JP2003200766A - 車両用シートのスライド装置 - Google Patents

車両用シートのスライド装置

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JP2003200766A
JP2003200766A JP2002001558A JP2002001558A JP2003200766A JP 2003200766 A JP2003200766 A JP 2003200766A JP 2002001558 A JP2002001558 A JP 2002001558A JP 2002001558 A JP2002001558 A JP 2002001558A JP 2003200766 A JP2003200766 A JP 2003200766A
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JP
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lock
cable
slide
rail
lock plate
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JP2002001558A
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Inventor
Minoru Morita
実 森田
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Toyo Seat Co Ltd
Original Assignee
Toyo Seat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用シートのスライド装置において、操作
性の向上と低コスト化との両立を図る。 【解決手段】 略平行に配置されたスライドレール1,
4の対向側の側部にロックプレート13,14を対向状
態で設ける一方、各ロックプレート13,14と操作杆
36及びケーブル受部38との間に、ケーブルアウタ3
1とケーブルインナー32とからなる操作ケーブル30
を該ケーブルアウタ31に湾曲状の弛みを付与した状態
で配置するとともに、ケーブルアウタ31の一端31a
をケーブル受部38に固定するとともにケーブルインナ
ー32の一端32aを操作杆36に連結し、ケーブルア
ウタ31の他端31bを一方のロックプレート13に掛
止させるとともにケーブルインナー32の他端32bを
他方のロックプレート14に連結する。これによって、
各スライドレール1,4のスライド規制の解除操作を小
さな操作力で軽快に行うことができ、その操作性が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、車両用シートの
スライド装置に関し、更に詳しくはスライド装置におけ
るスライド規制の解除機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両用シートのスライド装置としては、
二本のスライドレールを所定間隔をもって平行配置した
二本レール式のものとか、三本のスライドレールをそれ
ぞれ所定間隔をもって平行配置した三本レール式のもの
とかが知られている。 【0003】これら何れの方式のスライド装置において
も、そのスライド規制を行うべくロックプレートを備え
たロック機構を設け、スライド操作時には該ロック機構
によるスライド規制を解除するようになっている。そし
て、二本レール式のスライド装置においては当該二本の
スライドレールのそれぞれに、また三本レール式のスラ
イド装置においては三本のうちの何れか二本のスライド
レールのそれぞれに、上記ロック機構を設け、この二つ
のロック機構の各ロックプレートを同期作動させるのが
通例である。 【0004】一方、この一対のロック機構の各ロックプ
レートの同期作動方式としては、二本レール式スライド
装置のほとんどに採用されているリンク方式と、三本レ
ール式スライド装置に採用されることの多いケーブル方
式とがある。 【0005】ここで、リンク方式は、一方のロックプレ
ートと他方のロックプレートとをリンクによって連結
し、一方のロックプレートの変位をリンクを介して他方
のロックプレートに伝達し、該他方のロックプレートを
上記一方のロックプレートの動きに連動させる方式であ
る。 【0006】これに対して、ケーブル方式は、一方のロ
ックプレートと他方のロックプレートとをケーブルで連
結し、該ケーブルの変位を二つのロックプレートのそれ
ぞれに伝達してこれを同時に作動させる方式である。こ
の同時作動のケーブル方式を用いたスライド装置の一例
を図4〜図6に示している。 【0007】図4に示すスライド装置Z0は、ロアレー
ル2とアッパーレール3とを備えた第1スライドレール
1を中央に位置させるとともに、その左右両側に、ロア
レール5とアッパーレール6とを備えた第2スライドレ
ール4と、ロアレール8とアッパーレール9とを備えた
第3スライドレール7とを、連結板27によって相互に
連結して平行配置した三本レール方式のスライド装置で
ある。そして、このスライド装置Z0においては、上記
第1〜第3スライドレール1,4,7のうち、第1スラ
イドレール1に第1ロック機構11を、第2スライドレ
ール4に第2ロック機構12を、それぞれ配置してい
る。 【0008】上記第1ロック機構11は、図4〜図6に
示すように、上記第1スライドレール1の上記アッパー
レール3に固定されたブラケット19に設けた支点ピン
17にロックプレート13を回転自在に支承させるとと
もに、該ロックプレート13を上記支点ピン17部分に
取り付けたコイルバネ25によって常時矢印b方向へ回
動付勢している。また、このロックプレート13は、そ
の先端部にロック爪15を備えるとともに、その他端部
を入力部13aとしている。 【0009】そして、上記ロックプレート13は、図5
に示すように矢印b方向へ回動した状態では上記ロック
爪15が上記第1スライドレール1のロアレール2に設
けた掛止溝21とアッパーレール3に設けた掛止溝22
とに同時に係入することで該第1スライドレール1のス
ライドを規制しその時点のスライド位置で位置保持する
(以下、この時のロックプレート13の回動位置を「ロ
ック位置」という)一方、図6に示すように矢印a方向
へ回動した状態では上記ロック爪15が上記第1スライ
ドレール1のロアレール2の掛止溝21とアッパーレー
ル3の掛止溝22から共に離脱することで該第1スライ
ドレール1のスライドを許容する(以下、この時のロッ
クプレート13の回動位置を「ロックオフ位置」とい
う)。 【0010】上記第2ロック機構12は、上記第1ロッ
ク機構11と同様の構成をもつものであって、図4〜図
6に示すように、上記第2スライドレール4の上記アッ
パーレール6に固定されたブラケット20に設けた支点
ピン18にロックプレート14を回転自在に支承させる
とともに、該ロックプレート14を上記支点ピン18部
分に取り付けたコイルバネ26によって常時矢印d方向
へ回動付勢している。また、このロックプレート14
は、その先端部にロック爪16を備えるとともに、その
他端部を入力部14aとしている。 【0011】そして、上記ロックプレート14は、図5
に示すように矢印d方向へ回動した状態では上記ロック
爪16が上記第2スライドレール4のロアレール5に設
けた掛止溝23とアッパーレール6に設けた掛止溝24
とに同時に係入することで該第2スライドレール4のス
ライドを規制しその時点のスライド位置で位置保持する
(以下、この時のロックプレート14の回動位置を「ロ
ック位置」という)一方、図6に示すように矢印c方向
へ回動した状態では上記ロック爪16が上記第2スライ
ドレール4のロアレール5の掛止溝23とアッパーレー
ル6の掛止溝24から共に離脱することで該第2スライ
ドレール4のスライドを許容する(以下、この時のロッ
クプレート14の回動位置を「ロックオフ位置」とい
う)。 【0012】このように構成された上記第1ロック機構
11の上記ロックプレート13と、上記第2ロック機構
12のロックプレート14とを連動して作動させるため
に、これら二つのロックプレート13,14が共に「ロ
ック位置」に位置設定された状態において、上記ロック
プレート13の入力部13aと上記ロックプレート14
の入力部14aとの間に連結ワイヤー41を取り付ける
とともに、この連結ワイヤー41の略中央位置に掛止部
材42を掛止させ、この掛止部材42を操作ケーブル4
3によって上記連結ワイヤー41に直交する方向(即
ち、上記第1スライドレール1等のスライド方向)へ引
いてこれを屈曲させる。この結果、上記各ロックプレー
ト13,14の各入力部13a,14aの間隔が短縮方
向へ変化し、これに伴って上記各ロックプレート13,
14が共に「ロック位置」から「ロックオフ位置」に切
り換えられ、上記第1スライドレール1と第2スライド
レール4のスライドが共に許容されるものである。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
上記一対のロックプレート13,14間に配置した連結
ワイヤー41をこれに直交する方向から引くことで該一
対のロックプレート13,14を共に「ロック位置」か
ら「ロックオフ位置」に姿勢変更させる構造によれば、
上記各ロックプレート13,14の回動変位方向と該各
ロックプレート13,14に作用する上記連結ワイヤー
41の張力の方向とが大きく異なり、上記連結ワイヤー
41の張力のうち上記各ロックプレート13,14の回
動方向の分力だけが該各ロックプレート13,14の回
動操作力として有効となること、さらに上記連結ワイヤ
ー41の張力のうち上記各ロックプレート13,14の
回動方向に直交する方向の分力は該各ロックプレート1
3,14に対して捩り力として作用し該ロックプレート
13,14の回動抵抗となること、等によって、上記各
ロックプレート13,14を「ロック位置」から「ロッ
クオフ位置」に切り換える場合に大きな操作力が必要と
なり、操作性という点において好ましくなかった。 【0014】また、上記各ロックプレート13,14間
に配置した連結ワイヤー41に対して、さらに上記操作
ケーブル43を掛止させ、これを引張する構成であるこ
とから、その部品点数が多くなり、且つ構造も複雑化と
なり、コスト面において好ましいものではなかった。 【0015】そこで本願発明では、車両用シートのスラ
イド装置において、操作性の向上と低コスト化との両立
を図ることを目的としてなされたものである。 【0016】 【課題を解決するための手段】本願発明に係る車両用シ
ートのスライド装置では、上記課題を解決するための具
体的手段として次のような構成を採用している。 【0017】即ち、略平行に配置された少なくとも一対
のスライドレール1,4を介してシート10を車体床面
に対してスライド自在に取り付けるとともに、上記各ス
ライドレール1,4の対向側の側部のそれぞれにスライ
ド規制を行うロックプレート13,14を対向状態で設
ける一方、上記各ロックプレート13,14と車体床面
側又は上記シート10側に配置された操作杆36及びケ
ーブル受部38との間に、ケーブルアウタ31とこれに
挿通されたケーブルインナー32とからなる操作ケーブ
ル30を該ケーブルアウタ31の両端31a,31b間
に湾曲状の弛みを付与した状態で配置するとともに、上
記ケーブルアウタ31の一端31aを上記ケーブル受部
38に固定するとともに該一端31aから引き出された
上記ケーブルインナー32の一端32aを上記操作杆3
6に連結し、上記ケーブルアウタ31の他端31bを上
記一方のロックプレート13に掛止させるとともに該他
端31b側から引き出された上記ケーブルインナー32
の他端32bを上記他方のロックプレート14に連結し
たことを特徴としている。 【0018】 【発明の効果】本願発明にかかる車両用シートのスライ
ド装置によれば、上記操作杆36を操作してこれに連結
された上記ケーブルインナー32の一端32aを引くこ
とで、該ケーブルインナー32の他端32bに連結され
た上記他方のロックプレート14が該ケーブルインナー
32の張力を受けて回動されると同時に、このケーブル
インナー32はこれにかかる張力によって湾曲状形態か
ら直線状に形態が変化する。 【0019】このケーブルインナー32の形態変形に追
従して湾曲状の弛みをもつケーブルアウタ31もその形
態が次第に直線状に変化するが、この場合、このケーブ
ルアウタ31は、その一端31aが上記ケーブル受部3
8に固定されているので、その直線状への形態変化に伴
って(換言すれば、ケーブルアウタ31の両端31a,
31b間の直線距離の増大に伴って)その他端31bが
当初位置よりも前方へ移動し、該他端31bが掛止され
た上記一方のロックプレート13も上記他方のロックプ
レート14とは逆方向へ向けて且つこれと同量だけ回動
することになる。 【0020】従って、上記各ロックプレート13,14
の上記操作ケーブル30の作動による回動方向を、該各
ロックプレート13,14による上記一対のスライドレ
ール1,4に対するスライド規制の解除方向に設定して
おくことで、上記操作杆36の操作によって上記各スラ
イドレール1,4のスライド規制の解除を連動して確実
に行うことができ、スライド装置の機能確保が図られる
ものである。 【0021】そして、かかるスライド装置の機能確保に
際して、次のような特有の効果が得られるものである。 【0022】即ち、上記各スライドレール1,4のそれ
ぞれに設けられる上記各13,14が対向状態で配置さ
れ、しかもこれらを作動させる上記操作ケーブル30が
該各ロックプレート13,14部分においてこれらの対
向方向に合致するような方向に配置されているので、該
操作ケーブル30に与えられる操作力が上記各ロックプ
レート13,14の回動方向と合致することとなり、上
記操作力の全てがそのまま上記各ロックプレート13,
14の回動力として伝達され、この結果、上記各ロック
プレート13,14の回動操作、即ち、上記各スライド
レール1,4のスライド規制の解除操作をより小さな操
作力で軽快に行うことができ、その操作性が格段に向上
することになる。 【0023】また、上記操作ケーブル30のみによって
上記ロックプレート13,14を操作する構成であるこ
とから、例えば従来のように、各ロックプレート13,
14とを連結する連結ワイヤー41と該連結ワイヤー4
1を操作する操作ケーブル43とを備える場合に比し
て、部品点数が低減され且つその構造が簡略となること
から低コスト化が促進され、スライド装置をより安価に
提供できることになる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。 【0025】図1には、車両用シートのスライド装置Z
を示している。このスライド装置Zは、その基本構成を
既述した従来構造のスライド装置Z0(図4参照)と同
じくするものであり、従って、一部説明が重複するが、
その具体的構成を説明すると以下の通りである。 【0026】上記スライド装置Zは、ロアレール2とア
ッパーレール3とを備えた第1スライドレール1を中央
に位置させるとともに、その左右両側に、ロアレール5
とアッパーレール6とを備えた第2スライドレール4
と、ロアレール8とアッパーレール9とを備えた第3ス
ライドレール7とを、連結板27によって相互に連結し
て車体床面(図示省略)上に平行配置した三本レール方
式のスライド装置であって、上記第1〜第3スライドレ
ール1,4,7のうち、第1スライドレール1に第1ロ
ック機構11を、第2スライドレール4に第2ロック機
構12を、それぞれ配置している。そして、上記各スラ
イドレール1,4,7の各アッパーレール3,6,9に
シート10が取り付けられており、該シート10は上記
各スライドレール1,4,7のスライド動作によってそ
の前後方向位置が選択設定されるようになっている。 【0027】上記第1ロック機構11は、図1〜図3に
示すように、上記第1スライドレール1の上記アッパー
レール3に固定されたブラケット19に設けた支点ピン
17にロックプレート13を回転自在に支承させるとと
もに、該ロックプレート13を上記支点ピン17部分に
取り付けたコイルバネ25によって常時矢印b方向へ回
動付勢している。また、このロックプレート13は、そ
の先端部にロック爪15を備えるとともに、その他端部
を入力部13aとしている。 【0028】そして、上記ロックプレート13は、図2
に示すように矢印b方向へ回動した状態では上記ロック
爪15が上記第1スライドレール1のロアレール2に設
けた掛止溝21とアッパーレール3に設けた掛止溝22
とに同時に係入することで該第1スライドレール1のス
ライドを規制しその時点のスライド位置で位置保持する
「ロック位置」に設定される一方、図3に示すように矢
印a方向へ回動した状態では上記ロック爪15が上記第
1スライドレール1のロアレール2の掛止溝21とアッ
パーレール3の掛止溝22から共に離脱することで該第
1スライドレール1のスライドを許容する「ロックオフ
位置」に設定される。 【0029】上記第2ロック機構12は、上記第1ロッ
ク機構11と同様の構成をもつものであって、図1〜図
3に示すように、上記第2スライドレール4の上記アッ
パーレール6に固定されたブラケット20に設けた支点
ピン18にロックプレート14を回転自在に支承させる
とともに、該ロックプレート14を上記支点ピン18部
分に取り付けたコイルバネ26によって常時矢印d方向
へ回動付勢している。また、このロックプレート14
は、その先端部にロック爪16を備えるとともに、その
他端部を入力部14aとしている。 【0030】そして、上記ロックプレート14は、図2
に示すように矢印d方向へ回動した状態では上記ロック
爪16が上記第2スライドレール4のロアレール5に設
けた掛止溝23とアッパーレール6に設けた掛止溝24
とに同時に係入することで該第2スライドレール4のス
ライドを規制しその時点のスライド位置で位置保持する
「ロック位置」に設定される一方、図3に示すように矢
印c方向へ回動した状態では上記ロック爪16が上記第
2スライドレール4のロアレール5の掛止溝23とアッ
パーレール6の掛止溝24から共に離脱することで該第
2スライドレール4のスライドを許容する「ロックオフ
位置」に設定される。 【0031】一方、上記第3スライドレール7側には、
後述の操作ケーブル30を介して上記第1ロック機構1
1の上記ロックプレート13と、上記第2ロック機構1
2の上記ロックプレート14とを後述の操作ケーブル3
0を介して連動して同期作動させるための操作杆36が
備えられている。 【0032】上記操作杆36は、図1〜図3に示すよう
に、上記第3スライドレール7の上記アッパーレール9
に固定され且つ該アッパーレール9から上記第1スライ
ドレール1側へ向けて延出されたブラケット35に回動
操作可能に支持されている。そして、この操作杆36に
はレバー37が取り付けられており、該レバー37は上
記操作杆36が矢印A−B方向へ回動操作されるとき、
これと一体的に回動される。 【0033】尚、この場合、上記操作杆36の回動方向
と上記レバー37の上記第1スライドレール1側に対す
る相対関係は、図2に示すように、該操作杆36がA位
置(実線図示位置)からB位置(鎖線図示位置)側へ回
動操作されると、上記レバー37は上記第1スライドレ
ール1に最も接近した位置(実線図示位置)から該第1
スライドレール1から最も離間した位置(鎖線図示位
置)側へ回動するように設定されている。また、上記操
作杆36のA位置は、後述するように、上記第2ロック
機構12のコイルバネ26の付勢力によって常時設定さ
れる位置であり、B位置は上記操作杆36を人が必要に
応じて手動操作することで設定される位置である。 【0034】さらに、上記ブラケット35の延出側の端
部には、上記操作杆36側の上記レバー37に対向する
ようにしたケーブル受部38が設けられている。 【0035】上記操作ケーブル30は、上記操作杆36
の操作を受けて上記各ロック機構11,12のロックオ
フ操作を行うものであって、ケーブルアウタ31と該ケ
ーブルアウタ31内に挿通されたケーブルインナー32
とを備えて構成される。この操作ケーブル30における
上記ケーブルアウタ31は、その一端31aが上記第3
スライドレール7側の上記ケーブル受部38に固定され
るとともに、その他端31bが上記第1スライドレール
1側の上記第1ロック機構11の上記ロックプレート1
3の入力部13aに掛止されている。また、上記ケーブ
ルインナー32は、その一端32aが上記操作杆36側
の上記レバー37に連結される一方、その他端32bが
上記第2スライドレール4側の上記第2ロック機構12
の上記ロックプレート14の入力部14aに連結されて
いる。 【0036】そして、上記操作ケーブル30と上記各第
1ロック機構11,12と上記操作杆36との間の相対
関係は次のように設定されている。 【0037】即ち、図2に示すように、上記操作杆36
に対して操作力が入力されていない状態においては、上
記第1ロック機構11の上記ロックプレート13と上記
第2ロック機構12の上記ロックプレート14とが共に
対応するコイルバネ25,26の付勢力によって「ロッ
ク位置」に設定されており、上記操作杆36は上記ケー
ブルインナー32を介して上記第2ロック機構12側の
上記コイルバネ26の付勢力によってA位置に設定され
ている。そして、この場合、上記ケーブルアウタ31の
長さ寸法と上記ケーブルインナー32の長さ寸法とは、
上記ケーブルアウタ31が湾曲状に比較的大きな弛みを
もった状態で且つ上記第1ロック機構11側の上記ロッ
クプレート13を「ロック位置」で保持し得るような寸
法にそれぞれ設定されている。 【0038】以上のような構成を採用することで、この
実施形態のスライド装置Zにおいては、上記操作杆36
によるスライド規制の解除操作をより軽快に操作性良く
行うことができるものである。即ち、図2に示すように
上記各ロック機構11,12によってスライド装置Z全
体としてのスライド規制が行われた状態で、車両の乗員
が上記シート10の前後位置の変更を意図して上記操作
杆36を操作してこれをA位置からB位置側に回動操作
すると、図3に示すように、上記ケーブルインナー32
は上記操作杆36の回動操作に伴う上記レバー37の回
動によって該操作杆36側に引かれ、上記第2ロック機
構12の上記ロックプレート14は「ロック位置」から
「ロックオフ位置」に切り換えられる。 【0039】一方、このケーブルインナー32の引張に
伴って該ケーブルインナー32は湾曲状に撓みをもった
形態から直線に近づく方向に形態が変化するが、このケ
ーブルインナー32の形態の変化はそのまま上記ケーブ
ルアウタ31の形態の変化として現れ、該ケーブルアウ
タ31は湾曲状の撓みをもった形態から直線に近づくよ
うにその形態が変化される。このケーブルアウタ31の
形態の変化は、その一端31aが上記ケーブル受部38
に固定されていることから、その他端32bを前方へ押
し出すような変位として現れ、該他端32bが掛止され
た上記第1ロック機構11側の上記ロックプレート13
は「ロック位置」から「ロックオフ位置」側へ切り換え
られる。 【0040】このように、上記操作杆36のA位置から
B位置側への回動操作に伴い、上記第1ロック機構11
のロックプレート13と上記第2ロック機構12のロッ
クプレート14とが連動して共に「ロック位置」から
「ロックオフ位置」へ切り換えられることで、該各ロッ
ク機構11,12によるスライド装置Zのスライド規制
作用が解除され、該スライド装置Zのスライド動作、即
ち、上記シート10の前後スライド動作が許容されるも
のである。 【0041】かかるスライド規制の解除操作に伴う上記
各ロックプレート13,14の作動においては、該各ロ
ックプレート13,14に対する上記操作ケーブル30
からの入力方向と該各ロックプレート13,14の回動
方向とが合致していることから、上記操作杆36にかけ
られた操作力の全てがそのまま上記操作ケーブル30の
ケーブルアウタ31とケーブルインナー32とをそれぞ
れ介して上記各ロックプレート13,14の回動操作力
として作用する。このため、例えば従来(図4を参照)
のように操作ケーブル43にかけられる操作力の一方向
の分力のみが各ロックプレート13,14の回動操作力
として作用する構成の場合に比して、上記操作杆36に
対する操作力をより小さくすることができる。このこと
は、上記操作杆36をより小さな操作力で軽快に操作し
得るということであり、それだけその操作性が向上する
ものである。 【0042】また、この実施形態のスライド装置Zにお
いては、一本の操作ケーブル30のみによって上記各ロ
ック機構11,13のロックオフ操作を行うことができ
ることから、例えば従来のように連結ワイヤー41と操
作ケーブル43とを備えた構成の場合に比して、部品点
数の低減と構造の簡略化とによって低コスト化が図れる
ことになる。 【0043】尚、上記実施形態においては、三本レール
式のスライド装置を例にとって説明したが、本願発明は
かかる構成に限定されるものではなく、例えば二本レー
ル式のスライド装置等、設置レール数に制約されること
なく適用し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願発明の実施形態にかかるスライド装置の平
面図である。 【図2】図1のII−II拡大矢視図である。 【図3】図2の状態変化図である。 【図4】従来のスライド装置の平面図である。 【図5】図4のV−V拡大矢視図である。 【図6】図4の状態変化図である。 【符号の説明】 1は第1スライドレール、2はロアレール、3はアッパ
ーレール、4は第2スライドレール、5はロアレール、
6はアッパーレール、7は第3スライドレール、8はロ
アレール、9はアッパーレール、10はシート、11は
第1ロック機構、12は第2ロック機構、13及び14
はロックプレート、15及び16はロック爪、17及び
18は支点ピン、19及び20はブラケット、21〜2
4は掛止溝、25及び26はコイルバネ、27は連結
板、30は操作ケーブル、31はケーブルアウタ、32
はケーブルインナー、35はブラケット、36は操作
杆、37はレバー、38はケーブル受部、Zはスライド
装置である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 略平行に配置された少なくとも一対のス
    ライドレール(1),(4)を介してシート(10)を
    車体床面に対してスライド自在に取り付けるとともに、
    上記各スライドレール(1),(4)の対向側の側部の
    それぞれにスライド規制を行うロックプレート(1
    3),(14)を対向状態で設ける一方、 上記各ロックプレート(13),(14)と車体床面側
    又は上記シート(10)側に配置された操作杆(36)
    及びケーブル受部(38)との間に、ケーブルアウタ
    (31)とこれに挿通されたケーブルインナー(32)
    とからなる操作ケーブル(30)を該ケーブルアウタ
    (31)の両端(31a),(31b)間に湾曲状の弛
    みを付与した状態で配置するとともに、 上記ケーブルアウタ(31)の一端(31a)を上記ケ
    ーブル受部(38)に固定するとともに該一端(31
    a)から引き出された上記ケーブルインナー(32)の
    一端(32a)を上記操作杆(36)に連結し、 上記ケーブルアウタ(31)の他端(31b)を上記一
    方のロックプレート(13)に掛止させるとともに該他
    端(31b)側から引き出された上記ケーブルインナー
    (32)の他端(32b)を上記他方のロックプレート
    (14)に連結したことを特徴とする車両用シートのス
    ライド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093521A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 岐阜車体工業株式会社 車両用シートスライド装置
JP2015110389A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 岐阜車体工業株式会社 車両用シートスライド装置

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