JP2002284978A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

Info

Publication number
JP2002284978A
JP2002284978A JP2001086478A JP2001086478A JP2002284978A JP 2002284978 A JP2002284978 A JP 2002284978A JP 2001086478 A JP2001086478 A JP 2001086478A JP 2001086478 A JP2001086478 A JP 2001086478A JP 2002284978 A JP2002284978 A JP 2002284978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarbonate resin
weight
resin composition
flame retardant
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001086478A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Hiroshi Nakajima
大士 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Engineering Plastics Corp filed Critical Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Priority to JP2001086478A priority Critical patent/JP2002284978A/ja
Publication of JP2002284978A publication Critical patent/JP2002284978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱安定性に優れ、光反射特性、特に光反射率
の波長依存性を改良したポリカーボネート樹脂組成物を
提供する。 【解決手段】(a)芳香族ポリカーボネート樹脂100
重量部に対し、(b)酸化チタン3〜30重量部及び
(c)蛍光増白剤0.005〜1重量部を含んでなるポ
リカーボネート樹脂組成物並びにそれを成形してなる光
反射板成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光線反射性ポリカ
ーボネート樹脂組成物に関し、詳しくは、酸化チタン及
び蛍光増白剤を添加してなる、改良された光線反射特性
を有するポリカーボネート樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は優れた機械的性
質を有しており、自動車分野、OA機器分野、電気・電
子分野をはじめ工業的に広く利用されている。近年、T
FTを初めとするコンピュータの表示装置あるいはテレ
ビ等では、液晶表示装置のバックライト、照光式プッシ
ュスイッチ、光電スイッチの反射板等の、高度の光線反
射率が要求される表示装置が一般的になりつつある。そ
こで使用される反射板には、ポリカーボネート樹脂に酸
化チタン等の白色顔料を添加した組成物が、使用されて
いる。しかし、ポリカーボネート樹脂に酸化チタンを添
加した場合、一般的には、熱履歴によりポリカーボネー
ト樹脂の分子量低下を起こす。そのため、特開平7−2
58464号、特開平7−242804号、特開平7−
242810号、特開平7−258554号公報等に
は、酸化チタンの表面処理あるいは、それら添加剤のイ
ンテグラルブレンドで熱安定性を改善することが、開示
されている。一方、特開平5−320519号公報に
は、ポリカーボネート樹脂と、ポリカーボネート−ポリ
シロキサンブロック共重合体と、白色顔料とからなる組
成物で、白色顔料の添加量の低減が可能な樹脂組成物が
開示されているが、その低減効果は十分なものではな
い。ポリカーボネート樹脂に酸化チタンを添加した組成
物の場合、上記の様に、酸化チタンの添加量を増やすこ
とで、光反射性の改善は認められるが、それにより、樹
脂組成物の熱安定性が低下する。そのため、酸化チタン
の表面処理剤により安定性を改良した組成物が数多く開
示されているが、それでも、十分とはいえない。そこ
で、組成物の光反射特性、特に光反射率の波長依存性の
改善を検討した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱安
定性に優れ、光反射特性、特に光反射率の波長依存性を
改良したポリカーボネート樹脂組成物及び該ポリカーボ
ネート樹脂組成物を成形してなる反射板用成形品を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、
(a)芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対
し、(b)酸化チタン3〜30重量部及び(c)蛍光増
白剤0.005〜1重量部を含んでなるポリカーボネー
ト樹脂組成物に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (a)芳香族ポリカーボネート樹脂 本発明における芳香族ポリカーボネート樹脂としては、
芳香族ヒドロキシ化合物又はこれと少量のポリヒドロ
キシ化合物を、ホスゲン又は炭酸ジエステルと反応させ
ることによって得られる、分岐していてもよい熱可塑性
芳香族ポリカーボネート重合体又は共重合体である。製
造方法については、限定されるものではなく、ホスゲン
法(界面重合法)、溶融法(エステル交換法)等、任意
の方法で製造することができる。さらに、溶融法で製造
された、末端基のOH基量を調整した芳香族ポリカーボ
ネート樹脂を使用することもできる。
【0006】芳香族ジヒドロキシ化合物としては、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、テトラメチルビスフェノールA、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−P−ジイソプロピルベン
ゼン、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4−ジヒ
ドロキシジフェニル等が挙げられ、好ましくはビスフェ
ノールAが挙げられる。さらに、難燃性を高める目的
で、上記の芳香族ジヒドロキシ化合物に、スルホン酸テ
トラアルキルホスホニウムが1個以上結合した化合物を
使用することもできる。
【0007】分岐した芳香族ポリカーボネート樹脂を得
るには、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,
6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、
4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、2,6−ジメチル−2,4,6−
トリ(4−ヒドロキシフェニルヘプテン−3、1,3,
5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,
1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタン等で示
されるポリヒドロキシ化合物、又は3,3−ビス(4−
ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサチンビ
スフェノール)、5−クロルイサチン、5,7−ジクロ
ルイサチン、5−ブロムイサチン等のポリヒドロキシ化
合物を、前記芳香族ジヒドロキシ化合物の一部として用
いればよく、使用量は、芳香族ヒドロキシ化合物に対し
て、0.01〜10モル%であり、好ましくは0.1〜
2モル%である。
【0008】分子量を調節するには、芳香族モノヒドロ
キシ化合物を用いればよく、例えば、m−及びp−メチ
ルフェノール、m−及びp−プロピルフェノール、p−
tert−ブチルフェノール、p−長鎖アルキル置換フ
ェノール等が挙げられる。芳香族ポリカーボネート樹脂
としては、好ましくは、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンから誘導されるポリカーボネート樹
脂、又は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンと他の芳香族ジヒドロキシ化合物とから誘導され
るポリカーボネート共重合体が挙げられる。芳香族ポリ
カーボネート樹脂としては、2種以上の樹脂を混合して
用いることもできる。
【0009】芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量は、
溶媒としてメチレンクロライドを用い、温度25℃で測
定された溶液粘度より換算した粘度平均分子量で、1
6,000〜30,000であり、好ましくは18,0
00〜23,000である。
【0010】(b)酸化チタン 本発明で使用される酸化チタンは、好ましくは平均粒子
径0.1〜0.7μmで、アルミナ水和物及び/又は珪
酸水和物で表面処理された、結晶形態がルチル型の酸化
チタンである。酸化チタンの平均粒子径は、好ましくは
0.1〜0.7μm、特に好ましくは0.1〜0.4μ
mである。平均粒子径が0.1μm未満では光反射率に
劣り、0.7μmを超えると遮光性に劣りさらに成形品
表面に肌荒れを起こしたり、機械的強度の低下を起こし
好ましくない。アルミナ水和物及び/又は珪酸水和物で
表面処理された酸化チタンは、高温溶融混練時にポリカ
ーボネート樹脂の分子量低下や変色を引き起こし難く、
好ましい。酸化チタンの製造方法は、硫酸法及び塩酸法
があるが、塩酸法で製造された酸化チタンは、硫酸法で
製造されたものに比し組成物の白度の点で優れるので、
本発明樹脂組成物に好適である。さらに、酸化チタンの
結晶形態は、ルチル型とアナターゼ型があるが、光線反
射率及び耐候性の点からルチル型が好適に用いられる。
【0011】本発明で使用される酸化チタンは、アルミ
ナ水和物及び/又は珪酸水和物で表面処理された酸化チ
タンを、さらに、シロキサン系表面処理剤で表面処理す
ることで、熱安定性を大幅に改善する。使用される表面
処理剤は、熱安定性の点で、好ましくはポリオルガノハ
イドロジェンシロキサンで、特に、下記の式(3)又は
(4)で示される構造を有する化合物が好ましい。
【0012】
【化2】
【0013】式(3)中、R1 は、脂肪族不飽和を含ま
ない一価の炭化水素基であり、aは、1.00〜2.1
0の数であり、bは、0.1〜1.0の数であり、か
つ、a+b=2.00〜2.67を充足する。式(4)
中、Aは、トリメチルシロキシ基又はジメチルハイドロ
ジェンシロキシ基であり、Bは、トリメチルシリル基又
はジメチルハイドロジェンシリル基であり、A及びBの
少なくとも一方は珪素原子と結合する置換基がジメチル
ハイドロジェン基であり、また、qは2〜500の整数
である。また、これらポリオルガノハイドロジェンシロ
キサンとしては、信越シリコーン(株)製KF−99、
東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製SH1107
等が挙げられる。
【0014】表面処理方法は、(1)湿式法の場合、ポ
リオルガノハイドロジェンシロキサンと溶剤の混合物
に、アルミナ水和物及び/又は珪酸水和物で表面処理さ
れた酸化チタンを加え、攪拌後、脱溶媒を行う。さら
に、その後100〜300℃で熱処理する。一方、
(2)乾式法では、アルミナ水和物及び/又は珪酸水和
物で表面処理された酸化チタンと、ポリオルガノハイド
ロジェンシロキサンとを、ヘンシェルミキサー等で混合
するか、ポリオルガノハイドロジェンシロキサンの溶液
を酸化チタンに噴霧して付着させ、100〜300℃で
熱処理する。
【0015】酸化チタンの配合量は、芳香族ポリカーボ
ネート樹脂100重量部に対して、3〜30重量部であ
る。配合量が3重量部未満であると反射性が不十分にな
りやすく、30重量部を超えると耐衝撃性が不十分にな
りやすい。酸化チタンの配合量は、芳香族ポリカーボネ
ート樹脂100重量部に対して、好ましくは5〜28重
量部であり、更に好ましくは8〜25重量部である。
【0016】(c)蛍光増白剤 本発明に使用される蛍光増白剤は、成形品を明るく見せ
るために配合される顔料又は染料であり、成形品の黄色
味を消し、明るさを増加させる作用を有する。この点で
は、ブルーイング剤と似ているが、ブルーイング剤が黄
色光を除去するのに対して、蛍光増白剤は、紫外線を吸
収し、そのエネルギーを可視部青紫色の光線に変えて放
射する点で異なっている。この様な蛍光増白剤には、種
々のものがあるが、具体的にはクマリン誘導体、ナフト
トリアゾリルスチルベン誘導体、ベンズオキサゾール誘
導体、オキサゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体
及びジアミノスチルベン−ジスルホネート誘導体等が挙
げられる。また、市販品としては、ハコール産業からハ
ッコールPSR(3−フェニル−7−(2H−ナフト
(1.2−d)−トリアゾール−2−イル)クマリ
ン)、ヘキストAGからHOSTALUX KCB(ベ
ンズオキサゾール誘導体)、住友化学からWHITEF
LOUR PSN CONC(オキサゾール系化合物)
として、入手することができる。蛍光増白剤の配合量
は、芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対し
て、0.005〜1重量部である。配合量が0.005
重量部未満であると増白効果が少なく、1重量部を超え
ると黄味が強くなりやすい。蛍光増白剤の配合量は、芳
香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、好ま
しくは0.01〜0.7重量部であり、更に好ましくは
0.01〜0.3重量部である。
【0017】難燃性付与パッケージ 本発明組成物に難燃性を付与するには、ハロゲン系難燃
剤、燐系難燃剤及びシリコーン系難燃剤からなる群より
選ばれた少なくとも1種の難燃剤と、フィブリル形成能
を有するポリテトラフルオロエチレン樹脂とを含む難燃
性付与パッケージを配合することが好ましい。また、難
燃性付与パッケージを構成するハロゲン系難燃剤として
は、下記式(1)で示されるブロム化ビスフェノールA
カーボネートオリゴマーが、難燃性の点で、燐系難燃剤
としては、下記式(2)で示される縮合燐酸エステル
が、熱安定性と加工性の点で、また、シリコーン系難燃
剤としては、珪素に結合する置換基における芳香族炭化
水素基の割合が40モル%以上の固体状シリコーン樹脂
が、特に好ましい。
【0018】
【化3】
【0019】上記式(1)中、Rは、o−及びm−位の
一つ以上が臭素で置換されていてもよいフェニル基であ
り、nは、0〜5の数であり、mは、3〜10の数であ
る。上記式(2)中、R2 は、1,3−フェニレン基又
は4,4−イソプロピリデンジフェニル基であり、複数
のR2 は異なってもよく、R3 、R4 、R5 及びR
6 は、フェニル基又は2,6−キシリル基であり、相互
に異なってもよく、pは、1.0〜1.7の数である。
【0020】上記式(2)で示される縮合燐酸エステル
のうち、レゾルシンを含む燐酸エステルとしては、フェ
ニルレゾルシンポリホスフェート、フェニルクレジルレ
ゾルシンポリホスフェート、テトラフェニルレゾルシン
ポリホスフェート、フェニルトリクレジルレゾルシンポ
リホスフェート等が挙げられる。ビスフェノール単位を
含む燐酸エステルとしては、フェニルビスフェノールポ
リホスフェート、フェニルクレジルビスフェノールポリ
ホスフェート、テトラフェニルビスフェノールポリホス
フェート、フェニルトリクレジルビスフェノールポリホ
スフェート等が挙げられる
【0021】シリコーン系難燃剤としては、一般的に
は、珪素原子と結合する置換基が芳香族炭化水素基と炭
素数2以上の脂肪族炭化水素基からなるシリコーン樹脂
であり、好ましくは、珪素に結合する置換基における芳
香族炭化水素の割合が40モル%以上の固体状シリコー
ン樹脂である。芳香族炭化水素基としては、フェニル
基、ナフチル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基が
挙げられる。芳香族炭化水素基には、エポキシ基、アミ
ノ基、ヒドロキシル基、ビニル基等が置換基として結合
していてもよい。炭素数2以上の脂肪族炭化水素基とし
ては、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基等の非置換アルキル基、置換基としてエポキ
シ基、アミノ基、ヒドロキシル基、ビニル基等が結合し
ている置換アルキル基等が挙げられる。脂肪族炭化水素
基の炭素数としては、好ましくは2〜12である。
【0022】シリコーン系難燃剤は、分子中の各珪素原
子について、珪素原子と直接結合している酸素原子の数
により1〜4官能型とした場合、主として2官能型(R
0 0 SiO)と3官能型(R0 SiO1.5 )からなる
シリコーン樹脂であり、1官能型(R99 9 SiO
0.5 )又は4官能型(SiO2 )を含むことができる。
ここで、珪素原子に直接結合する置換基R0 及びR
9 は、それぞれ、芳香族炭化水素基又は炭素数2以上の
脂肪族炭化水素基であり、R0 のいずれかは芳香族炭化
水素基であり、R0 のいずれかは炭素数2以上の脂肪族
炭化水素基である。しかして、これら珪素原子に結合す
る置換基R0 及びR9 における芳香族炭化水素基の割合
が40モル%以上であると、難燃効果の点で、また、固
体状シリコーン樹脂であると、ハンドリング性の点で、
難燃剤として好適である。
【0023】シリコーン系難燃剤は、公知の方法で製造
することができる。例えば、アルキルトリアルコキシシ
ラン、アリールトリアルコキシシラン、ジアルキルジア
ルコキシシラン、アルキルアリールジアコキシシラン、
トリアルキルアルコキシシラン、ジアルキルアリールア
ルコキシシラン、アルキルジアリールアルコキシシラ
ン、テトラアルコキシシラン等を加水分解することによ
り製造することができる。これらシリコーン系化合物の
原料のモル比、加水分解速度等を調整することにより分
子の構造(架橋度)及び分子量のコントロールができ
る。さらに、製造条件によってはアルコキシシランが残
存するが、組成物中に残存するとポリカーボネート樹脂
の耐加水分解性の低下がおこることがあるので、残存ア
ルコキシシランは少ないこと又は無いことが好ましい。
【0024】難燃剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂
100重量部に対して、0.1〜5重量部である。難燃
剤の配合量が0.1重量部未満であると難燃性が不十分
であり、5重量部を超えると耐熱性が不十分である。難
燃剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に
対して、好ましくは0.2〜4重量部であり、より好ま
しくは0.3〜3重量部である。
【0025】また、難燃性付与パッケージを構成するポ
リテトラフルオロエチレン樹脂としては、フィブリル形
成能を有するポリテトラフルオロエチレン樹脂が好まし
く、重合体中に容易に分散し、かつ重合体同士を結合し
て繊維状構造を作る傾向を示す。フィブリル形成能を有
するポリテトラフルオロエチレン樹脂は、ASTM規格
でタイプ3に分類される。フィブリル形成能を有するポ
リテトラフルオロエチレン樹脂としては、例えば三井・
デュポンフロロケミカル(株)より、テフロン6J又は
テフロン30Jとして、又はダイキン化学工業(株)よ
りポリフロンとして市販されている。
【0026】ポリテトラフルオロエチレン樹脂の配合量
は、(a)芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に
対して、0.01〜5重量部である。ポリテトラフルオ
ロエチレン樹脂が0.01重量部未満であると難燃性が
不十分であり、5重量部を超えると外観が低下しやす
い。ポリテトラフルオロエチレン樹脂の配合量は、芳香
族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、好まし
くは0.02〜4重量部であり、より好ましくは0.0
5〜3重量部である。
【0027】衝撃性改良剤 本発明組成物に配合する衝撃性改良剤は、ゴム成分を核
(コア)として有し、該核(コア)のまわりに重合体か
らなる殻(シェル)を有する多層構造重合体である。こ
うした衝撃性改良剤としては、ポリオルガノシロキサン
成分とポリアルキル(メタ)アクリレート成分が相互に
絡み合った構造を核(コア)として有し、ポリアクリル
(メタ)アクリレートゴム成分を殻(シェル)として有
する複合ゴム系多層構造重合体及びポリアルキル(メ
タ)アクリレート成分を核(コア)として有し、ポリア
クリル(メタ)アクリレート成分を殻(シェル)として
有する多層構造重合体が挙げられる。ポリアルキル(メ
タ)アクリレート成分含有ゴム成分を核(コア)として
有し、ポリアクリル(メタ)アクリレート成分含有成分
を殻(シェル)として有する多層構造重合体としては、
例えば、先の段階の重合体を後の段階の重合体が順次被
覆するような連続した多段階シード重合によって製造さ
れる重合体であり、基本的な重合体構造としては、ガラ
ス転移温度の低く、架橋されたポリアクリル(メタ)ア
クリレートゴム成分を含む構造からなる内核層と樹脂組
成物のマトリックス成分との接着性を改善するアルキル
(メタ)アクリレート系重合体物からなる最外殻層とを
有する多層構造重合体である。また、ポリオルガノシロ
キサン成分とポリアルキル(メタ)アクリレート成分が
相互に絡み合った構造を核(コア)として有し、ポリア
クリル(メタ)アクリレートゴム成分を殻(シェル)と
して有する複合ゴム系多層構造重合体としては、例え
ば、先の段階の重合体を後の段階の重合体が順次被覆す
るような連続した多段階シード重合によって製造される
重合体であり、基本的な重合体構造としては、ガラス転
移温度の低い架橋成分であるポリオルガノシロキサンゴ
ム成分とポリアクリル(メタ)アクリレートゴム成分が
相互に絡み合った構造からなる内核層と樹脂組成物のマ
トリックス成分との接着性を改善するアルキル(メタ)
アクリレート系重合体物からなる最外殻層とを有する多
層構造重合体である。
【0028】この衝撃性改良剤は、更に、例えば、最内
核層を芳香族ビニル単量体からなる重合体で形成し、中
間層をポリオルガノシロキサン成分とポリアルキル(メ
タ)アクリレート成分が相互に絡み合った構造の重合体
で形成し、さらに最外殻層をアルキル(メタ)アクリレ
ート系重合体で形成してなる多層構造重合体とすること
もでき、パール光沢等の外観不良の改善に効果をもたら
す。
【0029】アルキル(メタ)アクリレート系重合体に
おけるアルキル基の炭素数は1〜8程度である。アルキ
ル基としては、例えば、エチル、ブチル、2−エチルヘ
キシル基等が挙げられる。アルキル(メタ)アクリレー
ト系重合体には、エチレン性不飽和単量体等の架橋剤を
用いてもよく、架橋剤としては、例えば、アルキレンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メ
タ)アクリレート、ジビニルベンゼン、トリビニルベン
ゼン、シアヌル酸トリアリル、(メタ)アクリル酸アリ
ル等が挙げられる。衝撃性改良剤の具体例としては、特
許第2558126号に示される様なエラストマーが挙
げられ、三菱レイヨン(株)から、メタブレンS−20
01又はSRK−200として市販されている。
【0030】衝撃性改良剤の配合量は、芳香族ポリカー
ボネート樹脂100重量部に対して、0.5〜10重量
部である。配合量が0.5重量部未満であると衝撃強度
が不十分であり、10重量部を超えると耐熱性や難燃性
が不十分である。衝撃改良剤の配合量は、芳香族ポリカ
ーボネート樹脂100重量部に対して、好ましくは0.
8〜8重量部であり、更に好ましくは1〜6重量部であ
る。
【0031】その他の配合成分 本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、必要に応じ
て、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の安定剤、顔料、染
料、滑剤、他の難燃剤、離型剤、摺動性改良剤等の添加
剤、ガラス繊維、ガラスフレーク、チタン酸カリウムウ
ィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー等の強化材、
芳香族ポリカーボネート樹脂以外の熱可塑性樹脂を配合
することができる。
【0032】芳香族ポリカーボネート樹脂以外の熱可塑
性樹脂としては、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンテレフタレートのようなポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、HIPS樹脂又はABS樹脂等のスチレン
系樹脂、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げら
れ、芳香族ポリカーボネート樹脂以外の熱可塑性樹脂の
配合量は、好ましくは、芳香族ポリカーボネート樹脂と
芳香族ポリカーボネート樹脂以外の熱可塑性樹脂との合
計量の40重量%以下、より好ましくは30重量%以下
である。
【0033】樹脂組成物の製造方法及び応用 本発明のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法として
は、特に制限はなく、例えば、(a)芳香族ポリカーボ
ネート樹脂、(b)酸化チタン及び(c)蛍光増白剤、
さらに必要により、衝撃性改良剤、各種難燃剤とポリテ
トラフルオロエチレンからなる難燃性付与パッケージ等
の添加剤を、一括溶融混練する方法、(a)芳香族ポリ
カーボネート樹脂と(b)酸化チタン及び(c)蛍光増
白剤と添加剤の一部、例えば(d)衝撃性改良剤とをあ
らかじめ混練後、その他の添加剤、例えば難燃成付与パ
ッケージ等を配合し、溶融混練する方法等が挙げられ
る。
【0034】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
光反射率も95%以上と高く、さらに1mm肉厚での全
光線透過率も、1.1以下と低く、優れた光反射板用の
材料として有用である。特に、難燃性付与パッケージを
配合した、本発明組成物の成形品は、難燃性に加えて、
光線反射率に優れており、難燃性反射板として、例え
ば、液晶バックライト使用の電気・電子機器、広告灯等
の照明用機器、メーターパネル等の自動車用機器等に有
用である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。
【0036】実施例及び比較例においては次に記載の原
材料を用いた。 (1)ポリカーボネート樹脂: ポリ−4,4−イソプ
ロピリデンジフェニルカーボネート、ユーピロンS−3
000、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)
製、粘度平均分子量21,000。(以下、「PC−
1」と称することもある。) (2)ポリカーボネート樹脂: ポリ−4,4−イソプ
ロピリデンジフェニルカーボネート、ユーピロンH−3
000、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)
製、粘度平均分子量19,000。(以下、「PC−
2」と称することもある。)。 (3)酸化チタン: メチルハイドロジェンポリシロキ
サン表面処理酸化チタン、タイペークPC−3、石原産
業(株)製、粒子経0.21μm。
【0037】(4)蛍光増白剤: 3−フェニル−7−
(2H−ナフト(1.2−d)−トリアゾール−2−イ
ル)クマリン、ハッコール PSR、ハッコールケミカ
ル(株)製。 (5)衝撃性改良剤−1: (ポリオルガノシロキサン
/ポリアルキルアクリレートコア)/ポリアルキルアク
リレートシェルの複合ゴム系グラフト共重合体、メタブ
レンSRK−200、三菱レイヨン(株)製。 (6)衝撃性改良剤−2: ポリアルキルアクリレート
コア/ポリアルキルアクリレートシェルの重合体、パラ
ロイドEXL2315、呉羽化学(株)製。
【0038】(7)ポリテトラフルオロエチレン: ポ
リフロンF−201L、ダイキン(株)製。(以下、
「PTFE」と称することもある。)。 (8)難燃剤−1: テトラブロムビスフェノールの5
量体(前記式(1)中、n=0、m=5、R=トリブロ
モフェニルに相当)、ブロム化PCオリゴマーFR−5
3、三菱ガス化学(株)製。 (9)難燃剤−2: 縮合燐酸エステル(前記式(2)
中、R2 =1,3−フェニレン、R3 〜R6 =2,6−
キシリル、p=1.01に相当)、アデカスタブFP−
500、旭電化工業(株)製。 (10)難燃剤−3: 縮合燐酸エステル(前記式
(2)中、R2 =4,4−イソプロピリデンジフェニ
ル、R3 〜R6 =フェニル、p=1.14に相当)、C
R−741、大八化学工業(株)製。 (11)難燃剤−4: 珪素原子と結合する置換基がプ
ロピル基とフェニル基である常温で固体状のオルガノシ
ロキサン重合体、SH6018、東レ・ダウコーニング
・シリコーン(株)製。
【0039】なお、試験片の物性評価は次に記載のよう
に行った。 (12)燃焼性:1.6mm厚みのUL規格の試験片に
より垂直燃焼試験を行い、評価した。 (13)アイゾット衝撃強度:3.2mmのアイゾット
衝撃試験片を成形し、その後0.25Rのノッチを切削
し評価を行った(単位はJ/m)。ASTM D256
に準ずる。
【0040】(14)引っ張り伸び:引っ張り試験片を
成形し、ストログラフにて、クロスヘッドスピード20
mmの速度で強度の評価を行った。ASTM D638
に準ずる。 (15)熱安定性:成形品厚み3mmの角板にて、10
0℃ 500時間エージング処理を行い、その処理前後
の色相変化を△Eで表した。 (16)光線反射率:成形品厚み3mmの角板にて、7
00nmでの光線反射率を測定した。 (17)光線透過率:成形品厚み3mmの角板にて、光
線透過率(%)を測定した。 (18)外観:成形品厚み3mmの角板にて、目視にて
成形品外観を評価した。「○」は良好、「×」は外観不
良を示す。
【0041】〔実施例1〕芳香族ポリカーボネート樹脂
(PC−1)100重量部に対し、酸化チタン14重量
部、蛍光増白剤0.03重量部を配合しタンブラーにて
20分混合後、30mm二軸押出機にてシリンダー温度
270℃でペレット化した。得られたペレットを用い、
射出成形機にてシリンダー温度290℃で、燃焼試験片
を成形し、燃焼性を評価した。さらに、シリンダー温度
280℃にて、各種試験片を成形し、評価を行った。評
価結果を表−1に示す。 〔比較例1〕実施例1において、蛍光増白剤を添加しな
い組成で、実施例1と同様の方法でペレット化し、同様
に評価を行った。結果を表−1に示す。
【0042】〔実施例2〕実施例1において、酸化チタ
ンの添加量を9重量部、蛍光増白剤量を0.02重量部
に変更し、実施例1と同様の方法でペレット化し、同様
に評価を行った。結果を表−1に示す。
【0043】〔実施例3〕実施例1において、PC−1
をPC−2に変更し、配合の際に、さらに衝撃性改良剤
−1を3重量部添加し、実施例1と同様にペレット化
し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。 〔実施例4〕実施例3において、配合の際に、さらに難
燃剤−1 10重量部及びPTFE0.5重量部を添加
し、実施例1と同様の方法でペレット化し、同様に評価
を行った。結果を表−1に示す。 〔実施例5〕実施例4において、難燃剤−1に代えて難
燃剤−2 15重量部配合する以外は、実施例1と同様
の方法でペレット化し、同様に評価を行った。結果を表
−1に示す。難燃性は1.6mm厚みでV−0であっ
た。 〔実施例6〕実施例4において、難燃剤−1に代えて難
燃剤−4 2.0重量部配合する以外は、実施例1と同
様の方法でペレット化し、同様に評価を行った。結果を
表−1に示す。難燃性は1.6mm厚みでV−0であっ
た。 〔比較例2〜5〕実施例3〜6において、蛍光増白剤を
添加しない組成で、実施例1と同様にペレット化し、同
様に評価を行った。結果を表−1に示す。
【0044】〔実施例7〕実施例4において、衝撃改良
剤−1に代えて衝撃改良剤−2 3重量部配合する以外
は、実施例1と同様の方法でペレット化し、同様に評価
を行った。結果を表−1に示す。難燃性は1.6mm厚
みでV−0であった。 〔実施例8〕実施例5において、難燃剤−1に代えて難
燃剤−2 3重量部配合する以外は、実施例1と同様の
方法でペレット化し、同様に評価を行った。結果を表−
1に示す。難燃性は1.6mm厚みでV−0であった。 〔実施例9〕実施例5において、難燃剤−2に代えて難
燃剤−3を、また、配合に代えて押出機の途中から注入
添加する以外は、実施例1と同様の方法でペレット化
し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。難燃性
は1.6mm厚みでV−0であった。 〔実施例10〕実施例8において、難燃剤−2に代えて
難燃剤−3を、また、配合に代えて押出機の途中から注
入添加する以外は、実施例1と同様の方法でペレット化
し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。難燃性
は1.6mm厚みでV−0であった。
【0045】
【表1】
【0046】上記表−1において、実施例1と比較例1
とを比較すること又は実施例2と比較例1を対比する
と、蛍光増白剤の添加により、光反射率の波長依存性が
改善されることが分かる。700nmでの反射率は、比
較例が94%に対して、実施例1は、95%でその差を
わずかであるが、400nmでの反射率では、比較例1
では41%に対して、実施例1では57%と改善し、光
線透過率の低く光反射板としての機能を十分具備してい
る。さらに、実施例2では、酸化チタン量を9重量部に
低減しても、700nmでの反射率が94%、さらに4
00nmでの反射率が57%と、酸化チタン量を低減し
ても、反射率の低下が少なく、酸化チタン量の低減を可
能とする。さらに、実施例3に難燃剤を添加した実施例
4、実施例5、実施例6を、それぞれ、比較例3、比較
例4、比較例5と対比すると、初期の物性を保持して、
燃焼性1.6mmV−0を確保し、初期及び熱エージン
グ後の400nmでの反射率を改善することが可能であ
ることが明らかで、OA分野の光反射板材料として必要
とされる性能を具備していることが分かる。また、実施
例7、実施例8、実施例9、実施例10を見ると、初期
の物性を保持して、燃焼性1.6mmV−0を確保する
ことが可能であることが明らかで、OA分野の光反射板
材料として必要とされる性能を具備している。
【0047】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂組成物
は、難燃性も付与でき、耐熱性及び熱安定性に優れ、且
つ蛍光増白剤を添加することで酸化チタンの添加量の低
減を図り、比重の低減を図っており、電気電子機器や精
密機械分野における大型成形品や薄肉成形品として有用
である。本発明の反射板用成形品は、難燃性である上、
衝撃強度と耐熱性に優れており、且つ光線反射率にも優
れており、各種反射板用途に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101:00) (72)発明者 中島 大士 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 Fターム(参考) 4F071 AA33X AA50 AA65 AA65X AA76 AB18 AC15 AE09 AF23 BC01 4J002 BD153 BN202 BN222 CD123 CG001 CP123 DE136 EL097 EQ017 EU117 EU227 EW048 EW127 FD133 FD138 FD207

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)芳香族ポリカーボネート樹脂100
    重量部に対し、(b)酸化チタン3〜30重量部及び
    (c)蛍光増白剤0.005〜1重量部を含んでなるポ
    リカーボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】蛍光増白剤が、クマリン誘導体、ナフトト
    リアゾリルスチルベン誘導体、ベンズオキサゾール誘導
    体、オキサゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体及
    びジアミノスチルベン−ジスルホネート誘導体からなる
    群より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする
    請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部
    に対して、衝撃性改良剤0.5〜10重量部を配合して
    なる請求項1〜2のいずれか一項に記載のポリカーボネ
    ート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】衝撃性改良剤が、ポリオルガノシロキサン
    成分とポリアルキル(メタ)アクリレート成分が相互に
    絡み合った構造を核(コア)として有し、ポリアクリル
    (メタ)アクリレートゴム成分を殻(シェル)として有
    する複合ゴム系多層構造重合体又はポリアルキル(メ
    タ)アクリレート成分を核(コア)として有し、ポリア
    クリル(メタ)アクリレート成分を殻(シェル)として
    有する多層構造重合体である請求項3に記載のポリカー
    ボネート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量
    が、16000〜30000であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹
    脂組成物。
  6. 【請求項6】ハロゲン系難燃剤、燐系難燃剤及びシリコ
    ーン系難燃剤からなる群より選ばれた少なくとも1種の
    難燃剤と、フィブリル形成能を有するポリテトラフルオ
    ロエチレン樹脂とを含む難燃性付与パッケージを配合し
    てなる請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリカーボ
    ネート樹脂組成物。
  7. 【請求項7】ハロゲン系難燃剤が、下記式(1)で示さ
    れるブロム化ビスフェノールAカーボネートオリゴマー
    であるか、燐系難燃剤が下記式(2)で示される縮合燐
    酸エステルであるか、又は、シリコーン系難燃剤が珪素
    に結合する置換基における芳香族炭化水素基の割合が4
    0モル%以上の固体状シリコーン樹脂であることを特徴
    とする請求項6に記載のポリカーボネート樹脂組成物。 【化1】 上記式(1)中、Rは、o−及びm−位の一つ以上が臭
    素で置換されていてもよいフェニル基であり、nは、0
    〜5の数であり、mは、3〜10の数である。上記式
    (2)中、R2 は、1,3−フェニレン基又は4,4−
    イソプロピリデンジフェニル基であり、複数のR2 は異
    なってもよく、R3 、R4 、R5 及びR 6 は、フェニル
    基又は2,6−キシリル基であり、相互に異なってもよ
    く、pは、1.0〜1.7の数である。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか一項に記載のポリ
    カーボネート樹脂組成物を成形してなる光反射板成形
    品。
JP2001086478A 2001-03-23 2001-03-23 ポリカーボネート樹脂組成物 Pending JP2002284978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001086478A JP2002284978A (ja) 2001-03-23 2001-03-23 ポリカーボネート樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001086478A JP2002284978A (ja) 2001-03-23 2001-03-23 ポリカーボネート樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002284978A true JP2002284978A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18941847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001086478A Pending JP2002284978A (ja) 2001-03-23 2001-03-23 ポリカーボネート樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002284978A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004031285A1 (de) * 2002-09-30 2004-04-15 Bayer Materialscience Ag Ein polycarbonat oder polyestercarbonat enthaltend optische aufheller
JP2004256812A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Degussa Ag 透明ポリアミドを含有する成形材料、該成形材料中への蛍光漂白剤の使用および該成形材料からなる光学的物体
JP2007308538A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 反射フィルムおよびそれを用いた反射板
JP2009522395A (ja) * 2005-12-30 2009-06-11 チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド 光反射性および難燃性に優れたポリカーボネート樹脂組成物
WO2022106534A1 (de) * 2020-11-23 2022-05-27 Covestro Deutschland Ag Verbesserung der reflexion und des yellowness-index bei thermoplastischen reflective white-zusammensetzungen

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09176471A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Nippon G Ii Plast Kk ポリカーボネート系樹脂組成物
JP2000053854A (ja) * 1998-08-12 2000-02-22 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JP2000264979A (ja) * 1999-01-13 2000-09-26 Jsp Corp 樹脂成形体及び光反射体
JP2002019065A (ja) * 2000-07-05 2002-01-22 Jsp Corp 樹脂成形体及び光反射体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09176471A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Nippon G Ii Plast Kk ポリカーボネート系樹脂組成物
JP2000053854A (ja) * 1998-08-12 2000-02-22 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JP2000264979A (ja) * 1999-01-13 2000-09-26 Jsp Corp 樹脂成形体及び光反射体
JP2002019065A (ja) * 2000-07-05 2002-01-22 Jsp Corp 樹脂成形体及び光反射体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004031285A1 (de) * 2002-09-30 2004-04-15 Bayer Materialscience Ag Ein polycarbonat oder polyestercarbonat enthaltend optische aufheller
JP2006501336A (ja) * 2002-09-30 2006-01-12 バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 蛍光増白剤を含有するポリカーボネートまたはポリエステルカーボネート
US7265170B2 (en) 2002-09-30 2007-09-04 Bayer Materialscience Ag Polycarbonate or polyester carbonate containing optical brighteners
JP2004256812A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Degussa Ag 透明ポリアミドを含有する成形材料、該成形材料中への蛍光漂白剤の使用および該成形材料からなる光学的物体
JP2009522395A (ja) * 2005-12-30 2009-06-11 チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド 光反射性および難燃性に優れたポリカーボネート樹脂組成物
JP2007308538A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 反射フィルムおよびそれを用いた反射板
WO2022106534A1 (de) * 2020-11-23 2022-05-27 Covestro Deutschland Ag Verbesserung der reflexion und des yellowness-index bei thermoplastischen reflective white-zusammensetzungen

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5160563B2 (ja) 難燃性及び耐光性に優れたポリカーボネート樹脂組成物
EP2283078B1 (en) Polycarbonate resin composition with good light stability and dimensional stability
KR100782265B1 (ko) 광반사성 및 난연성이 우수한 폴리카보네이트 수지 조성물
KR101065337B1 (ko) 내광성 및 난연성이 우수한 폴리카보네이트 수지 조성물
JP3871307B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物および成形品
EP1217040B1 (en) Polycarbonate resin composition and its molded articles
JP3163596B2 (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
KR101534336B1 (ko) 내광성 및 난연성이 우수한 폴리카보네이트 수지 조성물
JP2000169686A (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JP3759303B2 (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用 いた光線反射板
JP4008253B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JPH08176427A (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JP2006343445A (ja) 光反射材及びその製造法
JP2000351893A (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JP2006169451A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及び光反射用途の成形品
JP5036189B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及び樹脂成形品
JPH09111109A (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JPH0912853A (ja) 高反射性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品
JP2002284977A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JP2002284978A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JP3563711B2 (ja) 反射板
JP4570205B2 (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JP2006298984A (ja) ポリカーボネート系樹脂組成物及び成形品
JP3563710B2 (ja) 反射板
JP2006298980A (ja) ポリカーボネート系樹脂組成物及び成形品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071206

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110726