JP3575926B2 - 折曲げ機における折曲げ角度補正方法および補正装置 - Google Patents

折曲げ機における折曲げ角度補正方法および補正装置 Download PDF

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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3軸以上の駆動軸を有するラムに支持される駆動金型(パンチ)と、このラムに対向配置されて両端部が固定されるテーブルに支持される固定金型(ダイ)との協働によって板状のワークを折り曲げる折曲げ機における折曲げ角度補正方法および補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の折曲げ機として、図11に示されているようなプレスブレーキ51が知られている。このプレスブレーキ51においては、ラム52と固定テーブル53とが対向配置されるとともに、固定テーブル53の両端部に一対のサイドフレーム54,55が一体に設けられ、各サイドフレーム54,55の上端部に設けられる油圧シリンダ56,56によってラム52が昇降動されるように構成されている。そして、ラム52の下端部には上型(パンチ)57が、固定テーブル53の上面には下型(ダイ)58がそれぞれ配置され、これら上型57と下型58との間に板状のワークを挿入して油圧シリンダ56,56を作動させることにより、これら上型57と下型58との間でワークを挟圧して所要の曲げ角度に折り曲げるようにされている。
【0003】
ところで、このようなプレスブレーキ51を用いてワークの曲げ加工を行う際に、ワークが機械の中心線Cに対して左右いずれかの方向に偏って位置決めされたときには、この偏った側のサイドフレームが他方のサイドフレームより大きく変形するために曲げ加工後のワークの曲げ角度が各端部において一致しなくなるという問題点があった。このような問題点に対処したものとして、特開平7−39939号公報に開示されているものがある。この公報に記載の技術によれば、目標とする曲げ角度に対応する軸毎の動作量だけ左右一対の駆動機構によりラムを2軸駆動した後に、被加工物の両端部の曲げ角度を計測し、これら実測される曲げ角度と目標曲げ角度との誤差に応じて軸毎の動作量を修正するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報(特開平7−39939号公報)に記載のものでは、被加工物の両端の曲げ角度差の補正については傾き量を調整することにより行うことが可能であるが、中開きがあってクラウニングの調整が必要になった場合には、そのクラウニング調整をどの箇所でどれだけ行えば良いかを知ることができない。また、機械中心とワーク中心とが異なる所謂偏心曲げの場合に、クラウニング調整によって傾き量を見直すことが必要であり、ワーク全長にわたって高精度の曲げ角度を得ようとしたときに両端の角度補正だけでは補正しきれないという問題点がある。
【0005】
また、これら従来例のものはいずれも、左右各1軸ずつ計2軸のラム駆動軸を有するプレスブレーキに適用されるものであるために、演算により求められたテーブルの変形形状に適合するように適正なラムの変形を与えることが困難であるという問題点もある。
【0006】
本発明は、このような問題点を解消することを目的として、材料,機械その他の要因によって目標折曲げ角度にワークが折り曲がらなくても、両端と中央部との角度差を入力することにより簡単に補正することができ、これによってワークの全長にわたって中開きのない均一で、かつ精度の高い曲げ角度を得ることのできる折曲げ機における折曲げ角度補正方法および補正装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、本発明による折曲げ機における折曲げ角度補正方法は、
3軸以上の駆動軸により昇降駆動されるラムに支持される駆動金型と、このラムに対向配置されて両端部が固定されるテーブルに支持される固定金型との協働によって板状のワークを折り曲げる折曲げ機における折曲げ角度補正方法であって、
曲げ加工条件に基づいて前記各駆動軸位置における前記駆動金型と固定金型との最接近距離を演算し、この演算結果に基づいてラム目標位置を求める行程と、
曲げ加工済みのワークの折曲げ角度と目標折曲げ角度との偏差をワークの両端とそれら両端を除く中央部の少なくとも3箇所で求める行程と、
この求められる偏差に基づいて、テーブルたわみ量から各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値を求める行程と、
前記ラム目標位置および前記補正値に基づいて、前記ラムを各駆動軸毎に制御しながら同時に駆動し、テーブルの変形形状に適合するようにラムに適正な変形を与える行程と
を備えることを特徴とするものである。
【0008】
本発明による折曲げ角度補正方法によれば、曲げ加工条件に基づいて各駆動軸位置における駆動金型と固定金型との最接近距離が演算され、この演算結果に基づいてラム目標位置が求められる。また、曲げ加工済みのワークの折曲げ角度と目標折曲げ角度との偏差が、ワークの両端とそれら両端を除く中央部の少なくとも3箇所で求められ、この求められた偏差を各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値に換算することによりその補正値が求められる。そして、前記ラム目標位置および前記補正値に基づいて、前記ラムを各駆動軸毎に制御しながら同時に駆動され、テーブルの変形形状に適合するようにラムに適正な変形が与えられる。このように、材料,機械その他の要因によって目標とする折曲げ角度にワークが折り曲がらなくても、両端および中央部の目標折曲げ角度との角度差を入力するだけで、クラウニング補正値と傾き補正値とを合わせた各駆動軸位置での補正値が自動的に求められるので、折曲げ角度の補正を容易に行うことができ、ワーク全長にわたって均一な曲げ角度を得ることが可能となる。
【0009】
本発明において、前記補正値を求める行程は、
前記偏差に基づいてワークの両端を結ぶ線と前記中央部とのテーブルたわみ量差から得られるクラウニング補正値を求める行程と、
このクラウニング補正値によるワーク両端のテーブルたわみ量差とワークの左右の曲げ角度差とから得られる傾き量補正値を求める行程と、
前記クラウニング補正値と前記傾き量補正値とから各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値を求める行程
とを備えるのが好ましい。
【0010】
次に、本発明による折曲げ機における折曲げ角度補正装置は、
3軸以上の駆動軸により昇降駆動されるラムに支持される駆動金型と、このラムに対向配置されて両端部が固定されるテーブルに支持される固定金型との協働によって板状のワークを折り曲げる折曲げ機における折曲げ角度補正装置であって、
(a)曲げ加工条件に基づいて前記各駆動軸位置における前記駆動金型と固定金型との最接近距離を演算し、この演算結果に基づいてラム目標位置を演算するラム目標位置演算手段、
(b)ワークの両端とそれら両端を除く中央部の少なくとも3箇所における、曲げ加工済みのワークの折曲げ角度と目標折曲げ角度との偏差に係るデータを入力する入力手段、
(c)この入力手段から入力されるデータに基づいて、テーブルたわみ量から各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値を演算する補正値演算手段および
(d)前記ラム目標位置演算手段および前記補正値演算手段の演算結果に基づいて、前記ラムを各駆動軸毎に制御しながら同時に駆動し、テーブルの変形形状に適合するようにラムに適正な変形を与えるラム駆動手段
を備えることを特徴とするものである。
【0011】
本発明においては、ラム目標位置演算手段により、曲げ加工条件に基づいて各駆動軸位置における駆動金型と固定金型との最接近距離が演算され、この演算結果に基づいてラム目標位置が演算される。また、曲げ加工済みのワークの折曲げ角度と目標折曲げ角度との偏差が、ワークの両端とそれら両端を除く中央部の少なくとも3箇所で求められ、この求められた偏差が入力手段によって入力されると、その入力データに基づいて補正値演算手段により各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値が演算される。そして前記ラム目標位置演算手段および前記補正値演算手段の演算結果に基づいて、前記ラムが各駆動軸毎に制御しながら同時に駆動され、テーブルの変形形状に適合するようにラムに適正な変形が与えられる。こうして、材料,機械その他の要因によって目標とする折曲げ角度にワークが折り曲がらなくても、両端および中央部の目標折曲げ角度との角度差を入力するだけで、クラウニング補正値と傾き補正値とを合わせた各駆動軸位置での補正値が自動的に求められ、その補正値に基づいてラムが各駆動軸毎に制御されるので、入力データに基づいて折曲げ角度の補正を容易に行うことができ、ワーク全長にわたって均一な曲げ角度を得ることが可能となる。
【0012】
前記補正値演算手段は、ワークの両端を結ぶ線と中央部とのテーブルたわみ量差から得られるクラウニング補正値と、このクラウニング補正値によるワーク両端のテーブルたわみ量差とワークの左右の曲げ角度差とから得られる傾き量補正値とを各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値に換算することにより補正値を演算するものであるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による折曲げ機における折曲げ角度補正方法および補正装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施例に係るプレスブレーキの正面図、図2は同プレスブレーキの側面図、図3は本実施例の制御システム構成を示すブロック図である。
【0015】
本実施例のプレスブレーキにおいては、固定のテーブル1と、このテーブル1に対位して昇降駆動されるラム2とが備えられ、テーブル1の上面にはダイ保持装置3を介してV字状の型溝を有するダイ(下金型)4が保持され、ラム2の下部にはダイ4に対向してパンチ(上金型)5がパンチ保持装置6を介して取り付けられている。
【0016】
前記テーブル1の両端部には一対のサイドフレーム7,8が一体に設けられ、各サイドフレーム7,8の上端部を連結するように支持フレーム9が設けられている。この支持フレーム9には複数個(本実施例では4個)のラム駆動装置10a,10b,10c,10dが取り付けられており、これらラム駆動装置10a〜10dの下端部にラム2が揺動自在に連結されている。こうして、ラム駆動装置10a〜10dの作動によってラム2が昇降動されることにより、パンチ5とダイ4との間に介挿されるワークが折り曲げられるようになっている。
【0017】
各ラム駆動装置10a〜10dは、後方に設けられるACサーボモータ11a〜11dを駆動源としてその駆動力をタイミングベルト12を介してラム2に連結されているボールスクリュー13に伝え、このボールスクリュー13によってサーボモータ11a〜11dの回転駆動力を上下方向の移動力に変換してワークに対する加圧力を発生するように構成されている。
【0018】
前記ラム2の上下位置は、各ラム駆動装置10a〜10dの駆動軸位置に対応して設けられるリニアエンコーダ(インクリメンタルエンコーダ)14a〜14dによって検出され、その検出データがNC装置19aに入力されることにより、各軸位置に応じてサーボアンプ15a〜15dを介して各サーボモータ11a〜11dがフィードバック制御され、かつそれらサーボモータ11a〜11dのモータ軸に取り付けられるブレーキ16a〜16dが機械制御装置(シーケンサ)によって制御されるようになっている。ここで、前記リニアエンコーダ14a〜14dは、各サイドフレーム7,8に沿うように設けられる2枚のサイドプレートと、左右のサイドプレートを連結するビームとにより構成される補正ブラケット17に支持されている。このような構成により、これらリニアエンコーダ14a〜14dは、サイドフレーム7,8の負荷変化による変形の影響を受けることがなく、ラム2の各軸毎の絶対位置を計測することが可能である。なお、前記サーボモータ11a〜11dのモータ軸には、各サーボモータ11a〜11dの現在位置を検出するためのエンコーダ(アブソリュートエンコーダ)18a〜18dが付設され、これらエンコーダ18a〜18dによる検出データによっても各サーボアンプ15a〜15dが制御されるようになっている。
【0019】
前述のラム駆動装置10a〜10dを制御するためのNC装置19aおよび機械制御装置(シーケンサ)19bを含む制御装置20はプレスブレーキの本体フレームの側部に取り付けられており、また曲げデータ等の入力用のキーボード21,各種データを表示する表示器22および各種スイッチ類23を含む操作盤24は、支持フレーム9に旋回自在なアーム25を介して吊り下げられている。さらに、本体フレームの側部下方には足踏み操作用のフートスイッチ26が設けられている。
【0020】
このような構成からなるプレスブレーキにおいては、操作盤24より入力される使用金型諸元(パンチ先端半径,ダイV溝幅,V溝角度,V溝肩半径など)、ワーク緒元(材質,抗張力,板厚など)、曲げ条件(折曲げ角度,折曲げ長さ,折曲げ位置偏心量など)の曲げ加工データに基づき、ワークの曲げ角度が目標曲げ角度になるように材料もしくは板厚のばらつきや金型の摩耗などの不確定な要因を除いたパンチ5とダイ4との最接近距離が各駆動軸位置毎に演算され、この演算結果に基づいてラム2の目標下限位置が演算され、その目標位置になるようにサーボモータ11a〜11dによって各軸が同時に接近,離反され、目標位置になったか否かが各軸におけるラム位置のフィードバック信号で各軸毎に監視,制御される。
【0021】
ところで、前述のようにラム位置を各軸毎に監視,制御して曲げ加工を行ったとしても、板厚や抗張力の違いもしくは金型摩耗などにより実際の曲げ角度が目標とする希望の曲げ角度に一致しない場合がある。このような事情に鑑み、本実施例のプレスブレーキでは、既に曲げ加工済みのワーク(もしくは試し曲げを行ったワーク)の両端および中央の曲げ角度を計測するとともに、この計測される曲げ角度と所望の目標曲げ角度との偏差に係るデータを入力手段としての操作盤24から入力することにより各駆動軸位置の補正値を演算するようにされている。次に、この曲げ角度補正のための演算手順を図4に示されるフローチャートおよび図5〜図10に示される説明図に基づいて説明する。
【0022】
S1:曲げ加工済みのワークにおいて計測された折曲げ角度と目標折曲げ角度との偏差から、ワークWの両端と中央の3箇所での軸の移動量の補正値を操作盤24から入力する。
【0023】
S2:入力データであるワーク曲げ長さと曲げ位置のデータを基に、測定位置、言い換えればテーブル1の左端からワークWの両端位置および中央位置を計算する(図5参照)。テーブル支点間距離をLL,曲げ位置偏心量をWPP,ワーク曲げ長さをWLとすると、これら測定位置は次式で表される。
▲1▼ワーク中央
WPXC=LL/2+WPP
▲2▼ワーク左端
WPXL=WPXC−WL/2
▲3▼ワーク右端
WPXR=WPXC+WL/2
【0024】
S3:目標位置計算時に求められている曲げ荷重BFを基に測定位置でのテーブルたわみ量を求める(図6参照)。例えばワーク中央におけるテーブルたわみ量CWXCは、ワーク中央での曲げモーメントによるたわみ量YBが次式
YB=−(RA/6×WPXC+C1×WPXC)/(E×I
で表され、ワーク中央でのせん断力によるたわみ量YSが次式
YS=(RA×WPXC−WQ/2×(WPXC−LA))×K/(G×A)
で表されることから、次式で与えられる。
CWXC=YB+YS
ここで、WQ:単位長さ当たりの曲げ荷重
RA:テーブル左端での反力
:断面2次モーメント
E:縦弾性係数
G:横弾性係数
K,A,C1:その他の定数
同様にして、ワーク左端でのテーブルたわみ量CWXLおよびワーク右端でのテーブルたわみ量CWXRも求める。
【0025】
S4:ステップS1で入力された補正値から、ワーク左右端位置の各補正量HSTL,HSTRを結ぶ線と、中央位置の補正量HSTCとの差CWPCHを次式により求める(図7参照)。
CWPCH=HSTC−(WPXC−WPXL)×(HSTR−HSTL)/(WPXR−WPXL)−HSTL
また、曲げ荷重から求めた測定位置でのテーブルたわみからも同様にワーク左右端位置の各テーブルたわみCWXL,CWXRと中央のテーブルたわみCWXCとの差CWXCHを次式により求める(図6参照)。
CWXCH=CWXC−(WPXC−WPXL)×(CWXR−CWXL)/(WPXR−WPXL)−CWXL
【0026】
S5:目標位置計算時に計算されているテーブル中央および各駆動軸位置の曲げ荷重によるテーブルのたわみ量を基に、前記ステップS4にて得られたCWPCHとCWXCHの比率から各駆動軸位置でのクラウニング補正量に換算する(図8参照)。例えば第1軸におけるクラウニング補正量CWHH1は、この第1軸位置の曲げ荷重によるテーブルたわみ量をDL1として次式で表される。
CWHH1=DL1×CWPCH/CWXCH−CWHHL
ここで、CWHHLは測定位置の左端を基準として値を求めていることを示す補正係数であり、次式によって求められる。
CWHHL=CWXL×CWPCH/CWXCH
他の軸についても同様にして求める。一般式は次式で与えられる。
CWHHi=DLi×CWPCH/CWXCH−CWHHL
(i=1,2,3,4)
【0027】
S6:クラウニング補正量を差し引いたワーク両端での補正値を次式により求めることにより、クラウニング補正分を含んだ傾き量を求める(図9参照)。
CWHTL=HSTL−CWXL×CWPCH/CWXCH
CWHTR=HDTR−CWXR×CWPCH/CWXCH
【0028】
S7:前のステップS6での演算結果を基に、各駆動軸位置での傾き量CAKKiを次式により求める(図9参照)。
CAKKi=(APPi−APP1)×(CWHTR−CWHTL)/(WPXR−WPXL)−CAKKL
(i=1,2,3,4)
ここで、CAKKLは測定位置の左端を基準として値を求めていることを示す補正係数であり、次式によって求められる。
CAKKL=(WPXL−APP1)×(CWHTR−CWHTL)/(WPXR−WPXL)−CAKKL
こうして、各軸位置において傾き補正量を得ることができる。
【0029】
S8:各駆動軸位置の補正量を得るために、ステップS5において求められたクラウニング補正量およびステップS7において求められた傾き補正量を足し合わせ、かつワーク左端の補正量HSTLを加算することにより、次式によって各駆動軸位置での補正量DPSHiを得る(図10参照)。
DPSHi=HSTL+CWHHi+CAKKi
(i=1,2,3,4)
【0030】
本実施例においては、軸の移動量の補正値を入力するものとしたが、目標曲げ角度との角度差を入力するようにしても、この角度差のデータを、各曲げ緒元データを用いて軸移動量のデータに容易に変換することができる。
【0031】
本実施例においては、ワークの左右両端と中央の3箇所を計測して補正するものを説明したが、計測位置を明確にすることにより4箇所以上を計測して補正する実施例も可能である。この場合にも、やはりワーク両端の補正値を基準にしてそれらを結ぶ線とその間の補正値との差からクラウニング補正量を求め、両端の補正値から傾き補正量、左端の補正値から角度の全体補正量を3箇所の場合と同様にして求めることができる。
【0032】
本実施例においては、ラムの駆動源としてACサーボモータとボールスクリューとを用いるものを説明したが、この駆動源としては他に油圧ユニットとシリンダを用いることもできる。
【0033】
本実施例においては、ラムの駆動軸が4軸の場合について説明したが、この駆動軸としては3軸であっても良いし、5軸以上であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るプレスブレーキの正面図である。
【図2】図2は、本実施例のプレスブレーキの側面図である。
【図3】図3は、本実施例のプレスブレーキの制御システム構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、曲げ角度補正のための演算手順を示すフローチャートである。
【図5】図5は、測定位置の計算内容を説明する図である。
【図6】図6は、テーブルたわみ量の計算内容を説明する図である。
【図7】図7は、補正値によるクラウニング量の計算内容を説明する図である。
【図8】図8は、各駆動軸位置でのクラウニング補正量の計算内容を説明する図である。
【図9】図9は、クラウニング補正分を含んだ傾き量および各駆動軸位置での傾き補正量の計算内容を説明する図である。
【図10】図10は、各駆動軸位置の補正値の計算内容を説明する図である。
【図11】図11は、従来のプレスブレーキを示す図である。
【符号の説明】
1 テーブル
2 ラム
4 ダイ(下金型)
5 パンチ(上金型)
7,8 サイドフレーム
10a〜10d ラム駆動装置
11a〜11d サーボモータ
12 タイミングベルト
13 ボールスクリュー
14a〜14d リニアエンコーダ
15a〜15d サーボアンプ
16a〜16d ブレーキ
17 補正ブラケット
18a〜18d エンコーダ
19a NC装置
19b 機械制御装置(シーケンサ)
21 キーボード
22 表示器
24 操作盤
26 フートスイッチ

Claims (4)

  1. 3軸以上の駆動軸により昇降駆動されるラムに支持される駆動金型と、このラムに対向配置されて両端部が固定されるテーブルに支持される固定金型との協働によって板状のワークを折り曲げる折曲げ機における折曲げ角度補正方法であって、
    曲げ加工条件に基づいて前記各駆動軸位置における前記駆動金型と固定金型との最接近距離を演算し、この演算結果に基づいてラム目標位置を求める行程と、
    曲げ加工済みのワークの折曲げ角度と目標折曲げ角度との偏差をワークの両端とそれら両端を除く中央部の少なくとも3箇所で求める行程と、
    この求められる偏差に基づいて、テーブルたわみ量から各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値を求める行程と、
    前記ラム目標位置および前記補正値に基づいて、前記ラムを各駆動軸毎に制御しながら同時に駆動し、テーブルの変形形状に適合するようにラムに適正な変形を与える行程と
    を備えることを特徴とする折曲げ機における折曲げ角度補正方法。
  2. 前記補正値を求める行程は、
    前記偏差に基づいてワークの両端を結ぶ線と前記中央部とのテーブルたわみ量差から得られるクラウニング補正値を求める行程と、
    このクラウニング補正値によるワーク両端のテーブルたわみ量差とワークの左右の曲げ角度差とから得られる傾き量補正値を求める行程と、
    前記クラウニング補正値と前記傾き量補正値とから各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値を求める行程
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載の折曲げ機における折曲げ角度補正方法。
  3. 3軸以上の駆動軸により昇降駆動されるラムに支持される駆動金型と、このラムに対向配置されて両端部が固定されるテーブルに支持される固定金型との協働によって板状のワークを折り曲げる折曲げ機における折曲げ角度補正装置であって、
    (a)曲げ加工条件に基づいて前記各駆動軸位置における前記駆動金型と固定金型との最接近距離を演算し、この演算結果に基づいてラム目標位置を演算するラム目標位置演算手段、
    (b)ワークの両端とそれら両端を除く中央部の少なくとも3箇所における、曲げ加工済みのワークの折曲げ角度と目標折曲げ角度との偏差に係るデータを入力する入力手段、
    (c)この入力手段から入力されるデータに基づいて、テーブルたわみ量から各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値を演算する補正値演算手段および
    (d)前記ラム目標位置演算手段および前記補正値演算手段の演算結果に基づいて、前記ラムを各駆動軸毎に制御しながら同時に駆動し、テーブルの変形形状に適合するようにラムに適正な変形を与えるラム駆動手段
    を備えることを特徴とする折曲げ機における折曲げ角度補正装置。
  4. 前記補正値演算手段は、ワークの両端を結ぶ線と中央部とのテーブルたわみ量差から得られるクラウニング補正値と、このクラウニング補正値によるワーク両端のテーブルたわみ量差とワークの左右の曲げ角度差とから得られる傾き量補正値とを各駆動軸の軸位置におけるラムの移動量の補正値に換算することにより補正値を演算するものである請求項3に記載の折曲げ機における折曲げ角度補正装置。
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