JP3394141B2 - 曲げ角度補正方法およびそれを用いるプレスブレーキ - Google Patents

曲げ角度補正方法およびそれを用いるプレスブレーキ

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JP3394141B2 JP28632796A JP28632796A JP3394141B2 JP 3394141 B2 JP3394141 B2 JP 3394141B2 JP 28632796 A JP28632796 A JP 28632796A JP 28632796 A JP28632796 A JP 28632796A JP 3394141 B2 JP3394141 B2 JP 3394141B2
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3軸以上の駆動軸
にて駆動される駆動金型と、この駆動金型に対向配置さ
れる固定金型との協働によって板状のワークを折り曲げ
る際の曲げ角度補正方法およびその補正方法を用いて高
精度の曲げ加工が行えるようにしたプレスブレーキに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の折曲げ機として、図18
に示されているようなプレスブレーキ51が知られてい
る。このプレスブレーキ51においては、ラム52と固
定テーブル53とが対向配置されるとともに、固定テー
ブル53の両端部に一対のサイドフレーム54,55が
一体に設けられ、各サイドフレーム54,55の上端部
に設けられる油圧シリンダ56,56によってラム52
が昇降動されるように構成されている。そして、ラム5
2の下端部には上型(パンチ)57が、固定テーブル5
3の上面には下型(ダイ)58がそれぞれ配置され、こ
れら上型57と下型58との間に板状のワークを挿入し
て油圧シリンダ56,56を作動させることにより、こ
れら上型57と下型58との間でワークを挟圧して所要
の曲げ角度に折り曲げるようにされている。
【0003】ところで、このようなプレスブレーキ51
を用いてワークの曲げ加工を行うと、ラム52および固
定テーブル53のたわみによってワークの中央部分と両
端部分との間に角度差が生じる、所謂中開き現象が発生
するという不具合があった。このため、従来より、ラム
もしくはテーブルにたわみ補償機構を設けることにより
中開き現象を補正することが行われている。このたわみ
補償機構の代表的なものとしては、例えば特開平2−5
5622号公報に記載されているような、くさび装置を
用いるクラウニング機構、もしくは例えば特開平6−5
5218号公報に記載されているような、油圧シリンダ
ーを用いるクラウニング機構がある。
【0004】また、1度の曲げ加工で精度の良い曲げ加
工品を得る方法としては、本出願人の提案になる特開平
7−265957号公報に記載のものがある。この公報
に記載の方法では、ワークの曲げ加工中に目標曲げ角度
の手前(仮の追い込み位置)で角度計測を行い、この計
測値と、スプリングバック量のデータとワークの曲げ角
度−金型追い込み量の関係に基づき最終追い込み位置を
求め、この最終追い込み位置まで金型の追い込みを行う
ことにより材料のばらつきの影響を受けずに精度良く曲
げ加工を行うようにしている。
【0005】一方、3軸以上の駆動軸を有するプレスブ
レーキにおいて、ラムのたわみを検出するたわみ検出装
置を設け、このたわみ検出装置の検出値に基づいて各駆
動軸を制御するようにしたものが、実開平6−5441
6号公報において開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−55622号公報に記載のようなくさび装置を用い
るものでは、ワークの加圧中におけるクラウニングの変
更が構造上困難であるという問題点があり、また特開平
6−55218号公報に記載のような油圧シリンダーを
用いるものでは、加圧中の変更は可能であるが、クラウ
ニングによる追い込み量を直接管理するわけではなく、
油圧を管理するのみであるために、追い込み量に対して
はオープンループであって正確な追い込みが行えないと
いう問題点がある。
【0007】また、特開平7−265957号公報に記
載の方法を用いる場合には、補正の追い込みを正確に行
えるかどうかが曲げの精度を大きく左右するため、追い
込み量が正確に管理されることが重要になる。しかし、
この方法を用い、クラウニングによる追い込み量を計測
してフィードバックするようにしたとしても、加圧軸と
クラウニング装置とは機構も制御方法も異なるために、
曲げ角度計測により補正追い込み量を求めた後、加圧軸
とクラウニング装置とで別々の制御量に変換し、さらに
それぞれの動作遅れなども勘案して制御を行う必要があ
るため、制御が複雑になるという問題点がある。
【0008】さらに、実開平6−54416号公報に記
載のものでは、機械のたわみによる中開き現象のような
角度誤差は曲げの途中で補正することは可能であるが、
ワークの長手方向のばらつきによる角度差、すなわちワ
ークの長手方向にわたって均一な追い込みが可能となっ
ても、長手方向にわたるワークの板厚や塑性的な特性が
徐々に変化していることにより均一に曲がらない現象に
ついては解決することができない。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、曲げの途中での多点の角度計測
と、多軸の駆動機構との組み合わせにより、ワークの全
長にわたってシンプルで正確な追い込みが可能であり、
材料のばらつきの影響を受けずに1度の曲げ加工で精度
の高い曲げ角度を得ることのできる曲げ角度補正方法お
よびそれを用いるプレスブレーキを提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による曲げ角度補正
方法は、3軸以上の駆動軸にて駆動される駆動金型と、
この駆動金型に対向配置される固定金型との協働によっ
て板状のワークを折り曲げる際の曲げ角度補正方法であ
って、曲げ加工途中でワークの曲げ角度を検出するとと
もに、この検出される曲げ角度と目標曲げ角度との偏差
をワークの両端とそれら両端を除く中央部の少なくとも
3箇所で求め、この求められる偏差に基づいて角度検出
位置での前記駆動金型の補正追い込み量を求め、この補
正追い込み量から、ワークの両端を結ぶ線と中央部とに
おける固定金型支持用のテーブルのたわみ量差から曲線
補間により得られるクラウニング補正値と、このクラウ
ニング補正値とワーク両端のテーブルたわみ量差とから
得られる傾き補正値とを求め、これらの補正値から各駆
動軸位置における最終追い込み量を求めることを特徴と
するものである。
【0011】本発明による曲げ角度補正方法において
は、曲げ加工途中でワークの曲げ角度が検出され、この
検出される曲げ角度と目標曲げ角度との偏差が、ワーク
の両端とそれら両端を除く中央部の少なくとも3箇所で
求められ、この求められた偏差に基づいて、角度検出位
置での前記駆動金型の補正追い込み量が求められ、この
補正追い込み量から、ワークの両端を結ぶ線と中央部と
における固定金型支持用のテーブルのたわみ量差から曲
線補間により得られるクラウニング補正値と、このクラ
ウニング補正値とワーク両端のテーブルたわみ量差とか
ら得られる傾き補正値とが求められ、これらの補正値か
ら各駆動軸位置における最終追い込み量が求められる。
こうして、ワークの長手方向にわたる板厚や塑性的な特
性の変化等によって均一に曲がらない現象が生じていて
も、クラウニング補正値と傾き補正値とを合わせた各駆
動軸位置での補正値が自動的に求められるので、曲げ角
度の補正を容易に行うことができ、ワーク全長にわたっ
て均一でかつ精度の高い曲げ角度を得ることが可能とな
る。
【0012】また、本発明によるプレスブレーキは、3
軸以上の駆動軸にて駆動される駆動金型と、この駆動金
型に対向配置される固定金型との協働によって板状のワ
ークを折り曲げるプレスブレーキであって、 (a)ワークの加工条件,ワークの目標曲げ角度に対す
るスプリングバック角度の関係およびワークの曲げ角度
に対する駆動金型の追い込み量の関係を記憶する記憶手
段、 (b)曲げ加工途中にワークの長手方向に沿う少なくと
も3箇所位置でワークの曲げ角度を検出する曲げ角度検
出手段、 (c)前記記憶手段に記憶されているワークの加工条件
およびワークの目標曲げ角度に対するスプリングバック
角度の関係より前記駆動金型の各駆動軸毎の仮の追い込
み位置を演算するとともに、この仮の追い込み位置にて
前記曲げ角度検出手段により検出されるワークの曲げ角
度と、前記記憶手段に記憶されているワークの目標曲げ
角度に対するスプリングバック角度の関係およびワーク
の曲げ角度に対する駆動金型の追い込み量の関係から、
角度検出位置での前記駆動金型の補正追い込み量を演算
する演算手段、 (d)この演算手段により演算される各角度検出位置で
の補正追い込み量から、ワークの両端を結ぶ線と中央部
とにおける固定金型支持用のテーブルのたわみ量差から
曲線補間により得られるクラウニング補正値と、このク
ラウニング補正値とワーク両端のテーブルたわみ量差と
から得られる傾き量補正値とを求め、これらの補正値か
各駆動軸位置における最終追い込み位置を求める補間
演算手段および (e)前記駆動金型を前記仮の追い込み位置まで駆動し
た後最終追い込み位置まで駆動する金型駆動手段を備え
ることを特徴とするものである。
【0013】本発明によるプレスブレーキにおいては、
ワークの曲げ加工に際して、記憶手段に記憶されている
ワークの加工条件,ワークの目標曲げ角度に対するスプ
リングバック角度の関係およびワークの曲げ角度に対す
る駆動金型の追い込み量の関係から駆動金型の仮の追い
込み位置が演算され、この仮の追い込み位置まで金型駆
動手段により駆動金型が駆動されてその位置で曲げ角度
検出手段によりワークの長手方向に沿う少なくとも3箇
所位置でのワークの曲げ角度が検出される。次いで、こ
の検出された曲げ角度と予め記憶手段に記憶されている
ワークの目標曲げ角度に対するスプリングバック角度の
関係およびワークの曲げ角度に対する駆動金型の追い込
み量の関係から、前記仮の追い込み位置での前記駆動金
型の補正追い込み量が求められ、更にその補正追い込み
量から、ワークの両端を結ぶ線と中央部とにおける固定
金型支持用のテーブルのたわみ量差から曲線補間により
得られるクラウニング補正値と、このクラウニング補正
値とワーク両端のテーブルたわみ量差とから得られる傾
き量補正値とが求められ、これらの補正値から各駆動軸
位置での最終追い込み位置が求められる。そして、この
求められた最終位置まで駆動金型が駆動されて曲げ加工
が完了する。
【0014】こうして、曲げ加工途中における一度の角
度検出で、曲げ位置が左右方向に偏心している場合であ
ってもワークの長手方向位置において正確な追い込みを
行うことができ、高精度の曲げ加工を短時間で行うこと
ができる。
【0015】前記曲げ角度検出手段は、前記固定金型を
支持するテーブルの前面および/または後面に設けられ
るレールに沿ってそのテーブルの長手方向に移動自在に
装着されるのが良い。こうすることで、ワークの長手方
向に沿う任意の位置での曲げ角度を精度良く検出するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明による曲げ角度補正
方法およびそれを用いるプレスブレーキの具体的な実施
の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例に係るプレスブレ
ーキの正面図、図2は同プレスブレーキの側面図、図3
は本実施例の制御システム構成を示すブロック図であ
る。
【0018】本実施例のプレスブレーキにおいては、固
定のテーブル1と、このテーブル1に対位して昇降駆動
されるラム2とが備えられ、テーブル1の上面にはダイ
保持装置3を介してV字状の型溝を有するダイ(下金
型)4が保持され、ラム2の下部にはダイ4に対向して
パンチ(上金型)5がパンチ保持装置6を介して取り付
けられている。
【0019】前記テーブル1の両端部には一対のサイド
フレーム7,8が一体に設けられ、各サイドフレーム
7,8の上端部を連結するように支持フレーム9が設け
られている。この支持フレーム9には複数個(本実施例
では4個)のラム駆動装置10a,10b,10c,1
0dが取り付けられており、これらラム駆動装置10a
〜10dの下端部にラム2が揺動自在に連結されてい
る。こうして、ラム駆動装置10a〜10dの作動によ
ってラム2が昇降動されることにより、パンチ5とダイ
4との間に介挿されるワークWが折り曲げられるように
なっている。
【0020】各ラム駆動装置10a〜10dは、後方に
設けられるACサーボモータ11a〜11dを駆動源と
してその駆動力をタイミングベルト12を介してラム2
に連結されているボールスクリュー13に伝え、このボ
ールスクリュー13によってサーボモータ11a〜11
dの回転駆動力を上下方向の移動力に変換してワークW
に対する加圧力を発生するように構成されている。
【0021】前記ラム2の上下位置は、各ラム駆動装置
10a〜10dの駆動軸位置に対応して設けられるリニ
アエンコーダ(インクリメンタルエンコーダ)14a〜
14dによって検出され、その検出データがNC装置1
9aに入力されることにより、各軸位置に応じてサーボ
アンプ15a〜15dを介して各サーボモータ11a〜
11dがフィードバック制御され、かつそれらサーボモ
ータ11a〜11dのモータ軸に取り付けられるブレー
キ16a〜16dが機械制御装置(シーケンサ)によっ
て制御されるようになっている。ここで、前記リニアエ
ンコーダ14a〜14dは、各サイドフレーム7,8に
沿うように設けられる2枚のサイドプレートと、左右の
サイドプレートを連結するビームとにより構成される補
正ブラケット17に支持されている。このような構成に
より、これらリニアエンコーダ14a〜14dは、サイ
ドフレーム7,8の負荷変化による変形の影響を受ける
ことがなく、ラム2の各軸毎の絶対位置を計測すること
が可能である。なお、前記サーボモータ11a〜11d
のモータ軸には、各サーボモータ11a〜11dの現在
位置を検出するためのエンコーダ(アブソリュートエン
コーダ)18a〜18dが付設され、これらエンコーダ
18a〜18dによる検出データによっても各サーボア
ンプ15a〜15dが制御されるようになっている。
【0022】前述のラム駆動装置10a〜10dを制御
するためのNC装置29および機械制御装置(シーケン
サ)を含む制御装置20はプレスブレーキの本体フレー
ムの側部に取り付けられており、また曲げデータ等の入
力用のキーボード,各種データを表示する表示器および
各種スイッチ類を含む操作盤21は、支持フレーム9に
旋回自在なアーム22を介して吊り下げられている。さ
らに、本体フレームの側部下方には足踏み操作用のフー
トスイッチ23が設けられている。
【0023】前記テーブル1の前面および後面には各3
基ずつ計6基の角度計測ユニット25が左右方向に延設
されるリニアガイド26に沿って移動自在に設けられて
いる。この角度計測ユニット25は、ワークWの折り曲
げ外面上に線状投光像を投影するスリット状の光源26
と、この光源26による線状投光像を撮像するCCDカ
メラ27とを備える構成とされ、このCCDカメラ27
によって撮像される画像を曲げ角度演算部28にて処理
することでワークWの曲げ角度が算出される。なお、こ
の演算結果はNC装置29に入力されるようになってい
る。
【0024】NC装置29においては、使用金型諸元
(パンチ先端半径,パンチ高さ,ダイ高さ,ダイV溝
幅,V溝角度,V溝肩半径など)、ワーク緒元(材質,
抗張力,板厚など)、曲げ条件(曲げ角度,曲げ長さ,
曲げ位置偏心量など)の曲げ加工データが入力されると
ともに、曲げ加工途中の曲げ角度計測を目標曲げ角度の
どれだけ手前で行うか、またワーク両端から左右方向に
どれだけ入った位置で計測を行うかなどの計測条件が入
力される加工条件入力部30が設けられ、この加工条件
入力部30から入力される情報に基づいて計測位置演算
部31において左右方向の曲げ角度計測位置が演算さ
れ、この演算結果により各角度計測ユニット25が所要
位置に移動されるようになっている。
【0025】また、このNC装置29においては、前記
加工条件入力部30から入力される加工条件に応じて、
曲げ加工における角度計測位置,計測工程番号および許
容差等のデータ、データベース更新用のサンプリング条
件(回数,角度)および曲げ角度の合否判定条件等の各
種条件を設定する計測・合否条件設定部32と、曲げ角
度に対するラム2の追い込み量の関係に係るデータが登
録されている曲げ角度〜追い込み量データ部33と、目
標曲げ角度に対するスプリングバック角度の関係に係る
データが登録されているスプリングバックデータ部34
と、曲げ角度演算部28からのデータにより曲げ加工の
完了したワークの曲げ精度を判定する合否判定部35
と、前記曲げ角度〜追い込み量データ部33およびスプ
リングバックデータ部34からの各データ,加工条件入
力部30からのデータおよび曲げ角度演算部28からの
データによりラム2の各角度計測位置での最終追い込み
量を演算する各計測位置での追い込み量演算部36と、
加工条件入力部30からのデータによりラム2の各駆動
軸での仮の追い込み位置(下限位置)を演算するととも
に、前記各計測位置での追い込み量演算部36からのデ
ータに基づきラム駆動軸での最終追い込み量を演算し、
その演算結果を各ラム駆動装置10a〜10dに出力す
るラム駆動軸での追い込み量演算部(補間演算部)37
とが備えられ、更に曲げ角度演算部28からのデータを
一時保管して前記曲げ角度〜追い込み量データ部33に
新規データもしくは更新データを登録するとともに、演
算フォームの設定と係数演算とを行う曲げ角度〜追い込
み量データ更新処理部38と、同じく曲げ角度演算部2
8からのデータを一時保管してスプリングバックデータ
部34に新規データもしくは更新データを登録するとと
もに、演算フォームの設定と係数演算とを行うスプリン
グバックデータ更新処理部39とが備えられている。
【0026】次に、本実施例の曲げ加工工程を図4に示
されているフローチャートによって説明する。
【0027】A〜B:曲げ角度計測モードであるか否か
を判定し(ステップA)、計測モードでないというとき
には通常モードで曲げ加工を実行して(ステップB)、
フローを終了する。一方、計測モードであるというとき
にはステップCへ進む。なお、曲げ加工を曲げ角度計測
モードで実行するか否かは外部スイッチにてオペレータ
により設定する。
【0028】C〜E:加工条件入力部30からワーク情
報(材質,曲げ線長さ,曲げ角度等),金型情報(型高
さ,V溝幅,V角度,パンチR等),機械情報(剛性,
スピード仕様,ストローク仕様等)等の加工条件を入力
し(ステップC)、次いで曲げ角度の計測条件である角
度計測ユニット25の長手方向位置やセッティング状態
を設定する(ステップD)。そして、前記加工条件およ
び計測条件に応じて角度計測ユニット25の長手方向位
置を演算する(ステップE)。
【0029】F:各金型駆動軸における仮の下限値、言
い換えれば曲げ角度計測時の下限値を演算する。この演
算内容については後述の図6に示されるフローチャート
によって詳述する。
【0030】G〜J:NC装置29を起動すると(ステ
ップG)、角度計測ユニット25が計算された位置まで
移動する。次に、パンチ5とダイ4との間にワークWを
セットし(ステップH)、金型駆動軸を仮の下限位置ま
で駆動し曲げ加工を行う(ステップI)。次いで、この
仮の下限位置で角度計測ユニット25により角度計測を
行うとともに、計測結果を表示する(ステップJ)。
【0031】K〜L:すべての計測角が目標曲げ角度
(WA)−スプリングバック角度(SB)+定数(ここ
で、定数は許容差などの値)より小さな値であるか否
か、言い換えればラム2が最終下限値に達しているか否
かを判定する。そして、この判定の結果、最終下限値に
達していないときには、各角度計測位置における補正追
い込み量を演算する。この補正追い込み量は、図5に示
されているように、予め曲げ加工条件により層別して登
録されている曲げ角度−追い込み量カーブから、計測角
度をFAとするときに図の(D0 −D1 )として求めら
れる。なお、この補正追い込み量の計算は各角度計測位
置において行われる。
【0032】M:各角度計測位置における補正追い込み
量から、各金型駆動軸における最終下限値を補間演算に
より求める。この演算内容については後述の図10に示
されるフローチャートによって詳述する。
【0033】N〜P:すべての計測角が目標曲げ角度
(WA)−スプリングバック角度(SB)+定数に達し
た場合に、ラム2を上昇させ(ステップN)、次いで曲
げ加工精度の確認を行うか否かを判定する(ステップ
O)。そして、精度確認を行わない場合にはフローを終
了し、精度確認を行う場合には曲げ角度の計測を行って
その計測値を表示する(ステップP)。この場合、ラム
2の上昇によりワークWが倒れて角度計測が出来なくな
るのを防止するために、角度計測はワークWを軽くクラ
ンプした状態で行うのが望ましい。
【0034】Q〜S:計測角度が許容範囲内にあるか否
かを見て(ステップQ)、許容範囲内にあるというとき
にはフローを終了する。一方、許容範囲内にないという
ときには曲げ加工が失敗したということなので、強制下
限修正を行うか否かを判定し(ステップR)、修正を行
う場合には最終下限値の修正を行って(ステップS)フ
ローを終了し、修正を行わない場合にはそのままフロー
を終了する。なお、最終下限値の修正方法としては、図
5に示される曲げ角度−追い込み量の関係より補正追い
込み量を求め、後述する補間演算によって各駆動軸の最
終下限値を求めるようにすれば良い。
【0035】次に、前述の図4に示されるフローチャー
トにおけるステップF、すなわち各金型駆動軸における
仮の下限値を演算するための手順を図6を参照しつつ説
明する。
【0036】F1:入力される曲げ加工データである、
ワーク材質MAT,板厚WT,製品目標曲げ角度WA,
スプリングバック角度SB,成形中の内側曲げ半径F
R,パンチ先端半径PR,ダイV溝幅DV,ダイV溝角
度DA,ダイV肩半径DRなどの成形性要因に関するデ
ータに基づき、まずパンチ先端食い込み量GRを求め
る。このパンチ先端食い込み量GRは、ワーク材質MA
T,板厚WT,製品目標曲げ角度WA,パンチ先端半径
PR,ダイV溝幅DVによって次式のように一義的に求
められる。 GR=f(MAT,WT,WA,PR,DV) なお、関数fは予め実験もしくはシミュレーションによ
って決定されているものとする。
【0037】F2:角度計測時の目標曲げ角度FA’を
計算する。この目標曲げ角度FA’は、次式で与えられ
る。 FA’=WA−SB+AA ここで、AAは、目標の何度手前で角度計測を行うかの
値である。
【0038】F3:曲げ形成のみの追い込み量PEI
(図7参照)を次式により求める。 PEI=(g−h)×tan(90°−FA’/2)−
i−j ここで、 g=DV/2+DR×tan(90°−DA/2)/2 h=(DR+WT)×sin(90°−FA’/2) i=(DR+WT)×cos(90°−FA’/2)−
DR j=FR×(1/cos(90°−FA’/2)−1) である。したがって、成形性要因による追い込み量PE
は次式で求められる。 PE=PEI+GR
【0039】F4〜F5:次に、機械的要因を加味した
追い込み量PEを得るために、各部の変形状態を図8に
示されるようにモデル化し、負荷時の機械的変形を考慮
した下限位置を次のように求める。すなわち、加圧条件
入力部30から前述の成形性要因に関するデータの他
に、パンチ高さPH,ダイ高さDH,ワーク曲げ長さW
L,ワーク曲げ位置WPPなどのデータが入力され、こ
れらデータに基づいてラム2の負荷変位EUT,テーブ
ル1の負荷変位ELおよびテーブル1の各軸位置でのた
わみ量DLi(i=1,2,3,4)が求められる。こ
こで、この機械的要因の中で特に問題となるのはラム2
およびテーブル1の負荷変位である。
【0040】テーブルたわみ量DLiは、両端支持はり
に等分布荷重が加わった場合の各位置における曲げたわ
み量YBiおよびせん断たわみ量YSiに実験等から求
めた差分係数DLCORを乗じて求められる。曲げたわ
み量YBiおよびせん断たわみ量YSiは次のように求
められる。図9に示されるように、軸位置のA点からの
距離をAXPとすると、 軸位置がAC間にあるとき(0≦AXP<LAのと
き) YB=−(RA/6×AXP3 +C1×AXP)/(E
×I) YS=K×RA×AXP/(G×A) 軸位置がCD間にあるとき(LA≦AXP<LBのと
き) YB=−(RA/6×AXP3 −WQ/24×(AXP
−LA)4 +C1×AXP)/(E×I) YS=(RA×AXP−WQ/2×(AXP−LA))
×K/(G×A) 軸位置がDB間にあるとき(LB≦AXP<LLのと
き) YB=−(RA/6×AXP3 −WBF/6×(AXP
−LE)3 +C5×AXP+C6)/(E×I) YS=(RA×AXP−WBF×(AXP−LE)2 ×
K/(G×A)
【0041】したがって、実験等により得られる軸位置
iでのたわみ量DLiは、次式で表される。 DLi=(YB+YS)×DLCOR ここで、 YB:曲げたわみ量 A:断面積 YS:せん断たわみ量 RA:A点での反力 E:縦弾性係数 WQ:単位長さ当た
りの荷重 G:横弾性係数 WBF:総荷重 I:断面二次モーメント C1,C5,C6:
定数 K:せん断応力比 なお、各定数C1,C5,C6は次式で与えられる。 C5=(WBF/2×(LB−LE)2 −WBF/6×
(LB−LA)2 +ZZ/LB)×LB/LL C1=(ZZ+C5×(LB−LL))/LB C6=WBF/6×(LL−LE)3 −RA/6×LL
3 −C5×LL ただし、 ZZ=WBF/24×(LB−LA)3 −WBF/6×
(LB−LE)3 +WBF/6×(LL−LE)3 −R
A/6×LL3
【0042】また、ラム2およびテーブル1の負荷変位
EUT,ELおよびテーブルたわみの差分係数DLCO
Rは、予め実験もしくはシミュレーションを行い、加工
条件が与えられると一義的に定まる実験式を求めておけ
ば即座に得ることができる。
【0043】F6:こうして、各軸の下限値DPTiを
計算する。図8に示されている例の場合、第3軸位置で
の目標値DPT3は次式で表される。 DPT3=PH+DH−PE−EUT−EL−DL3 同様にして第1軸,第2軸および第4軸についても演算
を行うことにより各駆動軸位置での下限値を求めること
ができる。
【0044】また、前述の図4に示されるフローチャー
トにおけるステップM、すなわち各金型駆動軸における
最終下限値を補間演算により求めるための手順を図10
を参照しつつ説明する。
【0045】M1:仮の下限値の計算時に求められてい
る曲げ荷重BFを基に計測位置でのテーブルたわみ量を
求める(図11参照)。例えばワーク中央におけるテー
ブルたわみ量CWXCは、ワーク中央での曲げによるた
わみ量YBが次式 YB=−(RA/6×WPXC3 +C1×WPXC)/
(E×IZ ) で表され、ワーク中央でのせん断によるたわみ量YSが
次式 YS=(RA×WPXC−WQ/2×(WPXC−L
A)2 )×K/(G×A) で表されることから、次式で与えられる。 CWXC=YB+YS ここで、WQ:単位長さ当たりの曲げ荷重 RA:テーブル左端での反力 IZ :断面2次モーメント E:縦弾性係数 G:横弾性係数 K,A,C1:その他の定数 同様にして、ワーク左端でのテーブルたわみ量CWXL
およびワーク右端でのテーブルたわみ量CWXRも求め
る。ここで、仮の下限値での目標曲げ角度FA’と、最
終追い込み時の目標曲げ角度(WA−SB)はごく近い
値であり、両者における曲げ荷重の差は無視することが
できる。なお、計測位置、言い換えればテーブル1の左
端からワークWの両端位置および中央位置は、テーブル
支点間距離をLL,曲げ位置偏心量をWPP,ワーク曲
げ長さをWLとすると、次式で表される(図12参
照)。 ワーク中央 WPXC=LL/2+WPP ワーク左端 WPXL=WPXC−WL/2 ワーク右端 WPXR=WPXC+WL/2
【0046】M2:前記補正追い込み量より、ワーク左
右端位置の各補正追い込み量HSTL,HSTRを結ぶ
線と、中央位置の補正量HSTCとの差CWPCHを次
式により求める(図13参照)。ここで、HSTL,H
STR,HSTCは各角度計測位置での補正追い込み量
である。 CWPCH=HSTC−(WPXC−WPXL)×(H
STR−HSTL)/(WPXR−WPXL)−HST
L また、曲げ荷重から求めた計測位置でのテーブルたわみ
からも同様にワーク左右端位置の各テーブルたわみCW
XL,CWXRと中央のテーブルたわみCWXCとの差
CWXCHを次式により求める(図11参照)。 CWXCH=CWXC−(WPXC−WPXL)×(C
WXR−CWXL)/(WPXR−WPXL)−CWX
【0047】M3:目標位置計算時に計算されているテ
ーブル中央および各駆動軸位置の曲げ荷重によるテーブ
ルのたわみ量を基に、前記ステップM2にて得られたC
WPCHとCWXCHの比率から各駆動軸位置でのクラ
ウニング補正量に換算する(図14参照)。例えば第1
軸におけるクラウニング補正量CWHH1は、この第1
軸位置の曲げ荷重によるテーブルたわみ量をDL1とし
て次式で表される。 CWHH1=DL1×CWPCH/CWXCH−CWH
HL ここで、CWHHLは計測位置の左端を基準として値を
求めていることを示す補正係数であり、次式によって求
められる。 CWHHL=CWXL×CWPCH/CWXCH 他の軸についても同様にして求める。一般式は次式で与
えられる。 CWHHi=DLi×CWPCH/CWXCH−CWH
HL (i=1,2,3,4)
【0048】M4:クラウニング補正量を差し引いたワ
ーク両端での補正量を次式により求めることにより、ク
ラウニング補正分を含んだ傾き量を求める(図15参
照)。 CWHTL=HSTL−CWXL×CWPCH/CWX
CH CWHTR=HDTR−CWXR×CWPCH/CWX
CH
【0049】M5:前のステップM4での演算結果を基
に、各駆動軸位置での傾き量CAKKiを次式により求
める(図15参照)。 CAKKi=(APPi−APP1)×(CWHTR−
CWHTL)/(WPXR−WPXL)−CAKKL (i=1,2,3,4) ここで、CAKKLは計測位置の左端を基準として値を
求めていることを示す補正係数であり、次式によって求
められる。 CAKKL=(WPXL−APP1)×(CWHTR−
CWHTL)/(WPXR−WPXL)−CAKKL こうして、各軸位置において傾き補正量を得ることがで
きる。
【0050】M6:各駆動軸位置の補正追い込み量を得
るために、ステップM3において求められたクラウニン
グ補正量およびステップM5において求められた傾き補
正量を足し合わせ、かつワーク左端の補正量HSTLを
加算することにより、次式によって各駆動軸位置での補
正追い込み量DPSHiを得る(図16参照)。 DPSHi=HSTL+CWHHi+CAKKi (i=1,2,3,4)
【0051】M7:各駆動軸の仮の下限値から補正追い
込み量を減算することにより、次式にて最終下限値DP
TLiを求める。ここで、減算処理が行われているの
は、この最終下限値DPTLiが下端を基準にしている
値であることによる。 DPTLi=DPTi−DPSHi (i=1,2,
3,4)
【0052】本実施例では、最終下限値を補間演算する
のに機械のたわみ曲線を基にして行うものとしたが、前
述のHSTL,HSTR,HSTCを図17に示される
ような2次曲線で近似補間するようにしても良い。ま
た、1次曲線(直線)で近似補間することもできる。
【0053】本実施例では、角度計測ユニットをテーブ
ルの片側に3基ずつ計6基設けたものを説明したが、本
実施例にように角度計測ユニットをワークの長手方向に
移動可能に構成すれば、片側1基もしくは2基の角度計
測ユニットを移動させることによりワークの3箇所の計
測を行っても良い。また、種々の条件でワークの片側の
折り曲げ外面のみの計測しか行えない場合には、他側の
計測可能な外面の角度計測結果を2倍することにより最
終曲げ角度を得るようにしても良い。
【0054】本実施例では、角度計測ユニットとして、
スリット状の光源とCCDカメラとよりなる構成のもの
を用いたが、この角度計測ユニットとしては、他の接触
式のものや静電容量式のものなどいろいろなタイプのも
のを用いることができる。
【0055】本実施例においては、ワークの左右両端と
中央の3箇所を計測して補正するものを説明したが、計
測位置を明確にすることにより4箇所以上の曲げ角度を
計測して補正する実施例も可能である。この場合にも、
やはりワーク両端の補正量を基準にしてそれらを結ぶ線
とその間の補正量との差からクラウニング補正量を求
め、両端の補正量から傾き補正量、左端の補正量から角
度の全体補正量を3箇所の場合と同様にして求めること
ができる。
【0056】本実施例においては、ラムの駆動源として
ACサーボモータとボールスクリューとを用いるものを
説明したが、この駆動源としては他に油圧ユニットとシ
リンダを用いることもできる。
【0057】本実施例においては、ラムの駆動軸が4軸
の場合について説明したが、この駆動軸としては3軸で
あっても良いし、5軸以上であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るプレスブレー
キの正面図である。
【図2】図2は、本実施例のプレスブレーキの側面図で
ある。
【図3】図3は、本実施例のプレスブレーキの制御シス
テム構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、本実施例の曲げ加工工程を示すフロー
チャートである。
【図5】図5は、曲げ角度と追い込み量との関係を示す
グラフである。
【図6】図6は、各金型駆動軸における仮の下限値を演
算するための手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、エアベント加工におけるダイとワーク
とパンチとの幾何学的関係を示す図である。
【図8】図8は、各部の変形形状を説明する図である。
【図9】図9は、テーブルたわみの計算式を説明する図
である。
【図10】図10は、各金型駆動軸における最終下限値
の補間演算手順を示すフローチャートである。
【図11】図11は、テーブルたわみ量の計算内容を説
明する図である。
【図12】図12は、計測位置の計算内容を説明する図
である。
【図13】図13は、補正値によるクラウニング量の計
算内容を説明する図である。
【図14】図14は、各駆動軸位置でのクラウニング補
正量の計算内容を説明する図である。
【図15】図15は、クラウニング補正分を含んだ傾き
量および各駆動軸位置での傾き補正量の計算内容を説明
する図である。
【図16】図16は、各駆動軸位置の補正値の計算内容
を説明する図である。
【図17】図17は、最終下限値の補間演算の他の例を
説明する図である。
【図18】図18は、従来のプレスブレーキを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 テーブル 2 ラム 4 ダイ(下金型) 5 パンチ(上金型) 10a〜10d ラム駆動装置 11a〜11d サーボモータ 12 タイミングベルト 13 ボールスクリュー 14a〜14d リニアエンコーダ 15a〜15d サーボアンプ 16a〜16d ブレーキ 17 補正ブラケット 18a〜18d エンコーダ 25 角度計測ユニット 28 曲げ角度演算部 29 NC装置 30 加工条件入力部 31 計測位置演算部 36 各計測位置での追い込み量演算部 37 ラム駆動軸での追い込み量演算部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3軸以上の駆動軸にて駆動される駆動金
    型と、この駆動金型に対向配置される固定金型との協働
    によって板状のワークを折り曲げる際の曲げ角度補正方
    法であって、 曲げ加工途中でワークの曲げ角度を検出するとともに、
    この検出される曲げ角度と目標曲げ角度との偏差をワー
    クの両端とそれら両端を除く中央部の少なくとも3箇所
    で求め、この求められる偏差に基づいて角度検出位置で
    の前記駆動金型の補正追い込み量を求め、この補正追い
    込み量から、ワークの両端を結ぶ線と中央部とにおける
    固定金型支持用のテーブルのたわみ量差から曲線補間に
    より得られるクラウニング補正値と、このクラウニング
    補正値とワーク両端のテーブルたわみ量差とから得られ
    る傾き補正値とを求め、これらの補正値から各駆動軸位
    置における最終追い込み量を求めることを特徴とする曲
    げ角度補正方法。
  2. 【請求項2】 3軸以上の駆動軸にて駆動される駆動金
    型と、この駆動金型に対向配置される固定金型との協働
    によって板状のワークを折り曲げるプレスブレーキであ
    って、 (a)ワークの加工条件,ワークの目標曲げ角度に対す
    るスプリングバック角度の関係およびワークの曲げ角度
    に対する駆動金型の追い込み量の関係を記憶する記憶手
    段、 (b)曲げ加工途中にワークの長手方向に沿う少なくと
    も3箇所位置でワークの曲げ角度を検出する曲げ角度検
    出手段、 (c)前記記憶手段に記憶されているワークの加工条件
    およびワークの目標曲げ角度に対するスプリングバック
    角度の関係より前記駆動金型の各駆動軸毎の仮の追い込
    み位置を演算するとともに、この仮の追い込み位置にて
    前記曲げ角度検出手段により検出されるワークの曲げ角
    度と、前記記憶手段に記憶されているワークの目標曲げ
    角度に対するスプリングバック角度の関係およびワーク
    の曲げ角度に対する駆動金型の追い込み量の関係から、
    角度検出位置での前記駆動金型の補正追い込み量を演算
    する演算手段、 (d)この演算手段により演算される各角度検出位置で
    の補正追い込み量から、ワークの両端を結ぶ線と中央部
    とにおける固定金型支持用のテーブルのたわみ量 差から
    曲線補間により得られるクラウニング補正値と、このク
    ラウニング補正値とワーク両端のテーブルたわみ量差と
    から得られる傾き量補正値とを求め、これらの補正値か
    各駆動軸位置における最終追い込み位置を求める補間
    演算手段および (e)前記駆動金型を前記仮の追い込み位置まで駆動し
    た後最終追い込み位置まで駆動する金型駆動手段を備え
    ることを特徴とするプレスブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記曲げ角度検出手段は、前記固定金型
    を支持するテーブルの前面および/または後面に設けら
    れるレールに沿ってそのテーブルの長手方向に移動自在
    に装着される請求項2記載のプレスブレーキ。
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