JP2000343128A - 曲げ加工方法および曲げ加工装置 - Google Patents

曲げ加工方法および曲げ加工装置

Info

Publication number
JP2000343128A
JP2000343128A JP11158219A JP15821999A JP2000343128A JP 2000343128 A JP2000343128 A JP 2000343128A JP 11158219 A JP11158219 A JP 11158219A JP 15821999 A JP15821999 A JP 15821999A JP 2000343128 A JP2000343128 A JP 2000343128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ram
dead center
center position
bending
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11158219A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Furuyama
重雄 古山
Koji Tsuda
浩司 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd, Amada Engineering Center Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP11158219A priority Critical patent/JP2000343128A/ja
Publication of JP2000343128A publication Critical patent/JP2000343128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な装置により熱影響を考慮して高精度
の加工を行うことのできる曲げ加工方法および曲げ加工
装置を提供する。 【解決手段】 入力手段65から入力された種々のデ
ータに基づいてD値算出部71がD値を算出し、フレー
ム3L、3Rに上下移動自在に設けられているラム9U
を前記D値だけ上死点位置または下死点位置から上下移
動させて、上型Pと下型Dの協働でワークWに所定角度
の曲げ加工を行う際に、フレーム3L、3Rの熱変形の
影響を受けないように取り付けられた検出板37に設け
られているラム検出手段47によりラム9Uの上死点位
置または下死点位置を予め検出しておき、所定枚数の加
工が完了したら再度ラム検出手段47によりラム9Uの
上死点位置または下死点位置を検出して、先に検出され
た位置とずれを生じている場合には、D値補正部73が
このずれ量だけD値を補正して以後の加工を続行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラムの上下移動
により上型と下型との協働で曲げ加工を行う曲げ加工方
法および曲げ加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8には従来の曲げ加工装置としてのプ
レスブレーキ101が示されているが、このプレスブレ
ーキ101は従来より良く知られているものなので、詳
細な説明は省略して概略を説明する。
【0003】このプレスブレーキ101では、中央部前
面(図8中右側面)に切欠きGを有する左右のフレーム
103が立設されており、この左右のフレーム103の
上部前面間には、下端面にパンチPを装着したラムとし
ての上部テーブル105Uが上下移動自在に設けられて
いる。また、フレーム103の下部前面には、上端面に
ダイDを装着した下部テーブル105Lが設けられてい
る。
【0004】一方、前記左右のフレーム103の上部前
面には、前記上部テーブル105Uを上下移動させて加
工を行うために図示省略のボールネジユニットが設けら
れている。ボールネジユニットは、図示省略のエンコー
ダ等の位置検出器を備えたサーボモータにより駆動され
る。
【0005】また、図9を併せて参照するに、左右のフ
レーム103には切欠きGの下側から上側まで検出板1
07が取り付けられており、この検出板107の上部前
側には上部テーブル105Uの全ストロークにわたって
リニアスケール109が設けられている。この検出板1
07は熱によるフレーム103等の変形等に左右されな
いようになっている。一方、上部テーブル105Uの内
側には、前述のリニアスケール109から上部テーブル
105Uの位置を検出するための検出ヘッド111が設
けられている。
【0006】上記構成により、ダイDとパンチPとの間
に加工するワークWを位置決めし、図示省略のボールネ
ジユニットのサーボモータが上部テーブル105Uを下
降させて、ダイDとパンチPとの協働によりワークWに
曲げ加工を行う。
【0007】この際、検出ヘッド111がリニアスケー
ル109から上部テーブル105Uの位置を読み取るこ
とにより、熱応力によるフレーム103等の変形の影響
を受けることなく上部テーブル105Uの位置を正確に
把握して、パンチPとダイDの間隔を正確に検出して高
精度の曲げ加工を行うようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の技術にあっては、リニアスケール109および
検出ヘッド111等が高価なものであるためにプレスブ
レーキ全体が高価になるという問題がある。
【0009】この発明の目的は、以上のような従来の技
術に着目してなされたものであり、安価な装置により熱
影響を考慮して高精度の加工を行うことのできる曲げ加
工方法および曲げ加工装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1によるこの発明の曲げ加工方法は、フレ
ームに上下移動自在に設けられているラムを、上死点位
置または下死点位置から所定量のD値だけ上下移動させ
ることにより上型と下型との協働でワークに所定角度の
曲げ加工を行う曲げ加工方法において、前記フレームの
熱変形の影響を受けないようにフレームに取り付けられ
た検出板に設けられているラム検出手段により予め上死
点位置または下死点位置にある前記ラムの位置を検出し
ておき、所定枚数のワークの曲げ加工が完了した後、再
び前記ラムの上死点位置または下死点位置を前記ラム検
出手段により検出し、先に検出されたラム位置とずれて
いる場合にはずれ量だけD値を補正して加工を続行する
こと、を特徴とするものである。
【0011】従って、ラムを上下移動させてワークに曲
げ加工を行うに際して、フレームの熱変形の影響を受け
ないようにフレームに取り付けられた検出板に設けられ
ているラム検出手段によりラムの上死点位置または下死
点位置を予め検出しておき、所定枚数の加工が完了した
ら再度ラム検出手段によりラムの上死点位置または下死
点位置を検出して、先に検出された位置とずれを生じて
いる場合には、このずれ量だけD値を補正して以後の加
工を続行する。
【0012】請求項2による発明の曲げ加工方法は、請
求項1記載の曲げ加工方法において、前記ラム検出手段
が、前記ラムに設けられているドグと前記検出板に設け
られているドグ検出センサとからなること、を特徴とす
るものである。
【0013】従って、ラムに設けられているドグの位置
を、検出板に設けられているドグ検出センサで検出する
ことにより、ラムの上死点位置あるいは下死点位置を検
出する。
【0014】請求項3による発明の曲げ加工方法は、請
求項1記載の曲げ加工方法において、前記ラム検出手段
が、前記検出板に設けられているドグと前記ラムに設け
られているドグ検出センサとからなること、を特徴とす
るものである。
【0015】従って、検出板に設けられているドグの位
置を、ラムに設けられているドグ検出センサで検出する
ことにより、ラムの上死点位置あるいは下死点位置を検
出する。
【0016】請求項4による発明の曲げ加工方法は、請
求項1〜3のいずれかに記載の曲げ加工方法において、
前記検出板が、前記ラムの下端部に上型が装着されてい
る場合には下端部が前記フレームに固定されるものであ
り、前記ラムの上端部に下型が装着されている場合には
上端部が前記フレームに固定されるものであること、を
特徴とするものである。
【0017】従って、ラムの下端部に上型が装着されて
いてラムを下降させることにより下型との協働でワーク
の曲げ加工を行うような場合には、検出板の下端部がフ
レームに固定されている。一方、ラムの上端部に下型が
装着されていてラムを上昇させることにより上型との協
働でワークに曲げ加工を行うような場合には、検出板の
上端部がフレームに固定されている。
【0018】請求項5による発明の曲げ加工装置は、フ
レームに上下移動自在に設けられているラムを、制御装
置により上死点位置または下死点位置から所定量のD値
だけ上下移動させることにより上型と下型との協働でワ
ークに所定角度の曲げ加工を行う曲げ加工装置であっ
て、前記フレームの熱影響を受けないようにフレームに
取り付けられた検出板と、この検出板に取り付けられて
前記ラムの上死点位置または下死点位置を検出するラム
検出手段と、を有し、前記制御装置が、種々のデータを
入力する入力手段と、入力された種々のデータに基づい
て所定の曲げ角度で加工を行うためのD値を算出するD
値算出部と、先に前記ラム検出手段により検出された前
記ラムの上死点位置または下死点位置と、所定枚数曲げ
加工を行った後に検出された上死点位置または下死点位
置とのずれ量から前記D値を補正するD値補正部と、を
備えてなることを特徴とするものである。
【0019】従って、入力手段から入力された種々のデ
ータに基づいて制御装置のD値算出部がD値を算出し、
フレームに上下移動自在に設けられているラムを前記D
値だけ上死点位置または下死点位置から上下移動させ
て、上型と下型との協働でワークに所定角度の曲げ加工
を行う際に、フレームの熱変形の影響を受けないように
フレームに取り付けられた検出板に設けられているラム
検出手段によりラムの上死点位置または下死点位置を予
め検出しておき、所定枚数の加工が完了したら再度ラム
検出手段によりラムの上死点位置または下死点位置を検
出して、先に検出された位置とずれを生じている場合に
は、制御部のD値補正部がこのずれ量だけD値を補正し
て以後の加工を続行する。
【0020】請求項6による発明の曲げ加工装置は、請
求項5記載の曲げ加工装置において、前記ラム検出手段
が、前記ラムに設けられているドグと、前記検出板に設
けられているドグ検出センサと、を備えてなることを特
徴とするものである。
【0021】従って、ラムに設けられているドグの位置
を、検出板に設けられているドグ検出センサで検出する
ことにより、ラムの上死点位置あるいは下死点位置を検
出する。
【0022】請求項7による発明の曲げ加工装置は、請
求項5記載の曲げ加工装置において、前記ラム検出手段
が、前記検出板に設けられているドグと、前記ラムに設
けられているドグ検出センサと、を備えてなることを特
徴とするものである。
【0023】従って、検出板に設けられているドグの位
置を、ラムに設けられているドグ検出センサで検出する
ことにより、ラムの上死点位置あるいは下死点位置を検
出する。
【0024】請求項8による発明の曲げ加工装置は、請
求項5〜7のいずれかに記載の曲げ加工装置において、
前記検出板が、前記ラムの下端部に上型が装着されてい
る場合には下端部が前記フレームに固定されるものであ
り、前記ラムの上端部に下型が装着されている場合には
上端部が前記フレームに固定されるものであること、を
特徴とするものである。
【0025】従って、ラムの下端部に上型が装着されて
いてラムを下降させることにより下型との協働でワーク
の曲げ加工を行うような場合には、検出板の下端部がフ
レームに固定されている。一方、ラムの上端部に下型が
装着されていてラムを上昇させることにより上型との協
働でワークに曲げ加工を行うような場合には、検出板の
上端部がフレームに固定されている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0027】図2〜図4には、この発明に係る曲げ加工
機としてのプレスブレーキ1の全体が示されている。こ
のプレスブレーキ1では、中央前部に加工のための切欠
きGを有する左右のフレーム3L、3Rが土台5に立設
されている。
【0028】このフレーム3L、3Rの上部前方(図3
中右側)には、下端部に複数の中間板7を介してパンチ
Pを装着するラムとしての上部テーブル9Uが上下移動
自在に設けられている。
【0029】また、フレーム3L、3Rの上部前面に
は、前述の上部テーブル9Uを上下移動させるラム駆動
手段である左右のボールネジユニット11L、11Rが
設けられている。このボールネジユニット11L、11
Rでは、駆動モータ13により図示省略のボールネジを
回転駆動して上部テーブル9Uを上下移動させる。また
駆動モータ13の上側にはエンコーダ15が設けられて
おり、上部テーブル9Uの上下位置が常時把握されるよ
うになっている。
【0030】一方、左右のフレーム3L、3Rの下部前
面には前後(図3中左右)の支持板17F、17Rが設
けられており、上端部にダイDを装着する下部テーブル
9Lが前後の支持板17F、17Rの上部に挟まれて設
けられている。また、下部テーブル9Lは、左右両端
(図1中左右両端)において前記支持板17F、17R
を一体的に貫通してフレーム3L、3Rに固定される支
点ピン19L、19Rによりに支持されている。
【0031】従って、下部テーブル9Lの左右両端部は
支点ピン19L、19Rによりフレーム3L、3Rに対
して上下方向に固定されているが、中央部分では若干の
上下変形が可能となっている。
【0032】また、支持板17F、17Rの中央部にお
いて下部テーブル9Lの下側に接っするように、前述の
左右の支点ピン19L、19Rを支点として下部テーブ
ル9Lの中央部を持ち上げるためのクラウニング手段2
1が設けられている。このクラウニング手段21では、
例えばサーボモータ23により偏心軸25を回転させ、
偏心軸25の上下移動により下部テーブル9Lの下端面
を上下移動させるものが考えられる。
【0033】なお、図2中左側のフレーム3Lの左側に
は、前述の駆動モータ13やクラウニング手段21を制
御するための制御装置27が設けられている。
【0034】上記構成により、加工時には、制御装置2
7の制御によりクラウニング手段21のサーボモータ2
3を所定の角度だけ回転させ、偏心軸25の回転に応じ
て下部テーブル9Lの中央部を所定量持ち上げてダイD
の通り精度を向上させ、均一な曲げ加工を行うようにす
る。
【0035】また、左右のフレーム3L、3Rの切欠き
G位置には、ワークWの曲げ位置をパンチPおよびダイ
Dの位置に合わせるためのバックゲージ装置29が設け
られている。このバックゲージ装置29では、ワークW
を突き当てる突当て31が複数個(図2では2個)支持
部材33に沿って間隔調整自在に設けられている。さら
に、この支持部材33は、リンク機構35(図4参照)
により前後方向に移動・位置決め可能となっている。
【0036】上記構成により、加工するワークWの前端
を、所定位置に位置決めされている突当て31に当接し
て位置決めし、制御装置27の制御により駆動モータ1
3でボールネジユニット11L、11Rを作動させて上
部テーブル9Uを上下移動させ、パンチPとダイDとの
協働によりワークWに所定の曲げ加工を行う。
【0037】一方、図3および図4を参照するに、フレ
ーム3L、3Rの各々外側面には、切欠きGの下側から
上側まで切欠きGを避けた状態で検出板37が取り付け
られている。この検出板37は下部においてボルト39
によりフレーム3L、3Rに固定され、上部ではルーズ
ホール41(図1参照)によりフレーム3L、3Rに対
して相対的に移動可能にボルト43により押さえられて
いる。従って、フレーム3L、3Rが図3中矢印の方向
に変形して切欠きGが開いたり閉じたりしても、検出板
37にはその変形が影響しないようになっている。
【0038】図1および図3に図5を併せて参照する
に、検出板37の上部前端面(図3中右側端面)には上
下方向にリニアガイド45が取り付けられている。そし
て、前記リニアガイド45の上端部付近には、ラム検出
手段としての例えば磁気型読み取りセンサ47がブラケ
ット49を介して前向き(図1中右向き)に取り付けら
れている。
【0039】また、上部テーブル9Uの背面にはブラケ
ット51が取り付けられており、このブラケット51の
先端にはアーム53が上方に延びて取り付けられてい
る。このアーム53の先端における前記磁気型読み取り
センサ47に対向可能な位置には、ベアリング55を介
してドグ取付ブラケット57が方向変換自在に取り付け
られており、このドグ取付ブラケット57には前記リニ
アガイド45に沿って移動自在の一対のガイドブロック
59が取り付けられている。また、ドグ取付ブラケット
57における上側のガイドブロック59の横には、ドグ
61が取り付けられている。
【0040】従って、検出板37のリニアガイド45は
ガイドブロック59に対して、水平方向には係止されて
いるが上下方向には摺動自在となっているので、検出板
37はフレーム3L、3Rの熱変形にもかかわらず上下
方向には追従することなく前後方向には追従する。
【0041】また、熱によるフレーム3L、3Rの変形
に伴って上部テーブル9Uの前端面が図3中矢印方向に
変形しても、ドグ取付ブラケット57に設けられている
ガイドブロック59はリニアガイド45に沿って上下方
向にスムーズに移動するので、磁気型読み取りセンサ4
7は上部テーブル9Uに設けられているドグ61の位置
を検出することができる。
【0042】図6には、制御装置27の構成が示されて
いる。この制御装置27では、中央処理装置であるCP
U63に、種々のデータを入力するキーボードのごとき
入力手段65および種々の情報を出力するCRTのごと
き出力手段67が接続されている。また、前述の磁気型
読み取りセンサ47も接続されており、ドグ61を検出
したら検出信号をCPU63に発する。
【0043】また、CPU63には、加工プログラムや
入力手段65により入力されたデータ等を記憶しておく
メモリ69が接続されており、必要に応じてデータを引
き出すことができる。
【0044】さらに、入力手段65により入力されてメ
モリ69に記憶されているワーク情報、製品情報、金型
情報等に基づいて、上部テーブル9Uの移動量であるD
値を算出するD値算出部71、上部テーブル9U位置の
ずれからD値を補正するD値補正部73が接続されてい
る。
【0045】なお、CPU63には、ボールネジユニッ
ト11L、11Rの駆動モータ13や、クラウニング手
段21のサーボモータ23も接続されており、制御され
るようになっている。
【0046】次に、図6および図7を参照して、この発
明に係る曲げ加工方法について説明する。
【0047】まず、入力手段65からワーク情報、製品
情報、金型情報等を入力する(ステップS1)。この情
報等に基づいて、制御装置27のD値算出部71が目標
曲げ角度に対応するD値を算出する(ステップS2)。
【0048】次いで、加工前における上死点位置にある
上部テーブル9Uのドグ61の位置を磁気型読み取りセ
ンサ47により検出してメモリ69に記憶しておく(ス
テップS3)。そして、駆動モータ13により上部テー
ブル9Uを下降させて(ステップS4)、所定の位置に
達したか否かを判断し(ステップS5)、所定の位置に
達するまで上部テーブル9Uを下降させる。これによ
り、所望の角度での曲げ加工が行われる。
【0049】上部テーブル9Uが所定位置まで下降した
ら停止させ(ステップS6)、その後上昇させる(ステ
ップS7)。この曲げ加工を所定の枚数(例えば50
枚)行い(ステップS8)、所定枚数に達しない場合に
はステップS4に戻って以降の工程を繰り返す。
【0050】所定枚数の曲げ加工が完了したら、上部テ
ーブル9Uを上死点位置まで上昇させてこのときのドグ
61の位置を磁気型読み取りセンサ47により検出する
(ステップS9)。
【0051】このときのドグ61位置の検出は、フレー
ム3L、3Rの変形に追従しない検出板37に取り付け
られている磁気型読み取りセンサ47により、上部テー
ブル9Uの背面に取り付けられているドグ61を検出す
ることにより行われるので、加工に伴う熱による変形等
に影響されることなく上部テーブル9Uの真の高さ位置
を知ることができる。
【0052】そして、D値補正部73が、ステップS3
において測定した上死点位置におけるドグ61の位置
と、所定枚数曲げ加工を行った後の上死点位置における
ドグ61の位置を比較して上死点位置のずれを求めてD
値を補正する(ステップS10)。そして、ステップS
4に戻って以降の工程を繰り返す。
【0053】以上の結果から、加工に伴うフレーム3
L、3Rの熱変形等の影響を受けない検出板37に取り
付けられた磁気型読み取りセンサ47により、フレーム
3L、3Rに取り付けられているドグ61の位置を定期
的に検出して上部テーブル9Uの上死点位置を補正して
曲げ加工を行うので、安価な装置により高精度の曲げ加
工を行うことができる。
【0054】なお、この発明は前述の発明の実施の形態
に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、
その他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述
の発明の実施の形態においては、上部テーブル9Uを下
降させて曲げ加工を行うプレスブレーキ1について説明
したが、下部テーブル9Lを持ち上げて曲げ加工を行う
プレスブレーキでも全く同様に適用することができる。
但し、この場合には、検出板37の上端部をフレーム3
L、3Rの上部に固定して、下部テーブル9Lに取り付
けられているドグ61の位置を検出するようにする。
【0055】また、加工に伴うフレーム3L、3Rの変
形によるラムとしての上部テーブル9Uの位置のずれ
を、フレーム3L、3Rの変形に追従しない検出板37
により上死点位置を測定してD値の補正を行ったが、下
死点位置にドグ61を設けて、下死点位置を測定するこ
とによりD値の補正を行うようにすることもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる曲げ加工方法では、ラムを上下移動させてワークに
曲げ加工を行うに際して、フレームの熱変形の影響を受
けないようにフレームに取り付けられた検出板に設けら
れているラム検出手段によりラムの上死点位置または下
死点位置を予め検出しておき、所定枚数の加工が完了し
たら再度ラム検出手段によりラムの上死点位置または下
死点位置を検出して、先に検出された位置とずれを生じ
ている場合には、このずれ量だけD値を補正して以後の
加工を続行するので、フレームが加工に伴う熱により変
形して上型と下型の距離が変化した場合でも、簡単な装
置によりD値を補正して高精度の曲げ加工を行うことが
できる。
【0057】請求項2の発明による曲げ加工方法では、
ラムに設けられているドグの位置を、検出板に設けられ
ているドグ検出センサで検出することにより、ラムの上
死点位置あるいは下死点位置を検出するので、熱による
影響を受けることなく上死点位置あるいは下死点位置を
正確に検出することができる。
【0058】請求項3の発明による曲げ加工方法では、
検出板に設けられているドグの位置を、ラムに設けられ
ているドグ検出センサで検出することにより、ラムの上
死点位置あるいは下死点位置を検出するので、熱による
影響を受けることなく上死点位置あるいは下死点位置を
正確に検出することができる。
【0059】請求項4の発明による曲げ加工方法では、
ラムの下端部に上型が装着されていてラムを下降させる
ことにより下型との協働でワークの曲げ加工を行うよう
な場合には、検出板の下端部がフレームに固定されてい
るので、熱の影響によりフレームが変形してもラム側の
検出板は変形しない。一方、ラムの上端部に下型が装着
されていてラムを上昇させることにより上型との協働で
ワークに曲げ加工を行うような場合には、検出板の上端
部がフレームに固定されているので、熱の影響によりフ
レームが変形してもラム側の検出板は変形しない。この
ため、熱の影響を受けることなくラムの上死点位置ある
いは下死点位置を正確に検出することができる。
【0060】請求項5の発明による曲げ加工装置では、
入力手段から入力された種々のデータに基づいて制御装
置のD値算出部により算出されたD値だけ、フレームに
上下移動自在に設けられているラムを上死点位置または
下死点位置から上下移動させて、上型と下型との協働で
ワークに所定角度の曲げ加工を行う際に、フレームの熱
変形の影響を受けないようにフレームに取り付けられた
検出板に設けられているラム検出手段によりラムの上死
点位置または下死点位置を予め検出しておき、所定枚数
の加工が完了したら再度ラム検出手段によりラムの上死
点位置または下死点位置を検出して、先に検出された位
置とずれを生じている場合には、制御部のD値補正部が
このずれ量だけD値を補正して以後の加工を続行するの
で、フレームが加工に伴う熱により変形して上型と下型
の距離が変化した場合でも、簡単な装置によりD値を補
正して高精度の曲げ加工を行うことができる。
【0061】請求項6の発明による曲げ加工装置では、
ラムに設けられているドグの位置を、検出板に設けられ
ているドグ検出センサで検出することにより、ラムの上
死点位置あるいは下死点位置を検出するので、熱による
影響を受けることなく上死点位置あるいは下死点位置を
正確に検出することができる。
【0062】請求項7の発明による曲げ加工装置では、
検出板に設けられているドグの位置を、ラムに設けられ
ているドグ検出センサで検出することにより、ラムの上
死点位置あるいは下死点位置を検出するので、熱による
影響を受けることなく上死点位置あるいは下死点位置を
正確に検出することができる。
【0063】請求項8の発明による曲げ加工装置では、
ラムの下端部に上型が装着されていてラムを下降させる
ことにより下型との協働でワークの曲げ加工を行うよう
な場合には、検出板の下端部がフレームに固定されてい
るので、熱の影響によりフレームが変形してもラム側の
検出板は変形しない。一方、ラムの上端部に下型が装着
されていてラムを上昇させることにより上型との協働で
ワークに曲げ加工を行うような場合には、検出板の上端
部がフレームに固定されているので、熱の影響によりフ
レームが変形してもラム側の検出板は変形しない。この
ため、熱の影響を受けることなくラムの上死点位置ある
いは下死点位置を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るプレスブレーキの要部拡大図で
ある。
【図2】この発明に係るプレスブレーキの正面図であ
る。
【図3】図2中III−III位置の断面図である。
【図4】図2中IV方向から見た平面図である。
【図5】図1中V−V方向から見たラム検出手段の拡大
図である。
【図6】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明に係る曲げ加工方法を示すフローチャ
ートである。
【図8】従来より一般的なプレスブレーキを示す一部省
略の側面図である。
【図9】従来のラム検出手段の拡大図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ(曲げ加工装置) 3L、3R フレーム 9U 上部テーブル(ラム) 27 制御装置 37 検出板 47 磁気型読み取りセンサ(ラム検出手段、ドグ検出
センサ) 61 ドグ(ラム検出手段) 65 入力手段 71 D値算出部 73 D値補正部 P パンチ(上型) D ダイ(下型) W ワーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに上下移動自在に設けられてい
    るラムを、上死点位置または下死点位置から所定量のD
    値だけ上下移動させることにより上型と下型との協働で
    ワークに所定角度の曲げ加工を行う曲げ加工方法におい
    て、前記フレームの熱変形の影響を受けないようにフレ
    ームに取り付けられた検出板に設けられているラム検出
    手段により予め上死点位置または下死点位置にある前記
    ラムの位置を検出しておき、所定枚数のワークの曲げ加
    工が完了した後、再び前記ラムの上死点位置または下死
    点位置を前記ラム検出手段により検出し、先に検出され
    たラム位置とずれている場合にはずれ量だけD値を補正
    して加工を続行すること、を特徴とする曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】 前記ラム検出手段が、前記ラムに設けら
    れているドグと前記検出板に設けられているドグ検出セ
    ンサとからなること、を特徴とする請求項1記載の曲げ
    加工方法。
  3. 【請求項3】 前記ラム検出手段が、前記検出板に設け
    られているドグと前記ラムに設けられているドグ検出セ
    ンサとからなること、を特徴とする請求項1記載の曲げ
    加工方法。
  4. 【請求項4】 前記検出板が、前記ラムの下端部に上型
    が装着されている場合には下端部が前記フレームに固定
    されるものであり、前記ラムの上端部に下型が装着され
    ている場合には上端部が前記フレームに固定されるもの
    であること、を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の曲げ加工方法。
  5. 【請求項5】 フレームに上下移動自在に設けられてい
    るラムを、制御装置により上死点位置または下死点位置
    から所定量のD値だけ上下移動させることにより上型と
    下型との協働でワークに所定角度の曲げ加工を行う曲げ
    加工装置であって、前記フレームの熱影響を受けないよ
    うにフレームに取り付けられた検出板と、この検出板に
    取り付けられて前記ラムの上死点位置または下死点位置
    を検出するラム検出手段と、を有し、前記制御装置が、
    種々のデータを入力する入力手段と、入力された種々の
    データに基づいて所定の曲げ角度で加工を行うためのD
    値を算出するD値算出部と、先に前記ラム検出手段によ
    り検出された前記ラムの上死点位置または下死点位置
    と、所定枚数曲げ加工を行った後に検出された上死点位
    置または下死点位置とのずれ量から前記D値を補正する
    D値補正部と、を備えてなることを特徴とする曲げ加工
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ラム検出手段が、前記ラムに設けら
    れているドグと、前記検出板に設けられているドグ検出
    センサと、を備えてなることを特徴とする請求項5記載
    の曲げ加工装置。
  7. 【請求項7】 前記ラム検出手段が、前記検出板に設け
    られているドグと、前記ラムに設けられているドグ検出
    センサと、を備えてなることを特徴とする請求項5記載
    の曲げ加工装置。
  8. 【請求項8】 前記検出板が、前記ラムの下端部に上型
    が装着されている場合には下端部が前記フレームに固定
    されるものであり、前記ラムの上端部に下型が装着され
    ている場合には上端部が前記フレームに固定されるもの
    であること、を特徴とする請求項5〜7のいずれかに記
    載の曲げ加工装置。
JP11158219A 1999-06-04 1999-06-04 曲げ加工方法および曲げ加工装置 Pending JP2000343128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11158219A JP2000343128A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 曲げ加工方法および曲げ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11158219A JP2000343128A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 曲げ加工方法および曲げ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000343128A true JP2000343128A (ja) 2000-12-12

Family

ID=15666895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11158219A Pending JP2000343128A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 曲げ加工方法および曲げ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000343128A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012108436A1 (ja) 2011-02-09 2012-08-16 株式会社 アマダ 曲げ加工機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012108436A1 (ja) 2011-02-09 2012-08-16 株式会社 アマダ 曲げ加工機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2520368B2 (ja) 曲げ加工方法およびその装置
JPH08300048A (ja) 曲げ加工機
US6189364B1 (en) Bending angle correction method and press brake
JP4434493B2 (ja) 作動下部テーブル付きプレスブレーキ
JP3537059B2 (ja) プレスのダイハイト補正装置
EP0440818B1 (en) Control device for press brake
JP2001520121A (ja) 少なくとも1つのクラウニングシステムと相互作用する上部桟及び下部桟の偏向検出装置を備えたプレス曲げ装置。
JP3394141B2 (ja) 曲げ角度補正方法およびそれを用いるプレスブレーキ
JP2000343128A (ja) 曲げ加工方法および曲げ加工装置
JP2517361B2 (ja) 知能曲げプレス
JP2860935B2 (ja) プレスのダイハイト補正装置
JP3801466B2 (ja) 曲げ加工方法および曲げ加工装置
JP4553420B2 (ja) 板厚検出方法、板厚差検出方法および板材折り曲げ加工機
KR0178299B1 (ko) 바소재의 휨 교정장치
JP2000246342A (ja) 曲げ加工機およびこの曲げ加工機を用いた曲げ加工方法
JP3599495B2 (ja) 折曲げ機の制御装置
JP2001001197A (ja) サーボプレスの荷重による下死点補正装置
JP4329095B2 (ja) 曲げ加工装置
CN1169693A (zh) 压力机冲模高度校正装置
JPH0239610Y2 (ja)
JP2000343127A (ja) 曲げ加工装置
JP3802183B2 (ja) バックゲージ装置の突当て位置決め方法及びこの突当て位置決め方法を用いたバックゲージ装置並びに金型
JP3575926B2 (ja) 折曲げ機における折曲げ角度補正方法および補正装置
JP2000233229A (ja) バックゲージ装置におけるl軸補正方法およびバックゲージ装置並びにこのl軸補正方法に用いる基準治具
JPH0724862B2 (ja) Nc折曲げ機におけるワーク位置決め方法