JP3933532B2 - サーボプレスのモータ過負荷保護方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーボプレスにおいて、スライドを加圧状態で停止させた場合のスライド駆動用サーボモータの過負荷異常を防止する過負荷保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
サーボモータでボールスクリュー、トグルリンク機構、クランク機構またはエキセン機構などの所定の動力伝達機構を介してスライドを往復駆動するサーボプレスは、サーボモータの位置及び速度をサーボ制御することにより、ワーク加工条件に適合したスライドモーションとなるようにスライドを制御できるという優れた利点を有している。そして、この利点を生かして、高精密な成形加工ができ、またストローク数増加による生産性向上を図ることができるので、近年、多く使用され始めている。
【0003】
上記のようなサーボプレスにおいては、ワーク加工時にはサーボモータの出力トルクで加圧力を発生させているが、このときの最大加圧力、つまりモータ最大出力電流値はサーボモータの最大出力性能によって規定されており、サーボモータの過負荷保護のために、通常、この最大出力電流値は定格(連続)電流値の2〜3倍に制限されている。しかも、サーボモータの熱的保護のために、そのサーボアンプはサーマル監視機能を有しており、定格電流値以上の電流が所定時間以上流れ、サーボアンプ内のパワー回路の大電力半導体素子の温度が所定の最大許容値を超えたら過負荷異常としてアラーム信号を出力するようにしている。このとき、プレスコントローラは、この過負荷異常の信号を入力したら、サーボアンプへの指令をオフすると共に、サーボアンプへの主回路電源の入力も遮断してサーボモータへの電流出力を遮断するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サーボプレスに限らず、プレス機械においては、寸動モード(運転釦スイッチの押されている間のみスライド作動)での金型交換等の段取り換えのとき、安全一行程モード(下死点までは寸動モードで作動し、この後は運転釦スイッチの操作に拘わらず連続で上昇し、待機点で停止)での製品のトライのとき、または連続運転モードでの成形中のときなどに、ダイハイト測定や、上下金型とワークとの接触状態の確認等のために、下死点近傍の、荷重がかかった位置でスライドを停止させる必要がしばしば生じる。
【0005】
ところが、上記従来のサーボプレスにおいて、このように荷重がかかった位置でスライドを停止させると、この停止位置を保持するために、サーボモータが所定値以上の保持加圧力を出すようにサーボモータおよびサーボアンプには定格電流値以上の負荷電流が長時間継続して流れることになる。この結果、該負荷電流によりサーボアンプ内のパワー回路の大電力半導体素子の温度が最大許容値をオーバーしたときには、前述のようにサーボアンプが過負荷異常アラームを出力してモータ電流出力を遮断する。サーボアンプのこの過負荷異常アラームの出力を解除するためには、サーボアンプの制御電源を一旦オフした後に、上記大電力半導体素子の温度が下がるまで待って、再度制御電源及び主回路電源をオンする操作が必要となる。このため、過負荷異常アラーム発生後、プレス運転を再起動するまでに時間がかかり、操作が煩わしいという問題がある。
【0006】
また、上記問題を解決するため、従来のサーボプレスの中には、寸動モードや安全一行程モードのときに前記最大出力電流値を例えば定格電流値の1.2〜1.5倍などのように所定値以下に制限するようにしたものもあるが、この場合には、加圧状態でスライドを停止させようとしても大きな加圧力を出せないので、所定位置に移動できず、停止できないという問題が生じ、操作性、作業性が低下してしまう。
【0007】
本発明は、上記の問題点に着目してなされ、加圧状態でスライド停止でき、しかもサーボモータの過負荷異常の発生を防止できるサーボプレスのモータ過負荷保護方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記目的を達成するため、本発明によるサーボプレスのモータ過負荷保護方法は、第1に、
サーボモータ(21)で所定の動力伝達機構を介してスライド(3)を駆動するサーボプレスのモータ過負荷保護方法において、
サーボモータ(21)の作動時の負荷電流を検出し、
加圧状態でスライド(3)を停止させているときに、モータ負荷電流を検出し、過去のモータ負荷電流(In)の実測値に、測定時点からの経過時間に応じてその寄与度を小さくしてゆくようにした重み付係数を乗算した値により求められる熱量積算値(Qn)が所定値以上になったか否かをチェックし、所定値以上になったときには、スライド(3)を所定距離(ΔH)だけ上昇させる
ことを特徴とするものである。
この第1の特徴によれば、加圧状態でスライドの停止中に、負荷電流の過去の実測値に重み付係数を乗算することにより求めた、サーボモータの温度上昇の大きさに略等価である熱量積算値Qnが所定値以上になったときに、スライドを所定距離上昇させるので、これによりサーボモータ温度が、過負荷異常に相当する最大許容温度に達する前に早期にスライド加圧力即ちモータ負荷電流が低減され、モータ過負荷異常の発生を未然に防止できる。従って、従来のようなモータ過負荷異常発生後の煩わしい再起動のための操作が不要となり、操作性および作業性を向上できる。
【0009】
本発明において、前記スライド(3)の所定距離(ΔH)の上昇を行った後、再度モータ負荷電流を検出し、このときの熱量積算値(Qn)が減少するまで、前記スライド(3)の所定距離上昇を繰り返し行うのが好ましい。こうすることで、モータ過負荷異常の発生を確実に防止できる。
【0010】
また、本発明によるサーボプレスのモータ過負荷保護方法は、第2に、
サーボモータ(21)で所定の動力伝達機構を介してスライド(3)を駆動するサーボプレスのモータ過負荷保護方法において、
サーボモータ(21)の作動時の負荷電流を検出し、
加圧状態でスライド(3)を停止させているときに、モータ負荷電流(In)を検出し、今回測定したモータ負荷電流の実測値が、モータ定格トルクよりも大きなトルクに相当する所定電流値以上になったか否かをチェックし、所定電流値以上になったときには、スライド(3)を所定距離(ΔH)だけ上昇させる
ことを特徴とするものである。
この第2の特徴によれば、加圧状態でスライドの停止中に、モータ負荷電流の実測値が、モータ定格トルクよりも大きなトルクに相当する所定電流値以上になったときに、スライドを所定距離上昇させるので、これによりサーボモータ温度が、過負荷異常に相当する最大許容温度に達する前に早期にスライド加圧力即ちモータ負荷電流が低減され、モータ過負荷異常の発生を未然に防止できる。従って、従来のようなモータ過負荷異常発生後の煩わしい再起動のための操作が不要となり、操作性および作業性を向上できる。
【0011】
本発明において、前記スライド(3)の所定距離(ΔH)の上昇を行った後、再度モータ負荷電流を検出し、このときの検出したモータ負荷電流(In)が前記所定電流値未満になるまで、前記スライド(3)の所定距離上昇を繰り返し行うのが好ましい。こうすることで、モータ過負荷異常の発生を確実に防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
まず、本発明が適用されるサーボプレスの構成を図1、図2により説明する。図1及び図2は、それぞれサーボプレスの側面一部断面図及び背面一部断面図である。
プレス機械1はサーボプレスであり(以下、サーボプレス1と呼ぶ)、サーボモータ21によりスライド3を駆動している。サーボプレス1の本体フレーム2の略中央部にはスライド3が上下動自在に支承されており、スライド3に対向する下部には、ベッド4上に取付けられたボルスタ5が配設されている。スライド3の上部に形成された穴内には、ダイハイト調整用のねじ軸7の本体部が抜け止めされた状態で回動自在に挿入されている。ねじ軸7のねじ部7aは上方に向けてスライド3から露出し、ねじ軸7の上方に設けたプランジャ11の下部の雌ねじ部に螺合している。
【0014】
ねじ軸7の本体部外周にはウォームギヤ8のウォームホイール8aが装着されており、このウォームホイール8aに螺合したウォームギヤ8のウォーム8bはスライド3の背面部に取付けたインダクションモータ9の出力軸にギヤ9aを介して連結されている。インダクションモータ9は、軸方向長さを短くしてフラット形状に、コンパクトに構成されている。
【0015】
前記プランジャ11の上部は、第1リンク12aの一端部とピン11aにより回動自在に連結されており、この第1リンク12aの他端部と、本体フレーム2に一端部が回動自在に連結されている第2リンク12bの他端部との間には、三軸リンク13の一側に設けた2つの連結孔がピン14a,14bにより回動自在に連結されている。三軸リンク13の他側の連結孔は、詳細を後述するスライド駆動部20の偏心軸28に回動自在に連結されている。第1リンク12a、第2リンク12bおよび三軸リンク13により、トグルリンク機構を構成している。
【0016】
本体フレーム2の側面部にはスライド駆動用のサーボモータ21が軸心をプレス左右方向に向けて取付けられており、該サーボモータ21の出力軸に取付けた第1プーリ22aと、サーボモータ21の上方に軸心をプレス左右方向に向けて回動自在に設けている中間シャフト24に取付けた第2プーリ22bとの間にはベルト23(通常はタイミングベルトで構成される)が巻装されている。また、中間シャフト24の上方の本体フレーム2には駆動軸27が回動自在に支承されており、駆動軸27の一端側に取付けたギヤ26は中間シャフト24に取付けたギヤ25と噛合している。そして、駆動軸27の軸心方向略中央部には偏心軸28が形成されており、この偏心軸28の外周部の偏心位置に前記三軸リンク13の他側が回動自在に連結されている。
【0017】
また、スライド3内には前記ねじ軸7の下端面部との間に密閉された油室6が形成されており、この油室6はスライド3内に形成されている油路6aを経由して切換弁16に接続されている。切換弁16は、油室6内への操作油の給排を切り換えるものである。切換弁16を通して油室6内に給油された操作油は、プレス加工時には、油室6内に閉塞され、加圧時の押圧力を油室6内の油を介してスライド3に伝達するようにしている。スライド3に過負荷が加わり、油室6内の油圧が所定の値を越えると油が図示しないリリーフ弁からタンクへ戻され、スライド3が所定量クッションし、スライド3および金型が破損しないようになっている。
【0018】
また、スライド3の背面部には、上下2箇所から本体フレーム2の側面部に向けて突出した1対のブラケット31,31が取付けてあり、上下1対のブラケット31,31間に位置検出ロッド32が取付けられている。位置検出用のスケール部が設けられている位置検出ロッド32には、リニアスケール等の位置センサ33の本体部が上下動自在に嵌挿している。位置センサ33は、本体フレーム2の側面部に設けられている補助フレーム34に固定されている。この補助フレーム34は上下方向に縦長に形成されており、下部がボルト35により本体フレーム2の側面部に取付けられ、上部が図示しない上下方向長孔内に挿入されたボルト36により上下方向摺動自在に支持され、側部が前後1対の支持部材37,37により当接、支持されている。
【0019】
補助フレーム34は、上下いずれか一側(本例では下側)のみを本体フレーム2に固定し、他側を上下動自在にして支持する構造としているため、本体フレーム2の温度変化による伸縮の影響を受けないようになっている。これにより、前記位置センサ33は、本体フレーム2の温度変化による伸縮の影響を受けずに、スライド位置及びダイハイトを正確に検出可能としている。
【0020】
次に、図3に示す制御構成ブロック図に基づき、制御装置のハード構成を説明する。
本制御装置は制御器10、メモリ10a、モニタ表示器19、電流センサ29、位置センサ33、サーボアンプ45およびスライド駆動用のサーボモータ21を備えている。
【0021】
電流センサ29は、サーボモータ21の負荷電流を検出し、その検出電流値を制御器10に出力している。
また、前記位置センサ33は、検出したスライド位置を制御器10に出力している。
【0022】
メモリ10aは、予め設定されたスライドモーションデータ、およびスライド位置とサーボモータ21の回転角度との関係を表すテーブルデータを記憶している。なお、この関係は、前記偏心軸28の偏心長さ、前記トグルリンク機構の各リンク長さ、偏心軸28の回転中心位置とトグルリンクとの関係等により決定される。
【0023】
またモニタ表示器19は、制御器10からの表示指令に基づき、スライド現在位置(高さ)、このときのモータ負荷電流値、およびモータ負荷状態の演算値などの各種モニタ情報を表示している。この表示器は、LED等の数字表示器、液晶等の文字表示器やグラフィック表示器などにより構成できる。
【0024】
そして、制御器10は、コンピュータ装置やPLC(プログラマブルロジックコントローラ、所謂プログラマブルシーケンサである)等の高速演算装置から構成されている。この制御器10は、前記メモリ10aに記憶したスライド位置/モータ回転角度対応テーブルを参照して、予め設定されたモーションデータに基づいて、制御用のスライドモーションを作成し、連続運転モードのとき、スライドがこの作成されたモーションに沿って移動するように演算処理を行い、目標位置と、位置センサ33から入力した位置との偏差値に基づいてサーボモータ21の速度指令を求めてサーボアンプ45に出力する。また、寸動モードまたは安全一行程モードのときには、図示しない運転釦スイッチの操作中のみ(但し、安全一行程モードでは、下死点を過ぎたら運転釦操作に拘わらず上死点まで連続で上昇し、停止させる)所定の速度でスライドが移動するように、目標位置と、位置センサ33から入力した位置との偏差値に基づいてサーボモータ21の速度指令を求めてサーボアンプ45に出力する。
【0025】
さらに、サーボモータ21を上記のように駆動している間、制御器10は、駆動中のサーボモータ21の負荷電流値を電流センサ29から入力し、この負荷電流値に基づいて後述するような所定の演算処理によりモータの負荷状態を監視し、過負荷状態に達する前にサーボモータ21を所定距離上昇させて負荷を軽減することにより、モータ過負荷異常の発生を未然に防止する。さらに、現在のスライド位置、サーボモータ電流値、過負荷状態などの各種情報を監視し、モニタ表示器19に表示指令を出力する。
【0026】
サーボアンプ45には、図示しないサーボモータ回転角度センサからのモータ回転角度がフィードバックされている。サーボアンプ45は、制御器10からの速度指令とこのモータ回転角度から求まる速度フィードバック信号との偏差値を演算し、求めた偏差値に基づき、該偏差値を小さくするようにサーボモータ21を制御する。これにより、スライドの位置および速度が精度良く制御される。
【0027】
次に、図4に示す制御フローチャートに基づき、図5を参照しつつ、本発明に係るモータ過負荷保護方法の第1実施形態の処理手順を説明する。図5は、第1実施形態に係るモータ過負荷保護方法によるスライド位置、モータ発生トルク、熱量積算値のタイムチャートである。
図4において、まずステップS1で、保持制御(過負荷保護のためのスライド位置保持制御)開始の熱量積算値Qsを所定値に設定する。この保持制御開始の熱量積算値Qsは、図5に示すように、本スライド位置保持の制御を開始するタイミングをチェックするための閾値であり、サーボモータ21の有する耐熱容量限界値Qmすなわち過負荷異常に対応する最大許容熱量積算値よりも所定量(余裕度に相当する)小さい値に設定される。また、以下の演算処理のために使用する実測電流値テーブルI1〜Inを初期化(クリア)する。ここで、nは以下の演算で求める熱量積算値Qnが等価的にモータ温度を表すことができる程度の大きさのデータ数である。
【0028】
次に、ステップS2で、サーボモータ21の作動中の電流値Inを検出し、これを実測電流値テーブルI1〜InのInに記憶し、さらにステップS3で、数式「Qn=ΣIn・Kn」によって熱量積算値Qnを演算する。ここに、Kn(n=1〜n)は、測定時点からの経過時間に応じてその寄与度を小さくしてゆくようにした重み付係数であり、0≦Kn−1≦Knとする。この後、ステップS4で、実測電流値テーブルI1〜Inのデータを、「In−1←In」のようにシフトし、この結果最も旧い過去の実測値I1のデータは削除される。そして、次にステップS5で、スライド停止中で、かつ、この求めた熱量積算値Qnが前記保持制御開始の熱量積算値Qs以上かをチェックし、両条件の少なくともいずれか一方が満たされてないときには、ステップS8で今回求めた熱量積算値Qnを熱量積算値Qn−1として記憶し、この後ステップS2に戻って処理を繰り返す。
【0029】
上記ステップS5で、前記両条件が満たされているときには、ステップS6で今回求めた熱量積算値Qnが前回の熱量積算値Qn−1よりも減少したかをチェックし、減少しているときには前記ステップS8に移行し、減少していないときには、ステップS7でスライド位置を所定距離ΔHだけ上昇させる。この後、ステップS8に移行して、処理を繰り返す。
【0030】
次に、上記の方法による作動を説明する。
図5において、時刻t0で運転釦を操作して待機点にあるスライドを起動したとする。この後、スライド移動に伴いサーボモータ21の発生トルク(負荷電流値)が変化するが、スライド下降中に時刻t1で上金型がワークに当接すると、加圧力を大きくするために発生トルクが急激に増大し、つぎに時刻t2で所定のスライド位置P1に達したとき、加圧状態(発生トルクT1>定格トルク)でスライドを停止させたとする。この間のモータ電流値Inを測定し、これまでのモータ電流値Inの実績データに基づき数式「Qn=ΣIn・Kn」によって熱量積算値Qn(これは、温度上昇に略比例するものとする)を演算する(ステップS2,3)。そして、スライドが停止しているときに、今回求めた熱量積算値Qnが前記保持制御開始の熱量積算値Qs以上になったかをチェックし(ステップS5)、Qs以上でないときにはQs以上になるまで上記の処理を継続する。なお、熱量積算値Qnの演算のときに、過去の電流実測値は、重み付係数Knによって経過時間に応じて温度上昇への寄与度を小さくしている(ステップS4)。
【0031】
そして、時刻t3で、今回求めた熱量積算値Qnが前記保持制御開始の熱量積算値Qs以上になったときには、スライド位置を所定距離ΔHだけ上昇させる(ステップS7)。なお、このスライド上昇距離ΔHは、加圧力を低減させるだけの距離であるから、微小距離であり、金型段取換え時や製品トライ時のスライド位置の確認には問題無い程度の距離が設定されている。従って、スライドは所定距離ΔHだけ上昇しても、最初の停止位置の近傍に保持される。これにより、発生トルク(加圧力)を減少させて、熱量積算値Qnの減少、すなわちサーボモータ21とサーボアンプ内のパワー回路の大電力半導体素子との温度低下を促すようにする。この後、今回求めた熱量積算値Qnが前回の熱量積算値Qn−1よりも減少するまで(図示の時刻t4)、上記のスライド位置を所定距離ΔHだけ上昇させる処理を繰り返す(ステップS6)。そして、この熱量積算値Qnの減少傾向が見えたら、スライド位置をその位置で保持する。
【0032】
なお、本実施形態では、求めた熱量積算値Qnが所定の熱量積算値Qsを越えたときに、求める熱量積算値Qnが減少傾向となるまでスライド位置を所定距離ΔHずつ上昇させるようにしているが、この方法に限定することなく、例えば1回だけの所定距離ΔH0のスライド上昇でモータ電流値が定格電流以下に、つまり発生トルクが定格トルク以下になるようにして、確実に熱量積算値Qnを減少させるようにしても構わない。
【0033】
上記の本実施形態によると、次の効果が得られる。
モータ過負荷異常となるモータ最大許容温度よりも所定量低い温度に対応する熱量積算値Qsを予め設定しておき、モータ作動中に所定の計測周期時間毎に測定したモータ負荷電流値を経過時間に応じて重み付けして積算することにより、等価的にモータ温度上昇を略表している熱量積算値Qnを求め、この逐次求めた熱量積算値Qnが前記設定した熱量積算値Qsを超えたときに、スライドを所定量上昇させて加圧力を減少させている。このため、加圧状態でスライドを停止させた場合でも、モータ過負荷異常に至る前に、モータ負荷電流を低下させて温度上昇を抑制し、温度低下させるようにしたので、モータ過負荷異常の発生を未然に防止でき、これにより従来技術に示したようなモータ過負荷異常の発生後の再起動操作が不要となり、操作性および作業性を向上できる。
【0034】
次に、図6、図7により第2実施形態を説明する。図6は、本実施形態に係る制御フローチャートであり、図7は、本実施形態に係る過負荷保護方法によるスライド位置、モータ発生トルク、熱量積算値のタイムチャートである。なお、図6のステップの処理内容が図4に示すフローチャートの処理内容と同じものには同一のステップ番号を付して、ここでの詳細な説明は省く。
図6において、ステップS1で前記同様に所定のイニシャライズ処理を行った後、ステップS2,S3,S4にわたって、作動中のモータ電流値Inを検出して、数式「Qn=ΣIn・Kn」によって熱量積算値Qnを演算し、次に実測電流値テーブルI1〜Inのデータを「In−1←In」のようにシフトする。次に、ステップS11で、スライドが運転中でない(つまり、スライド停止中のとき)、かつ、今回測定した電流値In−1(発生トルク)が、モータ定格トルクよりも大きな(例えば、定格の200%)トルクT2に相当する所定電流値I0以上になっているかをチェックする。そして、両条件の少なくともいずれか一方を満たしてないときには、前記同様のステップS5,S6,S7,S8の処理を実行し、即ち、逐次、測定した電流値Inの実績データから求めた熱量積算値Qnが所定の熱量積算値Qs以上になったら、今回求めた熱量積算値Qnが前回の熱量積算値Qn−1よりも減少するまで、スライド位置を所定距離ΔHだけ上昇させ、今回求めた熱量積算値Qnを熱量積算値Qn−1として記憶する、という一連の処理を繰り返す。
【0035】
前記ステップS11で、両条件を満たしているときには、ステップS12で、今回求めた熱量積算値Qnを熱量積算値Qn−1として記憶し、この後、ステップS13でスライド位置を所定距離ΔHだけ上昇させる。次に、ステップS14でモータ電流値Inを検出し、そしてステップS15で数式「Qn=ΣIn・Kn」によって熱量積算値Qnを演算し、さらにステップS16で実測電流値テーブルI1〜Inのデータを「In−1←In」のようにシフトする。次に、ステップS17で、今回求めた熱量積算値Qnが前回の熱量積算値Qn−1よりも減少したかをチェックし、減少しているときには、前記ステップS8に移行して今回求めた熱量積算値Qnを熱量積算値Qn−1として記憶した後、ステップS2から処理を繰り返し、減少していないときには、ステップS12に戻って処理を繰り返す。
【0036】
第2実施形態の方法による作動を、図7に基づいて説明する。
図7において、時刻t0で運転釦が操作されると、スライドは待機点から移動して下降行程に入り、スライド下降中に上金型がワークに当接すると発生トルクが急激に増大する。ここで、時刻t5で発生トルクが所定トルクT2を超えたとする。つぎに、時刻t6で所定のスライド位置P1に達したとき、加圧状態(発生トルクT3>所定トルクT2>定格トルク)でスライドを停止させたとする。この間のモータ電流値Inを測定し、これまでのモータ電流値Inの実績データに基づき数式「Qn=ΣIn・Kn」によって熱量積算値Qnを演算する(ステップS2,3)。なお、この熱量積算値Qnの演算のときに、過去の電流実測値は、重み付係数Knによって経過時間に応じて温度上昇への寄与度を小さくしている(ステップS4)。そして、上記の如く時刻t6でスライドが停止したとき、発生トルクT3に相当する測定したモータ電流値In−1が、前記所定トルクT2に相当する所定電流値I0以上になったかをチェックする(ステップS11)。時刻t6での状態は上記両条件を満たすので、スライド位置を所定距離ΔHだけ上昇させ(ステップS13)、この後、モータ電流値Inを測定し(ステップS14)、数式「Qn=ΣIn・Kn」によって熱量積算値Qnを演算し(ステップS15)、今回求めた熱量積算値Qnが前回の熱量積算値Qn−1よりも減少したかをチェックする(ステップS17)。そして、減少していないときには、前記のスライド位置を所定距離ΔHだけ上昇させる処理を減少傾向が見れるまで繰り返し(ステップS13〜S16)、時刻t7で減少が判定されたら、次回の運転釦操作が行われるまで、そのスライド位置を保持する。
【0037】
本実施形態による効果は、以下の通りである。
スライドが加圧状態で停止したとき、かつ、モータ発生トルクが所定値(すなわち、そのトルクに対応する負荷電流が継続して流れたら必ず所定時間以内に過負荷異常アラームになると予測されるトルク)に達しているとき、スライドを所定距離上昇させて、加圧力を低下させ、測定したモータ電流値に基づいて演算した熱量積算値Qnが減少するようにしたので、この熱量積算値Qnに略等価とみなされるサーボモータとサーボアンプのパワー半導体素子との温度を低下させることができる。このため、加圧状態でスライド停止中でも、発生トルクによる過負荷異常アラームの発生を未然に防止できる。
しかも、熱量積算値Qnが最大許容値に達する前の早期段階で加圧力を低下させているので、過負荷異常アラームの発生を確実に防止できる。
【0038】
なお、実施形態では、負荷電流値及びこの負荷電流値の実績データに基づき演算により求めた熱量積算値の少なくともいずれか一方の大きさを監視するようにしているが、熱量積算値の代わりにモータ温度を監視してもよい。
また、本発明が適用されるサーボプレスの例として、偏心軸およびトグルリンク機構を介してスライドを駆動する構成で示したが、これに限定されず、例えば、ボールスクリューの直動でスライドを駆動する直動型、クランク機構やエキセン機構などの偏心回転駆動部およびコンロッドを介して駆動するもの、またはボールスクリューでトグルリンク機構を押し引きして駆動するものなどにも適用可能である。
【0039】
以上説明したように、本発明によると次の効果が得られる。
スライドが加圧状態で停止中に、サーボモータの負荷電流値、及び/又は、該負荷電流値の過去の実績に基づき演算により求めた熱量積算値が所定値を越えたときに、スライドを所定距離上昇させて加圧力即ちモータ負荷電流を低減させることにより、モータ温度を減少させることができるので、過負荷異常が発生するのを未然に防止できる。このため、従来よりも過負荷異常の発生頻度を格段に減少できるので、操作性および作業性を向上できる。また、前記負荷電流値及び/又は前記熱量積算値が減少するまで、スライドの上昇を繰り返すので、過負荷異常の発生を確実に防止できる。さらに、過負荷異常となるような高温に達する前に、モータ負荷電流を低減させるので、サーボモータの寿命を長期化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるサーボプレスの側面一部断面図である。
【図2】本発明が適用されるサーボプレスの背面一部断面図である。
【図3】本発明に係る制御構成ブロック図である。
【図4】第1実施形態の制御フローチャートである。
【図5】第1実施形態に係るモータ過負荷保護方法によるタイムチャートである。
【図6】第2実施形態の制御フローチャートである。
【図7】第2実施形態に係るモータ過負荷保護方法によるタイムチャートである。
【符号の説明】
1…サーボプレス、3…スライド、4…ベッド、5…ボルスタ、6…油室、7…ねじ軸、9…インダクションモータ、10…制御器、10a…メモリ、11…プランジャ、12a…第1リンク、12b…第2リンク、13…三軸リンク、16…切換弁、19…モニタ表示器、20…スライド駆動部、21…サーボモータ、22a…第1プーリ、22b…第2プーリ、23…ベルト、27…駆動軸、28…偏心軸、29…電流センサ、33…位置センサ、34…補助フレーム、45…サーボアンプ。
Claims (4)
- サーボモータ(21)で所定の動力伝達機構を介してスライド(3)を駆動するサーボプレスのモータ過負荷保護方法において、
サーボモータ(21)の作動時の負荷電流を検出し、
加圧状態でスライド(3)を停止させているときに、モータ負荷電流を検出し、過去のモータ負荷電流(In)の実測値に、測定時点からの経過時間に応じてその寄与度を小さくしてゆくようにした重み付係数を乗算した値により求められる熱量積算値(Qn)が所定値以上になったか否かをチェックし、所定値以上になったときには、スライド(3)を所定距離(ΔH)だけ上昇させる
ことを特徴とするサーボプレスのモータ過負荷保護方法。 - 請求項1記載のサーボプレスのモータ過負荷保護方法において、
前記スライド(3)の所定距離(ΔH)の上昇を行った後、再度モータ負荷電流を検出し、このときの熱量積算値(Qn)が減少するまで、前記スライド(3)の所定距離上昇を繰り返し行う
ことを特徴とするサーボプレスのモータ過負荷保護方法。 - サーボモータ(21)で所定の動力伝達機構を介してスライド(3)を駆動するサーボプレスのモータ過負荷保護方法において、
サーボモータ(21)の作動時の負荷電流を検出し、
加圧状態でスライド(3)を停止させているときに、モータ負荷電流(In)を検出し、今回測定したモータ負荷電流の実測値が、モータ定格トルクよりも大きなトルクに相当する所定電流値以上になったか否かをチェックし、所定電流値以上になったときには、スライド(3)を所定距離(ΔH)だけ上昇させる
ことを特徴とするサーボプレスのモータ過負荷保護方法。 - 請求項3記載のサーボプレスのモータ過負荷保護方法において、
前記スライド(3)の所定距離(ΔH)の上昇を行った後、再度モータ負荷電流を検出し、このときの検出したモータ負荷電流(In)が前記所定電流値未満になるまで、前記スライド(3)の所定距離上昇を繰り返し行う
ことを特徴とするサーボプレスのモータ過負荷保護方法。
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