JP2003200097A - 塗布方法及びスロットダイ - Google Patents
塗布方法及びスロットダイInfo
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Abstract
する。 【解決手段】 下流側リップランド19のランド長さI
LOを50μmとしたスロットダイ13で、ウエブ12上
に塗布液14を40m/分で塗布し、湿潤膜厚5μmの
薄膜塗布を実施した。ウエブ12にはセルローストリア
セテート基材を用いた。塗布前に長鎖アルキル変性ポバ
ールの2重量%溶液を塗布、乾燥し、ラビング処理を施
した。塗布液には液晶化合物のメチルエチルケトン溶液
を使用した。塗布は可能であり、その際の減圧度は20
00Paで、形成されるビードの状態は良好であった。
Description
いるコーターでの塗布方法及びスロットダイに関するも
のであり、特に写真感光乳剤液、磁性液、反射防止や防
眩性などを付与する液、視野角拡大効果を付与する液、
カラーフィルター用顔料液、表面保護液等の塗布液で、
湿潤膜厚が20μm以下の薄層をなす塗布液を、プラス
チックフィルムや紙、金属箔等の可撓性支持体(以下、
ウェブと称する)に塗布して、高機能性薄層フィルムを
製造するための塗布方法及びスロットダイに関する。
は、スロットダイを用いたコーターにより塗布液をウェ
ブに塗布させ、積層させて製造されており、近年は高機
能性フィルムの製造において所望の機能を発現させるた
めに、従来よりも薄い湿潤膜厚である20μm以下の領
域の塗布方法に対する要求が高まっている。このような
高機能性フィルムは、求められる塗布膜厚精度及び塗膜
性状が厳しく、高精度な薄層塗布技術を要求される。例
えば、特表平9−511682号公報ではスロットダイ
の先端リップのシャープエッジ化の技術、具体的には、
エッジの半径は10μmより大きくすべきではないとい
う提案がなされている。
ダイの先端リップのエッジ半径を10μm以下にするこ
とについては、薄層均一塗布実現に際しては好ましくな
いことがわかった。薄膜塗布に関しては、製造過程での
微小な誤差が塗膜に重大な影響を与える。例えば、エッ
ジ半径、あるいは一般にはリップランドと呼ばれるスロ
ットダイの先端リップに形成される平坦部(以下、ラン
ドと称する)のウェブ走行方向における長さは、本発明
者らの検討の結果、スロットダイの幅方向で均一さをも
たせるには、ランドのウェブ走行方向における長さが3
0μm以上100μm以下の範囲が最適であることがわ
かった。
合は、エッジあるいはランドが欠けやすく、塗布中にス
ジが発生しやすくなり結果的には塗布が不可能である。
また、ウェブ走行方向におけるウェブ進行方向側の先端
リップの濡れ線位置の調節が非常に困難になり、塗布液
がウェブ進行方向側で広がりやすくなるという問題も発
生する。このウェブ進行方向側での塗布液の濡れ広がり
は、濡れ線が不均一となることにより塗布面状にスジな
どの不良形状を生み出してしまうという問題につながる
ことが従来より知られている。一方、100μmよりも
長い場合は、ビードそのものを形成することができない
ため、薄層塗布は不可能である。
であり、スロットダイコーターでのウェブ上への連続的
な精密薄膜塗布、特に湿潤膜厚20μm以下の薄膜塗布
の方法及びスロットダイを提供することを目的とする。
に、本発明の塗布方法及びスロットダイは、バックアッ
プロールに支持されて連続走行するウェブの表面に、ス
ロットダイの先端リップの平坦部を近接させて、前記先
端リップのスロットから塗布液を塗布する方法におい
て、前記ウェブ進行方向側の先端リップの平坦部のウェ
ブ走行方向における長さを30μm以上100μm以下
とすることを特徴として構成されている。なお、前記ウ
ェブの進行方向側の先端リップのウェブ走行方向におけ
る長さは、長いほどビード形成に不利であり、この長さ
がスロットダイ幅方向における任意の箇所間でばらつく
と、かすかな外乱によりビードが不安定になる。したが
って、この長さを、スロットダイ幅方向における変動幅
が20μm以内とすることが好ましい。
ついては、ステンレス鋼等のような材質を用いるとダイ
加工の段階でだれてしまい、前記のようにスロットダイ
先端リップのウェブ走行方向における長さを30μm〜
100μmの範囲にしても、先端リップの精度を満足で
きない。従って、高い加工精度を維持するためには、特
許第2817053号公報に記載されているような超硬
材質のものを用いることが重要である。具体的には、ス
ロットダイの少なくとも先端リップを、平均粒径5μm
以下の炭化物結晶を結合してなる超硬合金にすることが
好ましい。超硬合金としては、タングステンカーバイド
(以下、WCと称す)等の炭化物結晶粒子をCo(コバ
ルト)等の結合金属によって結合したものなどがあり、
結合金属としては他にTi(チタン)、Ta(タンタ
ル)、Nb(ニオブ) 及びこれらの混合金属を用いるこ
ともできる。WC結晶の平均粒径としては、粒径3μm
以下がさらに好ましい。
ップのウェブ進行方向側のランドの前記長さ及びウェブ
との隙間のスロットダイ幅方向のばらつきも重要な因子
となる。この2つの因子の組み合わせ、つまり隙間の変
動幅をある程度抑えられる範囲内の真直度を達成するこ
とが望ましい。好ましくは、前記隙間のスロットダイ幅
方向における変動幅が5μm以下になるように先端リッ
プとバックアップロールの真直度を出す。
ダイに適用する塗布系としては、公知の各種ウェブに湿
潤膜厚が20μm以下の塗布を行う系が特に好ましい。
イでは、公知の各種溶媒を用いた塗布液を使用すること
ができる。例えば、水、各種ハロゲン化炭化水素、アル
コール、エーテル、エステル、ケトンなどを単独あるい
は複数混合して使用することができる。
を用いることができる。一般的にはポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、セル
ロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セ
ルロースアセテートプロピオネート、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリイミド、
ポリアミド等の公知の各種プラスチックフィルム、紙、
紙にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンブテン共
重合体等の炭素数が2〜10のα−ポリオレフィン類を
塗布またはラミネートした各種積層紙、アルミニウム、
銅、スズ等の金属箔等、あるいは帯状基材の表面に予備
的な加工層を形成させたものが含まれる。
る塗布液として、光学補償シート塗布液、反射防止フィ
ルム塗布液、防眩性付与液磁性塗布液、写真感光性塗布
液、磁性塗布液、視野角拡大塗布液、表面保護液、帯電
防止液、滑性用塗布液、カラーフィルター用顔料液等が
有効であるが、これらに限定されない。また、湿潤膜厚
が25μm以下の薄層を塗布する系に有効であるが、特
に20μm以下の精密塗布を行う系が好ましく、単層の
1回塗布のみならず、重層逐次塗布に対しても、特に各
層の湿潤膜厚が20μm以下の高精度の薄膜塗布の場合
に有効である。塗布液の粘度としては0.5〜100m
Pa・s、また表面張力としては20〜70mN/mの
範囲が好ましい。。塗布速度は概ね100m/分程度ま
での領域で適用可能である。また、一般に塗布するのが
困難といわれる領域や湿潤膜厚がより薄い塗布系、粘度
が高い領域で、より効果を発揮する。
いたコーターの概略図である。コーター10は、バック
アップロール11に支持されて連続走行するウェブ12
に対して、スロットダイ13から塗布液14をビード1
4aにして塗布することにより、ウェブ12に塗布膜1
4bを形成する。
15、スロット16が形成されている。ポケット15
は、その形状の断面が曲線及び直線で構成される。例え
ば図1に示すような略円形でもよいし、半円形でもよ
い。ポケット15は、スロットダイ13の幅方向にその
断面形状をもって延長された塗布液の液溜め空間で、そ
の有効延長の長さは、塗布幅と同等か若干長めにするの
が一般的である。ポケット15への塗布液14の供給
は、スロットダイ13の側面から、あるいはスロットと
は反対側の面中央から行い、ポケット15には塗布液1
4が漏れ出ないようにするための栓を設けている。
12への塗布液14の流路であり、ポケット15と同様
にスロットダイ13の幅方向にその断面形状をもち、ウ
ェブ側に位置する開口部16aは、一般に、図示しない
幅規制板のようなものを用いて、概ね塗布幅と同じ長さ
の幅になるように調整する。このスロット16の、スロ
ット先端におけるバックアップロール11のウェブ走行
方向の接線とのなす角は、一般に30°以上90°以下
であり、さらに、本発明の効果は上記形状のスロットダ
イに限定されるものではない。
ロットダイ13の先端リップ17は先細り状に形成され
ており、その先端はランドと呼ばれる平坦部17aとさ
れている。この平坦部17aであって、スロット16に
対してウェブ12の進行方向の上流側を以下、上流側リ
ップランド18と称し、下流側を下流側リップランド1
9と称する。
における長さILOは30μm〜100μmであり、好ま
しくは30μm〜80μm、さらに好ましくは30μm
〜60μmである。また、上流側リップランド18のウ
ェブ進行方向における長さI UPは特に限定されないが、
500μm〜1mmの範囲で好ましく用いられる。
来のものと比較して示すもので、(A)は本発明のスロ
ットダイ13を示し、(B)は従来のスロットダイ30
を示している。従来のスロットダイ30では、下流側リ
ップランド31のランド長さILOについて考慮されてお
らず、ほぼ上流側リップランドの長さIUPと同様の長さ
とされている。なお、符号32はポケット、33はスロ
ットを示している。これに対して、本発明のスロットダ
イ13では、下流側リップランド長さILOが短くされて
おり、これによって、湿潤膜厚が20μm以下の塗布を
精度良くおこなうことができる。しかも、この下流側リ
ップランド19のランド長さILOを30μm〜100μ
mの範囲にすることで、寸法精度のよいリップランドを
形成することができる。
めには、下流側リップランド19のランド長さILOのス
ロットダイ13の幅方向における変動幅を20μm以内
にする。これは下流側リップランド19のランド長さI
LOが大きくなると、ビードの形成が不安定になるからで
ある。しかも、かすかな外乱でビードが不安定となっ
て、製造適性がなくなる。このため、スロットダイ13
の幅方向での変動幅が20μm以内におさまるようにス
ロットダイ13を制作する。
17の強度や表面状態の向上対策としては、少なくとも
この箇所を含むスロットダイの材質を、WCを主成分と
する超硬材質にする。超硬材質を用いることにより、表
面形状の均質性と併せ、常に吐出される塗布液による先
端リップの摩耗への対策にもなる。塗布液として研磨材
を含む磁性液等を塗布する場合は特に有効である。超硬
材質としては、平均粒径5μmのWC炭化物結晶をCo
をはじめとする結合金属で結合してなる材質を使用する
が、結合金属はこれに限定されず、Ti、Ta、Nbを
はじめとする各種金属を使用することもできる。なお、
WC結晶の平均粒径は5μm以内であれば、任意の平均
粒径のものを用いてよい。
維持するためには、下流側リップランド19のランド長
さILOの塗布幅方向における寸法精度を維持するほか
に、スロットダイ13の先端リップ17とバックアップ
ロール11の両方の真直度も重要である。これはスロッ
トダイ10の先端部とバックアップロール13の真直度
の2つの組み合わせにより達成されるので、どちらかの
みを精度良くしても意味が無い。必要真直度は下記の式
(1)を利用して、概算ではあるが、実用的に十分な精
度で求めることができるが、これに限定されない。ここ
で、図3に示すようにP0 はウェブ12の進行方向側に
おけるビードメニスカス外の圧力、Pp はポケット15
の内圧であり、以下図示しないが、σは塗布液14の表
面張力、μは塗布液14aの粘度、Uは塗布速度、hは
膜厚、dは下流側リップランド19とウェブ12との隙
間の長さ、Lはスロットダイ13のスロット16の長
さ、Dはスロットダイ13のスロット間隙である。そし
てスロットダイ13のポケット15の内圧PP とウエブ
進行方向側のビードメニスカス外の圧力PO の差圧P0
−PP を、スロットダイ13の幅方向に一定として、下
記(1)式を用いて、必要真直度を求める。これは、ス
ロットダイ13の先端部とバックアップロール11との
隙間の長さdが変化しても、スロットダイ13のポケッ
ト15の中と前記ビードメニスカス外の差圧が一定とな
るように、スロットダイ13の幅方向の流れがポケット
15の中で発生して、流量分布となることによる。 P0 −Pp =1.34σ/h ・(μU/σ)2/3 +12μUILO(d/2−h)/d3 −12μhUL/D3 ・・・(1)
より厳密には異なるが、一般の工業的生産に用いられる
塗布系においては、5μm程度のダイブロック幅方向の
真直度で、塗布膜厚分布が2%程度発生することにな
る。従って、高精度の薄膜塗布を実施する際の限界はこ
の数字であるとみなすことができる。これにより、前記
スロットダイ13を塗布位置にセットしたときに,前記
先端リップとウェブとの隙間の前記スロットダイ幅方向
における変動幅が5μm以内となるように、先端リップ
と前記バックアップロールの真直度を出す。
に、本発明の塗布方法及びスロットダイを組み入れ実施
した。光学補償シート製造工程では、ウェブは送出機に
より送られ、ガイドロールによって支持されながらラビ
ング処理ロールを経るが、この後、本発明の塗布工程を
組み入れる。その後、乾燥ゾーン、加熱ゾーン、紫外線
ランプを通過し、巻き取り機によって巻き取るのが基本
工程である。ウェブ12の進行方向側とは反対側に、ビ
ード14aに対して十分な減圧調整を行えるよう、接触
しない位置に減圧チャンバーを設置した。
IUPを1mm、下流側リップランド長ILOを100μm
とした。このスロットダイ13を用いて、湿潤膜厚が5
μmとなるようにウェブ12上に塗布液14を5ml/
m2 で塗布した。塗布速度は10m/分とした。ウェブ
12には厚み100μmのセルローストリアセテート基
材(商品名;フジタック、富士写真フイルム(株)製)
を用い、下流側リップランド19とウェブ12であるセ
ルローストリアセテート基材との隙間の長さは40μm
に設定した。塗布液14を塗布する前に、ウェブ12の
塗布面に対し、長鎖アルキル変性ポバール(商品名;M
P−203、クラレ(株)製)の2重量%溶液を25m
l/m2 で塗布し、60℃で1分間乾燥して配向膜用樹
脂層を形成した。配向膜用樹脂層をあらかじめ形成した
ウェブ12を送り、配向膜用樹脂層の表面にラビング処
理を施して配向膜を形成し、そのまま塗布工程へ搬送し
て塗布を実施した。なお、ラビング処理におけるラビン
グローラの回転周速を5.0m/秒とし、配向膜用樹脂
層に対する押しつけ圧力を9.8×10-3Paに設定し
た。
TE−(1)とTE−(2)の重量比率4:1の混合物
に、光重合開始剤(商品名;イルガキュア907、日本
チバガイギー(株)製)を1重量%添加した混合物を、
40重量%メチルエチルケトン溶液とした、液晶性化合
物を含む溶液を用いた。塗布液14を塗布したウェブ1
2を、100℃に設定した乾燥ゾーン、及び130℃に
設定した加熱ゾーンを通過させ、この液晶層表面に紫外
線ランプにより紫外線を照射した。塗布可能性について
は目視によるビード状態の観察により判断し、ビード1
4aが破断した段階で塗布不可能とした。この結果、本
実施例1では、塗布は可能であり、このときの減圧度は
1000Paであった。
ほかは、実施例1と同様に実施した。塗布は可能であ
り、このときの減圧度は1800Paであった。
ほかは、実施例1と同様に実施した。ビード14aが破
断し、塗布することはできなかった。
ほかは、実施例1と同様に実施した。ビード14aが破
断し、塗布することができなかった。
50μmとしたほかは実施例1と同様に実施した。塗布
は可能であり、このときの減圧度は600Paであっ
た。
0μmとしたほかは実施例2と同様に実施した。塗布は
可能であり、このときの減圧度は1000Paであっ
た。
0μmとしたほかは実施例3と同様に実施した。塗布は
可能であり、このときの減圧度は1500Paであっ
た。
0μmとしたほかは実施例4と同様に実施した。塗布は
可能であり、このときの減圧度は2000Paであっ
た。
00μmとしたほかは実施例1と同様に実施した。ビー
ド14aが破断し、塗布することはできなかった。
00μmとしたほかは実施例2と同様に実施した。ビー
ド14aが破断し、塗布することはできなかった。
00μmとしたほかは実施例3と同様に実施した。ビー
ド14aが破断し、塗布することはできなかった。
00μmとしたほかは実施例4と同様に実施した。ビー
ド14aが破断し、塗布することはできなかった。
0μmとしたほかは実施例1と同様に実施した。塗布は
可能であり、このときの減圧度は300Paであった。
0μmとしたほかは実施例2と同様に実施した。はじめ
は塗布が可能であったが、数分後にビード14aが破断
し、塗布は不可能となった。
0μmとしたほかは実施例3と同様に実施した。はじめ
は塗布が可能であったが、数分後にビード14aが破断
し、塗布は不可能となった。破断箇所は比較例6と同一
であった。
0μmとしたほかは実施例4と同様に実施した。はじめ
は塗布が可能であったが、すぐにビード14aが破断
し、塗布は不可能であった。破断箇所は比較例6と同一
であった。
から、スロットダイ13の下流側リップランド長ILOは
30μm以上100μm以下であることが重要であり、
その長さが短いほど、薄膜塗布に対して有利であること
がわかる。
プ17を、WCの超硬材質を主成分とする材質で制作し
たスロットダイ13を使用したほかは、実施例7と同様
に実施した。レーザー変位計にて精密に、スロットダイ
13の幅方向の様々な箇所で下流側リップランド長ILO
を測定したところ、30〜50μmで、スロットダイ1
3の幅方向での変動幅は20μmであった。目視による
検査では、塗布中にビード14aが切れることはなく、
塗膜にスジも入らなかった。
綱で制作したスロットダイ13を使用したほかは実施例
9と同様に実施した。レーザー変位計にて精密に、スロ
ットダイ13の幅方向の様々な箇所で、下流側リップラ
ンド長ILOを測定したところ、0μm〜40μmで、長
さの差は最大で40μmあった。塗布開始から約5分後
にビードの切れが数本発生し、塗膜にスジが入った。
続的な薄膜塗布には、スロットダイ13の先端リップ1
7の、スロットダイ幅方向におけるのランド長さの均一
性が重要な因子であり、そのスロットダイ13の作製に
は超硬材質が有効であることがわかる。
ロットダイにより、良好なビードを形成することが可能
になり、塗膜にスジが発生することなく、精密薄膜塗布
を連続的に行うことができる。
面図である。
図,(B)は従来のスロットダイの断面図である。
る、差圧及びビードの説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 バックアップロールに支持されて連続走
行するウェブの表面にスロットダイの先端リップの平坦
部を近接させて、前記先端リップのスロットから塗布液
を塗布する方法において、前記ウェブの進行方向側の先
端リップの平坦部のウェブ走行方向における長さを30
μm以上100μm以下とすることを特徴とする塗布方
法。 - 【請求項2】 前記スロットダイの幅方向における前記
長さの変動幅を20μm以内とすることを特徴とする請
求項1記載の塗布方法。 - 【請求項3】 前記スロットダイの少なくとも前記先端
リップを、平均粒径が5μm以下の炭化物結晶を結合し
てなる超硬合金により構成することを特徴とする請求項
1または2記載の塗布方法。 - 【請求項4】 前記スロットダイを塗布位置にセットし
たときに、前記先端リップとウェブとの隙間の前記スロ
ットダイ幅方向における変動幅が5μm以内になるよう
に、先端リップと前記バックアップロールの真直度を出
すことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載
の塗布方法。 - 【請求項5】 前記ウェブに塗布液を塗布して形成され
る塗膜の湿潤膜厚が20μm以下となるように塗布する
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載の
塗布方法。 - 【請求項6】 バックアップロールに支持されて連続走
行するウェブの表面に、前記先端リップの平坦部を近接
させて、前記先端リップのスロットから塗布液を塗布す
る塗布用スロットダイにおいて、前記ウェブ進行方向側
の先端リップの平坦部のウェブ走行方向における長さを
30μm以上100μm以下としたことを特徴とする塗
布用スロットダイ。
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