JP2003193571A - 建築物等の構造柱、横梁等木材の締め付け接続金具及び接続機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】加工も極めてシンプルでコスト的にも優れ、又
専門的な知識、加工技術を必要とせず、組み立て形成簡
単として、長期間の立設にも耐えられ強固、また、設置
現場にて無理なく誤差修正機能を有し、更に建築物等の
構造柱等木材を規格寸資材とし、リサイクル可能な建築
物等の構造柱等の接合金具、固定支持機構を提供する。 【解決手段】本発明の固定支持機構は、ボルト１と、タ
ッピング、バーリング加工、溶接若しくはカシメ等によ
ってボルトに接続するメスネジ加工５を施した接合金具
４。その接合金具の外部よりナット２を設けたボルトに
より締め込み、構造柱、横梁等木材の固定支持するた
め、ボルトが挿入されるボルト首下部の外径より大きい
メス側内径の凹部ボルトガイドを備えるボルトガイド板
３により、構造柱、横梁等木材６を圧縮し、締め付け固
定し、ボルトに設けるナットにより締め付け、緩み防止
として固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、建築物等の構造
柱等木材の固定方法が簡単として、また、加工された建
築物等の構造柱等木材の誤差を、設置現場にて無理なく
簡単としての誤差修正機能を有し、更に建築物等の構造
柱等木材その資材を刻んだり、穴加工しないため規格寸
資材とし、リサイクルとして何度でも繰り返し形成可能
とする、接合金具、及び締め付け固定機構に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来の建築物等の構造柱、横梁等木材の
固定支持機構は多種多様にわたり存在するが、その中の
殆どの物が、柱その物を穴加工し更に溝加工等施し、ク
ギ等で打ち付け固定するため、一度形成したら再構築に
使用出来ない専用資材となってしまうため、リサイクル
機能をその資材に持たせることは出来なかった。又施行
する際にも熟練者による専門的な知識、技術を必要と
し、たとえ一般の人が形成したとしても、穴加工、溝加
工等施し、組み上げようとしても、組み上げ段階で誤差
を修復することができず、一般の人は、その施行を専門
業者に委託するのが常であった。その為、価格面では非
常に高価な為、一般の人が購入するには困難であった。
又通常メンディングプレート１０は、ハンマー等で打込
み固定するだけのもので、振動等外部圧力が加わるとメ
ンディングプレート１０が抜け落ち、構造柱等が脱落す
る危険性を伴っていた。仮に、締め付け固定機構を備え
た接合金具があったとしても、同一寸法のオスボルト、
メスナットによって組み合わせを特徴とするもので、締
付け固定の際、オスボルトがメスナットの底部まで到達
するとメスナット側接合金具もオスボルトと共に回転す
るため、極めて高い摩擦抵抗を生み、その締め付け固定
作業時に大変な労力、時間を必要とし、又完全に締め付
け固定することは困難であった。

【０００３】

【発明が解決しようとしている課題】前記従来技術にお
いて、建築物等の構造柱等木材の固定支持機構は多種多
様にわたり存在するが、その殆どの物は、組み付け作業
をする際に、専門的な加工技術を必要とするので、容易
に構造柱等を組み付け形成することは困難であり、その
資材は一度形成したら再構築に使用出来ない専用資材と
なってしまうため、リサイクル機能をその資材に持たせ
ることは出来なかった。そこで本発明の固定締め付け機
構によって、接合金具本体の加工も極めてシンプルとし
コスト的にも優れ、又専門的な知識、加工技術を必要と
せず、組み立て形成簡単として、長期間の立設にも耐え
られ強固、又、柱その物を穴加工し更に刻む必要がない
ので、設置現場にての誤差修正を可能とし、更に規格寸
資材としてリサイクルを可能とする、構築を繰り返す住
宅等の構造柱等の固定支持機構である。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】それは図１に示すように、
接合金具４に、タッピング、バーリング加工、溶接若し
くはカシメ等によってボルト１に接続するメスネジ加工
５を施し、その接合金具４の外部よりナット２を設けた
ボルト１により締め込み、建築物等の構造柱、横梁等木
材６の固定支持するため、ボルト１が挿入されるボルト
首下部の外径より大きいメス側内径の凹部ボルトガイド
９を備えるボルトガイド板３により、ボルト１を締め込
み螺進回又は並進を伴い、ボルト１の先端面２１が、ボ
ルトガイド板３のボルト首下部の外径より大きいメス側
内径の凹部ボルトガイド９の底面１９に接触し、更にボ
ルト１を締め込み螺進回又は並進すると、ボルト首下部
の外径より大きいメス側内径の凹部ボルトガイド９の底
面１９でボルト１の先端面２１が接触し空転し、更に螺
進回又は並進し、結果、ボルトガイド板自体は回転する
ことなく、ボルトガイド板３は並進運動をし続け、建築
物等の構造柱、横梁等木材６を圧縮し、結果、締め付け
固定し、ボルト１に設けるナット２により締め付け、緩
み防止として固定した。以上、ボルト１と、ボルト１に
接続するメスネジ加工を設けた接合金具４と、ボルト首
下部の外径より大きいメス側内径を備えるボルトガイド
板３の組み合わせにより圧縮固定される。又は、接合さ
れるべく幾つもの突起を備えたメンディングプレート１
０等、若しくはメッシュプレート１２等凸凹加工を備
え、通常の平面板よりも摩擦抵抗、若しくは挿し込み固
定を得られるプレートに、ボルトガイド板３を接合した
ことを特徴とするボルトガイド板により、挿し込み圧
縮、若しくは圧縮固定される。

【０００５】尚、ここで「メスネジ加工」とは、オスネ
ジ山と噛み合って絶対値が０度よりも大きな角度で相対
的な回転運動を行った場合、絶対値が０よりも大きな相
対的な並進移動の距離を確保することができる操作を可
能にする構造をいい、周期的なピッチを有する必要はな
い。

【０００６】当然ボルトに備わるオスネジ加工において
も同様で、メスネジ山と噛み合って絶対値が０度よりも
大きな角度で相対的な回転運動を行った場合、絶対値が
０よりも大きな相対的な並進移動の距離を確保すること
ができる操作を可能にする構造をいい、周期的なピッチ
を有する必要はない。

【０００７】「ボルト」とは、オスネジ山を有する円柱
軸に、その螺旋回又は並進を伴うその他の旋回を可能に
する多角形の頭部や多角溝を備える頭部その他の部分を
備える部材それ単体のみを意味するのではなく、オスネ
ジ山を備えるものすべてという意味である。従って、こ
のオスネジ山を一部であれ備える部材、部品その他の物
品である限り、当該「ボルト」に該当する。

【０００８】「メンディングプレート」とは、食い込み
結合することを目的とする突起を備えるその他の部分を
備える部材それ単体のみを意味するのではなく、食い込
み結合することを目的とする突起を備えるものすべてと
いう意味である。従って、この突起を一部であれ備える
部材、部品その他の物品である限り、当該「メンディン
グプレート」に該当する。

【０００９】「メッシュプレート」とは、該メッシュプ
レートに摩擦抵抗を増大させるべく保有する凹凸加工備
えるその他の部分を備える部材それ単体のみを意味する
のではなく、接触することにより摩擦抵抗の増大を目的
とするを凹凸加工を備えるものすべてという意味であ
る。従って、この凹凸を一部であれ備える部材、部品そ
の他の物品である限り、当該「メッシュプレート」に該
当する。

【００１０】金属板で形成された「接合金具」は、メス
ネジ加工を設け、そのメスネジ加工面部とメスネジ加工
面対面部以外の面部に、開口部を２箇所以上設けること
により、本発明の築物等の構造柱、横梁等木材の締め付
け接続機構の「接合金具」として達成できるものであ
り、形状を特定するのではなく、メスネジ加工を設け、
そのメスネジ加工面部とメスネジ加工面対面部以外の面
部に、開口部を２箇所以上設けるものである限り、当該
「接合金具」に該当する。

【００１１】接合金具４に設けられたメスネジ加工５
は、ボルト１に接続する目的としたならば、タッピン
グ、バーリング加工、溶接若しくはカシメ等の工法に係
わらず、メスネジ加工５に該当するものである。

【００１２】「ボルト首下部の外径」とは、通常のボル
トは首下部より首下先端部分まで同一外径を持つが、ボ
ルトの首下部分の途中より首下先端部分まで、若しくは
ボルトの首下部分より首下途中までというように加工し
た場合でも、メス側内径の凹部に挿入を目的とし、ボル
トガイド凹部内径に接触しないよう首下部を加工された
ボルトの首下部である限り、当該「ボルト首下部の外
径」に該当する。

【００１３】メンディングプレート１０等突起加工を施
したプレート、若しくはメッシュプレート１２等凹凸加
工を施したプレート、それらオサエ板自体に、ボルト等
と、それらプレート等が脱落しないよう加工したボルト
首下部の外径より大きい凹部の形状は、形状を特定する
ものではなく、ボルト等のプレートとの脱落防止を目的
とし、凹部の底面が他プレートによって接合し形成され
ていても、また凹部の壁面が一体でなく断片的一体でな
くとも、ボルト等のプレートとの脱落ズレ防止を目的と
している限り形状を問わず、凹部に該当するものであ
る。

【００１４】同様に、ボルト首下部の外径より大きいメ
ス側内径凹形状のボルトガイド９においても、ボルト等
と、ボルト首下部の外径より大きいメス側内径凹形状の
ボルトガイド９との脱落防止を目的とし、ボルト首下部
の外径より大きいメス側内径凹形状のボルトガイド９の
壁面が一体でなく断片的とし一体でなくとも、またボル
ト首下部の外径より大きいメス側内径凹形状のボルトガ
イド９凹部壁面２０が、底面に対し垂直とし形成されて
なくても、凹部底面１９が平面でなくとも、ボルト等の
プレートとの脱落ズレ防止を目的とした限り、形状を問
わず、ボルト首下部の外径より大きいメス側内径凹形状
のボルトガイド９の、凹形状に該当するものである。

【００１５】オスネジ山を備えるボルト等と、接合金具
に設けるメスネジ加工と、ボルトガイド板に設けるメス
側内径凹部加工、若しくは凹形状のボルトガイド、以上
の組み合わせによる接合金具単体に伴うそれらの数量
は、建築物等の構造柱、横梁等木材６の大きさ、重量等
に応じて、適応自在に変化可能であり、固定機構の組み
合わせの数量を限定するものではない。また、それら固
定機構の組み合わせのボルト径等も、建築物等の構造
柱、横梁等木材６の大きさ、重量等に応じて、適応自在
に変化可能であり、大きさを限定するものではない。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。主に金属にて形成される接合金具４に、タッピ
ング、バーリング加工、溶接若しくはカシメ等によって
ボルト１に対するメスネジ加工５を施し、その外部より
ナット２を設けたボルト１により締め込み、建築物等の
構造柱、横梁等木材６の固定支持するため、ボルト１
と、接合金具４と、ボルト首下部分の外径より大きいメ
ス側内径を備えるボルトガイド板３の組み合わせによ
り、図１７に示すように、ボルト１を螺進回又は並進さ
せると、ボルトガイド板３のボルト首下部分の外径より
大きいメス側内径の凹部ボルトガイド９の底面１９に接
触し（図１８）、更にボルト１を締め込み螺進回又は並
進すると、ボルト首下部分の外径より大きいメス側内径
の凹部ボルトガイド９の底面１９でボルト１の先端面２
１がボルトガイド板３との摩擦抵抗よりも、ボルトガイ
ド板３と建築物等の構造柱、横梁等木材６との摩擦抵抗
が大きい為、締めつけられるボルトと凹部ボルトガイド
９の底面１９において接触空転し、更に螺進回又は並進
し（図１９）、結果、ボルトガイド板自体は回転するこ
となく、ボルトガイド板３は並進運動をし続け、建築物
等の構造柱、横梁等木材６を圧縮し、結果、締め付け固
定し、建築物等の構造柱、横梁等６を押し込む圧縮固定
機構を得られた。突起物を設けたメンディングプレート
１０等、図９のメッシュプレート１２等様々なより大き
い摩擦抵抗を持つプレートが存在するが、それらプレー
トにボルト首下部分の外径より大きいメス側内径を設け
るボルトガイド９を接合した、ボルト首下部分の外径よ
り大きいメス側内径の凹部を設けた一体で成形されたプ
レートその物に、ボルト１と、接合金具４との組み合わ
せにより、挿し込み圧縮、若しくは圧縮固定することに
より、ボルトガイド板３と建築物等の構造柱、横梁等木
材６とより大きい摩擦抵抗が得られ、振動等外部圧力が
加わったとしても、確実な締め付け固定機構を得られ
た。

【００１７】

【実施例】図１に示すように、接合金具４に溶接若しく
はカシメ等によって接合されるメスネジナット、メスネ
ジスタッド若しくはタップ加工によるメスネジ５を設
け、その外部よりナット２を設けたボルト１により締め
込み、建築物等の構造柱、横梁等木材６の固定支持する
ため、ボルト１が挿入されるボルト１とそのボルト首下
部分の外径より大きいメス側内径凹部を備えるボルトガ
イド板３の組み合わせにより圧縮固定し、更に緩み防止
としてボルト１に設けられるナット２によって締め込み
固定される。

【００１８】図４においては、本発明のボルトガイド板
３と建築物等の構造柱、横梁等木材６との間に防振ゴム
を設けることにより、振動等外部圧力が加わった場合、
若しくは経年劣化のため必要量の圧縮固定圧が得られな
い場合に、その固定時に圧縮された防振ゴム７の伸縮に
よって、誤差の吸収、外部圧力による振動の吸収を可能
とした締め付け固定機構を得られた。

【００１９】図５において、突起物を設けたメンディン
グプレート１０に、溶接若しくはカシメ等によって接合
される、ボルト１が挿入されるボルト首下部分の外径よ
り大きいメス側内径凹部を備えるメスネジナット５を設
けたボルトガイド板８により、ボルト１を挿入締め込む
と建築物等の構造柱、横梁等木材６にボルトガイド板８
の突起物が食い込み挿入され、振動等外部圧力が加わっ
た場合、若しくは経年劣化のため必要量の圧縮固定圧が
得られない場合でも、確実な締め付け固定機構を得られ
た。メンディングプレート１０は、あくまでも一例であ
り、本発明の請求項１記載の締め付け固定機構には、準
ずる突起加工された、若しくは追加接合されたプレート
は全て使用可能であり、その形状は平面に限らない。

【００２０】図９において、同表面積で、より大きい摩
擦抵抗を持つメッシュプレート１２等プレートに、ボル
ト１が挿入されるボルト首下部分の外径より大きいメス
側内径を備えるボルトガイド９を溶接若しくはカシメ等
によって接合し設け、挿し込み圧縮固定することによ
り、ボルトガイド板と建築物等の構造柱、横梁等木材６
とより大きい摩擦抵抗が得られ、振動等外部圧力が加わ
ったとしても、確実な締め付け固定機構を得られた。
尚、より大きい摩擦抵抗を持つメッシュプレート１２
は、あくまでも一例であり、本発明の請求項１記載の締
め付け固定機構には、準ずる大きい摩擦抵抗を持つプレ
ートは全て使用可能であり、その形状は平面に限らな
い。

【００２１】図１０においては、ボルト１の途中から先
端部までを細加工施したボルト１１により、ボルト１１
が挿入されるボルト１１とそのボルト外径より大きいメ
ス側内径を備えるボルトガイド板３との、ボルト１１の
先端面２１とボルトガイド板３のメス側凹部内径の底面
１９との摩擦抵抗を削減し、建築物等の構造柱、横梁等
木材６の締め付け工程における労力を軽減とした。図１
１においても、ボルト１首下部分の途中から先端部まで
を徐々に細加工施したボルト１１により、同様の効果が
得られる。ボルト１１、ボルト１２は、あくまでも一例
であり、ボルトとボルト首下部分の外径より大きいメス
側内径の凹部ボルトガイド９の底面との摩擦抵抗を減ら
すべく首下部分を加工したボルトである限り、本発明の
請求項１記載の締め付け固定機構を目的としたそのボル
トは形状を問わず、本発明に該当するものである。

【００２２】図１２において、ボルト首下部分の外径よ
り大きいメス側内径凹部を備えるボルトガイド９は、ボ
ルト１が挿入される高さをより増大することにより、許
容量以上の振動等外部圧力が加わった場合、若しくは経
年劣化のため必要量の圧縮固定圧が得られない場合で
も、そのボルトガイド９は挿入されたボルト１から脱落
する危険性を軽減し、定着を維持し、ボルト脱落による
２次災害を防止抑制した。

【００２３】図１４においては、突起物を設けたメンデ
ィングプレート１０等、若しくはメッシュプレート１２
等凸凹加工を設けより大きい表面摩擦抵抗を得られるプ
レートは、通常、薄板が多くメンディングプレート１０
等、若しくはメッシュプレート１２等は、ボルト１によ
る締め付け時、変形し必要とする締め付け圧が得られな
いため、防ぐ目的として、板厚、形状を自由とするボル
トガイド板３を溶接、スポット溶接、若しくは接着等に
より接合することにより、その締め付け時における変形
を防ぎ十分な締め付けを可能とした。

【００２４】図１５においては、接合金具４に設けるメ
スネジ加工部の対面内部に凸凹加工を設けた、若しくは
凸凹加工板を追加接合することにより、ボルト締め付け
圧縮工程時において、ボルトガイド板３とその接合金具
４に設ける凸凹加工のその両面により、摩擦係数を増大
させ、引き抜き防止効果を獲得した。

【００２５】

【発明の効果】本発明の建築物等の構造柱等の締め付け
固定機構は、ボルト１と、ボルト１に対するメスネジ加
工を設ける接合金具４と、そのボルト首下部分の外径よ
り大きいメス側内径を備えるボルトガイド板３の組み合
わせを特徴とする締め付け固定機構のため、柱その物を
穴加工し更に刻むことなく、クギ等で打ち付け固定する
必要がなく、端面を切断加工するのみとし、その資材を
専用資材とせず規格寸を維持し、何度でも再構築に使用
出来るリサイクル機能を獲得した。接合金具４に、タッ
ピング、バーリング加工、溶接若しくはカシメ等によっ
てボルト１に接続するメスネジ加工を設け、その外部よ
りナット２を設けたボルト１により締め込み、建築物等
の構造柱、横梁等木材６の固定支持するため、ボルト１
と、接合金具４と、そのボルト首下部分の外径より大き
いメス側内径凹部を設けるボルトガイド板３の組み合わ
せにより、ボルト１をボルトガイド板３の凹部底面１９
まで締め込むと、ボルト１の先端面２１とボルトガイド
板３との摩擦抵抗よりも、ボルトガイド板３と建築物等
の構造柱、横梁等木材６との摩擦抵抗が大きい為、ボル
ト１はボルトガイド板３の凹部底面１９を空回し、建築
物等の構造柱、横梁等木材６を圧縮固定機構のため、施
行する際にも熟練者による専門的な知識、技術を必要す
ることなく、建築物等の立設を可能とした。又、建築物
等の立設時、寸法のくるい等が生じた時、柱その物を穴
加工し更に刻むことがなく、ボルトガイド板等による圧
縮時の傷のみと最小限とし、ボルトを緩め誤差修正し再
度締め込む等、何度でも立設し直すことができる締め付
け固定機構のみ得ることが出来た誤差修正機能も獲得し
た。又通常、突起物を設けたメンディングプレート１０
は、木材に対してハンマー等で打込み固定するだけのも
ので、振動等外部圧力が加わるとメンディングプレート
５が抜け落ち、構造柱等が脱落する危険性を伴っていた
が、突起物を設けたメンディングプレート１０にボルト
ガイド９を溶接若しくはカシメ等によって接合した、ボ
ルトガイド板８を挿し込み締め込み圧縮固定することに
より、ボルトガイド板３と建築物等の構造柱、横梁等６
とより大きい摩擦抵抗が得られ、振動等外部圧力が加わ
ったとしても、確実な締め付け固定機構を得られた。更
に、図９のメッシュプレート１２等様々なより大きい摩
擦抵抗を持つプレートが存在するが、それらプレートに
ボルト首下部分の外径より大きいメス側内径の凹形状の
ボルトガイド９を、溶接若しくはカシメ等によって接合
したボルトガイド板１３を、請求項１の締め込み固定機
構のボルトガイド板として使用することにより、ボルト
ガイド板３と建築物等の構造柱、横梁等木材６とより大
きい摩擦抵抗が得られる確実な締め付け固定機構を獲得
した。又、ボルト外径より大きいメス側内径を設ける凹
形状のボルトガイド９は、ボルト１が挿入される高さを
より増大することにより、許容量以上の振動等外部圧力
が加わった場合、若しくは経年劣化のため必要量の圧縮
固定圧が得られない場合でも、そのボルトガイド９は挿
入されたボルト１から脱落する危険性を最小限とし、定
着を維持し、２次災害を防止抑制機能を獲得した。更に
接合金具４に設けるメスネジ加工部の対面内部に凸凹加
工を設け、若しくは凸凹加工板を追加接合することによ
り、ボルト締め付け圧縮工程時において、ボルトガイド
板３とその接合金具４に設ける凸凹加工のその両面によ
り、摩擦係数を増大させ、引き抜き防止効果を獲得し
た。このように、本発明の建築物等の構造柱等の締め付
け接続金具及び締め付け固定機構は、建築物等の構造
柱、横梁等木材６資材を専用資材として廃材とすること
なく、その資材は端面切断のみとするため、規格寸を維
持し、接合金具本体もボルトを締める、緩めるのみと
し、一般の人でも誤差修正機能があるため形成が簡単
で、何度でも誤差修正でき、形成後の解体が簡単であり
解体時に粉砕する必要がないからこそ再利用でき、再構
築可能なリサイクルを目的とした建築物等の構造柱等の
締め付け接続金具及び締め付け固定機構である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す斜視図である。

【図２】本発明の図１をそれぞれ分離とした実施例を示
す斜視図である。

【図３】本発明の縦柱、横柱の連結方法の実施例を示す
側面図である。

【図４】本発明のボルトガイド板３と建築物等の構造
柱、横梁等木材６との間に防振ゴムを設ける実施例を示
す側面図である。

【図５】本発明のボルトガイド板８を用いた縦柱、横柱
の連結方法の実施例を示す側面図である。

【図６】突起物を設けたメンディングプレート１０とボ
ルト外径より大きいメス側内径を設けるボルトガイド６
の接合前の斜視図である。

【図７】突起物を設けたメンディングプレート１０とボ
ルト外径より大きいメス側内径を設けるボルトガイド６
を接合した本発明のボルトガイド板８の側面図である。

【図８】突起物を設けたメンディングプレート１０に、
ボルトガイド板３を接合し補強したボルトガイド板の斜
視図である。

【図９】同表面積で、より大きい摩擦抵抗を持つメッシ
ュプレート１２の斜視図である。

【図１０】本発明の図１をそれぞれ分離し、ボルト１の
先端部からその途中までを細くした、本発明の実施例を
示す斜視図である。

【図１１】本発明の図１をそれぞれ分離し、ボルト１の
途中からその先端部までを徐々に細くした、本発明の実
施例を示す斜視図である。

【図１２】本発明の図１をそれぞれ分離し、ボルト１が
挿入される高さを大きくしたボルトガイドを使用した、
本発明の実施例を示す斜視図である。

【図１３】本発明の図１をそれぞれ分離し、通常溶接に
て使用されるメスネジスタッドをボルトガイドを使用し
た、本発明の実施例を示す斜視図である。

【図１４】本発明の縦柱、横柱の連結方法として、メン
ディングプレート１０とボルトガイド板３を接合した、
実施例を示す側面図である。

【図１５】本発明の縦柱、横柱の連結方法として、接合
金具４に設けるメスネジ加工部の対面内部に凸凹加工を
設けた、実施例を示す側面図である。

【図１６】本発明の縦柱、横柱の連結方法として、接合
金具４に設けるメスネジ加工部の対面内部にメンディン
グプレート１０を接合した、実施例を示す側面図であ
る。

【図１７】本発明に係るボルト１と、ボルト１に対する
メスネジ加工を設ける接合金具４と、ボルトガイド板８
の組み合わせによる締め付け固定機構の実施例を示す説
明図である。

【図１８】本発明に係るボルト１と、ボルト１に対する
メスネジ加工を設ける接合金具４と、ボルトガイド板８
の組み合わせによる締め付け固定機構の実施例を示す説
明図である。

【図１９】本発明に係るボルト１と、ボルト１に対する
メスネジ加工を設ける接合金具４と、ボルトガイド板８
の組み合わせによる締め付け固定機構の実施例を示す説
明図である。

【符号の説明】

１ ボルト ２ ナット ３ ボルトガイド板 ４ 接合金具 ５ メスネジ加工 ６ 建築物等の構造柱、横梁等木材 ７ 防振ゴム ８ ボルトガイド板 ９ ボルトガイド １０ メンディングプレート １１ メッシュプレート １２ 特殊ボルト １３ ボルトガイド １４ オサエ板 １５ メスネジスタッド １６ ボルトガイド板 １７ 接合金具 １８ 接合金具 １９ ボルトガイド底面 ２０ ボルトガイド壁面 ２１ ボルト先端面

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項 １】オスネジ山を備えるボルト等と、接続す
   るメスネジ加工を施した接合金具と、オスネジ山を備え
   るボルト等の首下部の挿入部分がボルト首下部の外径よ
   り大きいメス側内径凹部加工を施したボルトガイド板、
   若しくは凹形状のボルトガイドを接合したボルトガイド
   板との組み合わせを特徴とする接続機構。
2. 【請求項 ２】金属板に突起加工を施したメンディング
   プレート１０等プレート、若しくは金属板に凹凸加工、
   穴あけ加工を施したメッシュプレート１２等プレート
   に、ボルトガイド板３を接合したことを特徴とする請求
   項１記載のボルトガイド板。
3. 【請求項 ３】メンディングプレート等突起を設けるプ
   レート、メッシュプレート等凹凸加工を設けるそれらオ
   サエ板自体に、オスネジ山を備えるボルト等が締め付け
   接続工程において、ボルト等とそれらプレート等が脱落
   しないようボルト首下部の外径より大きい凹部を設けた
   ことを特徴とする請求項１記載のボルトガイド板３。
4. 【請求項 ４】メンディングプレート１０等突起加工を
   施したプレート、若しくはメッシュプレート１２等凹凸
   加工を施したプレートに、ボルト首下部の外径より大き
   いメス側内径凹形状のボルトガイド９を接合したことを
   特徴とする請求項１記載のボルトガイド板。
5. 【請求項 ５】金属板で形成され、メスネジ加工を設
   け、そのメスネジ加工面部とメスネジ加工面対面部以外
   の面部に、建築物等の柱、横梁等木材６の開口部を２箇
   所以上設けたことを特徴とする請求項１記載の接合金
   具。
6. 【請求項 ６】接合金具４に設けるメスネジ加工部の対
   面内部に凹凸加工、穴あけ加工を設けた、若しくは凹凸
   加工、穴あけ加工板を追加接合したことを特徴とする請
   求項１記載の接合金具４。