JPH04266498A - プレス機械の下死点制御方法および下死点制御システム - Google Patents

プレス機械の下死点制御方法および下死点制御システム

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JPH04266498A
JPH04266498A JP2857691A JP2857691A JPH04266498A JP H04266498 A JPH04266498 A JP H04266498A JP 2857691 A JP2857691 A JP 2857691A JP 2857691 A JP2857691 A JP 2857691A JP H04266498 A JPH04266498 A JP H04266498A
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Application number
JP2857691A
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English (en)
Inventor
Shozaburo Murashige
村重 省三郎
Naoki Ageo
直己 上尾
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0029Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing means for adjusting the space between the press slide and the press table, i.e. the shut height
    • B30B15/0041Control arrangements therefor

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス機械の下死点制
御方法および下死点制御システムに関し、特にプレス機
械の各部の熱膨張等による下死点の変位を補正する下死
点制御方法および下死点制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】精密部品を製造するプレス機械において
は、上金型が下死点に達したときの上下金型間の隙間、
所謂ワークつぶし高さを厳密に維持することにより、所
定の製品精度を確保している。したがって、この種のプ
レス機械においては、機械各部の熱膨張等に対し、運転
時のダイハイト(ボルスタ上面から下死点におけるスラ
イド下面までの高さ位置)を厳密に維持することが要求
され、このために、機械フレーム内に油を循環させて機
械温度の変化を抑制するような温度制御が行われていた
【0003】しかし、このような温度制御方式には、多
大な動力が必要で不経済であった。そこで、従来、例え
ば機械フレームのコラム部等(固定部)にスライドの下
死点位置を高精度に測定するための下死点位置センサを
取付け、熱膨張等によるスライド下死点位置の変化(前
記ダイハイトの変化に置き換えられる)をこのセンサに
より検知して、スライド下死点位置が一定値(厳密には
、その許容範囲内)に入るように下死点制御する方式が
提案されていた(特開昭60−141399号公報参照
)。また、停止時のスライド駆動部等の温度を検知し、
スライド上死点位置を補正するようなことも行われてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプレス機械の下死点制御方式にあっては、下
死点位置センサによってスライド下死点位置の変位を検
知し、その検知結果に従ってスライド下死点制御手段を
作動させてスライド下死点位置を一定に補正制御する構
成であったため、運転時の金型温度変化に伴う金型寸法
の変化(熱膨張等)によって前記ワークつぶし高さ(上
金型が下死点に達したときの上下金型間の隙間)が変化
しても、この変化を検知することができず、プレス加工
精度の低下を招くことがあった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、金型の温度変化に対応するその金
型の寸法変化を下死点制御に取り込むことにより、下死
点における実際の金型隙間を常に一定に維持するように
して、プレス加工精度の向上を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、運転中のスライド下死点位置を下
死点位置センサによって測定し、該下死点位置センサの
出力変化に対応しスライド下死点制御手段を作動させて
下死点位置を補正するプレス機械の下死点制御方法にお
いて、温度センサにより金型の温度を測定する測定工程
と、該温度センサの出力と前記下死点位置センサの出力
とに基づいて下死点変位量又は下死点位置を算出する算
出工程と、算出工程での算出結果に応じ前記スライド下
死点制御手段を作動させて下死点位置を補正する補正工
程と、を含むことを特徴とするものであり、請求項2記
載の発明は、前記温度センサの出力と前記下死点位置セ
ンサの出力とに基づいて所定の基準値を設定する基準値
作成工程と、基準値作成時に対する下死点変位量の変化
の限界値又は下死点位置の変化の限界値を設定する限界
値設定工程と、を含み、前記補正工程においては、算出
工程での算出結果と該限界値とを比較し、その比較結果
に応じて前記スライド下死点制御手段を作動させること
を特徴とするものであり、請求項3記載の発明は、前記
スライドの上死点位置を上死点位置センサによって測定
し、加工停止時に、該上死点位置センサの出力と前記温
度センサの出力とに基づいて前記スライド下死点制御手
段を作動させることを特徴とするものである。
【0007】また、請求項4記載の発明は、スライド下
死点位置を測定する下死点位置センサと、金型温度を測
定する温度センサと、温度センサの出力を金型変位量に
変換し、該金型変位量と下死点位置センサの出力変化と
に基づいて下死点の変位量又は下死点位置を算出する算
出手段と、スライドの下死点位置を調整するスライド下
死点制御手段と、算出手段の算出結果に応じてスライド
下死点制御手段を作動させ、下死点位置を補正する補正
制御手段と、を備えたことを特徴とすものであり、請求
項5記載の発明は、前記温度センサの出力と前記下死点
位置センサの出力とに基づいて所定の基準値を設定する
基準値作成手段と、該基準値作成時に対する下死点変位
量の変化の限界値又は下死点位置の変化の限界値を設定
する限界値設定手段と、を有し、前記補正制御手段が、
算出手段の算出結果と限界値設定手段の設定値とを比較
することを特徴とするものであり、請求項6記載の発明
は、前記スライドの上死点位置を測定する上死点位置セ
ンサを設け、加工停止時に、該上死点位置センサの出力
と前記温度センサの出力とに基づいて前記スライド下死
点制御手段を作動させることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1、4記載の発明では、金型温度を測定
する温度センサの出力と下死点位置センサの出力とに基
づいて下死点の変位量が算出され、算出された変位量に
応じてスライド下死点制御手段が作動することにより下
死点位置の補正が行われる。したがって、金型温度によ
り変化する金型寸法の変化に対応して下死点補正を行う
ことが可能になる。
【0009】請求項2、5記載の発明では、金型温度を
測定する温度センサの出力と下死点位置センサの出力と
に基づいて所定の基準値が作成されるとともに、該基準
値に対する限界値が設定され、温度センサの出力から求
めた金型変位量と下死点位置センサの出力とに基づいて
前記基準値に対する下死点変位量又は下死点位置が算出
される。そして、この算出値と前記限界値との比較結果
に応じてスライド下死点位置が補正されることにより、
下死点における実際の金型隙間が一定に維持され、プレ
ス加工精度が高精度かつきわめて安定したものになる。
【0010】請求項3、6記載の発明では、スライドの
上死点位置が上死点位置センサによって測定され、加工
停止時には、該上死点位置センサの出力と温度センサの
出力とに基づいてスライド下死点制御手段が作動し、温
度変化による下死点の変位を補正する。したがって、加
工開始時に下死点位置が確実に所定範囲内に入るように
することができ、加工開始直後から高精度加工を行うこ
とが可能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図8は請求項1〜3記載の発明に係るプレ
ス機械の下死点制御方法を実施する請求項4〜6記載の
下死点制御システムの一実施例を示す図である。まず、
構成を説明する。
【0012】図1において、11は上金型、12は下金
型、13は上金型を支持するスライド、14は下金型を
固定するボルスタであり、スライド13は上金型11を
支持して図示しないクランクの回転により昇降する。ス
ライド13はスライド下死点位置調整ネジ15及び図示
しないリンク部材を介してクランクに連結されており、
このスライド下死点位置調整ネジ15の回転によってス
ライド13が上下に変位し、スライド下死点位置、すな
わち、下死点におけるスライド13(その下面)のボル
スタ14の上面からの高さが変更および調整される。
【0013】具体的には、スライド下死点位置調整ネジ
15にはウォームホイール部16が形成されており、こ
のウォームホイール部16はウォーム軸17に係合し、
ウォーム軸17の回転に応じてスライド下死点位置調整
ネジ15を回転させる。ウォーム軸17にはかさ歯車1
8、19が固定されており、両者のうち一方のかさ歯車
18はかさ歯車22を介して調整軸21の一端に駆動連
結されている。調整軸21は、他端側から図示しない手
動ハンドルにより回転させることができるとともに、そ
の中央部で一対のかさ歯車23、24、駆動軸25およ
びベルト26を介して電動モータ27に駆動されるよう
になっている。これらスライド下死点位置調整ネジ15
、ウォーム軸17、調整軸21、かさ歯車18、22、
23、24、駆動軸25、ベルト26および電動モータ
27は、金型交換時等に、各金型の寸法に対応してスラ
イド下死点位置を変更する手段である。
【0014】また、調整軸21は、スライド下死点制御
手段である下死点制御シリンダ45によって回動角度を
調整される。すなわち、下死点制御シリンダ45は、そ
のロッド45aの出入動作によりラック部材46及びピ
ニオン部材47を介して調整軸21を所定角度ずつ回動
させるようになっており、これによって例えば所定の単
位動作当りで5μm程度ずつスライド下死点位置を微調
整することができる。また、ピニオン部材47と調整軸
21の間に介装されたクラッチ48によって下死点制御
シリンダ45と調整軸21とが適宜接続・遮断される。
【0015】なお、ウォーム軸17に固定された他方の
かさ歯車19は、かさ歯車29を介して回転検出軸31
を連動させるようになっており、回転検出軸31の回転
位置はエンコーダ32によって検出される。このエンコ
ーダ32の回転位置検出信号は、例えば金型交換時等に
電動モータ27を制御する際に必要なスライド下死点位
置測定出力χs となる。
【0016】38は、下死点位置センサである。この下
死点位置センサ38は、例えば渦電流方式の変位センサ
で、スライド13の側端部に取付けられた検出体39と
上下に接近・離間し、スライド13が下死点に達する設
計基準位置において検出体39と所定隙間δ(この隙間
δは、例えば下死点における上下金型間の隙間の基準値
に設定している)を隔てるよう機械フレーム1のコラム
部2に設置されている。そして、スライド13が下死点
付近に達しているとき、この下死点位置センサ38は検
出体39の数ミクロンの変位を前記所定隙間δの変化と
して検出し数mVのアナログ信号を出力する。すなわち
、下死点位置センサ38はスライド下死点位置を高精度
に測定可能にするセンサであり、この下死点位置センサ
38の出力は各センサに対応する増幅器や電源等を内蔵
したセンサ出力調整回路40に与えられ、隙間寸法測定
出力δs として出力される。
【0017】また、センサ出力調整回路40には、上金
型11の温度を検知する上金型温度センサ41と、下金
12の温度を検知する下金型温度センサ42と、スライ
ド13の上死点位置を検知する上死点位置センサ43と
が接続されている。両金型温度センサ41、42は、例
えば金型11、12に取付けられ(貼付けられ)た公知
の測温抵抗体であり、金型11、12の温度変化に対応
する抵抗値変化を生じて温度測定出力θas、θbs(
あるいはθcs、θds)を変化させることができる。 また、両金型温度センサ41、42は、金型11、12
側の配線に取付けられたコネクタ部材43a、44aと
センサ出力調整回路40側(プレス機械側)の配線に取
付けられたコネクタ部43b、44bとを結合させるこ
とによってセンサ出力回路40に接続されており、金型
交換の際にはコネクタ結合のみで温度センサ41、42
の接続ができるようにしている。上死点位置センサ43
は、下死点位置センサ38と同様な変位センサであり、
スライド13が上死点にあるときの基準位置で検出体3
9の上面と所定隙間(後述する隙間ε)を隔てるように
設置され、検出体39のわずかな変位に対し数mVのア
ナログ信号を出力する。すなわち、上死点位置センサ4
3は、スライダ13の上死点の位置を厳密に測定可能に
するセンサであり、このセンサ情報は出力調整回40か
ら隙間寸法計測出力εs として出力される。
【0018】50はコントローラであり、このコントロ
ーラ50は、CPU51と、RAM及びROMを含むメ
モリ部52と、センサ出力調整回路40、モータコント
ローラ43及びソレノイドバルブ44に接続されたI/
O回路53と、を有している。ここでCPU51は、メ
モリ部52のROM内に格納した所定のプログラムに従
い、センサ出力調整回路40からI/O回路53に取り
込んだ入力χs 、δs 、εs 、θas、θbs、
θcs、θds(以下、AD変換後のデータにも同一符
号を用いる)、並びに、メモリ部52内の記憶データ(
後述する)等に基づいて所定の処理(後述する下死点制
御および上死点制御)を実行し、I/O回路53に接続
したモータコントローラ43並びにソレノイドバルブ4
4に制御信号を送信する。メモリ部52内には、データ
として、予め金型毎、即ち金型11、12や他の金型の
それぞれに対応するスライド下死点位置の設定値データ
(下死点位置センサ38で測定可能な範囲までスライド
13の下死点位置を電動モータ27により変更するため
のデータ:型高さとほぼ等しい)と上死点位置の設定デ
ータとが記憶され、更に金型毎に測定ポイントにおける
金型温度の変化に対応する金型寸法の変化のデータ又は
/及びその演算式等が記憶されている。このコントロー
ラ50は温度センサ41、42の出力を金型の変位量に
対応するデータに変換し、下死点位置センサ38の出力
と該データとによって機械側と金型11、12側との双
方の熱変位を含む下死点変位量を算出する変位量算出手
段であるとともに、その算出結果に応じた制御信号を下
死点制御シリンダ45側(ソレノイドバルブ44)に出
力する補正制御手段である。そして、このコントローラ
50からの制御信号に基づき、モータコントローラ43
は電動モータ27を駆動制御し、一方、ソレノイドバル
ブ44は図外の圧力源からの圧力流体を制御して下死点
制御シリンダ45を駆動制御する。
【0019】次に、上記構成を用いた本発明に係る下死
点制御方法の一実施例について、図2、図3に基づいて
説明する。まず、準備工程として、コントローラ50の
メモリ52内に必要なデータを記憶させる。この必要な
データとは、例えば、金型11、12を含む各金型につ
いて、スライド下死点位置を変更するための前記設定値
データと、温度センサ41、42の測定ポイントでの金
型温度変化に対応する金型寸法変化のデータ、更には下
死点変位量算出のための計算式等である。なお、これら
に加えて、上金型11と下金型12をプレス機械のスラ
イド13とボルスタ14の間に挿入するための設定値デ
ータ、両金型11、12をスライド13とボルスタ14
に固定するための設定値データ等をメモリ52に記憶さ
せておくこともできる。
【0020】次に、プレス機械に所定の金型、例えば金
型11、12を取付ける場合、コントローラ50がその
金型についての設定値データに基づいてモータコントロ
ーラ43へ制御信号を送り、電動モータ27が駆動され
ることによりスライド下死点位置が設定値付近に変更さ
れる。このとき、下死点位置センサ38によって下死点
付近のスライド13の位置(変位)を検知可能になる。
【0021】次に、プレス機械の運転を行う場合、所定
の制御基準値の作成(設定)が済んでいるか否か、を判
断し、未作成の場合(例えば金型を取付けた直後の場合
)であれば、下死点制御の基準値作成からスタートする
。この基準値作成工程では、まず、下死点位置センサ3
8によって検出体39との間隔が安定する所定ショット
数(例えば100 ショット目)に達したときのスライ
ド下死点位置を測定するとともに(ステップP11)、
温度センサ41、42からのデータθas、θbsを読
み込んで金型温度を測定する(ステップP12)。この
温度測定は例えばスライド13を昇降させる駆動源とク
ランク軸(共に図示していない)の間のクラッチを締結
(ON)させてから5秒間、0.5秒毎に行う。次いで
、複数の温度データθas、θbsの平均値を算出して
これらを金型基準温度θao、θbo(所定の基準値)
とするとともに(ステップP13)、前記所定ショット
数でのスライド下死点位置データδs の値δstを基
準スライド下死点位置δst(所定の基準値)とする。 なお、前記基準スライド下死点位置δstについては、
運転開始から90〜100 ショットの間のストローク
毎のスライド下死点位置を測定し、これらの平均値や最
頻値、最大最小の中心値を求めることにより設定するこ
ともできる。前記各算出値δst、θao、θboは、
リセットされないかぎり、プレス機械の運転、停止(電
源ON/OFF)に拘らず保持しておく。次いで、下死
点補正の上限および下限の管理限界値を設定する(ステ
ップP14)。なお、本実施例では下死点位置の許容変
位を±α(例えばα=5μm)として管理限界値を設定
する。
【0022】次に、基準値作成後の加工時や再運転時に
は、図3に示す制御が実行される。例えば運転開始から
のショット数(プレス加工の回数)が増加していくと、
プレス加工の繰り返しにより、プレス機械の摺動部や回
転部、駆動部等が発熱するとともにその周辺が熱膨張し
始め、金型11、12の温度も上昇し始める。この状態
において、運転開始からのショット数が例えば100 
をこえたとすると、コントローラ50は、測定工程に入
り、ショット毎に下死点位置センサ38からの出力を読
み込んでスライド下死点位置を測定するとともに(ステ
ップP15)、上下金型温度センサ41、42からの出
力θas、θbsを例えば0.5秒毎に読み込んで金型
温度を測定する(ステップP16)。次に、変位量算出
工程に入り、今回測定したスライド下死点位置データδ
s と基準スライド下死点位置δstとの差、すなわち
スライド熱変位量Δδs を次式(1)から算出すると
ともに(ステップP17)、Δδs =δs −δst
・・・(1)今回測定した温度測定データθas、θb
sの平均値θaa、θbbを算出する(ステップP18
)し、これらの算出値と金型基準温度θao、θboと
の差Δθas、Δθbsを式(2)(3)から求め(ス
テップP19)、Δθas=θaa−θao・・・(2
)Δθbs=θbb−θbo・・・(3) 更に、次式
(4)によって金型11、12の熱変位量Δδab(温
度変化による型高さ寸法の変化量)を算出する(ステッ
プP20)。
【0023】 Δδab=A・Δθas+B・Δθbs・・・(4)但
し、A=金型高さha ×線膨張係数12×10−3×
補正係数a(μm/℃) B=金型高さhb ×線膨張係数12×10−3×補正
係数b(μm/℃) なお、運転開始からの経過時間Tを計測して算出値Δδ
s とΔδabとの読込み時点をマッチングさせるのが
よい。
【0024】次いで、スライド熱変位量Δδs と金型
熱変位量Δδabの差、すなわち下死点における上金型
11と下金型12の間の隙間(所謂つぶし高さ)が熱の
影響によって前記制御基準値δ00から変化した量(す
なわち補正制御すべき変位量)ΔδCNT を、次式(
5)から算出する(ステップP21)。 ΔδCNT =Δδs −Δδab・・・(5)この変
位量ΔδCNT は、実質的な下死点の変位に相当する
から、これを小さくしてやれば、下死点における金型1
1、12間の隙間がほぼ一定に保たれる。なお、ここで
、両者の差をとるのは、Δδs が正の場合には下死点
の位置は上昇しており、Δδabが正の場合には実質的
にその分だけ下死点の位置が下降しているからである。
【0025】次に、補正工程に入って、下死点変位量Δ
δCNT と前記上下の管理限界値とを比較し(ステッ
プP22、P23)、下死点変位量ΔδCNT が前記
上限の管理限界値(+α)より大きくなれば、スライド
13が下方に変位するように下死点制御シリンダ45が
前記所定単位動作(例えば5μm分)をして下死点変位
量ΔδCNT をゼロに近づける補正を行う(ステップ
P24)。一方、下死点変位量ΔδCNT が前記下限
の管理限界値(−α)より小さくなれば、スライド13
が上方に変位するように下死点制御シリンダ45が前記
所定単位動作(例えば5μm分)をして下死点変位量Δ
δCNT をゼロに近づける補正が行われる(ステップ
P25)。以下、ステップP15からステップP25ま
での処理が繰り返し実行され、前記金型間隙間(実質的
な下死点位置)が一定範囲に補正制御される。
【0026】図4〜図6は、以上のような下死点の補正
制御と機械温度との関係を、縦軸を変位量(前記隙間δ
が大きくなる方向を正とする)、横軸を所定条件下での
時間の経過として図示したものである。これらの図にお
いて、図4はプレス機械本体の熱変位を零(ゼロ)とし
た場合を、図5は金型温度変化による金型の熱変位をゼ
ロとした場合を、図6(a)及び図6(b)はプレス機
械本体の熱変位と金型熱変位とを含む場合を、それぞれ
図示している。当然ながら、実際には、プレス機械本体
の熱変位があるとともに金型温度変化が生ずるのであり
、プレス機械および金型の熱変位の仕方(温度条件の違
い)によって図6(a)又は図6(b)の何れかのよう
な関係で制御されることになる。なお、上記の算出結果
や検知情報等をそれぞれモニタに表示するのが好ましい
【0027】このように本実施例においては、金型11
、12の温度を測定する温度センサ41、42の出力と
下死点位置センサ38の出力とに基づいて、スライド下
死点位置の基準値が作成(設定)され、次いで、温度セ
ンサ41、42の出力から求めた金型変位データΔδa
bと下死点位置センサの出力変化(Δδs )とに基づ
いて下死点変位量ΔδCNT が算出される。そして、
この算出された下死点変位量ΔδCNT とその管理限
界値αとの比較結果に応じてスライド下死点位置が補正
されることにより、下死点における実際の金型間隙間が
基準値設定時とほぼ一致するよう一定に維持され、プレ
ス加工精度が高精度でかつきわめて安定したものになる
【0028】なお、本実施例においては、上述した運転
中の下死点制御のみならず、スライドのストローク停止
時の上死点制御をも行う。まず、金型の装着(金型交換
による再装着を含む)直後等には、図7に示すような上
死点位置の基準値作成工程からスタートする。この工程
では、システム電源がONされシステムが起動されてか
ら所定時間経過後、例えば10秒経過すると、上死点位
置センサ43によってスライド上死点位置を測定し、こ
の時のスライド上死点位置データεstを基準スライド
上死点位置εstとするとともに(ステップP31)、
温度センサ41、42からの温度データθcs、θds
を読み込んで金型温度を測定する(ステップP32)。 この温度測定は、例えば停止後10秒後から5秒間、0
.5秒毎に行う。次いで、複数の温度データθcs、θ
dsの平均値を算出してこれらを金型基準温度θco、
θdoとする(ステップP33)。次いで、上限および
下限の管理限界値を設定する(ステップP34)。なお
、本実施例では、実際の上死点位置の許容変位を±β(
例えばβ=5μm)として管理限界値を設定する。また
、各算出値εst、θco、θdo、β等は、リセット
されないかぎり、プレス機械の運転、停止(電源ON/
OFF)に拘らず保持しておく。
【0029】一方、基準作成後の停止中には、システム
電源をONにした状態で、連続加工を行う前あるいは加
工停止後に上死点位置センサ43からの測定出力εs 
を読込み、図8に示すような金型温度変化に対する補正
制御を実行する。すなわち、上死点位置センサ43から
の情報を読み込んでスライド上死点位置(所定隙間εに
対応する)εs を測定するとともに(ステップP35
)、上下金型温度センサ41、42からの出力θcs、
θdsを読み込んで金型温度を測定する(ステップP3
6)。
【0030】次いで、今回測定したスライド上死点位置
データεs と基準スライド上死点位置εstとの差、
すなわちスライド13の熱変位量Δεs (但し、隙間
εの増加はスライド13の下降側の変位となる)を次式
(11)から算出し(ステップP37)、 Δεs =εs −εst・・・(11)今回測定した
温度測定データθcs、θdsの平均値θcc、θdd
を算出する(ステップP38)し、これらの算出値と金
型基準温度θco、θdoとの差Δθcs、Δθdsを
式(12)(13)から求め(ステップP39)、Δθ
cs=θcc−θco・・・(12)Δθds=θdd
−θdo・・・(13) 更に、次式(14)によって
金型11、12の熱変位量Δεcd(温度変化による型
高さ寸法の変化量)を算出する(ステップP40)。
【0031】Δεcd=A・Δθcs+B・Δθds・
・・(14) 但し、A=金型高さha ×線膨張係数12×10−3
×補正係数a(μm/℃) B=金型高さhb ×線膨張係数12×10−3×補正
係数b(μm/℃) 次いで、スライド熱変位量Δεs と金型熱変位量Δε
cdを加え合わせた量、すなわち前記隙間εで置き換え
た上金型11と下金型12の間の隙間が、熱の影響によ
って変化した量(すなわち補正制御すべき変位量)Δε
CNT を、次式(15)から算出する(ステップP4
1)。
【0032】ΔεCNT =Δεs +Δεcd・・・
(15)なお、ここで両者の和をとるのは、Δεs が
正の場合には上・下死点位置は基準値より下降しており
、Δεcdが正の場合にも実質的に下死点位置が下降し
ているからである。この変位量ΔεCNT は、実質的
な上死点位置の変位に相当するから、これを小さくして
やれば、加工を開始する場合の下死点時金型隙間がほぼ
一定に保たれる。
【0033】次に、上死点変位量ΔεCNT と前記上
限の管理限界値(+β)とを比較し(ステップP42)
、更に上死点変位量ΔεCNT と前記下限の管理限界
値(−β)とを比較する(ステップP43)。そして、
変位量ΔεCNT が前記上限の管理限界値より大きけ
れば、スライド13が上方に変位するように上死点制御
シリンダ45が前記所定単位動作(例えば5μm分)を
して上死点変位量ΔεCNT をゼロに近づける補正を
行う(ステップP44)。 一方、上死点変位量ΔεCNT が前記下限の管理限界
値より小さければ、スライド13が下方に変位するよう
に上死点制御シリンダ45が前記所定単位動作をして上
死点変位量ΔεCNT をゼロに近づける補正が行われ
る(ステップP45)。
【0034】以下、加工が開始(この場合は再開)され
るまで、ステップP35からステップP45までの処理
が繰り返し実行される。したがって、加工開始時におけ
る前記金型間隙間(実質的な下死点位置)が所定範囲内
に入るようにすることができ、加工開始直後から満足な
高精度加工を行うことができる。図9〜図12は請求項
1〜3記載の発明にかかる下死点制御方法の他の実施例
を示すそのフローチャートである。
【0035】本実施例においては、準備工程として、コ
ントローラ50のメモリ52内にすくなくとも次のよう
なデータ、例えば、金型11、12を含む各金型につい
て、スライド下死点位置を変更するための前記設定値デ
ータと、温度センサ41、42の測定ポイントでの金型
温度変化に対応する金型寸法変化のデータおよび下死点
変位量算出のための計算式等を記憶させる。
【0036】次に、プレス機械に所定の金型、例えば金
型11、12を取付ける場合、コントローラ50がその
金型についての設定値データに基づいてモータコントロ
ーラ43へ制御信号を送り、電動モータ27が駆動され
ることによりスライド下死点位置が設定値付近に変更さ
れる。このとき、下死点位置センサ38によって下死点
付近のスライド13の位置(変位)を測定可能になる。
【0037】次に、プレス機械の運転を行う場合、図9
に示すように、まず、制御基準値が作成済みか否か判断
し(ステップP50)、未作成であれば、下死点制御の
基準値作成からスタートする。この基準値作成工程では
、まず、下死点位置センサ38によって所定ショット数
(例えば100 ショット目)に達したときのスライド
下死点位置δstを測定するとともに(ステップP51
)、温度センサ41、42からの出力θas、θbsを
読み込んで金型温度を測定する(ステップP52)。こ
の温度測定は例えば前記クラッチを締結(ON)させて
から5秒間の間、0.5秒毎に行う。次いで、このとき
の温度測定データθas、θbsの平均値θao、θb
oを算出した後(ステップP53)、次式(31)から
制御基準値δ00(所定の基準値)を算出する(ステッ
プP54)。
【0038】δ00=δst−A・θao−B・θbo
  (μm)・・・(31) 但し、A=金型高さha ×線膨張係数12×10−3
×補正係数a(μm/℃) B=金型高さhb ×線膨張係数12×10−3×補正
係数b(μm/℃) ここで、金型熱変位分を差し引く理由は、隙間δの増加
する方向がスライド13の上昇(すなわち金型隙間の増
加)方向であるのに対し、金型の熱膨張時の変位量が前
記金型隙間の減少する方向(すなわちスライド13の下
降方向)となるからである。この制御基準値δ00は、
リセットされないかぎり、プレス機械の運転、停止(電
源ON/OFF)に拘らず保持しておく。次いで、この
制御基準値δ00に対する下死点補正の上限および下限
の管理限界値を設定する(ステップP55)。なお、本
実施例では、制御基準値に対する下死点位置の許容変位
を±α(例えばα=5μm)として管理限界値を設定す
る。
【0039】次に、基準設定後の通常運転時には、運転
開始からのショット数が増加し、ショット数が例えば1
00 をこえたとすると、コントローラ50は、測定工
程に入り、ショット毎に下死点位置センサ38からの出
力δs を読み込んでスライド下死点位置を測定すると
ともに(ステップP61)、上下金型温度センサ41、
42からの出力θas、θbsを読み込んで金型温度を
測定する(ステップP62)。この測定は0.5秒毎に
複数回行われる。次に、変位量算出工程に入り、複数の
温度測定データから平均温度θaa、θbbが算出され
る(ステップP63)。次いで、現在の下死点位置、す
なわち下死点における上金型11と下金型12の間の隙
間(所謂つぶし高さ)が熱の影響によって変化した状態
の下死点位置δprを、次式(32)から算出する(ス
テップP64)。
【0040】δpr=δs −A・θaa−B・θbb
(μm)・・・(32) 但し、A=金型高さha ×線膨張係数12×10−3
×補正係数a(μm/℃) B=金型高さhb ×線膨張係数12×10−3×補正
係数b(μm/℃) 次に、補正工程に入り、下死点位置δprと前記上下の
管理限界値とを比較し(ステップP65、P66)、下
死点位置δprが上限の管理限界値(δ00+α)より
大きければ、スライド13が下方に変位するように下死
点制御シリンダ45が所定単位動作(例えば5μm分)
をして下死点位置δprを基準値δ00に近づける補正
を行う(ステップP67)。一方、下死点位置δprが
前記下限の管理限界値(δ00−α)より小さければ、
スライド13が上方に変位するように下死点制御シリン
ダ45が所定単位動作(例えば5μm分)をして下死点
位置δprを基準値δ00に近づける補正が行われる(
ステップP68)。以下、ステップP61からステップ
P68までの処理が繰り返し実行され、前記金型間隙間
(実質的な下死点位置)が一定範囲に補正制御される。
【0041】このように本実施例においては、金型11
、12の温度を測定する温度センサ41、42の出力と
下死点位置センサ38の出力とに基づいて、スライド下
死点位置の制御基準値δ00が作成され、温度センサ4
1、42の出力データθas、θbs(平均値θaa、
θbb)と下死点位置センサの出力変化(Δδs )と
に基づいて制御基準値δ00に対し下死点位置δprが
算出され、この算出された下死点位置δprと制御基準
値δooの大小関係に応じて下死点制御シリンダ45に
よる補正動作がされることにより、下死点における実際
の金型間隙間が制御基準値設定時とほぼ一致するよう一
定に維持され、プレス加工精度が高精度でかつきわめて
安定したものになる。
【0042】また、本実施例においても、上述した運転
中の下死点制御のみならず、図11、図12に示すよう
なストローク停止時の上死点制御を行う。この制御では
、まず、基準値差作成済みか否かを判断し(ステップP
70)、金型の装着(金型交換による再装着を含む)直
後には、上死点位置の基準値作成からスタートする。こ
の工程では、システム電源がONされシステムが起動さ
れてから所定時間経過後、例えば10秒経過すると、上
死点位置センサ43によってスライド上死点位置を測定
し、この時のスライド上死点位置データεstを基準ス
ライド上死点位置εstとするととに(ステップP71
)、温度センサ41、42からの出力θcs、θdsを
読み込んで金型温度を測定する(ステップP72)。こ
の温度測定は、例えば5秒間、0.5秒毎に複数回行う
。次いで、複数の温度データθcs、θdsの平均値θ
co、θdoを算出して金型基準温度をθco、θdo
とする(ステップP73)。次いで、次式(41)によ
り上死点位置の制御基準値εooを算出する(ステップ
P74)。
【0043】εoo=εst+A・θco+B・θdo
  ・・・(41) 但し、A=金型高さha ×線膨張係数12×10−3
×補正係数a(μm/℃) B=金型高さhb ×線膨張係数12×10−3×補正
係数b(μm/℃) 次いで、基準スライド上死点位置値εstに対する上下
の管理限界値を設定する(ステップP75)。なお、本
実施例では、基準スライド上死点位置に対する上死点位
置の許容変位を±β(例えばβ=5μm)として管理限
界値を設定する。また、前記各算出値εoo、εst、
θco、θdo、βは、リセットされないかぎり、プレ
ス機械の運転、停止(電源ON/OFF)に拘らず保持
しておく。
【0044】一方、基準作成後の停止中には、システム
電源をONにした状態で上述したような連続加工を行う
前に、或は加工停止後に上死点位置センサ43からの測
定出力εs を読込み、金型温度変化に対する補正制御
を実行する。すなわち、上死点位置センサ43からの情
報を読み込んでスライド上死点位置(所定隙間εに対応
する)εs を測定するとともに(ステップP76)、
上下金型温度センサ41、42からの出力θcs、θd
sを読み込んで金型温度を測定する(ステップP77)
。この温度測定は、例えば5秒間、0.5秒毎に行う。 次いで、今回測定した複数の温度データθcs、θds
の平均値を算出しこれらを金型基準温度θcc、θdd
とする(ステップP78)。
【0045】次いで次式(42)により現在の上死点位
置εprを算出する(ステップP79)。 εpr=εs +A・θcc+B・θdd  ・・・(
42)但し、A=金型高さha ×線膨張係数12×1
0−3×補正係数a(μm/℃) B=金型高さhb ×線膨張係数12×10−3×補正
係数b(μm/℃) 次いで、この上死点位置値εprと前記管理限界値(ε
oo+β、εoo−β)とを比較し(ステップP80、
81)、上死点位置εprが前記上限の管理限界値(ε
oo+β)より大きければ、スライド13が上方に変位
するように上死点制御シリンダ45が前記所定単位動作
(例えば5μm分)をして上死点位置εprをεooに
近づける補正を行う(ステップP82)。一方、上死点
位置εprが前記下限の管理限界値(εoo−β)より
小さければ、スライド13が下方に変位するように上死
点制御シリンダ45が前記所定単位動作をして上死点位
置εprを制御基準値εooに近づける補正が行われる
(ステップP83)。
【0046】以下、加工が開始(この場合は再開)され
るまで、ステップP71からステップP83までの処理
が繰り返し実行される。したがって、運転中の下死点制
御時のみならず、加工開始時における前記金型間隙間(
実質的な下死点位置)が所定範囲内に入るようにするこ
とができ、加工開始直後から満足な高精度加工を行うこ
とができる。
【0047】なお、本実施例においては、変位量算出工
程での算出結果に応じスライド下死点制御手段としての
下死点制御シリンダ45を作動させているが、電動モー
タ27を位置決め精度の優れたモータ、例えばサーボ電
動モータ等とし、特に下死点制御シリンダを具備しない
場合は、その高精度電動モータを作動させることによっ
て、下死点位置や上死点位置を制御基準値側に補正させ
てもよい。従って、この場合は電動モータ27が下死点
制御手段としての役目を受け持つのである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、4記載
の発明によれば、金型温度を測定する温度センサの出力
と下死点位置センサの出力とに基づいて下死点変位量を
算出し、該算出された下死点変位量に応じスライド下死
点制御手段を作動させることによって下死点補正を行う
ようにしているので、金型温度により変化する金型寸法
の変化に対応して下死点補正することができ、プレス加
工精度をより安定させ向上させることができる。
【0049】また、請求項2、5記載の発明によれば、
金型温度センサの出力と下死点位置センサの出力とに基
づいて所定の基準値を作成するとともに、該基準値作成
時に対する下死点変位量の変化の限界値又は下死点位置
の変化の限界値を設定し、金型温度センサーの出力と下
死点位置センサの出力とに基づいて算出した下死点変位
量又は下死点位置と前記限界値との比較結果に応じてス
ライド下死点位置を補正するようにしているので、下死
点における実際の金型間隙間を常に基準値設定時と一致
するよう一定に維持することができ、プレス加工精度を
きわめて高精度でかつ安定したものにすることができる
【0050】請求項3、6記載の発明によれば、スライ
ドの上死点位置を上死点位置センサによって測定し、加
工停止時には、該上死点位置センサの出力と温度センサ
の出力とに基づいてスライド下死点制御手段を作動させ
、温度変化による下死点の変位を補正するようにしてい
るので、加工開始時に下死点位置が確実に所定範囲内に
入るようにすることができ、加工開始直後から高精度加
工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス機械の下死点制御方法を実
施する下死点制御システムの一実施例の斜視図である。
【図2】一実施例の下死点制御基準値の作成手順を示す
フローチャートである。
【図3】一実施例の下死点制御手順を示すフローチャー
トである。
【図4】一実施例においてプレス機械本体の熱変位を零
とした場合の下死点変位を示す図である。
【図5】一実施例において金型の熱変位を零とした場合
の下死点変位を示す図である。
【図6】プレス機械本体の熱変位と金型熱変位とを含む
一実施例の制御時の下死点変位を示す図であり、(a)
は機械側熱変位と金型による熱変位の方向が逆の場合を
、(b)は機械側熱変位と金型による熱変位の方向が同
じ場合を示す。
【図7】一実施例の上死点制御基準値の作成手順を示す
フローチャートである。
【図8】一実施例の上死点制御手順を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明に係るプレス機械の下死点制御方法の他
の実施例を示す図であり、その下死点制御基準値の作成
手順を示す。
【図10】他の実施例の下死点制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図11】他の実施例の上死点制御基準値の作成手順を
示すフローチャートである。
【図12】他の実施例の上死点制御手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
11    上金型 12    下金型 15    下死点位置調整ネジ 32    エンコーダ 38    下死点位置センサ 41    上金型温度センサ 42    下金型温度センサ 45    下死点制御シリンダ(下死点御手段)、5
0    コントローラ(変位量算出手段、補正制御手
段、基準値作成手段)
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