JP2011020173A - プレス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレス機械に加わる加圧力を低減させ、あるいは作用させず、それでいて省スペースで簡易なプレス装置を提供する。
【解決手段】第1型と、その第1型との間にワークを挟んで加圧成形する第2型と、前記第1型および第2型を保持し、第1型に対して第2型を接近/離隔するように往復駆動する駆動機構Mと、前記第1型および第2型のうち、いずれか一方の金型の一部と他方の金型とを締結/解離するクランプ機構12とを備えており、そのクランプ機構が、前記加圧成形の途中で前記一方の金型の一部と他方の金型とがワークを介して当接したときに両者を一体に締結し、加圧成形後に解離して、前記加圧成形を補助するものであるプレス装置A。
【選択図】図1

Description

本発明はプレス装置に関する。さらに詳しくは、加工されるべき部材に補助的な加圧力(クッション力)を作用させるプレス装置に関する。
加工されるべき素材にクッション力を作用させる成形方法として絞り成形がある。この成形方法は、板材をカップ状等にするものであり、金型を用いて前記素材の必要な箇所にシワ押さえ力(加圧力)を作用させている。このシワ押さえ力を発生させる手段としては、プレス機械に付属されているダイクッションや、金型に付属されるバネ、ガススプリング等(バネによるクッション力)がある。
特許文献1には素材にシワ押さえ力を加える際に、スライドとクッションベースとを金型が設置されていない別の部分で連結部(クッションロッド)により連結するダイクッション装置が記載されている。すなわち、スライドとクッションベースとを連結部で連結することにより、シワ押さえ力の反力を発生させ、シワ押さえ力を内力として相殺するものである。
特許文献2には閉塞鍛造用金型装置が開示されている。この金型は成形した製品を取り出すため、上下に2分割されている。そして、それら上下の金型を加圧して閉じ、そのキャビティー内で材料を加圧し流動させ、所望の形状に成形するというものである。
特許文献3には精密打抜き方法が開示されている。この方法によれば、打抜きのための垂直加圧力を素材に印加したとき発生する逃げ分力を、上型と下型との向い合う面に形成された押込み突起を素材に押込むことにより、受け止めるというものである。
特開2006−224149号公報 特開2006−102819号公報 特開2002−331321号公報
一般的に、プレス機械の性能や選定のための指標として加圧能力、トルク能力および仕事能力がある。これら能力はプレス機械に発生する負荷に応じて決定される。その負荷とは、板材を変形させるのに必要な成形力と、板材を所望の形状に押さえるための加圧力(シワ押さえ力など)との和で与えられる。前記トルク能力とは下死点上どの高さでどれだけの圧力を発生できるかを表す能力のことであり、加圧能力とは前記負荷の反力を支持できる能力であり、仕事能力とは前記負荷とスライドの移動量などに起因する能力である。通常、加工される素材が大きくなると、加圧力も増加するので、前記各能力も大きくなる。そのため、装置全体として大掛かりなものとなってしまう。
特許文献1のダイクッション装置を備えたプレス機械はシワ押さえ力を内力として相殺するので、その分だけ加圧能力を小さくすることができる。また、従来と同様にダイクッション装置の主要部をボルスタの下部に設置するので、従来の金型を使用できる。しかし、連結部などのプレス機械に付属した装置が必要となり、設備が大掛かりで、高価なものとなる。
また、特許文献2のような閉塞鍛造において、プレス機械には素材を変形させる力(材料の外部摩擦等含む)と、閉塞力とが作用する。閉塞力とは、上下分割金型を抑える力である。その閉塞力は製品の大きさに伴い大きくなることから、この成形においても製品が大きくなるに従い、閉塞力が増加し、プレス機械の各能力が大きくなる。また、この成形の閉塞力は製品の大きさが小さくとも、素材の流動を抑えつける必要があるため、一般的に絞り成形のシワ押さえ力よりも、大きな力が必要となり、前記各能力の大きなプレス機械が必要となることが多い。
さらに、特許文献3においても、プレス機械の各能力は、成形に必要な成形力と加圧力との和を基準に決定されている。
そこで、本発明はプレス機械に加わる加圧力を低減させ、あるいは作用させず、それでいて省スペースで簡易なプレス装置を提供することを課題としている。
本発明のプレス装置(請求項1)は、第1型と、その第1型との間にワークを挟んで加圧成形する第2型と、前記第1型および第2型を保持し、第1型に対して第2型を接近/離隔するように往復駆動する駆動機構と、前記第1型および第2型のうち、いずれか一方の金型の一部と他方の金型とを締結/解離するクランプ機構とを備えており、そのクランプ機構が、前記加圧成形の途中で前記一方の金型の一部と他方の金型とがワークを介して当接したときに両者を一体に締結し、加圧成形後に解離して、前記加圧成形を補助するものであることを特徴としている。
このようなプレス装置は前記一方の金型がパンチとシワ押さえを備えた深絞り型であり、前記一方の金型の一部がそのシワ押さえであり、他方の金型がパンチと嵌合するダイスであるものが好ましい(請求項2)。
また、前記駆動機構が駆動源としてサーボモータを用いており、前記加圧成形の途中でクランプ機構による締結/解離を行うため、作動途中のサーボモータを一時的に停止または減速させる制御機構を備えているものが好ましい(請求項3)。
さらに、前記クランプ機構が、前記一方の金型の一部と係合する第1係合部と、他方の金型と係合する第2係合部と、両方の係合部同士を連結する連結棒と、両方の係合部同士の間隔を伸縮して締結/解離させる締結手段とを備えているものが好ましい(請求項4)。
また、前記クランプ機構を前記一方の金型または他方の金型の近辺に保持する保持機構と、保持されたクランプ機構を金型の側に移動させたり、金型から離れさせたりする往復移動機構とを備えているものが好ましい(請求項5)。
さらに、前記クランプ機構の締結手段が液圧により締結を行うものが好ましい(請求項6)。
さらに、前記クランプ機構の締結手段がサーボモータにより締結を行うものが好ましい(請求項7)。
本発明のプレス装置(請求項1)は、別部品としてのクランプ機構を用いてシワ押さえ力、閉塞力などの加圧力を与えているので、プレス装置側で加圧力を発生させる必要がない。また、加圧力の反力も生じない。そのため、その分だけプレス装置の加圧能力、トルク能力および仕事能力を低減させることができ、装置をコンパクトにできる。
このようなプレス装置において、前記一方の金型がパンチとシワ押さえを備えた深絞り型であり、前記一方の金型の一部がそのシワ押さえであり、他方の金型がパンチと嵌合するダイスである場合は(請求項2)、クランプ機構によりシワ押さえ力を生じさせるので、プレス装置の加圧能力、トルク能力を低減させることができる。また、板材が成形される間もクランプされているので、プレス装置の仕事能力も低減できる。そのため、一層装置をコンパクトにでき、省スペースである。
また、前記駆動機構が駆動源としてサーボモータを用いており、前記加圧成形の途中でクランプ機構による締結/解離を行うため、作動途中のサーボモータを一時的に停止または減速させる制御機構を備えている場合は(請求項3)、第1型あるいは第2型を所定の位置で停止または減速させることができ、所定の位置で停止または減速した際に、それら型をクランプ機構を用いてクランプすることができる。そのため、このような工程をほぼ連続的に行うことができる。
さらに、前記クランプ機構が、前記一方の金型の一部と係合する第1係合部と、他方の金型と係合する第2係合部と、両方の係合部同士を連結する連結棒と、両方の係合部同士の間隔を伸縮して締結/解離させる締結手段とを備えている場合は(請求項4)、簡易な機構で確実に動作させることができる。
また、前記クランプ機構を前記一方の金型または他方の金型の近辺に保持する保持機構と、保持されたクランプ機構を金型の側に移動させたり、金型から離れさせたりする往復移動機構とを備えている場合は(請求項5)、一連の工程を連続的に行うことができる。
さらに、前記クランプ機構の締結手段が液圧により締結を行う場合は(請求項6)、簡易な構成でクランプ機構を構成することができる。
さらに、前記クランプ機構の締結手段がサーボモータにより締結を行う場合は(請求項7)、油圧あるいは水圧の配管や圧縮機のような設備を必要としないので、省スペースであり、設置も容易である。
本発明のプレス装置の模式図である。 図2aは本発明のプレス装置により成形された成形品を示す上面図、図2bは図2aのI−I線断面図である。 クランプ機構を示す模式図である。 本発明のプレス装置が作動する様子を示す概略工程図である。 ロッキング装置を示す概略図である。 図6aは本発明のプレス装置に用いられる金型を示す側面断面図、図6bは図6aのI−I線断面図ある。 1サイクルにおけるスライドのストローク量、シリンダのストローク量およびクランパのクランプ量の変化を示す図である。 図8aはクランクモーションにおけるスライド位置と、プレス装置に加わる荷重との関係を示す図、図8bは図8aの荷重の値をスライドの述べ移動量に対してプロットしたものである。 図9aはフレックスモーションにおけるスライド位置と、プレス装置に加わる荷重および従来装置のクッション荷重との関係を示す図、図9bは図9aの荷重の値をスライドの述べ移動量に対してプロットしたものである。 図10はクランプ機構の締結手段の駆動源としてサーボモータを用いた他のプレス装置を示す側面図である。
図1は本発明のプレス装置Aを示す。そのプレス装置Aは、プレス機構1と、クランプ機構12とからなる。このプレス装置Aを用いることにより図2に示す絞り成形品を成形することができる。図2に示す絞り成形品20は、板状部材21(加工されるべき部材)を深絞り成形したものである。その絞り成形品20は窪んだ部分20aと、鍔状の部分20bとからなる。絞り加工時には鍔状の部分20bに対しシワを生じさせないようにシワ押さえにより、シワ押さえ力を付与するが、この実施形態では通常のダイクッションと異なり、クランプ機構12によってシワ押さえ力を付与する。なお、プレス装置Aにはプレス機構1およびクランプ機構12の動作を所定のプログラムに基づいて制御する制御機構Sが設けられている。
図1に示すように、前記プレス機構1は、ボルスタ2と、そのボルスタ2の上方に配置されるスライド3と、そのスライド3をボルスタ2側に接近させたり、遠ざけたりするように昇降駆動させる駆動機構Mとからなる。なお、前記ボルスタ2、スライド3および駆動機構Mは従来公知のものである。図1ではスライド3が上死点にある状態を示している。前記ボルスタ2には下型ベースプレート4が固定されている。その下型ベースプレート4は、その上面に固定した円柱状のパンチ5と、そのパンチ5の周囲に上下動自在に配置されている略ドーナツ状のシワ押さえ6と、そのシワ押さえ6の下面とボルスタ2の上面との間でそれらを遠ざけるように付勢しているコイルバネ7とからなる。そのコイルバネ7は、クッション力を与えるものではなく、パンチ5の先端がシワ押さえ6の上面から上方に突出しないようにシワ押さえ6を支持するものである。前記シワ押さえ6には側面から内向きに縦溝6aが形成されており、クランプ機構12の連結棒12cが通される。
前記スライド3の下面には上型ベースプレート8が固定されている。その上型ベースプレート8の下面には前記パンチ5を中央部に通すことのできる円筒状のダイ9が固定されている。さらに、上型ベースプレート8の下面で、ダイ9に隣接するクランプ機構12が配置され、クランプ支持ブロック10によって水平方向に往復移動自在に吊り下げ支持されている。そのクランプ機構12を往復移動させる往復移動機構13がシリンダ固定ブロック11を介して取り付けられている。前記ダイ9の側面の中央付近からは内向きに形成された縦溝9aが下方に延び、下端で外部に連通している。また、縦溝9aの上端は水平方向に延び、水平溝9bを形成している。そして、縦溝9aと水平溝9bでT字状の溝となっている。さらに、クランプ支持ブロック10の下方には段状あるいはレール状の部分10aが形成されており、後述するクランプ機構12の第1係合部12aがそのレールに沿って移動できるように構成されている。
前記駆動機構Mはスライド3を昇降させるもので、その駆動源としてはサーボモータが用いられる。その駆動機構(サーボモータ)Mは制御機構Sに記憶されたプログラムに沿って回転を一時停止したり、回転速度を変化させたりすることができる。
ここから図1および図3を用いてクランプ機構12および往復移動機構(往復移動用のシリンダ)13について説明する。前記クランプ機構12はダイ9に係合する第1係合部12aと、シワ押さえ6と係合する第2係合部12bと、両方の係合部同士を連結する連結棒12cとを備えている。前記クランプ機構12はシリンダ13によってダイ9およびシワ押さえ6に近接した位置(解除位置)とそれらと係合する位置(係合位置)との間で往復移動される(図3の二点鎖線参照)。係合する位置では連結棒12cはダイ9の縦溝9aおよびシワ押さえ6の縦溝6aに外側から通される。そして、第1係合部12aはダイ9の水平溝9bに差し込まれ、第2係合部12bはシワ押さえ6の下面側に配置される。
前記クランプ機構12は両方の係合部12a、12bの間隔を伸縮させてダイ9とシワ押さえ6とを締結/離脱させる締結手段12dを備えている。その締結手段12dは第2係合部12bの内部に形成されたシリンダ室12eと、そのシリンダ室内で上下動する連結棒12cの下端に形成されたピストン部12fにより形成されている。例えば、ピストン部12fを押下げる方向あるいは押し上げる方向から圧力流体をシリンダ室12eに注入することにより、両方の係合部12a、12bの間隔を伸縮させるものである。その締結手段12dの駆動原としては空圧、水圧、油圧あるいはサーボモータなどのモータが用いられる。加圧力の大きさでは油圧を用るのが好ましく、制御の容易さではサーボモータが好ましい。前記締結手段12dに供給される油圧は油圧・空圧ユニット14により送られる。往復移動用のシリンダ13についても、サーボモータを用いることができる。締結手段12dや往復移動機構13にモータを用いる場合、ナットまたはネジの一方をモータで駆動し、他方を回転しないようにスライドさせるネジ・ナット直動アクチュエータを用いるのが好ましい。また、摩擦低減のためボールネジユニットを用いるのが好ましい(図10参照)。
前記往復移動用のシリンダ13の動力源としては気体あるいは液体を用いることができ、油圧・空圧ユニット14から供給されている(図6参照)。そのエアシリンダ13はロッド13aを押し引き操作するものであり、そのロッド13aの先端にはクランプ機構12と連動させるための連結部材13bが設けられている。
図4は図1のプレス機構1が作動する様子を示す概略工程図である。工程S1では、スライド3は上死点にある。また、シワ押さえ6の上面に加工対象の板状部材21が載置されている。
次いで、前記スライド3をダイ9の下面と板状部材21の上面とが接するまで下降させ、その位置で停止させる(工程S2)。この状態でシリンダ13によって、クランプ機構12を解除位置から係合位置へ移動する。クランプ機構12の連結棒12cがダイ9の縦溝9aおよびシワ押さえ6の縦溝6aに通され、第1係合部12aがダイの水平溝9bに挿入され、第2係合部12bがシワ押さえの下面側に配置される。そして、その締結手段12dが作動しクランプ機構12はシワ押さえ6とダイ9とをクランプする。
次いで、スライド3がさらに下降し、パンチ5の先端が板状部材21をダイ9側に押し付ける(工程S3)。そして、スライド3が下死点に到達する。このとき、加工時の板状部材21に対しクランプ機構12によりシワ押さえ力が付与されている。そのため、駆動機構M(図1参照)は上型ベースプレート8に板状部材21を成形させる成形力を与えるだけでよいので、加圧能力、トルク能力および仕事能力を低減させることができ、装置がコンパクトになり、省スペースである。
次いで、工程S4では、上型ベースプレート8が上昇し、前記パンチ5がダイ9から抜ける高さで停止する。その間もシワ押さえ6とダイ9とはクランプ機構12によりクランプされたままである。
最後にシワ押さえ6とダイ9とのクランプされた状態が解除され、エアシリンダ13によりクランプ機構12が解除位置へ移動し、スライド3が上死点まで上昇する(工程S5)。
図5には、ロッキング装置15を示す。そのロッキング装置15は、前記上型ベースプレート8が下死点から上昇したときに、シワ押さえ6を上昇しないように固定するものである。下型ベースプレート4の上面にはブロック16が設けられ、そのブロック16にロッキング装置15が設けられている。ロッキング装置15はブロック16に形成された溝16aに沿ってシワ押さえ6に接近したり遠ざかったりするように移動自在なロッキングブロック15aと、そのロッキングブロック15aを押し引きするシリンダ15bとからなる。また、前記シワ押さえ6の側面にはロッキングブロック15aと係合する係合溝6bが形成されている。
また、図示しないが、本機構のクランプ機構12を特許文献1の閉塞鍛造や、特許文献2のファインブランキングにも用いることもできる。
図6に本発明のプレス装置Aに用いる金型の実施形態を示す。その金型22は、矩形状の上型ベースプレート8および下型ベースプレート4を備え、それらの四隅にガイドポスト17が設けられている。前記クランプ機構12はそれぞれのガイドポスト17の間に、4つ配置されている。前記係合部が伸縮する機構としては、図3に示すように油圧・空圧ユニット14から加圧した流体を第2係合部12b側に注入し、その圧力で第2係合部12bを連結棒12cに対して第1係合部12a側に接近させる機構を採用することもできる。また、シリンダ13のロッド13aあるいは連結部材13bには係合検知用のリミットスイッチ18aが固定されている。そのリミットスイッチ18aはシリンダのロッド13aが伸びて、クランプ機構12が係合位置へ移動したことをシワ押さえ6に接近したことにより検知する。一方、シリンダ13の先端、クランプ支持ブロック10あるいはシリンダ固定ブロック11などにはクランプ機構12が解除位置へ移動したことを検知するリミッスイッチ18bが設けられている。このリミットスイッチ18bは連結部材13bあるいはロッド13aと共に往復移動する部材が接近したことを検知し、その検知に基づいてスライド3が上昇を開始する。
図7〜9のグラフは図6に示すプレス装置を用いて測定した結果をグラフに表したものである。図7は金型22(図6参照)において、1枚の板状部材21を1つの絞り成形品20に加工する際(1サイクル)の、スライド3のストローク量、シリンダ13のストローク量およびクランプ機構12のクランプ量の変化を示すものである。その加工の条件はスライド3のストローク量は200mmである。また、クランプ機構12のクランプ時の発生油圧は24.5MPaである。図中の符号26aはスライドのストローク量、符号26bはシリンダ13のストローク量、符号26cはクランプ機構12のクランプ量を示す。
ここから図4も参照して説明する。前記スライド3の工程S1における位置から工程S2における位置(図7の符号P参照)までのストロークは118mmであり、その時間は0.6秒である。シリンダ13の作動によりクランプ機構12を解除位置から係合位置へ移動させる時間は1.5秒である。クランプ機構12のクランプ量は4mmで、油圧を圧入する時間は5.5秒である。スライド3が工程S2における位置から下降し、下死点(S3)に到達し、工程S4における位置に上昇するのに4.6秒かかる。一方、油圧を緩めてクランプされた状態からアンクランプ状態にする時間は瞬時であるが、クランプ量が4mmから0mmになるまでに3秒の待ち時間を設定している。なお、待ち時間を考慮しないで、瞬時のアンクランプ後、シリンダ13によりクランプ機構12を解除位置へ退避させるとすると、その時間は1.5秒である。次いで、スライド3を工程S4における位置から上死点(S5)へ移動させる時間は0.6秒である。クランプ機構12のクランプ戻り時間を考慮しないなら、1サイクルの時間は14.3秒である。クランプ機構12のクランプ量が4mmから0mmになるまでの3秒の待ち時間を考慮すると、1サイクル15.2秒となる。これらの差である0.9秒がクランプ量を0mmとするための実質的な待ち時間となる。
結果として、1サイクルを14.3秒とすると、1サイクル中の成形時間は3.3秒で、成形外時間は11.0秒である。1サイクルに占める割合としては、成形時間23%で、成形外時間77%となる。
図8aはクランクモーションにおけるスライド位置と、プレス装置に加わる荷重との関係を示す図である。図中の符号27aはスライドの変位量を示すもので、右軸が対応している。図中の符号27bは図6の金型22の成形荷重を示し、符号27cは従来の金型の成形荷重を示し、左軸が対応している。符号27bの金型22の場合にはクッション力を発生するクランプ機構12の分は加算されていない。また、前記従来の装置は本願のようなクランプ機構12を備えておらず、クッション力が加算されている。また、図8bは縦軸は図8aと同じであるが、横軸をスライドの延べ移動量としたものである。
結果として、金型22を用いた場合の消費エネルギーは9257Jで、最大荷重は202KNである。従来の金型を用いた場合の消費エネルギーは24960Jで、最大荷重は307KNである。このように、本発明のプレス装置Aの金型22では消費エネルギーも最大荷重も低減できる。
図9aは1サイクル中のフレックスモーションにおけるスライド位置(符号28a)、金型22を用いた場合の成形荷重(符号28b)、従来の金型を用いた場合の成形荷重、すなわちクッション力を含む成形荷重(符号28c)および従来の金型におけるクッション荷重(符号28d)とを示している。前記フレックスモーションとは1ストローク中でスライド位置を逆転させたり、複数回下死点を通過させることにより成形する動作のことである。また、図9bは図9aの荷重をスライドの延べ移動量に対してプロットしたものである。なお、図9bには従来の金型を用いた場合の成形荷重からクッション荷重を差し引いた従来の金型における成形に係わる部分の荷重を示している(符号28e)。その荷重28eは金型22の成形荷重(符号28b)とはほとんど重なって表示されている。
結果として、金型22を用いた場合の消費エネルギーは19591Jで、最大荷重は199KNである。従来の金型を用いた場合の消費エネルギーは52602Jで、最大荷重は307KNである。成形荷重(符号28d)のみの消費エネルギーは20269Jである。従来装置のクッション力を引いた成形荷重(符号28e)と、金型22を用いた場合の成形荷重(符号28b)との消費エネルギーの差は、678Jでほぼ同等の消費エネルギーである。これらの結果より、クッション力を含めた従来装置の成形加工に対し、61.46%の消費エネルギーの削減ができた。
図10にはプレス装置のクランプ機構の締結手段の駆動源としてサーボモータを用いたプレス装置を示す。そのプレス装置23は図1に示すプレス装置1とほぼ同じであるので、同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略する。前記プレス装置23の締結手段24はサーボモータ25と、そのサーボモータ25の回転によりシワ押さえ荷重を発生させるネジ−ナット機構とからなる。前記サーボモータ25の回転運動はその出力軸に設けられたタイミングプーリ25aに伝えられ、さらにタイミングベルト26によりネジ−ナット機構のナット側部材に連結された大径のタイミングプーリ27に伝達される。なお、前記サーボモータ25はモータケース25bに固定されており、ダイに係合する第1係合部12aと連結されている。
前記ネジ−ナット機構は外周にオネジ28が形成された連結棒12cと、そのオネジ28と噛み合うナット29とからなる。なお、オネジ28およびナット29にはボールネジを用いるのが好ましい。そのナット29は上端から外側に延びる鍔部29aを備えている。また、第1係合部12aには連結棒12cを貫通させる貫通孔30が形成されている。その貫通孔30はその内部に段部30aを介して大径部30bが形成されており、第1係合部12aの上面に連続している。その大径部30bにはスラストベアリング31が配置され、そのスラストベアリング31の下面が貫通孔の段部30aの上面に接している。前記ナット29は貫通孔に通し、鍔部29aはスラストベアリング31の上面に当接している。また、前記連結棒12cの上端付近には大径のタイミングプーリ27が設けられている。その大径のタイミングプーリ27はナット29の鍔部29aに締結され、共に回転自在である。なお、連結棒12cの上端には廻り止め32が設けられており、第1係合部12aに連結されている。前記連結棒12cの下端には第2係合部12bが固定されている。
シワ押さえ力を発生させる際には、前記サーボモータ25が回転し、タイミングプーリ25a、タイミングベルト26および大径のタイミングプーリ27を介してナット29が回転する。連結棒12cは廻り止め32により回転できないので、ナット29が回転すると連結棒12cは上昇し、結果として第2係合部12bが第1係合部12aに接近する。その際に、スラストベアリング31はナット29の回転摩擦を低減させつつ、第1係合部12aにシワ押さえ荷重を伝達している。反対にシワ押さえ荷重を解除する際にはサーボモータ25を先ほどとは反対向きに回転させればよい。なお、クランプ機構23も前記往復移動用のシリンダ13(図示していない)によりシワ押さえ6の縦溝6aおよびダイ9の縦溝9aに係合する。
1 プレス装置
2 ボルスタ
3 スライド
4 下型ベースプレート
5 パンチ
6 シワ押さえ(ブランクホルダ)
6a 縦溝
6b 係合溝
7 コイルバネ
8 上型ベースプレート
9 ダイ
9a 縦溝
9b 水平溝
10 クランプ支持ブロック
11 シリンダ固定ブロック
12 クランプ機構
12a 第1係合部
12b 第2係合部
12c 連結棒
12d 締結手段
12e シリンダ室
12f ピストン部
13 往復移動機構(往復移動用シリンダ)
13a ロッド
13b 連結部材
14 油圧・空圧ユニット
15 ロッキング装置
15a ロッキングブロック
15b シリンダ
16 ブロック
17 ガイドポスト
18a リミットスイッチ
18b リミットスイッチ
20 絞り成形品
20a 窪んだ部分
20b 鍔状の部分
21 板状部材
22 金型
23 プレス装置
24 締結手段
25 サーボモータ
25aタイミングプーリ
25b モータケース
26 タイミングベルト
27 大径のタイミングプーリ
28 オネジ
29 ナット
29a 鍔部
30 貫通孔
30a 段部
30b 大径部
31 スラストベアリング
32 廻り止め
A プレス装置
M 駆動機構
S 制御機構

Claims (7)

  1. 第1型と、
    その第1型との間にワークを挟んで加圧成形する第2型と、
    前記第1型および第2型を保持し、第1型に対して第2型を接近/離隔するように往復駆動する駆動機構と、
    前記第1型および第2型のうち、いずれか一方の金型の一部と他方の金型とを締結/解離するクランプ機構とを備えており、
    そのクランプ機構が、前記加圧成形の途中で前記一方の金型の一部と他方の金型とがワークを介して当接したときに両者を一体に締結し、加圧成形後に解離して、前記加圧成形を補助するものであるプレス装置。
  2. 前記一方の金型がパンチとシワ押さえを備えた深絞り型であり、前記一方の金型の一部がそのシワ押さえであり、他方の金型がパンチと嵌合するダイスである請求項1記載のプレス装置。
  3. 前記駆動機構が駆動源としてサーボモータを用いており、
    前記加圧成形の途中でクランプ機構による締結/解離を行うため、作動途中のサーボモータを一時的に停止または減速させる制御機構を備えている請求項1記載のプレス装置。
  4. 前記クランプ機構が、前記一方の金型の一部と係合する第1係合部と、他方の金型と係合する第2係合部と、両方の係合部同士を連結する連結棒と、両方の係合部同士の間隔を伸縮して締結/解離させる締結手段とを備えている請求項1記載のプレス装置。
  5. 前記クランプ機構を前記一方の金型または他方の金型の近辺に保持する保持機構と、保持されたクランプ機構を金型の側に移動させたり、金型から離れさせたりする往復移動機構とを備えている請求項4記載のプレス装置。
  6. 前記クランプ機構の締結手段が液圧により締結を行うものである請求項4記載のプレス装置。
  7. 前記クランプ機構の締結手段がサーボモータにより締結を行うものである請求項4記載のプレス装置。
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