JP2004042099A - プレス機械のダイハイト検出方法 - Google Patents

プレス機械のダイハイト検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータによる回転動を偏心機構を介してスライドの昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械において、ダイハイト調節如何に関係なく、ダイハイトおよびダイハイト変化を容易にかつ高精度に検出できる検出方法を提供する。
【解決手段】モータによる回転動を偏心機構を介してスライドの昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法において、スライド位置検出手段によるスライド)の位置の実測値に基づき、前記スライドの上死点位置でのボルスタ上面からスライド下面までの第1距離(SM)を計測する工程と、前記第1距離(SM)からスライド最大ストローク長さ(SmaX) を引いて、ダイハイト(DH)を算出する工程とを有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータによる回転動を偏心機構を介してスライドの昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレス機械は、上下動自在なスライドに取付けられた上金型と、ボルスタ(またはベッド)上に設置された下金型の間でプレス加工を行うように構成され、そのスライドには、金型交換の際の金型位置調整、またはプレス各部の機械的変位や熱変位の補正などの必要性から、モータ回転によるダイハイト調節装置を有しているのが一般的である。
そして、高精度なプレス加工を行うためには、そのワーク加工時に常時、スライド下死点でのボルスタ上面からスライド下面までの距離であるダイハイトを、厳密に管理する必要がある。従来の機械式プレスにおいて、このワーク加工時のダイハイトを求める技術としては、そのプレスの、前もって測定済みで既知であるダイハイトに、ダイハイト調節装置に付属したエンコーダの信号から求めたダイハイト調節量を加減算して求める方法が挙げられる。
【0003】
また、ダイハイトの変化量を求める従来技術としては、例えば特開平8−206896号公報があり、この公報では、図4に示すように、両側面部がCフレーム101aにより構成されたプレス本体101の上部に、スライド駆動手段102により上下動自在とされたスライド103を設けたプレスにおいて、上記Cフレーム101aの側面に、補助フレーム105を設けた。該補助フレーム105は、上下いずれか一側(本例では下側)のみを本体フレーム101aに固定し、他側を上下動自在にして支持する構造としているため、本体フレーム101aの温度変化による伸縮の影響を受けないようになっている。そして該補助フレーム105の上端側にスライド位置検出手段108と、温度検出手段110とを設けて、上記スライド103の位置と補助フレーム105の温度とを検出し、スライド位置検出手段108が検出した位置によりスライド103をNC制御すると共に、温度検出手段110が検出した温度と、予め設定された基準値との温度差より得られた温度変化量を基に、温度検出手段110のドリフト量と補助フレーム105の伸縮量とを算出し、得られた伸縮量を上記NC制御の指令値に加減算して、この指令値を補正している。そして、熱によりプレス本体101が変形しても、ダイハイトを精度良く制御でき、精度の高いプレス加工が可能になる効果を得たとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、プレス加工において、高精度化、高速化が求されてきている。特に高精度加工要求はとみに高まっており、中にはスライド位置精度要求が数ミクロンまでに至っている例も見られる。このような高精度なプレス加工を行うためには、加工時にダイハイトを特に精度良く管理する必要性がある。
また、高精度化、高速化に要求に伴い、電動サーボプレスの開発が促進され、その進歩には目覚しいものがある。
【0005】
最近では、電動サーボモータで、クランク軸やエキセン軸などの偏心軸による回転機構を介してスライドを往復駆動させたり、偏心回転駆動部と該駆動部により進退駆動されるトグルリンク機構とを介してスライドを往復駆動させたりするタイプのサーボプレスが開発されつつある。このようなサーボプレスでは、メカニカルな構成でおおまかなスライドモーションを形成し、かつ電動サーボモータによりスライドモーションにある程度の変化を持たせることにより、高速、高荷重に対応できるようになっている。
【0006】
ところで、上述したように、電動サーボモータで、クランク軸やエキセン軸などの偏心軸による回転機構を介して、または偏心回転駆動部とトグルリンク機構とを介してスライドを駆動することで、そのスライドモーションが概略固定されてしまうプレス機械においては、下死点が存在する。理論上、この下死点では無限大の加圧力が発生するので、容量が小さいモータでも大きな加圧力を得ることができるというメリットがあるが、反面、高精度加工を維持するためには、その成形域での金型の位置、言い換えればダイハイトの精度を厳密に管理することが必要になる。よって、これらのプレス機械においては、下死点近傍での位置決め精度は最重要視されており、成形域のスライド位置でのダイハイトを微妙に調節することができるダイハイト調節装置が必須である。
【0007】
前述のように、ダイハイトを精度良く管理維持することが、精度の高いプレス加工製品を得るために必須事項であり、これには、ワークへの加圧荷重によって生じるプレスの弾性変位と、プレス加工中に温度の影響によりプレス各部位が熱膨張することによって発生するプレスの熱変位とを同時に解決することが必要である。この最も進んでいると言える、スライド位置の絶対位置検出およびダイハイト補正の技術が、前述した特開平8−206896号公報である。
【0008】
しかしながら、特開平8−206896号公報記載の技術は、スライド位置検出手段によりスライド位置の絶対位置検出がなされてはいるものの、あくまでダイハイト変化量の検知、およびその補正技術であって、ダイハイト調節装置を備え、スライド駆動装置に回転偏心機構を有するプレス機械のダイハイトそのものを検出する技術ではない。つまり、このプレス機械において、スライド位置は、スライド駆動装置による上下動と、ダイハイト調整装置によるダイハイトの調整によって決定されるものであるから、上下方向のスライド位置のみを検出しただけではダイハイトを特定することができない。ダイハイトを特定するためには、前記回転偏心機構の回転角度を規定しなければならないが、ダイハイトの検出が高精度になるにしたがって、回転角度の検出も高精度にならざるを得ず、技術的なネックになっている。
【0009】
また、従来例として紹介したように、基準となるダイハイトを予めメーカサイドで測定しておき、エンコーダにより検出したダイハイトの調節量を加減算することでダイハイトを検出している、一般のプレス機械の公知技術において、ダイハイト調整装置のネジまたは歯車のガタの発生、およびエンコーダによるダイハイトの間接検出が原因となって、そのダイハイト検出精度はミクロンオーダまでは期待すべくもなく、本発明対象のように高いダイハイト検出精度を要する高性能なプレスに採用するのは非常に困難である。
【0010】
本発明は、上記の問題点に着目してなされ、モータによる回転動を偏心機構を介してスライドの昇降動に変換するスライド駆動装置を有するプレス機械において、ダイハイト調節如何に関係なく、ダイハイトそのものおよびダイハイト変化を容易にかつ高精度に検出できるダイハイト検出方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の本願発明の目的を達成するために、第1発明は、モータによる回転動を偏心機構を介してスライドの昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法において、スライド位置検出手段によるスライドの位置の実測値に基づき、前記スライドの上死点位置でのボルスタ上面からスライド下面までの第1距離を計測する工程と、前記第1距離からスライド最大ストローク長さを引いて、ダイハイトを算出する工程とを有する方法としている。
【0012】
第1発明のダイハイト検出方法によると、スライド位置が最も高くなった点を上死点として検出し、この上死点でのスライド位置から、機械的寸法で決まる最大ストローク長さを差し引いてダイハイトを求めているため、スライド位置検出手段によりダイハイトをより精度良くかつ容易に検出することができる。
【0013】
第2発明は、モータによる回転動を偏心機構を介してスライドの昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法において、前記プレス機械の運転前に、スライド位置検出手段による前記スライドの位置の実測値に基づき、前記スライドの上死点位置でのボルスタ上面からスライド下面までの第1距離と、所定のスライドストロークでの位置の高さとを計測する工程と、前記第1距離からスライド最大ストローク長さを引いて、運転前におけるダイハイトを算出する工程と、前記プレス機械の運転中に、任意の時点における前記スライドストロークでの位置の高さを前記スライド位置検出手段で計測する工程と、前記スライドストロークでの位置の高さの変化量と運転前におけるダイハイトとから、その時点におけるダイハイトを算出する工程とを有することを特徴とするダイハイト検出方法としている。
【0014】
第2発明のダイハイト検出方法によると、ダイハイト調節機能によりその金型に合ったダイハイトに調節した後、プレス機械を運転する前に、スライドを上死点へ一旦移動し、ボルスタ上面からスライド下面までの第1距離を計測し、さらに、所定のスライドストロークでの位置の高さを計測する。そして、第1距離とスライド最大ストローク長さから運転前におけるダイハイトを算出する。また、プレス機械運転中に前記所定のスライドストロークでの位置の高さを計測し、運転前の値の差を、先に算出したダイハイトに加味することによって、任意の時点におけるダイハイトを高精度に、かつ容易に求めることができる。
リニアスケールなどのスライド位置検出手段によりスライドの絶対位置を検出し、その値に基づいてダイハイトを求めているので、従来のように、ダイハイト調整装置の回転駆動をギヤを介してエンコーダに伝え、そのエンコーダの信号からダイハイト調整量を求めるよりも、はるかに高精度である。また、プレス本体およびスライド駆動系の熱変位によりダイハイトが変化しても、ダイハイトを極めて正確に、しかもリアルタイムに得ることができる。
なお、電動サーボプレス場合、加工時のスライドストローク(x)は、スライド最大ストローク長さ(Smax)より短い場合がほとんどであり、前記の所定のスライドストロークでの位置とは、そのスライドモーションにおけるスライドの上限位置をとる場合が多い。
【0015】
第3発明は、モータによる回転動を偏心機構を介してスライドの昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法において、スライド位置検出手段による前記スライドの位置の実測値に基づき、基準時点における、前記スライドの上死点位置での、第1高さとボルスタ上面からスライド下面までの第1距離とを計測する工程と、前記第1距離からスライド最大ストローク長さを引いて、基準ダイハイトを算出する工程と、任意の時点における、所定のスライドストロークでの位置の第2高さを前記スライド位置検出手段で計測する工程と、前記第1高さ、前記第2高さ、前記スライド最大ストローク長さ、前記スライドストローク 、および前記基準ダイハイトから、その時点におけるダイハイトを算出する工程とを有することを特徴とするプレス機械のダイハイト検出方法。
【0016】
第3発明のダイハイト検出方法によると、たとえばプレス機械の電源投入時に1回だけスライドを上死点へ移動して、上死点位置での、第1高さとボルスタ上面からスライド下面までの第1距離とを計測し、計測値から基準ダイハイトを算出すれば、あとは、任意の時点における、所定のスライドストロークでの位置の第2高さを前記スライド位置検出手段で計測するだけで、その時点におけるダイハイトを高精度に、かつ容易に求めることができる。
したがって、第2発明のように、ダイハイト調節機能によりその金型に合ったダイハイトに調節するたびにスライドを上死点へ一旦移動しなくても済み、作業性がさらによくなる。
また、リニアスケールなどのスライド位置検出手段によりスライドの絶対位置を検出し、その値に基づいてダイハイトを求めているので、従来のように、ダイハイト調整装置の回転駆動をギヤを介してエンコーダに伝え、そのエンコーダの信号からダイハイト調整量を求めるよりも、はるかに高精度である。
【0017】
第4発明は、モータによる回転動を偏心機構を介してスライドの昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法において、スライド位置検出手段による前記スライドの位置の実測値に基づき、基準時点における、前記スライドの上死点位置での、第1高さとボルスタ上面からスライド下面までの第1距離とを計測する工程と、前記第1距離からスライド最大ストローク長さを引いて、基準ダイハイトを算出する工程と、前記プレス機械の運転前に、所定のスライドストロークでの位置の第2高さを前記スライド位置検出手段で計測する工程と、前記第1高さ、前記第2高さ、前記スライド最大ストローク長さ、前記スライドストローク 、および前記基準ダイハイトから運転前におけるダイハイトを算出する工程と、前記プレス機械の運転中に、任意の時点における前記スライドストローク での位置の高さを前記スライド位置検出手段で計測する工程と、前記スライドストロークでの位置の高さの変化量と運転前におけるダイハイトとから、その時点におけるダイハイトを算出する工程とを有することを特徴とするダイハイト検出方法としている。
【0018】
第4発明のダイハイト検出方法によると、第3発明のダイハイト検出方法と同様に、たとえばプレス機械の電源投入時に1回だけスライドを上死点へ移動して、上死点位置での、第1高さとボルスタ上面からスライド下面までの第1距離とを計測し、計測値から基準ダイハイトを算出すれば、あとは、任意の時点における、所定のスライドストロークでの位置の第2高さを前記スライド位置検出手段で計測するだけで、その時点におけるダイハイトを高精度に、かつ容易に求めることができる。
また、第2発明のダイハイト検出方法と同様に、プレス機械運転中に前記所定のスライドストロークでの位置の高さを計測し、運転前の値の差を、先に算出したダイハイトに加味することによって、任意の時点におけるダイハイトを高精度に、かつ容易に求めることができる。したがって、プレス本体およびスライド駆動系の熱変位によりダイハイトが変化しても、ダイハイトを極めて正確に、しかもリアルタイムに得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明による実施形態を図1、図2および図3を参照して詳細に説明する。
【0020】
先ず、本発明が適用される電動サーボプレスを例として説明する。この電動サーボプレスは、ダイハイト調節装置を有し、電動サーボモータにより偏心回転駆動部とトグルリンク機構とを介してスライドが駆動される。図2及び図3は、それぞれこの電動サーボプレスの側面一部断面図及び背面一部断面図である。
図2及び図3において、プレス機械1は電動サーボプレスであり、電動サーボモータ21によりスライド3を駆動している。プレス機械1の本体フレーム2の略中央部にはスライド3が上下動自在に支承されており、スライド3に対向する下部には、ベッド4上に取付けられたボルスタ5が配設されている。スライド3の上部に形成された穴内には、ダイハイト調節用のねじ軸7の本体部が抜け止めされた状態で回動自在に挿入されている。ねじ軸7のねじ部7aは上方に向けてスライド3から露出し、ねじ軸7の上方に設けたプランジャ11の下部の雌ねじ部に螺合している。
【0021】
ねじ軸7の本体部外周にはウォームギヤ8のウォームホイール8aが装着されており、このウォームホイール8aに螺合したウォームギヤ8のウォーム8bはスライド3の背面部に取付けたインダクションモータ9の出力軸にギヤ9aを介して連結されている。インダクションモータ9は、軸方向長さを短くしてフラット形状に、コンパクトに設けられている。
そして、これらインダクションモータ9、ギヤ9a、ウォームギヤ8、ねじ軸7およびプランジャ11によりダイハイト調節装置が構成されている。
【0022】
前記プランジャ11の上部は、第1リンク12aの一端部とピン11aにより回動自在に連結されており、この第1リンク12aの他端部と、本体フレーム2に一端部が回動自在に連結されている第2リンク12bの他端部との間には、三軸リンク13の一側に設けた2つの連結孔がピン14a,14bにより回動自在に連結されている。三軸リンク13の他側の連結孔は、スライド駆動部20の偏心軸28に回動自在に連結されている。これら第1リンク12a、第2リンク12bおよび三軸リンク13により、トグルリンク機構を構成している。
【0023】
本体フレーム2の側面部にはスライド駆動用の電動サーボモータ21が軸心をプレス左右方向に向けて取付けられており、該電動サーボモータ21の出力軸に取付けた第1プーリ22aと、電動サーボモータ21の上方に軸心をプレス左右方向に向けて回動自在に設けている中間シャフト24に取付けた第2プーリ22bとの間にはベルト23(通常はタイミングベルトで構成される)が巻装されている。また、中間シャフト24の上方の本体フレーム2には駆動軸27が回動自在に支承されており、駆動軸27の一端側に取付けたギヤ26は中間シャフト24に取付けたギヤ25と噛合している。そして、駆動軸27の軸方向中間部には偏心軸28が形成されており、この偏心軸28の外周部に前記三軸リンク13の他側が回動自在に連結されている。
【0024】
また、スライド3内には前記ねじ軸7の下端面部との間に密閉された油室6が形成されており、この油室6はスライド3内に形成されている油路6aを経由して切換弁16に接続されている。切換弁16は、油室6内への操作油の給排を切り換えるものである。プレス加工時には、この操作油を油室6内に閉塞して、加圧時の押圧力を油室6内の油を介してスライド3に伝達するようにしている。スライド3に過負荷が加わり、油室6内の油圧が所定の値を越えると、油が図示しないリリーフ弁を経由してタンクへ戻され、スライド3が所定量クッション(通称オーバロードプロテクト)し、スライド3および金型が破損しないようになっている。
【0025】
また、スライド3の背面部には、上下2箇所から本体フレーム2の側面部に向けて突出した1対のブラケット31,31が取付けてあり、上下1対のブラケット31,31間に位置検出ロッド32が取付けられている。この位置検出ロッド32には、位置検出用のスケール部が設けられており、リニアスケール等のスライド位置検出手段33の本体部が上下動自在に嵌挿している。スライド位置検出手段33は、本体フレーム2の側面部に設けられている補助フレーム34にその脚部を固定されている。この補助フレーム34は上下方向に縦長に形成されており、下部がボルト35によりベッド近傍の本体フレーム2側面部に取付けられ、上部が図示しない上下方向長孔内に挿入されたボルト36により上下方向摺動自在に支持され、側部が前後1対の支持部材37,37により当接、支持されている。
【0026】
補助フレーム34は、上下いずれか一側(本例では下側)のみを本体フレーム2に固定し、他側を上下動自在にして支持する構造としているため、本体フレーム2の温度変化による伸縮の影響を受けないようになっている。これにより、前記位置センサ33は、本体フレーム2の温度変化による伸縮の影響を受けずに、スライド位置及びダイハイトを正確に検出可能としている。
【0027】
次に、上記構成の電動サーボプレスに適用した、本発明に係るダイハイトの検出方法を説明する。
図1は、本発明に係る、上記構成の電動サーボプレスのスライドモーションとダイハイトの関係図を示しており、図1において、横軸はスライド駆動部20における偏芯軸28の回転角度θを、縦軸はボルスタ上面を基点としたスライド下面まで距離Xによるスライド位置をそれぞれ表わしている(ここに、X=0は、ボルスタ上面の位置を表わしている)。そして、スライドモーション曲線Bはスライド調節量を零とした上記構成の電動サーボプレスのスライドモーションを、スライドモーション曲線Cはスライド調節量を最大値ΔSとした同機のスライドモーションを、また、スライドモーション曲線Aはスライド調節量をΔSx(<ΔS)施した同機のスライドモーションをそれぞれ意味している。
【0028】
図1から解るように、スライドモーション曲線は、偏心軸28の回転角度に応じて、スライド位置が上死点から下死点まで変化する。また、ダイハイト調整を行うことによって、スライドの位置は、スライドモーション曲線Bにおける上死点位置から、スライドモーション曲線Cにおける下死点位置まで変動する。従って、先ずスライドモーション曲線およびダイハイト調整量を特定する必要がある。
【0029】
そこで、プレス機械運転中のダイハイトを検出する手順の第1実施形態を、図5を参照しながら説明する。
(1)運転しようとする時点での、ある所定量のスライド調節量のスライドモーション曲線Dを特定するために、まず、電動サーボプレスの運転開始、または運転再開始時に、サーボモータ21により偏心軸28を回転し、スライド3を上死点近傍へ移動させて上死点位置を通過させ、このときスライド位置検出手段33(リニアスケールなど)での実測値を監視してスライド高さの最高計測位置を読み取り、これをスライド3の上死点位置として検出する。これにより、スライドモーション曲線Dが特定されたことになる。
【0030】
(2)次に、このスライドの上死点位置でのボルスタ上面からスライド下面までの距離SMを実測し、この距離SMから、偏心軸28の偏心量や、トグルリンク機構の各リンク長さなどの機械的な寸法で決まる最大ストローク長さSmax (上死点と下死点間の距離)を差し引いて、ダイハイトDH0を求める。
(3)次に、所定のスライドストロークx(下死点からの距離)での位置の絶対高さHx0を前記スライド位置検出手段33で実測する。
(4)次に、運転中の任意の時点において、運転前に対しダイハイト変化が生じ、スライドモーション曲線Eになったとする。前記所定のスライドストロークxでの位置(例えば、待機点位置)の絶対高さHxを前記スライド位置検出手段33で実測する。
(5)そして、それぞれ実測したプレス運転前と運転中の絶対高さHx0とHxの差値を求め、これを運転前のダイハイトDH0に加えることで、その時点におけるダイハイトDHを算出する。
【0031】
次に、上記ダイハイト検出方法の第1実施形態の作用を説明する。
本発明のダイハイト検出方法によると、電動サーボモータで、偏心軸28(偏心回転駆動部)とトグルリンク機構とを介してスライドを駆動された電動サーボプレスにおいて、ダイハイト調節機能により未知のダイハイト調節量を施した運転状態にあっても、ダイハイトそのものを求める際に、まず、上死点位置を求めることで、この時のスライドモーション曲線を特定(本例の場合、Dに特定)することができる。次に、特定した上死点でのスライド位置検出手段の実測値とボルスタ上面の実測値から、上死点におけるボルスタ上面からスライド下面までの距離SMが求まる。そして、この距離SMから最大ストローク長さSmax を差し引いて下死点でのダイハイトを求めている。これにより、検出精度の高いスライド位置検出手段でダイハイトを高精度に、容易な手順で検出できる。
また、ダイハイト調節量を含んだ所定のスライドストロークxでの位置の絶対高さを、プレス運転前と運転中の任意の時点とにおいてスライド位置検出手段で実測し、これらの実測値から運転中のその時点におけるダイハイトを算出しているので、プレス本体およびスライド駆動系の熱変位によりダイハイトが変化しても、常にダイハイトの実測値が極めて正確に、しかもリアルタイムに得られるといった、本発明特有の効果が得られる。
【0032】
なお、本発明はダイハイトの実測にあたり、スライドの上死点を検出値として採用したが、スライドの下死点を検出値として採用する方法も考えられる。しかし、下死点を通過させても問題の起きないような、金型の無い状態での機械初期設定、または打ち抜き加工などの場合は別として、コイニング加工、半抜き加工、底付き絞り成形加工などにおける金型セットの場合は、その上金型の下降下限をスライドの下死点手前にセットするケースが殆どであり、この際、下死点は実測できず、下死点を検出値として用いるには無理がある。従って、本発明のように、機械初期設定においても、またはどのような加工においても問題の起きない、上死点を読み取る方式の方がよいと言える。
【0033】
また本発明では、本検出方法により得た正確なダイハイト測定値を運転時に用いて、所定のプレスモーションと比較し、これの差異を監視することにより、正確なスライドストローク位置とプレス速度との制御を行うことができる。
【0034】
さらに、例えばトグルリンク機構を進退駆動する偏心軸28(偏心回転駆動部)の回転角度を検出する偏心軸回転角度エンコーダを設けて、このエンコーダの出力値と、スライド位置検出手段で検出し求めた各スライドストローク位置でのダイハイトとを比較しながらスライド位置の監視を行うことにより、双方の検出手段のいずか一方が故障してもそれを検出できるので、より安全で確実なダイハイト認識ができる。
【0035】
またさらに、検出したダイハイトを数値表示することにより、スライドの現在位置を作業者が常時目視で確認でき、モーションの設定、プレス稼動の管理などの際に作業者の助けとなり、作業性を向上できる。
【0036】
次に、プレス機械運転中のダイハイトを検出する手順の第2実施形態を、図6を参照しながら説明する。
この第2実施形態は、プレス機械の電源投入時に1回だけスライドを上死点へ移動して、上死点位置での、第1高さHMとボルスタ上面からスライド下面までの第1距離SMとを計測し、計測値から基準ダイハイトDHSを算出し、この基準ダイハイトDHSに基づいてダイハイトを検出する方法である。
(1)基準時点における、基準スライドモーション曲線Aを特定するために、まず、電動サーボプレスの電源投入時に、サーボモータ21により偏心軸28を回転し、スライド3をその上死点近傍へ移動させて上死点位置を通過させ、このときスライド位置検出手段33での実測値を監視してスライド高さの最高計測位置を読み取り、これをスライド3の上死点位置として検出する。これにより、基準スライドモーション曲線Aが特定されたことになる。
【0037】
(2)次に、このスライドの上死点位置での絶対高さHM(以降第1高さと称す)とボルスタ上面からスライド下面までの距離SM(以降第1距離と称す)を実測する。この距離SMから、偏心軸28の偏心量や、トグルリンク機構の各リンク長さなどの機械的な寸法で決まる最大ストローク長さSmaxを差し引いて、基準ダイハイトDHSを求める。
(3)次に、ダイハイト調節機能によりダイハイト調節量を施したスライドモーション曲線Dでプレス機械を運転させる前に、所定のスライドストロークxでの位置の絶対高さHX0(以降第2高さと称す)を前記スライド位置検出手段33により実測する。
(4)次に、前記第1高さHM、前記第2高さHX0、前記スライド最大ストローク長さSmax、前記スライドストロークx 、および前記基準ダイハイトDHSから運転前におけるダイハイトDH0を算出する。
DH0=DHS−{HM−(HX0+Smax−x)}
なお、{}内は、基準スライドモーション曲線Aとスライドモーション曲線Dとの間のダイハイト調整量の差である。
(5)次に、運転中の任意の時点において、運転前に対しダイハイトに変化が生じ、スライドモーション曲線Eになったとする。前記所定のスライドストロークxでの位置の絶対高さHXを前記スライド位置検出手段33により実測する。
(6)そして次に、それぞれ実測した、プレス運転前と運転中の絶対高さHXとHX0の差を求め、運転前のダイハイトDH0に加味することで、その時点におけるダイハイトを算出する。
【0038】
次に、ダイハイト検出方法の第2実施形態の作用を説明する。
本検出方法は、上述のように、プレス機械の電源投入時に1回だけスライドを上死点へ移動して、上死点位置での、第1高さとボルスタ上面からスライド下面までの第1距離とを計測し、計測値から基準ダイハイトを算出すれば、あとは、任意の時点における、所定のスライドストロークでの位置の第2高さを前記スライド位置検出手段で計測するだけで、その時点におけるダイハイトを高精度に、かつ容易に求めることができる。
また、所定のスライドストロークxでの位置の絶対高さを、プレス運転前と、運転中の任意の時点において、スライド検出手段で実測し、それらの実測値から運転中のその時点におけるダイハイトを算出しているので、プレス本体およびスライド駆動系の熱変位によりダイハイトが変化しても、その変化量は極めて正確に、しかもリアルタイムに得られる。よって、プレスの運転時、常にこれらの変化量を正確に把握し、この変化量に基づきスライドストロークを制御することにより、正確なストローク位置の制御が行え、高精度な加工およびその維持が可能になる。
【0039】
また、この実測したダイハイトの変化量を適時監視することにより、プレス駆動系、制御系、またはスライド位置検出手段などの異常が早期に見つけられ、機械保全が適正に行われ、その加工精度の維持は勿論のこと、金型破損の予防、金型の寿命延長など金型のメンテナンスの強力な助けとなる。
【0040】
なお、上記実施形態では、本発明の適用機械例として、偏心回転駆動部(偏心軸28)と該偏心回転駆動部により進退駆動されるトグルリンク機構とを介してスライドを駆動するサーボプレスで説明したが、本発明はこのプレスに限定されるものではなく、例えばクランク軸、エキセン軸などの偏心軸による回転機構を介してスライドを駆動する構成のサーボプレスにも適用できることは言うまでもなく、この場合でも上記と同じ効果が得られる。
また、本実施形態では、サーボプレスを例として示しているが、この発明を従来のプレス機械に適用しても、高精度なダイハイト調整が可能となり、また冗長回路として不具合の早期発見ができるといった効果がある。
【0041】
以上説明したように、本発明により次の効果が得られる。
ダイハイトを求めるにあたって、スライド位置を監視しつつスライドを移動して上死点を通過させ、最高のスライド位置となった点を上死点として検出すると共に、その上死点でのボルスタ上面からスライド下面までの距離から、機械的寸法で決まる最大ストローク長さを差し引いてダイハイトを求めるようにしたので、高精度のスライド位置検出手段により精度良くかつ容易にダイハイトを求めることができる。
【0042】
また、プレス本体およびスライド駆動系の熱変位によりダイハイトが変化しても、プレス運転中にダイハイトを極めて正確に、かつリアルタイムに得られるといった、本発明特有の効果が創出される。よって、プレスの運転時、本発明で求めたこれらのダイハイト変化量を、ダイハイト調整装置の位置制御の指令値にフィードバック補正することにより、常に極めて正確なダイハイト制御が行え、高精度な加工およびその維持が可能になる。
また、この実測したダイハイトの変化量を適時監視することにより、プレス駆動系、制御系またはスライド位置検出手段などの異常が早期に見つけられ、機械精度維持の助けとなる。
また、本検出方法により得た正確なダイハイト測定値を運転時に用いて、所定のスライドモーションと比較し、これの差異を監視することにより、正確なストローク位置およびプレス加圧速度の制御ができる。
【0043】
さらに、運転時に求めたスライドストローク位置でのダイハイトと、このスライドストローク位置に対応する回転駆動部回転角度(クランク角度に相当する)のエンコーダの出力値とを比較しながらスライド位置の監視を行うことにより、双方の検知手段のいずか一方が故障してもそれを検出でき、装置全体の信頼性を向上できる。
またさらに、検出したダイハイトを数値表示することにより、スライドの現在位置を作業者が常時目視で確認でき、モーションの設定、プレス稼動の管理などの際に作業者の助けとなり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動サーボプレスのスライドモーションとダイハイトの関係図である。
【図2】本発明が適用されるサーボプレスの側面一部断面図である。
【図3】本発明が適用されるサーボプレスの背面一部断面図である。
【図4】従来技術に係るダイハイト補正装置が設けられたCフレームプレスの側面図である。
【図5】第1実施形態に係る電動サーボプレスのスライドモーションとダイハイトの関係図である。
【図6】第2実施形態に係る電動サーボプレスのスライドモーションとダイハイトの関係図である。
【符号の説明】
1…プレス機械、3…スライド、4…ベッド、5…ボルスタ、6…油室、7…ねじ軸、8…ウォームギヤ、8a…ウォームホイール、8b…ウォーム、9…インダクションモータ、9a…ギヤ、10…制御器、10a…メモリ、11…プランジャ、11a…ピン、12a…第1リンク、12b…第2リンク、13…三角リンク、14a,14b…ピン、16…切換弁、17…モーション設定手段、20…スライド駆動部、21…電動サーボモータ、22a…第1プーリ、22b…第2プーリ、23…ベルト、24…中間シャフト、25…ギヤ、26…ギヤ、27…駆動軸、28…偏心軸、31…ブラケット、32…位置検出ロッド、33…スライド位置検出手段、34…補助フレーム、35…ボルト、37…当接部材、45…サーボアンプ、101…プレス本体、101a…Cフレーム、102…スライド駆動手段、103…スライド、105…補助フレーム、108…スライド位置検出手段、110…温度検出手段。

Claims (4)

  1. モータ(21)による回転動を偏心機構を介してスライド(3)の昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法において、
    スライド位置検出手段(33)によるスライド(3)の位置の実測値に基づき、前記スライド(3)の上死点位置でのボルスタ上面からスライド下面までの第1距離(SM)を計測する工程と、
    前記第1距離(SM)からスライド最大ストローク長さ(Smax)を引いて、ダイハイト(DH)を算出する工程と
    を有することを特徴とするプレス機械のダイハイト検出方法。
  2. モータ(21)による回転動を偏心機構を介してスライド(3)の昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法において、
    前記プレス機械の運転前に、スライド位置検出手段(33)による前記スライド(3)の位置の実測値に基づき、前記スライド(3)の上死点位置でのボルスタ上面からスライド下面までの第1距離(SM)と、所定のスライドストローク(x)での位置の高さ(Hx0)とを計測する工程と、
    前記第1距離(SM)からスライド最大ストローク長さ(Smax) を引いて、運転前におけるダイハイト(DH0)を算出する工程と、
    前記プレス機械の運転中に、任意の時点における前記スライドストローク(x)での位置の高さ(Hx)を前記スライド位置検出手段(33)で計測する工程と、
    前記スライドストローク(x)での位置の高さの変化量(Hx−Hx0)と運転前におけるダイハイト(DH0)とから、その時点におけるダイハイト(DH)を算出する工程と
    を有することを特徴とするプレス機械のダイハイト検出方法。
  3. モータ(21)による回転動を偏心機構を介してスライド(3)の昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法において、
    スライド位置検出手段(33)による前記スライド(3)の位置の実測値に基づき、基準時点における、前記スライド(3)の上死点位置での、第1高さ(HM)とボルスタ上面からスライド下面までの第1距離(SM)とを計測する工程と、
    前記第1距離(SM)からスライド最大ストローク長さ(Smax) を引いて、基準ダイハイト(DHS)を算出する工程と、
    任意の時点における、所定のスライドストローク(x)での位置の第2高さ(Hx0)を前記スライド位置検出手段(33)で計測する工程と、
    前記第1高さ(HM)、前記第2高さ(Hx0)、前記スライド最大ストローク長さ(Smax)、前記スライドストローク(x) 、および前記基準ダイハイト(DHS) から、その時点におけるダイハイト(DH)を算出する工程と
    を有することを特徴とするプレス機械のダイハイト検出方法。
  4. モータ(21)による回転動を偏心機構を介してスライド(3)の昇降動に変換するスライド駆動装置と、ダイハイトを調整するダイハイト調整装置とを備えたプレス機械のダイハイト検出方法において、
    スライド位置検出手段(33)による前記スライド(3)の位置の実測値に基づき、基準時点における、前記スライド(3)の上死点位置での、第1高さ(HM)とボルスタ上面からスライド下面までの第1距離(SM)とを計測する工程と、
    前記第1距離(SM)からスライド最大ストローク長さ(Smax)を引いて、基準ダイハイト(DHS) を算出する工程と、
    前記プレス機械の運転前に、所定のスライドストローク(x)での位置の第2高さ(Hx0)を前記スライド位置検出手段(33)で計測する工程と、
    前記第1高さ(HM)、前記第2高さ(Hx0)、前記スライド最大ストローク長さ(Smax)、前記スライドストローク(x) 、および前記基準ダイハイト(DHS)から運転前におけるダイハイト(DH0)を算出する工程と、
    前記プレス機械の運転中に、任意の時点における前記スライドストローク(x) での位置の高さ(Hx)を前記スライド位置検出手段(33)で計測する工程と、
    前記スライドストローク(x)での位置の高さの変化量(Hx−Hx0)と運転前におけるダイハイト(DH0)とから、その時点におけるダイハイト(DH)を算出する工程とを有することを特徴とするプレス機械のダイハイト検出方法。
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