JP2584822Y2 - サーボモータ駆動方式の流量調整装置 - Google Patents

サーボモータ駆動方式の流量調整装置

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JP2584822Y2
JP2584822Y2 JP6127793U JP6127793U JP2584822Y2 JP 2584822 Y2 JP2584822 Y2 JP 2584822Y2 JP 6127793 U JP6127793 U JP 6127793U JP 6127793 U JP6127793 U JP 6127793U JP 2584822 Y2 JP2584822 Y2 JP 2584822Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、サーボモータを回転駆
動して油圧バルブの開度を調整しつつ流量調整を行うサ
ーボモータ駆動方式の流量調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サーボモータ駆動方式の流量調整装置の
一例を図5に示す。同図において、油圧バルブ20は、
ばねの付勢力で弁座とポペットとが閉塞される構造とさ
れ、サーボモータ1の回転駆動により開度調整機構10
を働かせかつばねの付勢力に抗してポペットを移動させ
て開度を調整するものと形成されている。
【0003】この開度調整機構10は、例えばサーボモ
ータ1で回転されるナット部材と,このナット部材に螺
合するねじ部を有するスピンドル13Pとを含み、スピ
ンドル13Pを移動させてスプールに一体的に形成され
たポペットをばねの付勢力に抗して移動するものと形成
されているのが一般的である。
【0004】かくして、サーボモータ1を回転駆動する
ことによって、油圧バルブ20の開度に応じた流量Qを
シリンダ装置100へ供給することができる。このシリ
ンダ装置100は、例えばプレス用トランスファ機構の
駆動源とされ、流量調整装置(1,10,20等)の負
荷を形成する。シリンダ装置100のピストンは供給さ
れる油流量Qに応じた位置に移動し、トランスファ機構
を所定のモーションで駆動する。このピストンの位置
は、リニアエンコーダ50で検出されピストン位置信号
PSNとして制御ユニット30Pにフィードバックされ
る。
【0005】制御ユニット30Pは、ドライバコントロ
ーラ40Pに制御信号CNTを出力してサーボモータ1
を回転駆動する。この際、サーボモータ1に連結された
エンコーダ8でモータ位置(回転角度位置)を検出し、
これによるモータ位置信号θをドライバコントローラ4
0Pにフィードバックするとともに、制御ユニット30
Pにもフィードバックする。モータ位置信号θをドライ
バコントローラ40Pを介して制御ユニット30Pへフ
ィードバックしているのは、信号変換便宜のためであ
る。
【0006】すなわち、制御ユニット30Pは、モータ
位置信号θおよびピストン位置信号PSNをフィードバ
ック信号とする位置制御系を形成し、ドライバコントロ
ーラ40Pはモータ位置信号θをフィードバック信号と
してマイナーループたる速度制御系を形成する。
【0007】ところで、油圧バルブ20の開度−流量特
性は、バルブ(20)が開き始める位置(原点)を基準
として規定される。このために、エンコーダ8がインク
レメント方式であるかアブソリュート方式であるかに拘
わらず原点検出装置を設け、原点検出時にエンコーダ8
から出力されるモータ位置信号θを基準モータ位置信号
として取込んでいる。つまり、エンコーダ8で検出する
モータ位置信号θの基準と油圧モータ20の原点とを合
致させている。
【0008】ここに従来の原点検出装置は、図5に示す
如く、油圧バルブ20が開き始めたときのスピンドル1
3Pの位置を検出可能に取付けられた位置検出器9から
形成されている。あるいはサーボモータ1の回転軸2に
関与して原点を検出するものとされている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
の原点検出装置によると、位置検出器9を原点検出位置
に正確に取付けるためには多大な労力・時間を必要とす
るばかりか、温度変化や経時的変化があると開度調整機
構10および油圧バルブ20の構造上原点が微小変動し
てしまうので、油圧バルブ20の実際の原点と先に取込
んだ基準モータ位置信号との間にミスマッチが生じる。
したがって、高精度で高分解能かつ最適な流量調整がで
きなくなる。また、開度調整機構10や油圧バルブ20
の構造によっては、位置検出器9の取付部材を付設した
りさらには位置検出器9の型式(例えば、リミットスイ
ッチ式,光電検出式,静電検出式等)が制限されてしま
うので、コスト高となる問題がある。図5の場合は、リ
ミットスイッチ式を示す。
【0010】本考案の目的は、温度変化や経時的変化に
より油圧バルブの原点が変動したとしても当該原点を正
確かつ迅速に自動検出できる原点検出装置を備え、もっ
て最適で高精度の流量調整を行える取扱簡単で低コスト
のサーボモータ駆動方式の流量調整装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】温度変化や経時的変化に
よって開度調整機構,油圧バルブの機械的な伸縮等が生
じたとしても油圧バルブの閉塞状態はばねの付勢力で確
実に保持されていること、つまりこのばねの付勢力に抗
する外力を付加しなければ油圧バルブは開き始めないこ
と、並びにサーボモータは定格回転速度までのトルク特
性は一定であるが定格トルクの2〜3倍の外乱トルク変
動に対しても瞬時的かつ急峻に応答できることに着目
し、本考案は油圧バルブの原点をばねの抗力が作用し始
めるときと定義しかつこれをサーボモータの発生トルク
から自動検出するように構成した原点検出装置を具備し
たものである。
【0012】すなわち、本考案に係るサーボモータ駆動
方式の流量調整装置は、ばねの付勢力で閉塞する油圧バ
ルブと,サーボモータの回転駆動によりばねの付勢力に
抗して油圧バルブの開度を調整する開度調整機構と,サ
ーボモータを回転駆動制御する制御ユニットと,油圧バ
ルブが開き始める原点を検出する原点検出装置とを含
み,検出された原点を基準としかつサーボモータを回転
駆動制御して流量調整するように形成されたサーボモー
タ駆動方式の流量調整装置において、前記原点検出装置
を、前記サーボモータを加減速トルクが発生しない範囲
内の低速でかつ一定速度で回転駆動する低定速回転駆動
制御手段と,低定速回転駆動中の前記サーボモータの発
生トルクを検出するトルク検出手段と,検出されたトル
クを監視しつつ前記ばねの抗力に基づく検出トルクの急
増変化から前記原点を検出する検出手段とから構成し
た、ことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成による本考案では、原点検出指令によ
り低定速回転駆動制御手段はサーボモータを低速かつ一
定速度で回転駆動する。ホームポジションにあるサーボ
モータは、起動時の大きな加速トルクを発生するがそれ
以後は加減速トルクが発生しない一定トルクでスムース
に回転駆動される。すると、開度調整機構が油圧バルブ
を開く方向に作動する。この低定速回転中にトルク検出
手段は例えば一定サイクル毎にサーボモータの発生トル
クを検出し、検出されたトルクは記憶される。
【0014】サーボモータの回転に伴う開度調整機構の
働きにより油圧バルブが開き始める瞬間にばねの抗力が
掛るから、発生トルクは急増変化する。ここに、原点検
出手段は検出されたトルクを監視しつつ急増変化から油
圧バルブの原点を検出する。すなわち、油圧バルブの原
点を迅速かつ正確に検出できる。かくして、このように
して検出された原点をもとに基準モータ位置が取込まれ
る。よって、検出された原点を基準としてサーボモータ
を回転駆動しつつ最適で高精度な流量調整ができる。
【0015】
【実施例】本考案の実施例を図面に基いて説明する。本
流量調整装置は、図1,図2に示す如く、基本的構成が
従来例(図5)と同じとされているが、原点検出装置を
図1に示すように低定速回転駆動制御手段(31,3
2,34,40)と,トルク検出手段(40,35,3
1,32)と,原点検出手段(31,32)とから構成
し、従来の外部付加的な位置検出器9等を一掃しかつ油
圧バルブ20の開き始める原点を正確かつ迅速に自動検
出できるように形成されている。
【0016】また、モータ位置検出手段(8,40,3
6,31,32)と基準モータ位置記憶制御手段(3
1,32)とを設け、原点検出時におけるモータ位置
(θi)を基準モータ位置(θs)として自動記憶する
ものと形成されている。
【0017】まず、サーボモータ1と開度調整機構10
と油圧バルブ20との構造とその関係を図2を用いて説
明する。サーボモータ1は交流型で、ベース3を介しか
つボルトを用いて機枠(図示省略)に固着されている。
また、回転軸2には図1に示すアブソリュート方式のエ
ンコーダ8が連結され回転角度位置すなわちモータ位置
θiを検出するものとされている。このサーボモータ1
と油圧バルブ20とは、円筒体4,5を介してボルト連
結され、かつ円筒体5内に開度調整機構10が装着され
ている。
【0018】油圧バルブ2は、弁体21,29とスプー
ル22とポート部材25とばね28とから形成されてい
る。ポペット(弁部)23が一体的に形成されたスプー
ル22は、弁体21,29に図2で上下方向に摺動自在
に嵌挿され、蓋部材29Cとの間に介装されたばね28
で上方に向けて常時付勢されている。
【0019】したがって、ポペット23が上部側の弁体
21の下方に設けられた弁座21Vに押圧されるので、
スプール22の上方向位置が拘束される。すなわち、油
圧バルブ20は、ばね28の付勢力で常時閉塞となる。
かくして、油圧バルブ20を開くには,スプール22に
上方からの外力を付加しなければならない。なお、ポー
ト部材25には、入口ポート26と出口ポート27とが
設けられ、油圧バルブ20(23、21V)の開度に応
じた油流量Qが出口ポート27から出力される。
【0020】開度調整機構10は、上部がサーボモータ
1の回転軸2に連結されるとともに全体としてベアリン
グ26を介して円筒体5に回転自在かつ上下移動不可能
に装着された回転体11と,この回転体11に固着され
たナット部材12と,このナット部材12の雌ねじ(図
示省略)に螺合されるねじ部13Sを有するスピンドル
13とから形成されている。サーボモータ1を回転駆動
すると、スピンドル13がリニアガイド7に案内され下
降するから、スプール22にばね28の付勢力に抗する
下向きの外力を付加して油圧バルブ20を開放すること
ができ、その移動量によってバルブ開度を調整すること
ができる。
【0021】なお、サーボモータ1がホームポジション
にあるときは、スピンドル13の下端面とスプール22
の上端面との間に図2に示す隙間Cが形成される。ホー
ムポジションとは、エンコーダ8で検出される回転角度
位置つまりモータ位置(θi)が予め決められた初期位
置(θo)となる状態である。静止時におけるサーボモ
ータ1は、このホームポジションに待機するように形成
してある。
【0022】サーボモータ1のドライバコントローラ4
0は,図1に示す如く、制御ユニット30からの制御信
号CNTを入力としかつエンコーダ8からのモータ位置
信号θをフィードバック信号として、サーボモータ1を
回転駆動する。なお、モータ位置信号θは、制御ユニッ
ト30に好適な信号に変換して制御ユニット30へ出力
される。
【0023】制御ユニット30は、CPU31と,各種
プログラムや固定データを格納させたROM32と,各
種データを一時記憶するRAM33と,D/Aコンバー
タ34と,A/Dコンバータ35と,モータ位置信号θ
を受信するインターフェイス(I/F)36と,リニア
エンコーダ50からのピストン位置信号PSNを受信す
るインターフェイス(I/F)37とを含み、モータ位
置信号θとピストン位置信号PSNとをフィードバック
信号としかつ予め設定されたモーションプログラムに基
き制御信号CNTを出力しつつ油圧バルブ20の流量調
整を行う。
【0024】ここにおいて、原点検出装置を形成する低
定速回転駆動制御手段は、サーボモータ1を加減速トル
クが発生しない範囲内の低速でかつ一定速度で回転駆動
する手段で、この実施例では、CPU31と,低定速回
転プログラムを格納させたROM32と,D/Aコンバ
ータ34と,ドライバコントローラ40とから形成さ
れ、図3のST10で実行される。
【0025】すなわち、低定速回転駆動制御手段(3
1,32,34,40)は、ナット部材12を一定の回
転速度で回転駆動する。つまり、スピンドル13を一定
の速度で図2の下方側へスムースに移動させるようにサ
ーボモータ1を回転駆動する。この低定速回転中におけ
るサーボモータ1の発生トルクは、図4に示すTqfで
ある。
【0026】次に、トルク検出手段は、低定速回転中に
おけるサーボモータ1の発生トルクを検出する手段で、
ドライバコントローラ40とA/Dコンバータ35とト
ルク検出プログラムを格納させたROM32とCPU3
1とから形成され、図3のST11で実行される。すな
わち、発生トルク(Tqi)をサーボモータ1の負荷電
流として検出し、検出された発生トルク(Tqi)はC
PU31によってRAM33のワークエリアに記憶する
ものとしている。
【0027】また、モータ位置検出手段は、サーボモー
タ1の上記ホームポジションからの回転角度位置(モー
タ位置)を検出するもので、エンコーダ8とドライバコ
ントローラ40とインターフェイス36と位置検出プロ
グラムを格納させたROM32とCPU31とから形成
され、図3のST12で実行される。検出されたモータ
位置(θi)もRAM33のワークエリアに記憶され
る。
【0028】なお、トルク検出手段とモータ位置検出手
段とは、予め設定記憶された一定サイクル(例えば、1
msec)ごとに繰返して実行される(ST11,1
2)。
【0029】ここにおいて、原点検出手段は、トルク検
出手段(31,32,35,40)で検出されたトルク
(Tqi)を監視しつつばね28の抗力に基づく検出ト
ルク(Tqi)の急増変化から油圧バルブ20の原点を
検出する手段で、CPU31と原点検出プログラムを格
納させたROM32とから形成され、図3のST13,
14で実行される。
【0030】すなわち、この原点検出手段(31,3
2)は、図4に示す時刻t1以降に検出されたトルクT
qiを監視して検出動作すればよいので、この実施例で
はサーボモータ1の起動時に急増変化する加速トルクT
qrは除外(ST14のNO)する方法により、図4の
時刻t2に示すところのばね28の抗力による急増変化
ポイントを判断して原点を検出するように構築してあ
る。なお、ST14は、サーボモータ1の回転駆動開始
時点からの経過時間(Ti)が、起動開始時の加速トル
クTqrが無くなる時期として予めセットされた設定時
間(Ts)を越えた場合(Ti≧Ts)に、YES判断
するものと形成してある。
【0031】また、基準モータ位置記憶制御手段は、記
憶制御プログラムを格納させたROM32とこれを実行
させるCPU31とから形成され、原点検出時点におけ
るサーボモータ1のモータ位置θiを基準モータ位置
(θs)として取込んで記憶する手段で、図3のST1
5で実行される。取込まれた基準モータ位置は、RAM
33の一部記憶エリアに形成された基準モータ位置記憶
エリア33Mに書込記憶される。
【0032】なお、CPU31は、この基準モータ位置
の記憶が終了すると、サーボモータ1を停止(ST1
6)させ、かつ逆回転駆動させてサーボモータ1を上記
ホームポジションへ戻す(ST17)。
【0033】次に、この実施例の作用を説明する。原点
検出指令が入力されると、低定速回転駆動制御手段(3
1,32)を形成するCPU31は、制御信号CNTを
ドライバコントローラ40に出力してサーボモータ1を
回転駆動する(ST10)。すると、サーボモータ1は
起動時に加速トルクTqrを発生するが、図4に示す時
刻t1以降はスピンドル13を低速でかつ一定速度で下
降させるに必要な低トルクTqfで一定回転する。な
お、加速トルクTqrについては、原点検出に関しては
図3のST14のNO判断により除外される。
【0034】さて、サーボモータ1が低定速回転駆動さ
れると、開度調整機構10を形成するスピンドル13が
図2に示す隙間Cを小さくする方向へ一定速度で降下移
動する。この間にトルク検出手段(31,32,35,
40)が、発生トルクTqfiを検出しそれをRAM3
3のワークエリアに記憶する(ST11)とともに、モ
ータ位置検出手段(8,40,36,31,32)は、
モータ位置θiを検出しかつRAM33のワークエリア
に記憶する(ST12)。これは、一定サイクル(例え
ば、1msec)ごとに繰返して実行される。
【0035】ここに、原点検出手段(31,32)は、
検出されたトルクTqfiを監視して、すなわち前回検
出トルクTqfi−1と今回検出トルクTqfiとを比
較して、トルクが急増したか否かを検出する(ST1
3)。図2に示すスピンドル13の下端面とスプール2
2の上端面との間の隙間Cが存在している場合には一定
のトルクTqfであるが、隙間Cが零となるとばね28
の抗力がスピンドル13に付加されるのでトルクTqf
は急増変化する。すなわち、ポペット23が弁座21V
から離れて油圧バルブ20が開き始める瞬間にその原点
を検出することができる(ST13のYES,ST14
のYES)。
【0036】すると、基準モータ位置記憶制御手段(3
1,32)が働き、原点検出時点におけるモータ位置θ
iを基準モータ位置(θs)としてRAM33内の基準
モータ位置記憶エリア33Mに記憶する(ST15)。
かくして、エンコーダ8で検出されるモータ位置信号θ
iの基準を油圧バルブ20の原点に合せることができ
る。
【0037】しかる後に、CPU31はサーボモータ1
を停止(ST16)させ、かつ逆回転させてホームポジ
ションへ戻す(ST17)。かくして、その後の油圧バ
ルブ20の開度調整は、エンコーダ8からのモータ位置
信号θiを基準モータ位置θsを基準とする信号に補正
してサーボモータ1を図4に示す通常トルクTqnで回
転駆動しつつ行われる。したがって、高精度で最適な流
量調整が保障される。
【0038】しかして、この実施例によれば、原点検出
装置が低定速回転駆動制御手段(31,32,34,4
0)とトルク検出手段(31,32,35,40)と原
点検出手段(31,32)とから構成され、サーボモー
タ1を加減速トルクが発生しない範囲内の低速でかつ一
定速度で回転駆動しつつばね28の抗力に基づくサーボ
モータ1の発生トルクTqiの急増変化から油圧バルブ
20の開き始める原点を検出するものと形成されている
ので、従来の位置検出器9を一掃できかつ温度変化や経
時的変化の有無に拘わらず油圧バルブ20の原点を正確
かつ迅速に自動検出できる。よって、この原点を基準と
して常に安定した高精度で高分解能かつ最適な流量調整
ができるとともにコスト低減が図れかつ取扱いも極めて
簡単である。
【0039】また、トルク検出手段がドライバコントロ
ーラ40を介してサーボモータ1に流れる負荷電流から
発生トルクTqiを検出するように形成されているの
で、原点をより正確に検出でき一段とコスト低減が図れ
る。
【0040】また、低定速回転駆動制御手段,トルク検
出手段,原点検出手段が、本来的に具備する制御ユニッ
ト30とドライバコントローラ40との構成要素を巧に
利用して構築されているので、装置大型化等の不利益を
招くことなく容易に具現化できるとともに、従来位置検
出器9を採用した場合の煩雑な取付調整作業等を一掃で
きる。
【0041】また、原点検出手段(31,32)がサー
ボモータ1の起動時における加速トルクTqrについて
は除外(ST14のNO)するものと形成されているの
で、取扱いが非常に簡単である。
【0042】
【考案の効果】本考案によれば、原点検出装置が低定速
回転駆動制御手段とトルク検出手段と原点検出手段とか
ら構成され、サーボモータを加減速トルクが発生しない
範囲内の低速でかつ一定速度で回転駆動しつつばねの抗
力に基づくサーボモータの発生トルクの急増変化から油
圧バルブの開き始める原点を検出するものと形成されて
いるので、従来の位置検出器を一掃できかつ温度変化や
経時的変化の有無に拘わらず油圧バルブの原点を正確か
つ迅速に自動検出できる。よって、この原点を基準とし
て常に安定した高精度で高分解能かつ最適な流量調整が
できるとともにコスト低減が図れかつ取扱いも極めて簡
単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す全体構成図である。
【図2】同じく、油圧バルブを説明するための縦断面図
である。
【図3】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【図4】同じく、トルク急増変化と原点検出動作とを説
明するための図である。
【図5】従来例とその問題点を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 サーボモータ(流量調整装置) 2 回転軸 4,5 円筒体 6 ベアリング 8 エンコーダ 10 開度調整機構(流量調整装置) 11 回転体 12 ナット部材 13 スピンドル 13S ねじ部 20 油圧バルブ 21 弁体 22 スプール 23 ポペット 24 スプールの下端部 25 ポート部材 26 入口ポート 27 出口ポート 28 ばね 29C 蓋部材 30 制御ユニット(流量調整装置) 31 CPU(低定速回転駆動制御手段,トルク検出
手段,原点検出手段) 32 ROM(低定速回転駆動制御手段,トルク検出
手段,原点検出手段) 33 RAM 33M 記憶エリア 34 D/Aコンバータ(低定速回転駆動制御手段) 35 A/Dコンバータ(トルク検出手段) 36 インターフェース 37 インターフェース 40 ドライバコントローラ(低定速回転駆動制御手
段,トルク検出手段) 50 リニアエンコーダ 100 シリンダ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−357379(JP,A) 特開 平4−296270(JP,A) 特開 昭62−98076(JP,A) 特開 昭59−180177(JP,A) 特開 昭59−137681(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 31/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばねの付勢力で閉塞する油圧バルブと,
    サーボモータの回転駆動によりばねの付勢力に抗して油
    圧バルブの開度を調整する開度調整機構と,サーボモー
    タを回転駆動制御する制御ユニットと,油圧バルブが開
    き始める原点を検出する原点検出装置とを含み,検出さ
    れた原点を基準としかつサーボモータを回転駆動制御し
    て流量調整するように形成されたサーボモータ駆動方式
    の流量調整装置において、 前記原点検出装置を、前記サーボモータを加減速トルク
    が発生しない範囲内の低速でかつ一定速度で回転駆動す
    る低定速回転駆動制御手段と,低定速回転駆動中の前記
    サーボモータの発生トルクを検出するトルク検出手段
    と,検出されたトルクを監視しつつ前記ばねの抗力に基
    づく検出トルクの急増変化から前記原点を検出する原点
    検出手段とから構成した、ことを特徴とするサーボモー
    タ駆動方式の流量調整装置。
JP6127793U 1993-11-15 1993-11-15 サーボモータ駆動方式の流量調整装置 Expired - Lifetime JP2584822Y2 (ja)

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