JPH0729382U - サーボモータ駆動方式の流量調整装置 - Google Patents

サーボモータ駆動方式の流量調整装置

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JPH0729382U
JPH0729382U JP6127793U JP6127793U JPH0729382U JP H0729382 U JPH0729382 U JP H0729382U JP 6127793 U JP6127793 U JP 6127793U JP 6127793 U JP6127793 U JP 6127793U JP H0729382 U JPH0729382 U JP H0729382U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】温度変化や経時的変化により油圧バルブが開き
始める原点が微小変動してもその原点を正確かつ迅速に
検出し、最適で高精度の流量調整を保障できるサーボモ
ータ駆動方式の流量調整装置を提供する。 【構成】低定速回転駆動制御手段(31,32,34,
40)とトルク検出手段(31,32,35,40)と
原点検出手段(31,32)とから構成され、サーボモ
ータ1を加減速トルクが発生しない範囲内の低速でかつ
一定速度で回転駆動しつつ、ばね28の抗力に基づくサ
ーボモータ1の発生トルクTqiの急増変化から、油圧
バルブ20の開き始める原点を検出するものと形成され
た原点検出装置を具備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、サーボモータを回転駆動して油圧バルブの開度を調整しつつ流量調 整を行うサーボモータ駆動方式の流量調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
サーボモータ駆動方式の流量調整装置の一例を図5に示す。 同図において、油圧バルブ20は、ばねの付勢力で弁座とポペットとが閉塞さ れる構造とされ、サーボモータ1の回転駆動により開度調整機構10を働かせか つばねの付勢力に抗してポペットを移動させて開度を調整するものと形成されて いる。
【0003】 この開度調整機構10は、例えばサーボモータ1で回転されるナット部材と, このナット部材に螺合するねじ部を有するスピンドル13Pとを含み、スピンド ル13Pを移動させてスプールに一体的に形成されたポペットをばねの付勢力に 抗して移動するものと形成されているのが一般的である。
【0004】 かくして、サーボモータ1を回転駆動することによって、油圧バルブ20の開 度に応じた流量Qをシリンダ装置100へ供給することができる。このシリンダ 装置100は、例えばプレス用トランスファ機構の駆動源とされ、流量調整装置 (1,10,20等)の負荷を形成する。シリンダ装置100のピストンは供給 される油流量Qに応じた位置に移動し、トランスファ機構を所定のモーションで 駆動する。このピストンの位置は、リニアエンコーダ50で検出されピストン位 置信号PSNとして制御ユニット30Pにフィードバックされる。
【0005】 制御ユニット30Pは、ドライバコントローラ40Pに制御信号CNTを出力 してサーボモータ1を回転駆動する。この際、サーボモータ1に連結されたエン コーダ8でモータ位置(回転角度位置)を検出し、これによるモータ位置信号θ をドライバコントローラ40Pにフィードバックするとともに、制御ユニット3 0Pにもフィードバックする。モータ位置信号θをドライバコントローラ40P を介して制御ユニット30Pへフィードバックしているのは、信号変換便宜のた めである。
【0006】 すなわち、制御ユニット30Pは、モータ位置信号θおよびピストン位置信号 PSNをフィードバック信号とする位置制御系を形成し、ドライバコントローラ 40Pはモータ位置信号θをフィードバック信号としてマイナーループたる速度 制御系を形成する。
【0007】 ところで、油圧バルブ20の開度−流量特性は、バルブ(20)が開き始める 位置(原点)を基準として規定される。このために、エンコーダ8がインクレメ ント方式であるかアブソリュート方式であるかに拘わらず原点検出装置を設け、 原点検出時にエンコーダ8から出力されるモータ位置信号θを基準モータ位置信 号として取込んでいる。つまり、エンコーダ8で検出するモータ位置信号θの基 準と油圧モータ20の原点とを合致させている。
【0008】 ここに従来の原点検出装置は、図5に示す如く、油圧バルブ20が開き始めた ときのスピンドル13Pの位置を検出可能に取付けられた位置検出器9から形成 されている。あるいはサーボモータ1の回転軸2に関与して原点を検出するもの とされている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構造の原点検出装置によると、位置検出器9を原点検出位置 に正確に取付けるためには多大な労力・時間を必要とするばかりか、温度変化や 経時的変化があると開度調整機構10および油圧バルブ20の構造上原点が微小 変動してしまうので、油圧バルブ20の実際の原点と先に取込んだ基準モータ位 置信号との間にミスマッチが生じる。したがって、高精度で高分解能かつ最適な 流量調整ができなくなる。また、開度調整機構10や油圧バルブ20の構造によ っては、位置検出器9の取付部材を付設したりさらには位置検出器9の型式(例 えば、リミットスイッチ式,光電検出式,静電検出式等)が制限されてしまうの で、コスト高となる問題がある。図5の場合は、リミットスイッチ式を示す。
【0010】 本考案の目的は、温度変化や経時的変化により油圧バルブの原点が変動したと しても当該原点を正確かつ迅速に自動検出できる原点検出装置を備え、もって最 適で高精度の流量調整を行える取扱簡単で低コストのサーボモータ駆動方式の流 量調整装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
温度変化や経時的変化によって開度調整機構,油圧バルブの機械的な伸縮等が 生じたとしても油圧バルブの閉塞状態はばねの付勢力で確実に保持されているこ と、つまりこのばねの付勢力に抗する外力を付加しなければ油圧バルブは開き始 めないこと、並びにサーボモータは定格回転速度までのトルク特性は一定である が定格トルクの2〜3倍の外乱トルク変動に対しても瞬時的かつ急峻に応答でき ることに着目し、本考案は油圧バルブの原点をばねの抗力が作用し始めるときと 定義しかつこれをサーボモータの発生トルクから自動検出するように構成した原 点検出装置を具備したものである。
【0012】 すなわち、本考案に係るサーボモータ駆動方式の流量調整装置は、ばねの付勢 力で閉塞する油圧バルブと,サーボモータの回転駆動によりばねの付勢力に抗し て油圧バルブの開度を調整する開度調整機構と,サーボモータを回転駆動制御す る制御ユニットと,油圧バルブが開き始める原点を検出する原点検出装置とを含 み,検出された原点を基準としかつサーボモータを回転駆動制御して流量調整す るように形成されたサーボモータ駆動方式の流量調整装置において、前記原点検 出装置を、前記サーボモータを加減速トルクが発生しない範囲内の低速でかつ一 定速度で回転駆動する低定速回転駆動制御手段と,低定速回転駆動中の前記サー ボモータの発生トルクを検出するトルク検出手段と,検出されたトルクを監視し つつ前記ばねの抗力に基づく検出トルクの急増変化から前記原点を検出する検出 手段とから構成した、ことを特徴とする。
【0013】
【作用】
上記構成による本考案では、原点検出指令により低定速回転駆動制御手段はサ ーボモータを低速かつ一定速度で回転駆動する。ホームポジションにあるサーボ モータは、起動時の大きな加速トルクを発生するがそれ以後は加減速トルクが発 生しない一定トルクでスムースに回転駆動される。すると、開度調整機構が油圧 バルブを開く方向に作動する。この低定速回転中にトルク検出手段は例えば一定 サイクル毎にサーボモータの発生トルクを検出し、検出されたトルクは記憶され る。
【0014】 サーボモータの回転に伴う開度調整機構の働きにより油圧バルブが開き始める 瞬間にばねの抗力が掛るから、発生トルクは急増変化する。ここに、原点検出手 段は検出されたトルクを監視しつつ急増変化から油圧バルブの原点を検出する。 すなわち、油圧バルブの原点を迅速かつ正確に検出できる。かくして、このよう にして検出された原点をもとに基準モータ位置が取込まれる。よって、検出され た原点を基準としてサーボモータを回転駆動しつつ最適で高精度な流量調整がで きる。
【0015】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基いて説明する。 本流量調整装置は、図1,図2に示す如く、基本的構成が従来例(図5)と同 じとされているが、原点検出装置を図1に示すように低定速回転駆動制御手段( 31,32,34,40)と,トルク検出手段(40,35,31,32)と, 原点検出手段(31,32)とから構成し、従来の外部付加的な位置検出器9等 を一掃しかつ油圧バルブ20の開き始める原点を正確かつ迅速に自動検出できる ように形成されている。
【0016】 また、モータ位置検出手段(8,40,36,31,32)と基準モータ位置 記憶制御手段(31,32)とを設け、原点検出時におけるモータ位置(θi) を基準モータ位置(θs)として自動記憶するものと形成されている。
【0017】 まず、サーボモータ1と開度調整機構10と油圧バルブ20との構造とその関 係を図2を用いて説明する。サーボモータ1は交流型で、ベース3を介しかつボ ルトを用いて機枠(図示省略)に固着されている。また、回転軸2には図1に示 すアブソリュート方式のエンコーダ8が連結され回転角度位置すなわちモータ位 置θiを検出するものとされている。このサーボモータ1と油圧バルブ20とは 、円筒体4,5を介してボルト連結され、かつ円筒体5内に開度調整機構10が 装着されている。
【0018】 油圧バルブ2は、弁体21,29とスプール22とポート部材25とばね28 とから形成されている。ポペット(弁部)23が一体的に形成されたスプール2 2は、弁体21,29に図2で上下方向に摺動自在に嵌挿され、蓋部材29Cと の間に介装されたばね28で上方に向けて常時付勢されている。
【0019】 したがって、ポペット23が上部側の弁体21の下方に設けられた弁座21V に押圧されるので、スプール22の上方向位置が拘束される。すなわち、油圧バ ルブ20は、ばね28の付勢力で常時閉塞となる。かくして、油圧バルブ20を 開くには,スプール22に上方からの外力を付加しなければならない。なお、ポ ート部材25には、入口ポート26と出口ポート27とが設けられ、油圧バルブ 20(23、21V)の開度に応じた油流量Qが出口ポート27から出力される 。
【0020】 開度調整機構10は、上部がサーボモータ1の回転軸2に連結されるとともに 全体としてベアリング26を介して円筒体5に回転自在かつ上下移動不可能に装 着された回転体11と,この回転体11に固着されたナット部材12と,このナ ット部材12の雌ねじ(図示省略)に螺合されるねじ部13Sを有するスピンド ル13とから形成されている。サーボモータ1を回転駆動すると、スピンドル1 3がリニアガイド7に案内され下降するから、スプール22にばね28の付勢力 に抗する下向きの外力を付加して油圧バルブ20を開放することができ、その移 動量によってバルブ開度を調整することができる。
【0021】 なお、サーボモータ1がホームポジションにあるときは、スピンドル13の下 端面とスプール22の上端面との間に図2に示す隙間Cが形成される。ホームポ ジションとは、エンコーダ8で検出される回転角度位置つまりモータ位置(θi )が予め決められた初期位置(θo)となる状態である。静止時におけるサーボ モータ1は、このホームポジションに待機するように形成してある。
【0022】 サーボモータ1のドライバコントローラ40は,図1に示す如く、制御ユニッ ト30からの制御信号CNTを入力としかつエンコーダ8からのモータ位置信号 θをフィードバック信号として、サーボモータ1を回転駆動する。なお、モータ 位置信号θは、制御ユニット30に好適な信号に変換して制御ユニット30へ出 力される。
【0023】 制御ユニット30は、CPU31と,各種プログラムや固定データを格納させ たROM32と,各種データを一時記憶するRAM33と,D/Aコンバータ3 4と,A/Dコンバータ35と,モータ位置信号θを受信するインターフェイス (I/F)36と,リニアエンコーダ50からのピストン位置信号PSNを受信 するインターフェイス(I/F)37とを含み、モータ位置信号θとピストン位 置信号PSNとをフィードバック信号としかつ予め設定されたモーションプログ ラムに基き制御信号CNTを出力しつつ油圧バルブ20の流量調整を行う。
【0024】 ここにおいて、原点検出装置を形成する低定速回転駆動制御手段は、サーボモ ータ1を加減速トルクが発生しない範囲内の低速でかつ一定速度で回転駆動する 手段で、この実施例では、CPU31と,低定速回転プログラムを格納させたR OM32と,D/Aコンバータ34と,ドライバコントローラ40とから形成さ れ、図3のST10で実行される。
【0025】 すなわち、低定速回転駆動制御手段(31,32,34,40)は、ナット部 材12を一定の回転速度で回転駆動する。つまり、スピンドル13を一定の速度 で図2の下方側へスムースに移動させるようにサーボモータ1を回転駆動する。 この低定速回転中におけるサーボモータ1の発生トルクは、図4に示すTqfで ある。
【0026】 次に、トルク検出手段は、低定速回転中におけるサーボモータ1の発生トルク を検出する手段で、ドライバコントローラ40とA/Dコンバータ35とトルク 検出プログラムを格納させたROM32とCPU31とから形成され、図3のS T11で実行される。すなわち、発生トルク(Tqi)をサーボモータ1の負荷 電流として検出し、検出された発生トルク(Tqi)はCPU31によってRA M33のワークエリアに記憶するものとしている。
【0027】 また、モータ位置検出手段は、サーボモータ1の上記ホームポジションからの 回転角度位置(モータ位置)を検出するもので、エンコーダ8とドライバコント ローラ40とインターフェイス36と位置検出プログラムを格納させたROM3 2とCPU31とから形成され、図3のST12で実行される。検出されたモー タ位置(θi)もRAM33のワークエリアに記憶される。
【0028】 なお、トルク検出手段とモータ位置検出手段とは、予め設定記憶された一定サ イクル(例えば、1msec)ごとに繰返して実行される(ST11,12)。
【0029】 ここにおいて、原点検出手段は、トルク検出手段(31,32,35,40) で検出されたトルク(Tqi)を監視しつつばね28の抗力に基づく検出トルク (Tqi)の急増変化から油圧バルブ20の原点を検出する手段で、CPU31 と原点検出プログラムを格納させたROM32とから形成され、図3のST13 ,14で実行される。
【0030】 すなわち、この原点検出手段(31,32)は、図4に示す時刻t1以降に検 出されたトルクTqiを監視して検出動作すればよいので、この実施例ではサー ボモータ1の起動時に急増変化する加速トルクTqrは除外(ST14のNO) する方法により、図4の時刻t2に示すところのばね28の抗力による急増変化 ポイントを判断して原点を検出するように構築してある。なお、ST14は、サ ーボモータ1の回転駆動開始時点からの経過時間(Ti)が、起動開始時の加速 トルクTqrが無くなる時期として予めセットされた設定時間(Ts)を越えた 場合(Ti≧Ts)に、YES判断するものと形成してある。
【0031】 また、基準モータ位置記憶制御手段は、記憶制御プログラムを格納させたRO M32とこれを実行させるCPU31とから形成され、原点検出時点におけるサ ーボモータ1のモータ位置θiを基準モータ位置(θs)として取込んで記憶す る手段で、図3のST15で実行される。取込まれた基準モータ位置は、RAM 33の一部記憶エリアに形成された基準モータ位置記憶エリア33Mに書込記憶 される。
【0032】 なお、CPU31は、この基準モータ位置の記憶が終了すると、サーボモータ 1を停止(ST16)させ、かつ逆回転駆動させてサーボモータ1を上記ホーム ポジションへ戻す(ST17)。
【0033】 次に、この実施例の作用を説明する。 原点検出指令が入力されると、低定速回転駆動制御手段(31,32)を形成 するCPU31は、制御信号CNTをドライバコントローラ40に出力してサー ボモータ1を回転駆動する(ST10)。すると、サーボモータ1は起動時に加 速トルクTqrを発生するが、図4に示す時刻t1以降はスピンドル13を低速 でかつ一定速度で下降させるに必要な低トルクTqfで一定回転する。なお、加 速トルクTqrについては、原点検出に関しては図3のST14のNO判断によ り除外される。
【0034】 さて、サーボモータ1が低定速回転駆動されると、開度調整機構10を形成す るスピンドル13が図2に示す隙間Cを小さくする方向へ一定速度で降下移動す る。この間にトルク検出手段(31,32,35,40)が、発生トルクTqf iを検出しそれをRAM33のワークエリアに記憶する(ST11)とともに、 モータ位置検出手段(8,40,36,31,32)は、モータ位置θiを検出 しかつRAM33のワークエリアに記憶する(ST12)。これは、一定サイク ル(例えば、1msec)ごとに繰返して実行される。
【0035】 ここに、原点検出手段(31,32)は、検出されたトルクTqfiを監視し て、すなわち前回検出トルクTqfi−1と今回検出トルクTqfiとを比較し て、トルクが急増したか否かを検出する(ST13)。図2に示すスピンドル1 3の下端面とスプール22の上端面との間の隙間Cが存在している場合には一定 のトルクTqfであるが、隙間Cが零となるとばね28の抗力がスピンドル13 に付加されるのでトルクTqfは急増変化する。すなわち、ポペット23が弁座 21Vから離れて油圧バルブ20が開き始める瞬間にその原点を検出することが できる(ST13のYES,ST14のYES)。
【0036】 すると、基準モータ位置記憶制御手段(31,32)が働き、原点検出時点に おけるモータ位置θiを基準モータ位置(θs)としてRAM33内の基準モー タ位置記憶エリア33Mに記憶する(ST15)。かくして、エンコーダ8で検 出されるモータ位置信号θiの基準を油圧バルブ20の原点に合せることができ る。
【0037】 しかる後に、CPU31はサーボモータ1を停止(ST16)させ、かつ逆回 転させてホームポジションへ戻す(ST17)。かくして、その後の油圧バルブ 20の開度調整は、エンコーダ8からのモータ位置信号θiを基準モータ位置θ sを基準とする信号に補正してサーボモータ1を図4に示す通常トルクTqnで 回転駆動しつつ行われる。したがって、高精度で最適な流量調整が保障される。
【0038】 しかして、この実施例によれば、原点検出装置が低定速回転駆動制御手段(3 1,32,34,40)とトルク検出手段(31,32,35,40)と原点検 出手段(31,32)とから構成され、サーボモータ1を加減速トルクが発生し ない範囲内の低速でかつ一定速度で回転駆動しつつばね28の抗力に基づくサー ボモータ1の発生トルクTqiの急増変化から油圧バルブ20の開き始める原点 を検出するものと形成されているので、従来の位置検出器9を一掃できかつ温度 変化や経時的変化の有無に拘わらず油圧バルブ20の原点を正確かつ迅速に自動 検出できる。よって、この原点を基準として常に安定した高精度で高分解能かつ 最適な流量調整ができるとともにコスト低減が図れかつ取扱いも極めて簡単であ る。
【0039】 また、トルク検出手段がドライバコントローラ40を介してサーボモータ1に 流れる負荷電流から発生トルクTqiを検出するように形成されているので、原 点をより正確に検出でき一段とコスト低減が図れる。
【0040】 また、低定速回転駆動制御手段,トルク検出手段,原点検出手段が、本来的に 具備する制御ユニット30とドライバコントローラ40との構成要素を巧に利用 して構築されているので、装置大型化等の不利益を招くことなく容易に具現化で きるとともに、従来位置検出器9を採用した場合の煩雑な取付調整作業等を一掃 できる。
【0041】 また、原点検出手段(31,32)がサーボモータ1の起動時における加速ト ルクTqrについては除外(ST14のNO)するものと形成されているので、 取扱いが非常に簡単である。
【0042】
【考案の効果】
本考案によれば、原点検出装置が低定速回転駆動制御手段とトルク検出手段と 原点検出手段とから構成され、サーボモータを加減速トルクが発生しない範囲内 の低速でかつ一定速度で回転駆動しつつばねの抗力に基づくサーボモータの発生 トルクの急増変化から油圧バルブの開き始める原点を検出するものと形成されて いるので、従来の位置検出器を一掃できかつ温度変化や経時的変化の有無に拘わ らず油圧バルブの原点を正確かつ迅速に自動検出できる。よって、この原点を基 準として常に安定した高精度で高分解能かつ最適な流量調整ができるとともにコ スト低減が図れかつ取扱いも極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す全体構成図である。
【図2】同じく、油圧バルブを説明するための縦断面図
である。
【図3】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【図4】同じく、トルク急増変化と原点検出動作とを説
明するための図である。
【図5】従来例とその問題点を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 サーボモータ(流量調整装置) 2 回転軸 4,5 円筒体 6 ベアリング 8 エンコーダ 10 開度調整機構(流量調整装置) 11 回転体 12 ナット部材 13 スピンドル 13S ねじ部 20 油圧バルブ 21 弁体 22 スプール 23 ポペット 24 スプールの下端部 25 ポート部材 26 入口ポート 27 出口ポート 28 ばね 29C 蓋部材 30 制御ユニット(流量調整装置) 31 CPU(低定速回転駆動制御手段,トルク検出
手段,原点検出手段) 32 ROM(低定速回転駆動制御手段,トルク検出
手段,原点検出手段) 33 RAM 33M 記憶エリア 34 D/Aコンバータ(低定速回転駆動制御手段) 35 A/Dコンバータ(トルク検出手段) 36 インターフェース 37 インターフェース 40 ドライバコントローラ(低定速回転駆動制御手
段,トルク検出手段) 50 リニアエンコーダ 100 シリンダ装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばねの付勢力で閉塞する油圧バルブと,
    サーボモータの回転駆動によりばねの付勢力に抗して油
    圧バルブの開度を調整する開度調整機構と,サーボモー
    タを回転駆動制御する制御ユニットと,油圧バルブが開
    き始める原点を検出する原点検出装置とを含み,検出さ
    れた原点を基準としかつサーボモータを回転駆動制御し
    て流量調整するように形成されたサーボモータ駆動方式
    の流量調整装置において、 前記原点検出装置を、前記サーボモータを加減速トルク
    が発生しない範囲内の低速でかつ一定速度で回転駆動す
    る低定速回転駆動制御手段と,低定速回転駆動中の前記
    サーボモータの発生トルクを検出するトルク検出手段
    と,検出されたトルクを監視しつつ前記ばねの抗力に基
    づく検出トルクの急増変化から前記原点を検出する原点
    検出手段とから構成した、ことを特徴とするサーボモー
    タ駆動方式の流量調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016215254A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 宇部興産機械株式会社 流量制御弁の異常検出方法

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