JP2002284977A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JP2002284977A
JP2002284977A JP2001086477A JP2001086477A JP2002284977A JP 2002284977 A JP2002284977 A JP 2002284977A JP 2001086477 A JP2001086477 A JP 2001086477A JP 2001086477 A JP2001086477 A JP 2001086477A JP 2002284977 A JP2002284977 A JP 2002284977A
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Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Hiroshi Nakajima
大士 中島
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱安定性に優れ、且つ高い衝撃強度と光反射特
性、特に光反射率の波長依存性を改良したポリカーボネ
ート樹脂組成物を提供する。 【解決手段】(a)芳香族ポリカーボネート樹脂99〜
50重量%と特定構造単位から成るコポリカーボネート
樹脂1〜50重量%からなるポリカーボネート樹脂10
0重量部に対し、(b)酸化チタン3〜30重量部、
(c)蛍光増白剤0.005〜1重量部を含んで成るポ
リカーボネート樹脂組成物及びそれを成形してなる光反
射板成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光線反射性ポリカ
ーボネート樹脂組成物に関し、詳しくは、酸化チタン及
び蛍光増白剤を添加してなる、改良された光線反射特性
を有するポリカーボネート樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は優れた機械的性
質を有しており、自動車分野、OA機器分野、電気・電
子分野をはじめ工業的に広く利用されている。近年、T
FTを初めとするコンピュータの表示装置あるいはテレ
ビ等では、液晶表示装置のバックライト、照光式プッシ
ュスイッチ、光電スイッチの反射板等の、高度の光線反
射率が要求される表示装置が一般的になりつつある。そ
こで使用される反射板には、ポリカーボネート樹脂に酸
化チタン等の白色顔料を添加した組成物が、使用されて
いる。しかし、ポリカーボネート樹脂に酸化チタンを添
加した場合、一般的には、熱履歴によりポリカーボネー
ト樹脂の分子量低下を起こす。そのため、特開平7−2
58464号、特開平7−242804号、特開平7−
242810号、特開平7−258554号公報等に
は、酸化チタンの表面処理あるいは、それら添加剤のイ
ンテグラルブレンドで熱安定性を改善することが、開示
されている。一方、特開平5−320519号公報に
は、ポリカーボネート樹脂と、ポリカーボネート−ポリ
シロキサンブロック共重合体と、白色顔料とからなる組
成物で、白色顔料の添加量の低減が可能な樹脂組成物が
開示されているが、その低減効果は十分なものではな
い。ポリカーボネート樹脂に酸化チタンを添加した組成
物の場合、上記の様に、酸化チタンの添加量を増やすこ
とで、光反射性の改善は認められるが、それにより、樹
脂組成物の熱安定性が低下する。そのため、酸化チタン
の表面処理剤により安定性を改良した組成物が数多く開
示されているが、それでも、十分とはいえない。そこ
で、組成物の光反射特性、特に光反射率の波長依存性の
改善を検討した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱安
定性に優れ、光反射特性、特に光反射率の波長依存性を
改良したポリカーボネート樹脂組成物及び該ポリカーボ
ネート樹脂組成物を成形してなる反射板用成形品を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、
(a)芳香族ポリカーボネート樹脂99〜50重量%と
下記式(1)で示される構造単位及び下記式(2)で示
される構造単位を有するコポリカーボネート樹脂1〜5
0重量%とからなるポリカーボネート樹脂100重量部
に対し、(b)酸化チタン3〜30重量部及び(c)蛍
光増白剤0.005〜1重量部を含んでなるポリカーボ
ネート樹脂組成物に存する。
【化3】 上記式(1)中、Q1 、Q2 、Q3 及びQ4 は、炭素数
1〜5のアルキル基であり、相互に異なってもよく、Q
は、炭素数6以下のアルキレン基であり、複数のQは異
なってもよく、qは、1〜200の整数である。上記式
(2)中、Q5 、Q6 、Q7 及びQ8 は、水素原子、ハ
ロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、相互
に異なってもよく、Bは、炭素数1〜10の直鎖、分岐
鎖若しくは環状のアルキレン基、アリール置換アルキレ
ン基、アリーレン基、又は、−O−、−S−、−SO2
−若しくは−CO−で示される2価の基である。
【0005】
【発明の実施形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (a)ポリカーボネート樹脂 芳香族ポリカーボネート樹脂 本発明において、(a)ポリカーボネート樹脂を構成す
る成分である、芳香族ポリカーボネート樹脂は、前記式
(2)で示される構成単位を有し、芳香族ジヒドロキシ
化合物又はこれと少量のポリヒドロキシ化合物を、ホス
ゲン又は炭酸ジエステルと反応させることによって得ら
れる、分岐していてもよい熱可塑性芳香族ポリカーボネ
ート重合体又は共重合体である。製造方法については、
限定されるものではなく、界面重合法(ホスゲン法)、
溶融法(エステル交換法)等、任意の方法で製造するこ
とができる。さらに、溶融法で製造された、末端基のO
H基量を調整した芳香族ポリカーボネート樹脂を使用す
ることもできる。
【0006】芳香族ジヒドロキシ化合物としては、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、テトラメチルビスフェノールA、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−P−ジイソプロピルベン
ゼン、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4−ジヒ
ドロキシジフェニル等が挙げられ、好ましくはビスフェ
ノールAが挙げられる。さらに、難燃性を高める目的
で、上記の芳香族ジヒドロキシ化合物に、スルホン酸テ
トラアルキルホスホニウムが1個以上結合した化合物を
使用することもできる。
【0007】分岐した芳香族ポリカーボネート樹脂を得
るには、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,
6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、
4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、2,6−ジメチル−2,4,6−
トリ(4−ヒドロキシフェニルヘプテン−3、1,3,
5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,
1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタン等で示
されるポリヒドロキシ化合物、又は3,3−ビス(4−
ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサチンビ
スフェノール)、5−クロルイサチン、5,7−ジクロ
ルイサチン、5−ブロムイサチン等のポリヒドロキシ化
合物を、前記芳香族ジヒドロキシ化合物の一部として用
いればよく、使用量は、芳香族ヒドロキシ化合物に対し
て、0.01〜10モル%であり、好ましくは0.1〜
2モル%である。
【0008】分子量を調節するには、末端停止剤又は分
子量調節剤として、芳香族モノヒドロキシ化合物を用い
ればよく、例えば、m−及びp−メチルフェノール、m
−及びp−プロピルフェノール、p−tert−ブチル
フェノール、p−長鎖アルキル置換フェノール等が挙げ
られる。芳香族ポリカーボネート樹脂としては、好まし
くは、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンから誘導されるポリカーボネート樹脂、又は、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンと他の芳香
族ジヒドロキシ化合物とから誘導されるポリカーボネー
ト共重合体が挙げられる。芳香族ポリカーボネート樹脂
としては、2種以上の樹脂を混合して用いることもでき
る。
【0009】芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量は、
溶媒としてメチレンクロライドを用い、温度25℃で測
定された溶液粘度より換算した粘度平均分子量で、1
6,000〜30,000であり、好ましくは18,0
00〜23,000である。
【0010】コポリカーボネート樹脂 本発明において、(a)ポリカーボネート樹脂を構成す
る他の成分である、コポリカーボネート樹脂は、式
(1)で示される構成単位及び式(2)で示される構成
単位を有するものであって、上記芳香族ポリカーボネー
トの製造に際し、芳香族ジヒドロキシ化合物の一部に代
えて、両末端にフェノール性OH基を有するシリコーン
系ジヒドロキシ化合物を使用することによって得られる
重合体である。重合方法としては、界面法、溶融法等が
用いられ、製造方法には限定されない。また、溶融法に
おいては、末端OH基を有するコポリカーボネート樹脂
も製造することができる。
【0011】
【化4】
【0012】ここで、式(1)で示される構成単位を形
成するために用いられる、両末端にフェノール性OH基
を有するシリコーン系ジヒドロキシ化合物は、珪素原子
に結合する基Q1 〜Q4 が炭素数1〜5のアルキル基
で、好ましくはメチル基のものである。さらに、両端の
珪素原子に結合する基Qが炭素数6以下のアルキレン基
で、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブ
チレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基等が例示される
が、好ましくはプロピレン基である。しかして、この両
末端にフェノール性OH基を有するシリコーン系ジヒド
ロキシ化合物は、オレフィン性不飽和炭素−炭素結合を
有するフェノール類、好適にはビニルフェノールやイソ
プロペニルフェノールに、所定の重合度(q)を有する
ポリシロキサンを、ハイドロシラネーション反応させる
ことにより容易に製造される。qの値は1〜200の範
囲、好ましくは5〜100の範囲である。一方、式
(2)で示される構成単位を形成するために用いられる
芳香族ジヒドロキシ化合物としては、前記の芳香族ポリ
カーボネート樹脂の製造に用いられるものから選ばれる
が、中でも、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサンが熱安定性の面から好ましい。ま
た、末端停止剤又は分子量調節剤についても、前記の芳
香族ポリカーボネート樹脂の製造と同様のものを使用す
ることができる。その添加量は、用いるすべてのジヒド
ロキシ化合物100モルに対して、100〜0.5モ
ル、好ましくは50〜2モルの範囲である。さらに、分
岐剤を上記ジヒドロキシ化合物に対して0.01〜3モ
ル%、特に0.1〜1.0モル%の範囲で併用して、分
岐化コポリカーボネート樹脂とすることもできる。分岐
剤も、前記の芳香族ポリカーボネート樹脂の製造と同様
のものを使用することができる。
【0013】本発明の(a)ポリカーボネート樹脂組成
物中の、前記芳香族ポリカーボネート樹脂と前記コポリ
カーボネート樹脂の配合比率は、芳香族ポリカーボネー
ト樹脂50〜99重量%、コポリカーボネート樹脂50
〜1重量%からなる。コポリカーボネート樹脂の配合量
が1重量%未満の場合は、組成物の耐衝撃性の改良効果
が低く、50重量%を超えると、弾性率の低下が大き
い。
【0014】(b)酸化チタン 本発明で使用される酸化チタンは、好ましくは平均粒子
径0.1〜0.7μmで、アルミナ水和物及び/又は珪
酸水和物で表面処理された、結晶形態がルチル型の酸化
チタンである。酸化チタンの平均粒子径は、好ましくは
0.1〜0.7μm、特に好ましくは0.1〜0.4μ
mである。平均粒子径が0.1μm未満では光反射率に
劣り、0.7μmを超えると遮光性に劣りさらに成形品
表面に肌荒れを起こしたり、機械的強度の低下を起こし
好ましくない。アルミナ水和物及び/又は珪酸水和物で
表面処理された酸化チタンは、高温溶融混練時にポリカ
ーボネート樹脂の分子量低下や変色を引き起こし難く、
好ましい。酸化チタンの製造方法は、硫酸法及び塩酸法
があるが、塩酸法で製造された酸化チタンは、硫酸法で
製造されたものに比し組成物の白度の点で優れるので、
本発明樹脂組成物に好適である。さらに、酸化チタンの
結晶形態は、ルチル型とアナターゼ型があるが、光線反
射率及び耐候性の点からルチル型が好適に用いられる。
【0015】本発明で使用される酸化チタンは、アルミ
ナ水和物及び/又は珪酸水和物で表面処理された酸化チ
タンを、さらに、シロキサン系表面処理剤で表面処理す
ることで、熱安定性を大幅に改善する。使用される表面
処理剤は、熱安定性の点で、好ましくはポリオルガノハ
イドロジェンシロキサンで、特に、下記の式(5)又は
(6)で示される構造を有する化合物が好ましい。
【0016】
【化5】
【0017】式(5)中、R1 は、脂肪族不飽和を含ま
ない一価の炭化水素基であり、aは、1.00〜2.1
0の数であり、bは、0.1〜1.0の数であり、か
つ、a+b=2.00〜2.67を充足する。式(6)
中、Aは、トリメチルシロキシ基又はジメチルハイドロ
ジェンシロキシ基であり、Bは、トリメチルシリル基又
はジメチルハイドロジェンシリル基であり、A及びBの
少なくとも一方は珪素原子と結合する置換基がジメチル
ハイドロジェン基であり、また、rは2〜500の整数
である。また、これらポリオルガノハイドロジェンシロ
キサンとしては、信越シリコーン(株)製KF−99、
東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製SH1107
等が挙げられる。
【0018】表面処理方法は、(1)湿式法の場合、ポ
リオルガノハイドロジェンシロキサンと溶剤の混合物
に、アルミナ水和物及び/又は珪酸水和物で表面処理さ
れた酸化チタンを加え、攪拌後、脱溶媒を行う。さら
に、その後100〜300℃で熱処理する。一方、
(2)乾式法では、アルミナ水和物及び/又は珪酸水和
物で表面処理された酸化チタンと、ポリオルガノハイド
ロジェンシロキサンとを、ヘンシェルミキサー等で混合
するか、ポリオルガノハイドロジェンシロキサンの溶液
を酸化チタンに噴霧して付着させ、100〜300℃で
熱処理する。
【0019】酸化チタンの配合量は、芳香族ポリカーボ
ネート樹脂100重量部に対して、3〜30重量部であ
る。配合量が3重量部未満であると反射性が不十分にな
りやすく、30重量部を超えると耐衝撃性が不十分にな
りやすい。酸化チタンの配合量は、芳香族ポリカーボネ
ート樹脂100重量部に対して、好ましくは5〜28重
量部であり、更に好ましくは8〜25重量部である。
【0020】(c)蛍光増白剤 本発明に使用される蛍光増白剤は、成形品を明るく見せ
るために配合される顔料又は染料であり、成形品の黄色
味を消し、明るさを増加させる作用を有する。この点で
は、ブルーイング剤と似ているが、ブルーイング剤が黄
色光を除去するのに対して、蛍光増白剤は、紫外線を吸
収し、そのエネルギーを可視部青紫色の光線に変えて放
射する点で異なっている。この様な蛍光増白剤には、種
々のものがあるが、具体的にはクマリン誘導体、ナフト
トリアゾリルスチルベン誘導体、ベンズオキサゾール誘
導体、オキサゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体
及びジアミノスチルベン−ジスルホネート誘導体等が挙
げられる。また、市販品としては、ハコール産業からハ
ッコールPSR(3−フェニル−7−(2H−ナフト
(1.2−d)−トリアゾール−2−イル)クマリ
ン)、ヘキストAGからHOSTALUX KCB(ベ
ンズオキサゾール誘導体)、住友化学からWHITEF
LOUR PSN CONC(オキサゾール系化合物)
として、入手することができる。蛍光増白剤の配合量
は、芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対し
て、0.005〜1重量部である。配合量が0.005
重量部未満であると増白効果が少なく、1重量部を超え
ると黄味が強くなりやすい。蛍光増白剤の配合量は、芳
香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、好ま
しくは0.01〜0.7重量部であり、更に好ましくは
0.01〜0.3重量部である。
【0021】難燃性付与パッケージ 本発明組成物に難燃性を付与するには、ハロゲン系難燃
剤、燐系難燃剤及びシリコーン系難燃剤からなる群より
選ばれた少なくとも1種の難燃剤と、フィブリル形成能
を有するポリテトラフルオロエチレン樹脂とを含む難燃
性付与パッケージを配合することが好ましい。また、難
燃性付与パッケージを構成するハロゲン系難燃剤として
は、下記式(3)で示されるブロム化ビスフェノールA
カーボネートオリゴマーが、難燃性の点で、燐系難燃剤
としては、下記式(4)で示される縮合燐酸エステル
が、熱安定性と加工性の点で、また、シリコーン系難燃
剤としては、珪素に結合する置換基における芳香族炭化
水素基の割合が40モル%以上の固体状シリコーン樹脂
が、特に好ましい。
【0022】
【化6】
【0023】上記式(3)中、Rは、o−及びm−位の
一つ以上が臭素で置換されていてもよいフェニル基であ
り、nは、0〜5の数であり、mは、3〜10の数であ
る。上記式(4)中、R2 は、1,3−フェニレン基又
は4,4−イソプロピリデンジフェニル基であり、複数
のR2 は異なってもよく、R3 、R4 、R5 及びR
6 は、フェニル基又は2,6−キシリル基であり、相互
に異なってもよく、pは、1.0〜1.7の数である。
【0024】上記式(4)で示される縮合燐酸エステル
のうち、レゾルシンを含む燐酸エステルとしては、フェ
ニルレゾルシンポリホスフェート、フェニルクレジルレ
ゾルシンポリホスフェート、テトラフェニルレゾルシン
ポリホスフェート、フェニルトリクレジルレゾルシンポ
リホスフェート等が挙げられる。ビスフェノール単位を
含む燐酸エステルとしては、フェニルビスフェノールポ
リホスフェート、フェニルクレジルビスフェノールポリ
ホスフェート、テトラフェニルビスフェノールポリホス
フェート、フェニルトリクレジルビスフェノールポリホ
スフェート等が挙げられる
【0025】シリコーン系難燃剤としては、一般的に
は、珪素原子と結合する置換基が芳香族炭化水素基と炭
素数2以上の脂肪族炭化水素基からなるシリコーン樹脂
であり、好ましくは、珪素に結合する置換基における芳
香族炭化水素の割合が40モル%以上の固体状シリコー
ン樹脂である。芳香族炭化水素基としては、フェニル
基、ナフチル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基が
挙げられる。芳香族炭化水素基には、エポキシ基、アミ
ノ基、ヒドロキシル基、ビニル基等が置換基として結合
していてもよい。炭素数2以上の脂肪族炭化水素基とし
ては、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基等の非置換アルキル基、置換基としてエポキ
シ基、アミノ基、ヒドロキシル基、ビニル基等が結合し
ている置換アルキル基等が挙げられる。脂肪族炭化水素
基の炭素数としては、好ましくは2〜12である。
【0026】シリコーン系難燃剤は、分子中の各珪素原
子について、珪素原子と直接結合している酸素原子の数
により1〜4官能型とした場合、主として2官能型(R
0 0 SiO)と3官能型(R0 SiO1.5 )からなる
シリコーン樹脂であり、1官能型(R99 9 SiO
0.5 )又は4官能型(SiO2 )を含むことができる。
ここで、珪素原子に直接結合する置換基R0 及びR
9 は、それぞれ、芳香族炭化水素基又は炭素数2以上の
脂肪族炭化水素基であり、R0 のいずれかは芳香族炭化
水素基であり、R0 のいずれかは炭素数2以上の脂肪族
炭化水素基である。しかして、これら珪素原子に結合す
る置換基R0 及びR9 における芳香族炭化水素基の割合
が40モル%以上であると、難燃効果の点で、また、固
体状シリコーン樹脂であると、ハンドリング性の点で、
難燃剤として好適である。
【0027】シリコーン系難燃剤は、公知の方法で製造
することができる。例えば、アルキルトリアルコキシシ
ラン、アリールトリアルコキシシラン、ジアルキルジア
ルコキシシラン、アルキルアリールジアコキシシラン、
トリアルキルアルコキシシラン、ジアルキルアリールア
ルコキシシラン、アルキルジアリールアルコキシシラ
ン、テトラアルコキシシラン等を加水分解することによ
り製造することができる。これらシリコーン系化合物の
原料のモル比、加水分解速度等を調整することにより分
子の構造(架橋度)及び分子量のコントロールができ
る。さらに、製造条件によってはアルコキシシランが残
存するが、組成物中に残存するとポリカーボネート樹脂
の耐加水分解性の低下がおこることがあるので、残存ア
ルコキシシランは少ないこと又は無いことが好ましい。
【0028】難燃剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂
100重量部に対して、0.1〜5重量部である。難燃
剤の配合量が0.1重量部未満であると難燃性が不十分
であり、5重量部を超えると耐熱性が不十分である。難
燃剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に
対して、好ましくは0.2〜4重量部であり、より好ま
しくは0.3〜3重量部である。
【0029】また、難燃性付与パッケージを構成するポ
リテトラフルオロエチレン樹脂としては、フィブリル形
成能を有するポリテトラフルオロエチレン樹脂が好まし
く、重合体中に容易に分散し、かつ重合体同士を結合し
て繊維状構造を作る傾向を示す。フィブリル形成能を有
するポリテトラフルオロエチレン樹脂は、ASTM規格
でタイプ3に分類される。フィブリル形成能を有するポ
リテトラフルオロエチレン樹脂としては、例えば三井・
デュポンフロロケミカル(株)より、テフロン6J又は
テフロン30Jとして、又はダイキン化学工業(株)よ
りポリフロンとして市販されている。
【0030】ポリテトラフルオロエチレン樹脂の配合量
は、(a)芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に
対して、0.01〜5重量部である。ポリテトラフルオ
ロエチレン樹脂が0.01重量部未満であると難燃性が
不十分であり、5重量部を超えると外観が低下しやす
い。ポリテトラフルオロエチレン樹脂の配合量は、芳香
族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、好まし
くは0.02〜4重量部であり、より好ましくは0.0
5〜3重量部である。
【0031】その他の配合成分 本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、必要に応じ
て、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の安定剤、顔料、染
料、滑剤、他の難燃剤、離型剤、摺動性改良剤等の添加
剤、ガラス繊維、ガラスフレーク、チタン酸カリウムウ
ィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー等の強化材、
ポリカーボネート樹脂以外の熱可塑性樹脂を配合するこ
とができる。
【0032】ポリカーボネート樹脂以外の熱可塑性樹脂
としては、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレートのようなポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、HIPS樹脂又はABS樹脂等のスチレン系樹
脂、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられ、
ポリカーボネート樹脂以外の熱可塑性樹脂の配合量は、
好ましくは、ポリカーボネート樹脂とポリカーボネート
樹脂以外の熱可塑性樹脂との合計量の40重量%以下、
より好ましくは30重量%以下である。
【0033】樹脂組成物の製造方法及び応用 本発明のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法として
は、特に制限はなく、例えば、(a)ポリカーボネート
樹脂、(b)酸化チタン及び(c)蛍光増白剤、さらに
必要により、各種難燃剤とポリテトラフルオロエチレン
からなる難燃性付与パッケージ等の添加剤を、一括溶融
混練する方法、(a)ポリカーボネート樹脂と(b)酸
化チタン及び(c)蛍光増白剤とをあらかじめ混練後、
その他の添加剤、例えば難燃成付与パッケージ等を配合
し、溶融混練する方法等が挙げられる。
【0034】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
光反射率も95%以上と高く、さらに1mm肉厚での全
光線透過率も、1.1以下と低く、優れた光反射板用の
材料として有用である。特に、難燃性付与パッケージを
配合した、本発明組成物の成形品は、難燃性に加えて、
光線反射率に優れており、難燃性反射板として、例え
ば、液晶バックライト使用の電気・電子機器、広告灯等
の照明用機器、メーターパネル等の自動車用機器等に有
用である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。
【0036】実施例及び比較例においては次に記載の原
材料を用いた。 (1)ポリカーボネート樹脂: ポリ−4,4−イソプ
ロピリデンジフェニルカーボネート、ユーピロンH−3
000、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)
製、粘度平均分子量19,000。(以下、「PC−
1」と称することもある。) (2)酸化チタン: メチルハイドロジェンポリシロキ
サン表面処理酸化チタン、タイペークPC−3、石原産
業(株)製、粒子経0.21μm。
【0037】(3)蛍光増白剤: 3−フェニル−7−
(2H−ナフト(1.2−d)−トリアゾール−2−イ
ル)クマリン、ハッコール PSR、ハッコールケミカ
ル(株)製。
【0038】(4)難燃剤−1: テトラブロムビスフ
ェノールの5量体(前記式(3)中、n=0、m=5、
R=トリブロモフェニルに相当)、ブロム化PCオリゴ
マーFR−53、三菱ガス化学(株)製。 (5)難燃剤−2: 縮合燐酸エステル(前記式(2)
中、R2 =1,3−フェニレン、R3 〜R6 =2,6−
キシリル、p=1.01に相当)、アデカスタブFP−
500、旭電化工業(株)製。 (6)難燃剤−3: 縮合燐酸エステル(前記式(2)
中、R2 =4,4−イソプロピリデンジフェニル、R3
〜R6 =フェニル、p=1.14に相当)、CR−74
1、大八化学工業(株)製。 (7)難燃剤−4: 珪素原子と結合する置換基がプロ
ピル基とフェニル基である常温で固体状のオルガノシロ
キサン重合体、SH6018、東レ・ダウコーニング・
シリコーン(株)製。 (8)ポリテトラフルオロエチレン: ポリフロンF−
201L、ダイキン(株)製。(以下、「PTFE」と
称することもある。)。
【0039】なお、試験片の物性評価は次に記載のよう
に行った。 (9)アイゾット衝撃強度:3.2mmのアイゾット衝
撃試験片を成形し、その後0.25Rのノッチを切削し
評価を行った(単位はJ/m)。ASTM D256に
準ずる。 (10)引張伸び:引っ張り試験片を成形し、ストログ
ラフにて、クロスヘッドスピード20mmの速度で強度
の評価を行った。ASTM D638に準ずる。
【0040】(11)反射率(初期):成形品厚み3m
mの角板にて、400nm及び700nmでの光線反射
率を測定した。 (12)熱エージング後:成形品厚み3mmの角板に
て、100℃ 500時間エージング処理を行い、その
処理後の400nm及び700nmでの光線反射率を測
定した。 (13)燃焼性:1.6mm厚みのUL規格の試験片に
より垂直燃焼試験を行い、評価した。 (14)光線透過率:成形品厚み3mmの角板にて、光
線透過率(単位%)を測定した。 (15)外観:成形品厚み3mmの角板にて、目視にて
成形品外観を評価した。「○」は良好、「×」は外観不
良を示す。
【0041】[製造例] コポリカーボネート樹脂の合
成 水酸化ナトリウム3.7Kgを水42Lに溶解し、20
℃に保ちながら、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(以下「BPA」と記す)6,735g、
シロキサンの構成単位qが50であり、Qがプロピレン
基で、置換基Q 1 〜Q4 がメチル基であるポリシロキサ
ン356g、ハイドロサルファイト15gを溶解した。
これにメチレンクロライド(以下「MC」と記す)30
Lを加えて攪拌しつつ、p−t−ブチルフェノール(以
下「PTBP」と記す)148gを加え、ついでホスゲ
ン3.5Kgを60分かけて吹き込んだ。ホスゲン吹き
込み終了後、激しく攪拌して反応液を乳化させ、乳化
後、8mLのトリエチルアミンを加えて約1時間攪拌を
続けて重合させた。重合液を水相と有機相に分離し、有
機相を燐酸で中和した後、洗浄液のPHが中性になるま
で水洗を繰り返した後、イソプロパノールを35L加え
て、重合物を沈殿させた。沈殿物をろ過し、その後乾燥
することで、白色粉末状のコポリカーボネート樹脂(以
下CPC−1と称することがある)を得た。
【0042】〔実施例1〕芳香族ポリカーボネート樹脂
(PC−1)65重量%及び上記製造例で得られたコポ
リカーボネート樹脂(CPC−1)35重量%からなる
ポリカーボネート樹脂100重量部に対し、酸化チタン
14重量部、蛍光増白剤0.03重量部を配合しタンブ
ラーにて20分混合後、30mm二軸押出機にてシリン
ダー温度270℃でペレット化した。得られたペレット
を用い、射出成形機にてシリンダー温度290℃で、燃
焼試験片を成形し、燃焼性を評価した。さらに、シリン
ダー温度280℃にて、各種試験片を成形し、評価を行
った。評価結果を表−1に示す。 〔比較例1〕実施例1において、コポリカーボネート樹
脂(CPC−1)を添加しない組成で、実施例1と同様
の方法でペレット化し、同様に評価を行った。結果を表
−1に示す。 〔比較例2〕実施例1において、蛍光増白剤を添加しな
い組成で、実施例1と同様の方法でペレット化し、同様
に評価を行った。結果を表−1に示す。
【0043】〔実施例2〕実施例1において、酸化チタ
ンの添加量を9重量部、蛍光増白剤の添加量を0.02
重量部に変更し、実施例1と同様の方法でペレット化
し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。
【0044】〔実施例3〕実施例1において、配合の際
に、さらにブロム化カーボネートオリゴマー(難燃剤−
1)10重量部及びPTFE0.5重量部を添加し、実
施例1と同様にペレット化し、同様に評価を行った。結
果を表−1に示す。難燃性は1.6mm厚みでV−0で
あった。 〔実施例4〕実施例3において、難燃剤−1 10重量
部に代えて縮合燐酸エステル(難燃剤−2)12重量部
を配合した以外は、実施例1と同様の方法でペレット化
し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。 難燃
性は1.6mm厚みでV−0であった。 〔実施例5〕実施例4において、難燃剤−2に代えて難
燃剤−3を、また、配合に代えて押出機の途中から注入
添加する以外は、実施例1と同様の方法でペレット化
し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。 難燃
性は1.6mm厚みでV−0であった。 〔実施例6〕実施例3において、難燃剤−1 10重量
部に代えてシリコーン樹脂(難燃剤−4)3重量部を配
合した以外は、実施例1と同様の方法でペレット化し、
同様に評価を行った。結果を表−1に示す。難燃性は
1.6mm厚みでV−0であった。
【0045】
【表1】
【0046】実施例1と比較例1とを比較すると、CP
C−1を添加することで、組成物のアイゾット衝撃強度
は670J/mと高い値を示す。それに対して、CPC
−1を添加しない比較例1では、組成物のアイゾット衝
撃強度は180J/mと低い値に留まった。また、実施
例1および実施例2と比較例2とを比較すると、蛍光増
白剤の添加により、酸化チタンの添加量が同量の場合
は、組成物の成形品による反射率の波長依存性の改善が
認められ、400nmでの反射率は比較例2の44%に
対して、実施例1では57%、実施例2では56%と改
善が認められる。さらに、光線透過率についても、実施
例1および実施例2では、低い値を示し、反射板材料の
性能を具備している。反射率を同程度にするためには、
蛍光増白剤を添加することで、酸化チタンの添加量を低
減することが可能で、それにより比重の低減が可能であ
る。さらに、実施例2に難燃剤を添加した実施例3、実
施例4、実施例5、実施例6を見ると、初期の物性を保
持して、燃焼性1.6mmV−0を確保することが可能
であることが明らかである。OA分野で使用される光反
射板材料としての性能を具備している。
【0047】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂組成物
は、難燃性も付与でき、耐衝撃性及び熱安定性に優れ、
且つ蛍光増白剤を添加することで光反射特性の波長依存
性の改善を図っており、電気電子機器や精密機械分野に
おける大型成形品や薄肉成形品として有用である。本発
明の光反射板用成形品は、難燃性である上、衝撃強度と
耐熱性に優れており、且つ光線反射率にも優れており、
各種反射板用途に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/109 C08K 5/109 5/523 5/523 C08L 27/18 C08L 27/18 83/00 83/00 (72)発明者 中島 大士 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 Fターム(参考) 4F071 AA27 AA50 AA67 AA81 AB18 AC04 AC10 AC12 AC13 AC15 AE07 AE22 AH19 BA01 BB05 BC01 BC07 BC17 4J002 BD154 CG011 CG022 CP033 DE136 EH008 EL097 EU117 EU187 EU227 EV247 EW048 FD133 FD134 FD138 FD206 FD207 4J029 AA09 AB07 AC02 AE01 AE04 BB05A BB06B BB10A BB12A BB13A BB13B BB16A BE05A BF14A BH02 BH04 DB07 DB13 FC02 HC01 HC04A HC05A KE05 KE11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)芳香族ポリカーボネート樹脂99〜
    50重量%と下記式(1)で示される構造単位及び下記
    式(2)で示される構造単位を有するコポリカーボネー
    ト樹脂1〜50重量%とからなるポリカーボネート樹脂
    100重量部に対し、(b)酸化チタン3〜30重量部
    及び(c)蛍光増白剤0.005〜1重量部を含んでな
    るポリカーボネート樹脂組成物。 【化1】 上記式(1)中、Q1 、Q2 、Q3 及びQ4 は、炭素数
    1〜5のアルキル基であり、相互に異なってもよく、Q
    は、炭素数6以下のアルキレン基であり、複数のQは異
    なってもよく、qは、1〜200の整数である。上記式
    (2)中、Q5 、Q6 、Q7 及びQ8 は、水素原子、ハ
    ロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、相互
    に異なってもよく、Bは、炭素数1〜10の直鎖、分岐
    鎖若しくは環状のアルキレン基、アリール置換アルキレ
    ン基、アリーレン基、又は、−O−、−S−、−SO2
    −若しくは−CO−で示される2価の基である。
  2. 【請求項2】蛍光増白剤が、クマリン誘導体、ナフトト
    リアゾリルスチルベン誘導体、ベンズオキサゾール誘導
    体、オキサゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体及
    びジアミノスチルベン−ジスルホネート誘導体からなる
    群より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする
    請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量
    が、16000〜30000であることを特徴とする請
    求項1〜2のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】ハロゲン系難燃剤、燐系難燃剤及びシリコ
    ーン系難燃剤からなる群より選ばれた少なくとも1種の
    難燃剤と、フィブリル形成能を有するポリテトラフルオ
    ロエチレン樹脂とを含む難燃性付与パッケージを配合し
    てなる請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリカーボ
    ネート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】ハロゲン系難燃剤が、下記式(3)で示さ
    れるブロム化ビスフェノールAカーボネートオリゴマー
    であるか、燐系難燃剤が下記式(4)で示される縮合燐
    酸エステルであるか、又は、シリコーン系難燃剤が珪素
    に結合する置換基における芳香族炭化水素基の割合が4
    0モル%以上の固体状シリコーン樹脂であることを特徴
    とする請求項4に記載のポリカーボネート樹脂組成物。 【化2】 上記式(3)中、Rは、o−及びm−位の一つ以上が臭
    素で置換されていてもよいフェニル基であり、nは、0
    〜5の数であり、mは、3〜10の数である。上記式
    (4)中、R2 は、1,3−フェニレン基又は4,4−
    イソプロピリデンジフェニル基であり、複数のR2 は異
    なってもよく、R3 、R4 、R5 及びR 6 は、フェニル
    基又は2,6−キシリル基であり、相互に異なってもよ
    く、pは、1.0〜1.7の数である。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリ
    カーボネート樹脂組成物を成形してなる光反射板成形
    品。
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