JP3477081B2 - 梁受台座金物及び梁受構造 - Google Patents

梁受台座金物及び梁受構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は梁受台座金物及び梁
受構造に関し、特に木造建築物において受梁に梁部材を
乗せ掛け接合する際に用いる梁受台座金物及び梁受構造
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】木造建
築物において、梁で梁を接合する工法としては、各梁の
天端を揃えて接合する工法と、受梁の上に他の梁部材を
乗せ掛けて接合する工法の2種類に大別することがで
き、前者は、例えば梁の側部や梁の端部に凹凸の嵌挿部
を設けて仕口接合としたり、梁の側部に専用の受金物を
取り付けて接合することによるものである。
【0003】一方、後者は、渡り顎掛けや茶臼掛け、あ
るいは昇り梁などを接合するための斜め掛け等があり、
かかる乗せ掛け接合は、梁の断面欠損が少なく、また接
合部での曲げモーメントの発生を防止できることから、
長いスパンの梁や荷重が大きいときの接合工法として主
流を占めている。
【0004】しかしながら、このような乗せ掛け接合に
よれば、大スパンの場合や積載荷重がさらに大きくなる
と、受梁に梁部材を乗せ掛ける接合面の面積に比して負
荷される荷重が過大になる結果、かかる乗せ掛け接合面
に集中的に荷重が加わって、受梁を構成する木材の繊維
方向と垂直な方向に局部的な圧縮力を受け、接合面がめ
り込む場合があるという課題があった。
【0005】一方、湾曲梁や昇り梁等、斜め方向に延長
する梁部材を受梁に接合する場合には斜め掛けが採用さ
れるが、かかる斜め掛けは、梁部材の接合下端部に直角
な切欠きを設け、この切欠きの水平面を受梁の天端面
に、垂直面を受梁の側面にそれぞれ密着接合させるもの
である。
【0006】しかしながら、かかる斜め掛けによれば、
切欠きを受梁に精度良く密着させるための仕口加工が複
雑で、多くの手間を要することになるとともに、このよ
うな斜め掛けによれば、垂直方向の荷重の他、水平方向
への荷重も相当の大きさで負荷されることになることか
ら、切欠の偶角部において特に木材の繊維方向に沿った
割れが発生しやすいという課題があった。
【0007】本発明は、これらの課題に着目してなされ
たもので、受梁への梁部材の乗せ掛け接合面の接合面積
を拡大し、梁部材からの荷重を分散して、受梁の接合面
がめり込むのを容易に防止することのできる梁受台座金
物及び梁受構造を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、湾曲梁又は昇り梁等の斜
め方向から受梁に接合される梁部材についても、複雑な
仕口の加工を要することなく、水平方向の力を効率良く
支持しながら受梁に接合することのできる梁受台座金物
及び梁受構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、木造建築物に
おいて受梁に梁部材を乗せ掛け接合する際に用いる梁受
台座金物であって、上記受梁を挟んでその両側に配置さ
れた断面が倒立L型の第1金物及び第2金物を含み、該
第1金物及び第2金物は、各々、その水平片の上面の高
さを上記受梁の天端面に合致させ、その鉛直片の背面を
上記受梁の側面に密着させた状態で、上記受梁に固定さ
れるとともに、上記水平片と垂直片との間に介在する補
強斜材を有しており、且つ上記第1金物及び第2金物
は、上記鉛直片に各々設けられたボルト挿通孔、及び該
ボルト挿通孔と合致して上記受梁に設けられた貫通孔を
介してボルト部材を挿通し締め上げることによって、上
記受梁に締結固定されることを特徴とする梁受台座金物
を提供することにより、上記目的を達成したものである
(請求項1記載の発明)。
【0010】
【0011】さらに、本発明の梁受台座金物は、上記第
1金物及び第2金物の少なくとも一方に、上記水平片の
両側縁部から上方に立設する立上り片を設けることが好
ましい(請求項記載の発明)。
【0012】そして、本発明は、上記梁受台座金物を用
いた梁受構造であって、上記受梁の天端面、及び上記第
1金物及び第2金物の水平片の上面に、梁部材の乗せ掛
け接合面を載置接合することを特徴とする梁受構造を提
供することにより、上記目的を達成したものである(請
求項記載の発明)。
【0013】また、本発明の梁受構造は、上記梁部材を
湾曲梁又は昇り梁とし、上記乗せ掛け接合面を、上記湾
曲梁又は昇り梁の下端面とすることもできる(請求項
記載の発明)。
【0014】さらに、本発明の梁受構造は、上記梁部材
と上記受梁との間に介在して、上記梁部材の乗せ掛け接
合面を、上記受梁の天端面、及び上記第1金物及び第2
金物の水平片の上面に密着させる引寄せ金具を設けるこ
とが好ましい(請求項記載の発明)。
【0015】さらにまた、本発明の梁受構造は、上記梁
部材の乗せ掛け接合面には、その中央部分に、下方に突
出するほぞを設けるとともに、上記受梁の天端面には、
該ほぞと嵌合するほぞ穴を設けることが好ましい(請求
記載の発明)。
【0016】そして、本発明の梁受構造は、上記受梁の
天端面、及び上記第1金物及び第2金物の水平片の上面
を覆って、上記第1金物及び第2金物と接合する水平金
物を設け、該水平金物に上記梁部材の乗せ掛け接合面を
接合して、上記受梁の天端面、及び上記第1金物及び第
2金物の水平片の上面に、上記梁部材の乗せ掛け接合面
を載置接合することもできる(請求項記載の発明)。
【0017】また、本発明の梁受構造は、上記水平金物
と上記梁部材の乗せ掛け接合面との接合を、上記水平金
物から上方に突出形成した接合リブを上記乗せ掛け接合
面に形成したリブ挿入溝に挿入した状態で、上記接合リ
ブと交差して延長する長尺固定具によって固定すること
により行うこともできる(請求項記載の発明)。
【0018】そして、本発明の梁受台座金物によれば、
第1金物及び第2金物が、受梁に、その水平片の上面の
高さを受梁の天端面に一致させた状態で固定されている
ことにより、受梁の接合面の幅を容易に拡大して、梁部
材からの荷重を分散して受梁に伝えることになる。
【0019】また、この梁受台座金物によれば、第1金
物と第2金物とに分割された少なくとも2ピースの部材
として製造され、かつ第1金物と第2金物は倒立L型断
面の各片に補強斜材を介在することによって各々製造さ
れるので、簡易な製造工程で容易かつ安価に製造するこ
とができる。
【0020】さらに、この梁受台座金物によれば、受
梁、第1金物、及び第2金物を貫通して設置したボルト
部材を用いて、受梁を挟んで容易に連結固定することが
できるとともに、第1金物及び第2金物の少なくとも一
方の水平片の両側縁部に、上方に立設する立上り片を設
けておけば、受梁に載置された梁部材がずれるのを効果
的に回避することができる。
【0021】一方、本発明の梁受構造によれば、第1金
物及び第2金物により拡幅された受梁の接合面に、梁部
材の乗せ掛け接合面の略全面を密着させた状態で、梁部
材を載置接合することができ、これによって梁部材から
の荷重を大きな接合面積を介して効果的に分散させつつ
受梁に伝えることができる。
【0022】また、接合される梁部材が、湾曲梁や昇り
梁などの受梁から斜め上方に延長するものであっても、
このような大きな接合面積を備えることにより、梁部材
からの水平分力を、切欠きによる仕口を要することなく
効果的に支持することができる。
【0023】さらに、梁部材と上記受梁との間に介在し
て引寄せ金具を設けておけば、梁部材の乗せ掛け接合面
を、上記受梁の天端面、及び上記第1金物及び第2金物
の水平片の上面からなる受梁の接合面に容易に密着させ
ることができる。
【0024】さらにまた、梁部材の乗せ掛け接合面に下
方に突出するほぞを設けるとともに、上記受梁の天端面
に、このほぞと嵌合するほぞ穴を設け、これらを嵌合さ
せることにより、受梁に載置された梁部材がずれるのを
効果的に回避することができるとともに、梁部材の乗せ
掛け接合面を、受梁の接合面に容易にガイドすることが
できる。
【0025】そして、本願発明によれば、上記受梁の天
端面、及び上記第1金物及び第2金物の水平片の上面を
覆って設けられる水平金物を介して、受梁と梁部材とを
接合することもでき、これによって相互の密着性を高め
ることができるとともに、上記第1金物及び第2金物と
水平金物とを、ボルト接合等により強固に接合して水平
分力に対する抵抗力を高めることもできる。
【0026】また、水平金物と梁部材の乗せ掛け接合面
との接合は、例えば水平金物から上方に突出形成した接
合リブを乗せ掛け接合面に形成したリブ挿入溝に挿入し
た状態で、上記接合リブと交差して延長する長尺固定具
によって固定することにより、強固かつ容易に行うこと
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態を
図面を参照しつつ詳細に説明する。この発明の第1実施
形態によれば、一例として、図1に示すように、建築物
の斜線制限S(二点鎖線)による制約を避けるようにし
て設けられた、斜線制限Sの勾配に沿った勾配面10を
外側面に備えるとともに、凹状に湾曲する内側面14を
備え、かつ上面13が水平に延長する集成材等からなる
木製の湾曲梁11を、斜線制限Sの下方に設けた木製の
受梁25に接合するための、梁受構造20を構成する部
材として、本発明の梁受台座金物17が用いられること
になる。
【0028】すなわち、この第1実施形態によれば、梁
受台座金物17は、湾曲梁11の下端面である、上記水
平な上面13と平行な乗せ掛け接合面27を、その略全
面に渡って受梁25の接合面に密着接合させるべく、受
梁25の天端面を拡幅するために設けられるものであ
る。
【0029】そして、この第1実施形態の梁受台座金物
17は、受梁構造20の分解斜視図である図2や、梁受
台座金物17の分解斜視図である図3に示すように、第
1金物としての断面が倒立L字形の内側金物30と、断
面が同じく倒立L字形の第2金物としての外側金物31
と、受梁25を挟んでこれらの金物30,31を固定す
る為のボルト部材38とからなる。
【0030】そして、各金物30,31の水平片50,
51の上面を上側にし、各金物30,31の鉛直片5
2,53の背面を受梁25の側面に密着させた状態で、
各金物30,31の鉛直片52,53に設けられた挿通
孔32,33及び受梁25に設けられた貫通孔34を介
して挿通したボルト部材38を締め上げれば、各金物3
0,31は、水平片50,51の上面の高さを受梁25
の天端面の高さと一致させた状態で、受梁25に強固に
固定されることになる。
【0031】また、各金物30,31には、断面L字形
をなす各水平片50,51と各鉛直片52,53とを連
結支持する、補強斜材35としてφ12mmの一対の
棒が斜めに接続一体化されており、この補強斜材35
は、水平片50,51や鉛直片52,53とともにトラ
ス型の三角構造を構成して、その形状を強固に保持し、
水平片50,51と鉛直片52,53を、これらの直角
折れ曲がり角度を変化させないように補強しつつ連結支
持している。
【0032】さらに、内側金物30の水平片50には、
これの両側縁部から上方に立設する立上り片36が設け
られている。なお、この立上り片36は、湾曲梁11の
乗せ掛け接合面27を、受梁25の接合面に案内すると
ともに、湾曲梁11が接合面からずれるのを防止するも
のである。この立上片36は、外側金物31の水平片
51の両側縁部にも設けても良く、また、外側金物31
の水平片51の先端縁部に沿って設けて、受梁25と交
差する方向への湾曲梁11のずれを防止するようにする
こともできる。
【0033】この第1実施形態によれば、内側金物30
及び外側金物31は、ボルト及びナットからなるボルト
部材38を用いて互いに連結され、受梁25を挟んで固
定されている。また、単なる上記ボルト固定に用いるナ
ットにかえて、内側金物30の鉛直片52に設けられた
挿入孔32には、その縁部にバーリング加工を施し、内
側に雌ネジが形成された螺合突起44が一体として設け
られており(図3参照)、この螺合突起44にボルト部
材38のボルト先端雄ネジ部45を螺合することによ
り、ナットを用いることなく各金物31,31を受梁2
5に容易に締結固定することでも良い。
【0034】また、この第1実施形態によれば、内側金
物30の鉛直片52には4箇所に、外側金物31の鉛直
片53には2箇所に、各々角型孔43が形成されてお
り、この角型孔43から例えば角型断面の釘を打ち込む
ことにより、ボルト部材38の取り付けに先だって、仮
止めを行ったり、該ボルト部材38との併用による固定
の補強を行うことができる。さらに、立上り片36に
は、円型孔47が形成されおり、この円型孔47から、
載置した湾曲梁11に向かって各種の釘を打ち込むこと
ができるようになっている。
【0035】そして、この第1実施形態の梁受構造20
によれば、図2に示すように、内側金物30及び外側金
物31の固定によって拡大された受梁25の接合面に、
湾曲梁11の乗せ掛け接合面27を載置接合することに
よって構成される。
【0036】ここで、湾曲梁11の乗せ掛け接合面27
に近接する下端両側面には、各々、引寄せ金具39が、
そのネジロッド部分40を下方に突出延長するようにし
て取り付けられており、このネジロッド部分40を、受
梁25の上端に開口する貫通孔41に挿通し、受梁25
の下端面にて、座金を介してナットにて螺合させ、ナッ
トの締め付けにより乗せ掛け接合面27を受梁25の拡
大された接合面側に引き寄せて、密着配置することがで
きるようになっている。
【0037】なお、上記螺合部分で、通常のナットに替
えて、上記受梁25の下端面に、座金とナットが一体に
なり、切削刃を有して回転させることにより受梁25の
下端仕上面に設置される埋設型皿座金(スクリューワッ
シャー)46を用いれば、同部分に突出する金具がなく
なり、上記の構造補強として更に取付けられる筋交等の
固定が容易となる。
【0038】また、湾曲梁11の乗せ掛け接合面27に
は、その中央部分に、下方に突出するほぞ28が形成さ
れているとともに、受梁25の接合面には、このほぞ2
8が挿入嵌合されるほぞ穴19が開口形成されており、
これらによって受梁25に載置された湾曲梁11がずれ
るのを効果的に回避することができるとともに、湾曲梁
11の乗せ掛け接合面27を、受梁25の接合面に容易
にガイドすることができる。
【0039】そして、この第1実施形態によれば、受梁
25の接合面が、内側金物30及び外側金物31の固定
により拡幅され、この拡幅された接合面に対して、乗せ
掛け接合面27の略全面を密着させた状態で、湾曲梁1
載置接合することにより、湾曲梁11からの大きな
荷重をも大きな接合面積を介して効果的に分散させて受
梁25に伝えることができる。
【0040】また、梁部材が受梁25から斜め上方に延
長する湾曲梁11であって、この湾曲梁11を介して鉛
直方向の荷重のみならず水平方向の分力が負荷されたと
しても、このような大きな接合面積を備えていることに
より、かかる水平分力を、切欠きよる仕口を要すること
なく効果的に支持することができる。
【0041】さらに、この第1実施形態によれば、内側
金物30及び外側金物31が受梁25を挟んで両側に取
り付けられていることにより、受梁25の天端面におい
て、木材である湾曲梁11と、同じ木材である受梁25
とが、異物を介することなく木材同士で互いに面を接す
ることができる。
【0042】図4及び図5は、本発明の第2実施形態を
示すもので、この第2実施形態によれば、湾曲梁11の
乗せ掛け接合面27が接合される、受梁25の天端面、
内側金物30及び外側金物31の水平片50,51を覆
うようにして、水平金物60が、水平片50,51に対
してボルト61を用いて締結接合されている。なお、こ
の実施形態の場合、内側金物30や外側金物31、水平
金物60の幅が湾曲梁11の幅よりも広くなっおり、こ
のはみ出し部分においてボルト61が締結されることに
なる。
【0043】そして、この水平金物60に湾曲梁11の
乗せ掛け接合面27を接合し、当該水平金物60を介し
て、受梁25、内側金物30、及び外側金物31の天端
面からなる接合面に、乗せ掛け接合面27を接合一体化
する。
【0044】また、水平金物60と湾曲梁11の乗せ掛
け接合面27との接合は、例えば水平金物60から上方
に突出形成した接合リブ62を湾曲梁11の乗せ掛け接
合面27に形成したリブ挿入溝63に挿入配置した状態
で、接合リブ62の各係止孔64を貫通しつつ接合リブ
62と垂直に延長して湾曲梁11に打込み設置されるド
リフトピン等の長尺固定具65によって固定することに
より、強固かつ容易に行うことができる。
【0045】そして、この第2実施形態によれば、上述
の第1実施形態と略同様の作用効果が得られるととも
に、湾曲梁11と受梁25との相互の密着性を高めるこ
とができ、また上記内側金物30及び外側金物31の各
水平片50,51と水平金物60とのボルト61による
締結接合によって、水平分力に対する抵抗力を高めるこ
ともできる。
【0046】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の梁
受台座金物及び梁受構造は、湾曲梁と受梁との接合のみ
ならず、昇り梁や、水平に延長する大梁と受梁との接合
にも採用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上の詳細に説明したように、本発明の
本発明の梁受台座金物及び梁受構造によれば、受梁に取
り付けられる梁受台座金物が、受梁を挟んでその両側に
配置された断面が倒立L型の第1金物及び第2金物を含
み、該第1金物及び第2金物は、各々、その水平片の上
面の高さを上記受梁の天端面に合致させ、その鉛直片の
背面を上記受梁の側面に密着させた状態で、上記受梁に
固定されるとともに、上記水平片と垂直片との間に介在
する補強斜材を有するので、受梁への梁部材の乗せ掛け
接合面の接合面積を拡大し、梁部材からの荷重を分散し
て受梁の接合面がめり込むのを容易に防止することがで
きる。また、湾曲梁又は昇り梁等の斜め方向から受梁に
接合される梁部材に対しても、複雑な仕口の加工を要す
ることなく、水平方向の力を効率良く支持しながら受梁
に接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る梁受台座金物及び
梁部構造を示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る梁受台座金物及び
梁部構造を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る梁受台座金物を示
す拡大分解斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる梁部構造を説明
する梁部材を接合していない状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる梁部構造を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 勾配面 11 湾曲梁(梁部材) 17 梁受台座金物 19 ほぞ穴 20 梁受構造 25 受梁 27 乗せ掛け接合面 28 ほぞ 30 内側金物(第1金物) 31 外側金物(第2金物) 32,33 挿通孔 34 貫通孔 36 立上り片 38 ボルト部材(ボルト及びナット) 39 引寄せ金具 50,51 水平片 52,53 鉛直片 60 水平金物 62 接合リブ 63 リブ挿入溝 65 長尺固定具 S 斜線制限
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−110233(JP,A) 実公 昭22−3619(JP,Y1) 大島久次,絵で見る建設図解事典 第 4巻 木工事,日本,建築資料研究社, 1990年11月25日,P70−71 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/26 E04B 1/58 504

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造建築物において受梁に梁部材を乗せ
    掛け接合する際に用いる梁受台座金物であって、上記受
    梁を挟んでその両側に配置された断面が倒立L型の第1
    金物及び第2金物を含み、該第1金物及び第2金物は、
    各々、その水平片の上面の高さを上記受梁の天端面に合
    致させ、その鉛直片の背面を上記受梁の側面に密着させ
    た状態で、上記受梁に固定されるとともに、上記水平片
    と垂直片との間に介在する補強斜材を有しており、且つ
    上記第1金物及び第2金物は、上記鉛直片に各々設けら
    れたボルト挿通孔、及び該ボルト挿通孔と合致して上記
    受梁に設けられた貫通孔を介してボルト部材を挿通し締
    め上げることによって、上記受梁に締結固定されること
    を特徴とする梁受台座金物。
  2. 【請求項2】 上記第1金物及び第2金物の少なくとも
    一方が、上記水平片の両側縁部から上方に立設する立上
    り片を備えることを特徴とする請求項に記載の梁受台
    座金物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の梁受台座金物を
    用いた梁受構造であって、上記受梁の天端面、及び上記
    第1金物及び第2金物の水平片の上面に、梁部材の乗せ
    掛け接合面を載置接合することを特徴とする梁受構造。
  4. 【請求項4】 上記梁部材が湾曲梁又は昇り梁であっ
    て、上記乗せ掛け接合面が、上記湾曲梁又は昇り梁の下
    端面であることを特徴とする請求項に記載の梁受構
    造。
  5. 【請求項5】 上記梁部材と上記受梁との間に介在し
    て、上記梁部材の乗せ掛け接合面を、上記受梁の天端
    面、及び上記第1金物及び第2金物の水平片の上面に密
    着させる引寄せ金具が設けられていることを特徴とする
    請求項3又は4に記載の梁受構造。
  6. 【請求項6】 上記梁部材の乗せ掛け接合面には、その
    中央部分に、下方に突出するほぞが設けられているとと
    もに、上記受梁の天端面には、該ほぞと嵌合するほぞ穴
    が設けられていることを特徴とする請求項3乃至5のい
    ずれかに記載の梁受構造。
  7. 【請求項7】 上記受梁の天端面、及び上記第1金物及
    び第2金物の水平片の上面を覆って、上記第1金物及び
    第2金物と接合する水平金物が設けられ、該水平金物に
    上記梁部材の乗せ掛け接合面を接合して、上記受梁の天
    端面、及び上記第1金物及び第2金物の水平片の上面
    に、上記梁部材の乗せ掛け接合面を載置接合することを
    特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の梁受構
    造。
  8. 【請求項8】 上記水平金物と上記梁部材の乗せ掛け接
    合面との接合を、上記水平金物から上方に突出形成した
    接合リブを上記乗せ掛け接合面に形成したリブ挿入溝に
    挿入した状態で、上記接合リブと交差して延長する長尺
    固定具によって固定することにより行うことを特徴とす
    る請求項に記載の梁受構造。
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大島久次,絵で見る建設図解事典 第4巻 木工事,日本,建築資料研究社,1990年11月25日,P70−71

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