JP5957257B2 - 木部材接合構造 - Google Patents

木部材接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5957257B2
JP5957257B2 JP2012071034A JP2012071034A JP5957257B2 JP 5957257 B2 JP5957257 B2 JP 5957257B2 JP 2012071034 A JP2012071034 A JP 2012071034A JP 2012071034 A JP2012071034 A JP 2012071034A JP 5957257 B2 JP5957257 B2 JP 5957257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joining
bolt
screw
hook
screwed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012071034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013204228A (ja
Inventor
今井 淳一
淳一 今井
石山 央樹
央樹 石山
裕貴 中島
裕貴 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP2012071034A priority Critical patent/JP5957257B2/ja
Priority to AU2013201398A priority patent/AU2013201398B2/en
Priority to US13/793,670 priority patent/US9249817B2/en
Priority to CN201310077439.XA priority patent/CN103362223B/zh
Publication of JP2013204228A publication Critical patent/JP2013204228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5957257B2 publication Critical patent/JP5957257B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/38Connections for building structures in general
    • E04B1/41Connecting devices specially adapted for embedding in concrete or masonry
    • E04B1/4157Longitudinally-externally threaded elements extending from the concrete or masonry, e.g. anchoring bolt with embedded head
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B5/00Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
    • F16B5/02Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of fastening members using screw-thread
    • F16B5/0275Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of fastening members using screw-thread the screw-threaded element having at least two axially separated threaded portions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B5/00Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
    • F16B5/02Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of fastening members using screw-thread
    • F16B5/0291Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of fastening members using screw-thread the threaded element being driven through the edge of a sheet plate with its axis in the plane of the plate
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B5/00Floors; Floor construction with regard to insulation; Connections specially adapted therefor
    • E04B5/02Load-carrying floor structures formed substantially of prefabricated units
    • E04B5/12Load-carrying floor structures formed substantially of prefabricated units with wooden beams
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B37/00Nuts or like thread-engaging members
    • F16B37/12Nuts or like thread-engaging members with thread-engaging surfaces formed by inserted coil-springs, discs, or the like; Independent pieces of wound wire used as nuts; Threaded inserts for holes
    • F16B37/122Threaded inserts, e.g. "rampa bolts"
    • F16B37/125Threaded inserts, e.g. "rampa bolts" the external surface of the insert being threaded
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T403/00Joints and connections
    • Y10T403/36Three or more serial joints, at least one diverse

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

本発明は、木造建築物における木製の柱と木製の梁、基礎等の被接合部材とを接合する木部材接合構造に係り、特に木部材にスクリュー部材をねじ込んで、このスクリュー部材と被接合部材とを接合金具を介して接合する構造に関するものである。
木造建築物において、木製の柱と、木製の梁とを、又は木製の柱と基礎等とを曲げモーメントの伝達が可能ないわゆる剛結合とし、構造躯体をラーメン構造とする提案がなされている。このような構造では、地震時のように水平方向の力が反転して繰り返し作用するときに、柱と梁との接合部又は柱と基礎との接合部に曲げモーメントが生じ、この曲げモーメントに対して、接合部が充分な強度を維持する必要がある。
木製の柱を用いたラーメン構造体の接合構造は、例えば特許文献1に記載されているものがある。
この接合構造は、木製の柱の下端部における2箇所で、該柱が接合金具を介して基礎に接合されたものであり、以下のような構成となっている。
柱の下端部には軸線方向に2本のスクリュー部材がねじ込まれ、これらのスクリュー部材には端面から軸線方向に中空穴が形成されている。これらの中空穴のそれぞれには長ボルトが挿入され、中空穴の底部に長ボルトの上端部が螺合されている。このように長ボルトの上端部がスクリュー部材に連結されるとともに、該長ボルトの下端部は基礎と結合された接合金具に連結されている。つまり、長ボルトの下端部に形成された雄ネジ部に中間ナットと締付ナットとが螺合され、スクリュー部材の端面に圧接するまで締め込まれた中間ナットと締付ナットとの間に接合金具を挟み込んで結合するものとなっている。
上記接合構造では、柱の下端部に大きな曲げモーメントが生じたときには、一方のスクリュー部材が木製の柱にねじ込まれた位置では上方に引き上げる力が作用し、スクリュー部材の中空穴に挿入して螺合された長ボルトには引張力が作用する。また、他方のスクリュー部材と接合金具との間には中間ナットを介して圧縮力が作用する。引張力が作用する長ボルトはスクリュー部材の中空穴から引き出されるように伸びが生じ、伸びが弾性領域を超えると引張応力による塑性変形が生じる。その後、反対方向の曲げモーメントが生じると、柱の下端部を接合金具へ押し付ける方向に変形し、引張応力によって塑性変形が生じた長ボルトに圧縮力が作用する。つまり、接合金具の上面が中間ナットに圧接され、長ボルトをスクリュー部材の中空穴へ押し込むように圧縮力が作用して、中間ナットがスクリュー部材に当接される元の位置まで戻される。
このように、上記接合構造では、反転した曲げモーメントが接合部に繰り返し作用しても、柱は接合金具を介して基礎と接合された状態が維持されるようになっている。
特開2007−077611号公報
特許文献1に記載の接合構造では、上記のように、接合部に繰り返し反転した曲げモーメントが作用したときに、柱と基礎との接合を維持するとともに、長ボルトの塑性変形によって地震動のエネルギーを吸収することができる。
しかし、上記のような接合構造で、スクリュー部材を柱の軸線方向にねじ込むに際して、次のような解決が望まれる課題がある。
スクリュー部材は、木製の柱にねじ込む前に予め長ボルトを中空穴に挿入し、先端部を中空穴の底部に螺合するとともに、後端部には中間ナットを螺合してスクリュー部材の下端面に強く圧接した状態としておくのが望ましい。スクリュー部材のみを先にねじ込み、後に長ボルトの螺合及び中間ナットの締め付けを行うときには、スクリュー部材の回転を拘束することができず、中間ナットが強くスクリュー部材に圧接されるように締め付けることが難しくなる。したがって、予め長ボルトを螺合し、中間ナットを締め付けた状態でスクリュー部材を柱にねじ込むが、この場合には、中間ナットの下面が柱の接合金具との当接面とほぼ一致するようにねじ込むことが難しくなる。つまり、ねじ込むための回転力を中間ナット又は直接にスクリュー部材に作用させることができない。
また、長ボルトをスクリュー部材の中空穴に挿入し、螺合した後に中間ナットを長ボルトに螺合することになり、さらに接合金具を中間ナットと締付ナットとで挟み込むために、接合部を構成する部品の数が多くなって作業性が良好ではない。また、長ボルトと接合金具との連結部は大きな荷重に対する耐力を向上させたい要請もある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、木部材と他の被接合部材と接合するときの作業性を向上させるとともに、繰り返し反転して作用する荷重に対して高い耐性を有する木部材接合構造を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 棒状となった軸部の外周面に螺旋状の翼体を有するとともに、前記軸部の端面から軸線方向に中空穴を有し、木部材にねじ込んで固定されるスクリュー部材と、 前記スクリュー部材に設けられた中空穴に挿入して先端部を該中空穴の底部付近に設けられた雌ネジにねじ込んで接合される接合ボルトと、 前記接合ボルトの後方側の端部に結合されるとともに、前記木部材を接合しようとする被接合部材に固着される接合金具と、を有し、 前記スクリュー部材と、前記接合ボルトと、前記接合金具とを介して前記木部材を前記被接合部材に接合した木部材接合構造であって、 前記接合ボルトは、鍔状部と、該鍔状部から前方側へ突き出し、該鍔状部と一体となった前方軸部と、前記前方軸部と同一直線上で前記鍔状部から後方側へ突き出し、該鍔状部と一体となった後方軸部と、を有し、 前記前方軸部を前記スクリュー部材の前記中空穴に挿入して前記雌ネジにねじ込むことによって前記鍔状部が前記スクリュー部材の前記軸部の端面に圧接され、 前記前方軸部の前記雌ネジにねじ込まれた部分より後方で前記鍔状部までは、前記中空穴の内周面と離隔されており、 前記後方軸部にはナットが螺合され、 該ナットと前記鍔状部との間に前記接合金具を挟み込んで該接合金具と前記接合ボルトとが結合されている木部材接合構造を提供する。

一般に構造物は、終局的な破壊状態に至るまでに許容される変形量つまり塑性変形が大きいと、ねばりのある強靱な構造となることが知られている。特にラーメン構造のような不静定構造物は、構造物の各部が大きな塑性変形を許容するものであると、大きな荷重が作用して構造躯体の一部に塑性変形が生じたときに、曲げモーメントの再分配が生じ、終局破壊までの耐力が向上する。また、地震時のように繰り返し荷重(振動)が作用するときには、塑性変形が生じることによって振動のエネルギーが吸収され、振動が減衰して終局破壊に対する安全性が向上する。
この木部材接合構造では、スクリュー部材の中空穴に挿入された接合ボルトは、先端部がスクリュー部材に結合されるとともに、前方軸部が中空穴の内周面とは離隔してスクリュー部材に挿入されている。そして、接合ボルトの後端側は、接合金具を介して被接合部材に結合されている。したがって、柱と被接合部材との接合部に双方を引き離そうとする方向に力が作用すると、接合ボルトにはスクリュー部材から引き出そうとする方向に力が作用して、前方軸部に引張応力が作用する。これにより前方軸部のスクリュー部材に螺合された部分から鍔状部までの間で伸びが生じることになり、接合ボルトの塑性変形を大きくすることが可能となって、ねばりのある強靭な構造とすることができる。
また、荷重が反転して木部材を被接合部材に押し付ける方向の力が作用すると、先端が雌ネジに螺合された接合ボルトには、接合金具から鍔状部を介して中空穴に押し込む方向の力すなわち圧縮力が働く。したがって、引張応力で塑性変形が生じた接合ボルトの前方軸部に圧縮ひずみが生じ、接合金具が鍔状部とナットとに挟み込まれた状態で鍔状部がスクリュー部材に当接される元の位置に戻される。このような接合ボルトの塑性変形によって振動のエネルギーが吸収される。
さらに、接合ボルトをスクリュー部材の中空穴に挿入して螺合した状態で該スクリュー部材を木部材にねじ込むときに、鍔状部又は後方軸部に工具等を係止し、後方軸部側から軸線回りの回転力を付与して、スクリュー部材を木部材にねじ込むことができる。また、工具等の係止手段を設けるために、鍔状部の一部を切り欠くものであっても、前方軸部及び後方軸部と一体となっていることにより、接合ボルトの鍔状部は十分な強度が維持される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の木部材接合構造において、 前記鍔状部の後方側の面には、前記接合ボルトを軸線回りに回転させるための工具が係合される複数の凹部が形成されているものとする。
この木部材接合構造では、鍔状部の後方側の面に複数の凹部が形成されているので、工具を上記凹部内に係合することにより鍔状部を軸線回りに回転させることができる。したがって、接合ボルトをスクリュー部材にねじ込み、一体とした状態で鍔状部を後方軸部側から回転させて、該鍔状部が木部材内に埋め込まれる位置までスクリュー部材を木部材にねじ込むことが可能となる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の木部材接合構造において、 前記後方軸部は、ナットとねじ合わされる雄ネジが形成された雄ネジ部と、該雄ネジ部と前記鍔状部の後方側の面との間に、前記雄ネジ部の外径より拡大された外径の拡径部を有するものとする。
この木部材接合構造では、接合ボルトに形成された後方軸部を接合金具に設けられたボルト孔に挿通して、鍔状部とナットとにより接合金具を挟み込んで結合するときに、後方軸部のナットが螺合される部分をボルト孔に容易に挿通することができるともに、ボルト孔の内周面と拡径部との間の隙間は小さくすることができる。これにより、接合ボルトが接合金具に対して、該接合ボルトの軸線と直角方向に変位するのを抑制することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の木部材接合構造において、 前記接合ボルトは、前記中空穴内の雌ネジにねじ込まれる部分から前記鍔状部までの間における外周面に、該中空穴の内周面に接近するように凸状部が設けられているものとする。
この木部材接合構造では、接合ボルトの中空穴に挿入されている部分の外周面に凸部が形成されており、この部分では中空穴との隙間が小さくなる。したがって、接合ボルトを中空穴に押し込む方向の力つまり圧縮力が作用したときに、接合ボルトが中空穴内で座屈するのを抑制することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の木部材接合構造において、 前記鍔状部は、前方側から後方側に向かって、前記前方軸部の軸線と直角方向に張り出す寸法が大きくなっているものとする。
この木部材接合構造では、鍔状部の側方に張り出す寸法が前方側から後方側に向かって大きくなっているので、木部材内に鍔状部をねじ入れるときに、鍔状部の周面を「くさび」のように木部材に形成された穴の内周面に強く押し付けることができる。したがって、接合ボルトとスクリュー部材との間で、接合ボルトの軸線と直角方向に相対的な変位が生じるのを低減することが可能となる。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の木部材接合構造において、 前記スクリュー部材の前記中空穴内に設けられた雌ネジは、該スクリュー部材の軸線方向における全長のほぼ中央部に設けられているものとする。
この木部材接合構造では、接合ボルトに作用する引張力は、接合ボルトの先端部からスクリュー部材に伝達され、スクリュー部材には軸線方向の力となって作用する。そして、この力はスクリュー部材の外周面から木部材へ伝達される。このとき、接合ボルトがスクリュー部材に螺合された位置より引き抜き側には、スクリュー部材に圧縮力が作用し、接合ボルトが固着された位置より先端側には引張力が作用して、木部材にはスクリュー部材の軸線方向に広く分布して力が伝達される。したがって、雌ネジが設けられた位置がスクリュー部材の軸線方向の長さのほぼ中央部となっていることにより、スクリュー部材を引き抜く力によって木部材に大きな応力が集中するのを回避することができる。これにより、スクリュー部材の木部材からの抜け出しに対する耐力が向上する。
以上説明したように、本願発明に係る木部材接合構造は、接合部の終局状態に至るまでの塑性変形量を大きくすることにより、粘り強い建築構造を実現することができるとともに、木部材の接合部にスクリュー部材をねじ込むときの作業性を良好なものとすることができる。
本発明に係る木部材接合構造が好適に用いられる木造建築物の構造躯体を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態である接合構造を示す分解斜視図である。 図2に示す接合構造の拡大断面図であって、ラーメン架構体の軸線と平行な断面を示すものである。 図2及び図3に示す接合構造で用いられるスクリュー部材の側面図及び断面図である。 図2及び図3に示す接合構造で用いられる接合金具の斜視図である。 図2及び図3に示す接合構造で用いられる接合ボルトの側面図及び底面図である。 図2及び図3に示す接合構造によって基礎と接合された柱の変形状態を示す概略図である。 図7に示すように変形が生じたときの柱と基礎との接合構造を示す断面図である。 本発明に係る接合構造が、柱と梁との接合に適用された例を示す断面図である。 本発明に係る接合構造が、軸線方向の引張力が作用する軸柱と基礎との接合に適用された例を示す概略斜視図である。 本発明の接合構造で使用することができる接合ボルトの他の例を示す側面図及び断面図である。 本発明の接合構造で使用することができる接合ボルトの他の例を示す側面図及び平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の木部材接合構造が好適に用いられる木造建築物の構造躯体を示す概略斜視図である。
この構造躯体は、木製柱1と木製梁2と、及び木製柱1と基礎3とを曲げモーメントの伝達が可能に接合したラーメン架構体10を有するものであり、コンクリート製の基礎3上で複数のラーメン架構体10を組み合わせて形成されている。それぞれのラーメン架構体10は、木製の柱1の上に木製の梁2を載置して接合するいわゆる梁勝ち構造となっており、それぞれのラーメン架構体10を構成する柱1の断面は、支持する梁2の軸線方向の辺が長く、梁2の軸線と直角方向に短い扁平な長方形となっている。また、梁2の断面も、上下方向に長く水平方向に短い扁平な長方形となっている。したがって、各ラーメン架構体における柱1と梁2との接合部は、断面の長辺方向に圧縮応力と引張応力とが生じる一方向の曲げに抵抗する構造となっている。そして、ラーメン架構体10aと他のラーメン架構体10bとは、一方のラーメン架構体10aの梁2aの端面を他のラーメン架構体10bの梁2bの側面に突き当てて接合し、立体的なラーメン構造とするものである。
図2は、本発明の一実施形態である接合構造を示す分解斜視図である。また、図3は、同じ接合構造の拡大断面図であり、ラーメン架構体の軸線と平行な断面を示すものである。
この接合構造では、柱1の下端面における長辺方向の両端部に切り欠き部1aが設けられており、それぞれの切り欠き部1aからこの柱1の軸線方向にスクリュー部材11がねじ込まれている。そして、この切り欠き部1aに接合金具30が配置され、スクリュー部材11と接合金具30とが接合ボルト13によって結合されている。
一方、基礎3には、柱1のスクリュー部材11がねじ込まれた位置と対応する位置に、それぞれ鉛直方向のアンカーボルト12が埋め込まれ、頭部が基礎3の上面より突き出している。そして、このアンカーボルト12に螺合された締付ナット18によって接合金具30が基礎3に固着されている。これにより、基礎3と柱1とはアンカーボルト12,接合金具30、接合ボルト13及びスクリュー部材11を介して接合されている。
上記スクリュー部材11は、図4に示すように、棒状の鋼部材である軸部の側面に螺旋状の張り出し部11aを設けたものであり、柱1にねじ込まれた状態で張り出し部11aが柱1と係合し、相互間でこのスクリュー部材11の軸線方向及び軸線と直角方向に力が伝達されるものとなっている。また、このスクリュー部材11の端面から軸線方向に中空穴11bが設けられており、中空穴11bの底部には雌ネジ11cが切削されている。この雌ネジ11cは、中空穴11bに挿入した接合ボルト13の先端が螺合されるものである。
上記雌ネジ11cは、スクリュー部材11の軸線方向における全長のほぼ中央部に設けられており、接合ボルト13の先端がスクリュー部材11の軸線方向のほぼ中央部で螺合されるようになっている。したがって、スクリュー部材11に設けられた張り出し部11aから柱1に伝達される力がスクリュー部材11の軸線方向の広い範囲に分布し、柱1に大きな応力が集中する部分が生じるのを回避するようになっている。
上記接合金具30は、図5に示すように、互いに対向する二つの水平板部31,32と、これらを連結する側板部33とを備え、側板部33は、水平板部31,32の周縁に沿った一部でこれらの水平板部間を開放するように設けられている。
上側の水平板部31にはボルト孔34が設けられ、このボルト孔34に接合ボルト13を挿通し、該接合ボルト13に締付ナット17を螺合して接合ボルト13と接合金具30とを結合するものとなっている。
一方、下側の水平板部32は、基礎3の上面に当接され、下端部が基礎に埋め込まれたアンカーボルト12と、このアンカーボルトに螺合された締付ナット18とによって下側の水平板部32が基礎3に固定されるものとなっている。
下側の水平板部32には、円孔35が形成され、この円孔35には箱状となった接合金具30の内側から円形プレート36が嵌め入れられて係止されている。そして、円形プレート36は円孔35内に嵌め入れられた状態で周方向の回転が可能となっている。この円形プレート36には、アンカーボルト12を挿通することができる長孔37が設けられており、この長孔37は円形プレート36の中心から半径方向に軸線を有するものとなっている。したがって、アンカーボルト12が挿通される長孔37内の位置を調整するとともに、円形プレートを回転して長孔37の軸線の方向を調整することにより、アンカーボルト12と接合金具30との相対的な位置を調整することができ、柱1を所定の位置に容易に立設することが可能となっている。
なお、接合金具30は、柱1から引張力又は圧縮力が作用したときに大きな変形が生じたり、接合ボルト13の破断より先に破壊が生じたりしないように設定しておくのが望ましく、接合金具30が十分な強度と剛性を有するように、部材厚の設定及び材料の選択を行うのが望ましい。
上記基礎3は、コンクリートからなる壁状部の上面が下地調整材3aで平坦に仕上げられている。そして、上記接合金具30は下地調整材3aで平坦に仕上げられた上に当接され、アンカーボルト12によって固定されている。
下地調整材は、例えば、モルタル又は石膏を含み、高い流動性を有する状態で流し込んで硬化させることができるものであって、レベラー又はセルフレベリング材等と称されるものを用いることができる。
上記接合ボルト13は、図6に示すように、鍔状部14と、この鍔状部14から前方側へ突き出した前方軸部15と、前方軸部15と同一直線上で鍔状部14から後方側へ突き出した後方軸部16とから形成されており、前方軸部15の先端には先端雄ネジ部15aが、後方軸部16の後端には後端雄ネジ部16aがそれぞれ形成されている。
上記前方軸部15は、先端雄ネジ部15aがスクリュー部材11の中空穴11b内に形成された雌ネジ11cに螺合されてスクリュー部材11に結合される。そして、先端雄ネジ部15aから鍔状部14までは、中空穴11bの内径より該前方軸部15の外径が小さく形成されており、前方軸部15の外周面とスクリュー部材11の中空穴11bの内周面とが離隔するものとなっている。これにより、前方軸部15の先端雄ネジ部15aより後方は、中空穴11b内において伸縮が許容されるようになっている。
上記鍔状部14は、前方軸部15又は後方軸部16の外周面より側方に張り出すように形成されたものであり、平面形状が六角形となっている。そして、後方側の面には複数の凹部14aが形成されている。
このような接合ボルト13は、前方軸部15をスクリュー部材の中空穴11bに挿入し、先端雄ネジ部15aを中空穴11bの底部に設けられた雌ネジ11cに螺合することができる。そして、鍔状部14の六角形となった側面にスパナやレンチ等の工具を係合させ、接合ボルト13を軸線回りに回転させる。これにより、スクリュー部材11の端面に鍔状部14の前方側の面14bが当接され、強く締め付けることによって鍔状部14がスクリュー部材11の端面に圧接される。つまり、接合ボルト13の先端雄ネジ部15aから鍔状部14までの間に引張力が導入され、弾性的な伸び変形が生じるものである。
このように接合ボルト13が締め込まれたスクリュー部材11は、鍔状部14の側面に工具を係合させて鍔状部14を回転させながら柱に切削された穴内にねじ込むことができる。そして、鍔状部14の後方側の面14cに形成された凹部14aに工具を係合して、鍔状部14を後方軸部側から軸線回りに回転させることにより、図3に示すように、鍔状部14の後方側の面14cが柱1の切り欠き面と同一面上となるようにスクリュー部材11を柱1内にねじ込むことができるものとなっている。
上記後方軸部16は、後端側に形成された後端雄ネジ部16aと、この後端雄ネジ部16aの径よりも大きな径となった拡径部16bと、を備えている。
この後方軸部16は、接合金具30に設けられたボルト孔34に挿通され、上記後端雄ネジ部16aには締付ナット17が螺合される。そして、鍔状部14との間に接合金具30の水平板部31を挟み込んで締付ナット17を締め付けることにより、接合ボルト13と接合金具30とを結合することができるものとなっている。
上記拡径部16bは、鍔状部14と後端雄ネジ部16aとの間に形成されており、接合金具30に形成されたボルト孔34に挿通されたときに、接合金具30のボルト孔34の内周面との隙間が僅かとなるように外径が定められている。したがって、接合ボルト13と接合金具30とが、該接合ボルト13の軸線と直角方向に相対的な変位を生じるのを、小さく抑えるものとなっている。
上記接合ボルト13は、軟鋼等の破断までの塑性変形量が大きい材料で形成するのが望ましく、構造物における接合構造を設ける部位、構造物を構成する部材の寸法等によって材料を選択し、径を設定することができるものである。
上記のようにスクリュー部材11、接合ボルト13,接合金具30及びアンカーボルト12を介して基礎3に接合された柱1は、図7に示すように、下端部に曲げモーメントが生じると、引張側ではスクリュー部材11及びスクリュー部材の雌ネジ11cに螺合された接合ボルト13には上方に引き揚げる方向の力が作用する。これに対して、基礎に固定された接合金具30に締付ナット17が係止されており、後方軸部16及び鍔状部14の変位が拘束される。したがって、前方軸部15には引張力が作用し、鍔状部14の前方側の面14bとスクリュー部材11の端面とを引き離そうとする力が作用する。
本実施の形態では、接合ボルト13の前方軸部15に予め引張力が生じた状態で鍔状部14がスクリュー部材11の端面に圧接されており、鍔状部14をスクリュー部材11の端面から引き離そうとする力が上記圧接力より小さいときには、鍔状部14とスクリュー部材11の端面とが当接した状態が維持される。そして、この圧接力が消滅し、さらに引き離そうとする力が作用したときに、図8に示すように鍔状部14がスクリュー部材11の端面から離れ、接合ボルト13がスクリュー部材11の中空穴11bから引き出される。つまり、スクリュー部材11と鍔状部14との間の圧接力が消滅するまでの初期荷重に対しては接合部の変形は小さく抑えられる。
上記のように柱1を上方へ引き揚げようとする力によって接合ボルト13には伸びが生じ、この伸びは先端雄ネジ部15aから鍔状部14までに分布する。そして、伸び量が弾性域を超えて、さらに大きな曲げモーメントが作用すると接合ボルト13の長さ方向における広い範囲に塑性変形が生じ、終局破壊までに大きな変形量が確保される。
また、接合ボルト13に塑性変形が生じた後に、地震時のように反対方向の荷重が生じると、図8に示すように接合金具30は鍔状部14と締付ナット17との間に挟み込まれた状態が維持されているので、接合ボルト13の前方軸部15に圧縮応力が生じる。つまり、雌ネジ11cに螺合して先端部が固定された接合ボルト13の前方軸部15を中空穴11bに押し込むように作用する。これにより、接合ボルト13には、圧縮方向に変形が生じて柱1が接合金具30と当接する元の位置まで戻る。さらに変形が生じると柱断面の反対側に使用されている接合ボルト13に引張力が生じる。この接合ボルト13に作用する引張応力が降伏点を超えると塑性変形が生じる。
このように、接合ボルト13が鍔状部14を有していることにより、地震時における振動のエネルギーを吸収して振動を減衰させるものなる。さらに、接合ボルト13に鍔状部14が一体として形成されているので、接合ボルト13のスクリュー部材11又は接合金具30に圧接される部分の強度を増大することが可能となる。
以上に説明した接合構造は、木製の柱1を基礎3に接合するものであったが、本発明に係る木部材接合構造は、図9に示すように木製の柱1の上端部を梁2と接合する部分に適用することもできる。
この接合構造では、柱1の上端面における長辺方向の両端部に切り欠き部1bが設けられており、切り欠き部1bからこの柱1の軸線方向にスクリュー部材11がねじ込まれている。なお、スクリュー部材11、接合ボルト13、締付ナット17及び接合金具30は、図3に示す接合構造と同じものが用いられており、同じ符号を付すとともに説明を省略する。
梁2には、柱1にねじ込まれたスクリュー部材11と対応する位置に、梁用のスクリュー部材21が鉛直方向にねじ込まれており、このスクリュー部材21には端面から軸線方向にネジ穴が穿設されている。このネジ穴の内周面には雌ネジが切削されており、このネジ穴に頭なしボルト22がねじ入れられている。そして、この頭なしボルト22を接合金具30の水平板部に設けられたボルト孔に挿通し、螺合された締付ナット23を締め付けて接合金具30が梁2にねじ込まれたスクリュー部材21に固着されている。
このような接合構造でも、柱1と基礎3とを接合する場合と同様に、終局破壊までの塑性変形量を大きくし、地震時のエネルギーを効率よく吸収可能な接合構造とすることができる。また、柱1と梁2とを接合する作業の効率を良好なものとすることができる。
また、本発明の接合構造は、モーメントの伝達を期待しない軸柱と梁との接合部、又は軸柱と基礎との接合部に適用することができる。つまり、軸柱に軸線方向の引張力が作用することがあるときに、該軸柱を梁又は基礎に接合する部分において適用するものである。
軸柱25を基礎3に接合する構造では、図10に示すように、軸柱25に下端面からスクリュー部材11が軸線方向にねじ込まれており、この軸柱25の下端が接合金具30を介して基礎3上に支持されている。この接合構造においても、スクリュー部材11、接合ボルト13、締付ナット17及び接合金具30は、図3に示す接合構造と同じものが用いられており、同じ符号を記して説明を省略する。
この接合構造では、軸柱25の下端面から軸線方向にねじ込まれたスクリュー部材11と接合金具30とが接合ボルト13によって結合されている。つまり、接合ボルト13がスクリュー部材11の中空穴に挿入されて中空穴の底部に設けられた雌ネジに螺合して結合されている。そして、鍔状部14と締付ナット17との間に接合金具30の水平板部を挟み込んで、接合ボルト13と接合金具30とが結合されている。また、接合金具30は、基礎3の上面より突き出したアンカーボルト27に螺合された締付ナット28によって基礎3に固着されており、基礎3と軸柱25とはアンカーボルト27,接合金具30、接合ボルト13及びスクリュー部材11を介して接合されている。
このような接合構造では、軸柱25に作用する引張力は、スクリュー部材11から接合ボルト13、接合金具30及びアンカーボルト27を介して基礎3に伝達される。
さらに、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他の実施形態として実施することができる。
例えば、接合ボルトとして、図11に示す形態のものを使用することができる。
この接合ボルト43は、先端雄ネジ部45aから鍔状部44までの間の外周面に凸部45bを設けたものである。この凸部45bは、接合ボルト43の軸線方向においては、先端雄ネジ部45aと鍔状部44とのほぼ中間位置に設けられ、周方向には複数の凸部45bがほぼ等間隔で設けられている。この凸部45bが形成された位置ではスクリュー部材11に形成された中空穴11bの内周面と接合ボルト43との間隔が狭くなり、接合ボルト43が軸線と直角方向に変位するのが拘束される。したがって、接合ボルト43を中空穴11bに押し込む方向に圧縮力が作用したときに、接合ボルト43が座屈するのが抑制される。
一方、図12に示すように、接合ボルト53の鍔状部54を、前方側から後方側に向かって断面形状が拡大される円錐台状に形成することもできる。
このように、鍔状部54が、スクリュー部材11にねじ込まれる前方側から後方側に向かって断面が拡大されることにより、接合ボルト53をスクリュー部材11に装着した状態で柱1にねじ込むときに、鍔状部54の外周面をくさびのように柱1に形成された穴の内周面に押し付けることができる。つまり、柱1にスクリュー部材11をねじ込むための穴を設け、接合ボルト53の鍔状部54の後方側の面が柱1のスクリュー部材11をねじ込む面とほぼ同一となるようにねじ込むときに、鍔状部54を柱に設けられた穴の内周面に押し付け、側方への変位を拘束するものである。これにより、接合ボルト53とスクリュー部材11とが、接合ボルト53の軸線と直角方向へ相対的に変位するのを拘束し、柱1と基礎3との間又は柱1と梁2との間で相対的な変位が生じるのを抑制することができる。
1:柱、 1a,1b:切り欠き部、 2:梁、 3:基礎、
10:ラーメン架構体、
11:スクリュー部材、 11a:張り出し部、 11b:中空穴、 11c:雌ネジ、 12:アンカーボルト、 13:接合ボルト、 14:接合ボルトの鍔状部、 14a:鍔状部に設けられた凹部、 14b:鍔状部の前方側の面、 14c:鍔状部の後方側の面、 15:接合ボルトの前方軸部、 15a:先端雄ネジ部、 16:接合ボルトの後方軸部、 16a:後端雄ネジ部、 16b:拡径部、 17,18:締付ナット、
21:梁用のスクリュー部材、 22:頭なしボルト、 23:締付ナット、
25:軸柱、 27:アンカーボルト、 28:締付ナット、
30:接合金具、 31:上側の水平板部、 32:下側の水平板部、 33:側板部、 34:ボルト孔、 35:円孔、 36:円形プレート、 37:長孔、
43:接合ボルト、 44:接合ボルトの鍔状部、 45:接合ボルトの前方軸部、 45a:先端雄ネジ部、 45b:凸部、 46:接合ボルトの後方軸部、
53:接合ボルト、 54:接合ボルトの鍔状部




Claims (6)

  1. 棒状となった軸部の外周面に螺旋状の翼体を有するとともに、前記軸部の端面から軸線方向に中空穴を有し、木部材にねじ込んで固定されるスクリュー部材と、
    前記スクリュー部材に設けられた中空穴に挿入して先端部を該中空穴の底部付近に設けられた雌ネジにねじ込んで接合される接合ボルトと、
    前記接合ボルトの後方側の端部に結合されるとともに、前記木部材を接合しようとする被接合部材に固着される接合金具と、を有し、
    前記スクリュー部材と、前記接合ボルトと、前記接合金具とを介して前記木部材を前記被接合部材に接合した木部材接合構造であって、
    前記接合ボルトは、鍔状部と、該鍔状部から前方側へ突き出し、該鍔状部と一体となった前方軸部と、前記前方軸部と同一直線上で前記鍔状部から後方側へ突き出し、該鍔状部と一体となった後方軸部と、を有し、
    前記前方軸部を前記スクリュー部材の前記中空穴に挿入して前記雌ネジにねじ込むことによって前記鍔状部が前記スクリュー部材の前記軸部の端面に圧接され、
    前記前方軸部の前記雌ネジにねじ込まれた部分より後方で前記鍔状部までは、前記中空穴の内周面と離隔されており、
    前記後方軸部にはナットが螺合され、
    該ナットと前記鍔状部との間に前記接合金具を挟み込んで該接合金具と前記接合ボルトとが結合されていることを特徴とする木部材接合構造。
  2. 前記鍔状部の後方側の面には、前記接合ボルトを軸線回りに回転させるための工具が係合される複数の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の木部材接合構造。
  3. 前記後方軸部は、ナットとねじ合わされる雄ネジが形成された雄ネジ部と、該雄ネジ部と前記鍔状部の後方側の面との間に、前記雄ネジ部の外径より拡大された外径の拡径部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の木部材接合構造。
  4. 前記接合ボルトは、前記中空穴内の雌ネジにねじ込まれる部分から前記鍔状部までの間における外周面に、該中空穴の内周面に接近するように凸状部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の木部材接合構造。
  5. 前記鍔状部は、前方側から後方側に向かって、前記前方軸部の軸線と直角方向に張り出す寸法が大きくなっていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の木部材接合構造。
  6. 前記スクリュー部材の前記中空穴内に設けられた雌ネジは、該スクリュー部材の軸線方向における全長のほぼ中央部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の木部材接合構造。



JP2012071034A 2012-03-27 2012-03-27 木部材接合構造 Active JP5957257B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012071034A JP5957257B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 木部材接合構造
AU2013201398A AU2013201398B2 (en) 2012-03-27 2013-03-08 Wooden member joint structure
US13/793,670 US9249817B2 (en) 2012-03-27 2013-03-11 Wooden member joint structure
CN201310077439.XA CN103362223B (zh) 2012-03-27 2013-03-12 木部件接合构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012071034A JP5957257B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 木部材接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013204228A JP2013204228A (ja) 2013-10-07
JP5957257B2 true JP5957257B2 (ja) 2016-07-27

Family

ID=49326449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012071034A Active JP5957257B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 木部材接合構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9249817B2 (ja)
JP (1) JP5957257B2 (ja)
CN (1) CN103362223B (ja)
AU (1) AU2013201398B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5995466B2 (ja) * 2012-03-12 2016-09-21 住友林業株式会社 木造建築構造躯体
JP6202931B2 (ja) 2013-08-06 2017-09-27 住友林業株式会社 結合部材、結合部材の製造方法及び木部材接合構造
CN103953120B (zh) * 2014-05-17 2015-11-11 哈尔滨工业大学 一种可快速装配的木结构连接节点
JP6450609B2 (ja) * 2015-03-05 2019-01-09 住友林業株式会社 柱端接合構造
CN109642429A (zh) * 2016-06-27 2019-04-16 洛戈Ip股份有限公司 用于连接木材凸缘的设备和方法
JP1583269S (ja) 2016-09-26 2017-08-07
JP1583268S (ja) 2016-09-26 2017-08-07
JP6275798B1 (ja) * 2016-10-18 2018-02-07 株式会社シェルター 接合金物
MX2019009636A (es) * 2017-02-15 2019-11-08 Tindall Corp Metodos y aparatos para construir una estructura de concreto.
AU2018202229B2 (en) * 2017-03-31 2024-02-15 Maks Products Pty Ltd Newel post support
CN109235640B (zh) * 2018-06-05 2023-10-27 北京交通大学 一种建筑用模块化钢结构件间的扦销式连接结构
JP6762621B2 (ja) * 2018-08-23 2020-09-30 株式会社グリーン・リボーン 接合具、接合構造、および接合方法
CA3045195A1 (en) * 2019-06-04 2020-12-04 Lakehead University Timber beam end connection using embedded mechanical fastening
GB2590410B (en) * 2019-12-16 2022-03-23 Three Smith Group Ltd Anchor assembly
US11951652B2 (en) 2020-01-21 2024-04-09 Tindall Corporation Grout vacuum systems and methods
US11428005B2 (en) * 2020-10-20 2022-08-30 Fortress Iron, Lp Structural post with internal connector system
CN113216639A (zh) * 2021-06-17 2021-08-06 南京瑞平环境科技有限公司 一种拉结系统及拉结方法

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1574466A (en) * 1925-04-18 1926-02-23 Brown Ellis Eugene Safety connection for power transmission
US2525217A (en) * 1949-07-06 1950-10-10 Glitsch Engineering Company Manway clamp
US4018132A (en) * 1974-06-18 1977-04-19 Tokai Cold Forming Co., Ltd. Connecting-rod bolt
FR2439321A1 (fr) 1978-10-18 1980-05-16 Latrille Jean Assembleur de panneaux en multi-positions
CA2140475C (en) * 1995-01-18 2000-03-07 Uli Walther Screw
DE19807663A1 (de) * 1998-02-24 1999-09-09 Baur Verbindungsmittel zum lösbaren Verbinden eines ersten Bauteils und eines zweiten Bauteils und Verfahren zum Lösen einer Verbindung eines ersten Bauteils und eines zweiten Bauteils
US6253705B1 (en) * 1999-05-28 2001-07-03 The Gsi Group, Inc. Hog feeder with adjustable feed control gates
JP3857496B2 (ja) * 1999-09-22 2006-12-13 株式会社カナイ 座金付きナット、座金付きボルト及び取り付け治具
JP2001355287A (ja) 2000-06-14 2001-12-26 Hatsuo Fujita 木造建造物の構造部材の接合構造及びその接合方法
DE10029343C2 (de) * 2000-06-20 2003-01-30 Induo Ges Zur Verwertung Von S Verbindung zum festen Verbinden von mindestens zwei Elementen
US6299397B1 (en) * 2000-06-22 2001-10-09 Craig Mengel Double ended expansion fastener
US6453634B1 (en) * 2000-12-01 2002-09-24 Simpson Strong-Tie Company, Inc. Moment-resisting strap connection
JP3781965B2 (ja) * 2000-12-07 2006-06-07 積水ハウス株式会社 座屈拘束ブレース
US6843627B2 (en) * 2001-12-12 2005-01-18 Credo Technology Corporation Wrenchless blade clamp assembly
ITMI20020771A1 (it) * 2002-04-10 2003-10-10 Unifor Spa Struttura modulare per pareti divisorie componibili formate da pannelli giustapposti
US20030230032A1 (en) * 2002-06-13 2003-12-18 George Shahnazarian Take-up devices for use in building structure
FR2850435B1 (fr) * 2003-01-29 2007-07-13 Prospection & Inventions Cheville d'ancrage pour materiau friable
JP2005172166A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Kanai:Kk 座金付ナット及び座金付ボルト
DE102005031040A1 (de) * 2005-07-02 2007-01-18 Bayerische Motoren Werke Ag Gewindeeinsatz
JP4707507B2 (ja) * 2005-09-12 2011-06-22 住友林業株式会社 木部材接合構造
CN2846856Y (zh) * 2005-09-30 2006-12-13 来享股份有限公司 螺丝
US7568871B2 (en) * 2006-01-27 2009-08-04 Panduit Corp. Data center cabinet bonding stud
JP4774319B2 (ja) * 2006-03-27 2011-09-14 株式会社カネシン 柱と土台の接合装置
JP4972363B2 (ja) 2006-08-22 2012-07-11 住友林業株式会社 柱梁接合構造及び柱梁接合方法
US8336267B2 (en) * 2008-10-31 2012-12-25 Simpson Strong-Tie Company, Inc. Construction frame shear lug
JP3163580U (ja) * 2010-08-09 2010-10-21 株式会社オートバックスセブン 締結装置締結時のセンター出しと締結後の相対変位抑制具
AU340721S (en) * 2011-07-25 2012-02-01 Sumitomo Forestry Co Screw bolt

Also Published As

Publication number Publication date
CN103362223A (zh) 2013-10-23
US9249817B2 (en) 2016-02-02
US20140093306A1 (en) 2014-04-03
CN103362223B (zh) 2017-10-03
AU2013201398B2 (en) 2016-01-07
AU2013201398A1 (en) 2013-10-17
JP2013204228A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5957257B2 (ja) 木部材接合構造
JP4707507B2 (ja) 木部材接合構造
JP4494129B2 (ja) 木質構造材による柱梁架構の接合工法及び接合構造
JP2016160731A (ja) 柱端接合構造
JP5430497B2 (ja) 締結具
JP6202931B2 (ja) 結合部材、結合部材の製造方法及び木部材接合構造
KR20100127119A (ko) 셋트 앙카볼트 및 이를 이용한 트러스 시공방법
JP5037031B2 (ja) 壁パネル固定構造および建築物
JP7266470B2 (ja) 柱脚部接合構造
JP4949180B2 (ja) 締結具
JP6860412B2 (ja) 木造建築物の構造躯体の接合方法、接合構造及び木造建築物
JP6390360B2 (ja) 鉄筋コンクリート梁と鋼管柱との接合構造及び方法
JP4921071B2 (ja) 柱梁接合金具及び柱梁接合構造
JP2010106516A (ja) 木造建物の門型フレーム構造
JP2006169787A (ja) 杭とフーチングの接合構造
JP6375260B2 (ja) 斜材の接合構造及び木造建築構造躯体
JP4949194B2 (ja) 締結具
JP5685229B2 (ja) 建築用木材の連結構造
JP6893949B2 (ja) 部材間の連結構造および連結方法
JP5571896B2 (ja) ブレース材
JP2011032824A (ja) 部材の締結構造
JP2022192021A (ja) 柱梁接合構造
JP6228704B1 (ja) 木材結合用のピン
JP2003193571A (ja) 建築物等の構造柱、横梁等木材の締め付け接続金具及び接続機構
JP2022057242A (ja) 木質軸部材と建物架構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5957257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250