JPS6052569A - カラー亜鉛鉄板用メッキ鋼板の製造方法 - Google Patents

カラー亜鉛鉄板用メッキ鋼板の製造方法

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JPS6052569A
JPS6052569A JP58159469A JP15946983A JPS6052569A JP S6052569 A JPS6052569 A JP S6052569A JP 58159469 A JP58159469 A JP 58159469A JP 15946983 A JP15946983 A JP 15946983A JP S6052569 A JPS6052569 A JP S6052569A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカラー亜鉛鉄板を加工する際、塗装した塗膜に
亀裂、剥離を生じさせない加工性の優れたメッキ層を有
するカラー亜鉛鉄板用メッキ鋼板に関するものである。
カラー亜鉛鉄板は亜鉛メッキ鋼板を化成処理後、各種の
塗料を塗装し、加熱焼付をして塗膜を焼成することによ
って生産され、一般に連続ラインで製造されている。用
途は建材、電気製品、自動車部品、容器等多方面に使用
されている。亜鉛メッキ鋼板は必ず塗装されて使用され
ているといっても過言ではない。
連続ラインで塗装されたカラー亜鉛鉄板のコイル又は切
板は使用する前に殆どが使用目的に合つた形状を得るた
めにプレス、折曲げなどの成形加工を受けている。
成形加工部分を拡大鏡、顕微鏡等でみると多くの場合、
塗膜に亀裂が入っている。甚しいときは肉眼でもその亀
裂が明瞭に認められる。
カラー亜鉛鉄板は耐久資材としてのニーズから、例えば
建材の屋根、壁材の場合、10年保証、20年保証とい
った長期的耐久性が要求される。
耐久性とは耐候性、耐食性の優れていることをいい、1
0年、20年経過してもカラー亜鉛鉄板として色の変化
が余りなく、錆の発生しないことを言うのである。
優れた耐候性、色の変化を少なくするにはチョーキング
、フェーディング等に優れた塗料を使用すれば解決出来
る。例えばフッ素樹脂塗料、シリコンポリエステル樹脂
塗料等の使用である。
しかし長期的に錆の発生を抑制するのは困難な問題であ
る。使用される環境によっても異なるが、屋根、壁材な
どで見られるように数年も経過しない前にロール成形加
工部分から赤錆が発生しているのが屡々認められる。
これは使用開始時に既に成形加工部分に塗膜の亀裂があ
り、更にメッキ層まで亀裂があり、甚しい場合は鉄素地
が露出している。このため、短期間しか屋外暴露を受け
ていないにも拘らず、赤錆が発生するのである。この問
題を解決するには、一つの方法としているいろな成形加
工時に加工変形に耐え得る伸びのある塗膜でメッキ鋼板
を被覆することである。この件に関しては既に本出願人
は特許出願を行っている(特願昭58−58281号他
)。
しかし、塗膜下地のメッキ層の加工性が劣り、僅かの加
工変形でもメッキ層に亀裂が生じた場合、塗膜が下地の
メッキ層に密着性の優れている程、メッキ層の亀裂部の
上部の塗膜は局部的に伸ばされる。このため伸び率の大
きい優れた塗料でも耐えられず亀裂が生じることになる
これを写真を用い、第2〜3図で説明すると、第2図は
亜鉛鉄板を密着折曲げ(OT) した場合の倍率100
倍の表面外観写真である。明らかなりラックが認められ
る。第3図は現在最も伸び率の大きいと言われている高
分子ポリエステル樹脂塗料を亜鉛鉄板に201L厚みに
塗布し、焼付け、カラー亜鉛鉄板としたものを同様に密
着折曲げ(OT) した場合の倍率100倍の外観写真
である。下地メッキ層のクラックに耐えられず同じ箇所
に塗膜のクラックが生じている。
そこで成形加工部の耐食性を向−ヒする他の方法は加工
してもクラックの生じない加工性の良いメッキ層を有す
るメッキ鋼板をカラー亜鉛鉄板用原板として使用するこ
とである。この加工性の優れたメッキ鋼板の一つとして
Zn−Al1合金メッキが挙げられ、多くの特許が提出
されている(特願昭46−71E11 、特願昭53−
47055など)。これらの特許は全て第一に従来の亜
鉛メッキ鋼板より耐食性が優れていることを述べている
第1図はBethlehem 5tee1社の報告によ
るもので、Zn中にAQを添加した場合のAQ添加敬と
腐食減量との関係を示すグラフであって、海岸地区5年
間暴露した結果の腐食減量を測定したものである。
Aq添加量が増すにつれて腐食減量が少なくなり、約5
%のところに最小値が見られ、20数%までは再び腐食
減量が大きくなり、更にA9添加量を増すと腐食減量は
再度減少しAll100%(Zn0%)が最も少ない。
即ち海岸など耐塩水性を要求される場所ではZnメッキ
にAσを添加する程、へ2メッキ鋼板に近い程耐食性は
向−ヒする。
この他りn−Alj系に更にTi、 Snなどを添加し
た耐食合金メッキなども同様の傾向を示し、Znメッキ
に比べ2〜3倍の耐食性を示すことが開示されている(
特開昭54−21924)。
ここで注目すべきことは、これらの耐食性が全て未塗装
のメッキ鋼板について論じられている点であり、前記し
たごとく、亜鉛メッキ鋼板は実際の使用に当っては、塗
装されて使用されている点である。塗装されたカラー亜
鉛鉄板の場合は、亜鉛メッキ鋼板又は亜鉛合金メッキ鋼
板が未塗装で大気中に暴露された場合の腐食減量に比べ
て、塗膜厚みにもよるが通常の10〜25IL程度の塗
Hりにおいては1/20以下の腐食減量であるにすぎな
い。即ち、成程度の塗膜厚みが塗装してあれば、メッキ
鋼板のZnメッキ層をそれ程耐食性Zn合金にしたり、
メッキ層をむやみに厚くしなくても鉄素地の赤錆は発生
しないのである。未塗装のメッキ鋼板ではAQを添加す
る程1耐食性は向にするが、ガルバニック保護作用が低
くなるため、塗装したメッキ鋼板の傷付部或は端面切口
部では却ってAQを添加する程赤錆が発生し易くなる程
である。
使用に供するに当り、最も重要なことはカラー亜鉛鉄板
の場合、成形加1部からの赤錆が発生しないことであり
、前述した成形加り部の耐食性を向」ニする他の方法、
すなわち、加−[性の良いメッキ層、加工してもクラッ
クの生じないメッキ層を有するカラー亜鉛鉄板川原板を
提供するのが本発明の目的である。
本発明渚はZn−AQ系合金メッキに関する多くの特許
を検討し、その中の一部の特許の文中にある加工性が向
上するという記述についてZn−AQ系合金メッキにつ
いて何、1;fZnのみの単一金属メッキに比べ加工性
が向I−するのか、その理由について多くの実験を繰M
して、一つの新事実を発見した。
X線回折で結晶方位の測定をすると、よく知られている
ように、Zn金属は稠密六方格子の0001のスベリ面
を有する加工し易い金属である。しかし鋼板の」−に溶
融ZnメッキをしたZnメッキ層の結晶方位は配向状態
が変わり、更に新しい結晶方位が現われている。これが
Znメッキ層の加工性低下の起因と思われる。しかしA
uの添加によりこの結晶方位は消失し、Znメッキ層は
Zn金属と同じ結晶方位になってくる。
それは公知特許に述べられているように5%以−ヒの多
量のAu添加でも見られるが、非常に微量のAu添加、
例えば0.5%AQ量でも明瞭にこの現象は認められる
。従って公知のように多量の、たとえば5%以−にのA
Qを含有するZn−AQ系合金メッキ浴にしなくても、
通常使用されている溶融亜鉛メッキ浴(A9含有量0.
1〜0.2%程度)に更に僅かのAQ量を添加しただけ
でも加工性の良いメッキ層の得られることを見出したの
である。
すなわち本発明の第一は、0.3%超3.5%未満のA
(lを含有し、残部Zn及び不可避的不純物から成る溶
融メッキ浴でメッキした加工性の優れたメ・ンキ層を有
するカラー亜鉛鉄板用メッキ鋼板にある。
以下分説すると、カラー亜鉛鉄板用とは、本発明メッキ
鋼板の用途を指し、塗お]によって塗装されることを前
提とするもので、代表的にはJISG3312着色亜鉛
鉄板に示されるように、両面又は片面に、耐食性ある着
色塗料を均一に塗装、焼付けしたものを言う。このよう
な用途に使用する亜鉛メッキ浴に添加するMの添加駿は
、0.3%で効果が認められるのでこれを下限とし、0
.5%以上になると完全な効果が得られる。
従来の八2を多量に使用したZn−Au合金系メッキで
あると、通常の亜鉛メッキとメッキ浴の切換えをするた
めメッキ釜を2箇用意し、通常Znメッキか合金メッキ
かにより夫々の釜を使用するとか、Aiを多1S添加し
ているためドロスの発生が多く、釜歩留の低下によるメ
ッキ地金使用量増加のためのコスト高、或はA9溶食に
よる帯鋼原板の板破断等作業性に多くの問題が生じてい
る。本発明はAQ含有量が少ないためこれらの問題は全
て生ぜず、同−釜でも通常Znメッキ浴に少量のAu添
加により本発明を実施し、次に通常のZnメッキ川用金
の投入により、同−釜使用で直ちにZnメッキ浴に戻せ
るという利点がある。
従ってメッキ浴A9添加量の」二限は少ない方が良いが
、3.5%位までは作業性に支障がない。また本発明の
目的とする加工性、加工部の耐食性の優れたカラー亜鉛
鉄板用のメッキ原板を得るためにはメッキ層の加工性を
向−ヒするのみでなく、素地鋼板との界面にある加工性
の劣る合金層の厚みを抑制することも更に望ましい方法
である。Znメッキ浴にA9添加亀を増加する程、メッ
キ鋼板の合金層が厚く、増加し、加工性を劣化させるの
は良く知られている。公知特許のようにA9添加量が多
いとメッキ層の加工性は向上しても、生成した合金層厚
みにより加工性が阻害される恐れがある。そこで、Au
添加量の一ヒ限は3.5%としたが、A9添加量は少な
い方が好ましい。
本発明のA9添加硅範囲であれば余り問題はないが、更
に望ましくはA9含有量に対し1/30から1/10 の範囲でSiを添加すると合金層の生成が抑制され、薄
層の合金層となり、一層カラー亜鉛鉄板の加工性、加工
部の1耐食性に対し助長効果が得られる。下限はAQ含
有Mに対し、Si 1/30から添加効果が認められ、
上限は多くても加工性に支障はないが、耐食性が劣化す
るので、1/1位までで充分である。
また更に本発明のメッキ浴にMg、Mn及びCuなど亜
鉛メッキ鋼板の耐食性を向−1ニする金属元素を添加す
れば本発明の効果が一層助長される。下限は各金属元素
0.01%添加で効果は認められ、1.5%も添加すれ
ば充分であり、それ以−1;はメッキ作業性、コストか
ら好ましくない。
Siと、Mg、 Kn及びGuなどを共に含有すること
もできる。
不可避的不純物とは通常亜鉛メッキ浴に使用されるJI
S 1(210?亜鉛地金中に含まれる不純物を言い、
通常は微隈のPb、 Sn等が含まれている。
以下、実施例に基づき説明する。
実施例1 1 Au添加の効果を調べるため実際にゼンジマ一連続溶融
亜鉛メツキラインに通常使用されているメッキ浴(JI
S 8210?亜鉛地金にFe−Zn合金層を抑制する
ためA9!0.1〜0.2%程度話加)に種々のAq量
を添加したメッキ浴でメッキした鋼板について曲げ試験
を行った結果を第1表に示す。浴温は420〜500°
C、メッキ浸漬時間は1−12sec、である。
2 0Tベンド、2丁ベンドとはJIS G3312による
曲げ試験法で、手動の万力などにより折り曲げた場合に
、素地鋼板の厚みをTとし、曲げの内側直径をOT、2
Tとしたときに行う曲げをいう。評価は5点法で行い、
その基準は第2表のとおりである。
これらの比較的小計のA9を添加した各種メッキ鋼板に
ついて通常使用されているカラー亜鉛鉄板用塗料の中で
も加「性の劣る、伸び率の小さい塗料であるシリコンポ
リエステル樹脂塗ネ1.アクリル樹脂塗料などを膜厚1
0〜20にの範囲で塗布し、焼付けた後、同様の曲げ試
験を行ったところ、加工性の酷しいOTベンドでも0.
3%A9添加隈で極わずかなりラックしか生ぜず、0.
5%AQ Filを添加すると全くクラックが発生しな
かった。またこの試料についてJTS 2237+ 1
1!氷噴霜試験による耐食性3 試験を実施した。OTベンドした通常のカラー唾鉛鉄板
は500時間促進試験後、著しい白錆が発生したが、0
.3%AQ添加量メッキ鋼板の塗装板は加工部に極めて
僅かな白錆、0.5%A9添加量の場合は全く白錆の発
生もなかった。却って12%Au添加量の場合は明らか
に白錆が発生している。
即ち通常の溶融Znメッキ浴に0.3%以上のA9量を
添加すれば明らかに加工性が向上し、その結果として塗
装、加工後も耐食性の向上が認められ、0.5%以上の
Au量を添加すれば公知特許のごとく5%前後の多量の
A2量を添加しなくても優れた加工性、耐食性を有する
カラー亜鉛鉄板が得られるのである。
又、第4図に本発明カラー亜鉛鉄板のOT折曲げした場
合の倍率100倍の表面外観写真を示したが、クラック
は殆ど認められない。
実施例2 Si添加による加工性、耐食性への影響を調べるため、
実施例1と同様の試験条件で、メッキ浴中にSi添加量
を種々変えて添加して、メッキ鋼板に4 ついてOTベンドによる加T性テストを行い、その結果
を表3に示した。
次に同じ試験片を用い、下塗としてエポキシ樹脂5Ii
、、」−4としてシリコンポリエステル樹脂15tt−
le塗装したものについて、JIS 22371に準じ
た塩水噴霧試験を行い、カラー鋼板の耐食性を調べ、そ
の結果を表4に示した。耐食性の評価は、表5によって
行った。
A9添加量0.3〜3.5%、Si添加量1730〜1
/lの範囲において、良好な加工性及び耐食性が示され
ている。なお、表中SSTは5alt 5pray T
e5tの/′15 表3 6 表 5 実施例3 実施例1の浴に、Siを添加した場合と、添加しない場
合とについてKg、 Mn、 Cu元素を添加したメッ
キ鋼板を得、これに実施例2と同様の塗装を行い、実施
例2と同様に塩水噴霧試験を行った。メッキ被膜組成、
Si添加け、及び耐食性の効果について表6に示したが
、0.OI%以、ヒにおいて元素添加の効果が認められ
る。
 7 表 6 8 以−に詳述したごとく、本発明によれば0.3%超3.
5%未満のA9を含有したZnメッキ浴でメッキしたメ
ッキ鋼板は、塗装してカラー亜鉛鉄板として使用した際
、従来予想しなかった優れた加工性、耐食性を有するの
である。又、A2を多量に含有するZn−Atメッキの
場合に比し、浴が清浄に保て、又、前記したように浴組
成切換時の釜交換も不要でメッキ作業時の作業性が格段
に優れている。更に、多量A2使用によるAQ溶食や白
錆発生のおそれも少ない。
又、Siを添加することにより、さらにMg、 Kn、
Cuを添加することにより耐食性が一層向一ヒする効果
がある。
このように本発明は優れた効果を有し、産業の発展に寄
り一するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は49添加州と腐食減星との関係を示すグラフで
ある。 第2図は従来亜鉛鉄板の表面顕微鏡写真である。 第3図は従来カラー亜鉛鉄板の表面顕微鏡写真9 である。 第4図は本発明カラー亜鉛鉄板の表面顕微鏡写真である
。 特許出願人 大洋製鋼株式会社 代理人 弁理士 井 −ヒ 雌牛 0 第1図 Zn (100’、4) Al o/10→第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 0.3%B3.5%未満のAuを含有し、残部Z
    n及び不可避的不純物から成る溶融メッキ浴でメッキし
    た加工性の優れたメッキ層を有するカラー亜鉛鉄板用メ
    ッキ鋼板 2、 0.3%超3.5%未満のAQを含有し、且つA
    9含有量に対しl/30から1/Iの範囲でSiを含有
    し、残部Zn及び不可避的不純物から成る溶融メッキ浴
    でメッキした加工性の優れたノー2キ層を有するカラー
    亜鉛鉄板用メッキ鋼板 3、 0.3%超3.5%未満のAuを含有し、更にM
    g、Mn及びCuから成る群から選ばれた少なくとも一
    種0.01%以上1.5%以下を含有し、残部Zn及び
    不可避的不純物から成る溶融メッキ浴でメッキした加工
    性の優れたメッキ層を有するカラー亜鉛鉄板用メッキ鋼
    板 4、 0.3%超3.5%未満のAQを含有し、且つA
    Q含有星に対し1/30から1/1の範囲でSiを含有
    し、更にMg、 Mn及びCuから成る群から選ばれた
    少なくとも一種0.01%以J二1.5%以下を含有し
    、残部Zn及び不可避的不純物から成る溶融メッキ浴で
    メッキした加工性の優れたメッキ層を有するカラー亜鉛
    鉄板用メッキ鋼板
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