JP2003213114A - ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物および成形品

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JP2003213114A JP2001379627A JP2001379627A JP2003213114A JP 2003213114 A JP2003213114 A JP 2003213114A JP 2001379627 A JP2001379627 A JP 2001379627A JP 2001379627 A JP2001379627 A JP 2001379627A JP 2003213114 A JP2003213114 A JP 2003213114A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】難燃性、熱安定性などに優れ、光線反射特性、
光線遮蔽性などに優れたポリカーボネート樹脂組成物、
およびこの樹脂組成物より得られる成形品を提供する。 【解決手段】第1発明は、芳香族ポリカーボネート樹脂
(a)100重量部に対し、酸化チタン(b)3〜30
重量部、シリカ(c1)0.01〜9重量部、ポリオル
ガノシロキサン重合体(c2)0.01〜9重量部、お
よび、ポリテトラフルオロエチレン(d)0.01〜5
重量部をそれぞれ配合して成るポリカーボネート樹脂組
成物を要旨とし、第2発明は、この樹脂組成物より得ら
れる成形品を要旨とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂組成物およびその成形品に関し、詳しくは、反射板
用として好適に使用され、腐食性、樹脂の焼け及び耐熱
性低下の原因となるハロゲン系難燃剤または燐酸エステ
ル難燃剤を配合せずに難燃性に優れるポリカーボネート
樹脂組成物およびその成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は優れた機械的性
質を有しており、自動車分野、0A機器分野、電気・電
子分野をはじめ工業的に広く利用されている。薄膜トラ
ンジスター(TFT)をはじめとするコンピュータの各種
表示装置、またはテレビジョン関連機器など、液晶表示
装置のバックライト、昇降式プッシュスイッチ、光電ス
イッチの反射板などの、高度の光線反射率が要求される
表示装置が一般的になりつつある。この様な装置で使用
される光線反射板には、ポリカーボネート樹脂に酸化チ
タンなどの白色顔料を添加した組成物から製造された成
形品が使用されている。
【0003】例えば、特開平9−12853号公報に
は、(A)ポリカーボネート樹脂、(B)酸化チタン、
(C)ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル
(メタ)アクリレート成分とが分離できない様に相互に
絡み合った構造を有する複合ゴムに一種または二種以上
のビニル単量体をグラフト重合させた複合ゴム系グラフ
ト重合体、(D)難燃剤および(E)ポリテトラフルオ
ロエチレンから成る高光線反射性ポリカーボネー卜樹脂
組成物が提案されている。しかしながら、この樹脂組成
物は、難燃剤として、ハロゲン系難燃剤および/または
リン酸エステル系難燃剤を配合しているため、成形機の
シリンダー、スクリュー、成形金型などの腐食、樹脂の
焼けおよび耐熱性低下などの問題がある。
【0004】一方、以前より、上記の様な難燃剤を配合
せずに難燃性を改良したポリカーポネート樹脂組成物と
して、ポリオルガノシロキサン重合体とポリテトラフル
オロエチレン重合体を含有する組成物(特開平5−20
2280号公報)、ポリオルガノシロキサン重合体とシ
リカを含有する組成物(特開平8−223712号公
報)が提案されている。しかしながら、これらの樹脂組
成物の難燃性は必ずしも十分とは言えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
状況にあって、上記従来の諸欠点を一挙に解決した技術
を提供すべく鋭意検討の結果本発明に到達したものであ
る。すなわち、本発明の目的は次のとおりである。
【0006】1.熱安定性に優れ、光線反射率が高く光
線反射特性に優れ、かつ、難燃性に優れたポリカーボネ
ート樹脂組成物を提供すること。 2.成形機、成形金型などの腐食性、樹脂の焼けおよび
耐熱性低下などの問題を解消した、難燃性に優れたポリ
カーボネート樹脂組成物を提供すること。 3.外観が美麗で、光線反射特性に優れ、かつ、難燃性
に優れた成形品を提供すること。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明では、芳香族ポリカーボネート樹脂(a)
100重量部に対し、酸化チタン(b)3〜30重量
部、シリカ(c1)0.01〜9重量部、ポリオルガノ
シロキサン重合体(c2)0.01〜9重量部、およ
び、ポリテトラフルオロエチレン(d)0.01〜5重
量部をそれぞれ配合して成ることを特徴とする、ポリカ
ーボネート樹脂組成物を提供する。
【0008】また、第2発明では、上記第1発明に係る
ポリカーボネート樹脂組成物より製造されたものである
ことを特徴とする、成形品を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における芳香族ポリカーボネート樹脂(a)は、
芳香族ヒドロキシ化合物またはこれと少量のポリヒドロ
キシ化合物とホスゲン又は炭酸のジエステルとを反応さ
せることによって製造される分岐を有していてもよい熱
可塑性芳香族ポリカーボネート重合体または共重合体で
ある。その製造方法は、特に限定されるものではなく、
ホスゲン法(界面重合法)又は溶融法(エステル交換
法)等の何れの方法で製造されたものであってよい。更
に、溶融法で製造された、末端基のOH基量を調整した
芳香族ポリカーボネート樹脂であってもよい。
【0010】芳香族ジヒドロキシ化合物としては、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、テトラメチルビスフェノールA、α,
α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,4−ジイ
ソプロピルベンゼン、ハイドロキノン、レゾルシノー
ル、4,4−ジヒドロキシジフェニル等が挙げられる。
好ましい芳香族ジヒドロキシ化合物はビスフェノールA
である。なお、芳香族ジヒドロキシ化合物として、上記
の芳香族ジヒドロキシ化合物にスルホン酸テトラアルキ
ルホスホニウムを1個以上結合させた化合物を使用した
場合は、本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物の難
燃性が一層向上するので好ましい。
【0011】分岐を有する芳香族ポリカーボネー卜樹脂
を得るには、上記の芳香族ジヒドロキシ化合物の一部を
次の様な化合物に代えて用いればよい。代替できる化合
物としては、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,
4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヘプテ
ン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘプタン、2,6−ジメチル−2,4,
6−卜リ(4−ヒドロキシフェニル)−3−ヘプテン、
1,3,5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン、1,1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ンなどで示されるポリヒドロキシ化合物、または3,3
−ビス(4−ヒドロキジアリール)オキシインドール
(=イサチンビスフェノール)、5−クロルイサチン、
5,7−ジクロルイサチン、5−ブロムイサチン等が挙
げられる。これら化合物の使用量は、通常0.01〜1
0モル%、好ましくは0.1〜2モル%である。
【0012】本発明において、特に好ましい芳香族ポリ
カーボネート樹脂としては、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパンから誘導される芳香族ポリカー
ボネート樹脂、または、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンと他の芳香族ジヒドロキシ化合物と
から誘導されるポリカーボネート共重合体が挙げられ
る。本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物の難燃性
を一層向上させる目的で、芳香族ポリカーボネート製造
時に、シロキサン構造を有するポリマー又はオリゴマー
を共重合させることが出来る。芳香族ポリカーボネート
樹脂は、組成や分子量などの異なる2種以上のものを混
合したものであってもよい。
【0013】芳香族ポリカーボネート樹脂(a)の分子
量を調節するには、一価芳香族ヒドロキシ化合物を使用
するのがよい。一価芳香族ヒドロキシ化合物としては、
m−およびp−メチルフェノール、m−およびp−プロ
ピルフェノール、p−tert−ブチルフェノール、およ
びp−長鎖アルキル置換フェノールなどが挙げられる。
芳香族ポリカーボネート樹脂(a)の分子量は、メチレ
ンクロライドを溶媒とし、25℃の温度で測定された溶
液粘度より換算される粘度平均分子量として、通常1
6,000〜30,000、好ましくは17,000〜
26,000、更に好ましく18,000〜23,00
0の範囲である。
【0014】本発明における酸化チタン(b)は、ポリ
カーボネート樹脂組成物から得られる成形品の遮光性、
白度、光線反射特性などを向上させる様に機能する。酸
化チタン(b)は、製造方法、結晶形態および平均粒子
径などは、特に限定されるものではない。製造方法には
(1)硫酸法および(2)塩素法があるが、硫酸法で製
造された酸化チタンは、これを添加した組成物の白度が
劣る傾向があるため、本発明の目的を効果的に達成する
には、塩素法で製造されたものが好適である。
【0015】酸化チタンの結晶形態には、ルチル型とア
ナターゼ型があるが、耐光性の観点からルチル型の結晶
形態のものが好適である。酸化チタンの平均粒子径は、
通常0.1〜0.7μm、好ましくは0.1〜0.4μ
mである。平均粒子径が0.1μm未満では成形品の光
線遮蔽性に劣り、0.7μmを超える場合は、成形品表
面に肌荒れを起こしたり、成形品の機械的強度が低下し
たりする。
【0016】なお、酸化チタン(b)は、後記するシロ
キサン系の表面処理剤(b1)で表面処理する前に、ア
ルミナ水和物および/または珪酸水和物で前処理するの
が好ましい。前処理は必須ではなく、かつ、前処理の方
法は特に限定されるものではなく、任意の方法によるこ
とが出来る。アルミナ水和物および/または珪酸水和物
による前処理は、酸化チタン(b)に対して1〜15重
量%の範囲で行なうのが好ましい。
【0017】アルミナ水和物および/または珪酸水和物
で前処理された酸化チタン(b)は、更にその表面をシ
ロキサン系の表面処理剤(b1)で表面処理することに
よって、熱安定性を大幅に改善することが出来る他、ポ
リカーボネート樹脂組成物中での均一分散性および分散
状態の安定性を向上させ、樹脂組成物の難燃性を向上さ
せ、更に、後記するシリコーン粉末(c)、ポリテトラ
フルオロエチレン(d)等との親和性も向上させるた
め、ポリカーボネート樹脂組成物の製造上好ましい。シ
ロキサン系の表面処理剤(b1)としては、ポリオルガ
ノハイドロジェンシロキサン類が好ましく、例えば、下
記の構造式(I)、(II)及び(III)から選ばれた化
合物が挙げられる。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】酸化チタン(b)のシロキサン系の表面処
理剤(b1)による表面処理法には(1)湿式法と
(2)乾式法とがある。湿式法は、ポリオルガノハイド
ロジェンシロキサン類と溶剤との混合物に、アルミナ水
和物および/または珪酸水和物で前処理された酸化チタ
ン(b1)を加え、撹拌した後に脱溶媒を行い、更にそ
の後100〜300℃で熱処理する方法である。乾式法
は、上記と同様に前処理された酸化チタンとポリオルガ
ノハイドロジェンシロキサン類とをヘンシェルミキサー
などで混合する方法、前処理された酸化チタンにポリオ
ルガノハイドロジェンシロキサン類の有機溶液を噴霧し
て付着させ、100〜300℃で熱処理する方法などが
挙げられる。シロキサン系の表面処理剤(b1)の量
は、特に制限されるものではないが、酸化チタンの反射
性、樹脂組成物の成形性などを勘案すると、酸化チタン
に対し、通常1〜10重量%の範囲である。
【0022】酸化チタン(b)の配合量は、芳香族ポリ
カーボネート樹脂(a)100重量部に対し、3〜30
重量部の範囲である。酸化チタン(b)の配合量が3重
量部未満の場合は、樹脂組成物から得られる成形品の光
線反射特性が不十分になり、30重量部を超える場合は
樹脂組成物の耐衝撃性が不十分になる。酸化チタンの好
ましい配合量は、芳香族ポリカーボネート樹脂100重
量部に対し、5〜25重量部、更に好ましくは8〜20
重量部である。なお、酸化チタン(b)の重量は、アル
ミナ水和物、珪酸水和物、前述の表面処理剤(b1)に
よって表面処理されている場合は、これらの処理剤も含
めた重量を意味する。
【0023】本発明におけるシリカ(c1)は、後述の
ポリテトラフルオロエチレン(d)との相乗作用によ
り、ポリカーボネート樹脂組成物に顕著な難燃性を付与
する様に機能する。シリカ(c1)としては、フュー
ム、沈殿または採掘形態から得られた微粉砕シリカ(シ
リカ粉末)が挙げられる。フューム及び沈殿シリカとし
ては、表面積が50〜400m2/gの範囲のものが好
ましい。斯かるシリカ(c1)は、後述する本発明の好
ましい態様に従って、その表面にポリオルガノシロキサ
ン重合体(c2)を担持(吸収、吸着または保持)させ
る場合にその担持が容易となる。採掘シリカを使用する
場合は、少なくとも等重量のフューム又は沈殿シリカを
組み合わせ、混合物の表面積が50〜400m2/gの
範囲とな様に調節するのが好ましい。
【0024】シリカ(c1)は表面処理剤によって処理
することも出来る。表面処理剤としては、後述するポリ
オルガノシロキサン重合体(c2)以外の低分子量のヒ
ドロキシまたはアルコキシを末端基に有するポリオルガ
ノシロキサン、ヘキサオルガノジシロキサン、ヘキサオ
ルガノジシラザン等が挙げられる。これらの中でも特に
好ましいのは、平均重合度が2〜100のオリゴマーの
ヒドロキシル基を末端基とした、常温で液状ないし粘稠
な油状を呈するポリジメチルシロキサンである。
【0025】シリカ(c1)の配合量は、芳香族ポリカ
ーボネート樹脂(a)100重量部に対し、0.01〜
9重量部の範囲である。シリカ(c1)の配合量が0.
01重量部未満の場合は、樹脂組成物から得られる成形
品の難燃性、機械的強度、耐熱性が不十分となり、9重
量部を超える場合は樹脂組成物の耐衝撃性や流動性が不
十分となる。シリカ(c1)の好ましい配合量は、芳香
族ポリカーボネート樹脂100重量部に対し、0.05
〜7重量部、更に好ましくは0.1〜5重量部である。
なお、シリカ(c1)の重量は、上述の表面処理剤によ
って表面処理されている場合は、処理剤も含めた重量を
意味する。
【0026】本発明におけるポリオルガノシロキサン重
合体(c2)は、前述の様に、シリカ(c1)との相乗
作用により、ポリカーボネート樹脂組成物に顕著な難燃
性を付与する様に機能する。ポリオルガノシロキサン重
合体(c2)が有する有機基は、炭素数が1〜20のア
ルキルおよび置換アルキル基の様な炭化水素またはハロ
ゲン化炭化水素基、ビニル及び5−ヘキセニルの様なア
ルケニル基、シクロヘキシルの様なシクロアルキル基、
フェニル、ベンジル及びトリルの様な芳香族炭化水素基
などの中から選ばれる。好ましくは、炭素原子数が1〜
4の低級アルキル基、フェニル基、3,3,3−トリフ
ルオロプロピルの様なハロゲン置換アルキルである。ポ
リオルガノシロキサン重合体(c2)は、直鎖であって
も分岐基を有してもよいが、分岐基を有しない直鎖のポ
リジメチルシロキサンがより好ましい。
【0027】ポリオルガノシロキサン重合体(c2)
は、分子鎖中に官能基を有しないポリオルガノシロキサ
ン重合体(c21)でも、分子鎖中に官能基を有するポ
リオルガノシロキサン重合体(c22)であってもよ
い。官能基を有するポリオルガノシロキサン重合体(c
22)の場合は、官能基はメタクリル基またはエポキシ
基が好ましい。メタクリル基またはエポキシ基を有する
と、燃焼時に芳香族ポリカーボネート(a)との架橋反
応を起させることが出来るので、樹脂組成物の難燃性を
一層向上させることが出来る。
【0028】ポリオルガノシロキサン重合体(c22)
分子鎖中に有する官能基の量は、通常、0.01〜1モ
ル%程度である。好ましいのは、0.03〜0.5モル
%であり、中でも好ましいのは、0.05〜0.3モル
%である。
【0029】ポリオルガノシロキサン重合体(c2)の
配合量は、芳香族ポリカーボネート樹脂(a)100重
量部に対し、0.01〜9重量部の範囲である。シリカ
(c1)の配合量が0.01重量部未満の場合は、樹脂
組成物から得られる成形品の難燃性、機械的強度、耐熱
性が不十分となり、9重量部を超える場合は樹脂組成物
の耐衝撃性や流動性が不十分となる。ポリオルガノシロ
キサン重合体(c2)の好ましい配合量は、芳香族ポリ
カーボネート樹脂100重量部に対し、0.07〜7重
量部、更に好ましくは0.1〜5重量部である。
【0030】ところで、樹脂組成物の調製は、後述する
様に二軸押出機などを使用した溶融混練法によって行わ
れるが、この際、芳香族ポリカーボネート樹脂(a)に
ポリオルガノシロキサン重合体(c2)を直接に配合し
様とした場合は、二軸押出機に対するポリオルガノシロ
キサン重合体(c2)の噛み込みが悪く、一定径のスト
ランドの引取が困難となり、ストランド切れが起こり、
樹脂組成物を安定して調製することが困難となる。本発
明においては、斯かる不利益を解消するため、ポリオル
ガノシロキサン重合体(c2)は、酸化チタン(b)及
び/又はシリカ(c1)に担持して使用するのが好まし
く、酸化チタン(b)及び/又はシリカ(c1)の表面
に担持して使用するのが更に好ましい。なお、酸化チタ
ン(b)及び/又はシリカ(c1)が前述の表面処理剤
で処理されている場合は、表面処理剤で処理された酸化
チタン(b)及び/又はシリカ(c1)の表面にポリオ
ルガノシロキサン重合体(c2)が担持(吸収、吸着ま
たは保持)される。
【0031】本発明においては、特に、シリカ(c1)
の表面にポリオルガノシロキサン重合体(c2)が担持
された製品が好適である。斯かる製品は、例えば、東レ
・ダウコーニング・シリコーン社などより、シリコーン
粉末として既に市販されているので容易に入手すること
が出来る。なお、以下の説明は、シリコーン粉末(c)
に挙げているが、酸化チタン(b)の表面にポリオルガ
ノシロキサン重合体(c2)を担持させる場合にも適用
し得る。
【0032】シリコーン粉末(c)におけるシリカ(c
1)とポリオルガノシロキサン重合体(c2)との配合
割合は、シリカ(c1)10〜90重量%、ポリオルガ
ノシロキサン重合体(c2)90〜10重量%の範囲で
選ぶのが好ましい。シリコーン粉末(c)を構成するシ
リカ(c1)の量が10重量%未満であると、ポリオル
ガノシロキサン重合体(c2)を担持することが困難
で、サラサラの粉末になり難く、90重量%を超える
と、ポリオルガノシロキサン重合体(c2)の量が少な
くなりすぎて、成形品の外観不良が生じ易い。上記の配
合割合でより好ましいのは、シリカ(c1)20〜80
重量%、ポリオルガノシロキサン重合体(c2)80〜
20重量%である。
【0033】シリコーン粉末(c)は、(1):官能基
を有しないポリオルガノシロキサン重合体(c21)を
担持したシリコーン粉末、(2):シリカ(c1)の表
面にメタクリル基またはエポキシ基の官能基を有するポ
リオルガノシロキサン重合体(c22)を担持させたシ
リコーン粉末、(3):上記の(1)及び(2)の混合
物、の何れであってもよい。
【0034】ポリオルガノシロキサン重合体(c2)を
シリカ(c1)に担持させる際には、更に接着促進剤を
用いることも出来る。接着促進剤を用いることによっ
て、シリカ(c1)とポリオルガノシロキサン重合体
(c2)との界面を一層強固に接着させることが出来
る。接着促進剤としては、例えば、アルコキシシラン系
接着促進剤が挙げられる。アルコキシシラン系接着促進
剤は、その分子に炭素原子数が1〜4の少なくとも1つ
のアルコキシ基、およびエポキシ、アクリルオキシ、メ
タクリルオキシ、ビニル、フェニルまたはN−β−(N
−ビニルベンジルアミノ)エチル−γ−アミノアルキル
・ヒドロクロリドから選ばれた少なくとも1つの基を含
有する化合物が挙げられる。
【0035】アルコキシシラン系接着促進剤は、好まし
くは、次の一般式、すなわち、QSi(OMe)3
[式において、Meはメチル基を表し、Qはエポキシア
ルキル基、アクリルオキシアルキル基、メタクリルオキ
シアルキル基、ビニル基、フェニル基またはN−β−
(N−ビニルベンジルアミノ)エチル−γ−アミノアル
キル・モノハイドロジェンヒドロ・クロリド基などの中
から選ばれた基を表す]で表される化合物が挙げられ
る。この様なアルコキシシラン系接着促進剤の具体例と
しては、γ−アクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドオキシプロピルプロピルトリメトキシ
シラン、N−β−(N−ビニルペンジルアミノ)エチル
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・モノハイド
ロジェンヒドロ・クロリド、フェニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0036】接着促進剤は、シリカ(c1)100重量
部に対し、好ましくは、0.5〜15重量部の範囲で添
加する。これを添加する時期は、シリカ(c1)にポリ
オルガノシロキサン重合体(c2)を混合する際と同時
にするのが望ましい。
【0037】シリコーン粉末(c)の配合量は、芳香族
ポリカーボネート樹脂(a)100重量部に対して、
0.1〜10重量部の範囲で選ぶのがよい。シリコーン
粉末(c)の配合量が0.1重量部未満の場合は、樹脂
組成物から得られる成形品の難燃性、機械的強度、耐熱
性が不十分となり易く、10重量部を超える場合は、樹
脂組成物の耐衝撃性や流動性が不十分となり易い。シリ
コーン粉末(c)の好ましい配合量は、芳香族ポリカー
ボネート樹脂(a)100重量部に対して0.2〜8重
量部であり、更に好ましくは0.5〜5重量部である。
【0038】本発明におけるポリテトラフルオロエチレ
ン(d)は、燃焼時のドリッピングを防止する様に機能
する。好ましいポリテトラフルオロエチレン(d)は、
フィブリル形成能を有するものであり、樹脂組成物を製
造する時の混練、射出成形法で成形品を製造する時の混
練で、剪断応力を受けてフィブリル化(繊維化)する性
質をいい、樹脂組成物に優れた難燃性を発揮させる上で
効果的である。フィブリル形成能を有するポリテトラフ
ルオロエチレンは、ASTM規格でタイプ3に分類され
る。具体的な商品としては、「テフロン6J」(商品
名、三井・デュポンフロロケミカル社製)、「テフロン
30J」(同前)、「ポリフロンMPAFA100」
(商品名、ダイキン化学工業社製)、「ポリフロンF2
0C」(同前)、「ポリフロンTFE F201」(同
前)、「アルゴフロンF5」(商品名、モンテフルオス
社製)等が挙げられる。
【0039】ポリテトラフルオロエチレン(d)の配合
量は、芳香族ポリカーボネート樹脂(a)100重量部
に対して、0.01〜5重量部の範囲で選ぶものとす
る。ポリテトラフルオロエチレン(d)が0.01重量
部未満の場合は、ドリッピング防止効果が不十分であ
り、5重量部を超える場合は、成形品の外観が低下す
る。ポリテトラフルオロエチレン(d)のより好ましい
配合量は、0.02〜4重量部であり、特に好ましいの
は0.05〜3重量部である。
【0040】本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
は、上記の各成分の他に、蛍光増白剤(e)、紫外線吸
収剤(f)、有機スルホン酸金属塩(g)などを配合す
るのが好ましい。蛍光増白剤(e)は、成形品を明るく
見せるため、成形品に配合される顔料または染料であ
り、成形品の黄色味を消し、明るさを増加させる様に機
能する。成形品の黄色味を消すという点では、機能がブ
ルーイング剤と類似しているが、ブルーイング剤は単に
成形品の黄色光を除去するのに対して、この蛍光増白剤
(e)は紫外線を吸収し、そのエネルギーを可視部の青
紫色の光線に変えて放射する点で異なっている。
【0041】蛍光増白剤(e)は、クマリン類、ナフト
トリアゾリルスチルベン類、ベンズオキサゾール系、ベ
ンズイミダゾール系、ジアミノスチルベンージスルホネ
ー卜類などの染料である。具体的な商品としては、ハコ
ールケミカル社から「ハッコールPSR」、ヘキストAG
から「HostaluxKCB」、住友化学社から「Whiteflou
r PSN CONC」として販売されており、容易に入手する
ことが出来る。
【0042】蛍光増白剤(e)の配合量は、芳香族ポリ
カーボネート樹脂(a)100重量部に対して、0.0
05〜0.1重量部の範囲とするのが好ましい。蛍光増
白剤(e)の配合量が0.005重量部未満の場合は、
成形品の黄色味を消し、明るさを増加させるという機能
が十分に発揮されず、0.1重量部を超える場合は、他
の着色剤の調色性に劣る。蛍光増白剤(e)の配合量の
特に好ましい範囲は、0.01〜0.05重量部であ
る。
【0043】紫外線吸収剤(f)は、成形品を太陽光や
蛍光灯の光線下に長期間曝すと、紫外線によって黄色味
を帯びる様になるが、成形品が黄色味を帯びる時期を大
幅に遅らせる様に機能する。紫外線吸収剤(f)として
は、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチ
ル酸フェニル系、ヒンダードアミン系などが挙げられ
る。
【0044】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体例と
しては、2,4−ジヒドロキシ−ベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−n−オクトキシ−ベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−ドデシロキシ−ベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−オクタデシロキシ−ベンゾフェノン、
2,2´−ジヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノ
ン、2,2´−ジヒドロキシ−4,4´−ジメトキシ−
ベンゾフェノン、2,2´,4,4´−テトラヒドロキ
シ−ベンゾフェノン等が挙げられる。
【0045】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の具体
例としては、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェ
ニルメチル)フェノール、2−[5−クロロ(2H)−
ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−
(tert−ブチル)フェノール、2,4−ジ−ter
t−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2
−イル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラブチル)
フェノール、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベ
ンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3
−テトラブチル)フェノール]等が挙げられる。
【0046】サリチル酸フェニル系紫外線吸収剤の具体
例としては、フェニルサルチレート、2,4−ジターシ
ャリーブチルフェニル−3,5−ジターシャリーブチル
−4一ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。ヒンダ
ードアミン系紫外線吸収剤の具体例としては、ビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)セバケート等が挙げられる。
【0047】紫外線吸収剤(f)には、上に挙げた4種
類の化合物類以外に紫外線の保有するエネルギーを、分
子内で振動エネルギーに変換し、その振動エネルギー
を、熱エネルギーなどとして放出する機能を有する化合
物が含まれる。更に、酸化防止剤または着色剤などと併
用することによって相乗効果を発揮するもの、またはク
エンチャーと呼ばれる、光エネルギー変換剤的に作用す
る光安定剤などを併用することも出来る。
【0048】紫外線吸収剤(f)の配合量は、芳香族ポ
リカーボネート樹脂(a)100重量部に対して、0.
01〜2重量部の範囲で選ぶのがよい。紫外線吸収剤
(f)の配合量が0.01重量部未満の場合は、樹脂組
成物から得られる成形品の耐候性が不十分であり、2重
量部を超える場合は、成形品の黄味が強くなるので調色
性に劣り、また、成形品表面にブリードアウトし易い。
紫外線吸収剤(f)の好ましい配合量は、芳香族ポリカ
ーボネート樹脂(a)100重量部に対し、0.05〜
1.8重量部であり、更に好ましい配合量は0.1〜
1.5重量部である。
【0049】有機スルホン酸金属塩(g)は、上記蛍光
増白剤(e)及び紫外線吸収剤(f)の機能を効果的に
発揮させる。有機スルホン酸金属塩(g)としては、パ
ーフルオロアルカンスルホン酸金属塩(g1)、芳香族
スルホンスルホン酸金属塩(g2)等が挙げられる。有
機スルホン酸金属塩(g)は、二種以上の混合物であっ
てもよい。有機スルホン酸金属塩の金属塩としては、好
ましくは、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩などが
挙げられる。アルカリ金属、アルカリ土類金属として
は、ナトリウム、リチウム、カリウム、ルビジウム、セ
シウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウム、バリウム等が挙げられる。
【0050】パーフルオロアルカンスルホン酸金属塩
(g1)の具体例としては、好ましいのは、炭素数が1
〜8個のパーフルオロアルカン基を有するスルホン酸の
アルカリ金属塩、炭素数が1〜8個のパーフルオロアル
カン基を有するスルホン酸のアルカリ土類金属塩であ
る。より具体的には、パーフルオロメタンスルホン酸、
パーフルオロエタンスルホン酸、パーフルオロプロパン
スルホン酸、パーフルオロブタンスルホン酸、パーフル
オロペンタンスルホン酸、パーフルオロヘキサンスルホ
ン酸、パーフルオロオクタンスルホン酸などが挙げられ
る。
【0051】芳香族スルホン酸金属塩(g2)として
は、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ金属塩、芳香族
スルホンスルホン酸アルカリ土類金属塩などが挙げられ
る。これらは、重合体であってもよい。芳香族スルホン
スルホン酸金属塩の具体例としては、ジフェニルスルホ
ン−3−スルホン酸のナトリウム塩、ジフェニルスルホ
ン−3−スルホン酸のカリウム塩、4,4´−ジブロモ
ジフェニルスルホン−3−スルホン酸のナトリウム塩、
4,4´−ジブロモジフェニルスルホン−3−スルホン
酸のカリウム塩、4−クロロ−4´−ニトロジフェニル
スルホン−3−スルホン酸のカリウム塩、ジフェニルス
ルホン−3,3´−ジスルホン酸のジナトリウム塩、ジ
フェニルスルホン−3,3´−ジスルホン酸のジカリウ
ム塩などが挙げられる。
【0052】有機スルホン酸金属塩(g)の配合量は、
芳香族ポリカーボネート樹脂(a)100重量部に対
し、0.001〜5重量部の範囲で選ぶのがよい。有機
スルホン酸金属塩(g)の配合量が5重量部を超える場
合は、樹脂組成物の熱安定性が低下する。有機スルホン
酸金属塩(g)のより好ましい配合量は、芳香族ポリカ
ーボネート樹脂(a)100重量部に対し、0.005
〜3重量部であり、特に好ましい配合量は0.01〜1
重量部である。
【0053】本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
には、必要に応じて、芳香族ポリカーボネート樹脂以外
の熱可塑性樹脂(h)を配合することが出来る。芳香族
ポリカーボネート樹脂以外の熱可塑性樹脂(h)として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートの様なポリエステル系樹脂、ポリアミド樹脂、
HIPS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂などの
熱可塑性樹脂が挙げられる。芳香族ポリカーボネート樹
脂以外の熱可塑性樹脂(h)の配合量は、好ましくは、
芳香族ポリカーボネート樹脂(a)と芳香族ポリカーボ
ネート樹脂以外の熱可塑性樹脂(h)との合計量の40
重量%以下、より好ましくは30重量%以下である。
【0054】本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
には、必要に応じて、衝撃改良剤、酸化防止剤などの安
定剤、酸化チタン以外の顔料、染料、滑剤、前記以外の
難燃剤、離型剤、摺動性改良剤、防錆剤、ガラス繊維、
ガラスフレーク等の強化材、チタン酸カリウム、ホウ酸
アルミニウム等のウィスカー等の各種の樹脂添加剤を配
合することが出来る。
【0055】本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
を製造する方法は、特に制限はなく、例えば、(1)芳
香族ポリカーボネート樹脂(a)、酸化チタン(b)、
シリコーン粉末(c)、ポリテトラフルオロエチレン
(d)、更に要すれば、蛍光増白剤(e)、紫外線吸収
剤(f)、有機スルホン酸金属塩(g)等を一括して混
合し溶融混練する方法、(2)芳香族ポリカーボネート
樹脂(a)に、酸化チタン(b)とシリコーン粉末
(c)とを予め混合し混練した後、ポリテトラフルオロ
エチレン(d)、さらに要すれば、蛍光増白剤(e)、
紫外線吸収剤(f)、有機スルホン酸金属塩(g)など
を混合し溶融混練する方法、(3)芳香族ポリカーボネ
ート樹脂(a)と酸化チタン(b)とをあらかじめ混合
し混練した後、シリコーン粉末(c)、ポリテトラフル
オロエチレン(d)、およびさらに要すれば、蛍光増白
剤(e)、紫外線吸収剤(f)、有機スルホン酸金属塩
(g)などを混合し溶融混練する方法、などが挙げられ
る。
【0056】各成分を混合し溶融混練する方法として
は、通常の樹脂組成物に適用される方法がそのまま適用
することが出来、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサ
ー、バンバリーミキサー、ドラムタンブラー、単軸また
は二軸スクリュー押出機、コニーダーなどを使用する方
法が挙げられる。なお、溶融混練温度は特に制限されな
いが、通常240〜340℃の範囲で選ばれる。
【0057】本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
より得られる成形品は、厚さ2mmの成形品において波長
が700nmの光線反射率が90%以上と高く、さらに3
mmの厚さの成形品において全光線透過率が0.3%以下
と低く光線遮蔽性にも優れている。
【0058】本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
は、各種成形品の成形材料として使用できる。適用でき
る成形方法は、熱可塑性樹脂の成形に適用できる方法を
そのまま適用することが出来、射出成形法、押出成形
法、中空成形法、回転成形法、圧縮成形法、差圧成形
法、トランスファー成形法などが挙げられる。
【0059】本発明に係る成形品は、難燃性である上、
光線反射率、光線遮蔽性などが優れているので、例え
ば、液晶バックライト用光線反射板、照明装置用光線反
射板、自動車用メーターパネル、照光式プッシュスイッ
チとか光電スイッチなどの各種スイッチ、その他の分野
におい極めて有用である。
【0060】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の記
載例に限定されるものではない。
【0061】実施例および比較例で用いた組成物原料の
略号、特性の詳細は次のとおりである。 (1)芳香族PC:粘度平均分子量が21000のポリ
−4,4−イソプロピリデンジフェニルカーボネートで
ある。 (2)酸化チタン:メチルハイドロジェンポリシロキサ
ンで表面処理された酸化チタン(石原産業社製、商品
名:タイペークPC−3)である。
【0062】(3)シリコーン粉末−1:粘度が600
00センチストークスの直鎖のポリジメチルシロキサン
60重量%を、シリカ40重量%に担持させて粉末化し
たもの(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、商品
名:トレフィルF202)である。 (4)シリコーン粉末−2:メタクリル基を有するポリ
ジメチルシロキサン60重量%を、シリカ40重量%に
担持させて粉末化したもの(ダウ・コーニング社製、商
品名:DC4−7081)である。 (5)シリコーン粉末−3:エポキシ基を有するポリジ
メチルシロキサン60重量%を、シリカ40重量%に担
持させて粉末化したもの(ダウ・コーニング社製、商品
名:DC4−7051)である。 (6)シリコーンオイル:粘度が60000センチスト
ークスの直鎖のポリジメチルシロキサン(東レ・ダウコ
ーニング・シリコーン社製、商品名:SH−200)で
ある。
【0063】(7)PTFE:ポリテトラフルオロエチ
レン(ダイキン社製、商品名:ポリフロンF−201
L)である。 (8)蛍光増白剤:3−フェニル−7−(2H−ナフト
(1,2−d)−トリアゾール−2−イル)クマリン
(ハッコールケミカル社製、商品名:ハッコールPS
R)である。 (9)紫外線吸収剤:2−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)フェノールである。 (10)有機スルホン酸金属塩:パーフルオロブタンス
ルホン酸カリウム塩である。
【0064】なお、試験片の物性評価は、以下に記載の
方法で行った。 (a)燃焼性試験:厚さが1.6mmのUL規格の試験片
により垂直燃焼試験を行い評価する方法。水準V−0に
合格したものをV−0と表示し、V−0に合格しないも
のをNGと表示した。 (b)アイゾッド衝撃強度(J/m):厚さが3.2mmのア
イゾッド衝撃試験片を射出成形法で成形し、この試験片
に0.25Rのノッチを切削し、JIS K7110
(1999)に準拠して評価する方法。 (c)荷重撓み温度(℃):射出成形法で成形した厚さ
6.4mm、幅12.7mmの試験片について、JIS K
6911(1995)に準拠し、荷重を1.82MPaと
して測定する方法。
【0065】(d)光線反射率(%):射出成形法によ
って成形した厚さが2mmの四角形の平板について、JI
S K7105(1981)に準拠し、波長が700nm
および400nmの光線を照射して反射率を測定する方
法。 (e)光線透過率(%):(d)の光線反射率測定用に
成形した厚さが3mmの四角形の平板について、JIS
K7361(1997)に準拠し、光線透過率を測定す
る方法。 (f)外観:(d)の光線反射率測定用に成形した厚さ
が3mmの四角形の平板について、目視観察して成形品外
観を評価する方法。樹脂焼けなどが認められず外観の良
好なものを「○」、樹脂焼けなどが認められて外観の不
良なものを「×」と判定した。
【0066】実施例1〜15及び比較例1〜7 表1〜5に示す割合で組成物原料を秤量し、タンブラー
によって20分混合した後、30mmφ二軸押出機(日本
製鋼所社製、型式:TEX30HSST)によってシリ
ンダー温度270℃として、溶融混練してペレット化し
た。得られたペレットを用い、射出成形機(日本製鋼所
社製、型式:J50E)によって、シリンダー温度を2
90℃として、燃焼試験用の試験片を成形し、燃焼性を
評価した。さらに、同じ射出成形機によって、シリンダ
ー温度を280℃として、各種試験用の試験片を作成
し、これら試験片で各種の評価試験を行った。評価結果
を、表1〜5に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】表1〜5から、次のことが明らかとなる。 (1)本発明の実施例のポリカーボネート樹脂組成物
は、薄い試験片でも水準V−0に合格して難燃性に優
れ、耐衝撃性にも優れ、厚さ2mmの成形品において波長
700nmの光線反射率が90%以上であり、厚さ3mmの
成形品において光線透過率が0.3%以下と低く遮蔽性
にも優れ、しかも成形品の外観も優れている(実施例1
〜実施例15参照)。 (2)比較例1および比較例2のポリカーボネート樹脂
組成物は、シリコーンオイル(すなわちポリオルガノシ
ロキサン重合体)が配合されているがシリコーン微粉末
(c)(要するにシリカ)が配合されていないので、耐
衝撃性に劣り、難燃性も水準V−0に不合格であり劣
る。 (3)さらに比較例3〜比較例6のポリカーボネート樹
脂組成物は、表面処理された酸化チタン(b)が配合さ
れているので光線反射率、光線遮蔽性は実施例1、実施
例3、実施例4および実施例7並であるが、PTFEが
配合されていないので、滴下が抑えられず難燃性は水準
V−0に不合格であり劣る。また、比較例7の場合、シ
リカは配合されているが、シリコーンオイル(すなわち
ポリオルガノシロキサン重合体)が配合されていないの
で難燃性は水準V−0に不合格であり劣る。
【0073】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明したとおりで
あり、次の様な特別に有利な効果を奏し、その産業上の
利用価値は極めて大である。 1.本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物は、難燃
性、衝撃強度、耐熱性、光線反射率などに優れた成形品
の製造用材料として極めて有用である。 2.本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物は、ハロ
ゲン系化合物、リン酸エステル系化合物などを含まない
ので、成形機のスクリュー、シリンダー、成形金型など
を腐食、樹脂の焼けおよび耐熱性低下などの問題がな
い。 3.本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物製の成形
品は、難燃性、衝撃強度、耐熱性、光線反射率、光線遮
蔽性などに優れているので、例えば、液晶バックライト
使用の電気・電子機器、広告灯などの照明用機器、メー
ターパネルなどの自動車用機器などに極めて有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 9/06 C08K 9/06 //(C08L 69/00 C08L 83:04 83:04 27:18 27:18) (72)発明者 石井 一彦 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 Fターム(参考) 4F071 AA27 AA50 AA67 AA81 AB18 AB26 AD02 AE05 AE17 AF30Y AF47 AG12 AH11 AH12 AH16 BB03 BB05 BB06 BB13 BC01 BC12 4J002 BD153 CG011 CP032 CP052 CP162 DE136 DJ017 EE039 EL098 EU079 EU118 EU179 EU228 EV259 FB097 FB266 FB267 FD059 FD208

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリカーボネート樹脂(a)10
    0重量部に対し、酸化チタン(b)3〜30重量部、シ
    リカ(c1)0.01〜9重量部、ポリオルガノシロキ
    サン重合体(c2)0.01〜9重量部、および、ポリ
    テトラフルオロエチレン(d)0.01〜5重量部をそ
    れぞれ配合して成ることを特徴とする、ポリカーボネー
    ト樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリオルガノシロキサン重合体(c2)
    が酸化チタン(b)及び/又はシリカ(c1)に担持さ
    れている請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 シリカ(c1)及びポリオルガノシロキ
    サン重合体(c2)として、シリカ(c1)にポリオル
    ガノシロキサン重合体(c2)が担持されているシリコ
    ーン粉末(c)を使用する請求項1に記載の樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 シリコーン粉末(c)の割合が芳香族ポ
    リカーボネート樹脂(a)100重量部に対し0.1〜
    10重量部である請求項3に記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 酸化チタン(b)の表面がシロキサン系
    表面処理剤(b1)によって表面処理されている、請求
    項1〜4の何れかに記載の脂組成物。
  6. 【請求項6】 シリコーン粉末(c)が、シリカ(c
    1)に官能基を有しないポリオルガノシロキサン重合体
    (c21)を担持させたシリコーン粉末および/または
    シリカ(c1)に官能基を有するポリオルガノシロキサ
    ン重合体(c22)を担持させたシリコーン粉末であ
    る、請求項1〜5の何れかに記載のポリカーボネート樹
    脂組成物。
  7. 【請求項7】 官能基を有するポリオルガノシロキサン
    重合体(c22)が、メタクリル基を有するポリオルガ
    ノシロキサン重合体、またはエポキシ基を有するポリオ
    ルガノシロキサン重合体である、請求項6に記載のポリ
    カーボネート樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 ポリオルガノシロキサン重合体(c2)
    が、ポリジメチルシロキサン重合体ある、請求項1〜7
    の何れかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 シリコーン粉末(c)が、シリカ(c
    1)10〜90重量%、ポリオルガノシロキサン重合体
    (c2)90〜10重量%の割合としたものである、請
    求項1〜8の何れかに記載のポリカーボネート樹脂組成
    物。
  10. 【請求項10】芳香族ポリカーボネート樹脂(a)10
    0重量部に、蛍光増白剤(e)を0.005〜0.1重
    量部配合してなる、請求項1〜9の何れかに記載のポリ
    カーボネート樹脂組成物。
  11. 【請求項11】芳香族ポリカーボネート樹脂(a)10
    0重量部に、紫外線吸収剤(f)を0.01〜2重量部
    配合してなる、請求項1〜10の何れかに記載のポリカ
    ーボネート樹脂組成物。
  12. 【請求項12】芳香族ポリカーボネート樹脂(a)10
    0重量部に、有機スルホン酸金属塩(g)を0.001
    〜5重量部配合してなる、請求項1〜11の何れかに記
    載のポリカーボネート樹脂組成物。
  13. 【請求項13】有機スルホン酸金属塩(g)が、パーフ
    ルオロアルカンスルホン酸金属塩である、請求項12に
    記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  14. 【請求項14】芳香族ポリカーボネート樹脂(a)の粘
    度平均分子量が、16,000〜30,000の範囲で
    ある、請求項1〜13の何れかに記載のポリカーボネー
    ト樹脂組成物。
  15. 【請求項15】厚さ2mmの成形品において700nmの光
    線反射率が90%以上で、厚さ3mmの成形品において全
    光線透過率が0.3%以下である、請求項1〜14の何
    れかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  16. 【請求項16】請求項1〜15の何れかに記載のポリカ
    ーボネート樹脂組成物より製造されたものであることを
    特徴とする成形品。
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