992-05-29 1993-12-17 Victor Co Of Japan Ltd カラオケ再生装置
JP2018119242A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 新日鐵住金株式会社 スチールコード及びゴム−スチールコード複合体

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JP2018119242A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 新日鐵住金株式会社 スチールコード及びゴム−スチールコード複合体

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