JP5601187B2 - 車両用シートのスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートのスライド装置に関し、詳しくは、ロアレールに対するアッパレールのスライド位置をノッチ単位で調節可能な車両用シートのスライド装置に関する。
従来、ループハンドルを操作して車両用シートのスライド位置(例えば、フロアに対するシートの前後方向の位置)をノッチ単位で調節可能なスライド装置が既に知られている。ここで、下記特許文献1には、一対のロックレバーに形成されている各爪が互い違いにロック孔にロックするスライド装置が開示されている。これにより、スライド位置の細かい微調節を行うことができる。
特公昭50−20733号公報
しかしながら、上述した従来技術では、微調節の操作が煩雑だった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、車両用シートのスライド位置の細かい微調節を簡単な操作で可能とするスライド装置を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、車両フロア側に組み付けられるロアレールと、このロアレールに対してスライド可能に車両のシート側に組み付けられるアッパレールと、ロアレールに対するアッパレールのスライドをロック可能なロック機構と、このロック機構のロック解除を行うためのループハンドルと、を備え、ループハンドルを操作するとロック機構のロック解除が行われロアレールに対するアッパレールのスライド位置をノッチ単位で調節可能な車両用シートのスライド装置であって、ロック機構のロック解除を行っても、このロック解除を行ったアッパレールのスライド位置から、1ノッチだけスライド可能となるようにロアレールに対するアッパレールのスライドをロック可能な補助ロック機構を備えており、ロック機構と補助ロック機構とは、ループハンドルを操作していない通常時、ロック機構がロック状態を成し補助ロック機構がロック解除状態を成すように連動されており、ループハンドルを半操作すると、ロック機構がロック解除状態を成し補助ロック機構がロック状態を成すように連動されており、ループハンドルを全操作すると、ロック機構がロック解除状態を成し補助ロック機構がロック解除状態を成すように連動されており、補助ロック機構には、係合爪を有する補助アームが備えられており、アッパレールには、この係合爪を貫通可能な貫通孔が形成されており、ロアレールには、この貫通孔を貫通した係合爪を差し込み可能な係合孔が形成されており、補助ロック機構は、この貫通孔を貫通した係合爪が係合孔に差し込まれることで、そのロック状態を成すように構成されており、貫通孔の幅長は、係合孔の幅長より大きく設定されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、ループハンドルを半操作すると、ロック機構をロック状態からロック解除状態に切り替えることができると共に、補助ロック機構をロック解除状態からロック状態(ロアレールに対してアッパレールを1ノッチだけスライド可能なロック状態)に切り替えることができる。そのため、車両用シートを1ノッチだけスライド(微調節)させたいときでも、このスライドを簡便に行うことができる。また、ループハンドルを全操作すると、ロック機構をロック状態からロック解除状態に切り替えることができると共に、補助ロック機構をロック解除状態のまま保持できる。そのため、車両用シートを大きくスライドさせたいときでも、このスライドを簡便に行うことができる。
また、この構成によれば、ロアレールに対してアッパレールを1ノッチだけスライド可能なロック状態を簡素な構造で実現できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートのスライド装置であって、ハンドルを操作していない通常時、ロック機構がロック状態を成し補助ロック機構がロック解除状態を成す連動は、伝達レバーによって行われていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、補助ロック機構のロック解除状態への切り替えを簡素な構造で実現できる。
図1は、本発明の実施例に係る助手席の概略側面図である。 図2は、図1のスライド装置の主要部を示す斜視図である。 図3は、図2の側面図である。 図4は、図2の正面図である。 図5は、図2のスライド装置の動作を示す横断面模式図と側面模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜5を参照して説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した各図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、助手席1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
はじめに、図1〜5を参照して、本発明の実施例に係る助手席1のスライド装置4の概略構成を説明する。
このスライド装置4は、車両フロアFの前後方向に沿って組み付けられた左右一対のロアレール10、12と、この両ロアレール10、12に対してそれぞれスライド可能に助手席1のシートクッション2に組み付けられた左右一対のアッパレール20、22と、この両ロアレール10、12に対する両アッパレール20、22のスライドをそれぞれロック可能なロック機構R1、R1と、このロック機構R1、R1のロック解除を行っても、このロック解除を行った両アッパレール20、22のスライド位置から、1ノッチだけスライド可能となるように両ロアレール10、12に対する両アッパレール20、22のスライドをロック可能な補助ロック機構R2、R2とから構成されている(図1参照)。
この両アッパレール20、22には、後述するメインアーム30の3本の係合爪32、32、32を貫通させることができる第1の貫通孔22a、22a、22aと、後述する補助アーム40の係合爪42を貫通させることができる第2の貫通孔22bとがそれぞれ形成されている(図5参照)。
なお、この第1の貫通孔22aの幅長T1は、後述する両ロアレール10、12に形成の複数の係合孔12bの幅長T2と略一致するように形成されている。一方、この第2の貫通孔22bの幅長T3は、後述する両ロアレール10、12に形成の複数の係合孔12bのうち、隣り合う2個の係合孔(例えば、12b2、12b3)の幅長T4と略一致するように形成されている。
ここで、これらロック機構R1、R1と補助ロック機構R2、R2とを個別に説明していく。なお、これらロック機構R1、R1と補助ロック機構R2、R2は左右に対称であるため、右側のロック機構R1と補助ロック機構R2を説明することで、左側のロック機構R1、補助ロック機構R2の説明を省略することとする。このことは、後述する助手席1をスライドさせる手順においても同様である。
はじめに、ロック機構R1から説明していく。ロック機構R1は、主として、メインアーム30と、複数の係合孔12b(12b1、12b2、12b3・・・、12bn)と、ループハンドル60とから構成されている。以下に、これらの構成部材30、12b、60を個別に説明していく(図2、3参照)。
まず、メインアーム30から説明していく。メインアーム30は、右のロアレール12に対して右のアッパレール22のスライドをロック状態にするロック部材である。このメインアーム30には、その先端に3本の係合爪32、32、32が形成されている。
この3本の係合爪32、32、32は、複数の係合孔12bのうち、連続する3個の係合孔(例えば、12b7、12b8、12b9)に差し込ませることができるように形成されている。また、このメインアーム30には、その基端に折り曲げ片34(以下、単に「レバー34」と記す)が形成されている。
そして、このメインアーム30は、その3本の係合爪32、32、32が右のロアレール12の係合孔12bに差し込まれる方向に付勢された状態となるように、右のアッパレール22の一部が切り欠かれた壁面に長手方向を軸方向とする軸回りに回動可能に組み付けられている。なお、このメインアーム30を付勢している付勢力は、後述する補助アーム40を付勢している付勢力より大きくなるように設定されている。メインアーム30は、このように構成されている。
次に、複数の係合孔12b(12b1、12b2、12b3・・・、12bn)を説明する。複数の係合孔12bは、右のロアレール12のアウタ側の内壁面の長手方向に沿って形成されている(図4参照)。この複数の係合孔12bのうち、連続する3個の係合孔(例えば、12b7、12b8、12b9)には、上述したように、メインアーム30の3本の係合爪32、32、32を差し込ませることができる。なお、この複数の係合孔12bには、後述する補助アーム40の係合爪42も差し込ませることができる。複数の係合孔12bは、このように構成されている。
最後に、ループハンドル60を説明する。ループハンドル60は、スライドのロック状態をロック解除状態に切り替える略コ字状に形成された操作部材である。なお、このループハンドル60は、その操作が行われていないとき(以下、単に「通常時」と記す)、その自由端がメインアーム30のレバー34を押し当てる方向と反対方向に付勢された状態となるように、左右のアッパレール20、22を橋渡すように左右方向を軸方向とする軸回りに回動可能に組み付けられている。
そして、ループハンドル60を半操作状態(図1において、(a)に示す状態)にすると、その自由端がメインアーム30のレバー34を押し下げるため、メインアーム30をその3本の係合爪32、32、32が右のロアレール12の係合孔12bから抜ける方向に回動させることができる。
また、ループハンドル60を全操作状態(図1において、(b)に示す状態)にすると、上述したように、メインアーム30を回動させるだけでなく、その自由端と基端との途中部位が補助アーム40のレバー44を押し下げるため、補助アーム40もその係合爪42が右のロアレール12の係合孔12bから抜ける方向に回動させることができる。ループハンドル60は、このように構成されている。
これらメインアーム30と、複数の係合孔12b(12b1、12b2、12b3・・・、12b10)と、ループハンドル60とからロック機構R1は構成されている。
そして、このロック機構R1は、通常時、そのメインアーム30の3本の係合爪32、32、32が右のロアレール12の連続する3個の係合孔(例えば、12b7、12b8、12b9)に差し込まれるため、右のロアレール12に対して右のアッパレール22のスライドをロック状態(以下、この状態を、「ロック機構R1のロック状態」と記す)にできる。この状態になると、乗員は助手席1をスライドさせることができない。
この状態から、助手席1のスライド位置を調節したい場合、乗員は、まず、ループハンドル60の操作を行って、メインアーム30を自身の付勢方向と逆方向へ回動させていく。すると、メインアーム30の3本の係合爪32、32、32の右のロアレール12の連続する3個の係合孔(例えば、12b7、12b8、12b9)に対する差し込みが解除されるため、右のロアレール12に対して右のアッパレール22のスライドをロック解除状態(以下、この状態を、「ロック機構R1のロック解除状態」と記す)にできる。この状態になると、乗員は助手席1をスライドさせることができる。
そして、所望する位置まで助手席1をスライドさせると、乗員はループハンドル60の操作を解除して(通常時に戻して)、メインアーム30に作用する付勢力によってメインアーム30の3本の係合爪32、32、32を右のロアレール12の連続する3個の係合孔(例えば、12b1、12b2、12b3)に差し込ませる。これにより、右のロアレール12に対して右のアッパレール22のスライドをロックした状態、すなわち、ロック機構R1をロック状態に戻すことができる。ロック機構R1は、このように構成されている。
次に、補助ロック機構R2を説明する。補助ロック機構R2は、主として、補助アーム40と、伝達レバー50とから構成されている。以下に、これらの構成部材40、50を個別に説明していく。
まず、補助アーム40から説明していく。補助アーム40は、ロック機構R1のロック解除を行った右のアッパレール22のスライド位置から、1ノッチだけスライド可能となるように右のロアレール12に対する右のアッパレール22のスライドをロックする部材である。この補助アーム40には、その先端に係合爪42が形成されている。また、この補助アーム40には、その基端に折り曲げ片44(以下、単に「レバー44」と記す)が形成されている。
そして、このロック機構R2は、その補助アーム40の係合爪42が右のロアレール12の係合孔12b(例えば、係合孔12b1)に差し込まれると、右のロアレール12に対して右のアッパレール22を1ノッチだけスライド可能なロック状態(以下、この状態を、「ロック機構R2のロック状態」と記す)にできる。
なお、この補助アーム40は、その係合爪42が右のロアレール12の係合孔12bに差し込まれる方向に付勢された状態となるように、右のアッパレール22の一部が切り掛れた壁面に長手方向を軸方向とする軸回りに回動可能に組み付けられている。このとき、補助アーム40は、その回動の軸46に沿って右のアッパレール22に対して前後に半ノッチだけスライド可能に組み付けられている。
また、このとき、補助アーム40は、その係合爪42とメインアーム30の3本の係合爪32、32、32とが右のロアレール12の複数の係合孔12bに同時に差し込まれることがないように、且つ、その回動の軸46のスライド範囲の中央に位置するように、その前後から圧縮ばね48、48に挟み込まれた状態で組み付けられている。補助アーム40は、このように構成されている。
次に、伝達レバー50を説明する。伝達レバー50は、ロック機構R1がロック状態にあるとき、補助ロック機構R2がロック解除状態となるように、メインアーム30の回動を補助アーム40に伝達させる伝達部材である。そのため、この伝達レバー50は、その一端50aがメインアーム30のレバー34に当接するように、且つ、その他端50bが補助アーム40のレバー44に当接するように右のアッパレール22に枢着されている。
なお、既に説明したように、このメインアーム30を付勢している付勢力は、補助アーム40を付勢している付勢力より大きくなるように設定されているため、ロック機構R1がロック状態になると、メインアーム30のレバー34が伝達レバー50の一端50aを押し上げ、この押し上げに伴い伝達レバー50の他端50bが補助アーム40のレバー44を押し下げることとなる。これにより、通常時、ロック機構R1はロック状態を成すと共に、補助ロック機構R2はロック解除状態を成すこととなる。伝達レバー50は、このように構成されている。
これら補助アーム40と、伝達レバー50とから補助ロック機構R2は構成されている。
続いて、図5を参照して、上述した構成から成るスライド装置4において、助手席1を前側に1ノッチだけスライド(微調節)させる手順と、助手席1を大きくスライドさせる手順とを個別に説明していく。なお、これらの説明を行うにあたって、助手席1が通常時にあるときから説明する。
また、これらの説明にあたって、通常時において、メインアーム30の3本の係合爪32、32、32は、右のロアレール12の複数の係合孔12bのうち、3個の係合孔(12b7、12b8、12b9)に差し込まれた状態になっていることとする(図5(A)参照)。なお、この通常時では、既に説明したように、メインアーム30のレバー34が伝達レバー50の一端50aを押し上げ、この押し上げに伴い伝達レバー50の他端50bが補助アーム40のレバー44を押し下げた状態となっている(図5(B)参照)。
まず、助手席1を前側に1ノッチだけスライド(微調節)させる手順から説明していく。はじめに、ループハンドル60を半操作する作業を行う。すると、既に説明したように、メインアーム30をその3本の係合爪32、32、32が右のロアレール12の係合孔12bから抜ける方向に回動させることができるため、ロック機構R1がロック状態からロック解除状態に切り替わる(図5(C)参照)。
この回動に伴って、メインアーム30のレバー34が伝達レバー50の一端50aの押し上げを解除していくため(図5(D)参照)、補助アーム40は、その係合爪42が自身に作用する付勢力により右のアッパレール22の第2の貫通孔22bに差し込まれていくように回動していく。
すると、補助アーム40は、その係合爪42が自身に作用する付勢力により右のロアレール12の内壁面を押し当て状態に保持される(図5(C)参照)。これにより、補助ロック機構R2をロック解除状態からロック状態に切り替えることができる。この保持状態のまま、助手席1を前側にスライドさせると、右のロアレール12の内壁面を押し当てている補助アーム40の係合爪42が右のロアレール12の係合孔12b2に差し込まれる(図5(E)、(F)参照)。
この差し込まれた状態から、さらに、助手席1を前側にスライドさせると、補助アーム40の係合爪42は、圧縮ばね48(図5において、記載なし)の付勢力に抗して右のアッパレール22の第2の貫通孔22bの内壁面22b1に干渉するまで軸46(図5において、記載ない)沿いにスライドしていく(図5(G)、(H)参照)。このとき、図5(G)からも明らかなように、メインアーム30の3本の係合爪32、32、32は、右のロアレール12の係合孔12b6、12b7、12b8に差し込み可能な位置へスライドしている。
そのため、この状態から、ループハンドル60の半操作を解除すると、メインアーム30は、その3本の係合爪32、32、32が自身に作用する付勢力により右のロアレール12の係合孔12b6、12b7、12b8に差し込まれる方向へ回動していく(図5(I)参照)。これにより、ロック機構R1をロック解除状態からロック状態に戻すことができる。
この回動に伴って、メインアーム30のレバー34が伝達レバー50の一端50aの押し上げていくため(図5(J)参照)、補助アーム40は、その係合爪42が自身に作用する付勢力に抗して右のロアレール12の係合孔12b2から抜ける方向へ回動していく。これにより、補助ロック機構R2もロック状態からロック解除状態に戻すことができる。このとき、補助アーム40も、圧縮ばね48(図5において、記載なし)の復元力により軸46(図5において、記載ない)の中央まで戻される(図5(I)参照)。
このようにして、助手席1を前側に1ノッチだけ(係合孔12b7、12b8、12b9から12b6、12b7、12b8)スライド(微調節)させることができる。なお、助手席1を後側に1ノッチだけスライド(微調節)させたいとき、上記の手順において、助手席1を前側にスライドさせる操作に代わって助手席1を後側にスライドさせれば良い。
次に、助手席1を大きくスライドさせる手順を説明していく。まず、ループハンドル60を全操作する作業を行う。すると、既に説明したように、ループハンドル60の自由端がメインアーム30のレバー34を押し下げるため、ロック機構R1がロック状態からロック解除状態に切り替わる(図5(L)参照)。このとき、ループハンドル60の自由端と基端との途中部位も補助アーム40のレバー44を押し下げるため、補助ロック機構R2をロック解除状態のままに保持できる。
そして、所望する位置まで助手席1をスライドさせると(図5(K)に示す位置までスライドさせると)、乗員はループハンドル60の全操作を解除して、メインアーム30に作用する付勢力によってメインアーム30の3本の係合爪32、32、32を右のロアレール12の連続する3個の係合孔(例えば、12b1、12b2、12b3)に差し込ませる。これにより、ロック機構R1をロック状態に戻すことができると共に、補助ロック機構R2もロック解除状態のままに保持できる。
本発明の実施例に係る助手席1のスライド装置4は、上述したように構成されている。この構成によれば、ループハンドル60を半操作すると、ロック機構R1をロック状態からロック解除状態に切り替えることができると共に、補助ロック機構R2をロック解除状態からロック状態(ロアレール10、12に対してアッパレール20、22を1ノッチだけスライド可能なロック状態)に切り替えることができる。そのため、助手席1を1ノッチだけスライド(微調節)させたいときでも、このスライドを簡便に行うことができる。また、ループハンドル60を全操作すると、ロック機構R1をロック状態からロック解除状態に切り替えることができると共に、補助ロック機構R2をロック解除状態のまま保持できる。そのため、助手席1を大きくスライドさせたいときでも、このスライドを簡便に行うことができる。なお、このようにループハンドル60の操作により、助手席1を微調節させることができると共に、助手席1を大きくスライドさせることもできる。そのため、助手席1を微調節させたいとき、および助手席1を大きくスライドさせたときでも簡素な構造で実施できる。
また、この構成によれば、通常時、ロック機構R1がロック状態にあるとき、伝達レバー50により補助アーム40を回動させることで、補助ロック機構R2をロック解除状態に切り替えている。そのため、この切り替えを簡素な構造で実現できる。
また、この構成によれば、第2の貫通孔22bの幅長T3は、両ロアレール10、12に形成の複数の係合孔12bのうち、隣り合う2個の係合孔(例えば、12b2、12b3)の幅長T4と略一致するように形成されている。すなわち、第2の貫通孔22bは、係合孔12bの幅長T2より大きく設定されている。そのため、両ロアレール10、12に対して両アッパレール20、22を1ノッチだけスライド可能なロック状態(補助ロック機構R2のロック状態)を簡素な構造で実現できる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、車両用シート1のスライド装置4の例として、助手席1のスライド装置4を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、運転席、後部座席のスライド装置であっても構わない。
1 助手席
10 左のロアレール
12 右のロアレール
20 左のアッパレール
22 右のアッパレール
60 ループハンドル
F 車両フロア
R1 ロック機構
R2 補助ロック機構

Claims (2)

  1. 車両フロア側に組み付けられるロアレールと、このロアレールに対してスライド可能に車両のシート側に組み付けられるアッパレールと、ロアレールに対するアッパレールのスライドをロック可能なロック機構と、このロック機構のロック解除を行うためのループハンドルと、を備え、ループハンドルを操作するとロック機構のロック解除が行われロアレールに対するアッパレールのスライド位置をノッチ単位で調節可能な車両用シートのスライド装置であって、
    ロック機構のロック解除を行っても、このロック解除を行ったアッパレールのスライド位置から、1ノッチだけスライド可能となるようにロアレールに対するアッパレールのスライドをロック可能な補助ロック機構を備えており、
    ロック機構と補助ロック機構とは、
    ループハンドルを操作していない通常時、ロック機構がロック状態を成し補助ロック機構がロック解除状態を成すように連動されており、
    ループハンドルを半操作すると、ロック機構がロック解除状態を成し補助ロック機構がロック状態を成すように連動されており、
    ループハンドルを全操作すると、ロック機構がロック解除状態を成し補助ロック機構がロック解除状態を成すように連動されており、
    補助ロック機構には、係合爪を有する補助アームが備えられており、
    アッパレールには、この係合爪を貫通可能な貫通孔が形成されており、
    ロアレールには、この貫通孔を貫通した係合爪を差し込み可能な係合孔が形成されており、
    補助ロック機構は、この貫通孔を貫通した係合爪が係合孔に差し込まれることで、そのロック状態を成すように構成されており、
    貫通孔の幅長は、係合孔の幅長より大きく設定されていることを特徴とする車両用シートのスライド装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートのスライド装置であって、
    ハンドルを操作していない通常時、ロック機構がロック状態を成し補助ロック機構がロック解除状態を成す連動は、伝達レバーによって行われていることを特徴とする車両用シートのスライド装置。
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