JPH07207765A - 建築用ネジ締め装置 - Google Patents
建築用ネジ締め装置Info
- Publication number
- JPH07207765A JPH07207765A JP317694A JP317694A JPH07207765A JP H07207765 A JPH07207765 A JP H07207765A JP 317694 A JP317694 A JP 317694A JP 317694 A JP317694 A JP 317694A JP H07207765 A JPH07207765 A JP H07207765A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic washer
- building
- nut
- screw rod
- screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 建築用木材の収縮による建築物のガタツキを
防止する。 【構成】 少なくとも一つが木材からなる建築用部材同
士をネジ棒5及びナット6で締め付ける。また、該ネジ
棒5上の所定の箇所にはゴム状弾性を有する弾性ワッシ
ャ10を介装し、上記ナットの締め付けにより、該弾性
ワッシャを上記木材の経年変形に伴う収縮量と同程度又
はそれよりも多めに弾性変形により圧縮する。木材が縮
んでも、弾性ワッシャが弾性復帰し、締め付け状態が維
持される。
防止する。 【構成】 少なくとも一つが木材からなる建築用部材同
士をネジ棒5及びナット6で締め付ける。また、該ネジ
棒5上の所定の箇所にはゴム状弾性を有する弾性ワッシ
ャ10を介装し、上記ナットの締め付けにより、該弾性
ワッシャを上記木材の経年変形に伴う収縮量と同程度又
はそれよりも多めに弾性変形により圧縮する。木材が縮
んでも、弾性ワッシャが弾性復帰し、締め付け状態が維
持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柱、梁等の建築用部材
同士を結合するための建築用ネジ締め装置に関する。
同士を結合するための建築用ネジ締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、柱、梁等の建築用部材同士の接合
には、ありとあり溝、ほぞとほぞ穴等の接合手段が用い
られ、さらにその接合をより確実にするためハゴ板と呼
ばれる接合具が用いられる。ハゴ板はネジ棒に係止板が
溶接されたもので、例えば梁と梁をあり及びあり溝によ
り接合する場合は、あり溝側の梁に横向きに孔を明け、
該孔にネジ棒を挿通し、係止板をあり側の梁の側面に添
えて釘等で固定し、あり溝側の梁を横向きに貫通したネ
ジ棒にナットを螺合させて梁同士を締め付けるようにし
ている。また、梁を柱に接合する場合は、柱に横向きに
孔を明け、該孔にネジ棒を挿通し、係止板を梁の側面に
添えて釘等で固定し、柱を貫通したネジ棒にナットを螺
合させて梁と柱同士を締め付けるようにしている。
には、ありとあり溝、ほぞとほぞ穴等の接合手段が用い
られ、さらにその接合をより確実にするためハゴ板と呼
ばれる接合具が用いられる。ハゴ板はネジ棒に係止板が
溶接されたもので、例えば梁と梁をあり及びあり溝によ
り接合する場合は、あり溝側の梁に横向きに孔を明け、
該孔にネジ棒を挿通し、係止板をあり側の梁の側面に添
えて釘等で固定し、あり溝側の梁を横向きに貫通したネ
ジ棒にナットを螺合させて梁同士を締め付けるようにし
ている。また、梁を柱に接合する場合は、柱に横向きに
孔を明け、該孔にネジ棒を挿通し、係止板を梁の側面に
添えて釘等で固定し、柱を貫通したネジ棒にナットを螺
合させて梁と柱同士を締め付けるようにしている。
【0003】木材をコンクリートの基礎に固定する場合
は、アンカーボルト等の基礎ボルトの基礎部をコンクリ
ート中に埋め込み、木材にネジ部を差し込み、ナットを
ネジ部に螺合させて木材をコンクリート製の基礎部材側
に締め付けるようにしている。
は、アンカーボルト等の基礎ボルトの基礎部をコンクリ
ート中に埋め込み、木材にネジ部を差し込み、ナットを
ネジ部に螺合させて木材をコンクリート製の基礎部材側
に締め付けるようにしている。
【0004】ハゴ板を木材に固定する際も、必要に応じ
てボルト及びナットを用いている。
てボルト及びナットを用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにハゴ板、ボルト等を用いて梁等の建築用部材同士
を接合した場合、木材の経年変形に伴う収縮、例えば乾
燥による収縮により、ボルト等による締め付け力が弱ま
り、建築物の強度が低下するおそれがある。通常、築後
3〜5年経つと既にガタツキの発生が認められる。ま
た、ハゴ板は通常100〜150本/30建坪の量が使
用され、これらの殆ど全てが緩むと考えられるので、建
築物は鉛直軸まわりの捩じり力に対して脆くなり、地
震、大風等により崩れやすくなる。
ようにハゴ板、ボルト等を用いて梁等の建築用部材同士
を接合した場合、木材の経年変形に伴う収縮、例えば乾
燥による収縮により、ボルト等による締め付け力が弱ま
り、建築物の強度が低下するおそれがある。通常、築後
3〜5年経つと既にガタツキの発生が認められる。ま
た、ハゴ板は通常100〜150本/30建坪の量が使
用され、これらの殆ど全てが緩むと考えられるので、建
築物は鉛直軸まわりの捩じり力に対して脆くなり、地
震、大風等により崩れやすくなる。
【0006】本発明は、そのような問題点を解決するこ
とをその目的とする。
とをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも一つが木材からなる建築用部
材同士がネジ棒及びナットで締め付けられ、該ネジ棒上
の所定の箇所にはゴム状弾性を有する弾性ワッシャが介
装され、上記ナットの締め付けにより、該弾性ワッシャ
が上記木材の経年変形に伴う収縮量と同程度又はそれよ
りも多めに圧縮された建築用ネジ締め装置の構成を採用
し、該建築用ネジ締め装置において、上記ネジ棒の一端
には係止板が固着され、該係止板が一方の建築用部材に
固定され、該ネジ棒のネジ部、上記ナット及び上記弾性
ワッシャを介して該建築用部材が他の建築用部材に固定
された構成を採用し、該建築用ネジ締め装置において、
上記係止板がボルト、ナット及び上記弾性ワッシャを介
して木材に固定された構成を採用し、上記建築用ネジ締
め装置において、上記ネジ棒がボルトであり、その頭部
が一つの建築用部材と係合し、該ボルトのネジ部、ナッ
ト及び上記弾性ワッシャを介して該建築用部材が他の建
築用部材に固定された構成を採用し、該建築用ネジ締め
装置において、上記ネジ棒が基礎ボルトであり、その基
礎部がコンクリート製の建築用部材に埋め込まれ、該基
礎ボルトのネジ部、ナット及び上記弾性ワッシャを介し
て上記木材からなる建築用部材が上記コンクリート製の
建築用部材に固定された構成を採用し、該建築用ネジ締
め装置において、上記弾性ワッシャがあてがわれる建築
用部材の箇所には該弾性ワッシャを収納する凹陥部が設
けられた構成を採用している。
め、本発明は、少なくとも一つが木材からなる建築用部
材同士がネジ棒及びナットで締め付けられ、該ネジ棒上
の所定の箇所にはゴム状弾性を有する弾性ワッシャが介
装され、上記ナットの締め付けにより、該弾性ワッシャ
が上記木材の経年変形に伴う収縮量と同程度又はそれよ
りも多めに圧縮された建築用ネジ締め装置の構成を採用
し、該建築用ネジ締め装置において、上記ネジ棒の一端
には係止板が固着され、該係止板が一方の建築用部材に
固定され、該ネジ棒のネジ部、上記ナット及び上記弾性
ワッシャを介して該建築用部材が他の建築用部材に固定
された構成を採用し、該建築用ネジ締め装置において、
上記係止板がボルト、ナット及び上記弾性ワッシャを介
して木材に固定された構成を採用し、上記建築用ネジ締
め装置において、上記ネジ棒がボルトであり、その頭部
が一つの建築用部材と係合し、該ボルトのネジ部、ナッ
ト及び上記弾性ワッシャを介して該建築用部材が他の建
築用部材に固定された構成を採用し、該建築用ネジ締め
装置において、上記ネジ棒が基礎ボルトであり、その基
礎部がコンクリート製の建築用部材に埋め込まれ、該基
礎ボルトのネジ部、ナット及び上記弾性ワッシャを介し
て上記木材からなる建築用部材が上記コンクリート製の
建築用部材に固定された構成を採用し、該建築用ネジ締
め装置において、上記弾性ワッシャがあてがわれる建築
用部材の箇所には該弾性ワッシャを収納する凹陥部が設
けられた構成を採用している。
【0008】
【作用】木材からなる建築用部材が経年変形に伴い収縮
しても、その収縮に応じて弾性ワッシャが弾性復帰する
ので、ネジ棒及びナットによる締め付け力が維持され
る。従って、梁と梁同士、梁と柱同士、梁等と係止板同
士、木材とコンクリート同士等建築用部材同士の締結状
態が維持され、建築物の強度が保たれる。
しても、その収縮に応じて弾性ワッシャが弾性復帰する
ので、ネジ棒及びナットによる締め付け力が維持され
る。従って、梁と梁同士、梁と柱同士、梁等と係止板同
士、木材とコンクリート同士等建築用部材同士の締結状
態が維持され、建築物の強度が保たれる。
【0009】
【実施例】次に、この発明に係る建築用ネジ締め装置の
実施例を図面に基いて説明する。実施例1 図1及び図2において、符号1,2は夫々建築物の建築
用部材である木材からなる梁を示している。一方の梁1
の端部にはあり3が形成され、他方の梁2の中間部には
あり溝4が形成され、あり3があり溝4内に挿入される
ことにより一方の梁1が他方の梁2に抜け出し不能に接
合されている。
実施例を図面に基いて説明する。実施例1 図1及び図2において、符号1,2は夫々建築物の建築
用部材である木材からなる梁を示している。一方の梁1
の端部にはあり3が形成され、他方の梁2の中間部には
あり溝4が形成され、あり3があり溝4内に挿入される
ことにより一方の梁1が他方の梁2に抜け出し不能に接
合されている。
【0010】この接合箇所には、梁1,2同士の接合力
を高めるためネジ棒5及びナット6が装着されている。
すなわち、あり溝側の梁2に横向きに孔7が明けられ、
該孔7にネジ棒5が挿通されている。ネジ棒5の一端に
は係止板8が溶接等により固着され、該係止板8があり
側の梁1の側面にあてがわれ、ボルト9、釘等で係止さ
れている。ネジ棒5の他端のネジ部5aはあり溝側の梁
2を横向きに貫通し、該梁2から突出した部分に弾性ワ
ッシャ10、金属製ワッシャ11が順に差し込まれ、最
後にナット6が螺合されている。
を高めるためネジ棒5及びナット6が装着されている。
すなわち、あり溝側の梁2に横向きに孔7が明けられ、
該孔7にネジ棒5が挿通されている。ネジ棒5の一端に
は係止板8が溶接等により固着され、該係止板8があり
側の梁1の側面にあてがわれ、ボルト9、釘等で係止さ
れている。ネジ棒5の他端のネジ部5aはあり溝側の梁
2を横向きに貫通し、該梁2から突出した部分に弾性ワ
ッシャ10、金属製ワッシャ11が順に差し込まれ、最
後にナット6が螺合されている。
【0011】弾性ワッシャ10は、ゴム状弾性を有し、
天然ゴム、ネオプレン、塩化ビニル等で作られている。
弾性ワッシャ10は、例えばネオプレン等で出来たシー
トを円形、四角形等の所望形状に打ち抜き、かつ中心に
ネジ棒5を通す穴10aを打ち抜くことにより得られ
る。弾性ワッシャ10の大きさは、例えば直径40mmφ
〜45mmφ、厚さ8mm〜10mmである。弾性ワッシャ1
0は横断面が円形のリング状に形成することもできる。
天然ゴム、ネオプレン、塩化ビニル等で作られている。
弾性ワッシャ10は、例えばネオプレン等で出来たシー
トを円形、四角形等の所望形状に打ち抜き、かつ中心に
ネジ棒5を通す穴10aを打ち抜くことにより得られ
る。弾性ワッシャ10の大きさは、例えば直径40mmφ
〜45mmφ、厚さ8mm〜10mmである。弾性ワッシャ1
0は横断面が円形のリング状に形成することもできる。
【0012】金属製ワッシャ11は弾性ワッシャ10を
押圧しうるよう弾性ワッシャ10の端面と略同じかやや
大き目に形成されている。図示例では角型であるが、弾
性ワッシャ10と同様円盤型であってもよい。この金属
製ワッシャ11を省略し、弾性ワッシャ10をナット6
で直に押圧するようにしてもよい上記梁2の上記弾性ワ
ッシャ10等があてがわれる箇所には、梁2の表面から
弾性ワッシャ10等が大きく突出することがないよう弾
性ワッシャ10等を収納する凹陥部12が設けられてい
る。凹陥部12は図示例では円形であるが、角型であっ
てもよい。
押圧しうるよう弾性ワッシャ10の端面と略同じかやや
大き目に形成されている。図示例では角型であるが、弾
性ワッシャ10と同様円盤型であってもよい。この金属
製ワッシャ11を省略し、弾性ワッシャ10をナット6
で直に押圧するようにしてもよい上記梁2の上記弾性ワ
ッシャ10等があてがわれる箇所には、梁2の表面から
弾性ワッシャ10等が大きく突出することがないよう弾
性ワッシャ10等を収納する凹陥部12が設けられてい
る。凹陥部12は図示例では円形であるが、角型であっ
てもよい。
【0013】しかして、ネジ部5aに螺合したナット6
が回されると、あり3とあり溝4との係合力が高めら
れ、梁1,2同士が締め付けられる。図3に示されるよ
うに、締め付けの際、弾性ワッシャ10が金属製ワッシ
ャ11と凹陥部12の底との間で圧縮され、弾性変形す
る。この圧縮量は、木材からなる梁1,2の経年変形に
伴う収縮量と同程度又はそれよりも多めであり、例えば
3mm〜5mmである。これにより、梁1,2が経年変形に
伴い収縮しても、その収縮に応じて弾性ワッシャ10が
弾性復帰するので、ネジ棒5及びナット6による締め付
け力が維持される。従って、あり3とあり溝4との間の
隙間も解消され、梁1,2同士の締結状態が維持され、
建築物の強度が維持されることとなる。
が回されると、あり3とあり溝4との係合力が高めら
れ、梁1,2同士が締め付けられる。図3に示されるよ
うに、締め付けの際、弾性ワッシャ10が金属製ワッシ
ャ11と凹陥部12の底との間で圧縮され、弾性変形す
る。この圧縮量は、木材からなる梁1,2の経年変形に
伴う収縮量と同程度又はそれよりも多めであり、例えば
3mm〜5mmである。これにより、梁1,2が経年変形に
伴い収縮しても、その収縮に応じて弾性ワッシャ10が
弾性復帰するので、ネジ棒5及びナット6による締め付
け力が維持される。従って、あり3とあり溝4との間の
隙間も解消され、梁1,2同士の締結状態が維持され、
建築物の強度が維持されることとなる。
【0014】なお、上記係止板8は釘により梁1に係止
することもできるが、図1及び図2に示されるように、
梁1に孔13を明け、そこにボルト9を通し、ナット1
4で締め付けるようにしてもよい。そして、ナット14
と梁1の凹陥部34との間に弾性ワッシャ15と金属製
ワッシャ16とを介装し、梁1の乾燥等による収縮量を
見込んでその収縮量と同程度又はそれより多めに弾性ワ
ッシャ15を圧縮しておけば、係止板8の緩みやガタツ
キを防止することができる。
することもできるが、図1及び図2に示されるように、
梁1に孔13を明け、そこにボルト9を通し、ナット1
4で締め付けるようにしてもよい。そして、ナット14
と梁1の凹陥部34との間に弾性ワッシャ15と金属製
ワッシャ16とを介装し、梁1の乾燥等による収縮量を
見込んでその収縮量と同程度又はそれより多めに弾性ワ
ッシャ15を圧縮しておけば、係止板8の緩みやガタツ
キを防止することができる。
【0015】また、係止板8に代えてネジ棒5に鉤片を
設け、これを梁1に打ち込むことによりネジ棒5を梁1
に取り付けることもできる。実施例2 図4及び図5において、符号17,18は夫々建築物の
建築用部材である木材からなる梁、柱を示している。梁
17の端部にはほぞ19が形成され、柱18の中間部に
はほぞ穴(図示せず)が形成され、ほぞ19がほぞ穴内
に挿入されることにより梁17が柱18に接合されてい
る。
設け、これを梁1に打ち込むことによりネジ棒5を梁1
に取り付けることもできる。実施例2 図4及び図5において、符号17,18は夫々建築物の
建築用部材である木材からなる梁、柱を示している。梁
17の端部にはほぞ19が形成され、柱18の中間部に
はほぞ穴(図示せず)が形成され、ほぞ19がほぞ穴内
に挿入されることにより梁17が柱18に接合されてい
る。
【0016】この接合箇所には、梁17と柱18同士の
接合力を高めるためネジ棒20及びナット21が装着さ
れている。すなわち、柱18に横向きに孔22が明けら
れ、該孔22にネジ棒20が挿通されている。ネジ棒2
0の一端には係止板23が溶接等により固着され、該係
止板23が梁17の側面にあてがわれ、釘24等で係止
されている。ネジ棒20の他端のネジ部20aは柱18
を横向きに貫通し、該柱18から突出した部分に弾性ワ
ッシャ25、金属製ワッシャ26が順に差し込まれ、最
後にナット21が螺合されている。
接合力を高めるためネジ棒20及びナット21が装着さ
れている。すなわち、柱18に横向きに孔22が明けら
れ、該孔22にネジ棒20が挿通されている。ネジ棒2
0の一端には係止板23が溶接等により固着され、該係
止板23が梁17の側面にあてがわれ、釘24等で係止
されている。ネジ棒20の他端のネジ部20aは柱18
を横向きに貫通し、該柱18から突出した部分に弾性ワ
ッシャ25、金属製ワッシャ26が順に差し込まれ、最
後にナット21が螺合されている。
【0017】弾性ワッシャ25及び金属製ワッシャ26
は、実施例1におけると同様な構成である。金属製ワッ
シャ26は省略可能である。上記柱18の上記弾性ワッ
シャ25等があてがわれる箇所には、弾性ワッシャ25
等を収納する凹陥部27が設けられている。凹陥部27
は省略することもできる。
は、実施例1におけると同様な構成である。金属製ワッ
シャ26は省略可能である。上記柱18の上記弾性ワッ
シャ25等があてがわれる箇所には、弾性ワッシャ25
等を収納する凹陥部27が設けられている。凹陥部27
は省略することもできる。
【0018】しかして、ネジ部20aに螺合したナット
21が締め付け方向に回されると、ほぞ19とほぞ穴と
の係合力が高められ、梁17と柱18同士が締め付けら
れる。締め付けの際、弾性ワッシャ25が金属製ワッシ
ャ26と凹陥部27の底との間で圧縮され弾性変形する
が、この圧縮量は実施例1におけると同程度である。
21が締め付け方向に回されると、ほぞ19とほぞ穴と
の係合力が高められ、梁17と柱18同士が締め付けら
れる。締め付けの際、弾性ワッシャ25が金属製ワッシ
ャ26と凹陥部27の底との間で圧縮され弾性変形する
が、この圧縮量は実施例1におけると同程度である。
【0019】これにより、梁17や柱18が乾燥等によ
り収縮しても、その収縮量に応じて弾性ワッシャ25が
弾性復帰するので、ネジ棒20及びナット21による締
め付け力が維持される。従って、ほぞ19とほぞ穴との
間の隙間も解消され、梁17と柱18同士の締結状態が
維持され、建築物の強度が維持されることとなる。
り収縮しても、その収縮量に応じて弾性ワッシャ25が
弾性復帰するので、ネジ棒20及びナット21による締
め付け力が維持される。従って、ほぞ19とほぞ穴との
間の隙間も解消され、梁17と柱18同士の締結状態が
維持され、建築物の強度が維持されることとなる。
【0020】なお、上記係止板23は釘24によるほ
か、図1及び図2に示されると同様にしてボルト、ナッ
ト、弾性ワッシャ及び金属製ワッシャを用いて梁17に
固定することもできる。
か、図1及び図2に示されると同様にしてボルト、ナッ
ト、弾性ワッシャ及び金属製ワッシャを用いて梁17に
固定することもできる。
【0021】実施例3 図6において、符号28は木材からなる床梁である建築
用部材を示し、符号29はコンクリート製の基礎である
建築用部材を示している。基礎29には基礎ボルト30
の基礎部30aが埋設され、基礎ボルト30のネジ部3
0bが床梁28を上方向に貫通している。この床梁28
上に突出したネジ部30bに、弾性ワッシャ31、金属
製ワッシャ32及びナット33が取り付けられ、ナット
33とネジ部30bとの螺合により、床梁28がコンク
リート製の基礎29に押し付けられ、固定されている。
用部材を示し、符号29はコンクリート製の基礎である
建築用部材を示している。基礎29には基礎ボルト30
の基礎部30aが埋設され、基礎ボルト30のネジ部3
0bが床梁28を上方向に貫通している。この床梁28
上に突出したネジ部30bに、弾性ワッシャ31、金属
製ワッシャ32及びナット33が取り付けられ、ナット
33とネジ部30bとの螺合により、床梁28がコンク
リート製の基礎29に押し付けられ、固定されている。
【0022】この場合も、弾性ワッシャ31は上記実施
例におけると同様に圧縮され、床梁28が縮んだとして
も、弾性ワッシャ31の復元力により床梁28は長期間
に亘り基礎29に強固に固定されることとなる。また、
弾性ワッシャ31等の収納される空所として凹陥部35
が床梁28に設けられている。
例におけると同様に圧縮され、床梁28が縮んだとして
も、弾性ワッシャ31の復元力により床梁28は長期間
に亘り基礎29に強固に固定されることとなる。また、
弾性ワッシャ31等の収納される空所として凹陥部35
が床梁28に設けられている。
【0023】なお、上記基礎29が梁等である場合に
は、通常のボルトを用いることができる。すなわち、建
築用部材の重畳箇所に連通孔を明け、ネジ棒であるボル
トを挿通し、その頭部を一方の建築用部材と係合させ、
他方の建築用部材28側に突出するネジ部30bに弾性
ワッシャ31、ナット33等を装着するのである。な
お、その場合、弾性ワッシャ31は建築用部材28,2
9間に設けるようにしてもよい。
は、通常のボルトを用いることができる。すなわち、建
築用部材の重畳箇所に連通孔を明け、ネジ棒であるボル
トを挿通し、その頭部を一方の建築用部材と係合させ、
他方の建築用部材28側に突出するネジ部30bに弾性
ワッシャ31、ナット33等を装着するのである。な
お、その場合、弾性ワッシャ31は建築用部材28,2
9間に設けるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、木材からなる建築用部
材が経年変形に伴い収縮しても、その収縮に応じて弾性
ワッシャが弾性復帰するので、ネジ棒及びナットによる
締め付け力を維持することができる。従って、梁と梁同
士、梁と柱同士、梁等と係止板同士、木材とコンクリー
ト同士等建築用部材同士の締結状態を維持し、建築物の
強度を長期に亘り保つことができる。
材が経年変形に伴い収縮しても、その収縮に応じて弾性
ワッシャが弾性復帰するので、ネジ棒及びナットによる
締め付け力を維持することができる。従って、梁と梁同
士、梁と柱同士、梁等と係止板同士、木材とコンクリー
ト同士等建築用部材同士の締結状態を維持し、建築物の
強度を長期に亘り保つことができる。
【図1】本発明に係る建築用ネジ締め装置の分解斜視図
である。
である。
【図2】上記建築用ネジ締め装置の組み立て後の斜視図
である。
である。
【図3】図2中 III−III 線断面図である。
【図4】本発明に係る建築用ネジ締め装置の他の実施例
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図5】上記建築用ネジ締め装置の組み立て後の斜視図
である。
である。
【図6】本発明に係る建築用ネジ締め装置の更に他の実
施例の分解斜視図である。
施例の分解斜視図である。
1,2…梁 5…ネジ棒 5a…ネジ棒のネジ部 6…ナット 8…係止板 9…ボルト 10…弾性ワッシャ 12…凹陥部 14…ナット 15…弾性ワッシャ 17…梁 18…柱 20…ネジ棒 20a…ネジ棒のネジ部 21…ナット 23…係止板 24…釘 25…弾性ワッシャ 29…基礎 30…基礎ボルト 30a…基礎ボルトの基礎部 30b…基礎ボルトのネジ部 31…弾性ワッシャ 34…凹陥部 35…凹陥部
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも一つが木材からなる建築用部
材同士がネジ棒及びナットで締め付けられ、該ネジ棒上
の所定の箇所にはゴム状弾性を有する弾性ワッシャが介
装され、上記ナットの締め付けにより、該弾性ワッシャ
が上記木材の経年変形に伴う収縮量と同程度又はそれよ
りも多めに圧縮されていることを特徴とする建築用ネジ
締め装置。 - 【請求項2】 上記ネジ棒の一端には係止板が固着さ
れ、該係止板が一方の建築用部材に係止され、該ネジ棒
のネジ部、上記ナット及び上記弾性ワッシャを介して該
建築用部材が他の建築用部材に固定されていることを特
徴とする請求項1の建築用ネジ締め装置。 - 【請求項3】 上記係止板がボルト、ナット及び上記弾
性ワッシャを介して木材に固定されていることを特徴と
する請求項2の建築用ネジ締め装置。 - 【請求項4】 上記ネジ棒がボルトであり、その頭部が
一つの建築用部材と係合し、該ボルトのネジ部、上記ナ
ット及び上記弾性ワッシャを介して該建築用部材が他の
建築用部材に固定されていることを特徴とする請求項1
の建築用ネジ締め装置。 - 【請求項5】 上記ネジ棒が基礎ボルトであり、その基
礎部がコンクリート製の建築用部材に埋め込まれ、該基
礎ボルトのネジ部、上記ナット及び上記弾性ワッシャを
介して上記木材からなる建築用部材が上記コンクリート
製の建築用部材に固定されていることを特徴とする請求
項1の建築用ネジ締め装置。 - 【請求項6】 上記弾性ワッシャがあてがわれる建築用
部材の箇所には該弾性ワッシャを収納する凹陥部が設け
られていることを特徴とする請求項1の建築用ネジ締め
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP317694A JPH07207765A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 建築用ネジ締め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP317694A JPH07207765A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 建築用ネジ締め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07207765A true JPH07207765A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11550086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP317694A Pending JPH07207765A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 建築用ネジ締め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07207765A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999035938A1 (de) * | 1998-01-14 | 1999-07-22 | Burkhardt Leitner | Verbindungsknoten |
JP2002106537A (ja) * | 2000-10-02 | 2002-04-10 | Kanai:Kk | 木やせ対応座金付ナット |
JP2010537082A (ja) * | 2007-08-17 | 2010-12-02 | ネルソン,キャメロン,デイビッド | 装飾片を含む表装 |
JP2013047411A (ja) * | 2011-08-27 | 2013-03-07 | Katsuji Tsutsumi | 面構成体及び建築物 |
USD791975S1 (en) | 2015-05-08 | 2017-07-11 | Cameron David Nelson | Extrusion |
USD791974S1 (en) | 2015-05-08 | 2017-07-11 | Cameron David Nelson | Extrusion |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5738003B2 (ja) * | 1979-06-05 | 1982-08-13 | ||
JPH05141408A (ja) * | 1991-11-11 | 1993-06-08 | Fumihisa Kobayashi | コイルばね付座金 |
-
1994
- 1994-01-17 JP JP317694A patent/JPH07207765A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5738003B2 (ja) * | 1979-06-05 | 1982-08-13 | ||
JPH05141408A (ja) * | 1991-11-11 | 1993-06-08 | Fumihisa Kobayashi | コイルばね付座金 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999035938A1 (de) * | 1998-01-14 | 1999-07-22 | Burkhardt Leitner | Verbindungsknoten |
JP2002106537A (ja) * | 2000-10-02 | 2002-04-10 | Kanai:Kk | 木やせ対応座金付ナット |
JP2010537082A (ja) * | 2007-08-17 | 2010-12-02 | ネルソン,キャメロン,デイビッド | 装飾片を含む表装 |
JP2013047411A (ja) * | 2011-08-27 | 2013-03-07 | Katsuji Tsutsumi | 面構成体及び建築物 |
USD791975S1 (en) | 2015-05-08 | 2017-07-11 | Cameron David Nelson | Extrusion |
USD791974S1 (en) | 2015-05-08 | 2017-07-11 | Cameron David Nelson | Extrusion |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5242239A (en) | Metal connector for building and jointing structure of building using the same | |
US6532713B2 (en) | Joint structure for joining composite beam and column | |
JPH07207765A (ja) | 建築用ネジ締め装置 | |
JP2007218043A (ja) | 木造建築物における接合緊締構造とその金具,柱脚構造とその金具,および柱・梁接合構造とその金具 | |
JP2801854B2 (ja) | 建築用ネジ締め装置 | |
JP2000248776A (ja) | 制震機構及びこれを使用した壁体 | |
JP2886488B2 (ja) | 建屋における接合強化金具 | |
WO2007131166A2 (en) | Anchor fastening device for flush mounting of structures | |
JPH04261935A (ja) | 木構造の接合部構造 | |
JP3004111U (ja) | 建築用ネジ締め装置 | |
JP2798239B2 (ja) | 建材の結合具 | |
JPH09324472A (ja) | 木造建築物の連結構造及びそれを用いる木造建築物の補強構造並びに木造建築物の補強構造形成工法 | |
JP2001336303A (ja) | 制震機構及びこれを使用した壁体 | |
JPH0630972Y2 (ja) | 建築用接合金具 | |
JP4296080B2 (ja) | 壁部材 | |
JP2007218041A (ja) | 木造建築物における接合緊締構造とその金具,柱脚構造とその金具,および柱・梁接合構造とその金具 | |
JPH08302834A (ja) | 建築物の耐震補強金物 | |
JPH08199848A (ja) | 柱の補強装置 | |
JP3487666B2 (ja) | 建築用接合金具 | |
JPH03110233A (ja) | 軸組構造 | |
JP3021196U (ja) | 建屋における接合強化金具 | |
JPH0417682Y2 (ja) | ||
EP0473135A1 (en) | Form panels | |
JP2003193571A (ja) | 建築物等の構造柱、横梁等木材の締め付け接続金具及び接続機構 | |
JPH0967862A (ja) | 緊結補強金物 |