JP2015093521A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この車両用シートスライド装置は、一方のアッパーレール側において回動可能に取り付けられたハンドル軸と、他方のアッパーレール側において回動可能に取り付けられた連動軸と、ハンドル軸、連動軸のそれぞれに固定された連動レバーと、二つの連動レバーを連結する連動杆及び連動ワイヤーと、これらのハンドル軸及び連動軸の回動に伴い両ロアレール側の各ロック孔に対し係脱可能なロックレバーと、を備える。
更に、ハンドル軸及び連動軸には、ねじりコイルばねが取り付けられており、ねじりコイルばねは、ロックレバーがアッパーレールをロックする位置となる向きに、ロックレバーを付勢している。このため、外力が加わらない状態においては、スライドがロックされた状態で維持されている。
この車両用シートスライド装置の左右のうち、いずれか一方の作動レバーは、これに連結された操作ハンドルが操作されることによって回動して、他方の連動レバーを介して他方の作動レバーを回動させ、左右両側の作動レバーの回動によりロック板をロック解除方向に動作させるというものである。
更に、作動レバーの回動軸には、引張コイルばねが取り付けられており、引張コイルばねは、ロック板がアッパーレールをロックする位置となる向きにロック板を付勢している。このため、外力が加わらない状態においては、スライドがロックされた状態で維持されている。
また、特許文献2に記載の車両用シートスライド装置においても同様に、ユーザが作動レバーを回動させる際に、一方の作動レバーに取り付けられた引張コイルばね、並びに一方の作動レバーにワイヤー及び連動レバーを介して動作する他方の作動レバーに取り付けられた引張コイルばねから成る計2つの引張コイルばねの付勢に抗する力を操作ハンドルに付加しなければ作動レバーが回動しないため、大きな操作力を必要としていた。
このため、少ない力でスライドロックを解除することができなかった。
また、ロック機構を構成する構成部材が多い程、生産コストがかかってしまう。また、各部品の組み付けの際に位置調整が必要になる。特に、特許文献2に記載の車両用シートスライド装置においては、両スライドレールに対するロック板のロックを作動させるための部品が多く、ロック、及びロック解除の作動には、細やかな位置調整が必要となり、この点が問題となっていた。
更に、本発明の他の目的は、各構成部品の位置調整を容易にすることにある。
つまり、第1回動体を回動させる荷重を付加することで、一対のスライドレールのスライドロックを解除することができ、従来の車両用シートスライド装置と比較して、スライドロックを解除するのに必要な操作力を低減することができる。
上記構成であれば、第1リンク及び第2リンクを支持するのに別個の支持部材がないため、その別個の部品を連動させるための位置調整が不要となる。
上記構成であれば、第1回動体と第1リンクとの間、及び第2回動体と第2リンクとの間に、他の部材が介装されていないため、第1リンクの移動が第1回動体の回動に、第2リンクの移動が第2回動体の回動に直接関わることとなり、荷重の伝達効率が良好となり、操作力を低減することができる。
上記構成であれば、回動ストッパによって、第1回動体又は第2回動体の回動角度を制限し、第1回動体又は第2回動体が必要以上に回動することによって他の部材に当接することを防ぐことができる。
上記構成であれば、弾性部材によってスライドロックする方向の付勢力を第1のリンクと第2のリンク間に付与でき、適当な弾性力を有する弾性部材を選択することで、不意にスライドロックが解除されることのないように容易に調整できる。
上記構成であれば、コントロールケーブルを操作可能な位置とは異なる位置で、他のコントロールケーブルを操作して、アッパーレールのスライドの規制を解除する操作が可能となる。
更に、本発明によれば、車両用シートスライド装置を構成する構成部品を少なくして、コストを低減することができる。
更に、本発明によれば、各構成部品の位置調整を容易にすることができる。
図1に示す車両用シートスライド装置1は、図示せぬ車両のフロアと図示せぬシートとの間に設置され、シートを前後方向にスライド可能にするスライドレール2を備えている。スライドレール2は、シート左右方向の両側に並設された第1スライドレール2aと、第2スライドレール2bとから構成されている。
第1スライドレール2aは、それぞれ図示せぬフロアに固定されるロアレール3と、図示せぬシートに固定されるアッパーレール4とから構成される。
具体的には、図4に示すように、一対のロアレール3の内側面には、アッパーレール4の摺動をロックするため、後述する規制機構6Bの第1ロックレバー61のロック爪61bが掛かる矩形状のロック孔3aが所定間隔で複数形成されている。
規制機構6Bは、詳細については後述するが、第1ロックレバー61を備え、第1ロックレバー61のロック爪61bを、アッパーレール4のロック孔4g及びロック溝4hに通してロアレール3のロック孔3aに係合させることによって、アッパーレール4の摺動を規制する機構である。
この第1ロックレバー61によるアッパーレール4の摺動の規制を、第1リンク60a及び第2リンク65aを移動させることによって解除する解除機構6Aについて次に説明する。
解除機構6Aは、図1に示すように、第1スライドレール2aに繋がる第1リンク60a、第2のスライドレール2bに繋がる第2リンク65aと、第1リンク60aと第2リンク65aとをシート幅方向(本発明における所定方向)に互いに逆向きに移動させる第1コントロールケーブル70及び第2コントロールケーブル71と、から構成される。
第1リンク60aは、図1中、右側である第1スライドレール2a側に配設されている。第1リンク60aは、図3に示すように、長尺板材から形成されて、第1スライドレール2a側の基端部60bから第2スライドレール2b側の中間部60cにかけて略直線的に延在し、更に先端部60dが後方に折れ曲がって突出している。
第1リンク60aは、基端部60bで、後述する第1ロックレバー61に係合ピン60kによって回動可能に連結される。また、基端部60bには、後述する第1コントロールケーブル70のインナーケーブル70aの移動をガイドする板厚方向に貫通した貫通孔60eが形成されている。この貫通孔60eは、具体的には、シート幅方向に延びる長穴であり、後述するインナーケーブル70aの係合端部70cが摺動することで、インナーケーブル70aの移動をガイドする。また、係合端部70cは、貫通孔60eの第2スライドレール2b側の縁において係合する。なお、インナーケーブル70aと第1リンク60aとの連動関係については後述する。
具体的には、支持孔60fは、シート幅方向に延びる長穴であり、後述する第2リンク65aに固定された後述する摺動ピン65jに沿って、第1リンク60aを摺動させることで第1リンク60aの移動をガイドするものである。
摺動ピン60jは、後述する第2リンク65aの支持孔65fを挿通して、後述する第2リンク65aを、第1リンク60aに沿って摺動させるためのものである。
次に第2リンク65aについて説明する。第2リンク65aは、図3に示すように、第1リンク60aの形状に対して点対称の形状を有するもので、シート左右方向において第1リンク60aの逆向きに配設されているものである。
よって、第2リンク65aの構成は、第1リンク60aの構成と多くの点で重複するが、後述する第2リンク65aの動作説明の便宜のために説明する。
第2リンク65aは、基端部65bで、第2ロックレバー66に係合ピン65kによって回動可能に連結される。また、基端部65bには、第2コントロールケーブル71のインナーケーブル71aの移動をガイドする板厚方向に貫通した貫通孔65eが形成されている。この貫通孔65eは、具体的には、シート幅方向に延びる長穴であり、インナーケーブル71aの係合端部71cが摺動することで、インナーケーブル71aの移動をガイドする。また、係合端部71cは、貫通孔65eの第1スライドレール2a側の縁において係合する。なお、インナーケーブル71aと第2リンク65aとの連動関係については後述する。
具体的には、支持孔65fは、シート幅方向に延びる長穴であり、前述した第1リンク60aに固定された摺動ピン60jに沿って、第2リンク65aを摺動させることで第2リンク65aの移動をガイドするものである。
摺動ピン65jは、前述した第1リンク60aの支持孔60fを挿通して、前述した第1リンク60aを、第2リンク65aに沿って摺動させるためのものである。
次に、規制機構6Bについて、図4〜図8を参照して説明する。ここで、図4は、第1スライドレール2a、第1ロックレバー61、前方支持部材62及び後方支持部材63等を示す分解斜視図である。図5は、第1ロックレバー61、前方支持部材62、後方支持部材63及び線ばね64を拡大して示す分解斜視図、図6(A)は、第2スライドレール2bに設けられた第2ロックレバー66を示す斜視図、(B)は、第1スライドレール2aに設けられた第1ロックレバー61を示す斜視図、図7は、第1ロックレバー61のロック状態を示す図1のVII-VII断面矢視図、図8は、図7で示された第1ロックレバー61のロック解除状態を示す断面矢視図である。
これらの第1スライドレール2a側に設けられた各構成部品と第2スライドレール2b側に設けられた各構成部品は、シートの左右で面対称に形成されており、理解を容易にするため、第1スライドレール2a側に設けられた各構成部品のみについて説明する。
第1ロックレバー61は、上記のように、後述する前方支持部材62及び後方支持部材63に前後を支持され、第1レール41のスライド方向に平行な軸方向を中心に回動可能に構成されている。
第1ロックレバー61は、図5に示すように、平板状の本体61aと、本体61aに接続され、スライドをロック又はロック解除するロック爪61bと、前縁から上方に突出して形成された前縁壁61cと、後縁から上方に突出して形成された後縁壁61eと、を備える。
また、後縁壁61eは、前縁壁61cよりも上方に延在しており、その延在部分に係合孔61gを有する。係合孔61gは、第1レール41の長手方向に平行な方向である厚さ方向に貫通して形成されている。第1ロックレバー61は、係合孔61gに図2に示す係合ピン60kが通されることによって、前述の第1リンク60aの基端部60bに回動可能に連結されることとなる。
また、後縁壁61eは、前縁壁61cよりも上方に延在した部分から、シート幅方向外側及び下方に延在するフック部61hを有する。フック部61hは、第1ロックレバー61が前方側から後方側に見て反時計回りに所定量回動したときに、後述する後方支持部材63の回動ストッパ63cに当接することにより、その回動量を制限するためのものである。
このように、第1ロックレバー61が第1レール41の摺動をロックした状態は、第1ロックレバー61が本発明の第1規制位置に回動した状態に相当する。同様に、第2ロックレバー66が第2レール42の摺動をロックした状態は、第2ロックレバー66が本発明の第2規制位置に回動した状態に相当する。
このように、第1ロックレバー61が第1レール41の摺動のロックを解除した状態は、第1ロックレバー61が本発明の第1許容位置に回動した状態に相当する。同様に、第2ロックレバー66が第2レール42の摺動のロックを解除した状態は、第2ロックレバー66が本発明の第2許容位置に回動した状態に相当する。
前方支持部材62は、第1ロックレバー61の前方側を回動可能に支持するためのものである。前方支持部材62は、図5に示すように、全体として平板状に形成され、前側にある前側支持片62bが上方に突出して形成されている。
前側支持片62bには、第1レール41の長手方向に平行な方向である後方に突出する突出支持部62cが形成されている。突出支持部62cが、前述した第1ロックレバー61の支持孔61dに嵌ることで、前方支持部材62は、後述する後方支持部材63と共に、回動可能に第1ロックレバー61を支持することとなる。
また、前方支持部材62は、前部及び後部において、上下方向である板厚方向に2個の貫通孔62aが形成されており、中央部において、シート幅方向内側に切り欠かれた切欠き62dが形成されている。
前方支持部材62は、2個の貫通孔62a、及び第1レール41の2個の取付孔4dを通る取付具4eによって、第1レール41の上面に沿って取り付けられた状態で、第1レール41に固定されている。また、2個の貫通孔62aのうち、後ろ側の貫通孔62aには、後述する後方支持部材63が、前方支持部材62の上部において取付具4eによって共締めされている。
また、前方支持部材62の切欠き62dは、ロック爪61bを、前方支持部材62の上方から下方にある第1レール41の貫通孔4fに通すために形成されているものである。
具体的には、後方支持部材63は、上下方向に貫通する貫通孔63aを有し、取付具4eが貫通孔63a、前方支持部材62の貫通孔62a、第1レール41の貫通孔4cを通って締結されていることで、第1レール41に固定されている。
また、後方支持部材63には、シート幅方向内側から内側方向及び上方向に突出する回動ストッパ63cが形成されている。回動ストッパ63cは、前述したように、第1ロックレバー61が前方側から後方側に見て反時計回りに所定量回動したときに、第1ロックレバー61のフック部61hに当接することによって、その回動量を制限するためのものである。
また、後方支持部材63の後端部には、折り曲げられて、下方にある前方支持部材62と間隔が空くように形成された掛け部63dが形成されている。掛け部63dに、後述する線ばね64の後端が固定されることとなる。
具体的には、線ばね64は、その後端64aが後方支持部材63の掛け部63dに固定され、付勢部である前端64bが、前方支持部材62の前側支持片62bに対して、シート幅方向外側から前方を通って、シート幅方向内側に回り込むようにして、前方支持部材62に取り付けられている。
そして、線ばね64の前端64bは自然状態において、上方に曲がった状態であり、前端64bは、前述した第1ロックレバー61の突出部61iの下方に配置されるように形成されている。
つまり、線ばね64の前端64bは、第1ロックレバー61の突出部61iに上方から押圧されている状態において、第1ロックレバー61をロックする方向である上方向に、第1ロックレバー61の突出部61iを付勢している。
次に、スライドロックの解除動作に関わる第1コントロールケーブル70及び第2コントロールケーブル71について、図9及び図10を参照して説明する。
ここで、図9(A)は、スライドロック状態の第1コントロールケーブル70、第1リンク60a及び第2リンク65aの状態を示す正面図、図9(B)は、スライドロック解除動作の開始直後における第1コントロールケーブル70、第1リンク60a及び第2リンク65aの状態を示す正面図、図9(C)は、スライドロック解除状態の第1コントロールケーブル70、第1リンク60a及び第2リンク65aの状態を示す正面図である。
また、図10(A)は、スライドロック状態の第1コントロールケーブル70、第2コントロールケーブル71、第1リンク60a及び第2リンク65aの状態を示す平面図、図10(B)は、スライドロック解除動作の開始直後における第1コントロールケーブル70、第2コントロールケーブル71、第1リンク60a及び第2リンク65aの状態を示す平面図、図10(C)は、スライドロック解除状態の第1コントロールケーブル70、第2コントロールケーブル71、第1リンク60a及び第2リンク65aの状態を示す平面図である。
同様に、第2コントロールケーブル71は、インナーケーブル71aと、インナーケーブル71aの大部分を覆うアウターケーブル71bとから構成される。第1コントロールケーブル70及び第2コントロールケーブル71は、スライドロック状態において、撓んだ状態となるように配設されている。
同様に、第2コントロールケーブル71のインナーケーブル71aにおいては、先端にある係合端部71cが貫通孔65eの縁に係合しており、第2コントロールケーブル71の図示せぬ基端部から引き出し可能に構成されており、図示せぬ基端部は、アッパーレール4又はアッパーレール4側の部材に固定されている。
同様に、第2コントロールケーブル71のアウターケーブル71bにおいては、先端にある固定端部71dが第1リンク60aの先端部60dの切欠き60hに固定されており、基端側が第2コントロールケーブル71の図示せぬ基端部に固定されている。
第1コントロールケーブル70と、第2コントロールケーブル71とは、第1リンク60aを動作させるものが、インナーケーブル70aであるか又はアウターケーブル71bであるか、第2リンク65aを動作させるものが、アウターケーブル70bであるか又はインナーケーブル71aであるかの違いのみで、その他の動作に違いはないため、第1コントロールケーブル70の動作のみについて説明する。
これらの先端部65dに加わる固定端部70dからの荷重によって、第2リンク65aが第2向きD2に移動することとなる。そして、第2リンク65aの移動に伴って、第2リンク65aに係合ピン65kで固定された第2ロックレバー66が線ばね69の付勢力に抗して、図9中、時計回りに回動することとなる。
この回動によって、第1ロックレバー61と同様に、ロック爪66bがロアレール3から外側に抜き出され、第2リンク65aのフック部66hが回動ストッパ68cに当接することにより、第2ロックレバー66の回動がストップする。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
2 スライドレール
2a 第1スライドレール
2b 第2スライドレール
3 ロアレール
3a ロック孔
4 アッパーレール
41 第1レール
42 第2レール
4a 摺動部材
4c 貫通孔
4d 取付孔
4e 取付具
4f 貫通孔
4g ロック孔
4h ロック溝
60 一組のリンク
60a 第1リンク
60b 基端部
60c 中間部
60d 先端部
60e,60f 貫通孔
60g 固定孔
60h 切欠き
60i 掛け部
60j 摺動ピン
60k 係合ピン
61 第1ロックレバー(第1回動体)
61a 本体
61b ロック爪
61c 前縁壁
61d 支持孔
61e 後縁壁
61f 支持孔
61g 係合孔
61h フック部
61i 突出部
62 前方支持部材
62a 貫通孔
62b 前側支持片
62c 突出支持部
62d 切欠き
63 後方支持部材
63a 貫通孔
63b 突出支持部
63c 回動ストッパ
63d 掛け部
64 線ばね
64a 後端
64b 前端
65a 第2リンク
65b 基端部
65c 中間部
65d 先端部
65e 貫通孔
65f 支持孔
65g 係合孔
65h 切欠き
65i 掛け部
65j 摺動ピン
65k 係合ピン
66 第2ロックレバー(第2回動体)
66b ロック爪
66h フック部
67 前方支持部材
68 後方支持部材
68c 回動ストッパ
69 線ばね
6A 解除機構
6B 規制機構
70 第1コントロールケーブル
70a インナーケーブル(インナー部)
70b アウターケーブル(アウター部)
70c 係合端部
70d 固定端部
70e 基端部
71 第2コントロールケーブル(他のコントロールケーブル)
71a インナーケーブル(他のインナー部)
71b アウターケーブル(他のアウター部)
71c 係合端部
71d 固定端部
8 引張コイルばね(弾性部材)
D1 第1向き
D2 第2向き
Claims (6)
- 車体のフロアに固定されるロアレール、及び該ロアレールに摺動するアッパーレールを有し、所定方向に並んで配置された一対のスライドレールと、
該一対のスライドレールの各々において前記アッパーレールの移動を規制する規制機構と、
該規制機構により各々の前記アッパーレールの移動が規制された状態を解除する解除機構と、を備える車両用シートスライド装置であって、
前記規制機構は、
前記一対のスライドレールの一方に備えられた前記アッパーレールである第1レールと係合して該第1レールの移動を規制する第1規制位置と、前記第1レールから離間して前記第1レールの移動を許容する第1許容位置との間を回動する第1回動体と、
前記一対のスライドレールの他方に備えられた前記アッパーレールである第2レールと係合して該第2レールの移動を規制する第2規制位置と、前記第2レールから離間して前記第2レールの移動を許容する第2許容位置との間を回動する第2回動体と、を備え、
前記解除機構は、
前記所定方向において互いに反対向きにスライドする一組のリンクと、
該一組のリンクの各々をスライドさせるために操作されるコントロールケーブルと、を備え、
前記一組のリンクのうち第1リンクは、前記第1回動体と連結しており、前記所定方向において前記一方から前記他方に向かう第1向きにスライドすることで、前記第1回動体を前記第1規制位置から前記第1許容位置に回動させ、
前記一組のリンクのうち第2リンクは、前記第2回動体と連結しており、前記所定方向において前記他方から前記一方に向かう第2向きにスライドすることで、前記第2回動体を前記第2規制位置から前記第2許容位置に回動させ、
前記コントロールケーブルは、
前記第1回動体が前記第1規制位置にあるとき、又は前記第2回動体が前記第2規制位置にあるときに撓んだ状態となるように前記アッパーレール又は前記アッパーレール側にある部材に基端部を取り付けられており、
前記第1リンクに留められ、前記コントロールケーブルが操作されたときに前記第1リンクを前記第1向きに引っ張るインナー部と、
該インナー部を覆って摺動可能に保持し、前記コントロールケーブルの前記基端部で固定され、前記第2リンクに留められたアウター部と、を有し、
前記第1リンクは、前記インナー部が前記基端部から引っ張られることによって前記第1向きに移動し、
前記第2リンクは、前記インナー部が前記基端部から引っ張られて前記コントロールケーブルの撓み量が小さくなることで生じる力によって前記アウター部が押し出すことで、前記第2向きに移動することを特徴とする車両用シートスライド装置。 - 前記第1リンクは、前記第1回動体に支持され、前記第2リンクは、前記第2回動体に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートスライド装置。
- 前記第1回動体は、前記第1リンクに直接支持され、前記第2回動体は、前記第2リンクに直接支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シートスライド装置。
- 前記第1回動体及び前記第2回動体のそれぞれを支持し、前記第1レール及び第2レールのそれぞれに取り付けられた支持部材を備え、
該支持部材には、前記第1回動体又は第2回動体におけるアンロック側の回動の上限を規定する回動ストッパが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シートスライド装置。 - 前記第1リンクと前記第2リンクとに連結されて、前記第1リンクを前記第2向きに、前記第2リンクを前記第1向きに付勢する弾性部材を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シートスライド装置。
- 前記解除機構は、前記コントロールケーブルが操作される位置と異なる位置で操作される他のコントロールケーブルを更に備え、
該他のコントロールケーブルは、
前記第1回動体が前記第1規制位置にあるとき、又は前記第2回動体が前記第2規制位置にあるときに撓んだ状態となるように前記アッパーレール又は前記アッパーレール側にある部材に基端部を取り付けられており、
前記第2リンクに留められ、前記他のコントロールケーブルが操作されたときに前記第2リンクを前記第2向きに引っ張る他のインナー部と、
該他のインナー部を覆って摺動可能に保持し、前記他のコントロールケーブルの前記基端部で固定され、前記第1リンクに留められた他のアウター部と、を有し、
前記第2リンクは、前記他のインナー部が前記基端部から引っ張られることによって前記第2向きに移動し、
前記第1リンクは、前記他のインナー部が前記基端部から引っ張られて前記他のコントロールケーブルの撓み量が小さくなることで生じる力によって前記他のアウター部が押し出すことで、前記第1向きに移動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用シートスライド装置。
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JPH11321403A (ja) * | 1998-04-23 | 1999-11-24 | Bertrand Faure Equip Sa | 車両用シ―トのスライド、および同スライドを含むシ―ト |
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JPH11321403A (ja) * | 1998-04-23 | 1999-11-24 | Bertrand Faure Equip Sa | 車両用シ―トのスライド、および同スライドを含むシ―ト |
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CN111565641B (zh) * | 2018-02-02 | 2023-10-20 | 株式会社岛津制作所 | X射线摄像装置 |
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