JP2003200299A - プレス機械 - Google Patents

プレス機械

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JP2003200299A
JP2003200299A JP2001400860A JP2001400860A JP2003200299A JP 2003200299 A JP2003200299 A JP 2003200299A JP 2001400860 A JP2001400860 A JP 2001400860A JP 2001400860 A JP2001400860 A JP 2001400860A JP 2003200299 A JP2003200299 A JP 2003200299A
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JP
Japan
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slide
pressure
force
crankshaft
calculated
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Pending
Application number
JP2001400860A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Tanaka
泰彦 田中
Hideki Hayashi
英樹 林
Masaki Senda
正樹 仙田
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Aida Engineering Ltd
Original Assignee
Aida Engineering Ltd
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Publication date
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Priority to KR10-2002-0081070A priority patent/KR100509376B1/ko
Priority to EP02028589.6A priority patent/EP1321285B1/en
Priority to US10/325,632 priority patent/US7187996B2/en
Priority to EP07024161.7A priority patent/EP1892081B1/en
Priority to TW091136892A priority patent/TW587016B/zh
Priority to CNB021570701A priority patent/CN1287976C/zh
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0029Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing means for adjusting the space between the press slide and the press table, i.e. the shut height
    • B30B15/0041Control arrangements therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス運転中にスライド加圧力を調整するこ
とができるプレス機械を提供する。 【解決手段】 ロック解除状態においてクランク軸とス
ライドとの上下方向相対距離を拡縮調整可能かつロック
状態において拡縮調整終了後の上下方向相対距離をその
まま保持可能に形成された加圧力調整機構を設け、加圧
力比較判別手段が下死点位置手前において検出されたク
ランク軸回転角度およびモータ駆動電流を利用して算出
された加圧力が設定加圧力よりも大きいか否かを判別可
能で、拡縮駆動用信号生成出力手段が算出加圧力が設定
加圧力よりも大きいと判別された場合にスライド上昇さ
せかつ小さいと判別された場合にはスライド下降させる
拡縮駆動用信号を生成して加圧力調整機構に出力可能に
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランク軸の回転
によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機
械に関する。
【0002】
【背景の技術】クランク軸の回転によりスライドを昇降
させつつプレス加工する従来のプレス機械は、フライホ
イールに蓄積された回転エネルギーを、クラッチ&ブレ
ーキを介してクランク軸に選択的に伝達・分離し、プレ
ス運転・停止をするものと構成されている。
【0003】かかるプレス機械では、プレス運転前に上
型の上下方向位置あるいは下型の上下方向位置を調整す
ることによるダイハイト設定作業をしている。この際の
スライドの下死点位置は、クランク機構(クランク軸)
によって決まっている。したがって、プレス運転中に、
発熱等により各構成要素(例えば、コンロッド,フレー
ム)が伸縮した場合でも、それを打消すために必要な下
死点位置(つまりは、ダイハイト)を調整をすることが
できない。
【0004】すなわち、下死点位置(ダイハイト)調整
は、プレス運転を停止してから、ボルスタ(下型)側に
装着された上下位置調整装置あるいはスライド(上型)
側に装着されたスライド位置調整装置を、例えば手動ま
たは電動で調整駆動することで成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一段の多様
化,高品質化に伴う要請、すなわちプレス機械による塑
性加工(プレス加工)の実行に対する要求の中に、スラ
イドの下死点位置を重要視して成形したいとする場合
と、スライドの加圧力を重要視して成形したいとする場
合とがある。
【0006】ここに、プレス運転中にスライドの下死点
位置が微妙に変化したとすると、同じ金型(上・下型)
で形態等が同じワーク(材料)であったとしても、スラ
イドの加圧力が変化してしまう。また、スライドの加圧
力は、スライドの下死点位置変化とは関係のないワーク
(材料)の厚さ精度(誤差やバラツキ)によっても、複
雑に変化する。
【0007】そこで、スライドの加圧力を重要視して成
形したいとする要請に応えるために、クランク機構(ク
ランク軸)を設けないプレス機械[例えば、電動モータ
によりボールねじを回転させることでスライドを上下動
可能に構築した試作機(ボールねじ式プレス機械)]を
用いて、プレス運転中にスライド加圧力の調整を試み
た。
【0008】このボールねじ式プレス機械での試行結果
からすると、加圧力の調整そのものは可能である。しか
し、加圧力が反作用としてボールねじに直接に掛かるの
で、その消耗が激しく大きな加圧力を必要とするプレス
機械には不向きで実現化が困難である。同様に、リニア
モータを駆動源としてスライドを直接に駆動する場合
(リニアモータ式プレス機械)も、大きな加圧力には不
向きである。
【0009】本発明の目的は、プレス運転中にスライド
加圧力を調整することができ、大きな加圧力を容易に得
られるクランク機構を用いたプレス機械を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、クラ
ンク軸の回転によりスライドを昇降させつつプレス加工
するプレス機械において、前記クランク軸をこれに直接
またはギヤを介して間接に連結されたモータの回転制御
により回転駆動可能かつモータの駆動電流を検出可能に
構成し、ロック解除状態において前記クランク軸と前記
スライドとの上下方向相対距離を拡縮駆動用信号により
拡縮調整可能かつロック状態において拡縮駆動用信号に
よる拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保持
可能に形成された加圧力調整機構を設け、下死点位置手
前において検出されたクランク軸回転角度およびモータ
駆動電流を利用して前記スライドの加圧力を算出するス
ライド加圧力算出手段と,このスライド加圧力算出手段
によって算出されたスライド加圧力と設定加圧力とを比
較して算出加圧力が設定加圧力よりも大きいか否かを判
別する加圧力比較判別手段と,この加圧力比較判別手段
によって算出加圧力が設定加圧力よりも大きいと判別さ
れた場合に前記スライドを上昇させかつ算出加圧力が設
定加圧力よりも小さいと判別された場合には前記スライ
ドを下降させる拡縮駆動用信号を生成して前記加圧力調
整機構に出力する拡縮駆動用信号生成出力手段とが設け
られたプレス機械である。
【0011】請求項1の発明に係るプレス機械では、モ
ータでクランク軸を回転制御しつつスライドを昇降させ
るので、大きな加圧力を得られる。プレス運転中に拡縮
駆動用信号生成出力手段は、下死点位置手前において検
出したクランク軸回転角度およびモータ駆動電流を利用
して算出されたスライド加圧力が予め設定された加圧力
よりも大きいと判別された場合に、スライドを上昇させ
る拡縮駆動用信号を生成して加圧力調整機構に出力す
る。逆に、算出されたスライド加圧力が設定加圧力より
も小さいと判別された場合には、スライドを下降させる
拡縮駆動用信号を生成・出力する。
【0012】すると、加圧力調整機構は、ロック解除状
態においてクランク軸とスライドとの上下方向相対距離
を拡縮駆動用信号により、例えば拡縮駆動用信号レベル
の高低に応じた相当距離だけ拡縮調整する。しかも、拡
縮調整終了後の上下方向相対距離を、そのまま保持可能
なロック状態とすることができる。つまり、プレス運転
中に下死点位置近傍(プレス加工領域内)でのスライド
加圧力が、オペレータの認識外のうちに、一定(設定加
圧力)に自動調整することができる。
【0013】また、請求項2の発明は、クランク軸の回
転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス
機械において、前記クランク軸をこれに直接またはギヤ
を介して間接に連結されたモータの回転制御により回転
駆動可能かつモータの駆動電流を検出可能に構成し、ロ
ック解除状態において前記クランク軸と前記スライドと
の上下方向相対距離を単位拡縮駆動用信号により拡縮調
整可能かつロック状態において単位拡縮駆動用信号によ
る拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保持可
能に形成された加圧力調整機構を設け、下死点位置手前
において検出されたクランク軸回転角度およびモータ駆
動電流を利用して前記スライドの加圧力を算出するスラ
イド加圧力算出手段と,このスライド加圧力算出手段に
よって算出されたスライド加圧力と設定加圧力とを比較
して算出加圧力が設定加圧力よりも大きいか否かを判別
する加圧力比較判別手段と,この加圧力比較判別手段に
よって算出加圧力が設定加圧力よりも大きいと判別され
た場合に前記スライドを設定単位量だけ上昇させかつ算
出加圧力が設定加圧力よりも小さいと判別された場合に
は前記スライドを設定単位量だけ下降させる単位拡縮駆
動用信号を生成して前記加圧力調整機構に出力する単位
拡縮駆動用信号生成出力手段とが設けられたプレス機械
である。
【0014】請求項2の発明に係るプレス機械では、モ
ータでクランク軸を回転制御しつつスライドを昇降させ
るので、大きな加圧力を得られる。プレス運転中に単位
拡縮駆動用信号生成出力手段は、下死点位置手前におい
て検出したクランク軸回転角度およびモータ駆動電流を
利用して算出されたスライド加圧力が予め設定された加
圧力よりも大きいと判別された場合に、スライドを設定
単位量だけ上昇させる単位拡縮駆動用信号(例えば、マ
イナス側の最小分解能相当レベル信号)を生成して加圧
力調整機構に出力する。逆に、算出されたスライド加圧
力が設定された加圧力よりも小さいと判別された場合に
は、スライドを設定単位量だけ下降させる単位拡縮駆動
用信号(例えば、プラス側の最小分解能相当レベル信
号)を生成・出力する。
【0015】すると、加圧力調整機構は、ロック解除状
態においてクランク軸とスライドとの上下方向相対距離
を単位拡縮駆動用信号により、設定単位量だけ拡縮調整
する。しかも、単位拡縮調整終了後の上下方向相対距離
を、そのまま保持可能なロック状態とすることができ
る。つまり、プレス運転中に下死点位置近傍(プレス加
工領域内)でのスライド加圧力が、オペレータの認識外
のうちに、一定に自動調整することができる。
【0016】また、請求項3の発明は、クランク軸の回
転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス
機械において、前記クランク軸をこれに直接またはギヤ
を介して間接に連結されたモータの回転制御により回転
駆動可能かつモータの駆動電流を検出可能に構成し、ロ
ック解除状態において前記クランク軸と前記スライドと
の上下方向相対距離を補正拡縮駆動用信号により拡縮調
整可能かつロック状態において補正拡縮駆動用信号によ
る拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保持可
能に形成された加圧力調整機構を設け、下死点位置手前
において検出されたクランク軸回転角度およびモータ駆
動電流を利用して前記スライドの加圧力を算出するスラ
イド加圧力算出手段と,このスライド加圧力算出手段に
よって算出されたスライド加圧力と設定加圧力とを比較
して算出加圧力が設定加圧力よりも一定圧力値以上大き
いか否かおよび算出加圧力が設定加圧力よりも一定圧力
値以上小さいか否かを判別する加圧力比較判別手段と,
この加圧力比較判別手段によって算出加圧力が設定加圧
力よりも一定圧力値以上大きいと判別された場合に前記
スライドを上昇させて設定加圧力を保持可能かつ算出加
圧力が設定加圧力よりも一定圧力値以上小さいと判別さ
れた場合には前記スライドを下降させて設定加圧力を保
持可能とする補正拡縮駆動用信号を生成して前記加圧力
調整機構に出力する補正拡縮駆動用信号生成出力手段と
が設けられたプレス機械である。
【0017】請求項3の発明に係るプレス機械では、モ
ータでクランク軸を回転制御しつつスライドを昇降させ
るので、大きな加圧力を得られる。プレス運転中に補正
拡縮駆動用信号生成出力手段は、下死点位置手前におい
て検出したクランク軸回転角度およびモータ駆動電流を
利用して算出されたスライド加圧力が予め設定された加
圧力よりも一定圧力値以上大きいと判別された場合に、
スライドを一定圧力値相当量だけ上昇させる補正拡縮駆
動用信号を生成して加圧力調整機構に出力する。逆に、
算出されたスライド加圧力が設定された加圧力よりも小
さいと判別された場合には、スライドを一定圧力値相当
量だけ下降させる補正拡縮駆動用信号を生成・出力す
る。
【0018】すると、加圧力調整機構は、ロック解除状
態においてクランク軸とスライドとの上下方向相対距離
を補正拡縮駆動用信号により、一定圧力値相当量だけ拡
縮調整する。しかも、補正拡縮調整終了後の上下方向相
対距離を、そのまま保持可能なロック状態とすることが
できる。つまり、プレス運転中に下死点位置近傍(プレ
ス加工領域内)でのスライド加圧力が、オペレータの認
識外のうちに、一定(設定加圧力)に自動調整すること
ができる。
【0019】また、請求項4の発明は、前記拡縮駆動用
信号,前記単位拡縮駆動用信号または前記補正拡縮駆動
用信号が生成出力された場合に下死点位置通過後の前記
スライドを設定点位置で一時停止させる一時停止制御手
段と,前記スライドの設定点位置での一時停止中に前記
加圧力調整機構を前記ロック解除状態としかつ前記上下
方向相対距離の拡縮調整終了後に前記ロック状態とする
状態切替制御手段と,この状態切替制御手段により前記
ロック状態に切替えられた後に前記スライドの昇降動作
を再開させるスライド再駆動制御手段とが設けられたプ
レス機械である。
【0020】請求項4の発明に係るプレス機械では、プ
レス運転中に拡縮駆動用信号(または単位拡縮駆動用信
号若しくは補正拡縮駆動用信号)が生成出力された場
合、一時停止制御手段は、スライドが下死点位置通過後
で設定点位置(例えば、上死点位置や上死点位置近傍)
に上昇した際にモータを停止させて、当該スライドを設
定点位置で一時停止させる。すると、状態切替制御手段
は、加圧力調整機構をロック解除状態に切替える。そし
て、上下方向相対距離の拡縮調整が終了された後に、再
びロック状態に切替える。このようにロック状態に切替
えられた後に、スライド再駆動制御手段が働きスライド
の昇降動作を再開させる。
【0021】さらに、請求項5の発明は、クランク軸の
回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレ
ス機械において、前記クランク軸をこれに直接またはギ
ヤを介して間接に連結されたモータの回転制御により回
転駆動可能かつモータの駆動電流を検出可能に構成し、
前記クランク軸と前記スライドとの上下方向相対距離を
拡縮駆動用信号により拡縮調整可能かつ拡縮駆動用信号
による拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保
持可能に形成された加圧力調整機構を設け、前記下死点
位置手前において検出されたクランク軸回転角度および
モータ駆動電流を利用して前記スライドの加圧力を算出
するスライド加圧力算出手段と,このスライド加圧力算
出手段によって算出されたスライド加圧力と設定加圧力
とを比較して算出加圧力が設定加圧力よりも大きいか否
かを判別する加圧力比較判別手段と,この加圧力比較判
別手段によって算出加圧力が設定加圧力よりも大きいと
判別された場合に前記スライドを上昇させかつ算出加圧
力が設定加圧力よりも小さいと判別された場合には前記
スライドを下降させる拡縮駆動用信号を生成して前記加
圧力調整機構に出力する拡縮駆動用信号生成出力手段と
を設けたプレス機械である。
【0022】この請求項5の発明に係るプレス機械で
は、請求項1の発明の場合と同様に作用するが、加圧力
調整機構のロック解除状態とロック状態とを切替えなく
ても、加圧力調整機構が拡縮駆動用信号によりクランク
軸とスライドとの上下方向相対距離を拡縮調整できかつ
拡縮駆動用信号による拡縮調整終了後の上下方向相対距
離をそのまま保持することができる。
【0023】さらに、請求項6の発明は、クランク軸の
回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレ
ス機械において、前記クランク軸をこれに直接またはギ
ヤを介して間接に連結されたモータの回転制御により回
転駆動可能かつモータの駆動電流を検出可能に構成し、
前記クランク軸と前記スライドとの上下方向相対距離を
単位拡縮駆動用信号により拡縮調整可能かつ単位拡縮駆
動用信号による拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそ
のまま保持可能に形成された加圧力調整機構を設け、下
死点位置手前において検出されたクランク軸回転角度お
よびモータ駆動電流を利用して前記スライドの加圧力を
算出するスライド加圧力算出手段と,このスライド加圧
力算出手段によって算出されたスライド加圧力と設定加
圧力とを比較して算出加圧力が設定加圧力よりも大きい
か否かを判別する加圧力比較判別手段と,この加圧力比
較判別手段によって算出加圧力が設定加圧力よりも大き
いと判別された場合に前記スライドを設定単位量だけ上
昇させかつ算出加圧力が設定加圧力よりも小さいと判別
された場合には前記スライドを設定単位量だけ下降させ
る単位拡縮駆動用信号を生成して前記加圧力調整機構に
出力する単位拡縮駆動用信号生成出力手段とを設けたプ
レス機械である。
【0024】この請求項6の発明に係るプレス機械で
は、請求項2の発明の場合と同様に作用するが、加圧力
調整機構のロック解除状態とロック状態とを切替えなく
ても、加圧力調整機構が拡縮駆動用信号によりクランク
軸とスライドとの上下方向相対距離を拡縮調整できかつ
拡縮駆動用信号による拡縮調整終了後の上下方向相対距
離をそのまま保持することができる。
【0025】さらにまた、請求項7の発明は、クランク
軸の回転によりスライドを昇降させつつプレス加工する
プレス機械において、前記クランク軸をこれに直接また
はギヤを介して間接に連結されたモータの回転制御によ
り回転駆動可能かつモータの駆動電流を検出可能に構成
し、前記クランク軸と前記スライドとの上下方向相対距
離を補正拡縮駆動用信号により拡縮調整可能かつ補正拡
縮駆動用信号による拡縮調整終了後の上下方向相対距離
をそのまま保持可能に形成された加圧力調整機構を設
け、下死点位置手前において検出されたクランク軸回転
角度およびモータ駆動電流を利用して前記スライドの加
圧力を算出するスライド加圧力算出手段と,このスライ
ド加圧力算出手段によって算出されたスライド加圧力と
設定加圧力とを比較して算出加圧力が設定加圧力よりも
一定圧力値以上大きいか否かおよび算出加圧力が設定加
圧力よりも一定圧力値以上小さいか否かを判別する加圧
力比較判別手段と,この加圧力比較判別手段によって算
出加圧力が設定加圧力よりも一定圧力値以上大きいと判
別された場合に前記スライドを上昇させて設定加圧力を
保持可能かつ算出加圧力が設定加圧力よりも一定圧力値
以上小さいと判別された場合には前記スライドを下降さ
せて設定加圧力を保持可能とする補正拡縮駆動用信号を
生成して前記加圧力調整機構に出力する補正拡縮駆動用
信号生成出力手段とを設けたプレス機械である。この請
求項7の発明に係るプレス機械では、請求項3の発明の
場合と同様に作用するが、加圧力調整機構のロック解除
状態とロック状態とを切替えなくても、加圧力調整機構
が拡縮駆動用信号によりクランク軸とスライドとの上下
方向相対距離を拡縮調整できかつ拡縮駆動用信号による
拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保持する
ことができる。
【0026】さらにまた、請求項8の発明は、前記拡縮
駆動用信号,前記単位拡縮駆動用信号または前記補正拡
縮駆動用信号が生成出力された場合に下死点位置通過後
の前記スライドを設定点位置で一時停止させる一時停止
制御手段と,前記スライドの設定点位置での一時停止中
に実行された前記上下方向相対距離の拡縮調整終了後に
前記スライドの昇降動作を再開させるスライド再駆動制
御手段とを設けた、請求項5から請求項7までのいずれ
か1項に記載されたプレス機械である。
【0027】この請求項8の発明に係るプレス機械で
は、請求項5から請求項7までの各発明の場合に対し
て、プレス運転中に拡縮駆動用信号(または単位拡縮駆
動用信号若しくは補正拡縮駆動用信号)が生成出力され
た場合、一時停止制御手段は、スライドが下死点位置通
過後で設定点位置に上昇した際にモータを停止させて、
当該スライドを設定点位置で一時停止させる。そして、
この一時停止中に行われた上下方向相対距離の拡縮調整
が終了した後に、スライド再駆動制御手段が働きスライ
ドの昇降動作を再開させる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0029】(第1の実施形態)本プレス機械1は、図
1〜図11に示す如く、クランク軸12に連結されたモ
ータ30の回転制御により回転駆動可能かつモータ30
の駆動電流Iを検出可能に構成し、ロック解除状態にお
いてクランク軸12とスライド17との上下方向相対距
離を拡縮駆動用信号UDにより拡縮調整可能かつロック
状態において拡縮駆動用信号による拡縮調整終了後の上
下方向相対距離をそのまま保持可能に形成された加圧力
調整機構120を設け、下死点位置手前[θ1〜下死点
位置(180°)…下死点位置近傍]において検出され
たクランク軸回転角度θおよびモータ駆動電流Iを利用
してスライド17の加圧力PRを算出するスライド加圧
力算出手段(81,82)と,算出されたスライド加圧
力PRと予めセットされた設定加圧力PRsとを比較し
て算出加圧力が設定加圧力よりも大きいか否かを判別す
る加圧力比較判別手段(81,82)と,算出加圧力P
Rが設定加圧力PRsよりも大きいと判別された場合に
スライド上昇させかつ算出加圧力PRが設定加圧力PR
sよりも小さいと判別された場合にはスライド下降させ
る拡縮駆動用信号UDを生成して加圧力調整機構120
に出力する拡縮駆動用信号生成出力手段(81,82)
とを設け、下死点位置近傍(プレス加工領域の終了端
部)でのスライド圧力PRを所望加圧力(PRs)に保
持可能に形成されている。
【0030】また、この第1の実施形態では、一時停止
制御手段(81,82)と状態切替制御手段(81,8
2)とスライド再駆動制御手段(81,82)とを設
け、設定点位置で一時停止させた状態においてスライド
加圧力を自動的に調整可能に形成してある。
【0031】図1において、プレス機械10の駆動機構
はクランク軸12等を含むクランク機構11から構成さ
れている。このクランク軸12は、軸受14,14に回
転自在に支持されかつ直接連結されたAC(交流)サー
ボモータからなるモータ30の回転制御により回転駆動
制御可能である。モータ30はDC(直流)サーボモー
タやリアクタンスモータとしてもよい。15は、機械式
ブレーキである。
【0032】なお、クランク軸12とモータ30とは、
ギヤ(減速機)を介して間接的に連結させてもよい。ギ
ヤ(減速機)を介せば、一段と高い加圧力を得ることが
できる。
【0033】スライド17は、フレーム本体(図示省
略)に上下方向に摺動自在に装着され、ウエイトバラン
ス装置18に係合されている。したがって、クランク軸
12を回転駆動すれば、コンロッド16を介してウエイ
トバランスされたスライド17を昇降駆動することがで
きる。金型20は、スライド17側の上型21とボルス
タ19側の下型22とからなる。この実施形態では、絞
り成形(プレス加工)用の金型20構造とされている。
【0034】ここにおいて、プレス機械1のコンロッド
16とスライド17とは、サスペンションポイント構造
型の加圧力調整機構120を介して連結されている。こ
の加圧力調整機構120としては、大別してボール式と
リストピン式とが考えられるが、この実施形態では小
型、低コスト、ガタが少ない等の長所を有するからボー
ル式を採用している。
【0035】図3において、加圧力調整機構120は、
ロック解除状態においてクランク軸12とスライド17
との上下方向相対距離を図9の拡縮駆動用信号UDによ
り拡縮調整可能かつロック状態において拡縮駆動用信号
UDによる拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのま
ま保持可能に形成されている。
【0036】詳しくは、第3図において、コンロッド1
6(ねじ16a)と調整ねじ軸121(ねじ121a)
とは螺合(係合)され、この調整ねじ軸121の下端部
にはボール122が固着されている。
【0037】一方、コラム等に上下移動可能に摺動案内
されたスライド17にはボールカップ125が取付けら
れている。なお、17aはスライド17と一体的な円筒
体でウォームホイール130を収容させるものであり、
17bはボール122の上下動をスライド17に伝達す
るスライド構成要素であり、126は過負荷安全装置を
形成する油圧室である。
【0038】コンロッド16とスライド17とは、ボー
ル122とボールカップ125とが形成する球面軸受構
造つまりポイント構造を介して連結されているので、コ
ンロッド16の揺動運動によってスライド17を上下方
向に直線移動させることができる。
【0039】そして、スライド17の円筒体17aにウ
ォームねじ131で回転される上記ウォームホイール1
30を装着し、一方、ボール122には径方向に延びる
ピン124を取付け、このピン124をウォームホイー
ル130の縦溝130aに差込んで両者122,130
を同期回転可能に連結させている。
【0040】したがって、ロック解除状態において自動
または手動でウォームねじ131を回転させれば、ウォ
ームホイール130が回転する。この回転はピン124
を介してボール122つまり調整ねじ軸121に伝達さ
れる。すると、コンロッド16(雌ねじ16a)と調整
ねじ軸121(雄ねじ121a)とが相対回転するの
で、クランク軸12に連結されたコンロッド16に対し
てスライド17を上下方向に移動させることができる。
これにより、スライド加圧力の大小を調整することがで
きる。
【0041】その後、クランク軸12を回転すれば、コ
ンロッド16がボール122を中心に揺動運動され、こ
れによりスライド17を上下方向にストロークさせて調
整後の加圧力で所定製品をプレス成形することができ
る。
【0042】なお、この加圧力調整機構120には、図
3では図示省略したが状態切替装置128(図9を参
照)が一体的に組込まれている。すなわち、常態(ロッ
ク解除信号RKの出力がない場合)ではウォームホイー
ル130がバネ力で回動不能に拘束されたロック状態に
あり、図9のロック解除信号RKが出力された場合に状
態切替装置128が働き(油圧供給)、供給された油圧
によりバネ力に抗して加圧力調整機構120を強制して
ロック解除状態に切替えることができる。
【0043】さて、図1,図2に示すACサーボモータ
(30)の各相モータ駆動電流Iu,Iv,Iwに対応
する各相電流信号Ui,Vi,Wiは、電流検出器73
によって検出される。また、モータ30には、エンコー
ダ35が連結されている。
【0044】このエンコーダ35は、原理的には多数の
光学的スリットと光学式検出器とを有し、モータ30
(クランク軸12)の回転角度(クランク角度)θを出
力するが、この実施形態では、回転角度θ(パルス信
号)をスライド12の上下方向位置PT(パルス信号)
に変換して出力する信号変換器(図示省略)を含むもの
とされている。
【0045】図2において、設定選択指令駆動制御部
は、設定選択指令部(50)と位置・速度制御部60と
モータ駆動制御部70とから形成されている。また、こ
れら(50,60,70等)と接続されかつ具体的プレ
ス運転のために必要なプレス運転駆動制御部(80)が
設けられている。図9に示すプレス運転駆動制御部(8
0)の代表的動作は、図10,図11に示す通りであ
る。
【0046】図9において、プレス運転駆動制御部を形
成するコンピュータ80は、CPU81,ROM82,
RAM83,発振器(OSC)84,操作パネル(PN
L)85,表示部(IND)86,インターフェイス
(I/F)[乃至入出力ポート(I/O)]87および
入出力ポート(I/O)88を含み、プレス機械全体の
駆動制御を司る。
【0047】インターフェイス(I/F)[乃至入出力
ポート(I/O)]87に接続された入出力機器100
は、上記の通り、位置(速度)制御部60,モータ駆動
制御部70等を含む総称概念である。
【0048】入出力ポート(I/O)88には、加圧力
調整機構120と、この機構120をロック状態および
ロック解除状態のいずれかに選択的に切替える機能を有
する状態切替装置128とが接続されている。
【0049】なお、以下では、各種の固定情報,制御プ
ログラム,演算(算出)式等は、ROM82に固定的に
格納されているものとして説明するが、これらは書替え
可能なフラッシュメモリやハードディスク装置(HD
D)等に格納させておくように形成してもよい。
【0050】設定選択指令部(50)としては、速度設
定器(51),モーションパターン選択器(52)およ
びモーション指令部(53)を含み、位置・速度制御部
60に設定スライド位置信号(設定選択モーション指令
信号)PTsを出力可能に形成されている。
【0051】図2に示す速度設定器(51)は、図9に
示すコンピュータ80の一部を構成する操作パネル85
から形成され、モーションパターン選択器(52)およ
びモーション指令部(53)は図9に示す操作パネル8
5,CPU81,ROM82,RAM83から形成され
ている。
【0052】この速度設定器(51)は、モータ30の
回転速度(例えば、100RPM)を“手動”で設定す
ることができるが、“自動”を選択した場合には、予め
選択設定されていた最高回転速度が選択されたものとし
て取扱われる。この速度設定器(51)は、SPM設定
器,生産速度設定器等から形成してもよい。
【0053】モーションパターン選択器(52)として
は、ROM82に予め記憶されかつ表示部86に表示さ
せた複数のスライドモーションパターン(クランク角度
θに対応する運転開始からの経過時間tとスライド位置
PTとを対応させた関係情報…t−PTカーブ)の中か
ら、キー(85)操作により選択された1つの記憶関係
情報(選択モーションパターン)をモーション指令部
(CPU81,ROM82,RAM83)に出力する。
【0054】選択されたモーションパターン(t−PT
カーブ)は、速度設定器(51)を用いて設定されたモ
ータ回転速度[乃至スライド速度(いわゆるスライドス
トローク数SPM)]とともにモーション指令部(5
3)に出力される。
【0055】なお、モーションパターン選択器(52)
は、その場で各クランク角度θと当該各スライド位置P
Tとを対応させて入力することで、モーションパターン
(t−PTカーブ)を作成(選択)可能に形成してもよ
い。
【0056】モーション指令部(53)としては、CP
U81がROM82に格納された制御プログラムおよび
入力(RAM83に一時記憶されている。)された上記
記憶関係情報(選択モーションパターン,設定速度等)
に基き、所定のタイミング(5mS)で位置パルス(P
Ts)を出力する。
【0057】モーション指令部(53)は、位置パルス
の払出し方式構造で、選択されたモーションパターン
(t−PTカーブ)に則り設定スライド位置信号PTs
を出力する。
【0058】例えば、速度設定器(51)を用いて設定
されたモータ回転速度が120RPMで、エンコーダ3
5から1回転(360度)当りに出力されるパルス数が
100万パルスで、払出しサイクルタイムが5mSであ
る場合は、1サイクル(5mS)毎に出力されるパルス
数は、10000パルス[=(1000000×12
0)/(60×0.005)]となる。
【0059】なお、設定モータ回転速度や負荷の大きさ
によっては、急激な速度(位置)変化を防止する策とし
て、起動直後に加速区間(出力パルス数を漸次増加)
を、プレス加工領域への突入時やプレス停止直前に減速
区間(出力パルス数を漸次減少)を設けることが好まし
い。
【0060】なお、回転速度の設定が“手動”および
“自動”のいずれの場合でも、プレス加工領域突入時の
回転速度をそれ以前の回転速度よりも減速した低速に設
定することができる。
【0061】位置制御に際する位置制御系(60)への
目標値信号は、図8に示す設定されたモーション指令パ
ターン(モーションカーブSM)に基き出力されるスラ
イド位置相当信号(PTs)であると理解される。すな
わち、位置制御系(60)には、予めまたはその場で設
定したスライド17のモーション指令パターンに基き、
当該時のクランク角度θに対応するスライド位置PTに
相当する信号(目標値信号)が入力される。
【0062】スライド17のモーション指令パターンに
は、加工領域突入時におけるスライドの衝撃力の緩和
化,加工領域内を除く他の領域でのスライド昇降(1往
復)時間の最短化(最高速化)を企図するための情報を
盛りこめるわけである。
【0063】上記の速度設定器(51)を用いて設定さ
れたモータ回転速度が、モーション指令パターン(t−
PTカーブ)に反映されている。かくすれば、プレス加
工時の衝撃,騒音の低減を図りつつ生産性を一段と向上
できる。
【0064】なお、このプレス運転駆動制御部(80)
は、シーケンサ,ロジック回路等を用いて構築すること
ができる。
【0065】いずれにしても、記憶関係情報(例えば、
データテーブル)を交換するだけで、多様なスライドモ
ーションを利用できるようになるから、プレス加工態様
等に対する適応性を一段と拡大できる。
【0066】ここにおいて、位置・速度制御部60は、
位置比較器61,位置制御部62,速度比較器63,速
度制御部64を含み、電流制御部71にトルク信号St
を出力可能に形成されている。なお、速度検出器36
は、図示上の便宜性から位置・速度制御部60に含めた
形で表現した。
【0067】まず、位置比較器61は、モーション指令
部53からの設定スライド位置信号(目標値信号)PT
sとエンコーダ35で検出された実際のスライド位置信
号FPT(フィードバック信号)とを比較して、位置偏
差信号△PTを生成出力する。
【0068】位置制御部62は、入力された位置偏差信
号△PTを累積し、それに位置ループゲインを乗じ、速
度信号Spを生成出力する。速度比較器63は、この速
度信号Spと速度検出器36からの速度信号(速度フィ
ードバック信号)FSとを比較して、速度偏差信号△S
を生成出力する。
【0069】速度制御部64は、入力された速度偏差信
号△Sに速度ループゲインを乗じ、電流指令信号Siを
電流制御部71に生成出力する。この電流指令信号Si
は実質的にはトルク信号であるが、位置(速度)制御中
はプレス負荷が加わらないのでモータトルクがほぼ一定
で回転速度の増減をするために必要なものでよいから、
加圧力制御中の場合に比較して信号レベルは小さい。
【0070】モータ駆動制御部70は、電流制御部71
とPWM制御部(ドライバー部)72とから構成されて
いる。
【0071】電流制御部71は、図5に示す如く、各相
電流制御部71U,71V,71Wからなる。例えばU
相電流制御部71Uは、電流指令信号(トルク信号相
当)SiとU相信号Upとを乗算してU相目標電流信号
Usiを生成し、引続きU相目標電流信号Usiと実際
のU相電流信号Uiとを比較して電流偏差信号(U相電
流偏差信号)Siuを生成出力する。他のV,W相電流
制御部71V,71Wでも、V,W相電流偏差信号Si
v,Siwが生成出力される。
【0072】この電流制御部71に入力される相信号U
p,Vp,Wpは、図2の相信号生成部40で生成され
る。73は、相モータ電流検出器で、各相電流(値)信
号Ui,Vi,Wiを検出して電流制御部71へフィー
ドバックする。
【0073】PWM制御部(ドライバー部)72は、図
7に示すパルス幅変調を行う回路(図示省略)と図6
(A)に示すアイソレーション回路72Aと図6(B)
に示すドライバー72Bとから成る。
【0074】すなわち、電流制御部71から出力される
各相の電流偏差信号Siu,Siv,SiwからPWM
信号Spwmu,Spwmv,Spwmwが生成され
る。
【0075】PWM信号Spwmのパルス信号幅(W
p)は、点弧信号(+U点弧信号あるいは−U点弧信
号)の時間幅Wpで決まるが、高負荷(例えばSiuが
大電流)の場合は長く、低負荷の場合は短い。
【0076】ドライバー72Bは、図6(B)に示す各
相用の各1対のトランジスタ,ダイオードを含むスイッ
チング回路からなり、各PWM信号Spwm(例えば、
+U,−U)でスイッチング(ON/OFF)制御さ
れ、各相モータ駆動電流Iu,Iv,Iwを出力するこ
とができる。
【0077】ここに、スライド加圧力算出手段(CPU
81,ROM82)は、下死点位置手前(近傍)におい
て(図11のST20でYES)、エンコーダ35で検
出されたクランク軸回転角度θ,相モータ電流検出器7
3を用いて検出(ST21)されたモータ駆動電流I
[(|Iu|+|Iv|+|Iw|)/3]や定数(L
1,L2等)を利用しかつ記憶関連情報に基づき、スラ
イド加圧力PRを算出する(ST22)。
【0078】すなわち、クランク角度θとスライド加圧
力PRとトルクTとの関係式(記憶関連情報)を、図4
を参照して説明する。図4において、クランク軸12の
トルクをT,クランク半径をL1,コンロッド16の長
さをL2,クランク回転方向の力をF1,コンロッド軸
方向の力をF2,スライド17の加圧力をFs,F1と
Fsとのなす角をα,F1とF2とのなす角をβとする
と、
【数1】 が成立するので、設定加圧力Fsとクランク角度θとか
ら当該時のトルクTを求めるには、
【数2】 を演算すればよい。
【0079】次に、モータの駆動電流をIとし、モータ
のトルク定数Ktとすると、T=Kt・Iであるから、
【数3】 が成立する。したがって、検出クランク角度θ,検出モ
ータ駆動電流Iを用いてスライド加圧力PR(Fs)を
迅速かつ正確に算出(検出)することができる。
【0080】加圧力比較判別手段(CPU81,ROM
82)は、スライド加圧力算出手段(81,82)によ
って算出されたスライド加圧力PRと予めセットされた
スライドの設定加圧力PRs(図8を参照)とを比較し
て、算出加圧力PRが設定加圧力PRsよりも大きいか
否かを判別(ST24,ST26)する。
【0081】拡縮駆動用信号生成出力手段(CPU8
1,ROM82)は、加圧力比較判別手段(81,8
2)によって算出加圧力PRが設定加圧力PRsよりも
大きいと判別された場合(ST24でYES)にスライ
ド17を上昇させかつ算出加圧力PRが設定加圧力PR
sよりも小さいと判別された場合(ST26でYES)
にはスライド17を下降させる拡縮駆動用信号UDを生
成して加圧力調整機構120に出力(ST25,ST2
7)する。
【0082】スライド17を上昇させかつ下降させる拡
縮駆動用信号UDは、例えばキー(85)操作により予
め設定しておいた任意の設定量(例えば、+1mm、−
1mm)や拡縮駆動用信号レベルの高低に応じた相当距
離とされるが、第1の実施形態では制御簡素化を企図し
て設定単位量(例えば、+0・5mm,−0.5mm)
だけ上昇・下降させるように形成してある(ST25,
ST27)。“+”(“−”)は、スライド17を上昇
(下降)させる意味を示す。
【0083】この設定単位量(例えば、+0・5mm,
−0.5mm)および加圧力調整の要否(ST28,S
T29)は、RAM83のワークエリアに一時記憶され
る。
【0084】この第1の実施形態では、拡縮駆動用信号
UDを生成して加圧力調整機構120に出力する拡縮駆
動用信号生成出力手段(CPU81,ROM82)が、
単位拡縮駆動用信号UDを生成して加圧力調整機構12
0に出力する単位拡縮駆動用信号生成出力手段(CPU
81,ROM82)であると理解される。
【0085】さらに、第1の実施形態では、一時停止制
御手段(81,82)と状態切替制御手段(81,8
2)とスライド再駆動制御手段(81,82)を設け、
スライド一時停止中に加圧力調整可能に形成してある。
【0086】すなわち、一時停止制御手段(CPU8
1,ROM82)は、単位拡縮駆動用信号(拡縮駆動用
信号)UDが生成出力された場合に、スライド17を設
定点位置(上死点位置PT0)に一時停止させる(図1
0のST14でYES,ST15)。スライド17が下
死点位置手前(ST12でYES)になったときに、R
AM83のワークエリアに“加圧力調整が必要の旨”の
記憶がある場合(ST13でYES)に一時停止され
る。
【0087】他方、“加圧力調整は不要である旨”の記
憶がある場合(ST13でNO)は、プレス運転停止指
令が無い(ST19のYES)限り、スライド17は設
定点位置での一時停止をすることなく連続昇降される。
【0088】状態切替制御手段(CPU81,ROM8
2)は、スライド17の設定点位置での一時停止中に加
圧力調整機構120をロック解除状態に切替え(ST1
6)かつ上下方向相対距離の単位拡縮調整(ST17)
の終了後にロック状態に切替える(ST18)。この実
施形態では状態切替装置128に図9に示す状態切替信
号RKを出力して行う。
【0089】スライド再駆動制御手段(CPU81,R
OM82)は、加圧力(スライド位置)の調整終了後で
かつ状態切替制御手段(81,82)によりロック状態
に切替えられた後(ST18)に、スライド17の昇降
動作を再開させる(ST19でNO,ST11)。
【0090】かかる構成の第1の実施形態に係るプレス
機械10では、クランク軸12が図8の設定点位置(P
T0)に停止されているプレス運転停止状態において、
プレス運転駆動制御部(80)の駆動制御電源を投入す
る。
【0091】ここで、プレス運転指令を発すると、モー
ション指令部(53)から選択されたモーションパター
ン(t−PTカーブ)に基き設定スライド位置信号(位
置パルス)PTsが出力(払出し)される。
【0092】したがって、位置・速度制御系を形成する
位置・速度制御部60および電流制御部71が働き、モ
ータ30は各相モータ駆動電流Iu,Iv,Iwにより
正(例えば、左回り)回転される。スライド17は、図
1に示すクランク軸12,コンロッド16および加圧力
調整機構120を介して下降する(図10のST10で
YES,ST11)。
【0093】この際のスライド下降速度は、図8に示す
選択スライドモーションパターンに基くモ―ションSM
(カーブ)通りになる。速度設定器(51)で“自動”
を設定した場合には、最高速度でスライド下降される。
この下降中も、エンコーダ35で検出されたクランク軸
角度θ(乃至スライド位置PT)は、フィードバック速
度信号FSを生成させるために速度検出器36に入力さ
れる。
【0094】プレス運転駆動制御部(80)が検出され
たクランク軸角度θを監視してスライド17の現在位置
が下死点位置手前(図8に示すθ1〜180°直前)に
なった判別(図10のST12でYES、図11のST
20でYES)すると、スライド加圧力算出手段(8
1,82)が検出されたモータ駆動電流I等を用いてス
ライド加圧力PRを算出する(図11のST21,ST
22)。この際、記憶されていた設定加圧力PRsが呼
び出される(ST23)。
【0095】すると、加圧力比較判別手段(81,8
2)が、算出されたスライド加圧力PRと設定加圧力P
Rs(図8を参照)とを比較して、算出加圧力PRが設
定加圧力PRsよりも大きいか否かを判別(ST24,
ST26)する。
【0096】単位拡縮駆動用信号生成出力手段(81,
82)は、算出加圧力PRが設定加圧力PRsよりも大
きいと判別された場合(ST24でYES)に、スライ
ド17を上昇させかつ算出加圧力PRが設定加圧力PR
sよりも小さいと判別された場合(ST26でYES)
にはスライド17を下降させる単位拡縮駆動用信号UD
を生成(ST25,ST27)して出力する。この段階
では、生成された設定単位量(例えば、+0・5mm,
−0.5mm)および加圧力調整の要否(ST28,S
T29)は、RAM83のワークエリアに一時記憶され
る。
【0097】スライド位置が下死点位置手前に至り(図
10のST11,ST12でYES)かつ“加圧力調整
必要の旨”の記憶(ST13でYES)がある場合(単
位拡縮駆動用信号UDが生成出力された場合)に、一時
停止制御手段(81,82)は、位置・速度制御部60
に停止信号を加えてスライド17を設定点位置(PT
0)に一時停止させる(図10のST14でYES,S
T15)。
【0098】“加圧力調整は不要である旨”の記憶があ
る場合(ST13でNO)は、プレス運転停止指令が無
い(ST19のYES)限り、スライド17は設定点位
置での一時停止をすることなく連続昇降される。
【0099】状態切替制御手段(CPU81,ROM8
2)は、スライド17の設定点位置での一時停止中に状
態切替装置128に状態切替信号RKを出力して加圧力
調整機構120をロック解除状態に切替え(ST16)
かつ上下方向相対距離の単位拡縮調整(ST17)の終
了後にロック状態に切替える(ST18)。
【0100】スライド再駆動制御手段(CPU81,R
OM82)は、状態切替制御手段(81,82)により
ロック状態に切替えられた後(ST18)に、位置・速
度制御部60に再開信号を加えてスライド17の昇降動
作を再開させる(ST19でNO,ST11)。
【0101】しかして、この第1の実施形態によれば、
加圧力一定(PRs)の下に良好なプレス加工(絞り成
形)を行える。クランク軸12をモータ30で駆動する
方式であるから、大きな加圧力PRを得られ、大容量機
械にも適応できる。しかも、加圧力PRはモータ駆動電
流Iから算出するものであるから、つまり格別の加圧力
検出装置(センサー,センサーアンプ等)を付設しなく
てもよいので、低コストで具現化できかつ長期的に安定
した制御運用ができる。
【0102】また、プレス運転中に下死点位置手前(プ
レス加工領域内)でのスライド加圧力PRを、オペレー
タの認識外のうちに、一定(PRs)に自動調整するこ
とができる他、さらに単位拡縮調整方式であるから制御
簡素化を図れる。
【0103】さらに、スライド17の上下方向相対距離
の単位拡縮調整が設定点位置(PT0)での停止中に行
われるので、スライド昇降中のクランク軸12に対する
スライド17の相対位置を確実に担保できるとともに、
加圧力調整機構120の構造簡素化および拡縮調整の容
易化を図れる。
【0104】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、基本的構成・機能が第1の実施形態の場合(図1〜
図11)と同様とされているが、第1の実施形態の場合
が単位拡縮調整方式であるのに対して、補正拡縮調整方
式として形成してある。
【0105】すなわち、加圧力調整機構120はロック
解除状態においてクランク軸12とスライド17との上
下方向相対距離を補正拡縮駆動用信号UDにより拡縮調
整可能かつロック状態において補正拡縮駆動用信号によ
る拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保持可
能で、補正拡縮駆動用信号生成出力手段(CPU81,
ROM82)は算出加圧力PRが設定加圧力PRsより
も一定圧力値(例えば、PRs×0・5%)以上大きい
と判別された場合にスライド上昇させて設定加圧力PR
sを保持可能かつ算出加圧力が設定加圧力よりも一定圧
力値以上小さいと判別された場合にはスライド下降させ
て設定加圧力PRsを保持可能とする補正拡縮駆動用信
号UDを生成して加圧力調整機構120に出力可能に形
成してある。つまり、スライド位置偏差分だけ打ち消す
補正(加圧力調整)をする構成である。
【0106】なお、スライド加圧力算出手段,加圧力比
較判別手段,一時停止制御手段,状態切替制御手段およ
びスライド再駆動制御手段も、第1の実施形態の場合と
同様である。
【0107】かかる構成の第2の実施形態では、第1の
実施形態の場合と同様にモータ30でクランク軸12を
回転制御しつつスライド17を昇降させるので、大きな
加圧力を得られる。
【0108】プレス運転中に補正拡縮駆動用信号生成出
力手段(CPU81,ROM82)は、下死点位置手前
において検出したクランク軸回転角度θおよびモータ駆
動電流Iを利用して算出されたスライド加圧力PRが予
め設定された加圧力PRsよりも一定圧力値(例えば、
PRs×0.5%)以上大きいと判別された場合に、ス
ライド17を一定圧力値相当量[+(PRs×0.5
%)]だけ上昇させる補正拡縮駆動用信号(+UD)を
生成して加圧力調整機構120に出力する。
【0109】逆に、算出されたスライド加圧力PRが設
定加圧力PRsよりも一定圧力値(例えば、PRs×
0.5%)以上小さいと判別された場合には、スライド
17を一定圧力値相当量[−(PRs×0.5%)]だ
け下降させる補正拡縮駆動用信号(−UD)を加圧力調
整機構120に生成・出力する。
【0110】すると、加圧力調整機構120は、ロック
解除状態においてクランク軸12とスライド17との上
下方向相対距離を補正拡縮駆動用信号UDにより一定圧
力値相当量だけ拡縮調整する。しかも、補正拡縮調整終
了後の上下方向相対距離を、そのまま保持可能なロック
状態とすることができる。つまり、プレス運転中に下死
点位置近傍(プレス加工領域内)でのスライド加圧力P
Rを、オペレータの認識外のうちに、一定(PRs)に
自動調整することができる。
【0111】しかして、この第2の実施形態によれば、
第1の実施形態の場合と同様な作用効果を奏することが
できる他に、さらに設定加圧力PRsよりも一定圧力値
以上だけ高低変化した場合に当該高低変化相当分だけ補
正拡縮調整することができるので、毎回のスライド加圧
力をより正確に設定加圧力に等しく保持することが可能
となる。
【0112】(第3の実施形態)第3の実施形態は、基
本的構成・機能が第1(第2)の実施形態の場合(図1
〜図11)と同様とされているが、第1(第2)の実施
形態の場合の速度設定器(51),モーションパターン
選択器(52)およびモーション指令部(53)がコン
ピュータ80の構成要素を利用しつつソフトウエア的な
構成とされていたが、この第3の実施形態はハードウエ
ア(セッター,シーケンサやロジック回路等)を用いて
構築してある。したがって、コンピュータ80の負担を
軽減できる。
【0113】すなわち、図2における速度設定器(5
1)が図9に示すコンピュータ80の一部を構成する操
作パネル85から形成され、モーションパターン選択器
(52)およびモーション指令部(53)が図9に示す
操作パネル85,CPU81,ROM82,RAM83
から形成されている。
【0114】しかして、この第3の実施形態によれば、
記憶関係情報(例えば、第1の実施形態における各関係
式相当のデータテーブル…データベース)を交換するだ
けで、多様なスライドモーションを選択的に利用できる
ようになるから、第1(第2)の実施形態の場合に比較
してプレス加工態様等に対する適応性を一段と拡大で
き、コスト低減も図れる。
【0115】(第4の実施形態)この第4の実施形態
は、請求項5〜請求項8の発明に係り、基本的構成・機
能が加圧力調整機構150の構成を除き請求項1(〜請
求項4)の発明に係る第1(第2,第3)の場合(図
1,図2,図4〜図11)と同様とされている。ただ
し、この第4の実施形態では、図10中のSTST1
6,ST18に示す工程は必要ない。
【0116】図12において、この第4の実施形態の加
圧力調整機構150は、ダイハイト調整ねじ機構(ダイ
ハイト調整機構)130と一体的に形成され、ロック解
除状態とロック状態とに切替えなくてもクランク軸12
とスライド17との上下方向相対距離を拡縮駆動用信号
により拡縮調整可能かつ拡縮駆動用信号による拡縮調整
終了後の上下方向相対距離をそのまま保持可能に形成さ
れている。
【0117】つまり、スライド上下動調整範囲が比較的
に広いダイハイト調整ねじ機構130はロックナット1
31によって作動不能に拘束されるが、スライド上下動
調整範囲が比較的に狭い加圧力調整機構150ではプレ
ス運転中か停止中かに拘わらずかつロック解除状態・ロ
ック状態である観念無くしてスライド17との間に設け
られた伸縮駆動部材(中空円筒部材151)を弾性伸縮
させつつスライド加圧力を調整可能に構成されている。
【0118】具体的には、ダイハイト調整ねじ機構13
0は、図12に示す如く、コンロッド16の下端に設け
られた球状体16BLと係合する球面軸受132を備え
ウォームホイール139と連結された調整ねじ軸131
と,調整ねじ軸131をロックするロックナット133
と,ウォームホイール139と螺合するウォームねじ軸
138と,このねじ軸138を回転駆動するモータ(図
示省略)と,上部が調整ねじ軸131にねじ131S,
151Sを介して螺合しかつその下部がスライド17に
シリンダ装置140を介して固定された中空円筒部材1
51とから構成されている。なお、図12中、135は
ケース,134はガイド部材である。
【0119】したがって、シリンダ装置140を形成す
るシリンダ室142内の圧油を解放し,ボルト部材15
2による締付力を消失させることによりロックナット1
33を締めウォームねじ軸138を回動させると、ウォ
ームホイール139および当該ホイール139と調整ね
じ軸131とにわたり挿入されているピン部材134を
介して調整ねじ軸131(雄ねじ131S)がスライド
17に固定された中空円筒部材151(雌ねじ151
S)に対して回動するので、スライド17を上下方向に
移動させてダイハイト(下死点位置の上下方向位置)調
整を行うことができる。
【0120】次に、加圧力調整機構150を構成する伸
縮駆動部材(151)は、スライド17とダイハイト調
整ねじ機構130との間に配設され軸線方向に伸縮可能
に形成されている。伸縮駆動部材は、この実施形態で
は、ダイハイト調整ねじ機構130の一部を構成する中
空円筒部材151から形成されている。また、伸縮力付
与手段は、伸縮駆動部材(中空円筒部材151)に伸縮
力を付与して当該部材(151)を弾性伸縮させる手段
で、ボルト部材152,シリンダ装置140および油圧
供給手段(油圧供給口144,図示しない切替制御弁お
よび油圧源等)から形成されている。
【0121】このシリンダ装置140は、スライド17
に固着されたシリンダ141と,シリンダ室142内に
上下動可能に収容されたピストン143とから構成され
ている。シリンダ141には、シリンダ室142内の上
部端面とピストン143との間に油圧を供給するための
油圧供給口144が形成されている。
【0122】また、ボルト部材152は、中空円筒部材
151に上下動自在に埋設され、その下端はピストン1
43に固着され、かつ他端は中空円筒部材151にロッ
クナット133を介して一体的に連結されている。
【0123】また、油圧供給手段は、シリンダ装置14
0のシリンダ室142内に所定圧力値(例えば、最小圧
力Pr0〜最大圧力Pr2)の油圧を供給可能に形成さ
れており、図示しない油圧源と,この油圧源とシリンダ
141の油圧供給口144とを接続する配管中に介装さ
れ拡縮駆動用信号に基づいて(例えば、拡縮駆動用信号
に比例して)シリンダ室142内の内圧を制御する電気
油圧式サーボ機構(図示しない電気油圧式サーボバル
ブ,圧力センサ,サーボ増幅器等)とから構成されてい
る。
【0124】ここにおいて、シリンダ室142内に油圧
を供給すると、ボルト部材152はその他端を中空円筒
部材151に固定された状態で引っ張られて伸長し、中
空円筒部材151を押し縮める。これにより、スライド
17は、中空円筒部材151の収縮分だけ上方へ移動す
る。
【0125】シリンダ装置140内の内圧Priと中空
円筒部材151の伸縮量δとの関係は、次のように規定
されている。すなわち、シリンダ室142内の内圧Pr
iが最小圧力値Pr0から最大圧力値Pr2まで変動す
ると中空円筒部材151は最大変形量(b−a=δr)
だけ変形する。したがって、シリンダ室142内に予め
Pr0とPr2との中間値(略中央値)を初期内圧Pr
1として掛けておき、その状態より内圧を増大すると、
中空円筒部材151は当該内圧増加分だけ収縮する。ま
た、逆に内圧Priを初期圧力Pr1より減少させる
と、中空円筒部材151は当該内圧減少分だけ伸長す
る。
【0126】なお、任意の内圧Pri(Pr0≦Pri
≦Pr2)に対する中空円筒部材151の伸縮量δは、
当該内圧Priの値に基づき一義的に算出される。この
実施形態では、上記した初期内圧Pr1は、中空円筒部
材151の最大伸長量および最大収縮量が等しくなるよ
うに選定されている。これにより、下死点位置の上方
向,下方向の変動によりクランク軸12とスライド17
との上下方向相対距離がが変化しても、所定距離(つま
り、加圧力)に的確に保持できる。
【0127】しかして、この第4の実施形態によれば、
第1(第2,第3)の実施形態の場合と同様な作用効果
を奏することができることに加え、さらに加圧力調整機
構150が中空円筒部材151と,伸縮力付与手段(ボ
ルト部材152,シリンダ装置140,油圧供給手段)
とを含み、ロック解除という観念・具体的作業を必要と
しないで中空円筒部材151の伸縮量を調整することで
加圧力(下死点位置)変化を自動的に補正調整可能に構
成されているから、プレス運転中における加圧力(下死
点位置)変化を迅速かつ定量的に高精度調整することが
できる。所定製品精度を安定して一定に保持できる。
【0128】また、中空円筒部材151は、δr(=b
−a)の範囲内で弾性伸縮させて加圧力調整する構成と
したので、スライド17が際限なく下降してしまうよう
なことはないから、極めて安全な加圧力調整を行える。
【0129】なお、中空円筒部材151を伸縮させる
と、当該中空円筒部材151の雌ねじ151Sと調整ね
じ軸131の雄ねじ131Sとは互いに軸線方向に圧力
を及ぼしあい当該調整ねじ軸131はロックされる。し
たがって、本加圧力調整機構(下死点位置補正装置)
は、調整ねじ軸131のロック手段を兼ねることができ
る。
【0130】なお、伸縮駆動部材(151)をピエゾ電
気効果を発揮するピエゾアクチュエータから形成すると
ともに、伸縮力付与手段をピエゾアクチュエータに高圧
電源を加えて強制的に伸縮駆動するピエゾ駆動手段(高
圧電源装置,電荷注入回路,電荷放出回路)より形成
し、拡縮駆動用信号に基づいてピエゾ駆動手段を駆動さ
せ、ピエゾアクチュエータの伸縮量を自動調整すること
によってスライド加圧力調整をするように構成してもよ
い。
【0131】つまり、中空円筒部材151はボルト部材
(ボルト部材152と同様な構造)によってスライド1
7に固定されており、当該スライド17と中空円筒部材
151との間にはシリンダ装置140の代わりにピエゾ
アクチュエータが介装される構成とすれば、ピエゾアク
チュエータが介装されたスライド17およびダイハイト
調整ねじ機構130間の間隔が下死点位置変化を打消す
ように調整されるので、、プレス運転中でもダイハイト
調整ねじ機構130をロック状態としたままスライド加
圧力(スライド下死点位置)を迅速・安全かつ正確に自
動調整することができるわけである。
【0132】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、次のような優
れた効果を奏することができる。 加圧力一定の下に良好なプレス加工(絞り成形)を
行える。 クランク軸をモータ駆動する方式であるから大きな
加圧力を得られ、大容量機械にも適応できる。 加圧力を検出する加圧力検出装置(センサー,センサ
ーアンプ等)を設けなくてもよいので、低コストで具現
化できかつ長期的に安定した制御運用ができる。
【0133】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明の場合と同様にプレス運転中に下死点位置近傍
(下死点位置手前…プレス加工領域内)でのスライド加
圧力を、オペレータの認識外のうちに、一定に自動調整
することができる他、さらに拡縮調整の制御簡素化を図
れる。
【0134】また、請求項3の発明によれば、請求項1
の発明の場合と同様にプレス運転中に下死点位置近傍
(下死点位置手前…プレス加工領域内)でのスライド加
圧力を、オペレータの認識外のうちに、一定に自動調整
することができる他、さらに設定加圧力よりも一定圧力
値以上だけ高低変化した場合に当該高低変化相当分だけ
補正拡縮調整することができるので、毎回のスライド加
圧力を設定加圧力に等しく保持することが可能となる。
【0135】さらに、請求項4の発明によれば、請求項
1から請求項3までの各発明の場合と同様な効果を奏す
ることができることに加え、さらに上下方向相対距離の
拡縮調整が設定点位置での停止中に行われるので、スラ
イド昇降中のクランク軸に対するスライドの相対位置を
確実に担保できるとともに、加圧力調整機構の構造簡素
化および拡縮調整の容易化を図れる。
【0136】さらに、請求項5の発明によれば、請求項
1の発明の場合と同様な効果を奏することができるとと
もに、さらにプレス運転中でもかつ例えばダイハイト調
整ねじ機構をロック状態としたままでも、加圧力調整機
構を調整動作できるので、加圧力調整の一段と迅速化お
よび生産性向上を達成することができる。
【0137】さらに、請求項6の発明によれば、請求項
5の発明の場合と同様にプレス運転中に下死点位置近傍
(下死点位置手前…プレス加工領域内)でのスライド加
圧力を、オペレータの認識外のうちに、一定に自動調整
することができる他、さらに拡縮調整の制御簡素化を図
れる。
【0138】さらにまた、請求項7の発明によれば、請
求項5の発明の場合と同様にプレス運転中に下死点位置
近傍(下死点位置手前…プレス加工領域内)でのスライ
ド加圧力を、オペレータの認識外のうちに、一定に自動
調整することができる他、さらに設定加圧力よりも一定
圧力値以上だけ高低変化した場合に当該高低変化相当分
だけ補正拡縮調整することができるので、毎回のスライ
ド加圧力を設定加圧力に等しく保持することが可能とな
る。
【0139】さらにまた、請求項8の発明によれば、請
求項5から請求項7までの各発明の場合と同様な効果を
奏することができることに加え、さらに上下方向相対距
離の拡縮調整が設定点位置での停止中に行われるので、
スライド昇降中のクランク軸に対するスライドの相対位
置を確実に担保できるとともに、加圧力調整機構の構造
簡素化および拡縮調整の容易化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るプレス機械を説
明するための概略図である。
【図2】同じく、設定選択指令駆動制御部(設定選択指
令部・位置速度制御部・加圧力制御部)を説明するため
のブロック図である。
【図3】同じく、加圧力調整機構を説明するための縦断
面図である。
【図4】同じく、クランク軸のトルクTと回転角度θと
スライド加圧力Fs(PRs)との関係を説明するため
の図である。
【図5】同じく、電流制御部を説明するための図であ
る。
【図6】同じく、PWM制御部(ドライバー部)を説明
するための図である。
【図7】同じく、PWM制御部(ドライバー部)の動作
を説明するためのタイムチャートである。
【図8】同じく、スライドモーションと下死点位置近傍
での加圧力との関係を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図9】同じく、設定選択指令駆動制御部を説明するた
めのブロック図である。
【図10】同じく、プレス運転動作を説明するためのフ
ローチャート(1)である。
【図11】同じく、プレス運転動作を説明するためのフ
ローチャート(2)である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る加圧力調整機
構を説明するための縦断面図である。
【符号の説明】
10 プレス機械 12 クランク軸 16 コンロッド 17 スライド 20 金型 30 ACサーボモータ(モータ) 35 エンコーダ 36 速度検出器 50 設定選択指令部 51 速度設定器 52 モーションパターン選択器 53 モーション指令部 60 位置・速度制御部 70 モータ駆動制御部 71 電流制御部 72 PWM制御部(ドライバー部) 73 電流検出器 80 パソコン(設定選択指令駆動制御部) 81 CPU(スライド加圧力算出手段,加圧力比較判
別手段,拡縮駆動用信号生成出力手段、単位拡縮駆動用
信号生成出力手段、補正拡縮駆動用信号生成出力手段、
一時停止制御手段,状態切替制御手段,スライド再駆動
制御手段) 82 ROM(スライド加圧力算出手段,加圧力比較判
別手段,拡縮駆動用信号生成出力手段、単位拡縮駆動用
信号生成出力手段、補正拡縮駆動用信号生成出力手段、
一時停止制御手段,状態切替制御手段,スライド再駆動
制御手段) 85 操作部(PNL) 100 その他機器 120 加圧力調整機構 128 状態切替装置 130 ダイハイト調整ねじ機構 150 加圧力調整機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月11日(2002.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】図1において、プレス機械10の駆動機構
はクランク軸12等を含むクランク機構11から構成さ
れている。このクランク軸12は、軸受14,14に回
転自在に支持されかつ直接連結されたAC(交流)サー
ボモータからなるモータ30の回転制御により回転駆動
制御可能である。モータ30はDC(直流)サーボモー
タやレラクタンスモータとしてもよい。15は、機械式
ブレーキである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仙田 正樹 東京都町田市小山町1005−1 Fターム(参考) 4E088 CA02 CA03 JJ02 JJ10 4E089 EA01 EB03 EC04 ED08 EE02 FA09 FB03 FB05 FC01 4E090 AA01 AB01 BA02 CC01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の回転によりスライドを昇降
    させつつプレス加工するプレス機械において、 前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に
    連結されたモータの回転制御により回転駆動可能かつモ
    ータの駆動電流を検出可能に構成し、 ロック解除状態において前記クランク軸と前記スライド
    との上下方向相対距離を拡縮駆動用信号により拡縮調整
    可能かつロック状態において拡縮駆動用信号による拡縮
    調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保持可能に形
    成された加圧力調整機構を設け、 前記下死点位置手前において検出されたクランク軸回転
    角度およびモータ駆動電流を利用して前記スライドの加
    圧力を算出するスライド加圧力算出手段と,このスライ
    ド加圧力算出手段によって算出されたスライド加圧力と
    設定加圧力とを比較して算出加圧力が設定加圧力よりも
    大きいか否かを判別する加圧力比較判別手段と,この加
    圧力比較判別手段によって算出加圧力が設定加圧力より
    も大きいと判別された場合に前記スライドを上昇させか
    つ算出加圧力が設定加圧力よりも小さいと判別された場
    合には前記スライドを下降させる拡縮駆動用信号を生成
    して前記加圧力調整機構に出力する拡縮駆動用信号生成
    出力手段とを設けた、プレス機械。
  2. 【請求項2】 クランク軸の回転によりスライドを昇降
    させつつプレス加工するプレス機械において、 前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に
    連結されたモータの回転制御により回転駆動可能かつモ
    ータの駆動電流を検出可能に構成し、 ロック解除状態において前記クランク軸と前記スライド
    との上下方向相対距離を単位拡縮駆動用信号により拡縮
    調整可能かつロック状態において単位拡縮駆動用信号に
    よる拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保持
    可能に形成された加圧力調整機構を設け、 下死点位置手前において検出されたクランク軸回転角度
    およびモータ駆動電流を利用して前記スライドの加圧力
    を算出するスライド加圧力算出手段と,このスライド加
    圧力算出手段によって算出されたスライド加圧力と設定
    加圧力とを比較して算出加圧力が設定加圧力よりも大き
    いか否かを判別する加圧力比較判別手段と,この加圧力
    比較判別手段によって算出加圧力が設定加圧力よりも大
    きいと判別された場合に前記スライドを設定単位量だけ
    上昇させかつ算出加圧力が設定加圧力よりも小さいと判
    別された場合には前記スライドを設定単位量だけ下降さ
    せる単位拡縮駆動用信号を生成して前記加圧力調整機構
    に出力する単位拡縮駆動用信号生成出力手段とを設け
    た、プレス機械。
  3. 【請求項3】 クランク軸の回転によりスライドを昇降
    させつつプレス加工するプレス機械において、 前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に
    連結されたモータの回転制御により回転駆動可能かつモ
    ータの駆動電流を検出可能に構成し、 ロック解除状態において前記クランク軸と前記スライド
    との上下方向相対距離を補正拡縮駆動用信号により拡縮
    調整可能かつロック状態において補正拡縮駆動用信号に
    よる拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保持
    可能に形成された加圧力調整機構を設け、 下死点位置手前において検出されたクランク軸回転角度
    およびモータ駆動電流を利用して前記スライドの加圧力
    を算出するスライド加圧力算出手段と,このスライド加
    圧力算出手段によって算出されたスライド加圧力と設定
    加圧力とを比較して算出加圧力が設定加圧力よりも一定
    圧力値以上大きいか否かおよび算出加圧力が設定加圧力
    よりも一定圧力値以上小さいか否かを判別する加圧力比
    較判別手段と,この加圧力比較判別手段によって算出加
    圧力が設定加圧力よりも一定圧力値以上大きいと判別さ
    れた場合に前記スライドを上昇させて設定加圧力を保持
    可能かつ算出加圧力が設定加圧力よりも一定圧力値以上
    小さいと判別された場合には前記スライドを下降させて
    設定加圧力を保持可能とする補正拡縮駆動用信号を生成
    して前記加圧力調整機構に出力する補正拡縮駆動用信号
    生成出力手段とを設けた、プレス機械。
  4. 【請求項4】 前記拡縮駆動用信号,前記単位拡縮駆動
    用信号または前記補正拡縮駆動用信号が生成出力された
    場合に下死点位置通過後の前記スライドを設定点位置で
    一時停止させる一時停止制御手段と,前記スライドの設
    定点位置での一時停止中に前記加圧力調整機構を前記ロ
    ック解除状態に切替えかつ前記上下方向相対距離の拡縮
    調整終了後に前記ロック状態に切替える状態切替制御手
    段と,この状態切替制御手段により前記ロック状態に切
    替えられた後に前記スライドの昇降動作を再開させるス
    ライド再駆動制御手段とを設けた、請求項1から請求項
    3までのいずれか1項に記載されたプレス機械。
  5. 【請求項5】 クランク軸の回転によりスライドを昇降
    させつつプレス加工するプレス機械において、 前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に
    連結されたモータの回転制御により回転駆動可能かつモ
    ータの駆動電流を検出可能に構成し、 前記クランク軸と前記スライドとの上下方向相対距離を
    拡縮駆動用信号により拡縮調整可能かつ拡縮駆動用信号
    による拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそのまま保
    持可能に形成された加圧力調整機構を設け、 前記下死点位置手前において検出されたクランク軸回転
    角度およびモータ駆動電流を利用して前記スライドの加
    圧力を算出するスライド加圧力算出手段と,このスライ
    ド加圧力算出手段によって算出されたスライド加圧力と
    設定加圧力とを比較して算出加圧力が設定加圧力よりも
    大きいか否かを判別する加圧力比較判別手段と,この加
    圧力比較判別手段によって算出加圧力が設定加圧力より
    も大きいと判別された場合に前記スライドを上昇させか
    つ算出加圧力が設定加圧力よりも小さいと判別された場
    合には前記スライドを下降させる拡縮駆動用信号を生成
    して前記加圧力調整機構に出力する拡縮駆動用信号生成
    出力手段とを設けた、プレス機械。
  6. 【請求項6】 クランク軸の回転によりスライドを昇降
    させつつプレス加工するプレス機械において、 前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に
    連結されたモータの回転制御により回転駆動可能かつモ
    ータの駆動電流を検出可能に構成し、 前記クランク軸と前記スライドとの上下方向相対距離を
    単位拡縮駆動用信号により拡縮調整可能かつ単位拡縮駆
    動用信号による拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそ
    のまま保持可能に形成された加圧力調整機構を設け、 下死点位置手前において検出されたクランク軸回転角度
    およびモータ駆動電流を利用して前記スライドの加圧力
    を算出するスライド加圧力算出手段と,このスライド加
    圧力算出手段によって算出されたスライド加圧力と設定
    加圧力とを比較して算出加圧力が設定加圧力よりも大き
    いか否かを判別する加圧力比較判別手段と,この加圧力
    比較判別手段によって算出加圧力が設定加圧力よりも大
    きいと判別された場合に前記スライドを設定単位量だけ
    上昇させかつ算出加圧力が設定加圧力よりも小さいと判
    別された場合には前記スライドを設定単位量だけ下降さ
    せる単位拡縮駆動用信号を生成して前記加圧力調整機構
    に出力する単位拡縮駆動用信号生成出力手段とを設け
    た、プレス機械。
  7. 【請求項7】 クランク軸の回転によりスライドを昇降
    させつつプレス加工するプレス機械において、 前記クランク軸をこれに直接またはギヤを介して間接に
    連結されたモータの回転制御により回転駆動可能かつモ
    ータの駆動電流を検出可能に構成し、 前記クランク軸と前記スライドとの上下方向相対距離を
    補正拡縮駆動用信号により拡縮調整可能かつ補正拡縮駆
    動用信号による拡縮調整終了後の上下方向相対距離をそ
    のまま保持可能に形成された加圧力調整機構を設け、 下死点位置手前において検出されたクランク軸回転角度
    およびモータ駆動電流を利用して前記スライドの加圧力
    を算出するスライド加圧力算出手段と,このスライド加
    圧力算出手段によって算出されたスライド加圧力と設定
    加圧力とを比較して算出加圧力が設定加圧力よりも一定
    圧力値以上大きいか否かおよび算出加圧力が設定加圧力
    よりも一定圧力値以上小さいか否かを判別する加圧力比
    較判別手段と,この加圧力比較判別手段によって算出加
    圧力が設定加圧力よりも一定圧力値以上大きいと判別さ
    れた場合に前記スライドを上昇させて設定加圧力を保持
    可能かつ算出加圧力が設定加圧力よりも一定圧力値以上
    小さいと判別された場合には前記スライドを下降させて
    設定加圧力を保持可能とする補正拡縮駆動用信号を生成
    して前記加圧力調整機構に出力する補正拡縮駆動用信号
    生成出力手段とを設けた、プレス機械。
  8. 【請求項8】 前記拡縮駆動用信号,前記単位拡縮駆動
    用信号または前記補正拡縮駆動用信号が生成出力された
    場合に下死点位置通過後の前記スライドを設定点位置で
    一時停止させる一時停止制御手段と,前記スライドの設
    定点位置での一時停止中に実行された前記上下方向相対
    距離の拡縮調整終了後に前記スライドの昇降動作を再開
    させるスライド再駆動制御手段とを設けた、請求項5か
    ら請求項7までのいずれか1項に記載されたプレス機
    械。
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