JP2022192021A - 柱梁接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐震性能に優れた柱梁接合構造を提供すること。【解決手段】柱部材10と、柱部材10の端部に取り付けられた第1接合具20と、木質梁部材30と、木質梁部材30の端部に取り付けられた第2接合具40と、を有し、第1接合具20は、上下方向に延在する柱部21と、柱部21から外側へ突出し、上下方向に延在した第1の突出部25と、を有しており、前記第2接合具40は、第1接合具側20に突出し、上下方向に延在する第2の突出部45を有し、前記第1の突出部と前記第2の突出部とをボルト締結により連結した。【選択図】図1

Description

本発明は、耐震性を有する柱梁接合構造に関する。
木質柱部材に接合具を取り付け、この接合具を介して木質柱部材と梁部材を接合する技術が知られている。
例えば下記特許文献1の柱梁接合構造は、木質柱部材としての下柱部材と、下柱部材の上端面に固定する接合治具と、接合治具を被覆するセメント系硬化体としてのコンクリート硬化体と、接合治具を介して下柱部材と接合する鉄骨梁を備えている。このような構造を採ることで、木質柱部材と梁部材との仕口部の耐火性能を向上させることができる旨が開示されている。
下記特許文献2の木製梁の接合構造は、柱と、木製梁と、柱と木製梁との接合部に形成されたコンクリート製の仕口部と、一端が木製梁に埋設され他端が木製梁の端面から突出して仕口部に埋設された定着具(ラグスクリューボルト)と、を備えている。このような構造に採ることで、木製梁の固定度が高まるとともに、施工誤差を吸収しやすくなる旨が開示されている。
下記特許文献3の鋼と木質材料の複合構造物において、柱用の十字H形鋼には、4つのフランジに木質材料を取付け、梁用のH形鋼に一対の木質材料を取付けている。そして柱用の十字H形鋼と梁用のH形鋼との接合は、梁用のH形鋼の端面に溶接したエンドプレートと柱用の十字H形鋼のフランジとを高力ボルトにより螺子接合とする。それとともに両者の接合部位に後付で充填木質材料を取付け、さらに柱用の十字H形鋼と梁用のH形鋼との間に座屈拘束ブレースを設けている。
柱用の十字H形鋼と梁用のH形鋼との接合は、梁用のH形鋼の端面に溶着のエンドプレートを用い、高力ボルトにて、柱用の十字H形鋼のフランジに螺子結合したことで、 柱梁接合を剛接合ではなく、半剛接合となり、中又は大規模地震では、その接合を支点として回転するため、柱用の十字H形鋼、梁用のH形鋼の損傷を防ぐことができる旨が開示されている。
また梁用のH形鋼と前記柱用の十字形鋼との間に座屈拘束ブレースを設けているので、中又は大規模の地震時に、座屈拘束ブレースが作動して柱の十字H形鋼、梁のH形鋼の塑性化が防がれるため、十字H形鋼及びH形鋼は弾性挙動となりリユース材として利用しやすい旨が開示されている。
下記特許文献4の柱梁接合構造は、木質の柱部材と梁部材とを木材よりも硬質の材料からなる仕口部材を介して接合してなり、仕口部材の上下端面に軸力伝達部材を介して設けられ、上側柱部材および下側柱部材と接続するための接続用鉄骨部材と、仕口部材の内部に上下方向に挿入配置され、端部側で接続用鉄骨部材に接合された棒鋼と、上側柱部材および下側柱部材の内部に上下方向に挿入配置され、ここにねじ固定或いは付着固定されるとともに、端部側で接続用鉄骨部材に接合された棒鋼とを備え、対向する部材との接合に棒鋼が使われている。このような構造に採ることで、接合部の破壊形式を任意に設定できて、施工効率の向上と施工精度の確保を図ることのできる旨が開示されている。
下記特許文献5の木質梁接合構造は、鉄骨部とコンクリート部とで構成された柱梁仕口部と、第一梁端部から突出する全ねじ(ボルト)が柱梁仕口部に接合された第一木質梁と、を備えている。このような構造に採ることで、柱梁仕口部を高剛性化すると共に、柱梁仕口部に木質梁を容易に接合することができる旨が開示されている。
特開2014-109150号公報 特開2020-101020号公報 特開2013-130021号公報 特開2020-002641号公報 特開2020-111930号公報 特許第6351194号公報
しかしながら、前記各特許文献には以下のような問題がある。例えば、特許文献1、2、5は仕口部をコンクリートで固める構造であるが、仕口部にコンクリートを流し込んでから硬化するまでに時間がかかるため、構築の施工時間が長くなりがちであるという問題がある。
特許文献3の構造はフランジの表面とエンドプレートの表面を重ね合わせて両者を高力ボルトで留めるものであるため、施工誤差を吸収する止め方でないことと地震発生時に力の逃げ場を確保しにくいという問題がある。また、特許文献3はブレース構造を前提としているため、ブレース構造以外の構造(ラーメン構造など)に対して採用しづらい。
特許文献4の構造は軸力を支持する木質の柱部材と梁部材とを木材よりも硬質の材料と対向する部材とを鋼棒で結ぶという複合的なシステムであるため、狭い空間である柱梁接合部が込み合う状態となるため施工性に欠ける点があり、施工性を向上させるために木質の柱部材と梁部材とを木材よりも硬質の材料として鉄筋コンクリートを選択すると仕口部にコンクリートを流し込んでから硬化するまでに時間がかかるため、建築の施工時間が長くなりがちであるという問題がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、耐震性能に優れた柱梁接合構造を提供することを主たる課題とする。また、建築施工性の向上と施工時間を短縮することを従たる課題とする。
上記課題を解決するための手段の態様は次のとおりである。
〔第1の態様〕
柱部材と、
前記柱部材の端部に取り付けられた第1接合具と、
木質梁部材と、
前記木質梁部材の端部に取り付けられた第2接合具と、
を有し、
前記柱部材は、木質柱部材、鉄骨柱部材、鉄筋コンクリート柱部材または鉄骨鉄筋コンクリート柱部材のいずれかであり、
前記第1接合具は鋼材からなり、上下方向に延在する柱部と、前記柱部から外側へ突出し、上下方向に延在した第1の突出部と、を有しており、
前記第2接合具は鋼材からなり、前記第1接合具側に突出し、上下方向に延在する第2の突出部を有し、
前記第1の突出部と前記第2の突出部とをボルト締結により連結したことを特徴とする柱梁接合構造。
〔作用効果〕
前記第1の突出部と第2の突出部とをボルト締結により連結したことにより、柱部材と木質梁部材を容易に接合できるとともに、その接合を安定させることができ、耐震性能を高くすることができる。
〔第2の態様〕
前記第1接合具は、
上下方向に延在する柱部と、
前記柱部を構成する、上下方向に延在し、前記木質梁部材に対面する板状の垂直壁部と、
前記垂直壁部の上部から外側へ突出し、水平方向に延在した第1上側突出部と、
前記垂直壁部の下部から外側へ突出し、水平方向に延在した第1下側突出部と、
前記垂直壁部の中間部から外側へ突出し、上下方向に延在した第1中間突出部と、を有し、
前記第2接合具は、
前記木質梁部材の端面に取り付けられた垂直板部と、
前記垂直板部の上部から外側へ突出し、水平方向に延在した第2上側突出部と、
前記垂直板部の下部から外側へ突出し、水平方向に延在した第2下側突出部と、
前記垂直板部の中間部から外側へ突出し、上下方向に延在した第2中間突出部と、を有し、
前記第1上側突出部と前記第2上側突出部を、
前記第1下側突出部と前記第2下側突出部を、
前記第1中間突出部と前記第2中間突出部を、
それぞれボルト締結により連結したことを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造。
〔作用効果〕
第1接合具と第2接合具を上部、中間部および下部のそれぞれで固定することにより、柱部材と木質梁部材の接合を安定させることができ、耐震性能を高くすることができる。
また、上部、中間部、下部で固定することによるその他の利点としては、上部と下部は、部材に生じる曲げによる引張圧縮力に対抗し、例えばラグスクリューボルトと繋げている転造ボルト部分は引張のみ[例えば上部]で、その際の圧縮[下部側]は木材の鉄板を押し付ける圧縮力で力のバランスをとるようになっている。中間部はその内に生じるせん断力を伝達する機構を有する。
木側ではダボピン・鉄骨シャフト側では中間部を有する。このように力の伝達機構を明確にすることで耐震性も明確になる。
〔第3の態様〕
前記第1接合具と前記第2接合具の接合において、前記第1上側突出部と前記第2上側突出部の螺合連結、および前記第1下側突出部と前記第2下側突出部の螺合連結、の少なくとも一方に高力ボルトを用いた前記第1又は2の態様に記載の柱梁接合構造。
〔作用効果〕
第1上側突出部と第2上側突出部の螺合連結、および第1下側突出部と第2下側突出部の螺合連結、の少なくとも一方に高力ボルトを用いることで、耐震性能を向上させることができる。すなわち、高力ボルトによる接合は、他の一般的なボルトによる接合とは異なり、ボルト挿入孔の直径がボルトの直径よりも少し長い構成になっており、摩擦力によって接合されている。そのため、地震時にボルト挿入孔の内部でボルトの位置が多少ズレることを許容できる。このようにボルトが多少動くことによって施工誤差を吸収させながら確実に固定させることが可能となる。
〔第4の態様〕
前記第1接合具において、前記第1上側突出部および前記第1下側突出部の少なくとも一方はCT形鋼であり、これを前記柱部に高力ボルトまたはワンサイドボルトで固定している前記1又は2の態様に記載の柱梁接合構造。
〔作用効果〕
第1接合具において、前記第1上側突出部および前記第1下側突出部の少なくとも一方はCT形鋼(カットティー)であり、これを前記柱部に高力ボルトまたはワンサイドボルトで固定しているものを用いることで、ボルト挿入孔の直径がボルトの直径よりも少し長い構成になっており、摩擦力によって接合されている。そのため、地震時にボルト挿入孔の内部でボルトの位置が多少ズレることを許容できる。なお、高力ボルトによって地震時の振動を吸収するメカニズムについては前記第3の態様の作用効果の欄に記載したため、ここでは記載を省略する。なお、スプリットティー接合部における十字型鉄骨部でのフランジ部または角形鋼管のスキンプレートの面外変形を小さくするために、十字型鉄骨部または角形鋼管内にダイヤフラム(図記は省略)を入れることが望ましい。
〔第5の態様〕
柱部材と、
前記柱部材の端部に取り付けられた第1接合具と、
木質梁部材と、
前記木質梁部材の端部に取り付けられた第2接合具と、
を有し、
前記柱部材は、木質柱部材、鉄骨柱部材、鉄筋コンクリート柱部材または鉄骨鉄筋コンクリート柱部材のいずれかであり、
前記第1接合具は鋼材からなり、前記柱部材から外側へ突出し、前記木質梁部材に対面する上下方向に延在した第1の突出部と、を有しており、
前記第2接合具は鋼材からなり、前記第1接合具側に突出し、上下方向に延在する第2の突出部を有し、
前記第1の突出部の各面と前記第2の突出部の各面とにそれぞれ跨がって一対の連結板が設けられ、一対の連結板相互を、前記第1の突出部及び前記第2の突出部を貫通してボルト摩擦締結した、
ことを特徴とする柱梁接合構造。
〔作用効果〕
第1接合具と第2接合具を上部、中間部(第1の突出部及び第2の突出部が該当する)および下部のそれぞれで固定することにより、柱部材と木質梁部材の接合を安定させることができ、耐震性能を高くすることができる。
また、上側連結板及び下側連結板を使用して、ボルトによる摩擦締結したことにより、連結が強固になり、耐震性能が高いものとなる。
〔第6の態様〕
前記柱部材が木質柱部材からなり、前記木質柱部材への前記第1接合具の取り付けおよび/又は前記木質梁部材への前記第2接合具の取り付けにおいて、前記木質柱部材および/又は前記木質梁部材の端部に形成した孔に埋め込んだラグスクリューボルトに、前記第1接合具および/又は前記第2接合具をボルトまたはナットで取り付けた前記第2の態様に記載の柱梁接合構造。
なお、柱部材が木質柱部材でない場合には、例えば、鉄骨柱部材又は鉄骨鉄筋コンクリート柱部材では、前記第1接合部をそのまま延長した柱部材とする場合や、鉄骨柱部材又は鉄骨鉄筋コンクリート柱部材に内蔵する鉄骨部分に第1接合具を直接溶接して取り付ける場合がある。さらに、鉄筋コンクリート柱部材の場合には、ラグスクリューボルトの代わりにねじ切りを端部につけた鉄筋を用いて鉄筋コンクリート柱部材に取り付ける方法などがある。
〔作用効果〕
ラグスクリューボルトを木質柱部材および/又は木質梁部材の端部に埋め込むことで、一般的にはこの部分で変形を生じさせない強度抵抗型の接合となる。しかし、特許文献6に示すラグスクリューボルトのような、ラグスクリューボルトの内部に靭性のある転造ボルトを埋め込んだ構造を選択すると、地震発生時に木質柱部材および/又は木質梁部材の内部でラグスクリューボルトが大きく変形し、その変形によって揺れを吸収することができる。
〔第7の態様〕
前記木質柱部材への前記第1接合具の取り付けおよび/又は前記木質梁部材への前記第2接合具の取り付けにおいて、前記ラグスクリューボルトにスリーブを介して転造ボルトで取り付けており、前記転造ボルトを降伏させてエネルギー吸収させる構造を有する、前記第2又は6の態様に記載の柱梁接合構造。
なお、スリーブを介して留める方法は木質部材(柱・梁)のみに適用される。
〔作用効果〕
木質梁部材の端部と第2接合具が、スリーブを挟んで転造ボルトで固定されているため、地震発生時に木質梁部材の端部が第2接合具から水平方向に離れるため、地震発生時における横揺れの伝達を抑えることができるとともに、木質梁部材の端部の破損を防止することができる。また、スリーブを用いることで、高剛性にすることができる。
木質柱部材の端部と第1接合具が、スリーブを挟んで転造ボルトで固定されている場合には、横揺れの伝達を抑えることができる。
なお、ラグスクリューボルトは木に締結するもので、特許文献6に示すラグスクリューボルトに示すもの以外は、靭性能はない。靭性を持たせるために転造ボルトを取り付けてそこで降伏させるが、降伏させてある程度の伸びを保たせるために強度のあるスリーブ管に通して圧縮力を引張降伏させる転造ボルトの反力を取るようにスリーブ管を設置することができる。
〔第8の態様〕
前記木質柱部材への前記第1接合具の取り付けおよび/又は前記木質梁部材への前記第2接合具の取り付けにおいて、前記ラグスクリューボルトにスリーブを介して転造ボルトで取り付けており、前記スリーブの外側を加工して転造ボルトを固定できるようにされており、前記転造ボルトの引張のみならず圧縮降伏もさせてエネルギー吸収性能を高める構造を有する、前記第2又は6の態様に記載の柱梁接合構造。
なお、スリーブを介して留める方法は木質部材(柱・梁)のみである。
〔作用効果〕
前記スリーブの外側を加工して転造ボルトを固定できるようにされており、これにより、前記転造ボルトの引張のみならず圧縮降伏もさせてエネルギー吸収性能を高めることができる。
〔第9の態様〕
前記木質柱部材への前記第1接合具の取り付けおよび/又は前記木質梁部材への前記第2接合具の取り付けにおいて、前記第1接合具および/又は前記第2接合具にダボピンが設けられており、前記ダボピンが前記木質柱部材および/又は前記木質梁部材の端部に埋め込まれる前記第2又は6の態様に記載の柱梁接合構造。
〔作用効果〕
第2接合具の内壁面に設けたダボピンが木質梁部材の端部に埋め込まれた構造にすることで、地震時における剪断力を伝達させることができる。
〔第10の態様〕
前記第1接合具は、前記第1の突出部と、
前記第1の突出部より上方において、前記鉄骨柱部材の上部から外側へ突出し、水平方向に延在した第1上側突出部と、
前記第1の突出部より下方において、前記鉄骨柱部材の下部から外側へ突出し、水平方向に延在した第1下側突出部と、
を有しており、
前記第2接合具は、前記木質梁部材の端面に設けられた上下方向に延在する垂直板部と、この垂直板部から外方に突出し上下方向に延在する前記第2の突出部と、
前記第2の突出部より上方において、前記垂直板部の上部から外側へ突出し、水平方向に延在した第2上側突出部と、
前記第2の突出部より下方において、前記垂直板部の下部から外側へ突出し、水平方向に延在した第2下側突出部と、
を有しており、
前記第1上側突出部の各面と前記第2上側突出部の各面とにそれぞれ跨がってサンドウィッチする状態で上側連結板が設けられ、上側連結板相互を、前記第1上側突出部及び前記第2上側突出部を貫通してボルト締結し、
前記第1下側突出部の各面と前記第2下側突出部の各面とにそれぞれ跨がってサンドウィッチする状態で下側連結板が設けられ、下側連結板相互を、前記第1下側突出部及び前記第2下側突出部を貫通してボルト締結し、
た前記第5の態様に記載の柱梁接合構造。
前記第5の態様及び前記第10の態様に対して、第3の態様~第9の態様を適用して、第1接合具又は第2接合具と、柱部材の木質部材あるいは木質梁部材との接合を図る柱梁接合構造とすることができる。
さらに、詳細は図示していないが、GIR接合(鉄筋と接着剤とを利用した接合)も使用できる。
以上に説明したように、本発明によれば、耐震性能に優れた柱梁接合構造を提供することができる。また、建築施工時間を短縮することができる。
本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い構造の斜視分解図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い構造の平面分解図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い構造の正面分解図である。図2における3-3線矢視図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い構造の接合部斜視図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い構造の接合部正面図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の斜視分解図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の平面分解図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の正面分解図である。図7における8-8線矢視図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の接合部斜視図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の接合部正面図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の接合部正面説明図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い構造の斜視分解図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い構造の平面分解図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い構造の正面分解図である。図13における14-14線矢視図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の斜視分解図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の平面分解図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の正面分解図である。図16における17-17線矢視図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、ラグスクリューボルト以外の接合方法(接着剤を用いたGIR接合)(タイプA)を示す斜視図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、ラグスクリューボルト以外の接合方法(接着剤を用いたGIR接合)(タイプA)を示す別視点からの斜視図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、ラグスクリューボルト以外の接合方法(接着剤を用いたGIR接合)(タイプB)を示す別視点からの斜視図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、ラグスクリューボルト以外の接合方法(接着剤を用いたGIR接合)(タイプB)を示す別視点からの斜視図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、ラグスクリューボルト以外の接合方法(接着剤を用いたGIR接合)において、先孔形成方法を示す図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、ラグスクリューボルト以外の接合方法(接着剤を用いたGIR接合)において、先孔形成方法を示す図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の斜視分解図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の平面分解図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の正面分解図である。図25における26-26線矢視図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の斜視分解図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の平面分解図である。図26における25-25線矢視図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の正面分解図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱ドリフトピン取合い構造の斜視分解図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱ドリフトピン取合い構造の平面分解図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱ドリフトピン取合い構造の正面分解図である。図31における32-32線矢視図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、鋼管柱ドリフトピン取合い構造の斜視分解図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、鋼管柱ドリフトピン取合い構造の平面分解図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、鋼管柱ドリフトピン取合い構造の正面分解図である。図34における35-35線矢視図である。(柱部材は木質柱部材として表記) 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、ドリフトピン接合を示す斜視分解図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、スリーブの外側にねじ切りして、それに転造ボルトを両側からナットで固定させた特殊形状の固定金物を取り付ける構造の部分正面図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、スリーブの外側にねじ切りして、それに転造ボルトを両側からナットで固定させた特殊形状の固定金物を取り付ける構造の部分分解展開図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、角筒状の鉄骨柱部材を有する第1接合具を備えた取り合い構造の斜視分解図である。 本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、角筒状の鉄骨柱部材を有する第1接合具を備えた取り合い構造であり、第2接合部にドックボーン部を有する斜視分解図である。
以下本発明を実施態様を示しながら明らかにする。
なお、実施態様で示す図面の符号が同じものは、基本的に同一の部材や機能などを有する
(実施形態1)
(柱梁接合構造:十字柱スプリットティー(T)取り合い構造)
図1は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー接合による取り合い構造の斜視分解図である。図2は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー接合による取り合い構造の平面分解図である。図3は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー接合による取り合い構造の正面分解図である。図4は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー接合による取り合い構造の接合部斜視図である。図5は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー接合による取り合い構造の接合部正面図である。
図1に示すように、本発明の柱梁接合構造の一例である十字柱スプリットティー接合による取り合い構造は、上下2つの柱部材10が、前後左右4つの木質梁部材30と接合されてなる。
上下2つの柱部材10が木質柱部材の場合が示されており、木質柱部材の端部に取り付けられた第1接合具20を介して連結されている。
また、前後左右4つの木質梁部材30は、その端部に取り付けられた第2接合具40を介して、第1接合具20に連結され、木質柱部材である柱部材10に連結される。
(木質柱部材、第1接合具)
第1接合具20は、上下に配置された水平板部27,27と、2つの水平板部27,27の間に配置される上下方向に延在する柱部21とを有する。水平板部27は木質柱部材である柱部材10の端部に取り付けられている。
なお、柱部材10が木質柱部材でない場合(鉄骨柱部材又は鉄骨鉄筋コンクリート柱部材)では、第1接合具20をそのまま延長した柱部材とする場合、鉄骨柱部材又は鉄骨鉄筋コンクリート部材に内蔵する鉄骨部分に第1接合具20を直接溶接して取り付けることができる。さらに、鉄筋コンクリート柱部材の場合には、上下に配置された水平板部27を設けた第1接合具20に対して、ねじ切りを端部につけた鉄筋または専用のアンカーボルトを用いて鉄筋コンクリート柱部材を水平板部27に締結させて第1接合具20に取り付けられる方法を採用できる。一般的な鉄骨部材と鉄筋コンクリート部材を締結させる露出柱脚工法と同じである。
柱部21は、平面視十字状形状をなす上下方向に延在する板状の軸部26と、これと直交して上下方向に延在する4つの板状の垂直壁部22とを有する。
軸部26の4つの端部にそれぞれ1つの垂直壁部22が溶接などにより接合されて、柱部21を構成している。
柱部21が、上下方向に延在し、板状の4つの垂直壁部22を有し、これらの垂直壁部22が外壁面の方向が90度ずつずれるように配置されている構成により、木質梁部材30の固定方向を決定することができ、これにより、耐震性能に優れた柱梁接合構造を提供できる。また、工場で製造した柱部21を現場に持ち込めばよいので施工性の向上と、例えばコンクリート固化形態を採ることがないので施工時間を短縮できる。
木質梁部材30を4方向に接続するために、4つの垂直壁部22を有するように構成されているが、これに限られるものではない。3方向に接続するためであれば3つ、2方向に接続するためであれば2つ、1方向に接続するためであれば、1つの垂直壁部22を有するように構成すればよい。
垂直壁部22にはそれぞれ、上部において外側へ突出し、水平方向に延在したスプリットティー形式の第1上側突出部23と、下部において外側へ突出し、水平方向に延在したスプリットティー形式の第1下側突出部24と、中間部において外側へ突出し、上下方向に延在した板状の第1中間突出部25が形成されている。
第1上側突出部23及び第1下側突出部24は、垂直壁部22に、例えば高力ボルトとナットによる締結により取り付けられている。
第1上側突出部23が、垂直壁部22の上部から外側へ突出し、第1下側突出部24が、垂直壁部22の下部から外側へ突出し、第1中間突出部25が、垂直壁部22の中間部から外側へ突出している構成により、第1接合具20による木質梁部材30の固定方向、より具体的には第2の接合具40との接合形態を決定でき、これにより、耐震性能に優れた柱梁接合構造を提供できる。
他方で、第1上側突出部23及び第1下側突出部24の一方又は両方を省略することもでき、この場合には、第1中間突出部25が実施形態1にいう「第1の突出部」となる。
第1接合具20において、スプリットティー形式の第1上側突出部23およびスプリットティー形式の第1下側突出部24の少なくとも一方はCT形鋼であり、これを垂直壁部22に高力ボルトまたはワンサイドボルトで固定しているものにすることが好ましい。
CT形鋼は、通称「カットティー」といい、名前の通り、H形鋼をウェブ中心でカットした形状の鋼である。
高力ボルト(HTB)とは、高い強度を持ち高い引張力に耐えることができると同時に、ボルトの締付力を均一にできるよう製造されたボルトである。
ワンサイドボルトとは、一方向からの施工で部材同士を締結させて構造物半対面にねじ部締結用のナットを不要とさせた高力ボルトである。
これらを使うことにより、より耐震性能に優れた構造にできる。なお、スプリットティー接合部における十字型鉄骨部でのフランジ部の面外変形を小さくするために、十字型鉄骨部にダイヤフラム(図記は省略)を入れることが望ましい。
また、図3に示すように、木質柱部材である柱部材10に取り合う第1接合具20の水平板部27にはダボピン60が設けられている。第1接合具20と木質柱部材である柱部材10の接合では、各ダボピン60を木質柱部材である柱部材10の端部のダボピン孔61に埋め込むことが好ましい。これにより、より耐震性能に優れた構造にできる。
木質柱部材10の端部と第1接合具20の取り付け部分において、木質柱部材10の端部に先孔51が形成され、先孔51にラグスクリューボルト(LSB)50が埋め込まれている。第1接合部20の水平板部27を挟んで、外側からボルトがラグスクリューボルト50に固定される。
ラグスクリューボルト50は、軸部の周囲に雄ネジを加工し、その端部に雌ネジまたは雄ネジを設けた接合具である。木材に予めラグスクリューボルトの谷径とほぼ同寸の先孔51を設け、その先孔51に専用の工具を用いてラグスクリューボルトをねじ込む。高耐力とすることが可能である。
ラグスクリューボルト50を用いることにより、より耐震性能に優れた構造にできる。高靭性のラグスクリューボルトが好ましい。
(木質梁部材、第2接合具)
木質梁部材30に対して第2接合具40が設けられる。
第2接合具40は、木質梁部材30の端面に沿って上下方向に延在して取り付けられる板状の垂直板部41を有する。
垂直板部41にはそれぞれ、上部において外側へ突出し、水平方向に延在する板状の第2上側突出部43と、下部において外側へ突出し、水平方向に延在した板状の第2下側突出部44と、中間部において外側へ突出し、上下方向に延在した板状の第2中間突出部45とが形成されている。垂直板部41、第2上側突出部43、第2下側突出部44の各突き合わせ面は溶接などにより一体化している。
他方で、第2上側突出部43及び第2下側突出部44の一方又は両方を省略することもでき、この場合には、第2中間突出部45が実施形態1にいう「第2の突出部」となる。
図3に示されているように、第2接合具40の垂直板部41にはダボピン60が設けられている。第2接合具40と木質梁部材30の接合では、各ダボピン60を木質梁部材30の端部のダボピン孔61に埋め込むことが好ましい。ダボピン60はせん断伝達用であり、より耐震性能に優れた構造にできる。
図4及び図5に示されているように、木質梁部材30の端部と第2接合具40の取り付け部分において、木質梁部材30の端部に先孔51が形成され、先孔51にラグスクリューボルト(LSB)50が埋め込まれている。第2接合部40の垂直板部41を挟んで、外側から転造ボルト53がラグスクリューボルト50に固定される。図1~5に示すラグスクリューボルト50は高靭性ラグスクリューボルトであり、ワッシャーとダブルナット締めで固定して、転造ボルト53で壊して、固定する。靭性を持たせるために転造ボルト53を取り付けてそこで降伏させる。
ラグスクリューボルト50は、軸部の周囲に雄ネジを加工し、その端部に雌ネジまたは雄ネジを設けた接合具である。木材に予めラグスクリューボルトの谷径とほぼ同寸の先孔51を設け、その先孔51に専用の工具を用いてラグスクリューボルトをねじ込む。高耐力とすることが可能である。
ラグスクリューボルト50を用いることにより、より耐震性能に優れた構造にできる。
(柱梁接合構造)
柱梁接合構造では、第1上側突出部23と第2上側突出部43を、第1下側突出部24と第2下側突出部44を、第1中間突出部25と第2中間突出部45を、それぞれ螺合などにより連結する。これにより、耐震性能に優れた構造にできる。また、簡易に柱と梁を連結することができる。
図4及び図5に示されているように、螺合の場合には、具体的に、第1上側突出部23に形成された4つの孔部28と第2上側突出部43に形成された4つの孔部48を合わせて、第1上側突出部23と第2上側突出部43を重ね合わせ、高力ボルト57とナット58で連結・固定する。
第1上側突出部23と第2上側突出部43の螺合、および第1下側突出部24と第2下側突出部44の螺合、の少なくとも一方に高力ボルト(HTB)を用いることが好ましい。これにより、より耐震性能に優れた構造にできる。
(実施形態2)
(柱梁接合構造:十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造)
図6は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の斜視分解図である。図7は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の平面分解図である。図8は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の正面分解図である。図9は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の接合部斜視図である。図10は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の接合部正面図である。図11は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の接合部正面説明図である。
実施形態2の構造は、第2接合部40の垂直板部41を挟んで、先孔51に埋め込まれたラグスクリューボルト50に、スリーブ52を介して固定しているほかは、実施形態1の構造と同一である。
木質梁部材30の端部と第2接合具40の取り付け部分において、木質梁部材30の端部に形成した先孔51にラグスクリューボルト50が埋め込まれているとともに、第2接合部40の垂直板部41を、スリーブ52を介して挟んで、外側から転造ボルト53が挿入されている。
転造ボルトとは、切削加工ではなく、転造加工により作られたボルトである。転造ボルトは切削ボルトと比較して、金型を要するが、強度も高く、かつネジ部で破断しないことが保証されているという特性を備える。これにより、耐震性能に優れた構造にできる。
実施形態例では、第2接合具40の上部は、4つのラグスクリューボルト50および4つの転造ボルトによって固定され、下部は、2つのラグスクリューボルト50および2つの転造ボルトによって固定されている。
スリーブ52を介して固定している。靭性を持たせるために転造ボルト53を取り付けてそこで降伏させるが、降伏させてある程度の伸びを保たせるために強度のあるスリーブ管に通して圧縮力を引張降伏させる転造ボルトの反力を取るようにスリーブ管を設置する。
図11に示すように、スリーブ52が座屈され、転造ボルト53がラグスクリューボルトに固定され、引張力が生じ、耐震性能に優れるようにしてもよい。なお、この際には転造ボルトが降伏する必要がないので、強度が確保できる切削ネジを用いることもできる。
(実施形態3)
(柱梁接合構造:□柱(四角柱、鋼管柱)スプリットティー取り合い構造)
図12は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い構造の斜視分解図である。図13は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い構造の平面分解図である。図14は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い構造の正面分解図である。
実施形態3の構造は、十字柱の代わりに□柱が用いられているほかは、実施形態1の構造と同一である。このようにしても、耐震性能に優れた構造にできる。
(木質柱部材、第1接合具)
第1接合具20は、上下に配置された水平板部27と、2つの水平板部27の間に配置される柱部121とを有する。水平板部27が木質柱部材である柱部材10の端部に取り付けられる。なお、柱部材10が木質柱部材でない場合(鉄骨柱部材又は鉄骨鉄筋コンクリート柱部材)には、第1接合具20をそのまま延長した柱部材とする場合や第1接合具20に直接溶接して鉄骨柱部材又は鉄骨鉄筋コンクリート部材に内蔵する鉄骨部分に取り付ける場合がある。さらに鉄筋コンクリート柱部材の場合には、上下に配置された水平板部27を設けた第1接合具20に対して、ねじ切りを端部につけた鉄筋または専用のアンカーボルトを用いて鉄筋コンクリート柱部材を水平板部27に締結させて第1接合具20に取り付けられる方法で、一般的な鉄骨部材と鉄筋コンクリート部材を締結させる露出柱脚工法と同じである。
柱部121は、平面視□形状の上下方向に延在する角筒状をなし、4面の垂直壁部22を有する。垂直壁部22は互いに、隣り合う垂直壁部22は一体化されている。
これにより、柱部121は、実施形態1のような軸部がなくとも、垂直壁部22のみで柱状に立つことができ、水平板部27を介して上下の2つの柱部材10を支えることができる。
柱部121が、4つの垂直壁部22を有する、平面視四角形状(例えば正方形状)の角筒状とされている構成により、第1接合具20による木質梁部材30の固定方向を決定することができ、これにより、耐震性能に優れた柱梁接合構造を提供できる。
柱部121の平面視形状は正方形状に限られるものではなく、例えば、長方形状、八角形状としてもよい。
木質梁部材30を4方向に接続するために、4つの垂直壁部22を有するように構成されているが、これに限られるものではない。3方向に接続するためであれば3つ、2方向に接続するためであれば2つ、1方向に接続するためであれば、1つの垂直壁部22を有するように構成すればよい。
垂直壁部22にはそれぞれ、上部から外側へ突出し、水平方向に延在したスプリットティー形式の第1上側突出部23と、下部から外側へ突出し、水平方向に延在したスプリットティー形式の第1下側突出部24と、中間部から外側へ突出し、上下方向に延在した第1中間突出部25が形成されている。
第1上側突出部23、第1下側突出部24は、ワンサイドボルト55により、垂直壁部22に取り付けられている。
(実施形態4)
(柱梁接合構造:□柱(四角柱、鋼管柱)スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造)
図15は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の斜視分解図である。図16は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の平面分解図である。図17は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー取り合い(転造ボルト取り合い)構造の正面分解図である。
実施形態4の構造は、が、第2接合部40の垂直板部41を挟んで、先孔51に埋め込まれたラグスクリューボルト50に外側から固定するボルトとして転造ボルト53を用い、スリーブ52を介して固定しているほかは、実施形態3の構造と同一である。このようにしても、耐震性能に優れた構造にできる。
ワンサイドボルト55で、垂直壁部22に、第1上側突出部23、第1下側突出部24が取り付けられている。なお、スプリットティー接合部における角形鋼管のスキンプレートの面外変形を小さくするために、角形鋼管内にダイヤフラム(図記は省略)を入れることが望ましい。
(実施形態5)
図18-21は、ラグスクリューボルト以外の接合方法(例えば接着剤を用いたGIR接合)を示す図であって、図18、19はタイプA、図20、21はタイプBである。
図18に示すように、本接合方法タイプAは、まず、異形鉄筋に雌ネジ加工した高強度鉄筋81を準備する。次に、木質梁部材30に先に穴を明けて鉄筋を入れて、接着剤で固める。次に、スリーブ52を介して、垂直板部41を転造ボルト(ABRアンカーボルト)及びナット83で固定する。
図19は、別視点からの図である。雌ネジ加工部分85が示されている。
図20に示すように、タイプBは、まず、異形鉄筋に雄ネジ加工をした高強度鉄筋81を準備する。高強度鉄筋とするのは、ネジ加工による加工部の強度不足を補うためである。次に、木質梁部材30に先に穴を明けて鉄筋を入れて、接着剤で固める。次に、スリーブ52、長ナット88を介して、垂直板部41を転造ボルト(ABRアンカーボルト)及びナット87で固定する。
図21は、別視点からの図である。雌ネジ加工部分85、雄ネジ加工部分86が示されている。なお、GIR接合では耐火性を確保するために、木質部材に接着剤を使って鉄筋を取り付けるための穴に、図22、図23に示すような凹凸形状あるいはこぶ形状を付けることが望ましい。
雌ネジ加工又は雄ネジ加工した高強度鉄筋81にボルトまたはナットで固定することにより、耐震性能に優れた柱梁接合構造を提供できる。また、建築施工性の向上と施工時間を短縮できる。
(実施形態6)
図22、23は、ラグスクリューボルト以外の接合方法(例えば接着剤を用いたGIR接合)を示す図であって、先孔形成方法を示す図である。
熱による木穴が開くため、木質梁部材30にあける穴は鉄筋(専用タップ)90を用いたネジ切り加工91かコブ付き穴加工92を行う。
(実施形態7)
図24は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の斜視分解図である。図25は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の平面分解図である。図26は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の正面分解図である。
また、図27は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱(角柱)スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の斜視分解図である。図28は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の平面分解図である。図29は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、□柱スプリットティー(ドッグボーン鉄骨)取合い構造の正面分解図である。
それぞれ、第1上側突出部23、第1下側突出部24、第1中間突出部25、第2上側突出部43、第2下側突出部44、第2中間突出部45の水平方向長さが長くされて、ドッグボーン鉄骨とされているほかは実施形態1、2と同様の構造である。ここで言うドッグボーン鉄骨とは、第2上側突出部43および第2下側突出部44の部分を、例えば図示するように、一部ドッグボーン形状に凹ませたドッグボーン部分43a,44aを形成することで、木質梁部材30およびその接合部に先行して降伏させるようにして地震エネルギーを吸収するシステムである。
(実施形態8)
図30は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱ドリフトピン取合い構造の斜視分解図である。図31は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱ドリフトピン取合い構造の平面分解図である。図32における31-31線矢視図である。図32は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、十字柱ドリフトピン取合い構造の正面分解図である。図31における32-32線矢視図である。
また、図33は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、鋼管柱ドリフトピン取合い構造の斜視分解図である。図34は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、鋼管柱ドリフトピン取合い構造の平面分解図である。図35における34-34線矢視図である。図35は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、鋼管柱ドリフトピン取合い構造の正面分解図である。図34における35-35線矢視図である。
図36は、ドリフトピン接合を示す斜視分解図である。
木質梁部材30の端面部には、上下方向の切込み部30Aが形成され、木質梁部材30の端部に第2接合具40が設けられ、第2接合具40における、上下方向に延在する板状の第2の突出部45Aが切込み部30A内に挿入可能となっている。
また、木質梁部材30には、その両側面を貫通する複数のドリフトピン挿入孔30Bが形成され、第2接合具40における第2の突出部45Aにも複数のドリフトピン挿入孔45Bが設けられ、切込み部30Aに第2の突出部45Aを嵌合させたのち、木質梁部材30の外側から、ドリフトピン105を挿入して、第1接合具20と木質梁部材30を接合可能とされている。
このように、木質梁部材30の端部に設けられた切込み部30Aに、第1中間突出部25に取り付けた第2の突出部45Aを嵌合して固定することにより、耐震性能に優れた柱梁接合構造を提供できる。また、建築施工性の向上と施工時間を短縮できる。
なお、実施形態8においては、木質梁部材30に垂直の切込み部30Aが形成され、これに第2接合具40の第2の突出部45Aを挿入して嵌め込み、木質梁部材30に形成した複数のドリフトピン挿入孔30Bと、第2接合具40の第2の突出部45Aに複数のドリフトピン挿入孔45Bを形成しておき、木質梁部材30の外側から、ドリフトピン105を挿入して、木質梁部材30に第2接合具40を接合するものである。
(実施形態9)
図37は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、スリーブの外側にねじ切りして、それに転造ボルトを両側からナットで固定させた特殊形状の固定金物を取り付ける構造の部分正面図である。図38は、本発明の柱梁接合構造の一例を示す図であって、スリーブの外側にねじ切りして、それに転造ボルトを両側からナットで固定させた特殊形状の固定金物を取り付ける構造の部分分解展開図である。
この構造では、スリーブ52の外側にねじ切り部133を設けており、それに転造ボルト53を両側からナット132で固定させた特殊形状の固定金物131を取り付けている。これにより、転造ボルト53が引張降伏のみならず、圧縮降伏もできるようになるため、より高いエネルギー吸収をすることができる。
(実施形態10)
(柱梁接合構造:□柱の例)
図39に示す実施形態10の柱梁接合構造例も提案される。この実施形態10は耐震強度を高度に高めたものである。
柱部材は、木質柱部材、鉄骨柱部材、鉄筋コンクリート柱部材または鉄骨鉄筋コンクリート柱部材のいずれかであり得る。
かかる上下柱部材10,10間に配置の第1接合具20は、上下に配置された水平板部27と、2つの水平板部27の間に配置される角柱部22Aとを有する。水平板部27は木質柱部材である柱部材10の端部に取り付けられる。
角柱部22Aは、平面視四角形状の上下方向に延在する角筒状をなした鋼材であり、4面の垂直壁部を有する。垂直壁部は一体化されている。
必要により、角柱部22Bの上部及び下部には、垂直壁部を周回する環状壁部22Bに、外側へ突出して水平の第1上側突出部23、並びに外側へ突出して水平の第1下側突出部24が、その突き合わせ面にそれぞれ溶接などを介して接合されている。
ここで、第1上側突出部23及び第1下側突出部24は、環状壁部22Bを介在させることなく、角柱部22Aの垂直壁部に、直接それぞれ溶接などにより接合することもできる。
第1中間突出部25は、角柱部22Aの垂直壁部に、直接、溶接などにより接合されている。
他方で、木質梁部材30を4方向に接続するために、第2接合具40が設けられている。
この第2接合具40は、木質梁部材30の端面に沿って上下方向に延在して取り付けられる板状の垂直板部41を有する。
垂直板部41にはそれぞれ、上部において外側へ突出し、水平方向に延在する板状の第2上側突出部43と、下部において外側へ突出し、水平方向に延在した板状の第2下側突出部44と、中間部において外側へ突出し、上下方向に延在した板状の第2中間突出部45とが形成されている。垂直板部41、第2上側突出部43、第2下側突出部44の各突き合わせ面は溶接などにより一体化している。
第1接合具20と第2接合具40との連結に際しては、上側について、第1上側突出部23の上面と第2上側突出部43の上面とに跨がって配置された上側連結板70と、第1上側突出部23の下面と第2上側突出部43の下面とに跨がって配置された上側連結板71とでサンドウィッチした状態で、高力ボルト57及びナット58により螺合連結されている。
第1接合具20と第2接合具40との連結に際しては、下側について、第1下側突出部24の上面と第2下側突出部44の下面とに跨がって配置された下側連結板72と、第1下側突出部24の上面と第2下側突出部44の上面とに跨がって配置された下側連結板73とでサンドウィッチした状態で、高力ボルト57及びナット58により螺合連結されている。
さらに、第1接合具20と第2接合具40との連結に際しては、中間部について、第1中間突出部25及び第2中間突出部45の各側面とに跨がって配置された一対の中間連結板74(対となる他方の中間連結板は図示されていない。)によってサンドウィッチした状態で、高力ボルト57及びナット58により螺合連結されている。
木質梁部材30の端部に対する第2接合具40の取り付け部分において、木質梁部材30の端部に形成した先孔51にラグスクリューボルト50が埋め込まれているとともに、第2接合部40の垂直板部41を、スリーブ52を介して挟んで、外側から転造ボルト53が挿入されている。
他方で、第1上側突出部23及び第1下側突出部24の一方又は両方を省略することもでき、この場合には、第1中間突出部25が実施形態1にいう「第1の突出部」となる。
また、第2上側突出部43及び第2下側突出部44の一方又は両方を省略することもでき、この場合には、第2中間突出部45が実施形態1にいう「第2の突出部」となる。
(実施形態11)
(柱梁接合構造:□柱(四角鋼管柱)
図40には実施形態11例を示した。この実施形態11は、図24に示す実施形態7と同じくドッグボーン鉄骨を形成した例である。他の形態は実施形態10と同じであるから説明を省略する。
すなわち、第2接合具20の第2上側突出部43、並びに第2下側突出部44にドッグボーン部43a,44aを形成したものである。
端部の梁サイズを少し小さくした形状とすることは、例えば図示したドッグボーン部43a,44aを形成することにより、地震時に建物が変形した時、このドックボーン部に応力を集中させることで、鉄がしなやかに塑性変形して、建物が粘り強くなることを目的としている。
上記実施形態において、木質梁部材30と垂直板部41との接合、あるいは木質柱部材と水平板部27との接合に際して、鉄筋を木質梁部材30内又は木質柱部材内に挿入して、接着剤を注入固化することにより接合する、いわゆるGIR接合も採用できる。
本発明の柱梁接合構造は、耐震性能に優れ、建築施工時間を短縮できるので、使いやすい耐震建築部材として活用でき、短期間で効率よく建築する建築分野において利用可能性がある。
10…柱部材、20…第1接合具、21…柱部、22…垂直壁部、23…第1上側突出部、24…第1下側突出部、25…第1中間突出部、26…軸部、27…水平板部、30…木質梁部材、30A…切込み部、30B…ドリフトピン挿入孔、40…第2接合具、41…垂直板部、43…第2上側突出部、43a…ドッグボーン部、44…第2下側突出部、44a…ドッグボーン部、45…第2中間突出部、45A…第2の突出部、50…ラグスクリューボルト(LSB)、51…先孔、52…スリーブ(鋼管)、53…転造ボルト、55…ワンサイドボルト、57…高力ボルト(HTB)、58…ナット、60…ダボピン、61…ダボピン孔、81…高強度鉄筋、83…ABRアンカーボルト・ナット、85…雌ネジ加工部分、86…雄ネジ加工部分、87…転造ボルトABRアンカーボルト・ナット、88…長ナット、90…鉄筋(専用タップ)、91…ネジ切り加工、92…コブ付き穴加工、105…ドリフトピン、121…柱部、131…特殊形状の固定金物、132…ナット、133…ネジ切り部。

Claims (10)

  1. 柱部材と、
    前記柱部材の端部に取り付けられた第1接合具と、
    木質梁部材と、
    前記木質梁部材の端部に取り付けられた第2接合具と、
    を有し、
    前記柱部材は、木質柱部材、鉄骨柱部材、鉄筋コンクリート柱部材または鉄骨鉄筋コンクリート柱部材のいずれかからなり、
    前記第1接合具は、上下方向に延在する柱部と、前記柱部から外側へ突出し、上下方向に延在した第1の突出部と、を有しており、
    前記第2接合具は、前記第1接合具側に突出し、上下方向に延在する第2の突出部を有し、
    前記第1の突出部と前記第2の突出部とをボルト締結により連結したことを特徴とする柱梁接合構造。
  2. 前記第1接合具は、
    上下方向に延在する柱部と、
    前記柱部を構成する、上下方向に延在し、前記木質梁部材に対面する板状の垂直壁部と、
    前記垂直壁部の上部から外側へ突出し、水平方向に延在した第1上側突出部と、
    前記垂直壁部の下部から外側へ突出し、水平方向に延在した第1下側突出部と、
    前記垂直壁部の中間部から外側へ突出し、上下方向に延在した第1中間突出部と、を有し、
    前記第2接合具は、
    前記木質梁部材の端面に取り付けられた垂直板部と、
    前記垂直板部の上部から外側へ突出し、水平方向に延在した第2上側突出部と、
    前記垂直板部の下部から外側へ突出し、水平方向に延在した第2下側突出部と、
    前記垂直板部の中間部から外側へ突出し、上下方向に延在した第2中間突出部と、を有し、
    前記第1上側突出部と前記第2上側突出部を、
    前記第1下側突出部と前記第2下側突出部を、
    前記第1中間突出部と前記第2中間突出部を、
    それぞれボルト締結により連結したことを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造。
  3. 前記第1接合具と前記第2接合具の接合において、
    前記第1上側突出部と前記第2上側突出部の螺合による連結、および前記第1下側突出部と前記第2下側突出部の螺合による連結、の少なくとも一方に高力ボルトを用いた請求項1又は2に記載の柱梁接合構造。
  4. 前記第1接合具において、
    前記第1上側突出部および前記第1下側突出部の少なくとも一方はCT形鋼であり、これを前記柱部に高力ボルトまたはワンサイドボルトで固定している請求項1又は2記載の柱梁接合構造。
  5. 柱部材と、
    前記柱部材の端部に取り付けられた第1接合具と、
    木質梁部材と、
    前記木質梁部材の端部に取り付けられた第2接合具と、
    を有し、
    前記柱部材は、木質柱部材、鉄骨柱部材、鉄筋コンクリート柱部材または鉄骨鉄筋コンクリート柱部材のいずれかであり、
    前記第1接合具は鋼材からなり、前記柱部材から外側へ突出し、前記木質梁部材に対面する上下方向に延在した第1の突出部と、を有しており、
    前記第2接合具は鋼材からなり、前記第1接合具側に突出し、上下方向に延在する第2の突出部を有し、
    前記第1の突出部の各面と前記第2の突出部の各面とにそれぞれ跨がって一対の連結板が設けられ、一対の連結板相互を、前記第1の突出部及び前記第2の突出部を貫通してボルト摩擦締結した、
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  6. 前記柱部材が木質柱部材からなり、
    前記木質柱部材への前記第1接合具の取り付けおよび/又は前記木質梁部材への前記第2接合具の取り付けにおいて、
    前記木質柱部材および/又は前記木質梁部材の端部に形成した孔に埋め込んだラグスクリューボルトに、前記第1接合具および/又は前記第2接合具をボルトまたはナットで取り付ける請求項2又は5に記載の柱梁接合構造。
  7. 前記木質柱部材への前記第1接合具の取り付けおよび/又は前記木質梁部材への前記第2接合具の取り付けにおいて、
    前記ラグスクリューボルトにスリーブを介して転造ボルトで取り付けており、
    前記転造ボルトを降伏させてエネルギー吸収させる構造を有する、請求項2又は6に記載の柱梁接合構造。
  8. 前記木質柱部材への前記第1接合具の取り付けおよび/又は前記木質梁部材への前記第2接合具の取り付けにおいて、
    前記ラグスクリューボルトにスリーブを介して転造ボルトで取り付けており、
    前記スリーブの外側を加工して転造ボルトを固定できるようにされており、
    前記転造ボルトの引張のみならず圧縮降伏もさせてエネルギー吸収性能を高める構造を有する、請求項2又は6に記載の柱梁接合構造。
  9. 前記木質柱部材への前記第1接合具の取り付けおよび/又は前記木質梁部材への前記第2接合具の取り付けにおいて、
    前記第1接合具および/又は前記第2接合具にダボピンが設けられており、
    前記ダボピンが前記木質柱部材および/又は前記木質梁部材の端部に埋め込まれている請求項2又は6に記載の柱梁接合構造。
  10. 前記第1接合具は、前記第1の突出部と、
    前記第1の突出部より上方において、前記鉄骨柱部材の上部から外側へ突出し、水平方向に延在した第1上側突出部と、
    前記第1の突出部より下方において、前記鉄骨柱部材の下部から外側へ突出し、水平方向に延在した第1下側突出部と、
    を有しており、
    前記第2接合具は、前記木質梁部材の端面に設けられた上下方向に延在する垂直板部と、この垂直板部から外方に突出し上下方向に延在する前記第2の突出部と、
    前記第2の突出部より上方において、前記垂直板部の上部から外側へ突出し、水平方向に延在した第2上側突出部と、
    前記第2の突出部より下方において、前記垂直板部の下部から外側へ突出し、水平方向に延在した第2下側突出部と、
    を有しており、
    前記第1上側突出部の各面と前記第2上側突出部の各面とにそれぞれ跨がってサンドウィッチする状態で上側連結板が設けられ、上側連結板相互を、前記第1上側突出部及び前記第2上側突出部を貫通してボルト締結し、
    前記第1下側突出部の各面と前記第2下側突出部の各面とにそれぞれ跨がってサンドウィッチする状態で下側連結板が設けられ、下側連結板相互を、前記第1下側突出部及び前記第2下側突出部を貫通してボルト締結し、
    た請求項5記載の柱梁接合構造。
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