JP2003215067A - 荷電粒子ビームを用いた自動基板検査の装置及び方法 - Google Patents

荷電粒子ビームを用いた自動基板検査の装置及び方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 欠陥の検出及び分類を高速で行うことができ
る、荷電粒子を用いた自動基板検査装置及び方法を提供
すること。 【構成】 電子線を供給する放射電子線源と、電子線を
導入し屈折させて基板上に電子線を掃引させる偏向手段
を有する荷電粒子制御手段と、基板から発生する荷電粒
子線を検出する検出器と、基板を載せて少なくとも1方
向に連続動作するX-Yステージと、検出器と電気的に
接続しており、検出器からの信号を処理して、基板のあ
る部分の画像データを生成し、参照画像データと比較し
て、欠陥を同定するコンピュータとを具備し、更に第1
室と第2室を有する真空系を導入し、別の真空値に独立
に調整出来る様にして、第1基板が一方の真空室に入出
している間、第2の基板を他の真空室内に於て検査を実
施する基板の自動検査装置システム。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、超小型電子回路の作成
に使用される様々な種類の基板の自動検査、特に、X線
リソグラフィーに使用される光学マスクや半導体ウェー
ハの検査に関する。 【0002】 【従来の技術と発明が解決しようとする課題】超小型電
子回路を適正な歩留りで生産するには、製造プロセスで
使用するマスクやウェーハに欠陥があってはならない。
過去12年にわたって光学マスクやウェーハの自動検査
用に多くのシステムが開発され、特許されてきた(例え
ば、米国特許第4,247,203 号、米国特許第4,805,1 23
号、米国特許第4,618,938 号、米国特許第4,845,558 号
参照)。これらのシステムでは、フォトマスク又はレチ
クル又はウェーハ上の二つの隣接するダイを相互に比較
している。同様に、ダイをCAD(コンピュータ援用設
計(Computer Aided Design) )のデータベースと比較し
て検査する技術が開発されている(米国特許第4,926,48
7 号参照)。しかしながら、X線マスクの欠陥は可視或
いは紫外スペクトルでは検出できないので、以上に例示
したいずれの光学システムも用途は光学マスクに限定さ
れている。また、光学検査は本来的に生じる回折のため
に解像度に限界があるので、光学リソグラフィーにも限
界がある。位相シフト・マスク技術を用いても、光学リ
ソグラフィー技術では0.35ミクロン未満の線幅は達成で
きない。0.35ミクロン未満の線幅はX線リソグラフィー
技術により達成できるものと期待されている。 【0003】走査型電子顕微鏡技術を用いてX線マスク
や高密度のウェーハ・パターンを検査できるのではない
かと期待されている。従来の電子顕微鏡を用いてX線マ
スクやウェーハを検査する実験が、最近各社で行われて
いる。これらの実験では欠陥の検出に成功しているが、
従来の電子顕微鏡では検査に時間がかかるだけでなく、
高度に熟練したオペレータが必要である。従って、この
ようなシステムで半導体を製造することは実際的でな
い。 【0004】本発明はスパッタリングを防止する設備を
備えたインシュチ(in-suti) プラズマ除去システムをも
使用している。ローレンス・エフ・バケティック等(La
warence F. Bacchettik et al )の米国特許第4,665,31
5 号、「電子ビーム光学系のインシュチプラズマ除去の
ための方法と装置(Method and Apparatus for In-Situ
Plasma Cleaning of Electron Beam Optical Syste
m)」に開示されているシステムは電子ビーム書き込み
装置用であるが、スパッタリングを防止する設備を備え
ていない。ここで、「インシュチ」とは、主プロセス実
行とほぼ同じ条件で主プロセスに先行して、中断し或い
は後続して稼働可能なことを意味する。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の好ましい実施例
として荷電粒子を走査して基板を自動検査する方法及び
装置を以下に述べる。第1の実施例は基板の自動検査の
ための装置及び方法であり、基板表面に荷電粒子ビーム
を供給して走査する荷電粒子ビーム生成部と、基板の上
面或いは底面から流出する3種類の荷電粒子(即ち、二
次荷電粒子、後方散乱荷電粒子、透過荷電粒子)の少な
くとも一つを検出する検出手段と、荷電粒子ビームを基
板表面に対して移動させる手段とを有している。 【0006】第2の実施例は、インシュチ、即ち主プロ
セス実行とほぼ同じ条件で主プロセスに先行して、中断
し或いは後続して稼働可能なプラズマを用いた有機的汚
染酸化システム手段と、プラズマを励起させる無線周波
数発生手段と、選択した領域の圧力を調整してプラズマ
を形成する自動プラズマ調整手段とを有する電子ビーム
検査装置である。 【0007】 【作用及び発明の効果】本発明により、荷電粒子ビーム
を用いてウェーハやX線マスクや基板などを製造現場で
自動的に検査する検査装置を経済的に実現することがで
きる。以下では電子ビームを用いて本発明を説明する
が、別の種類の荷電粒子ビームを用いることもできるの
で、本発明の範囲は電子ビームに限定されるものではな
い。本発明は、ウェーハ、光学マスク、X線マスク、電
子ビーム近接マスク、ステンシル・マスクなどの検査に
主に使用されるが、任意の物質の高速電子ビーム撮像に
使用することができる他に、マスクやウェーハの製造で
フォトレジストを露光するための電子ビーム書込みにも
使用することができる。 【0008】基板が絶縁体か導電体かに応じて2つの基
本的な動作モードがある。導電性であるか導電体で被覆
されているX線マスク、電子ビーム近接マスク、ウェー
ハ・プリントの検査には主に「高電圧モード」が用いら
れる。この場合、高電圧走査ビームを使用しても基板は
帯電しない。一方、非導電性材料層を有する製造中のウ
ェーハや光学マスクの検査には主に「低電圧モード」が
使用される。低電圧走査ビームを使用することにより帯
電や損傷を最小にすることができる。以上の相違を除け
ば、両モードはいずれも欠陥の検出及び分類を高速で達
成する。 【0009】現在の走査型電子顕微鏡は走査速度が非常
に遅く、通常の技能を越えた高度の技能を有するオペレ
ータを必要とするので、経済的な観点から判断すると、
現在の走査型電子顕微鏡を使用することはできない。 【0010】本発明の新規な特徴は、様々な種類の欠陥
を検出できるだけでなく、欠陥の種類を識別できること
にある。本発明では「高電圧モード」で後方散乱電子、
透過電子、二次電子の検出及び識別を同時に実行できる
ので、欠陥を即座に分類できる。例えば、X線マスク上
の透過検出器のみにより検出される欠陥は、恐らく吸収
材料の裂け目であり、二次電子検出器では検出されるが
後方散乱電子検出器では検出されない欠陥は有機粒子で
ある可能性が高く、後方散乱電子検出器により検出され
る欠陥は原子量の大きい汚染物質の可能性がある。X線
マスク上の有機汚染物質のようなある種の欠陥はウェー
ハ上にプリントされないので、様々な種類の欠陥を識別
できる能力は本発明の重要な利点である。このように本
発明によれば、欠陥を検出することができるだけでな
く、それらの欠陥を識別することができる。 【0011】本発明ではシステムを半導体の製造に適し
たものにするために多くの技術を使用している。例え
ば、真空排気速度と真空から常圧に戻す加圧速度の両者
を共に制限して気体の流れを層流の状態に保つことによ
り、汚染物質の擾乱を防止している。また、これらの動
作を他のサンプルの走査と同時に実行することにより、
時間を節約している。この他に、タレットに6個の電界
放出源を設けて無駄な時間を更に少なくしている。最後
に、通常オペレータの操作により実行される電子ビーム
の主な調整はコンピュータにより実行されるので、比較
的技能の低い者でも本発明のシステムを使用することが
できる。 【0012】 【実施例】図1には本発明の検査システム10の全体の
ブロック図が示されている。検査システム10はX線マ
スク、ウェーハ、その他の基板の自動検査装置であり、
センサとして走査型電子顕微鏡を使用している。 【0013】この検査システム10は2種類の動作モー
ド、即ち、ダイとダイとの比較モード及びダイとデータ
ベースとの比較モードを有している。いずれのモードで
も欠陥の検出は、基板の走査により得られる電子ビーム
像を基準と比較することにより行われる。即ち、ダイと
ダイとの比較検査では、同じ基板の2つのダイからの信
号が互いに比較される。ダイとデータベースとの比較検
査では、電子顕微鏡から得られる一つのダイからの信号
が、そのダイの作成に使用したデータベースからの信号
と比較される。 【0014】検査対象である基板57はホールダに保持
され、ホールダは電子ビーム生成部20の下方のx−y
ステージ24に基板ハンドラー34により自動的に載置
される。この動作は次のようにして達成される。システ
ム・コンピュータ36から基板ハンドラー34に命令が
送られる。基板ハンドラー34は検査対象である基板5
7をカセットから取り出し、基板57に形成されている
平らな部分又はノッチ59(図2ないし図6を参照)を
自動的に検出して基板57を適切に方向付けてから電子
ビーム生成部20の下に装填する。次に、オペレータが
位置合わせ用光学系22を介して基板57を目視により
観察しながら、基板の位置合わせ点を決め(基板の特徴
を任意に選択して位置合わせ点とする)、ステージのx
軸方向への移動が基板のパターンの検査領域のx軸と実
質的に平行になるようにする。これで粗い位置合わせ作
業が終わる。 【0015】粗い位置合わせ作業に引き続いて、精密な
位置合わせ作業が行われる。精密な位置合わせ作業は、
オペレータが電子ビームで基板を走査し、画像ディスプ
レイ46に現れる画像を観察しながら行われる。位置合
わせに関連するデータは総てが位置合わせコンピュータ
21に保存される。この位置合わせコンピュータ21
は、システム・コンピュータ36と協調して作動し、ダ
イをx、yの両軸に沿って走査するのに必要な実際の複
合x、y動作を計算する。従って、以後同一種類の基板
に関してはオペレータが自ら位置合わせ作業をする必要
はない。基板の精密な位置合わせ作業が終了すると、検
査工程が開始される。 【0016】電子ビーム生成部20、位置合わせ用光学
系22、アナログ偏向回路30、検出器32により、以
下に詳述するように、電子ビームの基板57への入射、
及び二次電子や後方散乱電子や基板57を透過する電子
の検出が行われる。この検出動作とデータの収集は、電
子ビーム生成部制御コンピュータ42、ビデオ・フレー
ム・バッファ44、画像収集プリ・プロセッサ48、偏
向コントローラ50、メモリ・ブロック52により行わ
れる。VMEバス、即ち、符号29で示すVME1はサ
ブ・システム間の通信リンクとして機能する。 【0017】基板57の検査中のx−yステージ24の
位置と移動は、偏向コントローラ50と、メモリ・ブロ
ック52と、位置合わせコンピュータ21との制御の下
で、ステージ・サーボ26及び干渉計28によって制御
される。 【0018】ダイとデータベースとの比較モードの場合
には、意図するダイ・フォーマットを表す信号の源とし
て、メモリ・ブロック52と通信しているデータベース
・アダプタ54が使用される。 【0019】実際の欠陥検出処理は、ポスト・プロセッ
サ58及び欠陥プロセッサ56によって、メモリ・ブロ
ック52のデータについてなされる。ポスト・プロセッ
サ58と欠陥プロセッサ56との間の通信は、符号31
で示すバスVME2を介してなされる。 【0020】全体のシステムの操作は、イーサネット・
バス(Ethernet bus)に類似しているデータバス23を介
して他のブロックと通信を行いながら、システム・コン
ピュータ36、ユーザ・キーボード40、コンピュータ
・ディスプレイ38によってなされる。イーサネットは
ゼロックス社の商標である。 【0021】図2にはダイとデータベースとの比較モー
ドで検査を行う場合の本発明の走査の軌跡が示されてい
る。図2には基板57上にダイ64が一個だけ示されて
いる。このダイ64には検査すべき検査領域65が存在
する。この検査領域65は基板57上に重要な情報が記
録されている領域である。ダイ64の検査に当たって、
x軸方向の有効走査移動は移動するx−yステージ24
によりなされ、y軸方向の有効走査移動は偏向により電
子ビームを図中符号60で示した走査領域の幅と同じ振
り幅で振ることによりなされる。電子ビームがダイ64
の右側に達すると、x−yステージ24は電子ビームの
振り幅未満の距離だけy軸方向に移動される。基板57
のx−y座標系はx−yステージ24及び電子ビーム生
成部20のそれぞれのx−y座標系と正確に一致しない
ので、x−yステージ24の実際の移動と電子ビーム生
成部20の実際のビーム偏向は、それぞれがダイ64の
走査中にxとyの分力を有している。 【0022】検査領域65を十分に検査するために、検
査は図示したように折れ曲がった軌跡62を描いて実行
される。折れ曲がった軌跡62のうちのx軸方向の各軌
道は、符号60で示した走査領域と同じ幅を有する走査
領域であり、いずれも隣接する走査領域と僅かに重なり
合っている。 【0023】ダイとデータベースとの比較モードでは、
各走査領域に対応する信号が、完璧なダイの対応する走
査領域に関するデータベース・アダプタ54からのシミ
ュレーションされた信号と比較される。この処理は、次
のダイの検査に移行する前に、現在検査中のダイの検査
領域65の各走査領域に対して繰り返される。 【0024】図3はダイとダイとの比較モードで検査す
る際の走査の軌跡を示すもので、基板57としては左か
ら右にダイ68、70、66を有しているものを例示し
ている。この検査モードでも、図2の例と同様に、折れ
曲がった軌跡63を描いて検査が実行される。しかし、
この検査モードはダイとダイとの比較モードであるの
で、x−yステージ24は、走査領域毎に3個のダイを
横切るまでx軸方向に移動し続け、3個のダイを横切っ
てから初めてy軸方向に移動する。 【0025】この比較モードでは、ダイ68の第1の走
査行程で得られたデータはメモリ・ブロック52に記憶
され、この記憶データがダイ70の第1の走査行程中に
得られるデータと比較される。ダイ68とダイ70とを
比較している時に、ダイ70のデータは、ダイ66の第
1の走査行程で得られるデータと比較するためにメモリ
・ブロック52に記憶される。次に、第2の走査行程に
移行する。第2の走査行程は戻り走査行程なので、ダイ
を通過する順序は逆になり、ダイ66の第2の走査行程
により得られるデータはダイ70から得られるデータと
の比較のめに記憶され、ダイ70から得られるデータは
ダイ68の第2の走査行程から得られるデータとの比較
のために記憶される。この走査と比較の一連の動作を繰
り返して基板57の検査領域全体を検査する。 【0026】多重走査統合技術により画像を得ることが
必要なこともある。この場合、各ピクセルを長い時間間
隔で露光しなければならない。従来の走査顕微鏡ではビ
ームが次のピクセルに移行する前のピクセル滞留時間の
長いゆっくりとした走査技術が通常利用されている。と
ころが、基板の検査システムでは、基板の加熱及び帯電
は好ましくないので、ピクセルの記録速度が遅いことは
望ましくない。 【0027】多重走査を統合して十分なコントラストを
有する画像を得たり、画像の信号対雑音比を改善したり
することが必要な場合もある。信号対雑音比を改善する
には、基板の同一位置を何回か走査して得られる信号値
を各ピクセル毎に平均化する必要がある。「低電圧モー
ド」(このモードについてはこのシステムの概略の「電
子光学」の項で詳述する。)での画像のコントラスト
は、電子ビームが基板の特定のピクセルの位置に戻って
くる戻り期間にも基板を走査することにより改善するこ
ともできる。非導電性の基板の低電圧検査でのコントラ
ストの改善は、「電子光学」の項で説明するように、ビ
ームが戻ってくる間に、特定のピクセル位置の電子を近
くの領域が走査されたときに生じる二次電子に置き換え
ることによっても達成することができる。更に、熱に弱
い基板材料の場合には、ピクセル位置をビーム走査する
時間間隔を設けてビームにより蓄積される熱を発散させ
るようにする。 【0028】図4は本発明が採用している走査方法の例
を図式的に表したものである。この図には512×m個
のピクセルから成る一連の長方形をビームの偏向により
4回走査して信号を平均化させる方法が示されている。
一連の長方形の各々の中心がステージの移動方向に沿っ
てm/2ピクセル個だけ移動する。 【0029】図4には本発明が信号の平均化、コントラ
ストの改善、熱の発散のために採用している重複フレー
ム走査技術の例が示されている。図示の例では、各ピク
セルが4回走査される。各走査ラインはY軸方向にピク
セル数で512個の長さを有している。重複フレーム走
査のために、m個の横に並んだ一連のライン1〜mが基
板上で走査される。ライン間のx軸方向の間隔はピクセ
ルの大きさに等しく設定されていて、各ラインは連続的
にX座標が増大していく。 【0030】図5は図4に示した走査中におけるビーム
のx軸方向の公称偏向値を時間の関数として図式的に表
したものである。水平方向は時間軸であり、垂直方向は
X軸上の位置である。 【0031】図5にはビームの偏向に使用しているX軸
方向の偏向システムの階段状の出力が示されている。m
個のラインの走査後に、図5に示されているように、走
査はX軸方向に後退する。この偏向システムの下で基板
を移動させるステージは、ビームがX軸方向に後退した
時に、次の走査ラインの位置が最初のm個のラインのラ
イン数(m/4+1)に一致するように、X軸方向の速
度が調整される。この例では4回繰り返して走査するの
で、ビームが512×m個のピクセルから成る長方形を
4回走査すると、ステージは基板をX軸方向にm個のピ
クセル幅の距離だけ移動させる。 【0032】図6は、図4に示した走査中における基板
上のビームのX座標を時間の関数として図式的に表した
ものである。水平方向は時間軸であり、垂直方向はビー
ムのX軸上の位置である。 【0033】図6には基板上の一連の走査ラインの各々
のX座標が時間の関数として示されている。ここには、
偏向システムの下で基板を移動させるステージと、走査
ラインを偏向領域内のX軸方向に沿って前後に移動させ
る偏向システムとの組み合わせにより、ビームが基板上
の各ラインの位置を4回走査することが示されている。
画像データをメモリ・ブロック52に記録し、適切なメ
モリ・アドレスからのデータを平均化することにより、
平均化されたデータを欠陥プロセッサ56及び位置合わ
せコンピュータ21に供給することができる。この例で
は平均化の数として4を用いているが、実際に結合する
走査回数とフレーム毎のライン数mは、雑音の減少、コ
ントラストの強化、検査効率の最良の組み合わせを生成
するように選択される。 【0034】ステージの移動方向に垂直なy軸方向の走
査は1回の通過による撮像に用いる走査と同じである。
ここでは走査は露出間隔t毎にピクセル1個分Dだけ進
む。512個のピクセル幅の走査領域を1回の通過で撮
像するには、ステージの速度をD/512tに設定し
て、1回走査する毎にステージがピクセル1個分だけ進
むようにする。通過を数回繰り返して撮像する場合に
は、基板からみた走査ビームもD/512tミクロン毎
秒の速度で進まなければ平方ピクセルを記録することが
できない。1回通過する毎にn個のピクセルを露出して
画像を記録するには、ステージをD/512nt未満の
速度でゆっくりと移動させなければならず、しかも走査
時間512tの間に(1−1/n)Dミクロンだけ余計
にビームを進めて、ステージの移動方向に階段状に走査
するようにしなければならない。可変数m段後に、x軸
方向の走査が後退する。このようにして、走査軌道は5
12×(1−1/n)mの矩形状フレームになる。基板
表面からみると、図4に示す重複フレームのパターンに
なる。各画像ピクセルの多重露出の時間間隔は512m
tである。mをnより大きく設定している限り、ピクセ
ルの再走査の回数及び繰り返し速度の両者を自由に変更
することができる。画像データをメモリ・ブロック52
に記録し、適切なアドレスからのデータを平均化するこ
とにより、平均化されたデータをあたかも一回のゆっく
りとした通過で記録しているかのように、欠陥プロセッ
サ56に供給することができる。この技術の長所は、パ
ラメータを調整してピクセル相互の露出時間を最適にす
ることができることである。 【0035】図3に戻ってダイとダイとの比較モードを
より詳細に説明する。電子ビームがダイ68と70の走
査領域を走査すると、図1に示す3種類の検出器32か
らの信号33が画像収集プリ・プロセッサ48に送ら
れ、ここでデジタル信号に変換されてからメモリ・ブロ
ック52に記憶される。ダイ68、70からの両データ
が同時に欠陥プロセッサ56に送られ、ここで両データ
間の重要な不一致が欠陥として指定される。次に、欠陥
プロセッサ56からの欠陥データを蓄積して、これがポ
スト・プロセッサ58に送られ統合される。ポスト・プ
ロセッサ58は、欠陥のサイズや種々の特性を決定し、
その情報をシステム・コンピュータ36がバス23を介
して利用可能な状態にする。 【0036】ダイとデータベースとの比較検査モードで
は、システム10は上記と同様に動作するが、メモリ・
ブロック52が一つのダイからのデータを受信する点、
欠陥プロセッサ56での比較のための参照データがデー
タベース・アダプタ54によって提供される点が異なっ
ている。 【0037】基板全体が検査されると、欠陥のリストが
欠陥の位置と共にコンピュータ・ディスプレイ38に表
示される。オペレータはユーザ・キーボード40によっ
て欠陥の調査を開始できる。この命令に応答して、シス
テム10は各欠陥の周囲を走査し、その像をディスプレ
イ46上に表示する。 【0038】走査光学 主要な幾つかの素子と電子ビーム生成部20の特別な設
計との組み合わせによって、画像形成速度を約100倍
以上に早めることができる。信号対雑音比の関係で走査
速度には基本的制約があるので、画像形成速度を早める
にはビームの流れ(beam current)を高めることが必須
不可欠である。本発明では高輝度高温領域放射源を用い
てビームの角速度を高めることによりビームの流れを高
めている。しかし、電子の密度が高くなるとクーロン相
互に斥力が生じてしまうので、カソードの近傍に高電界
を掛けて、ビームの径を急激に拡大させている。電子ビ
ーム生成部では電荷密度を上昇させる電子の交差が生じ
ないようにし、開口数を大きくしてクーロンの斥力の問
題を少なくしている。 【0039】基板を例えば100メガピクセル毎秒の高
速度で走査しなければ、検出器は連続して走査した2個
のピクセルから生じる二次(リターン)電子の一時的な
識別をすることができない。これは、各ピクセルの滞留
時間に比べて到着時間にばらつきのないことが必要であ
ることを意味している。電子がターゲットを離れたら、
直ちに電子を加速することにより、各ピクセルの到着時
間のばらつきを少なくすることができる。このような対
策により検出器での到着時間のばらつきを約1ナノ秒以
内に維持することができる。逆バイアスされた高周波シ
ョットキー・バリア検出器を検出対象である電子の種類
毎に用いれば、到着時間のばらつきを更に少なくするこ
とができる。ショットキー検出器は単に例として示した
のであって、他の種類の半導体検出器を使用してもよ
い。 【0040】電子光学 電子光学サブ・システムは、機能的には走査型電子顕微
鏡に似ており、走査電子ビーム・プローブと、二次電
子、透過電子、後方散乱電子の検出素子とを基板表面の
撮像用に有している。検査中は、電子ビームが一方向に
走査され、ステージが電子ビームの走査方向に垂直な方
向に移動される。低電圧の二次電子か、高エネルギーの
透過電子或いは後方散乱電子のいずれかがビデオ信号の
生成に使用される。生成されたビデオ信号はデジタル化
されて細長い走査領域像の形で記憶される。この電子光
学サブ・システムは、高解像度で自動的に欠陥を検出す
ることができるだけでなく、新旧両技術を組み合わせて
検査に必要な解像度で雑音の少ない画像を高速に得るこ
とができる。 【0041】ビームは、典型的には、非常に高速な5マ
イクロ秒周期ののこぎり波掃引を使用して、512個の
ピクセルから成るフィールド(18−100μm幅)を
走査する。偏向は歪みを発生することがなく、表面にほ
ぼ垂直なので、撮像特性は走査フィールドで一様であ
る。 【0042】検出効率が高いので、プローブからの電子
により生じる二次電子のほぼ総てを画像形成に使用する
ことができる。検出システムの帯域幅は、走行時間が短
いのでピクセル速度に匹敵している。二次電子は共軸で
抽出されるので、エッジが基板上でどのような方向を向
いていようとも、エッジ形状の正確な画像が得られる。 【0043】図7は、光学システムの要素と、その機能
を理解するために必要な関連する電源を示している。電
子銃は、熱的電界放出カソード81と、放出制御電極8
3と、アノード・アパーチャ87を有するアノード85
とから成る。カソード81は、電源89によって20K
eVのビーム電圧に保持されている。カソード81の表
面の電界強度に依存する放出量は、バイアス供給源91
に接続されている電極83の電圧によって制御されてい
る。電極83の電圧はカソード81の電圧に対して負で
ある。カソード81は電流源93によって加熱される。
カソード81の近くの磁気コンデンサ・レンズ95は電
子ビームを平行にするために使用される。上部偏向器9
7は、位置合わせ(位置整合)、スチグメーション(無
非点収差)、帰線消去のために使用される。この光学系
には数個のホールからなるビーム制限アパーチャ99が
更に設けられている。ビーム100は対物レンズ104
の前に配置されている一対の静電気偏向器101、10
3により偏向されて、対物レンズ104の上方の一点の
辺りで揺動する。対物レンズ104は下部レンズ極片1
06、中間電極107、上部レンズ極片105で構成さ
れている。高電圧動作モードでは、対物レンズ104の
上部レンズ極片105及び下部レンズ極片106だけを
用いてプローブの焦点合わせが行われる。結局ビーム1
00ははるか遠方で集束する状態で基板57上を走査さ
れる。従って、殆ど平行なビームが対物レンズ104に
より再度収束されて、1x倍に拡大されたビーム発生源の
像が形成され、これが基板57を照らす。 【0044】高電圧二次電子撮像モードでは、対物レン
ズ104により二次電子が抽出される。x−yステージ
24、基板57、下部レンズ極片106は電源111に
よって数百ボルトの負の電位にフローティングされてい
る。その結果、二次電子はこのエネルギー状態に加速さ
れて偏向器112、113を通過する。中間電極107
は、電源115によってx−yステージ24に対して正
にバイアスされている。この中間電極107は、基板5
7を離れた電子を直ちに加速すること、及び基板の欠陥
領域から発生される二次電子を効率よく収集することに
使用される。x−yステージ24と中間電極107との
組み合わせにより、二次電子が二次電子検出器117に
到達する時間のムラが実質的に除去される。二次電子は
レンズ104を通って再び後方に戻るので、帰還二次電
子はウィーン・フィルタとして機能する偏向器113、
112によって二次電子検出器117の方に偏向され
る。ここで、帰還ビームは二次電子検出器117のアノ
ード118に接続された電源119により高エネルギー
状態に再加速され、二次電子を増幅に充分なエネルギー
・レベルでショットキー・バリア固体検出器である二次
電子検出器117に衝突させる。検出器ダイオード(二
次電子検出器)117のアノード118は電源121に
より逆バイアスされている。検出器ダイオード117か
らの増幅信号は前置増幅器122に送られ、そこから図
1の信号33の二次電子コンポーネントである高電圧絶
縁ファイバ光学リンク126を介して画像収集プリ・プ
ロセッサ48及び関連電子回路に送られる。 【0045】部分的に透明な基板を検査できるように、
透過電子検出器129がx−yステージ24の下に設け
られている。透過電子は基板57を高エネルギーで透過
するので、透過電子の再加速は不要である。上部電極素
子123、中央部電極素子124、下部電極素子127
からなる透過静電レンズにより透過電子ビームはショッ
トキー・バリア固体検出器である透過電子検出器129
による検出に適した径に広げられる。上部電極素子12
3はx−yステージ24と同じ電位に保持され、中央部
電極素子124は電源114により0ないし−3KVに
保持される。透過電子検出器129からの信号は増幅器
133により増幅され、図1の信号33の透過電子コン
ポーネントであるファイバ光学リンク135により伝送
される。 【0046】この光学システムは、一次電子とほぼ同じ
エネルギー・レベルで基板表面を離れる後方散乱電子の
収集もできるように設計されている。後方散乱電子検出
器160は、ビーム軸の脇に位置している検出器117
に類似したショットキー・バリア・ダイオード検出器で
ある。ウィーン・フィルタ偏向器として機能する両偏向
器112、113の静電気及び磁気の設定を少し変更す
ることにより、ビームは図の左に偏向して個体検出器で
ある後方散乱電子検出器160に入射する。後方散乱信
号は前置増幅器162により増幅され、画像収集プリ・
プロセッサ48に送られる(図1参照)。 【0047】500〜1500eVの範囲の低い電圧ビ
ームで撮像するには、対物レンズ系の素子にかなり異な
ったバイアスをかけ、別の新しい素子を2個使用しなけ
ればならない。一次ビーム電子は電源111で基板5
7、下部レンズ極片106、中間電極107を約−19
Kvにフローティングすることにより対物レンズ内で減
速される。この技術により、電子ビームは経路端の近傍
でのみ減速されるので、ビームの経路全体を低ビーム・
エネルギーで作動させた場合に画像を劣化させる収差や
電子ビーム生成部での相互作用効果を防止することがで
きる。このような構成により、上部レンズ極片105及
び下部レンズ極片106との間の減速領域で優れた集束
効果が得られる。基板の下には作動極片を一つだけ有し
ているシュノーケル・レンズ125を更に設けて、基板
付近に磁気集束領域を形成している。このレンズの帰還
束は下部レンズ極片106を通過してシュノーケル・レ
ンズの外殻に至る。基板の近傍では磁界が強いので、集
束効果の他に、低エネルギーの二次電子を深部の特徴か
ら抽出する際の助けになり、二次電子が再加速されて対
物レンズ104のボア内を上昇する際に二次電子が平行
になる。 【0048】低電圧撮像モードでは、約5eVで基板を
離れる二次電子は対物レンズ内で約19KeVに加速さ
れる。帯電を最小に止めるには、二次電子が場のない基
板付近の短い領域を通過することが望ましい。低電圧モ
ードでは、対物レンズが中間電極107の電圧水準にな
いと、対物レンズから漏れる磁界により基板57の表面
付近に加速領域が形成されてしまう。低電圧モードで
は、中間電極107は下部レンズ極片106に対して負
にバイアスされていて、電源115により最適な低電圧
撮像に調整することのできる無磁界領域が形成される。
再加速後に、二次電子はウィーン・フィルタ偏向器11
2及び113を通過し、ここで二次電子は左側に偏向さ
れて高電圧モードで後方散乱撮像に使用した後方散乱電
子検出器160に入射する。このようにして検出された
信号は前置増幅器162で増幅されてウェーハの低電圧
検査用の最も重要な画像信号となる。高電圧絶縁ファイ
バ光学リンク126及びファイバ光学リンク135は、
いずれもこのモードでのウェーハ検査には使用されな
い。 【0049】図8は、電子ビーム生成部20内及び基板
57の下の種々の電子ビーム経路の概略図である。電子
は熱的電界放出カソード81から半径方向に放射され、
非常に小さな輝点源から発生したように見える。加速場
とコンデンサ・レンズの磁場との結合した作用によりビ
ームはコリメートされて平行ビームになる。使用できな
い角度で放射された電子は電子銃のアノード・アパーチ
ャ87により遮蔽され、使用できる角度で放射された電
子のみがビームとしてビーム制限アパーチャ99に入射
する。図7の上部偏向器97でスチグメーション及び位
置合わせをすることにより、ビームは断面形状が最終的
に丸くなり、図7の素子105、106、107からな
る対物レンズの中心を通過する。図7の磁気コンデンサ
・レンズ95は中心が熱的電界放出カソード81とビー
ム制限アパーチャ99により規定される軸に一致するよ
うに機械的に位置づけされる。偏向により電子は図示の
経路を辿って対物レンズ104から放出され、走査収束
されて一点で基板に衝突する。 【0050】走査されるビーム100の径と流れ(curr
ent )は、幾つかのファクターにより決まる。ビームの
流れは、放射源からの角放射(1.0 Ma/ ステラジアン)
と、ビーム制限アパーチャ99により規定されるアパー
チャ角とにより決まる。ビームの径は、球面収差と色収
差を最小にするために高励起(視野幅/焦点距離)に設
計されている両レンズの収差により決まる。基板57上
に投影されるビームのサイズは、ほぼ半分がビームの相
互作用効果(ビームを構成している個々の電子間の反発
による統計的ぼけ)により決まるので、このような高強
度ビーム・システムではビームの相互作用が重要であ
る。ビーム経路を40cmと短くし、電子源及び基板57
のそれぞれに比較的大きな半角のレンズを使用して、電
子源と基板57との間で電子の交差(crossover )が生
じないようにすることにより、ビームの相互作用の影響
を最小に抑えることができる。前述の諸影響の均衡を保
ちながら、ビーム流をできる限り最大に維持できるアパ
ーチャ径を選択することにより、所定のビーム・スポッ
トが得られる。レンズの強度を変化させてビーム源から
のビームを拡大したり縮小したりすることによってもビ
ームのスポット・サイズを変更することができるが、こ
のようなシステムでは、先ずアパーチャを使用してスポ
ット・サイズが調整される。 【0051】高電圧モードでは、ウィーン・フィルタ偏
向器として機能する図7の両偏向器112及び113
は、高エネルギーの走査ビーム100に殆ど影響を与え
ないで、約100eVの二次電子ビーム167を偏向す
る。ウィーン・フィルタ偏向器は(互いに直角に)電場
と磁場が交差するように配置されている静電的8極偏向
器112と4極磁気偏向器113とで構成されている。
帰還二次電子は両方の場によって側方に偏向される。し
かしながら、一次走査電子のビーム100は反対方向に
移動しているので、両方の場の強度を適切に選択して、
ウィーン・フィルタ偏向器が二次電子ビーム167を広
角に偏向しても、一次走査ビーム100にはなんらの影
響も及ぼさないようにしなければならない。いわゆる
「ウィーン・フィルタ」は共軸抽出に効果的に使用され
る。二次電子検出器117のアノード118は、再加速
の間に二次電子ビーム167が固体検出器である二次電
子検出器117のコレクタに集められ収束されるような
形状をしている。 【0052】図8には、透過電子と後方散乱電子の検出
経路も示されている。後方散乱電子を高電圧動作で検出
し、二次電子を低電圧動作で検出するために、両ウィー
ン・フィルタ偏向器112、113に別の動作をさせ、
これにより後方散乱電子や二次電子がシステムを上昇す
るように示されている経路を通って後方散乱検出器16
0へ至るようにする。一部透明な基板を撮像した場合に
は、電子の中にはエネルギーを一切失わずに基板57を
透過するものがある。このような透過電子は図7の上部
電極素子123及び中央部電極素子124を通過して、
透過電子検出器129に入射するが、両電極素子はレン
ズとして機能して通過電子108を広げるので、透過電
子は広がってから透過電子検出器129に入射する。高
電圧モードで透過信号を得る場合には、シュノーケル・
レンズ125は低電圧二次撮像に必要なレンズの場に実
質的な影響を与えずに透過電子がシュノーケル・レンズ
125の孔を通過できるようにする。 【0053】基板57、下部レンズ極片106、中間電
極107を高電圧にフロートさせる低電圧モード動作で
は、ビームの経路は類似しているが対物レンズの動作が
かなり相違している。シュノーケル・レンズ125が基
板57を貫通して下部レンズ極片106の内部にまで達
する磁界を発生する。電子が上部レンズ極片105、中
間電極107、下部レンズ極片106の辺りの磁界によ
り減速すると、屈折率が大きくなるので有効焦点距離が
比較的短くなる。この種の減速液浸レンズは収差が驚く
ほど小さい。この種の減速液浸レンズは、中間電極10
7が負にバイアスされていて基板57の近傍に電界のな
い短い領域が形成されている限り、放出電子顕微鏡検査
法に用いられる通常のカソード・レンズと相違してい
る。基板にバイアスをかけても低エネルギーの二次電子
が中間電極107の作用により基板に戻るので充電効果
が中和される。 【0054】磁界のない領域から離れた二次電子は、中
間電極107と上部レンズ極片105との間の領域で再
加速される。二次電子は電子銃から放出される20Ke
Vの一次ビーム・エネルギーから基板に衝突したエネル
ギーを引いた量にほぼ等しいエネルギーで上部レンズ極
片105から出てくる。対物レンズ領域では以後の経路
は一次ビームに類似しているが、二次電子は広い角分布
で放出されるので、角度は非常に広くなっている。この
二次電子ビームは低電圧二次電子検出器160に向か
う。低電圧二次電子検出器160は高電圧で後方散乱撮
像に使用した後方散乱電子検出器160である。帰還二
次電子ビーム1040のエネルギーは一次ビーム・エネ
ルギーに匹敵するので、非常に強力なウィーン・フィル
タ偏向器112及び113により偏向する必要がある
が、一次ビーム100の経路にほとんど影響しないよう
に偏向することができる。 【0055】低電圧モードは部分的に絶縁されている基
板の検査にしばしば用いられるので、帯電を最小限に抑
える技術が重要である。二次電子(低エネルギーの二次
電子や後方散乱電子)の数と基板に入射する一次ビーム
電子の数とが等しくない場合に、絶縁領域が帯電する。
撮像対象である表面はどのような物でも微細構成及び材
料により電荷の均衡が変化する。二次電子の散乱による
エネルギー放射量は入射ビームのエネルギーに応じて変
化するが、多くの材料では200〜1500Evの範囲
より大きく、その他の材料ではこの範囲より小さい。二
次電子の散乱によるエネルギー放射量が200〜150
0Evの範囲より大きい場合には、表面は正に帯電して
いる。 【0056】二次電子は0〜20eVのエネルギー範囲
で基板57の表面を離れるが、最も可能性の高いエネル
ギー値は2.5eVである。基板57の表面付近の電界
を例えば中間電極107の電位により制御できるのであ
れば、適用する電界や二次電子が基板を離れるエネルギ
ーに応じて二次電子を基板から放出させたり、基板に戻
したりすることができる。例えば、約10eVの抑制電
位壁が形成されている場合、基板57の一点から放出さ
れる二次電子はほんの僅かだけが電位壁を越えて検出器
に入射する。 【0057】磁界から離れる二次電子や後方散乱電子の
放出量が一次ビームの電子の量よりも多い場合には、基
板57は正に帯電し、中間電極107により形成される
抑制電位壁のサイズが増大する。従って、エネルギーの
低い二次電子はほとんどが留まってしまう。表面電位は
均衡するまで正に変化している。二次電子や後方散乱電
子の放出量が一次電子の量よりも少ない場合には、表面
は負に帯電し、中間電極107により形成される抑制電
位壁が低くなる。従って、低エネルギーの二次電子が大
量に放出される。表面電位は均衡するまで正に変化して
いる。このような状況の下である期間が過ぎると表面電
位が安定する。基板の領域内に大きな電位差が生じるこ
とを防止するためには、中間電極107を適切に調節し
て平行状態(一次電子ビームの強さが二次電子の強さと
等しい状態)が平均して得られるようにすることが重要
である。 【0058】微細構成及び材料の相違が二次電子のエネ
ルギー放射量に影響するので、基板の別の領域では平行
電圧は変化する。しかしながら、平行であれば、二次電
子の発生量は全領域で同一になる。即ち、平行状態で撮
像した基板像にはコントラストは生じない。この問題を
回避するために、ピクセル毎の照射量を低く抑え、必要
があれば、先に述べた「多重フレーム走査」技術を用い
て再走査して、好ましい画像統計を得るようにする。 【0059】走査の軌道間の時間を制御することによ
り、走査と走査との間に隣接領域で発生する電子により
基板を中和することができる。この技法の重要な要素
は、電界を制御する中間電極107と重複フレーム走査
軌道である。 【0060】カソードの寿命が短くても電子銃の信頼性
を高めることができるように、電子銃は、図9に示すよ
うに、高電圧にフロートされた六角形の回転タレット1
37上に設けられた6個のカソード制御電極アセンブリ
を有した構成にしてある。各アセンブリは回転してアノ
ード・アパーチャ87の真上に移動して固定され、図7
の適当な電源91、93と電気的に接続される。 【0061】図7でレンズの前に配置されている静電気
偏向器101、103から成る静電気偏向システムは、
高速度の鋸波偏向電圧によって駆動される全く同一の場
を必要とする。その構造は、モノリシックなセラミック
/メタル構成であり、エッチングされて20個の偏向プ
レートを形成している。x−yステージ24の座標系と
基板57の座標系とを一致させて走査をするには、両ス
テージの各々に4個の駆動装置が必要である。 【0062】容易に操作できるように自動調整機構が設
けられている。レンズと偏向/スチグメーション素子と
全高電圧供給源とは、いずれも図1に示した電子ビーム
生成部制御コンピュータ42にインターフェースされて
いるデータ収集制御システムの制御の下にある。ある機
能を果たすために偏向比及び静電プレート電圧を調整す
るルーチンは電子ビーム生成部制御コンピュータ42に
内在していて、電子銃の制御及び調整はアナログ・デジ
タル・フィードバックを使用して放出量、アパーチャ通
過量、電源供給量を設定する調整ルーチンにより修正さ
れた定格値に基づいている。 【0063】ビームの位置合わせは、レンズの透過流が
変化したときに偏向を除去する他の公知のルーチンに基
づいてなされる。この操作には2軸フレーム走査機能に
よって撮像される特定のテスト・サンプルが用いられ、
位置合わせ及び検査に必要な画像分析能力も用いられ
る。焦点は基板の高さの変化を補償するために自動的に
維持されるが、スチグメーションが検査の前になされ
る。これらのルーチンは、画像収集プリ・プロセッサ4
8及び関連電子回路による画像のコントラストと調和内
容の解析に基づいている。 【0064】高電圧モードで光学系が定格状態で作動し
ている場合、本発明では20KeVのビーム・エネルギ
ーでビームのスポット・サイズは300nA で0.05μmから
1,000nA で0.2 μmまで変化する。走査速度は、100 メ
ガ・ピクセル/秒で撮像される512個のピクセル走査
フィールドを使用して5マイクロ秒である。二次電子検
出器117のダイオード電流増幅率は、5KeVで約1
000倍から20KeVで5000倍である。0.05マイ
クロ・メートルのスポットを使用して100 メガピクセル
/秒で約14%を越えるエッジ・コントラストのサンプ
ルの場合には、この範囲の作動状態を越えてシステム全
体を作動させることができる。収集電子回路により複数
本の走査ラインの集積化が可能なので、低コントラスト
又は高解像度の画像を低帯域幅で記録することができ
る。 【0065】低電圧モードでは、上部レンズ極片105
までのビーム・エネルギーは20KeVで、基板でのビ
ーム・エネルギーは800eVである。ビームの強さと
スポット・サイズとの関係は25naで0.05μm及
び150naで0.1μmである。走査期間と場のサイ
ズは高電圧モードの時と同じである。後方散乱電子検出
器160の増幅率は5000倍である。0.05マイクロ・
メートルのスポットを使用して100 メガピクセル/秒で
約20%を越えるエッジ・コントラストのサンプルの場
合には、この範囲の作動範囲を越えてこのシステムを作
動させることができる。 【0066】欠陥プロセッサ 欠陥プロセッサ56は、ダイとダイとの比較検査の場合
には、ダイ68から得られる画像データをダイ70から
得られる画像データと比較し、ダイとデータベースとの
比較検査の場合には、ダイ64から得られる画像データ
をデータベース・アダプタ54から得られるデータと比
較する。欠陥プロセッサ56のルーチン及び基本的構成
は、米国特許第4,644,172 号に開示されている欠陥プロ
セッサのルーチン及び基本的構成とほぼ同じである。米
国特許第4,644,172 号は1987年2月17日に発行さ
れて、本出願の出願人に譲渡されたもので、発明者はサ
ンドランドその他であり、発明の名称は「自動ウェーハ
検査システムの電子制御」である。この米国特許では欠
陥を決定するのに3つのパラメータを使用しているが、
本発明では4つのパラメータを使用している。 【0067】ダイとダイとの比較検査或いはダイとデー
タベースとの比較検査のどちらも、データはメモリ・ブ
ロック52から得ているか、(位置合わせの補正をどの
ようにして実行するかに応じて)位置合わせ後に位置合
わせコンピュータ21から得ている。データの形式は検
出器の種類毎にピクセル当たり6ビットである。欠陥プ
ロセッサ56では、両データが入力される各検出器のピ
クセル毎に下記の4つのパラメータが決定される。 【0068】 a. I:ピクセルのグレイスケール値 b. G:グレイスケール・ピクセルの傾きの大きさ c. P:グレイスケール値の傾きの位相又は向き d. C:局所的な傾きの輪郭の曲率 グレイスケール値は、特定のピクセルに対するメモリ・
ブロック52の単なる値である。傾きの大きさと傾きの
方向は次のようにして得られる。まず、ソーベル演算子
のxとyの成分を計算する。 【0069】 【数1】 従って、傾きの大きさは[(Sx )+(Sy )
1/2であり、方向は tan−1( Sy /Sx )であ
る。 【0070】曲率は以下のように定義される。 【0071】 【数2】 ここで、係数aijは状況に依存して選択されるパラメ
ータの組であり、Rijは以下のように定義される 【数3】 ここで、Iijは、画像のi番目の列とj番目の行にお
けるピクセルのグレイスケール値であり、aijとb
klは経験的に得られるパラメータである。 【0072】好ましい実施例における代表値は以下の通
りである。 【0073】 【数4】 上述した方法で、両画像についてピクセル毎にI、G、
P、Cの値を求める。ダイ68のピクセルAに関するこ
れらのパラメータがダイ70の対応するピクセルBのパ
ラメータと比較され、更にピクセルBに隣接する8個の
ピクセルのパラメータと比較される。ピクセルBに隣接
する各ピクセルについて、少なくとも一つのパラメータ
がピクセルAの対応するパラメータと所定の許容誤差を
越える値だけ相違している場合には、両ダイの欠陥を示
すフラッグがピクセルBに付けられる。 【0074】同様にして、ダイ70の各ピクセルのパラ
メータがダイ68の対応する隣接ピクセルのパラメータ
と比較され、所定の許容誤差を越えて相違しているピク
セルに欠陥を示すフラッグが付けられる。 【0075】このアルゴリズムは、上述の米国特許第4,
644,172 号に開示されているパイプライン・ロジックで
実行することができる。行列演算は、100 メガピクセル
/秒の速度で欠陥データを計算できるパイプライン計算
システムに接続されたアプリケーション・スペシフィッ
ク・インテグレーテッド・サーキット(ApplicationSpe
cific Integrated Circuit (ASIC))で実行される。 【0076】偏向コントローラ 偏向コントローラ50は、ダイとダイとの比較モードで
は、ダイ68の各走査領域60内の等距離グリッド点に
電子ビーム100を位置付ける。このようにして得られ
る検出器129、160、117の出力がダイ70の対
応する位置における同じ検出器129、160、117
の出力と比較される。同様に、ダイとデータベースとの
比較モードでは、データベース・アダプタ54から得ら
れるシミュレートされた画像と、ダイから得られる二次
電子検出器117の出力とが比較される。偏向コントロ
ーラ50は、図10を参照して以下に説明するように、
x−yステージ24及び電子ビーム100の位置を制御
して電子ビームの位置付けをする。 【0077】走査領域内の第1のダイを走査する場合に
は、位置合わせコンピュータ21の出力はゼロに設定さ
れる。第1のダイの第1の走査領域の走査中には、不整
合は生じないからである。従って、第1のダイの第1の
走査領域の走査中には偏向コントローラ50は電子ビー
ム生成部制御コンピュータ42のみから命令を受ける。
偏向コントローラ50は、電子ビーム生成部制御コンピ
ュータ42の命令と、x軸及びy軸の両干渉計28から
得られる位置データとに基づいて、x−yステージ24
の望ましい移動量を計算し、この移動量に対応する信号
をステージ・サーボ26に送ってx−yステージ24を
移動させる。偏向コントローラ50は、同様にしてビー
ム100の所望の偏向量を計算し、偏向量のデータをア
ナログ偏向器回路30に送る。x−yステージ24が移
動すると、その位置はx軸及びy軸の両干渉計28によ
り定常的に監視される。所望のx−yステージ位置との
不一致が見つかると、この不一致に基づいて誤差信号が
生成される。この誤差信号は偏向コントローラ50によ
りステージ・サーボ26に帰還される。x−yステージ
24には慣性力が作用するので、誤差が頻繁に生じると
誤差信号ではx−yステージの位置を修正することがで
きない。x軸及びy軸の両方向に頻繁に生じる誤差は電
子ビーム100の偏向により修正される。この場合、偏
向コントローラ50は電子ビーム100の偏向量を計算
し、偏向量に対応する信号をデジタル形式でアナログ偏
向回路30に送る。 【0078】ビーム100がダイ68を走査すると、グ
レイスケール値がメモリ・ブロック52に記憶される。
電子ビーム100がダイ70を走査し始めると、ダイ7
0のグレイスケール値がすぐにメモリ・ブロック52に
記憶され、欠陥プロセッサ56及び位置合わせコンピュ
ータ21に送られる。位置合わせコンピュータ21で
は、ダイ68及びダイ70のそれぞれからのデータが位
置合わせ(位置整合)のために比較される。位置が整合
していない場合には、位置整合修正信号が発生されて偏
向コントローラ50に送られる。この位置整合信号はビ
ーム100を基板57の正確な位置に位置付ける微調整
に使用される。 【0079】ダイとデータベースとの比較モードでは、
偏向コントローラ50は、ダイとダイとの比較モードの
場合とほぼ同様に働くが、走査領域の第1のダイから得
られる入力画像の代わりにデータベース・アダプタ54
の出力が用いられる点が相違している。 【0080】偏向コントローラ50は、このモードでも
x−yステージ24の移動量、速度、方向、電子ビーム
の偏向に関するパラメータを計算し規定する。 【0081】位置合わせコンピュータ 位置合わせコンピュータは、グレイスケール値の形式で
両デジタル画像を受信して、画像間の位置整合のずれを
ピクセルの僅かなずれとして判定する。位置合わせのた
めの計算の好ましい実施例は、米国特許第4,805,123 号
に開示されている。この米国特許は1989年2月14
日に発行されて、本出願と同じ譲受人に譲渡されたもの
で、発明者はスペヒト等(Specht et al)で、発明の名
称は「改良された欠陥検出器及び位置合わせサブ・シス
テムを有しフォトマスク及びレチクルの自動検査をする
装置及び方法(Automatic Photomask and Reticle Insp
ection Method and Apparatus Including Improved Def
ect Detector and Sub-System )」である。この好まし
い実施例では、位置整合修正信号51は検査領域全体に
亘って連続的に計算される。このようにして算出された
位置整合修正信号は位置合わせコンピュータによりメモ
リ・ブロック52からの画像の移動又は移動及び補間
(サブ・ピクセルの移動)に用いられる。或いは、位置
整合のずれが走査中に急激に生じることはないものと仮
定して、基板57上の少数の特定特徴点を選択し、選択
した特徴点のみについて位置整合のずれを計算しても良
い。この場合には、位置整合の計算にフォース・コンピ
ュータ社(Force Computer, Inc.)のモデルCPU30ZBEのよ
うな単一ボード・コンピュータを使用することができ
る。位置整合修正信号は位置の不整合を減少させるため
に以後のデータ収集位置をずらすことにも使用できれ
ば、メモリ・ブロック52から欠陥プロセッサ56に送
られる画像間のずれの判定にも使用できる。 【0082】アナログ偏向 アナログ偏向回路30は、20極プレートで構成されて
いる図7の静電偏向器101及び103用のアナログ勾
配関数を発生する。アナログ偏向回路30の動作は図1
2に示されている。偏向コントローラ50からのデジタ
ル信号は、勾配DAC230によりアナログ電圧に変換
されてから勾配発生器232に導かれる。勾配の大きさ
(サイズ)はDAC234により変更可能で、片寄りは
DAC236により制御される。サンプル及びホールド
回路238は勾配の開始の規定に使用され、サンプル及
びホールド回路240は勾配の終了の規定に使用され
る。高電圧で低ノイズのドライバが波形を増幅してダイ
ナミック・レンジが±180Vの勾配を発生し、この勾配が
静電偏向器101、103に印加される。 【0083】メモリ・ブロック メモリ・ブロック52は3個の同一なモジュールから成
り、各モジュールは二次電子検出器117、透過電子検
出器129、後方散乱電子検出器160のいずれか一つ
に対応している。 【0084】図13に概念的に示すように、メモリ・ブ
ロック52の各モジュールは2個の先入れ先出し方式
(First In - First Out) メモリから成る。第1の先入
れ先出し方式メモリは各検出器によりダイ68から得ら
れる全走査領域のグレイスケール値を記憶し、第2の先
入れ先出し方式メモリは短くて、ダイ70の数回の走査
のみに対応して各検出器により得られるグレイスケール
値を記憶する。両先入れ先出し方式メモリからの出力
は、欠陥プロセッサ56と位置合わせコンピュータ21
に送られる。各先入れ先出し方式メモリは100 Mhz の速
度で動作し、検出器当り8ビットの精度で各ピクセルの
グレイスケール値を記憶する。 【0085】メモリは、検出器毎に画像収集プリ・プロ
セッサ48から並列に送られてくる8バイトを入力レジ
スタ302で受け取る。入力レジスタ302はシフト・
レジスタのように働くもので、8バイトを右に移してか
ら他の8バイトを受け取る動作を入力レジスタ302の
8個のセクションが一杯になるまで繰り返す。入力レジ
スタ302の8個のセクションが一杯になると、64バ
イトがメモリ303にクロックで送られる。 【0086】メモリ・ブロックにはDRAM303を使
用することができ、通常は128メガバイトが使用され
る。 【0087】画像収集プリ・プロセッサ 画像収集プリ・プロセッサ48は、各検出器117、1
60、129からのアナログ信号を100 MHz の速度で8
ビット値にデジタル変換し、メモリ・ブロック52に記
憶するために出力信号を再フォーマットする。 【0088】画像収集プリ・プロセッサ48は3個の同
一のモジュールから成り、その内の一つが図14に示さ
れている。各モジュールは対応する検出器からの出力を
受け取り、受け取った出力を8ビットにデジタル化し
(AD変換器9)、多重走査積算器11に送る。多重走
査積算器11の目的は、同じピクセルからのグレイスケ
ール値を平均化してノイズを減少させることにある。あ
る場合には、同一ピクセルを数回にわたって走査して得
られた結果、即ち、サンプル化して得られた結果が、そ
のピクセルの平均値になる。この値はシフト・レジスタ
13に送られる。シフト・レジスタ13は8バイトをシ
リアルに受け取り、受け取った8バイトをメモリ・ブロ
ック52にパラレルに送る。 【0089】干渉計 x−yステージ24はx軸及びy軸の位置がテレトラッ
クTIPS V(Teletrac TIPS V )のようなx−y干渉計2
8により監視される。x−yステージ24の位置は、最
下位ビットが約2.5 ナノメートルに対応している28ビ
ットの精度で規定される。 【0090】システム・コンピュータ 検査システム10の全体の制御はシステム・コンピュー
タ36によってなされる。システム・コンピュータ36
は他の段取りタスクを含めて種々様々な一連の工程を順
序だてて実行する。一つながりになっている各工程はい
ずれもプログラムに従って所定の時間に達成される。数
種類の一連の工程が相互に矛盾しない場合には、システ
ム・コンピュータ36の処理能力が最大になるように、
相互に矛盾しない数種類の一連の工程を同時に実行す
る。 【0091】システム・コンピュータ36が実行するル
ーチンは、マウスやトラック・ボール・ポインティング
・デバイスを備えたユーザ・キーボード40を介して
か、遠方のコンピュータとのデータ通信によりシステム
とユーザとが対話できるように設計されている。局所と
の対話の場合には、コンピュータ・ディスプレイ38に
システム・コンピュータ36からのグラフィックやテキ
ストが表示される。 【0092】システム・コンピュータ36のルーチン
は、4つの通信タスクに組織化されている。 【0093】1.電子ビーム生成部制御コンピュータ4
2、ポスト・プロセッサ58、基板ハンドラー34との
通信をするマスター・タスク。このタスクは、レンズの
設定や、真空圧や、ビーム流等の装置動作パラメータを
記録しているファイルをシステム・コンピュータに保持
する。 【0094】2.コンピュータ・ディスプレイ38上の
表示を管理し、ユーザ・キーボード40及びマウスから
の入力を扱うユーザ・インターフェース・タスク。この
タスクは、ユーザ・キーボード40やマウスからの入力
に応答してデータ・ファイルを変更したり、メッセージ
をシステムの他の部分に伝送して処理を開始させたりす
る。 【0095】3.画像収集用検査領域の特徴をマスター
・タスクを介して電子ビーム生成部制御コンピュータ4
2に伝送する検査タスク。 【0096】4.ユーザ・キーボード40からのコマン
ド入力を可能にするコマンド言語解釈タスク。このタス
クは繰返し動作の自動スケジュールを可能とするタイマ
ーの管理もする。更に、このタスクは、装置の動作や動
作の生じる時間が総て記載されているテキスト・ログフ
ァイルの生成及び更新の処理をする。このタスクは通常
サービス・エンジニアが装置を制御する際にのみ使用さ
れる。 【0097】システム・コンピュータの例として、ユニ
ックス・オペレーティング・システム(UNIX operating
system )の下で作動するサン・マイクロシステムズ社
のスパーク・プロセッサ(Sun Microsystems SPARC pro
cessor)がある。ユニックス(UNIX)はAT&T社の登
録商標である。 【0098】電子ビーム生成部制御コンピュータ 電子ビーム生成部制御コンピュータ42は、オートフォ
ーカス・コンピュータ、真空制御コンピュータ、偏向指
令コンピュータから成る。オートフォーカス・コンピュ
ータについては「オートフォーカス・システム」の項で
機能と具体例を説明し、真空制御コンピュータについて
は「真空システム」の項で機能と具体例を説明する。 【0099】電子ビーム生成部制御コンピュータ42
は、システム・コンピュータ36から指令を受ける。 【0100】電子ビーム生成部制御コンピュータ42に
は、フォース・コンピュータ社(Force Computer, In
c.)が製造しているCPU 30ZBE のような68030 ベースの
単一ボードのコンピュータを使用することができる。 【0101】ポスト・プロセッサ ポスト・プロセッサ58は、欠陥プロセッサ56から、
総ての欠陥ピクセルを示すマップを検出器毎に受信す
る。ポスト・プロセッサ58はこれらのマップを結び付
けて、欠陥毎にサイズと位置を決定し、欠陥の種類に応
じて分類する。このようにしてシステム・コンピュータ
36にとって利用可能なデータが得られる。ポスト・プ
ロセッサ58には、フォース・コンピュータ社(Force
Computer,Inc.)が製造しているCPU 30ZBE のような680
30 ベースの単一ボードのコンピュータを使用すること
ができる。 【0102】ビデオ・フレーム・バッファ ビデオ・フレーム・バッファ44は、ピクセル1個当た
り12ビットで、480×512 個のピクセルを記憶できる
記憶容量を有している商業的に入手可能なビデオ・フレ
ーム・メモリである。適切なフレーム・バッファとして
はイメージ・テクノロジー社(Image Technology Inc.
)のモデルFG100Vを挙げることができる。ビデオ・フ
レーム・バッファは画像ディスプレイを1秒間に30回
リフレッシュする。 【0103】画像ディスプレイ 画像ディスプレイ46は、ソニー社のモデルPVM 1342Q
のような、商業的に入手可能なカラー・モニタである。
疑似カラー技術を用いてオペレータが画像を容易に評価
できるようにしている。疑似カラー技術は白黒画像の灰
色の濃淡値に異なる色を割り当てるものである。 【0104】データベース・アダプタ データベース・アダプタ54は、ダイに形成するパター
ンの設計に使用した計算機援用設計データに基づいて各
ピクセルに対応するグレイスケールを生成する画像シミ
ュレータである。データベース・アダプタの入力装置の
典型は、集積回路のパターン形成に使用するフォーマッ
トのデジタル磁気テープである。デジタル・データは、
画像収集プリ・プロセッサ48の出力と同じフォーマッ
トで走査領域を表す一連のピクセル・データに変換され
る。このようなデータベース・アダプタは、米国特許第
4,926,489 号に既に開示されている。米国特許第4,926,
489 号は、1990年5月15日に発行され、本出願と
同じ譲受人に譲渡されており、発明者はダニエルソン等
(Danielson et al )であり、発明の名称は「レチクル
検査システム(Reticle Inspection System )」であ
る。 【0105】基板ハンドラー 基板ハンドラー34は、カセットから基板57を自動的
に取り出して、取り出した基板を適切な方向に向けて基
板ホールダに載置する機能を有するものであり、半導体
産業でウェーハの搬送や取り扱いに通常使用されている
ウェーハ・ハンドラーに類似したロボット工学装置であ
る。基板ハンドラー34は、図2及び図3に示されてい
る平らなノッチ59を先ず検知する。基板ハンドラー3
4は、基板57の回転の中心から半径方向に延びるリニ
アCDDセンサで光学的に平らなノッチ59を検知す
る。基板が回転すると、リニアCDDセンサの出力がデ
ジタル形式に変換されて、フォース・コンピュータ社
(Force Computer Inc. )のCPU 30ZBE のような単一ボ
ード・コンピュータに記憶される。このコンピュータは
平らなノッチ59の位置を判定する。基板57は適切な
方向を向くまで回転され、基板ホールダに自動的に載置
される。基板57を保持した基板ホールダは、図11の
負荷エレベータ210に載せられる。基板ハンドラーの
動作は総てシステム・コンピュータ36により制御され
る。 【0106】x−yステージ x−yステージ24は、電子ビーム100及び位置合わ
せ用光学系22の下で基板57を移動させるものであ
る。システムの複雑さを最小にするために、x−yステ
ージ24は自由度がx軸方向及びy軸方向の2度に設定
されている。即ち、x−yステージ24は回転すること
もできなければ、基板57のx−y面に垂直な方向に移
動することもできない。x−yステージはx軸方向、y
軸方向、斜め方向に移動できるだけである。電子ビーム
・ラスターの回転は、走査をビームの2種類の静電偏向
成分に分解し、x−yステージを機械的サーボによりx
軸方向、y軸方向、斜め方向に移動させることにより、
電子的に達成される。対物レンズが基板の高さ方向の変
化の補償に充分な範囲の可変焦点を有しているので、z
軸方向の移動は不要である。 【0107】x−yステージ24は、直線移動、直角移
動、繰り返しを非常に精密に制御できる装置である。交
差して配置されたローラ・ベアリングが使用されてい
る。x−yステージは真空状態でも使用でき、電子ビー
ム100と干渉しないように非磁性体で構成されてい
る。透過電子ビーム108がx−yステージ24の下の
透過電子検出器129に到達できるように、x−yステ
ージはオープン・フレームを有している。オープン・フ
レームは、載置プロセスにおいて基板57を下からオー
プン・フレーム上に載置するためにも使用される。 【0108】図示していない三相ブラシレス・リニアモ
ータを軸当り2個使用してx−yステージ24を駆動す
ることにより、最良のシステム機能を達成するようにし
ている。適切なリニアモータとしては、アノラッド社
(Anorad Inc. )が製造しているアノライン・モデルL
1及びL2(Anoli ne model L1 and L2)を挙げること
ができる。 【0109】真空システム 真空システム全体は電子ビーム生成部制御コンピュータ
42の制御下にある。図示していないがシステムの種々
の場所には通常の圧力センサが配置されていて、圧力を
測定し、測定結果を電子ビーム生成部制御コンピュータ
42に通知している。この電子ビーム生成部制御コンピ
ュータ42が、開始時或いは基板の載置又は取り出し中
に、必要に応じて種々の弁を順次制御する。弁の順次制
御ルーチンは、「載置動作」の項で詳しく説明する。真
空状態が不十分で電子ビームの動作に不適切である場合
には、高電圧を自動的に遮断して、熱的電界放出カソー
ド81が損傷を受けるのを防止している。この動作は、
電子ビーム生成部制御コンピュータ42、システム・コ
ンピュータ36、圧力センサの組み合わせにより実行さ
れる。同時に空気仕切弁145(図9と図11)が作動
して、電子ビーム生成部20の超高真空領域140の汚
染を防止する。真空システムの動作を以下に説明する。 【0110】電子銃の真空システムは、補強しなくても
潰れないように設計されていて別々に排気される2段式
システムである。約10-9トルの超高真空領域140は
アノード・アパーチャ87により仕切られていて、イオ
ン・ポンプ139により排気される。約10-8トルの中
間の真空領域141は、空気ガン仕切弁145及びビー
ム制限アパーチャ99により主要真空領域143から仕
切られていて、イオン・ポンプ149により排気されて
いる。以上の真空諸要素により電界放出に最適な環境が
得られる。 【0111】主要真空領域143はターボ・ポンプ20
4により真空状態に維持され、検査チャンバ206はタ
ーボ・ポンプ208により真空状態に維持される。検査
チャンバ206は、プレートにより主要真空領域143
から仕切られている。このプレートには電子ビームが通
過する小さな孔が開けられている。このように検査チャ
ンバ206と主要真空領域143とが仕切られているの
で、検査対象である基板がかなりの蒸気圧を有する光硬
化性物質で被覆されていても、高真空状態を維持するこ
とができる。 【0112】真空システムは2個のエアロック224及
び226を有している。一方は基板57を検査チャンバ
206に載置するために使用され、他方は検査終了後に
基板57を取り出すために使用される。両エアロックは
いずれも並列に配置されている弁212及び214を介
して真空ポンプ220に連通している。弁212はエア
ロック224を低速で排気するためのもので、弁214
は大きな開口を有していて大容積を排気することができ
る。同様の機構がエアロック226にも設けられてい
る。この排気機構は構成が同じなので同一の参照符号で
図示してある。同じ構成の排気機構を二重に設けた目的
は、荷電粒子が排気処理により攪乱されるのを防止し、
しかもチャンバの排気や加圧に必要な時間を短くするた
めである。 【0113】以下に詳細に説明するように、基板57が
エアロック224に載置されると、先ず低速排気の弁2
12だけが開く。これによりチャンバ内の流速はエアロ
ック224の領域の荷電粒子を攪乱しないように充分に
低く維持される。チャンバ内の圧力が低下して空気流が
自由分子流領域の水準、即ち、荷電粒子がもはや攪乱さ
れない領域の水準に達すると、大容積排気の弁214を
開いて、エアロック内に残っている空気を急速に排気す
る。同様の2段階動作が加圧処理にも使用されている。
但し、加圧処理では両エアロック224、226のそれ
ぞれについて高速及び低速の両通気用に更に別の一組の
弁228及び230が設けられている。 【0114】載置動作 以前に説明したように、基板57は基板ハンドラー34
の基板ホールダに保持されて、載置エレベーター210
に搭載される。この時、エアロック224は大気圧状態
にある。エアロック224を低速で排気する弁212が
開く。エアロック224の圧力が分子流の圧力に達する
と、大容積排気の弁214が開き、残りの空気が排気さ
れる。ここでゲート弁216が開いて、載置エレベータ
ー210はゲート弁216を通って基板57及び基板ホ
ールダを検査チャンバ206にまで押上げて、ステージ
24に載置する。基板57の検査が終了すると、逆の順
序で基板57は基板収納用カセットに再び収められる。 【0115】或いは、基板のカセットを同様の方法でチ
ャンバに載置することもできる。チャンバに載置したカ
セットに収納されている基板の総てについて検査が終了
すると、カセットをチャンバから除去して、別のカセッ
トと交換する。 【0116】更に、本発明は二重エアロック構成なの
で、一方のチャンバ内である基板を検査しながら、同時
に他方のチャンバを使用して、別の基板の装着及び加圧
をしたり、減圧及び除去をしたりすることができる。 【0117】オートフォーカス・システム 電子ビーム100は、図7に示したシステムの対物レン
ズ104の電流を変化させることにより収束される。基
板は必ずしも平坦ではなく、x−yステージ24の表面
は電子ビーム生成部20の軸に完璧に垂直ではないかも
知れないので、最適な焦点電流は検査領域全体に渡って
変化する。しかしこの変化はx及びyの両軸方向の距離
の関数としては遅いので、基板57上の数個の指定点で
最適なフォーカス電流を決定することができる。指定点
の間の任意の点については補間により所望のフォーカス
電流を決定することができる。 【0118】検査処理の準備及び開始手続きの一工程と
して、指定点での最適なフォーカス電流の測定が行われ
る。このフォーカス較正処理は、ビームを指定点に位置
付ける工程と、基板57の特徴のエッジに垂直な直線に
沿ってグレイスケール値を測定する工程とから成る。例
えば、フォーカス電流の10個の異なる値に対して、デ
ジタル化されたグレイスケール値は、図示していない高
域フィルタで畳み込まれる。最良のフォーカス電流は、
高域フィルタの出力の内で最大の値に対応した電流であ
る。好ましい実施例では、以下の畳み込み係数と共に二
次微分フィルタを使用している。 【0119】−4 0 0 0 8 0 0 0 −4
最良の効果を得るには高域フィルタの出力を平滑化し
なければならない。 【0120】フォーカス・コンピュータは電子ビーム生
成部制御コンピュータ42の一部である。焦点の計算
は、畳み込み集積回路と数個のDSP素子とから成る特
別な目的のハードウエアで実行される。 【0121】位置合わせ用光学系 位置合わせ用光学系22は、ダイが検査チャンバに入っ
た後に、ダイの粗い位置合わせを視覚的に実行するため
に、オペレータによって使用される。サブ・システム
は、真空チャンバに面するウインドウと、ディスプレイ
46に表示するためのCCDカメラに画像パターンを投
影するレンズとから成る。オペレータは2個のレンズの
うちの一つを選択できる。本発明では、経験により一方
のレンズの倍率を0.46に、他方のレンズの倍率を5.8 に
設定してある。基板からの汚れが光学面に付着するのを
防止するために、レンズは真空領域の外部に置かれてい
る。 【0122】SEMプラズマ・クリーナ 本発明の電子ビーム装置が作動すると、近接相互作用
(表面近くでの粒子の帯電)により標的物質が蒸発して
高圧領域に引きつけられるので、電子ビームの形成や偏
向に使用される様々な電極には有機物質が堆積する。表
面の帯電により徐々に堆積していく絶縁体は電子ビーム
の形成や偏向機構に悪影響を及ぼすので、堆積した絶縁
体は周期的に除去しなければならない。絶縁体の周期的
な除去は絶縁体の堆積する領域の近傍に酸化プラズマを
形成することにより達成される。 【0123】酸化プラズマの形成には、洗浄プラズマの
形成のための主要なガスとして酸素が用いられる。図1
1に関して、酸素供給器199が中間の真空領域141
及び主要真空領域143のそれぞれの上方又は下方に弁
193を介して連通していて、静電容量式圧力計197
で圧力測定しながら質量流量制御装置195により流量
調節している。酸素の圧力を調節して、イオン化のため
の平行自由工程の異なる電極を1本づつ順次選択して、
即ち、動作空間内の他の領域の洗浄に必要な他の電極を
選択して、RFエネルギーを選択した電極にカップリン
グし、プラズマの励起を選択した電極に限定する。放電
領域内の空間的プラズマ密度を厳密に制御して、空間的
プラズマ密度を電極面のスパッタ電位のすぐ下の水準に
維持することにより、有機物質のみを酸化させることが
できる。これは高周波で電極が独りでにバイアスされる
のを抑え、RF電力水準を正確にし、電圧を制限するこ
とにより達成することができる。 【0124】次に、図15を参照して説明する。通常の
電極経路の接続は総てがリレー191により高周波コン
パチブル多重リレー179に切り換えられて、体積物を
除去する必要のある電極や、他の領域や、素子にRFエ
ネルギーが順次照射される。高周波RF電力発生器17
3が起動されて、電力検出器175及び出力電圧検出器
178により平滑化された出力を出す。平滑化されたR
F出力を自動整合網177により適切な電圧、電流、移
相関係に変換して、プラズマ放電の開始に十分な電子な
だれを引き起こすと共に維持されている放電負荷の共役
整合の実施をする。 【0125】同様に、プラズマにより符号171のよう
な別の表面や電極をも洗浄することができる。 【0126】以上、数種の動作モード及び典型的なルー
チン及び実施例の装置に沿って本発明を説明したが、当
業者であれば以上の説明及び図面に示されている内容か
ら種々の変更を施して本発明を実施できることはいうま
でもない。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明のシステム全体のブロック図。 【図2】 ダイとデータベースとの比較検査に使用する
走査パターンの概略図。 【図3】 ダイとダイとの比較検査に使用する走査パタ
ーンの図。 【図4】 幾つかの走査領域にわたって平均化されてい
る画像を得るための多重フレーム走査統合技術の図。 【図5】 図4に示した走査における電子ビームの公称
X軸方向の偏向値を時間の関数として示した図。 【図6】 図4に示した走査における基板状の電子ビー
ムのX座標を時間の関数として示した図。 【図7】 電子ビーム生成部及び収集システムの機能素
子を示す概略図。 【図8】 図7に示した電子ビーム生成部及び収集シス
テムを通過する一次電子、二次電子、後方散乱電子、透
過電子の経路を示す概略図。 【図9】 マルチヘッド電子銃と真空系の概略図。 【図10】 本発明の位置決め制御システムのブロック
図。 【図11】 本発明の真空システムの概略図。 【図12】 本発明のアナログ偏向システムのブロック
図。 【図13】 図1に示した本発明のメモリのブロック
図。 【図14】 本発明の画像収集プリ・プロセッサのブロ
ック図。 【図15】 プラズマ酸化サブ・システムの電気的構成
要素を示すために図7の電子ビーム生成部を修正して示
す概略図。 【符号の説明】 10…検査システム 20…電子ビームコラム 21…位置合わせコンピュータ 22…位置合わせ用光学系 23…データバス 24…x−yステージ 26…ステージ・サーボ 28…干渉計 29…VME1 30…アナログ偏向回路 31…VME2 32…検出器 33…信号 34…基板ハンドラー 36…システム・コンピュータ 38…コンピュータ・ディスプレイ 40…ユーザ・キーボード 42…コラム制御コンピュータ 44…ビデオ・フレーム・バッファ 46…画像ディスプレイ 48…画像捕獲(アクイジション)前置プロセッサ 50…偏向コントローラ 52…メモリ・ブロック 54…データベース・アダプタ 56…欠陥プロセッサ 57…基板 58…ポスト・プロセッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダン・マイスバーガー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95120、サン・ホセ、モンタルバン・ドラ イブ 1507 (72)発明者 アラン・ディー・ブローディー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94303、パロ・アルト、バン・オーケン・ サークル 998 (72)発明者 アニル・エー・デサイ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95131、サン・ホセ、フォー・オークス・ ドライブ 1703 (72)発明者 デニス・ジー・エムゲ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95127、サン・ホセ、グリッドレイ・スト リート 951 (72)発明者 ツオン − ウエイ・チェン アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94306、パロ・アルト、アパートメント 204、ターマン・ドライブ 4260 (72)発明者 リチャード・シモンズ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94022、ロス・アルトス、アルバラド・ア ベニュー 44 (72)発明者 デーブ・イー・エー・スミス アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94403、サン・マテオ、キングリッジ・ド ライブ 4022 (72)発明者 エイプリル・ダッタ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95035、ミルピタス、パーク・グローブ・ ドライブ 1151 (72)発明者 ジェイ・カークウッド・エイチ・ラフ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95112、サン・ホセ、エス・フォーティー ンス・ストリート 264 (72)発明者 レスリー・エー・ホンフィ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94087、エスブイ、モーニングサイド・ド ライブ 1295 (72)発明者 ヘンリー・ピアス − パーシ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95030、ロス・ガトス、スカイビュー・テ ラス 23415 (72)発明者 ジョン・マクマートリー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94025、メンロ・パーク、コットン・スト リート 650 (72)発明者 エリック・マンロー イギリス国、エスダブリュ7、ロンドン、 コーンウォール・ガーデン 14、フラット 1 Fターム(参考) 2F067 AA45 BB01 CC16 CC17 EE10 FF14 HH06 JJ05 KK04 KK06 KK08 PP12 QQ02 QQ11 QQ12 RR00 RR07 RR12 RR29 RR41 SS02 SS13 2G001 AA03 BA07 BA11 BA15 CA03 GA06 HA13 JA02 JA03 JA07 JA12 KA03 LA11 MA05 4M106 AA01 AA09 AA20 BA02 BA03 CA39 DB05 DB18 DJ04 DJ18 DJ21

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板の自動検査装置システムに於いて、 該基板上に荷電粒子を入射し、荷電粒子を掃引する偏向
    手段を有する荷電粒子制御手段と、 基板から発する3種の荷電粒子、即ち2次粒子、後方散
    乱粒子と透過粒子との内、少なくとも1種の荷電粒子を
    検出する検出器と、 入射する粒子に対して基板の位置を合わせる位置合わせ
    装置と、 荷電粒子検出器と結合していて、前記少なくとも1つの
    荷電粒子検出器からの信号を処理して、前記基板の第1
    の部分に対応する画像データを生成し、前記画像データ
    を参照画像データと比較して、欠陥を同定する多重プロ
    セス画像欠陥検査コンピュータとを具備し、 前記画像データを基準画像データと比較する前に、前記
    画像データを前記参照画像データに対して整列させて欠
    陥を検出し同定する基板の自動検査装置システム。
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