JP2007075846A - プレスのダイクッション装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上部に金型との間でブランク周縁部を保持するためのパッドの下部に延びる複数本のピストンと、これらを受容する油室を有するシリンダ本体と、それらシリンダ本体とタンクを結ぶ配管と、該配管に介在され回転方向に応じてタンクからシリンダ本体へと圧油を供給し逆にシリンダ本体からタンクへ油圧を戻す油圧ポンプと、該油圧ポンプを正逆駆動するサーボモータを備え、該サーボモータの回転方向とトルクおよび速度制御によりクッション力を制御するよう構成した。
【選択図】図2
Description
かかるダイクッションとして、従来では空油圧式が多く使用されていたが、エアシリンダとその油圧シリンダを組み合わせるため回路が複雑でかつ大型となり、またNC制御型のサーボ切換え弁を使用するため高価となるとともに、油圧回路の発熱が生ずる問題があった。
しかし、この先行技術は、サーボモータと機械系ラックピニオン構造であるため、スライドとダイクッションが衝突して、ダイクッション圧力の不安定性を招く可能性があり、またラックピニオンの構造の耐久性、耐荷重性などにより、実用が困難であるという問題があった。
このため、最近、新素材、新成形法の開発により、プレスのダイクッション装置に対する要求が益々高くなっているが、これに十分に対応できなかった。
なお、本発明において「油圧ポンプ」は油圧モータを含む油圧発生手段を指すものである。
スライドが下降すると、その力でパッドが押圧されピストンがシリンダ本体内で移動するので、油圧ポンプにいたる系の圧力が増加し、この系内圧力がカウンター圧としてパッドに作用する。そこでサーボモータを逆方向に駆動すれば、油圧ポンプは配管の圧油を吸い込んでタンクに戻すので、サーボモータのトルクと速度のコントロールによってダイクッション力を任意に精度よく制御することができる。
本発明は油圧のクッションを利用するので、スライドとしわ押え(パッド)の衝突時のショックを低くすることができ、また、切換え弁を使用しないので回路内に発熱が生じない。しかも機械的構造が簡単であり、回路も単純であるため耐久性がよく、耐荷重性もよいものにすることができる。
前記クッションパッド6は、図2のように、下部に複数本たとえば4隅の位置に4本のピストン9を垂設しており、それらピストン9はそれぞれ所定位置に固定されたシリンダ本体10の油室100に上部から挿入されている。クッションパッド6の側部とピット部分には、非接触式あるいは接触式の位置センサー20が設けられている。
前記各シリンダ本体10、10の下部には外部の油給排用タンク12にいたる配管11が接続されている。
前記配管11にはダイクッション圧力を検出する圧力センサー15が取り付けられ、また分岐部110には安全用リリーフ弁16が接続されている。
そして、ACサーボモータ14の出力系から配置、回転数、トルクがコントローラ17にフィードバックされ、また、実際のクッションパッド6の位置が前記位置センサー20で、速度が前記位置センサー20の検出値を微分することにより、クッション圧力が圧力センサー15によりそれぞれ検出され、コントローラ17にフィードバックされ、それらに応じて適正かどうかが逐次比較演算され、差異があれば補正された回転方向、速度、トルクがコントローラ17からACサーボモータ14に指令されるようになっている。
コントーラ17からの指令でACサーボモータ14を設定されたトルクで正方向に回転させる。こうすれば、タンク12の油は油圧ポンプ13により配管11を経由して各シリンダ本体10、10の油室100,100に送給され、それによってピストン9,9を介してクッションパッド6が上昇させられ、ピン7で支えられているしわ押え板8が金型4の上位レベルに至り、各シリンダ本体10、10の油室100,100は初期圧力P1に設定され、この初期位置で位置保持される。
前記スライド3の下降力(プレス力P)によりクッションパッド6には力が加えられ、プレス力Pが前記シリンダ本体10、10の油室内圧力P1に勝ると、クッションパッド6およびこれと一体のピストン9、9は所定のストロークSと速度Vで押し下げられ、油室100,100に進出する。これにより油室100の内圧が増加し、油室内の油は配管11を介して油圧ポンプ13にいたる。ACサーボモータ14が作動を停止している間は、シリンダ本体10、10の油室100から油圧ポンプ13に至る系の圧力が高まるので、クッションパッド6にはカウンター圧力が創成され、その結果、しわ押え力は高いものとなる。
したがって、この特性と具体的な値でACサーボモータ14を駆動させることにより、ダイクッション圧力P2をスムーズかつ高精度に制御することができ、加工条件にマッチしたしわ押さえを実現することができる。また、パッド6のロッキングも自在に行なうことができる。
2 本発明ダイクッション装置
5 ベッド
6 ダイクッションパッド
9 ピストン
10 シリンダ本体
11 配管
13 油圧ポンプ
14 サーボモータ
Claims (1)
- 上部に金型との間でブランク周縁部を保持するためのパッドの下部に延びる複数本のピストンと、これらを受容する油室を有するシリンダ本体と、それらシリンダ本体とタンクを結ぶ配管と、該配管に介在され回転方向に応じてタンクからシリンダ本体へと圧油を供給し逆にシリンダ本体からタンクへ油圧を戻す油圧ポンプと、該油圧ポンプを正逆駆動し、回転方向とトルクおよび速度制御によりクッション力を制御するするサーボモータを備えたことを特徴とするプレスのダイクッション装置。
Priority Applications (1)
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JP2005265620A JP2007075846A (ja) | 2005-09-13 | 2005-09-13 | プレスのダイクッション装置 |
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Family Applications (1)
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- 2005-09-13 JP JP2005265620A patent/JP2007075846A/ja active Pending
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