JP5400427B2 - シートのロック・アンロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、前後にスライド可能に設けられた自動車等の車両のシートをロック・アンロックするシートのロック・アンロック装置に関するものである。
従来から、例えば自動車のシートに、ロック・アンロック装置を付設し、このロック・アンロック装置によって、シートをロック状態にして前後方向移動不能とするとともに、アンロック(ロック解除)状態にして前後方向移動可能としている。
このシートのロック・アンロック装置として、例えば特許文献1に提案されたものがある。このものは、先端にロック部材(係止板)を一体的に形成した長尺状のロック解除操作部材(ロックプレート)を、アッパーレール(アッパーチャンネル)に軸支し、板バネの付勢力によってロック部材に設けたロック孔に、ロアレール(ロアチャンネル)に設けたロック歯を入り込ませて係止することにより、アッパーレールに固定されたシートがロック状態になって前後方向移動不能にする。一方、ロック解除操作部材を把持して板バネの付勢力に抗して可動操作することにより、ロック部材をロック歯から係止解除でき、シートがロック解除状態になって前後方向に移動可能にしている(特許文献1、図2参照)。
特開2001−158259号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものにおいては、ロック孔を有するロック部材をロック解除操作部材と一体的に形成しているため、ロック部材とロック解除操作部材との間に、いわゆる遊びがない。そのため、例えばロック解除操作部材に不意に足などが当たってロック解除操作部材が動くと、それに併せてロック部材も動く。このようにロック部材が動くことは、ロック部材とロック歯との係止解除につながるおそれがあり、好ましくない。
本発明は、ロック解除操作部材に不意に足などが当たってロック解除操作部材が動いた場合でも、ロック部材とロック歯との係止状態を、より確実に維持できるシートのロック・アンロック装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、ロアレールとそのロアレールをスライドするアッパーレールとのいずれか一方に設けられた複数のロック歯と、前記いずれか他方に設けられたロック部材とが係止することにより、アッパーレールに固定されたシートをロック状態にするとともに、前記他方に設けられたロック解除操作部材の操作によってロック部材をロック歯から係止解除することにより、シートをロック解除状態にするシートのロック・アンロック装置であって、前記ロック部材は、前記ロック解除操作部材と別体のものから構成されているとともに、ロック歯と係止した係止位置から係止解除した係止解除位置までの範囲を可動するように配設され、前記ロック解除操作部材は、ロック部材を押圧する押圧部を備えているとともに、前記他方に回動自在に取り付けられ、前記押圧部は、前記係止位置のロック部材と所定距離だけ隔てた位置に配設されているとともに、
前記ロック解除操作部材の回動に際し前記ロック部材の係止位置から係止解除位置の方向に移動して前記係止位置のロック部材を係止解除位置に押圧できるように構成され、前記シートのロック・アンロック装置は、前記ロック解除操作部材の押圧部を、前記係止解除位置から係止位置の方向に付勢する第1付勢部材を、更に備え、前記第1付勢部材は、その先端に、前記ロック部材を係止解除位置から係止位置の方向に付勢し得るようにロック部材を保持した保持部を備え、前記第1付勢部材は、第1アームと第2アームとを有する2股状の板バネにおける前記第1アームから構成され、前記保持部は、前記第1アームの先端に設けられ、前記第2アームは、前記押圧部を前記係止位置から係止解除位置の方向に付勢する第2付勢部材を構成していることを特徴とするシートのロック・アンロック装置を提供する。
本発明の請求項1によれば、ロック部材は、ロック解除操作部材と別体のものから構成されているとともに、ロック歯と係止した係止位置から係止解除した係止解除位置までの範囲を移動可能に配設される。又、ロック解除操作部材の押圧部は、係止位置のロック部材と所定距離だけ隔てた位置に配設されているとともに、ロック解除操作部材の回動に伴う移動に際して係止位置のロック部材を押圧して係止解除位置まで移動操作できるように構成されている。
これにより、ロック解除操作部材が僅かに動いても、係止位置のロック部材と所定距離だけ隔てているため、係止位置のロック部材を押圧することがなく、係止位置のロック部材を移動操作させることのないものにできる。従って、例えば不意にロック解除操作部材に足などが当たった場合でも、ロック部材が可動せず、ロック歯との係止状態を、より確実に維持できる。
又、ロック解除操作部材によるロック解除操作に際して、ロック解除操作部材を把持してロック解除操作部材を回動操作させていき、押圧部が係止位置のロック部材を押圧し始めロック部材の係止解除操作を開始するとロック解除操作にかかる抵抗が大きくなる。これにより、ロック部材が係止解除し始めたことを操作者に感覚的に判らせることができる。従って、例えばロック部材がロック解除操作部材と一体になっている場合のように、ロック部材が係止解除し始めたか否かが操作者に判り難く、操作者がシートを前方又は後方に移動させるために力を加えるタイミングが判り難いというようなことを防止でき、シートの前後移動操作を円滑に行うことができる。
又、ロック解除操作部材の押圧部を、係止解除位置から係止位置の方向に付勢する第1付勢部材を、更に備える。又、第1付勢部材は、その先端に、前記ロック部材を係止解除位置から係止位置の方向に付勢し得るようにロック部材を保持する保持部を備えている。
これにより、第1付勢部材によって、ロック解除操作部材の押圧部を付勢できるとともに、ロック解除操作部材と別体のロック部材を、係止位置の方向に付勢し得るようにして保持できる。従って、部品点数を少なくでき、組み付け容易なものにできるとともに、低コストで製作できる。
又、第1付勢部材は、第1アームと第2アームとを有する2股状の板バネの前記第1アームから構成される。また、第2アームは、前記押圧部を前記係止位置か
ら係止解除位置の方向に付勢する第2付勢部材を構成する。
これにより、第1付勢部材を構成した第1アームによって付勢した押圧部を、第2付勢部材を構成した第2アームによってそれと反対方向にも付勢できる。従って、ロック解除操作部材を、例えば走行中に振動等を受けた場合でも、がたつかないものにでき、異音の発生を防止できる。
又、2股状の板バネから構成することによって、部品点数を少なくでき、組み付け容易なものにできるとともに、低コストで製作できる。
本発明のロック・アンロック装置を備えたシートスライド装置の一実施形態の分解斜視図である。 アッパーレールにロック・アンロック装置を取り付けた状態の底面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 ロック解除操作部材の押圧部がロック部材に当接した状態の断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 ロック解除操作部材の押圧部がロック部材を押し下げてロック孔とロアレールのロック歯とが係止解除した状態の断面図である。 図8のIX―IX線断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明のロック・アンロック装置を備えたシートスライド装置の一実施形態の分解斜視図、図2は、アッパーレールにロック・アンロック装置を取り付けた状態の底面図、図3は、図2のIII−III線断面図、図4は、図2のIV−IV線断面図である。
この実施形態のシートスライド装置は、車両としての自動車のシート(図示せず)に用いられており、図1に示すようにロアレール102と、アッパーレール101と、本発明のロック・アンロック装置1〜3とを備えている。
ロアレール102は、左右両側壁102aと底壁102bとを有する上面開口の断面コの字状の長尺状のものから構成されている。又、このロアレール102には、左右両側壁102a夫々の上端から内側に折り曲げ成形された左右一対の内壁102cが夫々、設けられている。
又、この実施形態では、内壁102cの夫々の下端には、長手方向に沿って並べられるようにして形成された複数のロック歯102dが設けられている。尚、図1では、右側(図1では左側に表れている)の内壁102cだけ、ロック歯102dが表れているが、左側の内壁102cにもほぼ同様なロック歯102dが設けられている。
そして、このロアレール102は、長手方向を前後方向に沿わせるようにして自動車のフロアに固定されている。
アッパーレール101は、左右両側壁101aと上壁101bとを有する下面開口の断面コの字状の長尺状のものから構成されている。又、アッパーレール101には、左右両側壁101a夫々の下端から外側に折り曲げ成形された左右一対の外壁101cが夫々、設けられている。
そして、このアッパーレール101は、上壁101bが自動車のシートの下端に固定され、外壁101c夫々が、図5に示すように上記ロアレール102の側壁102aと内壁102cとの間に、長手方向に移動(スライド)可能に配設されている。そして、このアッパーレール101がロアレール102をスライドすることにより、アッパーレール101に固定されたシートが前後方向に移動できるようになっている。
次に、本発明のロック・アンロック装置について説明する。ロック・アンロック装置は、この実施形態では、図1に示すようにロック部材1と、ロック解除操作部材2と、付勢部材としての板バネ3とを備えている。ロック部材1は、四角形状の板状体から構成されており、略左右中央部に、後述の板バネ3の保持部31を通すための四角形状の貫通孔11を備えている。
又、ロック部材1は、左端側(図1では右端側)の先端側に、上記ロアレール102のロック歯102dと係脱自在に係止する複数(この実施形態では4つ)のロック孔12を備えている。これらのロック孔12は、ロック歯102dが入り込める程度の大きさで、ロック歯102dに対応する位置に、前後方向に沿って形成されている。
また、ロック部材1は、右端側の基端側に、アッパーレール101に支持される円柱状の支持軸13を備え、この支持軸13がアッパーレール101に回動自在に支持されている。
詳しくは、図5に示すように、アッパーレール101の左右両外壁101c及び左右両側壁101aには、夫々、ロック部材1を受容する受容孔101eが設けられている。又、アッパーレール101の右側(図5では左側)の外壁101cには、支持軸13を回動自在に支持する支持部101dが設けられている。
この実施形態における支持部101dは、アッパーレール101の外壁101cを内側に窪ませるようにしてその外壁101cの外側に形成されている。そして、ロック部材1は、アッパーレール101の右側の外壁101cの受容孔101eから左右両側壁101aの受容孔101e及び左側の外壁101cの受容孔101eに通されて支持部101dに支持されるようにしてアッパーレール101に装着される。
このようにして、ロック部材1を、アッパーレール101の外壁101cの外側から装着でき、装着作業を容易なものにしている。しかも、支持部101d又はロック部材1の支持軸13が外壁101cから側方側へ突出する量が多くなるのを抑え、アッパーレール101、ひいてはロアレール102が幅広いものになって大型化するのを防止している。
また、上記のようにロック部材1がアッパーレール101に回動自在に装着されることによって、ロック部材1におけるロック孔12を有する先端側は、ロック孔12にロック歯102dが入り込んで係止した図5の係止位置から、ロック孔12からロック歯102dが抜けて係止解除した図9に示す係止解除位置までの範囲を上下方向に可動する。
ロック解除操作部材2は、図1に示すように長尺状の本体部21を備えている。この本体部21は、長手方向の一端である後端に、ロック部材1の上面を押圧する押圧部22(図3、図5参照)と、後述の板バネ3の第2アーム32を通す第2バネ挿入孔26とを備えている。一方、本体部21における長手方向の他端である前端には、把持部材23(図3に後部側の一部を図示)が連結されるようになっている。
又、本体部21における長手方向の中央やや押圧部22寄りの部分に、被保持部23と、バネ支持部24と、第1バネ挿入孔25とが設けられている。
被保持部23は、上記アッパーレール101に保持される部分で、本体部21の下端一部を、円弧中心O(図3に図示)を持つ円弧状に下方側に突出するように形成された円弧部23bを備えている。
バネ支持部24は、被保持部23の上方側に、上記円弧部23bの円弧中心Oを中心とした円弧状に上方に突設されており、図3に示すようにロアレール102の上壁101bに板バネ3を下方側から押し付けるようにして支持する。
第1バネ挿入孔25は、後述の板バネ3の第1アーム31と第2アーム32とを通すためのもので、上面から下面に貫通するようにあけられている。
板バネ3は、その前端側(基端側)に、本体部21のバネ支持部24に支持される被支持部31と、被支持部31の前後両側に設けられたレール当接部32とを備えている。
被支持部31は、バネ支持部24とほぼ同形状の円弧状に上方に突出するように形成されている。レール当接部32は、平面状に形成されており、被支持部31がバネ支持部24に支持される際に、レール当接部32がアッパーレール101における上壁101bの内面に押し当てられる。
又、板バネ3における被支持部31よりも後方側の部分は、第1アーム33と第2アーム34との2つの細長板状のアームに2分割されて2股状になっている。
第1アーム33は、本体部21の押圧部22を上方側に付勢する付勢片33aと、ロック部材1を保持する保持部としての保持片33bとを備えている。
保持片33bは、折り曲げ段部33cを介して付勢片33aの先端側に設けられており、折り曲げ段部33cによって付勢片33aよりも所定距離だけ下方位置に配設されている。
そして、このように構成された第1アーム33の保持片33b及び付勢片33aは、図3に示すように本体部21の第1バネ挿入孔25に上方側から下方側に通される。また、本体部21の下方側に通された保持片33bがロック部材1の貫通孔11に、ロック部材1の上面側から通されてロック部材1の下面の一部を引っ掛けるようにしてロック部材1を保持している。
第2アーム34は、図1に示すように、その幅が第1アーム33の幅よりも狭く形成されているとともに、その先端に、本体部21における第2バネ挿入孔26の後方側の上面に当接する本体当接片34aを備えている。
そして、この本体当接片34aは、図4に示すように上記第1アーム33と共に本体部21の第2第1バネ挿入孔25に上方側から下方側に通され、更に、その下方側から、本体部21の第2バネ挿入孔26に通されて本体部21の上面側に出されて本体部21の上面に当接するようになっている。
又、上記のようにして板バネ3及びロック部材1が付設されたロック解除操作部材2の本体部21は、その長手方向をアッパーレール101の長手方向に沿わすようにしてアッパーレール101の内部に配設され、板状の受け部材23aを介して保持される。
詳しくは、図3、図4に示すように本体部21がアッパーレール101の内部に配設された状態で、受け部材23aが、アッパーレール101に設けられた穿設孔101fに通される。これにより、被保持部23が、受け部材23aと、板バネ3を介してアッパーレール101の上壁101bとで保持されるとともに、本体部21がアッパーレール101に対して上記円弧中心Oを中心に回動するようになっている。
尚、図示しないが、本体部21がアッパーレール101に回動自在に保持された状態で、本体部21に連結された把持部23における図示しない前部側は、シートに着座した着座者が着座した状態で把持して操作できるようにシートの前下方位置に配設される。
又、この状態で、板バネ3の被支持部31がアッパーレール101の上壁101bに設けられた孔101gに入り込むとともに、レール当接部32がアッパーレール101の上壁101bの内面に下方側から押し当てられる。これにより、板バネ3は、アッパーレール101に固定された状態になり、本体部21のアッパーレール101に対する回動に際してバネ支持部24が板バネ3の被支持部31を滑り動く。
又、第1アーム33の保持片33bに保持されたロック部材1は、図5に示すようにロック歯102dと係止した係止位置に配設されている。一方、本体部21の押圧部22は、ロック部材1から距離Lだけ隔てた上方位置に配設されている。
次に、この実施形態のロック・アンロック装置の動作について説明する。図3、図5に示すロック状態からロック解除するには、例えば着座者が着座した状態で、ロック解除操作部材2の把持部23を把持して引き上げる。
これにより、本体部21が、板バネ3の付勢力に抗して図3の時計方向に回動し、押圧部22が下方側のロック部材1側に回動(可動)する。また、この回動によって、板バネ3の第1アーム33の付勢片33aが下方に押圧され、保持片33bが下方側に移動する。
その際、ロック部材1は、ロック孔12に入り込んだロック歯102dから抵抗を受けている場合が多く、保持片33bが下方側に移動しても、保持片33bに保持されたロック部材1はほとんど動かない。そのため、押圧部22が回動していくとロック部材1との距離Lが短くなっていき、図6、図7に示すように押圧部22がロック部材1に当接する。
更に、把持部23を引き上げていくと、押圧部22がロック部材1を押し下げる。その際、ロック部材1が上記抵抗を受けているため、ロック解除操作部材2の回動に抵抗がかかる。従って、押圧部22がロック部材1を押し下げ始めてロック部材1が係止解除のための移動をし始めたことを操作者に感覚で判らせることができる。
更に、把持部23を引き上げていくと、図8、図9に示すように、ロック部材1は、ロック孔12に入り込んだロック歯102dから外れ、ロック部材1とロック歯102dとが係止解除する。これにより、アッパーレール101がロアレール102にスライド可能になり、アッパーレール101に固定されたシートがロック解除状態になって前後方向に移動可能になる。
従って、この状態で、着座者である操作者は、シートに、前または後方向に力を加えればシートを所望の位置に移動調整できる。又、その際、操作者は、ロック部材1が係止解除のための可動をし始めたことを感覚で判るため、上記力を加えるタイミングが容易に判り、円滑にシートの位置調整をできる。
シートをロック状態にする場合は、ロック解除操作部材2の把持部23から手を放す。これにより、板バネ3の第1アーム33の付勢片33aの付勢力によって、保持片33bが上がり、保持片33bに保持されたロック部材1がロック歯102d側に回動(可動)させられ、ロック孔12にロック歯102dが入り込んで両者が係止する。
これにより、アッパーレール101がロアレール102にスライド不能になり、アッパーレール101に固定されたシートがロック状態になって前後方向への移動が不能になる。
又、板バネ3の第1アーム33の付勢片33aの付勢力によって、ロック解除操作部材2の本体部21は、反時計方向に回動し、ロック解除操作部材2の押圧部22がロック部材1から距離Lだけ隔てた上方位置まで押し上げられ、図5に示した状態に戻る。
又、上記位置に配設された本体部21は、第2アーム34の付勢力によって時計方向に付勢された状態になる。従って、本体部21を、第1アーム33と第2アーム34とによって、ちょうど挟みつけた状態にできる。よって、ロック解除操作部材を、例えば走行中に振動等を受けた場合でも、がたつかないものにでき、異音の発生を防止できる。
尚、上記実施形態では、付勢部材としての板バネ3を、第1アーム33と第2アーム34とを有するものから構成したが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば板バネ3を、第1アーム33のみを有し、第2アーム34を有しないものから構成しても良い。
又、付勢部材を、ロック解除操作部材2の本体部21を反時計方向側に付勢する第1付勢部材と、ロック解除操作部材2の本体部21を時計方向側に付勢し第1付勢部材と別体の第2付勢部材とから構成しても良い。
また、上記実施形態では、ロック部材1は、一端側がアッパーレール101に回動自在に支持されているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えばロック部材1をアッパーレール101内に、ロック孔12にロック歯102dが入り込んで係止した係止位置から、ロック歯102dがロック孔12から出て係止解除した係止解除位置までの範囲を上下方向に移動可能に配設するようにして、板バネ3の保持片33bで保持するようにしても良い。
また、上記実施形態のように、ロック部材1の一端側をアッパーレール101に回動自在に支持する場合において、ロック歯102dは、ロアレール102の一方の内壁102cに設けておけば良く、適宜変更できる。
1 ロック部材
2 ロック解除操作部材
3 板バネ(付勢部材)
12 ロック孔
22 押圧部
31 保持部
33 第1アーム
34 第2アーム
101 アッパーレール
102 ロアレール
102d ロック歯

Claims (1)

  1. ロアレールとそのロアレールをスライドするアッパーレールとのいずれか一方に設けられた複数のロック歯と、前記いずれか他方に設けられたロック部材とが係止することにより、アッパーレールに固定されたシートをロック状態にするとともに、前記他方に設けられたロック解除操作部材の操作によってロック部材をロック歯から係止解除することにより、シートをロック解除状態にするシートのロック・アンロック装置であって、
    前記ロック部材は、前記ロック解除操作部材と別体のものから構成されているとともに、ロック歯と係止した係止位置から係止解除した係止解除位置までの範囲を可動するように配設され、
    前記ロック解除操作部材は、ロック部材を押圧する押圧部を備えているとともに、前記他方に回動自在に取り付けられ、
    前記押圧部は、前記係止位置のロック部材と所定距離だけ隔てた位置に配設されているとともに、前記ロック解除操作部材の回動に際し前記ロック部材の係止位置から係止解除位置の方向に移動して前記係止位置のロック部材を係止解除位置に押圧できるように構成され
    前記シートのロック・アンロック装置は、前記ロック解除操作部材の押圧部を、前記係止解除位置から係止位置の方向に付勢する第1付勢部材を、更に備え、
    前記第1付勢部材は、その先端に、前記ロック部材を係止解除位置から係止位置の方向に付勢し得るようにロック部材を保持した保持部を備え、
    前記第1付勢部材は、第1アームと第2アームとを有する2股状の板バネにおける前記第1アームから構成され、
    前記保持部は、前記第1アームの先端に設けられ、
    前記第2アームは、前記押圧部を前記係止位置から係止解除位置の方向に付勢する第2付勢部材を構成していることを特徴とするシートのロック・アンロック装置。
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